JP3449089B2 - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

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JP3449089B2
JP3449089B2 JP00995496A JP995496A JP3449089B2 JP 3449089 B2 JP3449089 B2 JP 3449089B2 JP 00995496 A JP00995496 A JP 00995496A JP 995496 A JP995496 A JP 995496A JP 3449089 B2 JP3449089 B2 JP 3449089B2
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豊年 川崎
正明 宮野
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡胴に関
し、詳しくは、レンズ鏡胴の回転操作量を検出する回転
検出機構を備えたレンズ鏡胴に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのパワーズームレンズで
は、その操作リングの回転を検出する機構がレンズ鏡胴
に内臓されている。たとえば、図12の平面図に示すよ
うに、レンズ鏡胴の操作リングの幅の狭いドーナツ状の
端面7の全周に渡ってパルス面6を形成し、このパルス
面6にブラシ8を接触させることによって、操作リング
の回転を検出するように構成されている。詳しくは、パ
ルス面6は、図13の要部拡大図に示すように、放射状
に延在する導電部4および絶縁部5が周方向に交互に配
置された第1領域6aと、第1領域6aの各導電部4に接
続する導電性の第2領域6bとを有する。このパルス面
6の第1領域6aに第1および第2ブラシ8a,8bの先端
が接触し、第2領域6bに第3ブラシ8cの先端が接触す
るようになっている。そして、パルス板7が回転すると
きに、第1および第2ブラシ8a,8bがパルス面6の第
1領域6aの導電部4又は絶縁部5に接触し、第1ブラ
シ8aと第3ブラシ8cとの間、および第2ブラシ8bと
第3ブラシ8cとの間が導通又は非導通となり、位相の
ずれたパルス信号が発生するようになっている。操作リ
ングの回転は、このパルス信号に基づいて検出する。
【0003】しかし、このように操作リングの端面7全
体に大きなパルス面6を形成すると、非常にコストがか
かり、問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、回転検出のためのパルス面を
小さくしたレンズ鏡胴を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明によれば、以下の構
成のレンズ鏡胴が提供される。
【0006】このレンズ鏡胴は、固定筒のまわりに回転
可能なリング部材を備え、上記固定筒には回転検出機構
を備えてなる。上記回転検出機構は、歯車又は摩擦車
と、この歯車又は摩擦車が固定された回転軸と、この回
転軸に固定されかつパルス面を有するパルス板と、この
パルス板の上記パルス面に対向する回転検出手段とを有
する。上記リング部材の内周面、外周面又は端面は、上
記回転検出機構の上記歯車又は上記摩擦車とかみ合って
又は圧接されて回転力を伝達する回転力伝達部として構
成されている。また、上記回転検出機構は、上記回転軸
を軸支する支持部材を有し、この支持部材は、上記回転
検出機構の上記歯車又は上記摩擦車が上記リング部材の
上記回転力伝達部に対して接近および退避する2方向
に、大略一点を中心に回動可能に上記固定筒に固定され
る。さらに、上記回転検出機構の上記歯車又は上記摩擦
車が上記リング部材の上記伝達部に接近する方向に上記
回転検出機構の上記支持部材を付勢する付勢手段を備え
る。
【0007】上記構成において、固定筒に対してレンズ
鏡胴のリング部材が回転されると、リング部材の回転力
伝達部は、固定筒に備えられた回転検出機構の歯車又は
摩擦車を回転する。これによって、回転検出機構は、回
転軸を介して、パルス板が回転される。パルス板のパル
ス面には、たとえば、導電部と絶縁部、白色部と黒色
部、磁化部と非磁化部などのオン/オフに対応する2種
類の部分が回転方向に交互に配置されている。回転検出
