JP3473508B2 - 誘電体バリア放電ランプ装置 - Google Patents

誘電体バリア放電ランプ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングと、誘
電体バリア放電ランプとを具えた誘電体バリア放電ラン
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の誘電体バリア放電ランプ
装置における誘電体バリア放電ランプの構成の一例を示
す説明用断面図である。この図の誘電体バリア放電ラン
プにおいては、誘電体である石英ガラスよりなる円筒状
の外管71と、この外管71内においてその管軸に沿っ
て配置された、円筒状の内管72とを有し、外管71と
内管72との間の両端部が封止部材73によって接合さ
れており、これによって形成される円筒状の放電空間U
内に放電用ガスが充填されることにより、ランプ本体7
0が構成されている。
【0003】このランプ本体70における外管71の外
周面には、金網状の外側電極74が密着して設けられ、
その両端部分においてリング状の固定ワイヤ61が巻き
付けられて固定的に保持されていると共に、ランプ本体
70における内管72には、その内周面に適合するよ
う、アルミニウム板よりなる半円筒状の内側電極75の
2枚が、接触用バネ63によって当該内管72の内周面
に密着するよう設けられており、これにより、誘電体バ
リア放電ランプ60が構成されている。
【0004】また、この誘電体バリア放電ランプ60の
両端部には、絶縁性のセラミックベース82が設けられ
ており、当該セラミックベース82には、給電機能を有
する筒状のアルミニウムよりなる金属ベース62がボル
ト83によって固定されており、この金属ベース62の
内周面によって固定ワイヤ61が保持されている。ま
た、接触用バネ63の一端には、高周波電源(図示省
略)に接続されたリード棒64が接続されており、この
リード棒64は、セラミックベース82を貫通して伸び
ている。
【0005】上記の誘電体バリア放電ランプ60は、図
10に示すように、箱型のケーシング80内に設けられ
た支持体84によってセラミックベース82が支持され
ることにより、当該ケーシング80内に装着されてお
り、これにより、誘電体バリア放電ランプ装置が構成さ
れている。81は、誘電体バリア放電ランプ60を冷却
するための冷却ブロックである。
【0006】しかしながら、上記の誘電体バリア放電ラ
ンプ装置には、以下のような問題がある。 (1)誘電体バリア放電ランプ60において、ランプ本
体70の外周面に外側電極74を密着した状態に設ける
ためには、固定ワイヤ61および金属ベース62が必要
であるため、装置の構造が複雑になる。 (2)誘電体バリア放電ランプ60とケーシング80と
の間の絶縁性を確保するために、当該誘電体バリア放電
ランプ60の両端にセラミックベース82を設けること
が必要となり、そのため、誘電体バリア放電ランプ60
の支持構造が複雑になる。 (3)誘電体バリア放電ランプ60のランプ本体70の
外表面は、点灯されたときに放電などが原因となって相
当汚れるようになるが、その結果、当該誘電体バリア放
電ランプ60の光出力は早期に低下してしまう。これを
解消するためには、当該ランプ本体70の外表面を洗浄
すればよいが、上記の構成では、ランプ本体70の外周
面に外側電極74が一体的に取り付けられているため
に、ランプ本体70のみを単独に取り外すことが困難で
あり、そのため、誘電体バリア放電ランプ60の使用可
能期間を長いものとすることができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
簡単な構造によって、誘電体バリア放電ランプのランプ
本体を電極を有しない状態で取り外すことができ、これ
により、長い使用可能期間が得られる誘電体バリア放電
ランプ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体バリア放
電ランプ装置は、ケーシングと、このケーシングのラン
プ装着部に着脱自在に装着される、誘電体バリア放電ラ
ンプを構成するランプ本体と、前記ケーシングのランプ
装着部に装着された状態で、当該ランプ本体の外表面に
密着されるよう前記ケーシングに設けられた、前記ラン
プ本体と共に誘電体バリア放電ランプを構成する放電用
電極とを具えてなることを特徴とする。
【0009】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置にお
いては、放電用電極は、ケーシングに固定された状態で
ランプ本体を保持する保持部材であることが好ましい。
