JP3447545B2 - 冷蔵ショーケース - Google Patents
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Landscapes
- Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
- Refrigerator Housings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵ショーケース
における陳列室の底面構造の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の冷蔵ショーケースの一例
として、寿司店等に設置されるねた陳列ケースが知られ
ている。この陳列ケースは、図9に示すように、冷凍装
置を装備した機械室aの上面側に、断熱構造でかつ前面
から上面にかけて二重ガラスbが張られた陳列室cが設
けられ、この陳列室cの上下並びに左右の側面にわたっ
て循環状に設けられた冷気通路d,e(左右は図示せ
ず)に、上記の冷凍装置で生成された冷気が流通される
ことで陳列室c内が間接冷却される。陳列室cの底面n
は少し前下がりに傾斜しており、前端部の一側に排水口
fが開口されて排水ホースgにより機外に導出されてい
る。また、陳列室cの後面に開口された出入口hにはス
ライド扉iが配されており、出入口hの開口面積を稼ぐ
ために下部レールjが陳列室cの底面n以下に来るよう
に設置されている。そして稼働中は、排水口fに栓kを
するとともに、陳列室cの底面nにスノコmを載せ、ス
ライド扉iを開閉しつつ寿司ねたがスノコm上に出し入
れされる構造となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
ねた陳列ケースでは、特に陳列室cの底面nが汚れやす
いので、適宜に洗浄する必要がある。洗浄方法として
は、スノコmを外したのち排水口fに栓kをしたままホ
ース等で水を入れ、底面nの傾斜を利用して水を貯めて
おいてスポンジ等で擦り洗いしたのち、最後に栓kを外
して排水する場合が多い。上記のような洗浄方法を取っ
た場合、スポンジで擦り洗いすると貯められた水が波立
ち、スライド扉iの下部レールjに溢れ出る。下部レー
ルjには、それ自身の洗浄に便利なように、図10に示
すように、外壁の一部に補助排水口oが開口されて上記
した排水ホースgと合流されているため、下部レールj
に溢れ出た水も一応は排水ホースgを通して排水される
ようにはなっている。しかしながら、下部レールjから
の排水量は僅かなものに限られるから、上記のようなス
ポンジ洗いに伴い大きな波立ちが次々と生じて下部レー
ルjに溢れ出ると、下部レールjからの排水が間に合わ
なくなり、ついには下部レールjを越えて機外に溢れ出
る結果となる。 【0004】もっとも、陳列室cの底面nの傾斜をきつ
くすると上記のような水の溢れは改善できるが、寿司ね
た等が置き難くなるばかりでなく、出入口hの開口面積
が狭くなるか、あるいは製品高さの増大化を招くために
採用し辛く、有効な解決策が見い出せないままであっ
た。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたも
のであって、その目的は、室内洗浄時における機外への
水の溢れを有効に阻止するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、内部に食材等の陳
列室を有し、この陳列室の側面にスライド扉が配される
とともに、前記陳列室の底面にはスノコ等の水切り部材
が配されるようにした冷蔵ショーケースにおいて、前記
陳列室の底面における前記スライド扉を設けた側の端縁
には立ち上がり部が設けられ、かつこの立ち上がり部の
高さが前記水切り部材の高さ以下に設定されているとこ
ろに特徴を有する。 【0006】 【発明の作用及び効果】<請求項1の発明> 陳列室に張られた水が波立った場合でも、立ち上がり部
が波止めの堰として機能して、機外に溢れ出ることを規
制する。陳列室の底面に水切り部材を配設すると、その
高さ分がデッドスペースとなるが、立ち上がり部はその
デッドスペースを利用して設けられることになるので、
有効開口を減少させることなく波止め効果を期すること
ができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を寿司店等に備える