手段は、パルス板が回転されるときに、パルス板のパル
ス面のオン/オフに対応する部分の通過を検知し、それ
によって、パルス板の回転を検出する。パルス板の回転
とリング部材の回転とは対応しているので、回転検出手
段によって検出されたパルス板の回転から、リング部材
の回転が分かる。上記構成において、回転検出機構のパ
ルス面の大きさは、操作リングの大きさとは無関係に独
立して決定することができる。
【0008】したがって、回転検出のためのパルス面を
小さくすることができる。
【0009】
【0010】上記構成において、支持部材が付勢手段に
よって付勢されながら回動すると、支持部材に軸支され
た回転検出機構の回転軸は傾きながら、回転検出機構の
歯車又は摩擦車をリング部材の回転力伝達部に付勢す
る。このような付勢によって、回転検出機構の歯車又は
摩擦車は、リング部材の回転力伝達部に対して接近およ
び退避する2方向に移動可能である。そのため、部品の
加工誤差や組み立て誤差等によってリング部材の回転力
伝達部と回転検出機構の歯車又は摩擦車との嵌合位置が
正規位置からずれても、リング部材の回転力伝達部と回
転検出機構の歯車又は摩擦車との間が、きつくなったり
すき間が生じたりすることがない。つまり、リング部材
の回転力伝達部と回転検出機構の歯車との間には、遊
び、すなわちバックラッシュが生じない。また、リング
部材の回転力伝達部と回転検出機構の摩擦車との間は、
適切な押圧状態すなわち摩擦接触状態となる。
【0011】したがって、リング部材の回転力伝達部と
回転検出機構の歯車又は摩擦車との嵌合位置が正規位置
からずれても、リング部材の回転は回転検出機構に正確
に伝達されるので、回転検出精度が向上する。また、リ
ング部材の回転力伝達部に、回転検出機構の歯車又は摩
擦車を直接付勢する場合に比べて、構成が簡単になる。
【0012】上記構成において、回転検出機構は、種々
の構成によって、固定筒に回動可能に固定されることが
可能である。たとえば、固定筒に突起を設け、回転検出
機構にこの突起を受け入れる受け入れ面を設けてもよ
い。また、回転検出機構の一端をピン等で回動可能に固
定筒に固定してもよい。
【0013】好ましくは、上記回転検出機構の上記支持
部材は、上記固定筒の上記取り付け部に対向する取り付
け面を有し、この取り付け面は、上記固定筒に当接する
第1面と、この第1面に隣接しかつ上記固定筒から離れ
る方向にこの第1面から後退した第2面とを有する。上
記付勢手段は、上記第2面が上記固定筒に接近する方向
上記支持部材の上記取り付け面の上記第2面側を付勢
する。
【0014】上記構成において、支持部材の取り付け面
の第1面は固定筒に当接し、支持部材の取り付け面の第
2面は固定筒から離れている。したがって、支持部材
は、大略、取り付け面の第1面を中心として、2方向に
回動可能である。付勢手段が回転検出機構の支持部材の
第2面側を付勢するので、回転検出機構は、支持部材の
取り付け面の第2面が固定筒に接近又は退避する2方向
に移動可能である。これによって、回転検出機構の歯車
又は摩擦車は、リング部材の回転力伝達部に接近又は退
避する2方向に移動可能である。上記構成において、相
対的に大きい固定筒の取り付け部は特別な構成とする必
要はなく、たとえば、平らな取り付け面を有する構成と
することができる。一方、相対的に小さい回転検出機構
の支持部材の取り付け面は、段差を設ける構成としてい
る。
【0015】したがって、簡単な構成で、回転検出機構
の回転軸を傾けて、回転検出機構の歯車又は摩擦車を、
リング部材の回転力伝達部に付勢することができる。
【0016】好ましくは、上記リング部材の上記回転力
伝達部は歯車により構成される。上記回転検出機構は、
上記リング部材の上記回転力伝達部の歯車に嵌合する歯
車を有する。
【0017】上記構成において、リング部材と回転検出
機構とは、歯車によって回転が伝達される。一般に、歯
車による回転伝達ではバックラッシュ分しか回転伝達誤
差を生じないが、上記構成においては、付勢手段によっ
てバックラッシュすら生じないようになる。したがっ
て、回転伝達誤差は全く生じないので、回転検出機構の
回転検出精度は最も向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図10に示した本
発明の一実施形態にレンズ鏡胴について詳細に説明す
る。
【0019】図7の断面図および図8の要部分解斜視図