【0010】また、本発明の誘電体バリア放電ランプ装
置においては、ケーシングのランプ装着部が冷却ブロッ
クにより形成されており、放電用電極は、冷却ブロック
に対してランプ本体を押圧した状態で保持することが好
ましい。
【0011】更に、本発明の誘電体バリア放電ランプ装
置においては、ランプ本体は、外管と内管とを有し、中
空円筒状の放電空間を区画する放電容器を具えてなり、
放電用電極が、放電容器の外管の外周面に密着されるも
のであることが好ましい。
【0012】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置は、
ランプ本体は、外管と内管とを有し、中空円筒状の放電
空間を区画する放電容器を具えてなり、放電用電極が、
放電容器の内管の内周面に密着されるものであってもよ
い。
【0013】
【作用】上記の誘電体バリア放電ランプ装置によれば、
電極を有しないランプ本体を単独でケーシングの装着部
から取り外すことができるので、放電などによって汚れ
たランプ本体の表面を確実に十分に洗浄することがで
き、これにより、ランプの使用可能期間を長くすること
ができる。また、ランプ装着部が形成された冷却ブロッ
クと、ケーシングに設けられた放電用電極とによりラン
プ本体を保持する構成により、ランプ本体の支持構造が
簡単なものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の誘電体バリア放電
ランプ装置の一実施例について詳細に説明する。図1
は、本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の一例におけ
る構成を概略的に示す説明図であり、その一部は断面で
示されている。また、図2は、図1のA−A断面図であ
り、その一部が省略して示されている。これらの図の例
においては、誘電体である石英ガラスよりなる円筒状の
外管31と、この外管31内においてその筒軸に沿って
配置された円筒状の内管32とを有し、外管31と内管
32との間の両端部が封止部材(図示省略)によって接
合されており、これによって形成される円筒状の放電空
間S内に放電用ガスが充填されることにより、誘電体バ
リア放電ランプのランプ本体30が構成されている。
【0015】また、全体が矩型の箱型のステンレスより
なるケーシング10内においては、アルミニウムよりな
る冷却ブロック11が支持部材(図示省略)によって固
定されて設けられており、この冷却ブロック11には、
ランプ本体30の外管31の外径に適合する径を有する
断面半円形の溝12が形成されており、これにより、ラ
ンプ装着部が形成されている。14は、ケーシング10
の光放射窓である。
【0016】冷却ブロック11には、ランプ本体30の
外管31の径に適合する径を有する半円筒状の金網より
なる外側電極13が、その一縁が溝12の一側における
支軸15により回動自在に支持されると共に、その他縁
が、溝12の他側において、ネジ16によって着脱自在
に固定されている。これにより、外側電極13は、ラン
プ本体30を溝12に対して押圧した状態で保持する保
持部材を構成している。また、この外側電極13は、高
周波電源(図示省略)に接続される。
【0017】内側電極22は、図3に示すように、ケー
シング10の一端側に設けられた支持体21により、他
端側の方向(図3において左方)へ伸びるよう配置され
ている。この内側電極22は、その一端が絶縁部材27
を介して支持体21に支持された、給電部材として作用
するロッド23と、このロッド23の他端部分の外周を
長さ方向に摺動自在に設けられた円筒状の摺動スリーブ
24と、各々の一端側がロッド23の一端側に固定さ
れ、他端側が摺動スリーブ24に固定された複数の縦方
向に延びる柔軟な基幹金属線25と、これら基幹金属線
25上に設けられた、当該基幹金属線25の状態に応じ
て径方向に伸縮可能な導電線部材26とにより構成され
ている。ここに、導電線部材26としては、例えば、一
端がロッド23に固定されると共に、他端が基幹金属線
25に固定されたコイルにより構成されている。
【0018】この内側電極22は、摺動スリーブ24が
図中の矢印Xで示される方向に移動されると、当該摺動
スリーブ24がロッド23の外周面と摺動するため、基
幹金属線25の他端が矢印X方向に引かれて、全体の外
径が減少し、また、摺動スリーブ24がX方向と反対方
向に移動されると、全体の外径が増大する構造とされて
いる。この内側電極22を構成するロッド23として
は、例えばアルミニウム、銅などの金属などが挙げら
れ、また、基幹金属線25の材料としては、例えばニッ
ケル、ステンレスおよび銅などの金属、またはそれらの
