JP3420718B2 - 紙送り装置用ローラー基材、ローラー及びローラー基材の製造方法 - Google Patents

紙送り装置用ローラー基材、ローラー及びローラー基材の製造方法

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JP3420718B2
JP3420718B2 JP07213499A JP7213499A JP3420718B2 JP 3420718 B2 JP3420718 B2 JP 3420718B2 JP 07213499 A JP07213499 A JP 07213499A JP 7213499 A JP7213499 A JP 7213499A JP 3420718 B2 JP3420718 B2 JP 3420718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ機、コンピューターのプリンター等に使用されてい
る紙送り装置用ローラー基材、ローラー及びローラー基
材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、大型若しくは小型の複写
機、ファクシミリ機、コンピューターのプリンター等に
使用されている紙送り装置用ローラーは、ロッドの両端
に支持シャフトを設けたローラー基材のロッドの外表面
に、ゴム、樹脂などの滑り止め層を設けた構成である。
この紙送りローラーの摩擦層を設けていない基材1を製
造する場合、従来では図9で示すように金属のパイプ材
からなるロッド2の端部に、前記ロッド2と同一径か、
若しくは僅かに大径な金属棒材3を臨ませ、前記ロッド
2を固定上に支持するとともに金属棒材3を高速回転し
ながらロッド2の端部に圧着し、両金属材の接触部を摩
擦熱で軟化させ、冷間状態で摩擦圧接して一体化部分4
を設け、ロッド2に一体化した金属棒材3を、図9
(b)において点線Tで示す部分を研削除去することに
より、ロッド2の端部に支持シャフト5を形成した構成
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前記基
材1を製造する場合、金属棒材3が太いので摩擦圧接作
業時にチャックを使用しても強固に保持できなくて回転
が緩むため、効率よく摩擦圧接することができないし、
金属棒材3の外周面を支持シャフト5の太さになるまで
大きく研削処理する必要があるので、極めて作業時間が
長くなって無駄な労力を要する。また、基材1は、1枚
の紙を無理なく円滑に、確実に繰り出させるために高精
度が要求されるが、太い金属棒材3を研削して細い支持
シャフト5にする場合、加工精度が低いので商品として
の歩留まりが低下するし、太い金属棒材3を使用するの
で金属の原材料に無駄が生じ、コスト高となっている。
したがって、作業効率が著しく良好で、しかも高精度で
低廉な基材1を作製できる方法、並びに装置が要望され
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の欠点
に鑑み、また従来からの要望に対応するために提案され
たもので、ホーマー加工によって外面にローレットを有
するピンロッドの端部にピン頭を設けたピンを成形し、
ロッドの端部に前記ピンのピン頭を摩擦圧接して一体化
し、ピン及びロッドを表面処理してなることを特徴とす
る紙送り装置用ローラー基材、ローラー及びローラー基
材の製造方法に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。図1は紙送り装置用ローラー
の一部を切断して断面とした正面図、図2はローラー基
材の一部を切断した正面図、図3はホーマー加工の概略
説明図、図4はホーマー加工によって成形されたピンの
斜視図、図5は摩擦圧接工程の直前の説明図、図6は摩
擦圧接工程時の説明図、図7は摩擦圧接工程時に使用す
る三つ爪のチャックの正面図、図8はチャックの拡大正
面図、図9(a)、(b)、(c)は従来のローラーを
製造する工程の説明図である。
【0006】本発明の紙送り用ローラー11は、図1で
示すように、ローラー基材12の外表面にゴム、樹脂な
どの滑り止め層13を設けた構成である。前記基材12
は、金属のパイプ材からなるロッド14の両端部に、前
記ロッド14より小径な支持シャフト15を横向きに設
けてなる。
【0007】前記ローラー基材12を製造するには、基
材12の端部にピンを設け、このピンを処理して支持シ
ャフト15を形成するのであるが、前記ピンは、金属棒
材をホーマー加工して形成する。ホーマー加工は、図3
で示すように、金型aに大径な空部bと、前記大径な空
部bの中心から奥に延在する小径な空部cを設け、前記