ねたの陳列ケースに適用した実施形態を添付図面に基づ
いて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
5に基づいて説明する。本実施形態の陳列ケース1は、
全体として横長形状に形成されており、上部側が寿司ね
た等を陳列する陳列室2となっているとともに、下部側
が冷凍装置の収容された機械室3となっている。陳列室
2は、左右のパネル5の内側に断熱板6A,6Bが配設
されているとともに(図3参照)、前面から上面にかけ
て二重のガラス張りからなるフロントパネル7が装着さ
れて、断熱構造となっている。陳列室2の背面には、後
記する開口8が設けられている。 【0008】機械室3内に設置された冷凍装置は、主に
は圧縮機10、凝縮器11及び冷却器(蒸発器)12を
閉ループ状に配管接続したものであって、図3に示すよ
うに、機械室3の底面における横幅方向の一端側(背面
から見て左側)に圧縮機10が、その側方に凝縮器11
が設置されるとともに、他端側に、冷却器12と冷却フ
ァン15が浅皿状の断熱ケース16内に収容されて設置
されている。凝縮器11の上面から図2における右側の
縦向きの断熱板6Aの位置にわたって、断熱板18が張
られており、この断熱板18には、冷却器12と冷却フ
ァン15を逃がすための抜き孔19が形成され、その口
縁が断熱ケース16の周縁に当てられている。したがっ
て断熱板18により、凝縮器11の上面と、断熱ケース
16の回りが覆われている。また、断熱板18の左端
と、左側の縦向きの断熱板6Bの下端との間に、圧縮機
10における同図の右上方の部分を覆うようにして、斜
め姿勢の断熱板20が張られている。 【0009】陳列室2には底板21が張られている。こ
の底板21は、冷却器12の直上の位置において少し前
下がりの姿勢で張られており、かつ圧縮機10の設置さ
れた端部側では、所定寸法高い高位面22の設けられた
段付き状に形成されている。この底板21の上面には、
図2に示すようにスノコ28が載せられて、その上に寿
司ねた等が載せられるようになっている。このスノコ2
8は、水切りと寿司ねた等に対して直接に冷気の影響を
及ぼさないように機能する。そして、上記の底板21の
下面と、断熱板18、断熱ケース16及び断熱板20と
の間に、冷却器12及び冷却ファン15を通る下部通路
24が形成されている。また、底板21の左右両端部か
らは、それぞれ縦向きの断熱板6A,6Bとの間に所定
の隙間を開けて側板23A,23Bが立ち上がって形成
され、それぞれの隙間によって、上記の下部通路24と
連通する側部通路25A,25Bが形成されている。 【0010】フロントパネル7の天井面の内側には、透
明な樹脂板を素材として中空状に形成された上部通路2
6が配設されており、この上部通路26の両端部が、L
字形のダクト27を介して、上記した左右の側部通路2
5A,25Bの上端部と連通されている。これにより、
下部通路24、側部通路25B、上部通路26及び側部
通路25Aを結んだ循環状の冷気通路が構成されてい
る。また上部通路26の下面は、図2に示すように、後
面側に向けて少し下り勾配となった姿勢で設けられてお
り、この下面の後縁側には露受け29が設けられてい
る。 【0011】陳列室2の背面側では、図1に示すよう
に、上記した底板21の高位面22を設けた部分の後方
にのみ背面板31が設けられていて、そこからもう一方
の端部側に向けて上記した開口8が形成されている。こ
の開口8は、仕切枠32で左右に分けられて2つの出入
口33が形成されており、それぞれの出入口33にはス
ライド扉35が設けられている。このスライド扉35
は、上下のレール36,37と、一対のガラス戸38と
から構成されている。詳細には、図2に示すように、出
入口33の上縁と下縁には、それぞれチャンネル形をな
す上部レール36と下部レール37とが、互いに向き合
って取り付けられており、上部レール36と下部レール
37とは、それぞれ左右の出入口33に共用するように
して長尺のものが1本ずつ取り付けられている。上部レ
ール36には、幅方向の中央に仕切板39が立てられて
いる。一方、下部レール37は仕切りのないままであっ
て、上記した陳列室2の底板21よりも低い位置に設け
られている。各ガラス戸38は、上縁側が上部レール3
6の仕切板39の両側に個別に嵌められ、下縁側は下部
レール37内に互いに当接した状態で嵌められて引き違
い形式に装着されている。 【0012】陳列室2の底板21における正面から見た
