JP3433423B2 - 防虫防湿合板。 - Google Patents

防虫防湿合板。

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅その他の建築に
使用される内外装材や家具、テ−ブル等の基材に使われ
る防虫防湿合板に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】 従来、木質材料の大きな欠点である湿
気や水分による反り、ネジレの他にヒラタキクイムシな
どの害虫による食害が問題となっていた。そこで、合板
等に施す防虫処理として、クロ−ルデン、ヘプタクロル
等の有機塩素系化合物、硼酸系、クロロナフタリン系薬
剤の他、トリブチルスズオキサイドなどの有機スズ系化
合物、イミダクロプリドなどのクロロニコチニル系防虫
薬剤などが利用されてきた。防虫処理の方法としては薬
液中に浸漬するか、薬液を塗布するか、合板を製造する
時の接着剤中に薬剤を混入していた。例えば、特開昭5
5−28844号公報には含窒素塩基と硼酸とを含有す
る防虫接着剤を用いて合板用単板を接着する方法が記載
されている。
【0003】一方、合板やその他の木質基材の反りネジ
レ対策として合板等の木質基材に防湿処理が従来から、
さまざま実施されている。例えば、特開平9−3145
23号公報には中比重繊維板基材の両面にOPPフィル
ムを貼着したものが記載されており、また、特開平7−
251407号公報には木質基材の裏面に両側が紙で真
ん中の層が防湿シ−トからなる防湿紙を貼着したものが
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記、
合板の防虫処理のなかで、木質単板を防虫薬液中に浸漬
したり、塗布する方法では手間暇がかかり処理コストの
高いものとなるばかりでなく、その作業性も決して良い
とは言えなかった。また、防虫薬剤を接着剤中に混入す
る方法では処理コストは安価につき、作業性も比較的良
好であるが、木質単板の含水率がおよそ12%以上でな
いと単板内部層奥深くまで薬剤が浸透せず、およそ22
%を越えると薬剤は良く浸透するが高含水率のため、接
着不良や熱圧締時のパンク現象が発生し易かった。従っ
て、木質単板の含水率としてはおよそ12%〜22%が
最適と言うことになるが、含水率が約14%以上になる
と後日施工後、合板そのものに反り、ねじれが発生し易
くなる。従って、木質単板の含水率をおよそ12%〜1
4%にきめ細かくコントロ−ルすればよいが、木質材料
の含水率をこのように細かくコントロ−ルすることは大
変困難なことである。
【0005】この施工後の反りネジレは、たとえ含水率
が12%以下になるように十分乾燥されていても、湿度
環境の悪い場所に施工されると、後日反りネジレが大き
な問題となっていた。従って、防虫処理の作業性が良好
で確実な防虫効果を有し、なお且つ後日の施工において
湿度環境の悪い場所へ施工されても反りネジレなどが生
じにくい防虫防湿合板が望まれてきた。しかも、そのた
めの単板含水率が比較的広い範囲で可能な防虫防湿合板
が望まれてきた。すなわち、比較的作業性の良い簡便な
方法で、しかも含水率の範囲が比較的広範囲においても
製造可能で、防虫効果が高く接着不良を生ぜず、しかも
後日の施工において、湿度環境の悪い場所へ施工されて
も施工後の反りやネジレに強い防虫防湿合板が望まれて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するべ
く鋭意研究を重ねた結果下記に述べる発明に到達したも
のである。すなわち、請求項1の発明は、繊維方向を互
いに直交させながら奇数枚の木質単板を厚み方向に順次
積層接着してなる板状体において、前記、木質単板の含
水率を12〜22%程度の高含水率に調製し、前記、木
質単板の間に防虫防湿紙を介在させたことを特徴とする
防虫防湿合板によって上記課題を解決したものである。
【0007】また、請求項2の発明は、前記、防虫防湿
