JP3444079B2 - コリニアアレイアンテナ - Google Patents
コリニアアレイアンテナInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として移動無線
で使用される基地局用アンテナに関するものである。
で使用される基地局用アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動無線等の基地局用アンテナには、垂
直偏波の高利特アンテナとして主にコリニアアレイアン
テナが用いられている。従来のコリニアアレイアンテナ
は、実開平2−147916号公報に開示されており、
図6に示すような断面構造となっている。すなわち、同
軸給電線路101の外導体に周期的に円環スリット10
2を設け、この円環スリット102を挟んだ両端に1/
4波長スリーブ導体103をそれぞれ接続して複数のダ
イポールアンテナ素子104を形成し、最下段のダイポ
ールアンテナ素子104と入力端子105との間に複数
段の1/4波長インピーダンス変換回路106を設けて
インピーダンス整合を行っている。
直偏波の高利特アンテナとして主にコリニアアレイアン
テナが用いられている。従来のコリニアアレイアンテナ
は、実開平2−147916号公報に開示されており、
図6に示すような断面構造となっている。すなわち、同
軸給電線路101の外導体に周期的に円環スリット10
2を設け、この円環スリット102を挟んだ両端に1/
4波長スリーブ導体103をそれぞれ接続して複数のダ
イポールアンテナ素子104を形成し、最下段のダイポ
ールアンテナ素子104と入力端子105との間に複数
段の1/4波長インピーダンス変換回路106を設けて
インピーダンス整合を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に基地局に用いら
れる高利特なコリニアアレイアンテナとしては、使用周
波数帯域における定在波比(SWR)が1.5以下であ
ることが要求される。上記従来の構成では、これを実現
するために複数段の1/4波長インピーダンス変換回路
を設けてインピーダンス整合を図っており、このために
構造が複雑となるとともにアンテナの全長が長くなると
いった課題があった。移動無線のチャネル数確保のため
に基地局の増設が進む中で、上記従来のコリニアアレイ
アンテナの課題は基地局の小型化と低コスト化を疎外す
る要因として大きな問題となってきている。
れる高利特なコリニアアレイアンテナとしては、使用周
波数帯域における定在波比(SWR)が1.5以下であ
ることが要求される。上記従来の構成では、これを実現
するために複数段の1/4波長インピーダンス変換回路
を設けてインピーダンス整合を図っており、このために
構造が複雑となるとともにアンテナの全長が長くなると
いった課題があった。移動無線のチャネル数確保のため
に基地局の増設が進む中で、上記従来のコリニアアレイ
アンテナの課題は基地局の小型化と低コスト化を疎外す
る要因として大きな問題となってきている。
【0004】本発明は上記課題を解決するものであり、
インピーダンス変換回路を用いることなく広帯域な整合
特性が得られる構成とすることによって、小型で簡単な
構造のコリニアアレイアンテナを実現すること目的とし
ている。
インピーダンス変換回路を用いることなく広帯域な整合
特性が得られる構成とすることによって、小型で簡単な
構造のコリニアアレイアンテナを実現すること目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のコリニアアレイアンテナは、一端に入力端子
を接続した同軸給電線路と、前記同軸給電線路の外導体
に周期的に設けた複数の円環スリットと、前記複数の円
環スリットそれぞれの両側に一対の1/4波長のスリー
ブ導体を対称に配して構成した複数のアンテナ素子とを
備え、前記複数の円環スリットの少なくとも一つを境と
して前記外導体の内径を異ならせることにより前記同軸
給電線路の特性インピーダンスを変化させるとともに、
前記同軸給電線路の一端から前記一端に最も近い円環ス
リットまでの特性インピーダンスを標準インピーダンス
とし、前記円環スリットから前記同軸給電線路の他端ま
での特性インピーダンスを前記標準インピーダンスより
も低くしたことを特徴とするものである。
に本発明のコリニアアレイアンテナは、一端に入力端子