左端部の前縁側には、図2に示すように排水口41が開
口され、その排水口41に接続された排水管42の下端
が、断熱板18を貫通して機械室3内に突出し、排水管
42の下端に接続されたホース43が、機械室3内を横
切って背面から外部に導かれるようになっている。排水
口41には着脱可能な栓44が備えられている。また、
下部レール37の外壁37Aの所定箇所には、図5に示
すように、補助排水口45が開口されており、その補助
排水口45の外側に対応するようにして補助排水管46
が設けられ、上記のホース43に合流されている。 【0013】さて、上記した陳列室2の底板21におけ
る開口8側の端縁には、断面山形をなす立ち上がり部5
0が設けられている。この立ち上がり部50は、図5に
詳細に示すように、底板21の端縁を曲げ加工すること
によって底板21と一体的に形成されており、内側の面
が、室内から室外側に向けて緩やかな上り勾配となった
傾斜面51となっている。一方、外側の面は急な傾斜面
となって底板21よりさらに下方に延出しており、外側
に向けて屈曲された差込部52が、下部レール37の溝
底の下側に形成された差込溝53に差し込まれて、下部
レール37の内壁37Bと密着して固定されている。ま
た、立ち上がり部50の高さは、図2に示すように、陳
列室2の底板21の上に載置されるスノコ28の高さよ
りも少し低く設定されている。 【0014】この第1実施形態は上記のような構造であ
って、続いてその作用を説明する。稼働時は、冷気漏れ
を防ぐために排水口41に栓44がされ、また陳列室2
の底板21にはスノコ28が載せられる。そして冷凍装
置並びに冷却ファン15が駆動されると、図3の矢線に
示すように、冷却ファン15により吸引された空気が冷
却器12を通過することで冷気が生成され、その冷気が
下部通路24,側部通路25B,上部通路26及び側部
通路25Aを通りつつ陳列室2の回りを流通して、再び
冷却器12側に吸引されるといった循環流通が生じ、も
って陳列室2内が間接冷却される。そして、スライド扉
35が開閉されつつ、陳列室2のスノコ28上に寿司ね
た等が出し入れされる。 【0015】この間、陳列室2の底板21には、寿司ね
たからの汁やかけらが落下して付着しやすいので、適宜
に洗浄する必要がある。洗浄の一例としては、スライド
扉35のガラス戸38を外してスノコ28を外に出す一
方、排水口41の栓44はしたままにしておいて、図4
の鎖線に示すようにホースXから陳列室2内に水Wを入
れ、底板21の傾斜を利用して水を貯める。そして、こ
の状態から、図4に示すように、スポンジY等を利用し
て擦り洗いし、最後に栓44を抜いて汚物ともども排水
を排水口41から排出すると、効率良く洗浄できる。 【0016】上記のようにスポンジYによる擦り洗いを
した場合、陳列室2に張られた水Wは波立つが、底板2
1の開口8側の端縁には立ち上がり部50が設けられて
いるので、図5に示すように、立ち上がり部50が波止
めの堰として機能し、下部レール37側に溢れ出ること
が規制される。仮に下部レール37側に溢れ出たとして
もそれは僅かに留められるから、下部レール37の補助
排水口45から速やかに排出されて下部レール37に多
量の水が貯まることが防止され、もって機外に水が溢れ
出ることが防止される。 【0017】別の洗浄方法として、排水口41の栓44
を外す一方、排水量よりも多い量でホースXから水を連
続して入れて、排水と同時に水Wを貯めつつスポンジY
等で擦り洗いをする場合もある。この場合も貯まった水
Wが波立つが、同様に立ち上がり部50が波止めの堰と
して機能して、水が機外に溢れ出ることが防止される。 【0018】なお、立ち上がり部50を設けたことで後
面の開口面積が狭くなることが懸念される。しかしなが
ら、使用時には陳列室2の底板21の上にスノコ28が
載せられ、立ち上がり部50はスノコ28よりも低く設
定されているので、スノコ28上に寿司ねた等を出し入
れする場合に、立ち上がり部50が邪魔になることはな
く、使用中における開口面積を実質的に減じることには
ならない。また使用時において、例えば寿司ねたを取り
出す場合にスノコ28が一緒に後方にずれて出入口33
から突出すると、スライド扉35の閉鎖ができなくなる
おそれがあるが、立ち上がり部50を設けたことで、ス
ノコ28に対して後方へのずれ止めがなされる。さらに
立ち上がり部50の内側の面は緩やかな傾斜面51とさ