紙が、外側2層の防虫処理された紙質材料の間に厚み2
0〜40ミクロンのポリエチレンフィルムを介在させた
3層構成のポリサンドシ−トであることを特徴とする請
求項1に記載の防虫防湿合板によって上記課題を解決し
たものである。
【0008】ここで言う高含水率の意味は以下とおりで
ある。すなわち、単板の防虫処理において防虫薬液中に
浸漬したり塗布したりする方法ではその作業性が劣るの
で、浸漬法や塗布法以外の作業性に優れた防虫処理で、
なお且つ防虫効果を十分発揮させるため、すなわち、本
発明に使用する木質単板は、防虫薬剤の効果を単板の厚
み方向の深くまで十分に浸透させるために、その含水率
を比較的高い含水率に調整しておく必要がある。例え
ば、約12%〜22%程度が必要であるが、この程度で
あれば合板製造時の熱圧締時のパンク、接着不良の恐れ
もなく、また、この広い範囲であれば単板の調湿も比較
的簡単に行えるのである。
【0009】木質単板の含水率がおよそ12%以上でな
いと単板内部層奥深くまで防虫薬剤が浸透せず、およそ
22%以上になると接着不良や熱圧締時のパンク現象が
発生する。従って木質単板の含水率としてはおよそ12
%〜22%が最適と言うことになる。しかしながら、含
水率が約14%以上になると合板そのものに後日施工後
の反り、ねじれが発生し易くなる。従って、木質単板の
含水率をおよそ12%〜14%にきめ細かくコントロ−
ルすればよいが、木質材料の含水率をこのように細かく
コントロ−ルすることは大変困難なことである。
【0010】従って、単板含水率が14%以上において
も施工後、反りの発生しない防虫合板とすることが重要
で、含水率をおよそ12%〜22%の範囲にしておい
て、さらに各単板の間に防虫防湿紙を介在させること
で、比較的高含水率単板であるため防虫薬剤が単板深く
まで浸透し防虫効果が高く、接着不良を生ぜず、且つ、
単板の間に防湿紙が有るので、施工後の反りやネジレに
強い防虫防湿合板が可能となるのである。すなわち、本
発明に使用する木質単板は、その含水率を比較的高い含
水率、望ましくは約12%〜22%程度に調整しておく
ことが重要で、この範囲内であれば、合板製造時の熱圧
締時のパンク、接着不良の恐れもなく、また、この広い
範囲であれば単板の調湿も比較的簡単に行える。
【0011】また、本発明における防虫防湿紙として
は、紙質材料に防虫薬剤を付与させ、防湿加工したもの
であれば、どのようなものでも利用できるが、なかで
も、防虫紙に合成樹脂フィルムをラミネ−トしたものが
使いやすく、このなかでも、外側2層が紙質材料で、中
芯層が合成樹脂フィルムである3層構成の防湿シ−トが
よいが、これに限られるものではなく、2層構成でも4
層以上の多層構成のものでもよい。そして、外側2層が
紙質材料で、中芯層が厚み20〜40ミクロンのポリエ
チレンフィルムである3層構成のポリサンドシ−トがコ
スト的にも防湿効果にとっても、また、木質単板との接
着性においても優れて安定したものとなる。このポリサ
ンドシ−トの外側2層の紙質材料に防虫処理を施したも
のを用いれば良い。
【0012】外側2層が紙質材料であるので木質単板と
の接着工程において、通常の木材用接着剤を用いること
ができるので作業性にも優れ、比較的安価な接着剤が利
用でき、接着後の接着性能も安定し、剥離、接着不良の
心配もない。この外側2層の紙質材料層に防虫薬剤の溶
液を含浸させ乾燥して仕上げたものを防湿紙として用い
るとよいが、これに限られるものではなく、含浸以外の
塗布やコ−ティングを行う方法によるものでもよく、そ
れ以外であってもよい。
【0013】防虫薬剤としては油溶性でもよいが水溶性
の防虫薬剤を選べば作業性が比較的向上する。また、3
層構成のポリサンドシ−トは2層の紙質材料の間にポリ
エチレン樹脂フィルムを接着方式又は熱融着方式でサン
ドイッチ構造にラミネ−トしたものがよく使われる。そ
して、木質単板の間に防虫防湿紙を介在させてホットプ
レス又はコ−ルドプレスで圧締し接着して本発明の防虫