を接続した同軸給電線路と、前記同軸給電線路の外導体
に周期的に設けた複数の円環スリットと、前記複数の円
環スリットそれぞれの両側に一対の1/4波長のスリー
ブ導体を対称に配して構成した複数のアンテナ素子とを
備え、前記複数の円環スリットの少なくとも一つを境と
して前記外導体の内径を異ならせることにより前記同軸
給電線路の特性インピーダンスを変化させるとともに、
前記同軸給電線路の一端から前記一端に最も近い円環ス
リットまでの特性インピーダンスを標準インピーダンス
とし、前記円環スリットから前記同軸給電線路の他端ま
での特性インピーダンスを前記標準インピーダンスより
も低くしたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本願発明の請求項1に記載の発明
は、一端に入力端子を接続した同軸給電線路と、前記同
軸給電線路の外導体に周期的に設けた複数の円環スリッ
トと、前記複数の円環スリットそれぞれの両側に一対の
1/4波長のスリーブ導体を対称に配して構成した複数
のアンテナ素子とを備え、前記複数の円環スリットの少
なくとも一つを境として前記外導体の内径を異ならせる
ことにより前記同軸給電線路の特性インピーダンスを変
化させるとともに、前記同軸給電線路の一端から前記一
端に最も近い円環スリットまでの特性インピーダンスを
標準インピーダンスとし、前記円環スリットから前記同
軸給電線路の他端までの特性インピーダンスを前記標準
インピーダンスよりも低くしたことを特徴とするもので
ある。
は、一端に入力端子を接続した同軸給電線路と、前記同
軸給電線路の外導体に周期的に設けた複数の円環スリッ
トと、前記複数の円環スリットそれぞれの両側に一対の
1/4波長のスリーブ導体を対称に配して構成した複数
のアンテナ素子とを備え、前記複数の円環スリットの少
なくとも一つを境として前記外導体の内径を異ならせる
ことにより前記同軸給電線路の特性インピーダンスを変
化させるとともに、前記同軸給電線路の一端から前記一
端に最も近い円環スリットまでの特性インピーダンスを
標準インピーダンスとし、前記円環スリットから前記同
軸給電線路の他端までの特性インピーダンスを前記標準
インピーダンスよりも低くしたことを特徴とするもので
ある。
【0007】上記の構成において、複数のアンテナ素子
それぞれの給電点である円環スリットを境として、それ
ぞれのアンテナ素子の放射インピーダンスに応じて同軸
給電線路の特性インピーダンスを最適値に設定すること
により、インピーダンス変換回路を用いることなく広帯
域な整合特性を得ることができ、小型で簡単な構造のコ
リニアアレイアンテナを実現することができるものであ
る。
それぞれの給電点である円環スリットを境として、それ
ぞれのアンテナ素子の放射インピーダンスに応じて同軸
給電線路の特性インピーダンスを最適値に設定すること
により、インピーダンス変換回路を用いることなく広帯
域な整合特性を得ることができ、小型で簡単な構造のコ
リニアアレイアンテナを実現することができるものであ
る。
【0008】さらに本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1において、同軸給電線路の一端に最も近い円環
スリットから同軸給電線路の他端までの特性インピーダ
ンスを一定としたことを特徴とするものである。この構
成において、複数のアンテナ素子それぞれの放射インピ
ーダンスがほぼ等しい場合に、最適な整合条件を得るこ
とができるものである。
請求項1において、同軸給電線路の一端に最も近い円環
スリットから同軸給電線路の他端までの特性インピーダ
ンスを一定としたことを特徴とするものである。この構
成において、複数のアンテナ素子それぞれの放射インピ
ーダンスがほぼ等しい場合に、最適な整合条件を得るこ
とができるものである。
【0009】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図4を用いて説明する。図1は本発明のコリニアアレ
イアンテナを示す斜視図であり、図2はその断面図であ
る。図1および図2において、1は同軸給電線路であ
り、外導体1a,内導体1bおよび誘電体1cによって
構成されている。2は外部回路に接続するための入力端
子であり、同軸給電線路1の下端1Iに設けられている。
3aおよび3bは同軸給電線路1の外導体1aを周方向