に示すように、このレンズ鏡胴80は、カメラのパワー
ズームレンズ用のものである。レンズ鏡胴80は、固定
筒86の外側に操作リング82を備えて、固定筒86の
一端の取り付け部88には、回転検出機構1が固定され
ている。この移動方向検出機構1は、操作リング82の
回転方向および回転量を検出できるようになっている。
【0020】詳しくは、回転検出機構1は、図1の斜視
図に示すように、大略、回転部材10と、歯車18と、
回転軸保持部材20と、ピン受け部材40と、第1、第
2および第3ピン30,32,34と、板ばね部材50
と、固定ねじ70,72とを備える。
【0021】歯車18は、回転軸12の一端12a、す
なわちパルス板14のパルス面16とは反対側の軸端1
2aに固定される。
【0022】回転軸保持部材20は、大略矩形の板状絶
縁部材であって、その片面に円筒状に形成されたパルス
板収納溝22を有し、その中心には、貫通する軸穴24
を有する。パルス板収納溝22の溝底面23には、突起
23aが形成されている。回転軸保持部材20の左右両
側には係合溝26が切り欠かれている。回転軸保持部材
20の上部の2つの角部には位置決め穴28が形成さ
れ、回転軸保持部材40の下部の2つの角部にはねじ穴
29が形成されている。
【0023】ピン受け部材40は絶縁部材であって、大
略矩形板状の本体部44と、本体部44の左右両側に本
体部44に対して直角方向に固定された大略矩形板状の
取り付けフランジ41とを有する。本体部44は、それ
ぞれ貫通する第1、第2および第3ピン穴46a,46b,
46cと軸穴47とが所定位置に形成されている。本体
部44は、その上部の2つの角部に貫通する位置決め穴
48が形成され、その下部の2つの角部に貫通穴49が
形成されている。また、本体部は、取り付けフランジ4
1の近傍に、回転軸保持部材20の係合溝26に係合す
る係合部45を有する。取り付けフランジ41は、本体
部44の延在方向と同方向に貫通する貫通穴42を有す
る。
【0024】第1、第2および第3ピン30,32,34
は、ピン受け部材40の本体部44の第1、第2および
第3ピン穴46a,46b,46cにそれぞれ摺動可能に挿
通される導電部材である。
【0025】板ばね部材50は、本体部52と、第1、
第2および第3板ばね60,62,64と、第1、第2お
よび第3端子66,67,68とが、インサート成形によ
り、一体的に成形された部材である。
【0026】本体部52は、大略U字状の絶縁部材であ
って、大略柱状の底部58と、底部58の両端から直角
方向に延在する大略柱状の左部54および右部56とを
有する。左部54および右部56の底部58とは反対側
の端部には、底部58、左部54および右部56に対し
て垂直方向に突出する位置決め突起55,57を有す
る。底部58は、その左右両端部に貫通する貫通穴59
を有する。
【0027】第1、第2および第3板ばね60,62,6
4は、底部58に支持され、上方、すなわち、左部54
および右部56と同じ方向に、延在する。第1および第
2板ばね60,62は、図3の正面図に示すように、大
略、L字形状の板状導電部材であって、直角に連結され
た第1片60a,62aと第2片60b,62bとからなる。
第1および第2板ばね60,62の第1片60a,62a
は、その一端が本体部52の左部54または右部56に
隣接して底部58に固定され、その他端が第2片60b,
62bの一端に直角に連結されている。第2片60b,6
2bの各他端は、互いに接近する方向にあり、自由端6
0x,62xとなっている。第3板ばね64は、大略ω字
状の板状導電部材であって、左片64a、右片64b、上
片64c、中央片64dとが連結されてなる。詳しくは、
左片64aと右片64bとの一端が、第1および第2板ば
ね60,62より内側となるように本体部52の底部5
8に固定され、その各他端が上片62cの両端にそれぞ
れ連結されている。上片64cの中央には中央片64dの
一端が連結され、中央片64dは、下向き、すなわち本
体部52の底部54方向に延在して、その他端は自由端
64xとなっている。
【0028】第1、第2および第3端子66,67,68
は、本体部52の底部54の下部に固定された導電部材
であって、それぞれ、第1、第2および第3板ばね6
0,62,64に電気的に接続されている。
【0029】この回転検出機構1は、図2〜図5に示す
ように、組み立てられる。