合金などが挙げられる。また、ロッド23は、高周波電
源に接続されている。
【0019】そして、ランプ本体30をケーシング10
のランプ装着部に装着することにより、誘電体バリア放
電ランプ装置が構成される。装着の手順は下記のとおり
である。 (1)先ず、外側電極13が開かれた状態で、ランプ本
体30における内管32の内部に内側電極22が挿入さ
れるよう、ランプ本体30を配置する。 (2)次に、開かれた状態の外側電極13を閉じ、更に
その他端をネジ16により冷却ブロック11に固定する
ことにより、ランプ本体30を外側電極13により冷却
ブロック11に対して押圧された状態で保持させる。 (3)そして、内側電極22の摺動スリーブ24を図3
中の矢印Xと反対方向に移動させることにより、当該内
側電極22の外径を増大させて、当該内側電極22をラ
ンプ本体30の内管32の内周面に圧接した状態で密着
させる。
【0020】以上のような構成の誘電体バリア放電ラン
プ装置においては、外側電極13が冷却ブロック11に
着脱自在に設けられている点に特徴の1つがあり、これ
により、下記の手順に従ってランプ本体30をケーシン
グ10のランプ装着部から取り外すことができる。
【0021】(1)内側電極22の摺動スリーブ24を
図3中の矢印X方向に移動させることにより、当該摺動
スリーブ24をロッド23の外周に摺動させながら移動
させると、当該内側電極22の外径が小さくなり、ラン
プ本体30の内管32の内周面に密着していた内側電極
22が当該内周面から離れる。 (2)次に、外側電極13の他縁を冷却ブロック11に
固定していたネジ16を取り外すことにより、当該外側
電極13を回動させて開くことができ、これにより、冷
却ブロック11の溝12に押圧されていたランプ本体3
0の保持状態が解除される。 (3)そして、この状態のランプ本体30を、内側電極
22から引き抜くことにより、当該ランプ本体30をケ
ーシング10から取り外すことができる。
【0022】以上のような誘電体バリア放電ランプ装置
によれば、ランプ本体30のみを単独で、すなわち電極
が存在しない状態でケーシング10内の冷却ブロック1
1の溝12から取り外すことができるので、放電などに
よって汚れたランプ本体30の表面を確実に十分に洗浄
することができ、これにより、ランプ本体30の使用可
能期間を長くすることができる。また、ランプ本体30
は、冷却ブロック11および外側電極13によりケーシ
ング10内に装着されているので、ランプ本体30を支
持する構造が簡単なものとなる。
【0023】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置は、
上記の実施例に限定されず種々の変更を加えることが可
能である。 (1)図4に示すように、外側電極41は、両縁をネジ
16によって冷却ブロック11に着脱自在に固定された
構造とすることもできる。 (2)図5に示すように、一縁が溝12の一側における
支軸15によって回動自在に支持されると共に、他縁
に、冷却ブロック11の溝12の他側に設けた係止部材
44に係着可能な係止部材43が設けられた外側電極4
2とすることもできる。この場合においては、冷却ブロ
ック11の溝12の他側にも、一方の係止部材43と係
着可能な他方の係止部材44が装着されている。
【0024】(3)図6に示すように、内側電極50
は、一端が保持部材52に保持され、他端がツマミ51
に接続された、筒状または袋状のメッシュ構造とするこ
ともできる。このような構成によれば、ツマミ51を図
中の矢印Y方向に移動させることにより全体の外径を小
さくすることができ、逆にツマミ51を図中の矢印Yと
反対方向に移動させることにより、全体の外径を大きく
することができるものである。 (4)図7に示すように、支持体21により、一方から
他方(図7中の右方から左方)へ突出するよう一端が絶
縁部材27を介して支持されたロッド53の外周面に放
射状に広がる針金状の複数の導電部材54が植設された
構成の内側電極55を用いることもできる。また、ロッ
ド53の内部に、冷却用流体を流すことができる構造で
あってもよい。 (5)図8に示すように、図7の内側電極55におい
て、ロッド53の代わりに細いワイヤ56に、放射状に
広がる針金状の複数の導電部材57が植設された構成の
内側電極58を用いることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘電体バ
リア放電ランプ装置によれば、電極を有しないランプ本
体のみを単独でケーシングのランプ装着部から取り外す
ことができるので、放電などによって汚れたランプ本体
の表面を十分に洗浄することができ、これにより、ラン