れているので、例えば陳列室2の底板21の上に大きな
食材等の固形物が落ちていてこれを除去する場合に、布
巾等により傾斜面51を利用して簡単に外部に掃き出す
ことができる。 【0019】<第2実施形態>以下に、立ち上がり部の
配設手段に変更を加えた他の実施形態を示す。図6は本
発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、立
ち上がり部55が陳列室2の底板21とは別部品として
備えられている。この立ち上がり部55は、内面側が緩
やかな傾斜面56で、外面側が急な傾斜面57であり、
かつスノコ28よりも少し背の低い断面山形に形成され
ていて、底面の長さ方向の適宜箇所に突設された取付部
58を、底板21の取付孔59に嵌め付けることで、底
板21の開口8側の端縁に沿って取り付けられている。
前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。 【0020】<第3実施形態>図7は本発明の第3実施
形態を示す。この第3実施形態では、下部レール37の
内壁37Bの上縁を上方に延ばし、その延出部分を底板
21に向けて緩やかな傾斜面61として屈曲することに
よって、立ち上がり部60が形成されている。この立ち
上がり部60もスノコ28よりも少し背が低く形成され
ている。第1実施形態と同様の作用効果を得ることがで
きる。 【0021】<第4実施形態>図8は本発明の第4実施
形態を示す。前記第1実施形態では、立ち上がり部50
の内側が直線状の傾斜面51であったのに対して、この
第4実施形態における立ち上がり部65では、内側の面
が曲線状の傾斜面66に形成されている。第1実施形態
と同様の作用効果を得ることができる。 【0022】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、冷凍装置が陳列室の側面に設けられた
形式の陳列ケースにも同様に適用することができる。 (2)さらに、寿司ねたの陳列ケースに限らず、食材等
を陳列しつつ冷蔵する他の冷蔵ショーケース全般に広く
適用することが可能である。
における陳列室の底面構造の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の冷蔵ショーケースの一例
として、寿司店等に設置されるねた陳列ケースが知られ
ている。この陳列ケースは、図9に示すように、冷凍装
置を装備した機械室aの上面側に、断熱構造でかつ前面
から上面にかけて二重ガラスbが張られた陳列室cが設
けられ、この陳列室cの上下並びに左右の側面にわたっ
て循環状に設けられた冷気通路d,e(左右は図示せ
ず)に、上記の冷凍装置で生成された冷気が流通される
ことで陳列室c内が間接冷却される。陳列室cの底面n
は少し前下がりに傾斜しており、前端部の一側に排水口
fが開口されて排水ホースgにより機外に導出されてい
る。また、陳列室cの後面に開口された出入口hにはス
ライド扉iが配されており、出入口hの開口面積を稼ぐ
ために下部レールjが陳列室cの底面n以下に来るよう
に設置されている。そして稼働中は、排水口fに栓kを
するとともに、陳列室cの底面nにスノコmを載せ、ス
ライド扉iを開閉しつつ寿司ねたがスノコm上に出し入
れされる構造となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
ねた陳列ケースでは、特に陳列室cの底面nが汚れやす
いので、適宜に洗浄する必要がある。洗浄方法として
は、スノコmを外したのち排水口fに栓kをしたままホ
ース等で水を入れ、底面nの傾斜を利用して水を貯めて
おいてスポンジ等で擦り洗いしたのち、最後に栓kを外
して排水する場合が多い。上記のような洗浄方法を取っ
た場合、スポンジで擦り洗いすると貯められた水が波立
ち、スライド扉iの下部レールjに溢れ出る。下部レー
ルjには、それ自身の洗浄に便利なように、図10に示
すように、外壁の一部に補助排水口oが開口されて上記
した排水ホースgと合流されているため、下部レールj
に溢れ出た水も一応は排水ホースgを通して排水される
ようにはなっている。しかしながら、下部レールjから
の排水量は僅かなものに限られるから、上記のようなス
ポンジ洗いに伴い大きな波立ちが次々と生じて下部レー
ルjに溢れ出ると、下部レールjからの排水が間に合わ
なくなり、ついには下部レールjを越えて機外に溢れ出
る結果となる。 【0004】もっとも、陳列室cの底面nの傾斜をきつ