【0030】まず、回転軸保持部材20の軸穴24に、
回転部材10の回転軸12がその一端12a側から挿通
され、回転部材10のパルス板14は、回転軸保持部材
20のパルス板収納溝22内に収納される。このとき、
パルス板14のパルス面16は、回転軸保持部材20の
パルス板収納溝22の底面23とは反対側となる。
【0031】次に、回転軸保持部材20にピン受け部材
40を重ねる。このとき、回転部材10の回転軸12の
他端12aは、ピン受け部材40の軸穴47に挿通す
る。また、回転軸保持部材20の係合溝26に、ピン受
け部材40の係合部45を係合する。
【0032】次に、ピン受け部材40の第1、第2およ
び第3ピン穴46a,46b,46cに、第1、第2および
第3ピン30,32,34をその一端30a,32a,34a
側からそれぞれ挿通した後、ピン受け部材40に板ばね
部材50を重ねる。このとき、板ばね部材50の本体部
52の左部54および右部56の位置決め突起55,5
7が、ピン受け部材40の位置決め穴48を貫通し、回
転軸保持部材20の位置決め穴28に圧入される。
【0033】次に、板ばね部材50の本体部52の底部
58の貫通穴59からは固定ねじ70,72を挿通す
る。固定ねじ70,72は、ピン受け部材40の貫通穴
49を貫通して、回転軸保持部材20のねじ穴29に螺
合し、回転軸保持部材20と、ピン受け部材40と、板
ばね部材50とを一体的に固定する。そして、外部に露
出した回転部材10の回転軸12の一端12aに、歯車
18を固定する。
【0034】上記のように回転検出機構1を組み立てる
と、回転部材10は、回転軸保持部材20の軸穴24と
ピン受け部材40の軸穴47とによって、回転自在に保
持される。回転部材10のパルス板14は、図4および
図5の断面図に示すように、回転軸保持部材20とピン
受け部材40との間に、大略密封される。パルス板14
は、密封されているので、外部からごみやほこり等が侵
入してパルス板に付着することが防止される。
【0035】パルス板14のパルス面16には、ピン受
け部材40に挿通された第1、第2および第3ピン3
0,32,34の一端30a,32a,34aが接触する。第
1、第2および第3ピン30,32,34の他端30b,3
2b,34bには、板ばね部材50の第1、第2および第
3板ばね60,62,64の自由端60x,62x,64xの
近傍部分が当接する。第1、第2および第3ピン30,
32,34は、第1、第2および第3板ばね60,62,
64によって、パルス板14のパルス面16方向に付勢
される。これにより、第1、第2および第3ピン30,
32,34は、パルス板14のパルス面16に安定して
接触する。また、パルス板14は、そのパルス面16と
は反対側の面が回転軸保持部材20のパルス板収納溝2
2の溝底面23の突起23aに摺接するので、第1、第
2および第3ピン30,32,34によって付勢されて
も、軸方向にふれが生じないようになっている。なお、
第1、第2および第3ピン30,32,34はパルス面1
6に付勢されるので、パルス面16に多少の凹凸があっ
てもよいが、好ましくは、パルス面16は平滑面とす
る。
【0036】また、第1、第2および第3ピン30,3
2,34とパルス板14との位置は、ピン受け部材40
に形成された第1、第2および第3ピン穴46a,46b,
46cと軸穴47との位置によって決定される。つま
り、第1、第2および第3ピン30,32,34とパルス
板14のパルス面16との接触点の位置は、ピン受け部
材40の穴位置によって決定されるようになっている。
一般に、穴加工において、穴位置の精度を良くすること
が容易である。したがって、パルス面16に対する導電
ピン30,32,34の接触点の位置精度を向上すること
ができる。
【0037】また、第1、第2および第3板ばね60,
62,64は、板ばね部材50の各固定部から第1、第
2および第3ピン30,32,34との当接部までが長く
なっている。そのため、部品の加工誤差や組み立て誤差
によって、第1、第2および第3板ばね60,62,64
が第1、第2および第3ピン30,32,34に当接する
ときのたわみ量が変動しても、付勢力の変動は相対的に
小さい。つまり、第1、第2および第3ピン30,32,
34を付勢する付勢力は一定となる。したがって、回転
検出機構1は安定して動作し、検出精度が向上する。
【0038】また、図3に示されたように、第1、第2