小径な空部cの内面には長さ方向に沿う複数の溝部dを
形成し、小径な空部cより僅かに大径な鉄などの金属か
らなる棒材eを、大径な空部bの開口部から小径な空部
cに無理に圧入し、前記棒材eが小径な空部cの内部に
十分圧入されても、更に圧入して棒材eの残りの部分を
大径な空部bに充満させてピンを成形する方法である。
【0008】したがって、前記棒材eは、図4で示すよ
うに、小径な空部cの内径に一致するピンロッド21
と、前記ピンロッド21の一端に大径な空部bに一致す
るピン頭22を一体に有するピン23が成形され、しか
もピンロッド21の外周面には前記複数の溝部dに一致
する長さ方向の溝状ローレット24が刻設される。
【0009】前記ホーマー加工によって製造されたピン
23は、前記ロッド14の端部に位置させ、摩擦圧接処
理によってピン23をロッド14に強固に固定する。前
記摩擦圧接処理は、ロッド14を静止状態で強固に保持
し、ピン23を高速回転させてピン頭22をロッド14
の端部に接触させ、ロッド14の端部とピン頭22との
接触面が摩擦熱で軟化したら、前記ピン23の回転を止
めてロッド14とピン23とを強く圧着し、軟化してい
る両金属を冷却して一体化させるのである。
【0010】更に具体的に説明すると、ロッド14及び
ピン23が鉄若しくは鉄合金の場合、図7,8で示すよ
うにチャック機構31でピン23を強固に挟持するとと
もにロッド14を固定状に支持し、ピン23のピン頭2
2をロッド14の端部に接近させてピン23を3,00
0rpm程度にまで高速回転させる。ピン23が所定の
回転数に達したら、ピン23を高速回転させたまま、ピ
ン頭22の表面をロッド14の端部に約2秒間だけ接触
させる。
【0011】2秒程度経過後には、ロッド14の端部と
ピン頭22表面との接触面が摩擦熱によって軟化するの
で、ピン23の回転を停止するとともに、ピン頭22を
ロッド14の端部に圧着する。したがって、軟化してい
る接触面が冷却して一体化するので、ロッド14とピン
23とが強固に固着する。尚、ロッド14の各端部に
は、ピン23を同時ではなく個別に前記摩擦圧接工程に
よって一体状に取り付けるのである。
【0012】ロッド14の各端部に、前記のようにして
ピン23を一体状に取り付けたら、ロッド14の端部近
傍及びピン23の外周面を研削処理して寸法が高精度の
支持シャフト15を形成し、ローラー11を成形する。
【0013】前記ピン23のピンロッド21を挟持する
チャック機構31は、図7,8で示すように3つ爪32
の構造で、各爪32は径方向に移動することができるの
で、直径の異なるピン23であっても挟持して摩擦圧接
処理することができる。そして、各爪32の先端の爪端
部33には、切欠部34を形成することにより、前記切
欠部34の両縁にエッジ部35を形成する。前記切欠部
34は、コ字状、半円状等、空部が形成されればどのよ
うな形状でもよい。
【0014】したがって、前記チャック機構31でピン
23のピンロッド21強くを挟持すると、各爪端部33
のエッジ部35がピンロッド21のローレット24に強
固に噛合するので、ピン23を高速回転しても滑ったり
ずれ動かないので、確実に設計速度の回転を確保するこ
とができ、摩擦圧接処理の効率がよいばかりでなく、ロ
ッド14にピン23を強固に一体化することができる。
【0015】そして、摩擦圧接処理を何回か繰り返し作
業して各エッジ部35が鈍化したら、図8の鎖線で示す
ように爪端部33の先端部を0.01から0.1ミリ程
度研削すると、左右のエッジ部35が鋭敏になるので、
再び摩擦圧接処理用として使用することができる。尚、
ピンロッド21の外周面に各爪32の爪端部33が挟持
している状態で、6つのエッジ部35は等分に位置する
ので、隣り合うエッジ部35が60度の角度をなす。し
たがって、ピンロッド21のローレット24を6の倍数
だけ形成すると、全てのエッジ部35がピンロッド21
のローレット24に噛合するように係止して挟持するの
で、チャック機構31がピン23を更に強固に支持する
ことができる。
【0016】したがって、本発明によれば、棒状の金属
材を、ホーマー加工処理することによってローレット2
4を設けたピンロッド21と、ピンロッド21の端部に
ピン頭22を設けたピン23を成形し、前記ピン23
を、ピンロッド21をチャック機構31に挟持して高速
回転させることにより、ロッド14の端部に摩擦圧接処
理によって一体状に設け、ロッド14及びピン23を表
面処理することによって基材12を形成し、前記基材1
2のロッド14表面に滑り止め層13を設けてローラー
11を構成するのである。このため、ピン23を簡単に
成形することができるし、ピン23のピンロッド21が
細いので確実に挟持することができ、またピンロッド2