くすると上記のような水の溢れは改善できるが、寿司ね
た等が置き難くなるばかりでなく、出入口hの開口面積
が狭くなるか、あるいは製品高さの増大化を招くために
採用し辛く、有効な解決策が見い出せないままであっ
た。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたも
のであって、その目的は、室内洗浄時における機外への
水の溢れを有効に阻止するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、内部に食材等の陳
列室を有し、この陳列室の側面にスライド扉が配される
とともに、前記陳列室の底面にはスノコ等の水切り部材
が配されるようにした冷蔵ショーケースにおいて、前記
陳列室の底面における前記スライド扉を設けた側の端縁
には立ち上がり部が設けられ、かつこの立ち上がり部の
高さが前記水切り部材の高さ以下に設定されているとこ
ろに特徴を有する。 【0006】 【発明の作用及び効果】<請求項1の発明> 陳列室に張られた水が波立った場合でも、立ち上がり部
が波止めの堰として機能して、機外に溢れ出ることを規
制する。陳列室の底面に水切り部材を配設すると、その
高さ分がデッドスペースとなるが、立ち上がり部はその
デッドスペースを利用して設けられることになるので、
有効開口を減少させることなく波止め効果を期すること
ができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を寿司店等に備える
ねたの陳列ケースに適用した実施形態を添付図面に基づ
いて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
5に基づいて説明する。本実施形態の陳列ケース1は、
全体として横長形状に形成されており、上部側が寿司ね
た等を陳列する陳列室2となっているとともに、下部側
が冷凍装置の収容された機械室3となっている。陳列室
2は、左右のパネル5の内側に断熱板6A,6Bが配設
されているとともに(図3参照)、前面から上面にかけ
て二重のガラス張りからなるフロントパネル7が装着さ
れて、断熱構造となっている。陳列室2の背面には、後
記する開口8が設けられている。 【0008】機械室3内に設置された冷凍装置は、主に
は圧縮機10、凝縮器11及び冷却器(蒸発器)12を
閉ループ状に配管接続したものであって、図3に示すよ
うに、機械室3の底面における横幅方向の一端側(背面
から見て左側)に圧縮機10が、その側方に凝縮器11
が設置されるとともに、他端側に、冷却器12と冷却フ
ァン15が浅皿状の断熱ケース16内に収容されて設置
されている。凝縮器11の上面から図2における右側の
縦向きの断熱板6Aの位置にわたって、断熱板18が張
られており、この断熱板18には、冷却器12と冷却フ
ァン15を逃がすための抜き孔19が形成され、その口
縁が断熱ケース16の周縁に当てられている。したがっ
て断熱板18により、凝縮器11の上面と、断熱ケース
16の回りが覆われている。また、断熱板18の左端
と、左側の縦向きの断熱板6Bの下端との間に、圧縮機
10における同図の右上方の部分を覆うようにして、斜
め姿勢の断熱板20が張られている。 【0009】陳列室2には底板21が張られている。こ
の底板21は、冷却器12の直上の位置において少し前
下がりの姿勢で張られており、かつ圧縮機10の設置さ
れた端部側では、所定寸法高い高位面22の設けられた
段付き状に形成されている。この底板21の上面には、
図2に示すようにスノコ28が載せられて、その上に寿
司ねた等が載せられるようになっている。このスノコ2
8は、水切りと寿司ねた等に対して直接に冷気の影響を
及ぼさないように機能する。そして、上記の底板21の
下面と、断熱板18、断熱ケース16及び断熱板20と
の間に、冷却器12及び冷却ファン15を通る下部通路
24が形成されている。また、底板21の左右両端部か
らは、それぞれ縦向きの断熱板6A,6Bとの間に所定
の隙間を開けて側板23A,23Bが立ち上がって形成
され、それぞれの隙間によって、上記の下部通路24と
連通する側部通路25A,25Bが形成されている。 【0010】フロントパネル7の天井面の内側には、透
明な樹脂板を素材として中空状に形成された上部通路2
6が配設されており、この上部通路26の両端部が、L
字形のダクト27を介して、上記した左右の側部通路2