および第3板ばね60,62,64はパルス板14のパル
ス面16の大略上方に延在しているので、大略、パルス
面16の大きさまで回転検出機構1を小型化することが
可能である。
【0039】次に、この回転検出機構1の動作ととも
に、構成をさらに説明する。
【0040】この回転検出機構1は、回転検出対象に接
続された不図示の回転伝達機構によって歯車18が回転
されると、パルス板14が回転する。これによって、第
1および第2ピン30,32は、パルス板14のパルス
面16の導電部16aと絶縁部16bとに交互に接触す
る。一方、第3ピン34は、パルス面16のコモン部1
6cに常時接触する。第1、第2および第3ピン30,3
2,34は、第1、第2および第3板ばね60,62,6
4を介して、第1、第2および第3端子66,67,68
に電気的に接続されている。したがって、第1または第
2ピン30,32がパルス面16の導電部16aに接触す
るときは、第1または第2端子66,67と第3端子6
8との間は導通し、第1または第2ピン30,32がパ
ルス面16の絶縁部16bに接触するときは、第1また
は第2端子66,67と第3端子68との間は非導通と
なるので、第1端子66と第3端子68との間と、第2
端子67と第3端子との間とにおいて、それぞれパルス
信号を得ることができる。
【0041】この2つのパルス信号の位相が約90度ず
れるように、ピン受け部材40の第1および第2ピン穴
46a,46bは形成されている。すなわち、第1または
第2ピン30,32の一端30a,32aがパルス板14の
パルス面16の導電部16aと絶縁部16bとの境界に接
触しているときに、第2または第1ピン32,30の一
端32a,30aは、この境界に隣接するパルス面16の
導電部16aまたは絶縁部16bの中央または中央近傍に
接触するように、ピン受け部材40の第1および第2ピ
ン穴46a,46bは形成されている。
【0042】このように位相のずれた2つのパルス信号
は、従来の方法と同様に処理され、回転方向が検出され
る。
【0043】次に、回転検出機構1をレンズ鏡胴80に
取り付ける方法について、図6〜図10を参照しなが
ら、説明する。
【0044】図7の断面図および図8の要部分解斜視図
に示すように、回転検出機構1が固定されるレンズ鏡胴
80は、操作リング82が固定筒86の外側にはめ込ま
れてなる。回転検出機構1は、レンズ鏡胴80の固定筒
86の端部に設けられた取り付け部88に取り付けら
れ、回転検出機構1の歯車18は、操作リング82の歯
車84に噛合する。図6の要部斜視図に示すように、操
作リング82の端面82aには、全周に渡って、歯車8
4が形成されている。この歯車84の各歯面すなわち各
歯溝は、図6(II)の要部拡大図に示すように、操作リン
グ82の径方向に延在している。もっとも、操作リング
82の端面82aの一部分にだけ歯車84を形成するこ
とも、さらには、操作リング82自体をたとえば半割れ
部材として構成することも可能である。
【0045】回転検出機構1は、その取り付けフランジ
41が、取り付けねじ90,92と付勢ばね94,96と
を用いて、固定筒86の取り付け部88に取り付けられ
る。回転検出機構1の取り付けフランジ41は、その固
定筒86の取り付け部88に対向する側の面41a,41
bが段状に形成されていて、歯車18から相対的に近い
側の第2面41bは、歯車18から相対的に遠い側の第
1面41aよりも後退している。回転検出機構1の取り
付けフランジ41の貫通穴42は、第2面41b側に形
成されている。
【0046】回転検出機構1は、回転検出機構1の取り
付けフランジ41の第1面41aが固定筒86の取り付
け部88の取り付け面88aに当接するようにして、取
り付けねじ90,92と付勢ばね94,96とを用いて、
取り付けられる。このとき、回転検出機構1の取り付け
フランジ41の第2面41bは、固定筒86の取り付け
部88の取り付け面88aから離れている。取り付けね
じ90,92は、回転検出機構1の取り付けフランジ4
1の貫通穴42に挿通され、固定筒86の取り付け部8
6に固定される。取り付けねじ90,92のねじ頭の下
面90a,92aと、回転検出機構1の取り付けフランジ
41の第3面41c、すなわち、取り付けフランジ41
の固定筒86とは反対側の面41cとの間には、付勢ば
ね94,96が圧縮状態で挾持される。したがって、付