に削除して形成した円環スリットであり、それぞれ所定
の間隔をおいて設けられている。4は使用する周波数帯
域において1/4波長となるスリーブ導体であり、円環
スリット3a,3bそれぞれの両側において2本のスリ
ーブ導体4が外導体1aに上下対称に接続されてダイポ
ールアンテナ素子5a,5bを構成している。また、同
軸給電線路1の上端1Jには、内導体1bが1/4波長だ
け延長して上方に露出するとともに、スリーブ導体4が
外導体1aに下向きに接続されて最上段のダイポールア
ンテナ素子5cを構成している。6はダイポールアンテ
ナ素子5a〜5cそれぞれに並設された棒状の無給電導
体であり、それぞれスリーブ4に取り付けられたアーム
状のスペーサ7により支持されている。以上のように構
成した3素子のコリニアアレイアンテナにおいて、同軸
給電線路1の外導体1a内径は、下段の円環スリット3
aから下端1Iまでを太く、円環スリット3aから上端1J
までを細くなるように構成している。すなわち、円環ス
リット3aを境として、上端1J側の特性インピーダンス
を下端1I側の特性インピーダンスよりも低く設定してい
るものである。
ら図4を用いて説明する。図1は本発明のコリニアアレ
イアンテナを示す斜視図であり、図2はその断面図であ
る。図1および図2において、1は同軸給電線路であ
り、外導体1a,内導体1bおよび誘電体1cによって
構成されている。2は外部回路に接続するための入力端
子であり、同軸給電線路1の下端1Iに設けられている。
3aおよび3bは同軸給電線路1の外導体1aを周方向
に削除して形成した円環スリットであり、それぞれ所定
の間隔をおいて設けられている。4は使用する周波数帯
域において1/4波長となるスリーブ導体であり、円環
スリット3a,3bそれぞれの両側において2本のスリ
ーブ導体4が外導体1aに上下対称に接続されてダイポ
ールアンテナ素子5a,5bを構成している。また、同
軸給電線路1の上端1Jには、内導体1bが1/4波長だ
け延長して上方に露出するとともに、スリーブ導体4が
外導体1aに下向きに接続されて最上段のダイポールア
ンテナ素子5cを構成している。6はダイポールアンテ
ナ素子5a〜5cそれぞれに並設された棒状の無給電導
体であり、それぞれスリーブ4に取り付けられたアーム
状のスペーサ7により支持されている。以上のように構
成した3素子のコリニアアレイアンテナにおいて、同軸
給電線路1の外導体1a内径は、下段の円環スリット3
aから下端1Iまでを太く、円環スリット3aから上端1J
までを細くなるように構成している。すなわち、円環ス
リット3aを境として、上端1J側の特性インピーダンス
を下端1I側の特性インピーダンスよりも低く設定してい
るものである。
【0010】以下、1907±13MHz帯域での使用
を目的とした3素子のコリニアアレイアンテナについて
述べる。スリーブ導体4は内径7.6mm,外径8mm
の真鍮円筒であり、その長さは帯域の中心で約1/4波
長となるように35mmとしている。また無給電素子6
は直径3mmの真鍮棒であり、その長さは帯域の中心で
1/2波長よりもやや長くなるように81mmとしてい
る。この無給電導体6の長さは水平面内の放射パターン
を決定するファクターであり、1/2波長よりも長い場
合には反射器として、短い場合には導波器として動作す
るもので、用途に応じて設定すべきものである。ここで
は前者の反射器として設定した。スリーブ導体4と無給
電素子6とはテフロンのスペーサ7で保持し、両者の中
心の間隔は12mmとした。この間隔は、近接するほど
ダイポールアンテナ素子5a〜5cそれぞれの放射イン
ピーダンスが低くなるものであり、後で述べるインピー
ダンス整合の観点から都合が良いように値を決定してい
る。同軸給電線路1の内導体1bは外径1.5mmの銅
線であり、外導体1aは円環スリット3aから下端1Iま
でが内径5.0mmの銅円筒,同じく円環スリット3a
から上端1Jまでが内径1.9mmの銅円筒である。また
外導体1aと内導体1bとの間に充填される誘電体1c
には誘電率2のテフロンを用いた。これによって円環ス
リット3aから下端1Iまでの同軸給電線路1の特性イン
ピーダンスは約50Ωとなり、円環スリット3aから上
端1Jまで特性インピーダンスは約10Ωとなる。円環ス
リット3a,3bはそれぞれ外導体1aを周方向に幅3
mm削除して形成したものであり、両者の間隔は同軸給