5A,25Bの上端部と連通されている。これにより、
下部通路24、側部通路25B、上部通路26及び側部
通路25Aを結んだ循環状の冷気通路が構成されてい
る。また上部通路26の下面は、図2に示すように、後
面側に向けて少し下り勾配となった姿勢で設けられてお
り、この下面の後縁側には露受け29が設けられてい
る。 【0011】陳列室2の背面側では、図1に示すよう
に、上記した底板21の高位面22を設けた部分の後方
にのみ背面板31が設けられていて、そこからもう一方
の端部側に向けて上記した開口8が形成されている。こ
の開口8は、仕切枠32で左右に分けられて2つの出入
口33が形成されており、それぞれの出入口33にはス
ライド扉35が設けられている。このスライド扉35
は、上下のレール36,37と、一対のガラス戸38と
から構成されている。詳細には、図2に示すように、出
入口33の上縁と下縁には、それぞれチャンネル形をな
す上部レール36と下部レール37とが、互いに向き合
って取り付けられており、上部レール36と下部レール
37とは、それぞれ左右の出入口33に共用するように
して長尺のものが1本ずつ取り付けられている。上部レ
ール36には、幅方向の中央に仕切板39が立てられて
いる。一方、下部レール37は仕切りのないままであっ
て、上記した陳列室2の底板21よりも低い位置に設け
られている。各ガラス戸38は、上縁側が上部レール3
6の仕切板39の両側に個別に嵌められ、下縁側は下部
レール37内に互いに当接した状態で嵌められて引き違
い形式に装着されている。 【0012】陳列室2の底板21における正面から見た
左端部の前縁側には、図2に示すように排水口41が開
口され、その排水口41に接続された排水管42の下端
が、断熱板18を貫通して機械室3内に突出し、排水管
42の下端に接続されたホース43が、機械室3内を横
切って背面から外部に導かれるようになっている。排水
口41には着脱可能な栓44が備えられている。また、
下部レール37の外壁37Aの所定箇所には、図5に示
すように、補助排水口45が開口されており、その補助
排水口45の外側に対応するようにして補助排水管46
が設けられ、上記のホース43に合流されている。 【0013】さて、上記した陳列室2の底板21におけ
る開口8側の端縁には、断面山形をなす立ち上がり部5
0が設けられている。この立ち上がり部50は、図5に
詳細に示すように、底板21の端縁を曲げ加工すること
によって底板21と一体的に形成されており、内側の面
が、室内から室外側に向けて緩やかな上り勾配となった
傾斜面51となっている。一方、外側の面は急な傾斜面
となって底板21よりさらに下方に延出しており、外側
に向けて屈曲された差込部52が、下部レール37の溝
底の下側に形成された差込溝53に差し込まれて、下部
レール37の内壁37Bと密着して固定されている。ま
た、立ち上がり部50の高さは、図2に示すように、陳
列室2の底板21の上に載置されるスノコ28の高さよ
りも少し低く設定されている。 【0014】この第1実施形態は上記のような構造であ
って、続いてその作用を説明する。稼働時は、冷気漏れ
を防ぐために排水口41に栓44がされ、また陳列室2
の底板21にはスノコ28が載せられる。そして冷凍装
置並びに冷却ファン15が駆動されると、図3の矢線に
示すように、冷却ファン15により吸引された空気が冷
却器12を通過することで冷気が生成され、その冷気が
下部通路24,側部通路25B,上部通路26及び側部
通路25Aを通りつつ陳列室2の回りを流通して、再び
冷却器12側に吸引されるといった循環流通が生じ、も
って陳列室2内が間接冷却される。そして、スライド扉
35が開閉されつつ、陳列室2のスノコ28上に寿司ね
た等が出し入れされる。 【0015】この間、陳列室2の底板21には、寿司ね
たからの汁やかけらが落下して付着しやすいので、適宜
に洗浄する必要がある。洗浄の一例としては、スライド
扉35のガラス戸38を外してスノコ28を外に出す一
方、排水口41の栓44はしたままにしておいて、図4
の鎖線に示すようにホースXから陳列室2内に水Wを入
れ、底板21の傾斜を利用して水を貯める。そして、こ
の状態から、図4に示すように、スポンジY等を利用し
て擦り洗いし、最後に栓44を抜いて汚物ともども排水
を排水口41から排出すると、効率良く洗浄できる。 【0016】上記のようにスポンジYによる擦り洗いを
した場合、陳列室2に張られた水Wは波立つが、底板2