勢ばね94,96は、回転検出機構1の取り付けフラン
ジ41の第3面41cを固定筒86側に付勢する。
【0047】以上のようにして、固定筒86の取り付け
部88に固定された回転検出機構1は、設計上の正規状
態においては、図9の要部拡大図に示すように、回転検
出機構1の取り付けフランジ41の第1面41a全体が
固定筒86の取り付け部88に当接し、回転検出機構1
の取り付けフランジ41の第2面41bと固定筒86の
取り付け部88との間には、平行に隙間が形成される。
そして、回転検出機構1の回転軸12は、光軸に対して
直角方向に延在し、回転検出機構1の歯車18は、操作
リング82の歯車84に平行に、すなわち傾きなしに噛
合する。
【0048】一方、部品の加工誤差や組み立て誤差等に
よって、回転検出機構1の歯車18が操作リング82の
歯車84との間が正規状態より広くなると、たとえば図
10の要部拡大図に示すように、回転検出機構1は、取
り付けフランジ41の第3面41cの第2面41b側が付
勢ばね94,96に付勢されることによって、固定筒8
6の取り付け部88の取り付け面88aに当接する取り
付けフランジ41の第1面41aの縁を中心として、図
9の正規状態から傾く。そして、回転検出機構1の回転
軸12が傾き、回転軸12の一端12aに固定された歯
車18が操作リング82の歯車84に傾きながら遊び、
すなわちバックラッシュなしに噛合するようになる。
【0049】逆に、回転検出機構1の歯車18が操作リ
ング82の歯車84との間が正規状態より狭くなると、
操作リング82の歯車84は、付勢ばね94,96の付
勢力に抗して、回転検出機構1の歯車18を押し出す。
これによって、回転検出機構1は、固定筒86の取り付
け部88の取り付け面88aに当接する取り付けフラン
ジ41の第1面41aの一部分すなわち縁を中心に、図
10の場合とは逆方向に回動して傾く。このとき、回転
検出機構1の回転軸12は傾き、回転軸12の一端12
aに固定された歯車18は操作リング82の歯車84に
傾きながらバックラッシュなしに噛合するようになる。
【0050】したがって、加工・組み立て等の誤差が生
じても、回転検出機構1の歯車18と操作リング82の
歯車84とは常にバックラッシュなしに噛合するので、
操作リング82から回転伝達機構1へ、伝達の遅れを生
じることなく、回転が伝達される。
【0051】なお、上記構成に代えて、図11に示すよ
うに構成してもよい。すなわち、操作リング82の端面
82aには、歯車84を形成する代わりに、平坦な当接
面85を形成する。一方、回転検出機構1の回転部材1
0の回転軸12の一端12aには、歯車18の代わりに
摩擦車19を固定する。他の構成は、上記構成と同様と
する。このようにしても、付勢ばね94,96による適
切な付勢力によって、操作リング82の当接面85と回
転検出機構1の摩擦車19とが回転伝達の遅れを生じる
ことなく摩擦接触するように構成することができる。
【0052】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。た
とえば、直線移動するパルス板については、ピン穴を有
するピン受け部材を用いて、パルス板のパルス面に接触
するピンをピン受け部材のピン穴で支持してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回転検出機構の分解斜視図である。
【図2】 図1の回転検出機構の背面図である。
【図3】 図1の回転検出機構の正面図である。
【図4】 図2の大略線IV-IVに沿って切断した断面図
である。
【図5】 図2の大略線V-Vに沿って切断した断面図で
ある。
【図6】 操作リングの要部斜視図である。
【図7】 レンズ鏡胴の要部断面図である。
【図8】 回転検出機構取り付けを示す要部分解斜視図
である。
【図9】 レンズ鏡胴の要部拡大断面図である。
【図10】 レンズ鏡胴の要部拡大断面図である。
【図11】 変形例の回転検出機構の取り付けを示す要
部分解斜視図である。
【図12】 従来例の回転検出機構の要部平面図であ
る。