電線路1を伝搬する電波の波長に等しい111mmとし
た。また、上段の円環スリット3bから同軸給電線路1
の上端1Jまでの間隔も111mmとした。これら円環ス
リット3a,3bおよび外導体1aの上端1Jはそれぞれ
ダイポールアンテナ素子5a〜5cの給電点となるもの
であり、それぞれの間隔は垂直面の放射パターンを決定
するファクターとなる。すなわち、この間隔が波長より
も長いと上方に,短いと下方に最大利得方向がチルトす
るものであり、用途に応じて設定すべきものである。こ
こでは間隔を波長に等しく設定し、最大利得方向を水平
方向とした。上記の構成の、コリニアアレイアンテナの
全長は330mmとなった。
を目的とした3素子のコリニアアレイアンテナについて
述べる。スリーブ導体4は内径7.6mm,外径8mm
の真鍮円筒であり、その長さは帯域の中心で約1/4波
長となるように35mmとしている。また無給電素子6
は直径3mmの真鍮棒であり、その長さは帯域の中心で
1/2波長よりもやや長くなるように81mmとしてい
る。この無給電導体6の長さは水平面内の放射パターン
を決定するファクターであり、1/2波長よりも長い場
合には反射器として、短い場合には導波器として動作す
るもので、用途に応じて設定すべきものである。ここで
は前者の反射器として設定した。スリーブ導体4と無給
電素子6とはテフロンのスペーサ7で保持し、両者の中
心の間隔は12mmとした。この間隔は、近接するほど
ダイポールアンテナ素子5a〜5cそれぞれの放射イン
ピーダンスが低くなるものであり、後で述べるインピー
ダンス整合の観点から都合が良いように値を決定してい
る。同軸給電線路1の内導体1bは外径1.5mmの銅
線であり、外導体1aは円環スリット3aから下端1Iま
でが内径5.0mmの銅円筒,同じく円環スリット3a
から上端1Jまでが内径1.9mmの銅円筒である。また
外導体1aと内導体1bとの間に充填される誘電体1c
には誘電率2のテフロンを用いた。これによって円環ス
リット3aから下端1Iまでの同軸給電線路1の特性イン
ピーダンスは約50Ωとなり、円環スリット3aから上
端1Jまで特性インピーダンスは約10Ωとなる。円環ス
リット3a,3bはそれぞれ外導体1aを周方向に幅3
mm削除して形成したものであり、両者の間隔は同軸給
電線路1を伝搬する電波の波長に等しい111mmとし
た。また、上段の円環スリット3bから同軸給電線路1
の上端1Jまでの間隔も111mmとした。これら円環ス
リット3a,3bおよび外導体1aの上端1Jはそれぞれ
ダイポールアンテナ素子5a〜5cの給電点となるもの
であり、それぞれの間隔は垂直面の放射パターンを決定
するファクターとなる。すなわち、この間隔が波長より
も長いと上方に,短いと下方に最大利得方向がチルトす
るものであり、用途に応じて設定すべきものである。こ
こでは間隔を波長に等しく設定し、最大利得方向を水平
方向とした。上記の構成の、コリニアアレイアンテナの
全長は330mmとなった。
【0011】以上のように構成したコリニアアレイアン
テナの入力インピーダンス特性について図3および図4
を用いて説明する。図3はコリニアアレイアンテナの入
力等価回路を示す回路図であり、図4は定在波比(SW
R)の周波数特性を示した特性図である。図3に示すよ
うに、コリニアアレイアンテナの入力等価回路は個々の
ダイポールアンテナ素子5a〜5cの放射インピーダン
スZa〜Zcを同軸給電線路1を介して直列に接続した
ものとなる。ここではダイポールアンテナ素子5a〜5
cの給電点(すなわち円環スリット3a,3bおよび外
導体の上端1J)の間隔LabおよびLbcを波長に等しく設
定しているため、帯域の中心周波数ではZa〜Zcが同
位相で足し合わされることになり、下段のダイポールア
ンテナ素子5aから他端1J側を見たインピーダンスZi
nはZa,ZbおよびZcの総和に等しい値となる。こ
のインピーダンスZinをインピーダンス変換回路を用い
ずに回路系の標準インピーダンスに整合させるために
は、Za〜Zcの総和を標準インピーダンス値と等しく
する必要がある。ここでは標準インピーダンスを50Ω
と設定したが、通常のダイポールアンテナの放射インピ
ーダンスは約70Ωと高いため、適切な位置に無給電導
体6を設けることによりその値を下げ、Za〜Zcをそ
れぞれ約17Ω(標準インピーダンス50Ωを素子数3