プの使用可能期間を長くすることができる。また、ラン
プ装着部は冷却ブロックにより形成されており、この冷
却ブロックと、ケーシングに設けられた放電用電極とに
よりランプ本体を保持する構成により、ランプ本体の支
持構造が簡単なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の一例に
おける構成の概略を示す説明用断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の内側電
極の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の外側電
極の他の例を示す説明用断面図である。
【図5】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の外側電
極の他の例を示す説明用断面図である。
【図6】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の内側電
極の他の例を示す説明用断面図である。
【図7】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の内側電
極の他の例を示す説明用断面図である。
【図8】本発明の誘電体バリア放電ランプ装置の内側電
極の他の例を示す説明用断面図である。
【図9】従来の誘電体バリア放電ランプ装置を構成する
誘電体バリア放電ランプの構成を示す説明用断面図であ
る。
【図10】従来の誘電体バリア放電ランプ装置の一例に
おける構成を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 11 冷却ブロック 12 溝 13 外側電極 14 光放射窓 15 支軸 16 ネジ 21 支持体 22 内側電極 23 ロッド 24 摺動スリーブ 25 基幹金属線 26 導電線部材 27 絶縁部材 30 ランプ本体 31 外管 32 内管 41,42 外側電極 43,44 係止部材 50,55,58 内側電極 51 ツマミ 52 保持部材 53 ロッド 54,57 導電部材 56 ワイヤ 60 誘電体バリア放電ランプ 61 固定ワイヤ 62 金属ベース 63 接触バネ 64 リード棒 70 ランプ本体 71 外管 72 内管 73 封止部材 74 外側電極 75 内側電極 80 ケーシング 81 冷却ブロック 82 セラミックベース 83 ボルト 84 支持体 S 放電空間 U 放電空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−349455(JP,A) 特開2001−84965(JP,A) 特開2001−155684(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシングのランプ
    装着部に着脱自在に装着される、誘電体バリア放電ラン
    プを構成するランプ本体と、前記ケーシングのランプ装
    着部に装着された状態で、当該ランプ本体の外表面に密
    着されるよう前記ケーシングに設けられた、前記ランプ
    本体と共に誘電体バリア放電ランプを構成する放電用電
    極とを具えてなることを特徴とする誘電体バリア放電ラ
    ンプ装置。
  2. 【請求項2】 放電用電極は、ケーシングに固定された
    状態でランプ本体を保持する保持部材であることを特徴
    とする請求項1に記載の誘電体バリア放電ランプ装置。
  3. 【請求項3】 ケーシングのランプ装着部が冷却ブロッ
    クにより形成されており、放電用電極は、冷却ブロック
    に対してランプ本体を押圧した状態で保持することを特
    徴とする請求項2に記載の誘電体バリア放電ランプ装
    置。
  4. 【請求項4】 ランプ本体は、外管と内管とを有し、中
    空円筒状の放電空間を区画する放電容器を具えてなり、
    放電用電極が、放電容器の外管の外周面に密着されるも
    のであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の誘電体バリア放電ランプ装置。
  5. 【請求項5】 ランプ本体は、外管と内管とを有し、中
    空円筒状の放電空間を区画する放電容器を具えてなり、
    放電用電極が、放電容器の内管の内周面に密着されるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の誘電体バリ
    ア放電ランプ装置。
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