JP3436314B2 - 2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダゾールの製造法 - Google Patents

2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダゾールの製造法

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JP3436314B2
JP3436314B2 JP04219693A JP4219693A JP3436314B2 JP 3436314 B2 JP3436314 B2 JP 3436314B2 JP 04219693 A JP04219693 A JP 04219693A JP 4219693 A JP4219693 A JP 4219693A JP 3436314 B2 JP3436314 B2 JP 3436314B2
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methoxybenzimidazole
mercapto
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諭 中川
利宏 福永
亮三 織田
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬の中間体として有用
な2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダゾールを
4−アミノ−3−ニトロアニソールから一段法によつて
直接、高純度、高収率で簡便、安価に製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来4−アミノ−3−ニトロアニソール
から2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダゾール
を製造する方法は一般式〔化2〕に示すようにその中間
体として3,4−ジアミノアニソールを経由している。
(T.Kametani,K.Fukumoto,F.
Satoh,H.Yagi,J.Chem.Soc
(C),1968,3084及びH.E.Fierz
David,L.Blangey,H.Streif
f,Helv.Chim.Acta,1946,29,
1718)かつ該中間体をCSを使用して環化するこ
とにより、目的とする2−メルカプト−5−メトキシベ
ンズイミダゾールを得ることができる。(特開平1−6
2638)
【0003】上記を一殿式〔化2〕で示すと下記の通り
である。
【化2】
【0004】しかしながら上記の製造方法は3,4−ジ
アミノアニソールが非常に不安定で空気により容易に酸
化されることから収率が著しく低下するとともに副生成
物の生成を招きやすい。従つて2−メルカプト−5−メ
トキシベンズイミダゾールの収率は50〜60%にとど
まっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の二段
反応による2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダ
ゾールの製造法は中間体が不安定で空気により酸化され
やすくその収率が低く、かつ副生物の生成を招きやすい
ことに鑑み、本発明は中間体の3,4−ジアミノアニソ
ールを単離することなく、一段法により直接4−アミノ
−3−ニトロアニソールから高品質の2−メルカプト−
5−メトキシベンズイミダゾールを高収率で安価に製造
する方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記反応式で
示される製造法であって、4−アミノ−3−ニトロアニ
ソールを原料とし、MeOH/H2Oを溶媒として、還
元剤である亜鉛又は鉄と塩酸とを使用して還元反応を行
うと共にCS2を使用して環化反応を行う一段法によ
り、中間体の3,4−ジアミノアニソールを単離するこ
となく、2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダゾ
ールを製造する方法である。好適な態様としては、4−
アミノ−3−ニトロアニソールに対し、粉末状亜鉛又は
鉄は3〜4倍モル量、塩酸は0.1〜4倍モル量及びC
2は1.5〜3倍モル量使用され、また、混合して反
応する液体は50〜70℃に保たれる。
【0007】
【化3】
【0008】本発明は従来の前記一般式〔化2〕に示す
ような前工程の還元反応と後工程の環化反応とを分断す
るものではなく、両反応を同時に進行させることによつ
て、高品質、高収率で4−アミノ−3−ニトロアニソー
ルから2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダゾー
ルを得ることが可能である。
【0009】本発明における還元剤M(亜鉛又は鉄)は
反応速度の面から高純度で表面積の大きい粉末状が好適
である。還元に寄与する塩酸は塩化水素36重量%の水
溶液が適当である。反応溶媒には安価で溶解性に富むメ
タノ−ルを使用することが実用的である。Mが亜鉛の場
合は塩酸量は基質に対して本来の化学量論量の6倍モル
量を必要とせずに好適には4倍モル量である。亜鉛の量
は粉末状で純度換算で3〜4倍モル量が望ましい、CS
は1.5〜3倍モル量が望ましい。それ以上の過剰は
経済的に不利である。亜鉛を還元剤に使用する反応系に
おいては副生する塩化亜鉛が環化反応において副生する
硫化水素と反応することにより塩化水素が2当量生成
し、4−アミノ−3−ニトロアニソールの還元に寄与す
る。
【0010】反応溶液の温度は還流が観測される50〜
70℃にまで加熱することが望ましく、この温度以下の
温度では反応の進行が遅く実用的ではない。本反応系に
おける還流温度の最高は約70℃である。系内に残存す
る塩化亜鉛は溶解性の面から分離除去が困難であるため
硫化ナトリウムを使用して、不溶性の硫化亜鉛に変換す
ると同時に2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダ
ゾールを水溶性ナトリウム塩に導くことによつて単離が
容易である。得られた2−メルカプト−5−メトキシベ