で割った値)とした。そしてこのインピーダンスZinの
整合状態を保つために、下段のダイポールアンテナ素子
5aの給電点(すなわち円環スリット3a)から下端1I
までの同軸給電線路1の特性インピーダンスZ0を標準
インピーダンスに等しい50Ωとした。
テナの入力インピーダンス特性について図3および図4
を用いて説明する。図3はコリニアアレイアンテナの入
力等価回路を示す回路図であり、図4は定在波比(SW
R)の周波数特性を示した特性図である。図3に示すよ
うに、コリニアアレイアンテナの入力等価回路は個々の
ダイポールアンテナ素子5a〜5cの放射インピーダン
スZa〜Zcを同軸給電線路1を介して直列に接続した
ものとなる。ここではダイポールアンテナ素子5a〜5
cの給電点(すなわち円環スリット3a,3bおよび外
導体の上端1J)の間隔LabおよびLbcを波長に等しく設
定しているため、帯域の中心周波数ではZa〜Zcが同
位相で足し合わされることになり、下段のダイポールア
ンテナ素子5aから他端1J側を見たインピーダンスZi
nはZa,ZbおよびZcの総和に等しい値となる。こ
のインピーダンスZinをインピーダンス変換回路を用い
ずに回路系の標準インピーダンスに整合させるために
は、Za〜Zcの総和を標準インピーダンス値と等しく
する必要がある。ここでは標準インピーダンスを50Ω
と設定したが、通常のダイポールアンテナの放射インピ
ーダンスは約70Ωと高いため、適切な位置に無給電導
体6を設けることによりその値を下げ、Za〜Zcをそ
れぞれ約17Ω(標準インピーダンス50Ωを素子数3
で割った値)とした。そしてこのインピーダンスZinの
整合状態を保つために、下段のダイポールアンテナ素子
5aの給電点(すなわち円環スリット3a)から下端1I
までの同軸給電線路1の特性インピーダンスZ0を標準
インピーダンスに等しい50Ωとした。
【0012】次に帯域近傍のSWR特性について説明す
る。図4に示すように、コリニアアレイアンテナの帯域
近傍のSWR特性は、各ダイポールアンテナ5a〜5c
の間を接続する同軸給電線路1の特性インピーダンスZ
0’によって変化するものである。そして、Z0’が低
くなるに従って帯域近傍におけるSWRの値が下がって
広帯域な整合状態が得られることがわかる。前述の理由
により帯域中心におけるZa〜Zcの値は標準インピー
ダンスよりも低いため、それらの間を接続する同軸給電
線路1の特性インピーダンスZ0’もまたそれに応じて
低くするこにより、両者が適当にバランスして広帯域な
整合特性が得られるものである。従ってこの効果を得る
ために、下段のダイポールアンテナ5aの給電点(すな
わち円環スリット3a)から上端1Jまでの同軸給電線路
1の特性インピーダンスZ0’を10Ωとし、広帯域な
整合特性を実現している。以上の構成のコリニアアレイ
アンテナにおいて、インピーダンス変換回路を用いない
小型で簡単な構造で、所要帯域内のSWRを1.5以下
とすることができた。
る。図4に示すように、コリニアアレイアンテナの帯域
近傍のSWR特性は、各ダイポールアンテナ5a〜5c
の間を接続する同軸給電線路1の特性インピーダンスZ
0’によって変化するものである。そして、Z0’が低
くなるに従って帯域近傍におけるSWRの値が下がって
広帯域な整合状態が得られることがわかる。前述の理由
により帯域中心におけるZa〜Zcの値は標準インピー
ダンスよりも低いため、それらの間を接続する同軸給電
線路1の特性インピーダンスZ0’もまたそれに応じて
低くするこにより、両者が適当にバランスして広帯域な
整合特性が得られるものである。従ってこの効果を得る
ために、下段のダイポールアンテナ5aの給電点(すな
わち円環スリット3a)から上端1Jまでの同軸給電線路
1の特性インピーダンスZ0’を10Ωとし、広帯域な
整合特性を実現している。以上の構成のコリニアアレイ
アンテナにおいて、インピーダンス変換回路を用いない
小型で簡単な構造で、所要帯域内のSWRを1.5以下
とすることができた。
【0013】次に上記の構成のコリニアアレイアンテナ
の放射特性について図5を用いて説明する。図5は、本
コリニアアレイアンテナの1907MHzにおける放射
パターンを示した特性図である。図5において、コリニ
アアレイアンテナの長手方向をz方向、無給電導体6を
設けた方向をx方向、x方向から水平面内を反時計まわ
りに90度回転した方向をy方向としている(図1参