【図13】 図13の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 回転検出機構 10 回転部材 12 回転軸 12a 一端 12b 他端 14 パルス板 16 パルス面 16a 導電部 16b 絶縁部 16c コモン部 18 歯車 19 摩擦車 20 回転軸保持部材 22 パルス板収納溝 23 溝底面 23a 突起 24 軸穴 26 係合溝 28 位置決め穴 29 ねじ穴 30 第1ピン(回転検出手段) 30a 一端 30b 他端 32 第2ピン(回転検出手段) 32a 一端 32b 他端 34 第3ピン(回転検出手段) 34a 一端 34b 他端 40 ピン受け部材 41 取り付けフランジ 41a 第1面 41b 第2面 41c 第3面 42 貫通穴 46a 第1ピン穴 46b 第2ピン穴 46c 第3ピン穴 47 軸穴 48 位置決め穴 49 貫通穴 50 板ばね部材 52 本体 54 左部 55 位置決め突起 56 右部 57 位置決め突起 58 底部 59 貫通穴 60 第1板ばね 60a 第1片 60b 第2片 60x 自由端 62 第2板ばね 62a 第1片 62a 第2片 62x 自由端 64 第3板ばね 64a 左片 64b 右片 64c 上片 64d 中央片 64x 自由端 66 第1端子 67 第2端子 68 第3端子 70,72 固定ねじ 80 レンズ鏡胴 82 操作リング(リング部材) 82a 端面 84 歯車 85 当接面 86 固定筒 88 取り付け部 88a 取り付け面 90 取り付けねじ 90a 下面 92 取り付けねじ 92a 下面 94,96 付勢ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定筒(86)のまわりに回転可能なリン
    グ部材(82)を備え、上記固定筒(86)には回転検出機
    構(1)を備えてなるレンズ鏡胴(80)であって、 上記回転検出機構(1)は、歯車(18)又は摩擦車(19)
    と、該歯車(18)又は摩擦車(19)が固定された回転軸
    (12)と、該回転軸(12)に固定されかつパルス面(1
    6)を有するパルス板(14)と、該パルス板(14)の上
    記パルス面(16)に対向する回転検出手段(30,32,
    34)とを有し、 上記リング部材(82)の内周面、外周面又は端面(82
    a)は、上記回転検出機構(1)の上記歯車(18)又は上記
    摩擦車(19)とかみ合って又は圧接されて回転力を伝達
    する回転力伝達部(84,85)として構成され、 上記回転検出機構(1)は、上記回転軸(12)を軸支する
    支持部材(40)を有し、該支持部材(40)は、上記回転
    検出機構(1)の上記歯車(18)又は上記摩擦車(19)が
    上記リング部材(82)の上記回転力伝達部(84)に対し
    て接近および退避する2方向に、大略一点を中心に回動
    可能に上記固定筒(86)に固定され、 さらに、上記回転検出機構(1)の上記歯車(18)又は上
    記摩擦車(19)が上記リング部材(82)の上記伝達部
    (84)に接近する方向に上記回転検出機構(1)の上記支
    持部材(40)を付勢する付勢手段(94,96)を備える
    ことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 【請求項2】 上記回転検出機構(1)の上記支持部材
    (40)は、上記固定筒(86)の上記取り付け部(88)に
    対向する取り付け面(41a,41b)を有し、該取り付け
    面(41a,41b)は、上記固定筒(86)に当接する第1
    面(41a)と、該第1面(41a)に隣接しかつ上記固定筒
    (86)から離れる方向に該第1面(41a)から後退し
    た第2面(41b)とを有し、 上記付勢手段(94,96)は、上記第2面(41b)が
    上記固定筒(86)に接近する方向に上記支持部材(4
    0)の上記取り付け面(41a,71b)の上記第2面(41
    b)側を付勢することを特徴とする、請求項1記載のレン
    ズ鏡胴。
  3. 【請求項3】 上記リング部材(82)の上記回転力伝達
    部(84)は歯車(84)により構成され、上記回転検出機
    構(1)は、上記リング部材(82)の上記回転力伝達部
    (84)の上記歯車(84)に嵌合する歯車(18)を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡胴。
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