ンズイミダゾールのナトリウム塩を主成分とする反応生
成物を当量の塩酸で中和すれば目的とする2−メルカプ
ト−5−メトキシベンズイミタゾールを容易に製造する
ことができる。
【0011】還元剤Mが鉄の場合は反応機構が亜鉛の場
合と異なり、触媒量の塩酸で加熱撹拌することより還元
反応が進行する。鉄は基質に対して4〜5倍モル量が望
ましく、撹拌効率や温度が反応速度に大きく影響する。
反応温度はCSと溶媒との共沸還流による70℃が上
限で反応完結に6時間を必要とする。この場合CS
量は1.5倍モルが経済的に好適であり、それ以上多く
ても少なくても、共沸還流温度との関連から反応進行が
遅くなり実用的に不利である。反応終了後酸化鉄(未反
応の鉄を含む)は濾過により容易に除去可能である。還
元剤Mが亜鉛の場合と鉄の場合とを比較すると後者の場
合の方が収率で約10%優れており、安価で簡便な点か
らも工業的製造法に適している。
【0012】次に実施例によつて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
【実施例1】ガラス製丸底反応容器(300ml、撹拌
装置つき)に4−アミノ−3−ニトロアニソール10
g、粉末亜鉛13g及びメタノ−ル70mlを加えて窒
素雰囲気下に撹拌した後、36%塩酸24.1gを滴下
する。1時間、撹拌を保持してCS13.6g、メタ
ノール50mlを加える。装置内温度を50〜55℃に
保つて4時間撹拌を続ける。同温度にて硫化ナトリウム
9水和物47.1g、濾過助剤として珪藻土5g、活性
炭1g及びメタノ−ル50mlを加え、1時間30分、
撹拌を維持した後、濾紙にて濾過をする。得られた濾過
溶液を反応容器に入れ36%塩酸を室温に保ちながら徐
々に滴下する。晶出した薄茶色結晶を濾過して採取する
と9.2gの2−メルカプト−5−メトキシベンズイミ
ダゾールを収率86%で得られた。このものの高速液体
クロマトグラフによる含量分析は94%である。
【0013】
【実施例2】実施例1と同様に21反応容器に窒素雰囲
気下で4−アミノ−3−ニトロアニソール80g、粉末
鉄106.3g、水120g及びメタノール560ml
を加えて36%塩酸4.8gを滴下した後、更にCS
を加えて6時間の還流撹拌を行う。排ガスの硫化水素は
容器上部の冷却器を通して排出される。原料4−アミノ
−3−ニトロアニソールが消費されたことを確認して4
8%水酸化ナトリウム水溶液79.0gを投入して十分
に撹拌後、鉄化合物を濾紙により取り除く。得られた濾
過溶液を36%塩酸96.5gで実施例1と同様の操作
にて処理を行うと76.7gの2−メルカプト−5−メ
トキシベンズイミダゾールを収率90%で得られる。こ
のものの高速液体クロマトグラフによる含量分析は99
%である。
【0014】
【発明の効果】本発明は従来中間体として3,4−ジア
ミノアニソールを経由して4−アミノ−3−ニトロアニ
ソールから2−メルカプト−5−メトキシベンズイミダ
ゾールを製造されていたため、中間体が非常に不安定で
空気により容易に酸化され、製品の2−メルカプト−5
−メトキシベンズイミダゾールの純度及び収率が著しく
低かつた。そこで本発明者によつて4−アミノ−3−ニ
トロアニソールから一段反応で直接2−メルカプト−5
−メトキシベンズイミダゾ−ルを製造する方法が見付け
られ、高純度、高収率かつ安価、簡便に該最終製品の目
的物質を製造することが可能になつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−84537(JP,A) 特開 昭48−28430(JP,A) 特開 昭64−62638(JP,A) 西独国特許出願公開2358244(DE, A1) 欧州特許出願公開130729(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 235/28 CAOLD(STN) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記反応式で示される製造法であって、
    4−アミノ−3−ニトロアニソールを原料とし、メタノ
    ール及び水(以下MeOH/H2Oと略称)を溶媒とし
    て、還元剤である亜鉛又は鉄と塩酸とを使用して還元反
    応を行うと共にCS2を使用して環化反応を行う一段法
    により、中間体の3,4−ジアミノアニソールを単離す
    ることなく、2−メルカプト−5−メトキシベンズイミ
    ダゾールを製造する方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 4−アミノ−3−ニトロアニソールに対
    し、粉末状亜鉛又は鉄が3〜4倍モル量、塩酸が0.1
    〜4倍モル量及びCS2が1.5〜3倍モル量使用され
    る、請求項1記載の2−メルカプト−5−メトキシベン
    ズイミダゾールの製造法。
  3. 【請求項3】 混合して反応する液体が50〜70℃に
    保たれる、請求項1又は2記載の2−メルカプト−5−
    メトキシベンズイミダゾールの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2358244A1 (de) 1972-12-26 1974-08-01 Otdel I Khim Fiz An Sssr Verfahren zur katalytischen hydrierung von aromatischen nitroverbindungen und katalysator fuer dieses verfahre

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2358244A1 (de) 1972-12-26 1974-08-01 Otdel I Khim Fiz An Sssr Verfahren zur katalytischen hydrierung von aromatischen nitroverbindungen und katalysator fuer dieses verfahre

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