照)。図5よりわかるように、xy面(水平面)内にお
ける放射パターンは、−x方向すなわち無給電導体6の
反対側の方向に大きな利得を示している。これは、無給
電導体6の長さを1/2波長よりも長く設定したため、
無給電導体6が反射器として動作していることを表して
いる。また、yz面およびzx面(垂直面)内における
放射パターンは、最大利得方向が水平方向(y軸または
x軸の方向)を示している。これは、ダイポールアンテ
ナ素子5a〜5cの給電点間隔を波長に等しくしたため
である。以上の構成により、3素子のコリニアアレイア
ンテナで最大利得10dBi以上の高い放射特性を得る
ことができた。このように、水平面内において特定の方
向に高い利得を示すアンテナはセクタアンテナと呼ば
れ、基地局の通信エリアを一定の方向に限定する場合
や、複数のアンテナにより角度ダイバーシチを行う場合
等に有用なアンテナとなるものである。
の放射特性について図5を用いて説明する。図5は、本
コリニアアレイアンテナの1907MHzにおける放射
パターンを示した特性図である。図5において、コリニ
アアレイアンテナの長手方向をz方向、無給電導体6を
設けた方向をx方向、x方向から水平面内を反時計まわ
りに90度回転した方向をy方向としている(図1参
照)。図5よりわかるように、xy面(水平面)内にお
ける放射パターンは、−x方向すなわち無給電導体6の
反対側の方向に大きな利得を示している。これは、無給
電導体6の長さを1/2波長よりも長く設定したため、
無給電導体6が反射器として動作していることを表して
いる。また、yz面およびzx面(垂直面)内における
放射パターンは、最大利得方向が水平方向(y軸または
x軸の方向)を示している。これは、ダイポールアンテ
ナ素子5a〜5cの給電点間隔を波長に等しくしたため
である。以上の構成により、3素子のコリニアアレイア
ンテナで最大利得10dBi以上の高い放射特性を得る
ことができた。このように、水平面内において特定の方
向に高い利得を示すアンテナはセクタアンテナと呼ば
れ、基地局の通信エリアを一定の方向に限定する場合
や、複数のアンテナにより角度ダイバーシチを行う場合
等に有用なアンテナとなるものである。
【0014】なお、本実施の形態においては、同軸給電
線路1の特性インピーダンスを下段の円環スリット3a
を境として変化させたが、これはダイポールアンテナ素
子5a〜5cの放射インピーダンスZa〜Zcをほぼ一
定に設定したためであり、放射インピーダンスZa〜Z
cが異なるような場合には、特性インピーダンスを他の
円環スリットを境としてさらに変化させてもよい。
線路1の特性インピーダンスを下段の円環スリット3a
を境として変化させたが、これはダイポールアンテナ素
子5a〜5cの放射インピーダンスZa〜Zcをほぼ一
定に設定したためであり、放射インピーダンスZa〜Z
cが異なるような場合には、特性インピーダンスを他の
円環スリットを境としてさらに変化させてもよい。
【0015】なお、上記実施の形態において説明した数
値や構成は一例であり、本発明はこれらの数値や構成の
細部に限定されるものではない。
値や構成は一例であり、本発明はこれらの数値や構成の
細部に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコリニアア
レイアンテナは、一端に入力端子を接続した同軸給電線
路と、前記同軸給電線路の外導体に周期的に設けた複数
の円環スリットと、前記複数の円環スリットそれぞれの
両側に一対の1/4波長のスリーブ導体を対称に配して
構成した複数のアンテナ素子とを備え、前記複数の円環
スリットの少なくとも一つを境として前記外導体の内径
を異ならせることにより前記同軸給電線路の特性インピ
ーダンスを変化させるとともに、前記同軸給電線路の一
端から前記一端に最も近い円環スリットまでの特性イン
ピーダンスを標準インピーダンスとし、前記円環スリッ
トから前記同軸給電線路の他端までの特性インピーダン
スを前記標準インピーダンスよりも低くしたことを特徴
とするものである。
レイアンテナは、一端に入力端子を接続した同軸給電線
路と、前記同軸給電線路の外導体に周期的に設けた複数
の円環スリットと、前記複数の円環スリットそれぞれの
両側に一対の1/4波長のスリーブ導体を対称に配して
構成した複数のアンテナ素子とを備え、前記複数の円環
スリットの少なくとも一つを境として前記外導体の内径