防湿合板が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明を詳
しく述べる。図1は本発明の防虫防湿合板の1実施形態
を示す断面図。図2は3層構成のポリサンドシ−トを用
いた防虫防湿紙を示す断面模式図。1は本発明の合板、
2は木質単板、3は防虫防湿紙、4は紙質材料、5はポ
リエチレンフィルムを示す。
【0015】図1において、木質単板(2)は通常のラ
ワン単板の他、ラジア−タパイン、サザンパイン等の針
葉樹単板でもよいし、その他ブナ、シナ材など広葉樹単
板又はそれ以外であってもよい。本発明はこの中でもヒ
ラタキクイムシによる食害が最も深刻なラワン単板に用
いると最も効果的である。あらかじめ、これら木質単板
(2)を高含水率に調製しておく。含水率の調整方法は
所定の温度湿度の環境室内に木質単板を長時間保管する
ことで比較的簡単にしかも精度よく調湿できる。調湿に
要する時間は少なくとも1ヶ月間以上とすると精度良く
安定した調湿が可能となる。目的とする平衡含水率とな
る温度湿度環境室内で長時間養生して目的とする含水率
に調湿する。
【0016】高含水率とは、前述したとおり、12%〜
22%程度が最も良い。すなわち、本発明に使用する木
質単板(2)は、その含水率を比較的高い含水率に調整
しておく。例えば、約12%〜22%程度であれば、合
板製造時の熱圧締時のパンク、接着不良の恐れもなく、
また、この広い範囲であれば単板の調湿も比較的簡単に
行える。
【0017】また、この高含水率であれば、木質単板
(2)と木質単板(2)の間に介在させた防虫防湿紙
(3)の防虫薬剤が木質単板(2)の内部の奥深くまで
浸透するので高い防虫効果が発揮できる。すなわち、木
質単板(2)の含水率が12%よりも低いと、せっかく
の防虫薬剤が木質単板(2)の内部深くまで浸透せず、
従って、防虫性能に劣るものとなる。また、木質単板
(2)の含水率が22%を越えると、合板製造時、接着
不良やパンク現象が発生する。
【0018】防虫防湿紙(3)としては、紙質材料
(4)に防虫薬剤を付与させ防虫加工した防虫紙に防湿
加工したものであればどのようなものでも利用できる。
防虫紙としては紙質材料(4)に防虫薬剤を含浸、塗
布、などを行ったものが良い。
【0019】防虫防湿紙(3)を構成する紙質材料
(4)としては、クラフト紙、薄葉紙、和紙、不織布、
その他の紙質材料が使用できるがこれ以外であってもよ
い。紙質材料(4)の坪量は23〜30g/m2程度が
コスト的にも、製造作業性においても、又紙質材料が厚
くなり過ぎることによる紙間剥離の心配がない点などか
ら見て最も適する。又、薄すぎることによる木質単板と
の接着力が劣る心配がない点から見て最適である。しか
し、これに限定されるものではない。これら紙質材料
(4)と合成樹脂フィルムは接着方式又は熱融着方式に
よって2層又は3層以上の多層に構成されたものを用い
ると良い。
【0020】防虫紙に使われる防虫薬剤としては、硼
砂、硼酸、弗化ソ−ダ、その他の防虫薬剤が使用でき
る。紙質材料への浸透量は紙質材料の全乾重量に対して
例えば硼砂、硼酸の場合は0.2%以上あればよい。又
弗化ソ−ダの場合は0.1%以上あればよい。処理薬液
の濃度を約1〜2%としてこの中に紙質材料を浸漬して
も良いし、刷毛塗布又はロ−ルコ−タ−塗布又はスプレ
−にて吹きつけ塗布しても良い。薬液処理後乾燥して所
望の防虫紙が得られる。
【0021】防湿加工としては防虫紙にウレタン、ポリ
エステル、ポリエチレンなどの合成樹脂をコ−ティング
したものでも良いし、また、防虫紙にパラフィン、ワッ
クスなどで撥水処理した物でも良い。また、防虫紙に合
成樹脂フィルムをラミネ−トしたものでも良い。これら
のうち、防虫紙に合成樹脂フィルムをラミネ−トしたも
のが比較的安価に入手し易い。2層構成のものでも良い
し、3層構成又は4層以上の構成のものでも良い。
【0022】なかでも、図2に示すように外側2層が紙
質材料(4)で、中芯層がポリエチレン樹脂フィルムで