1のローレット24によって強固にチャック機構31に
挟着できるので、ロッド14の端部との摩擦圧接処理が
確実になる。しかも、ロッド14とピン23との研磨処
理、仕上げ処理が容易になって効率が向上するばかりで
なく、寸法が高精度の基材12を製造できるものであ
る。そして、前記基材12のロッド14表面に滑り止め
層13を設けると、ローラー11を形成することができ
る。
【0017】以上本発明を実施の形態に基づいて説明し
たが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限り、ど
のようにでも実施することができる。
【0018】
【発明の効果】以上要するに、本発明はホーマー加工に
よって外面にローレットを有するピンロッドの端部にピ
ン頭を設けたピンを成形し、ロッドの端部に前記ピンの
ピン頭を摩擦圧接して一体化し、ピン及びロッドを表面
処理してなることを特徴とする紙送り装置用ローラー基
材、前記基材のロッド表面に滑り止め層を設けた紙送り
装置用ローラー、及びこれらの製造方法に関するもので
ある。
【0019】したがって、ローラーのピンロッド程度の
太さの金属棒材から、ホーマー加工によってピンロッド
の端部にピン頭を設けたピンを簡単に成形できるので、
従来と比較してローラーのロッドのように太い棒材を切
削加工する必要がなく、成形に際しては短時間で効率が
良く、著しく寸法精度が高いピンを成形することができ
るし、材料の無駄がない。また、ピンのピンロッドは支
持シャフト程度の細い径であるから、強固に挟持するこ
とができる。このため、ロッドの端部にピンを摩擦圧接
する場合、ピンロッドが細いので強固に挟持しやすく、
ピンを高速回転しても滑りが発生しないで確実に高速回
転させることができ、摩擦圧接作業の効率が良好なばか
りでなく信頼性の高い紙送り装置用のローラーを供する
ことができ、実用的価値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙送り装置用ローラーの一部を切断して断面と
した正面図である。
【図2】ローラー基材の一部を切断した正面図である。
【図3】ホーマー加工の概略説明図である。
【図4】ホーマー加工によって成形されたピンの斜視図
である。
【図5】摩擦圧接工程の直前の説明図である。
【図6】摩擦圧接工程時の説明図である。
【図7】摩擦圧接工程時に使用する三爪のチャックの正
面図である。
【図8】チャックの拡大正面図である。
【図9】(a)、(b)、(c)は従来のローラーを製
造する工程の説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 ロッド 3 金属棒材 4 一体化部分 5 支持シャフト 11 ローラー 12 基材 13 滑り止め層 14 ロッド 15 支持シャフト 21 ピンロッド 22 ピン頭 23 ピン 24 ローレット 31 チャック機構 32 爪 33 爪端部 34 切欠部 35 エッジ部 a 金型 b 大径な空部 c 小径な空部 d 溝部 e 棒材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホーマー加工によって外面にローレット
    を有するピンロッドの端部にピン頭を設けたピンを成形
    し、ロッドの端部に前記ピンのピン頭を摩擦圧接して一
    体化し、ピン及びロッドを表面処理してなることを特徴
    とする紙送り装置用ローラー基材。
  2. 【請求項2】 ホーマー加工によって外面にローレット
    を有するピンロッドの端部にピン頭を設けたピンを成形
    し、ロッドの端部に前記ピンのピン頭を摩擦圧接して一
    体化し、ピン及びロッドを表面処理してなるローラー基
    材の表面に滑り止め層を設けてなることを特徴とする紙
    送り装置用ローラー。
  3. 【請求項3】 金属の棒材をホーマー加工して外面にロ
    ーレットを有するピンロッドの端部にピン頭を設けたピ
    ンを成形し、ロッドの端部に前記ピンのピン頭を摩擦圧
    接してロッドとピンとを一体化させ、ピン及びロッドの
    表面を処理するようにしたことを特徴とする紙送り装置
    用ローラー基材の製造方法。
  4. 【請求項4】 爪の爪端部に切欠部を設けて両縁にエッ
    ジ部を形成した3つ爪のチャック機構を使用してエッジ
    部でピンロッドのローレットを挟持し、ピンを高速回転
    させてロッドの端部に摩擦圧接するようにした請求項3
    に記載の紙送り装置用ローラー基材の製造方法。
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