1の開口8側の端縁には立ち上がり部50が設けられて
いるので、図5に示すように、立ち上がり部50が波止
めの堰として機能し、下部レール37側に溢れ出ること
が規制される。仮に下部レール37側に溢れ出たとして
もそれは僅かに留められるから、下部レール37の補助
排水口45から速やかに排出されて下部レール37に多
量の水が貯まることが防止され、もって機外に水が溢れ
出ることが防止される。 【0017】別の洗浄方法として、排水口41の栓44
を外す一方、排水量よりも多い量でホースXから水を連
続して入れて、排水と同時に水Wを貯めつつスポンジY
等で擦り洗いをする場合もある。この場合も貯まった水
Wが波立つが、同様に立ち上がり部50が波止めの堰と
して機能して、水が機外に溢れ出ることが防止される。 【0018】なお、立ち上がり部50を設けたことで後
面の開口面積が狭くなることが懸念される。しかしなが
ら、使用時には陳列室2の底板21の上にスノコ28が
載せられ、立ち上がり部50はスノコ28よりも低く設
定されているので、スノコ28上に寿司ねた等を出し入
れする場合に、立ち上がり部50が邪魔になることはな
く、使用中における開口面積を実質的に減じることには
ならない。また使用時において、例えば寿司ねたを取り
出す場合にスノコ28が一緒に後方にずれて出入口33
から突出すると、スライド扉35の閉鎖ができなくなる
おそれがあるが、立ち上がり部50を設けたことで、ス
ノコ28に対して後方へのずれ止めがなされる。さらに
立ち上がり部50の内側の面は緩やかな傾斜面51とさ
れているので、例えば陳列室2の底板21の上に大きな
食材等の固形物が落ちていてこれを除去する場合に、布
巾等により傾斜面51を利用して簡単に外部に掃き出す
ことができる。 【0019】<第2実施形態>以下に、立ち上がり部の
配設手段に変更を加えた他の実施形態を示す。図6は本
発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、立
ち上がり部55が陳列室2の底板21とは別部品として
備えられている。この立ち上がり部55は、内面側が緩
やかな傾斜面56で、外面側が急な傾斜面57であり、
かつスノコ28よりも少し背の低い断面山形に形成され
ていて、底面の長さ方向の適宜箇所に突設された取付部
58を、底板21の取付孔59に嵌め付けることで、底
板21の開口8側の端縁に沿って取り付けられている。
前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。 【0020】<第3実施形態>図7は本発明の第3実施
形態を示す。この第3実施形態では、下部レール37の
内壁37Bの上縁を上方に延ばし、その延出部分を底板
21に向けて緩やかな傾斜面61として屈曲することに
よって、立ち上がり部60が形成されている。この立ち
上がり部60もスノコ28よりも少し背が低く形成され
ている。第1実施形態と同様の作用効果を得ることがで
きる。 【0021】<第4実施形態>図8は本発明の第4実施
形態を示す。前記第1実施形態では、立ち上がり部50
の内側が直線状の傾斜面51であったのに対して、この
第4実施形態における立ち上がり部65では、内側の面
が曲線状の傾斜面66に形成されている。第1実施形態
と同様の作用効果を得ることができる。 【0022】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、冷凍装置が陳列室の側面に設けられた
形式の陳列ケースにも同様に適用することができる。 (2)さらに、寿司ねたの陳列ケースに限らず、食材等
を陳列しつつ冷蔵する他の冷蔵ショーケース全般に広く
適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るねた陳列ケース
の背面から見た斜視図 【図2】 陳列ケースの側断面図 【図3】 その背面から見た断面図 【図4】 洗浄状態を示す断面図 【図5】 洗浄時における立ち上がり部の配設部分付近
の拡大断面図 【図6】 第2実施形態に係る立ち上がり部の配設部分
付近の拡大断面図 【図7】 第3実施形態に係る立ち上がり部の配設部分
付近の拡大断面図 【図8】 第4実施形態に係る立ち上がり部の配設部分
付近の拡大断面図 【図9】 従来例の陳列ケースの側断面図 【図10】 その洗浄時の状態を示す部分断面図 【符号の説明】 1…陳列ケース 2…陳列室 8…開口 21…底板