構成される3層構成のものが使いやすさとコストや入手
し易さなどから考えて最適である。外側2層が紙質材料
(4)であるので、木質単板(2)との接着性も良く、
従って、ポリサンドシ−トが最も良い。
【0023】しかし、これに限られるものではなない。
又、層構成も2層構成でも3層でも4層以上の多層構成
のものでもよい。特に、中芯層に厚み20〜40ミクロ
ンのポリエチレンフィルムを用いたものが、コスト的、
防湿効果、また、木質単板との接着性、入手し易さ、使
い易さなどから考えて最適である。20ミクロンより薄
いと防湿効果が劣り、40ミクロンよりも厚いとコスト
的に高価なものとなり、経済的に不利となる。ポリエチ
レンフィルム以外にはポリオレフィン樹脂フィルム、塩
化ビニル樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、O
PP樹脂フィルムその他が使用できる。
【0024】
【実施例】〔実施例1〕所定厚さのラワン単板を5枚用
意し、あらかじめ含水率を22±1%の範囲に調整し
た。調整方法はラワン単板の平衡含水率が22%となる
ような温度湿度条件として、温度20℃、相対湿度90
%の環境室内で約1ヶ月の長期間調湿して22±1%の
範囲に調湿した。ラワン単板の厚みは表裏面用として
1.2mmのものを、2層目4層目用として3.5mm
のものを、中芯用として2.6mmのものを用意した。
防虫防湿紙(3)としては、外側2層が23g/m
2で、あらかじめ防虫加工された薄葉紙からなり、中芯
層として厚みが20ミクロンのポリエチレンフィルムか
らなる3層構成のポリサンドシ−トを用いた。
【0025】防虫薬剤としては硼酸の2%水溶液を用い
た。外側2層が23g/m2の薄葉紙を前記硼酸水溶液
中に30分浸漬し、その後20℃で24時間乾燥後さら
に40℃30分乾燥して防虫紙を作製した。次ぎに、前
述の20ミクロン厚さのポリエチレンフィルムを真ん中
にして外側2層に防虫加工した薄葉紙を用い、温度11
0℃で約60秒間熱融着し、3層構成の防虫加工付きポ
リサンドシ−トを作製した。この程度の温度時間ではポ
リエチレンフィルムに支障はなかった。
【0026】次に、前述の高含水率に調整された5層の
ラワン単板をその繊維方向を互いに直交させて、それぞ
れの間に前記、3層構成の防虫加工付きポリサンドシ−
トを挟み込んで、単板厚さの所定の積層順にしたがって
接着剤を塗布し順次積み重ね、熱圧プレスして実施例1
の5プライ12mm厚さの防虫防湿合板を作製した。接
着剤としては、ユリア樹脂接着剤を使用し、温度90
℃、圧締圧力7kg/cm2、圧締時間10分の条件で
作製した。この程度の温度、時間の条件では、ポリエチ
レンフィルムに影響を及ぼすことはなかった。
【0027】〔実施例2〕実施例1においてラワン単板
の含水率を12±1%に調整した他は実施例1と全く同
様にして実施例2のサンプルを作製した。
【0028】〔比較例1〕実施例1において、ラワン単
板の含水率を8%とした他は全く同様にして比較例1の
サンプルを作製した。
【0029】〔比較例2〕実施例1において、ポリサン
ドシ−トの中芯層のポリエチレンフィルムの厚みを15
ミクロンとした他は全く同様にして比較例2のサンプル
を作製した。
【0030】〔防虫防湿試験〕以上の実施例1、2、比
較例1、2の各サンプルを用いて防虫防湿性能を比較し
た。防虫性能はヒラタキクイムシによる食害長で比較し
た。防湿性能は加湿環境下での反り量で比較した。その
結果を下記の表1に示す。
【0031】
【表1】 表1:防虫防湿性能試験結果 単位:防虫性能、防湿性能ともmm
【0032】〔試験の方法〕 1)防虫試験 実施例1、2、比較例1のサンプルから10cm角の正
方形状の供試体を切り出して試験した。縦、横、高さが
約30cmの立方体のボックスを3個用意し、各供試体
1片とヒラタキクイムシの成虫各10匹をボックス内に
放した。試験時期は産卵時期である5月下旬から開始し