を異ならせることにより前記同軸給電線路の特性インピ
ーダンスを変化させるとともに、前記同軸給電線路の一
端から前記一端に最も近い円環スリットまでの特性イン
ピーダンスを標準インピーダンスとし、前記円環スリッ
トから前記同軸給電線路の他端までの特性インピーダン
スを前記標準インピーダンスよりも低くしたことを特徴
とするものである。
【0017】上記の構成において、複数のアンテナ素子
それぞれの給電点である円環スリットを境として、それ
ぞれのアンテナ素子の放射インピーダンスに応じて同軸
給電線路の特性インピーダンスを最適値に設定すること
により、インピーダンス変換回路を用いることなく広帯
域な整合特性を得ることができ、小型で簡単な構造のコ
リニアアレイアンテナを実現することができるものであ
る。
それぞれの給電点である円環スリットを境として、それ
ぞれのアンテナ素子の放射インピーダンスに応じて同軸
給電線路の特性インピーダンスを最適値に設定すること
により、インピーダンス変換回路を用いることなく広帯
域な整合特性を得ることができ、小型で簡単な構造のコ
リニアアレイアンテナを実現することができるものであ
る。
【図1】本発明の一実施形態によるコリニアアレイアン
テナの斜視図
テナの斜視図
【図2】同コリニアアレイアンテナの断面図
【図3】同コリニアアレイアンテナの入力等価回路を示
す回路図
す回路図
【図4】同コリニアアレイアンテナの各周波数帯域にお
ける定在波比を示す特性図
ける定在波比を示す特性図
【図5】同コリニアアレイアンテナの放射パターンを示
す特性図
す特性図
【図6】従来のコリニアアレイアンテナの概略構成を示
す断面図
す断面図
1 同軸給電線路
1a 外導体
1b 内導体
1c 誘電体
1I 同軸給電線路の下端
1J 同軸給電線路の上端
2 入力端子
3a,3b 円環スリット
4 スリーブ導体
5a,5b,5c ダイポールアンテナ素子
6 無給電導体
7 スペーサ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平7−202563(JP,A)
特開 昭62−26905(JP,A)
実公 平6−41377(JP,Y2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01Q 9/20
H01Q 9/26
H01Q 11/16
H01Q 21/10
Claims (2)
- 【請求項1】 一端に入力端子を接続した同軸給電線路
と、前記同軸給電線路の外導体に周期的に設けた複数の
円環スリットと、前記複数の円環スリットそれぞれの両
端に一対の1/4波長のスリーブ導体を対称に配して構
成した複数のアンテナ素子とを備え、前記複数の円環ス
リットの少なくとも一つを境として前記外導体の内径を
異ならせることにより前記同軸給電線路の特性インピー
ダンスを変化させるとともに、前記同軸給電線路の一端
から前記一端に最も近い円環スリットまでの特性インピ
ーダンスを標準インピーダンスとし、前記円環スリット
から前記同軸給電線路の他端までの特性インピーダンス
を前記標準インピーダンスよりも低くしたことを特徴と
するコリニアアレイアンテナ。 - 【請求項2】 同軸給電線路の一端に最も近い円環スリ
ットから前記同軸給電線路の他端までの特性インピーダ
ンスを一定としたことを特徴とする請求項1に記載のコ
リニアアレイアンテナ。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03155196A JP3444079B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | コリニアアレイアンテナ |
| US08/800,804 US6177911B1 (en) | 1996-02-20 | 1997-02-18 | Mobile radio antenna |
| CN97102476A CN1100359C (zh) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | 移动无线通信用天线 |
| EP04026436A EP1503451B1 (en) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | Mobile radio antenna |