28…スノコ 35…スライド扉 37…下部レール
45…補助排水口 50…立ち上がり部 51…傾斜面
W…水 Y…スポンジ 55…立ち上がり部 56…
傾斜面 60…立ち上がり部 61…傾斜面 65…立
ち上がり部 66…傾斜面
の背面から見た斜視図 【図2】 陳列ケースの側断面図 【図3】 その背面から見た断面図 【図4】 洗浄状態を示す断面図 【図5】 洗浄時における立ち上がり部の配設部分付近
の拡大断面図 【図6】 第2実施形態に係る立ち上がり部の配設部分
付近の拡大断面図 【図7】 第3実施形態に係る立ち上がり部の配設部分
付近の拡大断面図 【図8】 第4実施形態に係る立ち上がり部の配設部分
付近の拡大断面図 【図9】 従来例の陳列ケースの側断面図 【図10】 その洗浄時の状態を示す部分断面図 【符号の説明】 1…陳列ケース 2…陳列室 8…開口 21…底板
28…スノコ 35…スライド扉 37…下部レール
45…補助排水口 50…立ち上がり部 51…傾斜面
W…水 Y…スポンジ 55…立ち上がり部 56…
傾斜面 60…立ち上がり部 61…傾斜面 65…立
ち上がり部 66…傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−327209(JP,A)
実開 平6−69677(JP,U)
実開 平2−116665(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F25D 23/02 302
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部に食材等の陳列室を有し、この陳列
室の側面にスライド扉が配されるとともに、前記陳列室
の底面にはスノコ等の水切り部材が配されるようにした
冷蔵ショーケースにおいて、 前記陳列室の底面における前記スライド扉を設けた側の
端縁には立ち上がり部が設けられ、かつこの立ち上がり
部の高さが前記水切り部材の高さ以下に設定されている
ことを特徴とする冷蔵ショーケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02362598A JP3447545B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 冷蔵ショーケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02362598A JP3447545B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 冷蔵ショーケース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11223455A JPH11223455A (ja) | 1999-08-17 |
| JP3447545B2 true JP3447545B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=12115788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02362598A Expired - Fee Related JP3447545B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 冷蔵ショーケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3447545B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102004043622A1 (de) * | 2004-09-07 | 2006-03-09 | Mario Voss | Kassette für die Präsentation von Obst, Gemüse oder dergleichen |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP02362598A patent/JP3447545B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11223455A (ja) | 1999-08-17 |
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