て約3ヶ月様子を見ながら試験した。試験ボックスは温
度が25℃で相対湿度が80%に調整された環境試験室
内で保管した。途中の1ヶ月後と最終の3ヶ月後におい
て、サンプル木口からの食害の有無と食害長の全長をノ
ギスで測定した。 2)防湿試験(反り試験) 実施例1、2、比較例2の防虫防湿合板を基材として表
面に厚さ0.3mmのナラ突板をユリア接着剤で貼着
し、表面にウレタン樹脂塗装を施して、厚さ12mm、
幅303mm、長さ1818mmの実物大の床板サンプ
ルを作製した。各床板を温度30℃、相対湿度95%の
高温多湿環境下にて連続30日間曝した。途中、1週間
後、2週間後及び最終の1ヶ月後において、長さ方向の
反り量をスケ−ルとノギスにて測定した。
【0033】〔試験結果の考察〕 1)防虫試験 ラワン単板の含水率を22±1%に調整した実施例1と
含水率12±1%に調整した実施例2のサンプルは1ヶ
月後の食害長で0.6mmと0.9mmであり、3ヶ月
後の食害長でもわずか0.7mmと1.3mmであり、
大きな防虫効果があったことがわかる。これに対してラ
ワン単板の含水率を8%とした比較例1では、やはり、
せっかくの防虫薬剤が単板内部まで浸透しないので、1
ヶ月後の食害長3.5mm、3ヶ月後で12.8mmと
大きく食害された。 2)防湿性能(反り試験) ポリサンドシ−トの中芯層に使われるポリエチレンフィ
ルムの厚みを20ミクロンとした実施例1の反り量は単
板含水率が22±1%と高含水率であったにもかかわら
ず、1ヶ月後3.5mmであり、湿気に極めて強かっ
た。実施例2は単板含水率が12±1%であったので、
1ヶ月後の反り量はさらに低く2.0mmであった。こ
れに対して比較例2はポリエチレンフィルムが15ミク
ロンと薄かったので、2週間後において反り量4.8m
m、1ヶ月後において反り量9.3mmとやや大きな反
りを示した。
【0034】
【発明の効果】本発明の防虫防湿合板は防虫処理として
防虫薬剤を単板に含浸塗布などせず、防湿紙の紙層に防
虫薬剤を処理した防虫紙を用いることで、しかも、単板
含水率をあらかじめ比較的高含水率に調湿しておくこと
で、単板内部層奥深くまで防虫薬剤が浸透し、従って、
その防虫効果が高く、しかも、防虫紙を兼ねた防湿紙を
単板層の間に介在させているので、高含水率単板を接着
した合板であっても、施工後、外部からの湿気や水分に
よる反りネジレなどの恐れもなく、安定した品質の防虫
防湿性能を有する合板が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防虫防湿合板の1実施形態を示す断面
図。
【図2】3層構成のポリサンドシ−トを用いた防虫防湿
紙を示す断面模式図。
【符号の説明】
1 本発明の合板 2 木質単板 3 防虫防湿紙 4 紙質材料 5 ポリエチレンフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−240001(JP,A) 特開 昭50−4135(JP,A) 特開 昭55−28844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 1/00 - 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維方向を互いに直交させながら奇数枚
    の木質単板を厚み方向に順次積層接着してなる板状体に
    おいて、前記、木質単板の含水率を12〜22%程度の
    高含水率に調製し、前記、木質単板の間に防虫防湿紙を
    介在させたことを特徴とする防虫防湿合板。
  2. 【請求項2】 前記、防虫防湿紙が、外側2層の防虫処
    理された紙質材料の間に厚み20〜40ミクロンのポリ
    エチレンフィルムを介在させた3層構成のポリサンドシ
    −トであることを特徴とする請求項1に記載の防虫防湿
    合板。
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