| CN02126844.4A CN1190982C (zh) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | 移动无线通信用天线 |
| DE69737113T DE69737113T2 (de) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | Mobile Funkantenne |
| EP97301101A EP0791977B1 (en) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | Mobile radio antenna |
| DE69735223T DE69735223T2 (de) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | Mobile Funkantenne |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03155196A JP3444079B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | コリニアアレイアンテナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09232851A JPH09232851A (ja) | 1997-09-05 |
| JP3444079B2 true JP3444079B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=12334333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03155196A Expired - Fee Related JP3444079B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | コリニアアレイアンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3444079B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP4067672B2 (ja) | 1998-12-25 | 2008-03-26 | 松下電器産業株式会社 | アンテナ装置並びにそれを用いた無線装置及び無線中継装置 |
| JP4871949B2 (ja) | 2007-12-20 | 2012-02-08 | 原田工業株式会社 | パッチアンテナ装置 |
| JP4524318B2 (ja) | 2008-05-27 | 2010-08-18 | 原田工業株式会社 | 車載用ノイズフィルタ |
| JP5114325B2 (ja) | 2008-07-08 | 2013-01-09 | 原田工業株式会社 | 車両用ルーフマウントアンテナ装置 |
| JP5301349B2 (ja) * | 2009-05-15 | 2013-09-25 | 日本アンテナ株式会社 | コーリニアアンテナ |
| JP5274597B2 (ja) | 2011-02-15 | 2013-08-28 | 原田工業株式会社 | 車両用ポールアンテナ |
| JP5654917B2 (ja) | 2011-03-24 | 2015-01-14 | 原田工業株式会社 | アンテナ装置 |
| USD726696S1 (en) | 2012-09-12 | 2015-04-14 | Harada Industry Co., Ltd. | Vehicle antenna |
| EP3627623B1 (en) | 2017-05-17 | 2023-06-28 | Yokowo Co., Ltd. | On-board antenna device |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP03155196A patent/JP3444079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09232851A (ja) | 1997-09-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |