JP3474977B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JP3474977B2
JP3474977B2 JP23131495A JP23131495A JP3474977B2 JP 3474977 B2 JP3474977 B2 JP 3474977B2 JP 23131495 A JP23131495 A JP 23131495A JP 23131495 A JP23131495 A JP 23131495A JP 3474977 B2 JP3474977 B2 JP 3474977B2
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置等に使用
する送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばガス給湯器やガス温風暖房機等の
燃焼装置にあっては、ガスバーナを収容した燃焼室に送
風ファンにより通気路を介して燃焼用空気を供給する送
風装置が備えられている。該送風装置は、通常、ガスバ
ーナの必要燃焼量に対応した風量が得られるように送風
ファンの目標回転数を設定し、その設定した目標回転数
に送風ファンを制御することで、ガスバーナの燃焼量に
見合った量の燃焼用空気を燃焼室に供給する。
【0003】この種の送風装置は、基本的には、前記通
気路や外部環境等が正常であることを前提として、送風
ファンの回転数を制御するものであるが、このような送
風ファンの制御では、例えば通気路に設けたエアフィル
タに塵や埃が付着する等により通気路の詰まりが生じ、
その詰まりがある程度進行すると、送風ファンの風量が
正常な場合に較べて低下し、適正な風量を確保すること
が困難なものとなる。また、上記のような送風ファンの
風量低下は、外風の影響で生じる場合もあり、さらには
送風装置を配置した室内の換気扇の使用等による室内負
圧の影響で生じる場合もあり、このような場合にも適正
な風量を確保することが困難なものとなる。
【0004】このため、本願出願人は、送風ファンの作
動時の通電量や、前記通気路に設けた風量センサにより
検出される風量に基づき、通気路の送風状態を把握し、
それにより、送風ファンの風量低下を生ぜしめるよう
な、前記通気路の詰まり等による送風異常を検出するこ
とを試みている。そして、把握した通気路の送風状態に
基づき、送風ファンの風量低下が比較的小さなものとな
る軽微な送風異常では、送風ファンの回転数を適宜補正
することで、適正の風量を確保するようにしたり、ま
た、送風ファンの風量低下が比較的大きなものとなる過
大な送風異常では、前記燃焼装置の運転を停止して不適
正な燃焼運転が行われる事態を排除したりすることを試
みている(例えば特願平7−62621号参照)。
【0005】すなわち、前記通気路の詰まり等による送
風ファンの風量低下が生じた場合には、送風ファンの各
回転数におけるファンモータへの通電量は正常な場合に
較べて小さくなり、また、前記風量センサによる検出風
量も正常な場合に較べて小さくなる。そして、それらの
通電量や検出風量の低下度合いは、通気路の詰まりが進
行する程大きくなり、あるいは、外風や室内負圧の影響
が大きなものなる程大きくなる。従って、該通電量や検
出風量に基づき通気路の送風状態を把握することがで
き、それにより、通気路の詰まり等による送風異常を検
出することができると共に、その送風異常の程度を把握
することができる。そして、その送風異常の程度に応じ
て、前述のような送風ファンの回転数の補正や装置の運
転停止を的確に行うことができる。
【0006】一方、前述のように送風ファンの風量低下
を生じる送風異常が、特に通気路の詰まりによる異常で
ある場合には、該通気路のエアフィルタを清掃する等し
て該通気路の詰まりを除去すれば、該異常原因を解消し
て正常な状態に復帰させることができるものであるか
ら、その旨を使用者等に報知することができるようにす
ることが望まれる。
【0007】しかし、前述のように通気路の送風状態に
基づき、送風ファンの風量低下を生ぜしめるような送風
異常を検出する場合、送風ファンの通常的な作動時で
は、通気路の詰まりの場合も、外風や室内負圧の影響に
よる場合も同じように送風ファンの風量低下が生じる場
合が多く、それらの送風異常を通気路の詰まりによるも
のと外風等の他の原因によるものとを区別するために
は、なんらかの手段を講じる必要があった。
【0008】尚、前記特願平7−62621号のもので
は、通気路の送風状態により把握される前記送風異常が
所定時間以上継続したか否かにより、該送風異常を一時
的な外風等によるものと、通気路の詰まり等の継続的な
原因によるものとを区別するようにしたが、このもので
は、通気路の詰まりによるものと、継続的な外風や室内
負圧の影響によるものとを区別することは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、送風ファンの風量低下を生ぜしめるような送風異
常が生じたとき、その送風異常を通気路の詰まり異常と
それ以外の異常とに区別して検出することができる送風
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、通気路
の詰まりによる送風異常が生じた場合の送風ファンによ
る通気路の送風状態と、それ以外の外風や室内負圧によ
る送風異常が生じた場合の送風ファンによる通気路の送
風状態とを送風ファンの種々の回転数について比較検討
した結果、次のような知見を得た。
【0011】すなわち、通気路の詰まりによる送風異常
では、通気路の送風状態は、送風ファンの回転数が高く
なる程、正常な送風状態と大きく相違していくと共に送
風ファンの低速回転数側では正常な送風状態との相違が
小さなものとなる。そして、外風や室内負圧による送風
異常では、通気路の送風状態は、上記と逆に、送風ファ
ンの回転数が低くなる程、正常な送風状態と大きく相違
していくと共に送風ファンの高速回転数側では正常な送
風状態との相違が小さなものとなる。従って、送風ファ
ンの回転数によっては、通気路の目詰まりによる送風異
常とそれ以外の外風等による送風異常とで、それらの通
気路の送風状態の顕著な差異を生じる。
【0012】また、送風ファンの回転数を高速側と低速
側との間で変化させた場合の通気路の送風状態の変化
は、通気路の目詰まりによる送風異常では外風や室内負
圧による送風異常に較べて小さい。
【0013】そこで、本発明の第1の態様は、前記の目
的を達成するために、送風用の通気路に空気流を生ぜし
める送風ファンと、該送風ファンを制御するファン制御
手段と、前記送風ファンによる前記通気路の風量低下を
生ぜしめる前記通気路の詰まり異常を含む送風異常を該
通気路の送風状態に基づき検出する送風異常検出手段と
を備えた送風装置において、前記送風異常検出手段によ
り前記送風異常が検出されたとき、前記送風ファンをあ
らかじめ定めた所定の回転数に制御する手段を前記ファ
ン制御手段に設け、前記送風ファンが前記所定の回転数
に制御されたときの該送風ファンによる前記通気路の送
風状態に基づき、前記送風異常を前記通気路の詰まり異
常と該通気路の詰まり以外の異常とに分別判断する異常
原因判断手段を備えたことを特徴とするものであり、前
記所定の回転数は、前記送風ファンの最大回転数又は該
最大回転数の近傍の回転数とする。
【0014】ここで、前記送風異常検出手段により前記
送風異常が検出されたとき前記ファン制御手段により制
御される送風ファンの前記所定の回転数を、前述の如く
前記通気路の詰まり異常の場合とそれ以外の異常の場合
とで送風ファンによる通気路の送風状態の差異が生じる
ような回転数(例えば送風ファンの最大回転数あるいは
最小回転数)に設定しておけば、該所定の回転数に送風
ファンが制御されたときの通気路の送風状態により、前
記送風異常を通気路の詰まり異常と該通気路の詰まり以
外の異常とに分別判断することができる。
【0015】そして、前記所定の回転数は、送風ファン
の最大回転数又はその近傍の回転数とし、あるいは送風
ファンの最小回転数又はその近傍の回転数とすることが
好ましいが、特に、送風ファンの最大回転数又は該最大
回転数の近傍の回転数に定めておくことが好ましい。す
なわち、前述のように、基本的には、通気路の目詰まり
による送風異常では、通気路の送風状態は、送風ファン
の回転数が高くなる程、正常な送風状態と大きく相違し
ていくと共に送風ファンの低速回転数側では正常な送風
状態との相違が小さなものとなる。そして、外風や室内
負圧による送風異常では、通気路の送風状態は、上記と
逆に、送風ファンの回転数が低くなる程、正常な送風状
態と大きく相違していくと共に送風ファンの高速回転数
側では正常な送風状態との相違が小さなものとなる。従
って、前記所定の回転数を送風ファンの最大回転数又は
その近傍の回転数、あるいは送風ファンの最小回転数又
はその近傍の回転数としたとき、通気路の詰まりによる
送風異常の場合とそれ以外の外風等による送風異常の場
合とで通気路の送風状態の差異を生じやすく、該送風状
態に基づき両者の送風異常を区別することができる。
【0016】但し、送風ファンの低速回転数側では、通
気路の詰まり度合いがかなり高い場合には、そのときの
通気路の送風状態は、外風等による送風異常の場合と同
程度に、正常な送風状態との相違が比較的大きなものと
なる。これに対して、送風ファンの高速回転数側では、
通気路の詰まりによる送風異常の場合には、その詰まり
度合いが高くなればなるほど、通気路の送風状態が正常
な送風状態に対して大きく相違するものとなり、一方、
外風等による送風異常では、実際上、通気路の送風状態
は、正常な送風状態に対してさほど大きな相違を生じな
い。
【0017】従って、特に前記所定の回転数を最大回転
数又はその近傍の回転数に定めることで、前記異常原因
判断手段による送風異常の分別判断を確実に行うことが
できる。
【0018】このような本発明の第1の態様において、
前記異常原因判断手段が把握する前記通気路の送風状態
は、例えば前記送風ファンが前記所定の回転数に制御さ
れたときの該送風ファンへの通電量を前記通気路の送風
状態を示す量として把握することができ、この場合、前
記異常原因判断手段は、該通電量と前記所定の回転数に
対応してあらかじめ定めた基準通電量との相違量が所定
量以上であるか否かの比較に基づき前記送風異常を前記
通気路の詰まり異常と該通気路の詰まり以外の異常とに
分別判断する。
【0019】あるいは、前記通気路の送風状態は、例え
ば前記送風ファンが前記所定の回転数に制御されたとき
に前記通気路に設けた風量センサにより検出される風量
を前記通気路の送風状態を示す量として把握することが
でき、この場合、前記異常原因判断手段は、該検出風量
と前記所定の回転数に対応してあらかじめ定めた基準風
量との相違量が所定量以上であるか否かの比較に基づき
前記送風異常を前記通気路の詰まり異常と該通気路の詰
まり以外の異常とに分別判断する。
【0020】すなわち、前記送風ファンが前記所定の回
転数に制御されたときの該送風ファンの通電量や前記風
量センサによる検出風量は、前記送風異常が通気路の詰
まり異常である場合とそれ以外の外風等による異常であ
る場合とでいずれの場合も基本的には正常な場合に較べ
て低下するものの、その低下の度合いは比較的大きく相
違し、例えば前記所定の回転数が送風ファンの最高回転
数であれば、通気路の詰まり異常の場合の前記通電量や
検出風量の低下度合いは、外風等による異常の場合より
も顕著に大きなものとなり、また、前記所定の回転数が
例えば送風ファンの最小回転数であれば、一般には上記
と逆になる。
【0021】従って、前記送風ファンが前記所定の回転
数に制御されたときの該送風ファンの通電量あるいは前
記風量センサによる検出風量と、その所定の回転数に対
応した前記基準通電量あるいは基準風量との相違量が所
定量以上であるか否かを比較することで、前記送風異常
の分別判断を容易に行うことができる。
【0022】次に本発明の第2の態様は、前記の目的を
達成するために、送風用の通気路に空気流を生ぜしめる
送風ファンと、該送風ファンを制御するファン制御手段
と、前記送風ファンによる前記通気路の風量低下を生ぜ
しめる前記通気路の詰まり異常を含む送風異常を該通気
路の送風状態に基づき検出する送風異常検出手段とを備
えた送風装置において、前記送風異常検出手段により前
記送風異常が検出されたとき、前記送風ファンを所定の
第1回転数に制御した後該第1回転数と異なる第2回転
数に変化させる手段を前記ファン制御手段に設け、前記
送風ファンが前記第1回転数から第2回転数に変化され
たときの該送風ファンによる前記通気路の送風状態の変
化度合いに基づき前記送風異常を前記通気路の詰まり異
常と該通気路の詰まり以外の異常とに分別判断する異常
原因判断手段を備えたことを特徴とするものである。
【0023】かかる本発明の第2の態様によれば、送風
ファンの回転数を前記ファン制御手段により前記第1回
転数から第2回転数に変化させたときの前記通気路の送
風状態の変化度合いは、前述したように通気路の目詰ま
りによる送風異常では外風や室内負圧による送風異常に
較べて小さい。従って、該通気路の送風状態の変化度合
いに基づき、前記送風異常を前記通気路の詰まり異常と
該通気路の詰まり以外の異常とに分別判断することがで
きる。尚、上記第1回転数と第2回転数とは比較的大き
く相違するものであることが好ましい。
【0024】このような本発明の第2の態様において、
前記送風ファンが前記第1回転数から第2回転数に変化
されたときの前記通気路の送風状態の変化度合いは、例
えば送風ファンが前記第1回転数から第2回転数に変化
されたときの該送風ファンへの通電量の変化量を該通気
路の送風状態の変化度合いとして把握することができ、
この場合、前記異常原因判断手段は、前記通電量の変化
量が所定量以上であるか否かの比較に基づき前記送風異
常を前記通気路の詰まり異常と該通気路の詰まり以外の
異常とに分別判断する。
【0025】あるいは、前記通気路の送風状態の変化度
合いは、例えば送風ファンが前記第1回転数から第2回
転数に変化されたときに前記通気路に設けられた風量セ
ンサにより検出される風量の変化量を前記通気路の送風
状態の変化度合いを示す量として把握することができ、
この場合、前記異常原因判断手段は、該検出風量の変化
量が所定量以上であるか否かの比較に基づき前記送風異
常を前記通気路の詰まり異常と該通気路の詰まり以外の
異常とに分別判断する。
【0026】すなわち、例えば前記第1回転数が第2回
転数よりも低いとし、該第1回転数から第2回転数に送
風ファンの回転数を増加させたとき、該送風ファンの通
電量や前記風量センサによる検出風量は、前記送風異常
が通気路の詰まり異常である場合とそれ以外の外風等に
よる異常である場合とでいずれの場合も増加していくの
であるが、前述のように前記送風異常が通気路の詰まり
異常である場合には、送風ファンの回転数が高速側にな
る程、正常な場合に対する前記通電量や検出風量の低下
度合いが大きくなるので、前記送風ファンの回転数の増
加による該通電量や検出風量の増加量は比較的小さい。
これに対して、前記送風異常が外風等による異常である
場合には、送風ファンの回転数が高速側になる程、正常
な場合に対する前記通電量や検出風量の低下度合いが小
さくなるので、前記送風ファンの回転数の増加による該
通電量や検出風量の増加量は比較的大きなものとなる。
【0027】従って、送風ファンが前記第1回転数から
第2回転数に変化されたときの前記送風ファンの通電量
の変化量や前記通気路の検出風量の変化量は、前記送風
異常が通気路の詰まり異常である場合とそれ以外の外風
等による異常である場合とで相違する。これにより、該
通電量や検出風量の変化量が所定量以上であるか否かの
比較を行うことで、容易に前記送風異常を前記通気路の
詰まり異常と該通気路の詰まり以外の異常とに分別判断
することができる。
【0028】かかる本発明の第1及び第2の態様におい
て、前記送風ファンは、前記通気路に連通して設けた燃
焼室と該燃焼室に収容された燃焼器とを備えた燃焼装置
において該燃焼器に燃焼用空気を前記通気路を介して送
風するファンであると共に、該燃焼装置には前記送風異
常検出手段により前記送風異常が検出されたとき前記燃
焼器の燃焼運転を停止する手段が備えられているときに
は、前記ファン制御手段は、前記燃焼器の燃焼運転の停
止後に前記異常原因判断手段による前記送風異常の分別
判断を行うべく前記送風ファンの回転数を制御し、その
送風ファンの制御により前記燃焼室のアフターパージを
行うことが好ましい。
【0029】このようにすることで、前記燃焼装置で前
記燃焼器の停止時に通常的に行われる前記燃焼室のアフ
ターパージを、前記異常原因判断手段による送風異常の
分別判断と並行して行うことができ、両者を効率よく行
うことができる。特に、本発明の第1の態様にあって
は、前記送風異常の分別判断に際して、前記ファン制御
手段は送風ファンを最高回転数又はその近傍の回転数
等、所定の一定回転数に制御し、しかも、前記アフター
パージは、通常、送風ファンの最高回転数又はその近傍
の回転数で行われるので、従来の燃焼装置におけるアフ
ターパージに際しての送風ファンの制御態様を変更する
ことなく、そのままの制御で、該アフターパージと併せ
て前記送風異常の分別判断を行うことができる。
【0030】また、本発明の第1及び第2の態様では、
さらに、前記異常原因判断手段が前記送風異常を詰まり
異常と判断したとき、その旨を報知する報知手段を備え
る。そして、特に前記通気路に着脱自在にエアフィルタ
が装着されているときには、前記報知手段の報知により
前記エアフィルタの清掃の必要性を報知する。
【0031】この場合、前述のように前記送風異常を通
気路の詰まり異常とそれ以外の異常とに確実に分別判断
することができるので、上記報知手段による報知を通気
路の詰まり異常の発生に併せて的確に行うことができ、
その報知により使用者等は、通気路の詰まりを解消する
ための処置を迅速に行って、正常な状態に復帰させるこ
とができる。
【0032】特に、前記通気路に着脱自在にエアフィル
タが装着されているときには、前記送風異常を生じるよ
うなエアフィルタの目詰まり状態を確実且つ的確なタイ
ミングで使用者に報知することができ、使用者はその報
知に応じて該エアフィルタを迅速に清掃して、正常な状
態に復帰させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様の第1実施形
態を図1乃至図4を参照して説明する。図1は本実施形
態の送風装置を備えた燃焼装置である給湯器のシステム
構成図、図2は図1の給湯器の要部のブロック構成図、
図3は図1の給湯器の作動を説明するための線図、図4
は図1の給湯器の作動を説明するためのフローチャート
である。
【0034】図1を参照して、1は給湯器本体、2は給
湯器本体1内に形成された燃焼室3に収容されたガスバ
ーナ(燃焼器)、4が燃焼室3の上方で給湯器本体1内
に設けられた熱交換器、5はガスバーナ2に燃料ガスを
供給するためのガス供給管、6は熱交換器4を通って配
管された給湯管、7は燃焼室3内のガスバーナ2に燃焼
用空気を送風するための燃焼ファン(送風ファン)、8
は給湯器の作動制御を行うコントローラ、9は出湯温の
設定操作等を行うための操作器である。
【0035】給湯器本体1には、燃焼室3に燃焼用空気
を導入するための通気路10が該燃焼室に連通して設け
られ、この通気路10の吸気口10aにはエアフィルタ
11が着脱自在に装着されている。
【0036】尚、給湯器本体1の上部には、燃焼室3の
排気を行うための排気口12が形成され、この排気口1
2には必要に応じて図示しない排気筒が接続される。ま
た、燃焼室3には、ガスバーナ2の失火の有無等の燃焼
状態を検知してその検知信号をコントローラ8に出力す
るフレームロッド13と、ガスバーナ2の点火に際して
コントローラ8の制御により図示しないスパーカを介し
て火花放電を生じる点火電極14とが設けられている。
【0037】燃焼ファン7は、前記通気路10内で吸気
口10aに臨んで配置された回転羽根15と、この回転
羽根15を回転駆動するファンモータ16とにより構成
され、回転羽根15の回転により吸気口10aを介して
通気路10に燃焼用空気を吸気して、その吸気した燃焼
用空気を通気路10を介して燃焼室3に供給する。
【0038】尚、ファンモータ16には、燃焼ファン7
の回転数を検出するためのホール素子等により構成され
た回転数センサ17が備えられ、該回転数センサ17
は、燃焼ファン7の回転数を示す検出信号をコントロー
ラ8に出力する。
【0039】ガス供給管5には、その上流側から順に、
コントローラ8の通電制御によりガス供給管5を開閉す
る元電磁弁18と、コントローラ8からの通電量に応じ
た流量で燃料ガスをガスバーナ2に供給せしめるガス比
例弁19とが備えられている。
【0040】給湯管6には、熱交換器4の上流側で、給
水温を検出する給水温センサ20と給湯管6の通水量を
検出する流量センサ21とが備えられ、また、熱交換器
4の下流側で出湯温を検出する出湯温センサ22が備え
られている。これらの各センサ20〜22は、それぞれ
給水温、通水量及び出湯温の検出信号をコントローラ8
に出力する。
【0041】操作器9には、使用者が出湯温の温度設定
を行うための温度設定スイッチ23や、その設定温度の
表示等を行うための表示器24等が設けられている。表
示器24は、液晶表示器等により構成されたものであ
り、後述する異常発生時には、その異常内容を表示し得
るようになっている。
【0042】図2を参照して、コントローラ8は、マイ
クロコンピュータ等を用いて構成されたものであり、そ
の主要な機能的構成として、ガスバーナ2の燃焼中の必
要燃焼量を時々刻々算出する必要燃焼量演算部25と、
燃焼ファン7の回転数制御を行うファン制御部26(フ
ァン制御手段)と、ガス比例弁19の通電制御を行う比
例弁制御部27と、元電磁弁18の通電制御を行う電磁
弁制御部28と、通気路10の詰まり異常(エアフィル
タ11の目詰まり異常)等、燃焼ファン7による通気路
10の風量低下を生ぜしめるような送風異常を検出する
送風異常検出部29(送風異常検出手段)と、検出され
た送風異常を通気路10の詰まり異常(エアフィルタ1
1の目詰まり異常)とそれ以外の外風や室内負圧等によ
る異常とに分別判断する異常原因判断部30(異常原因
判断手段)と、判別された送風異常の内容を示す表示を
操作器9の表示器24に行わしめる表示制御部31とを
備えている。ここで、表示制御部31及び表示器24は
報知手段32を構成するものである。
【0043】必要燃焼量演算部25は、ガスバーナ2の
燃焼中に、出湯温センサ22、給水温センサ20及び流
量センサ21によりそれぞれ検出される出湯温、給水温
及び通水量の検出データに基づき、出湯温を温度設定ス
イッチ23により設定された設定温度に合致させるため
のガスバーナ2の必要燃焼量を所定の演算式等に従って
時々刻々求める。
【0044】ファン制御部26は、燃焼ファン7の目標
回転数を設定する目標回転数設定部33と、ファンモー
タ16への通電量を決定する通電量決定部34と、その
決定された通電量でファンモータ16に通電するファン
通電部35とを備えている。
【0045】目標回転数設定部33は、基本的には、ガ
スバーナ2の燃焼中に必要燃焼量演算部25により時々
刻々求められた必要燃焼量に対応する燃焼ファン7の目
標回転数をあらかじめ定められたデータテーブル等に従
って求める。この場合、目標回転数設定部33が、必要
燃焼量に対応して求める目標回転数は、通気路10の詰
まり等が無い正常な場合において、必要燃焼量に対応し
た適正量の燃焼用空気をガスバーナ2に供給することが
できる燃焼ファン7の回転数として定められている。従
って、正常時には、必要燃焼量に対応して求められる目
標回転数に燃焼ファン7の回転数を制御することで、ガ
スバーナ2の必要燃焼量に対応した適正風量の燃焼用空
気が燃焼室3に供給される。
【0046】そして、通電量決定部34は、目標回転数
設定部から与えられる目標回転数と回転数センサ17に
より得られる燃焼ファン7の検出回転数とを一致させる
ようにファンモータ16への通電量を決定し、それをフ
ァン通電部35に指示してファンモータ16に通電させ
る。これにより、燃焼ファン7の回転数は目標回転数設
定部33により設定される目標回転数にフィードバック
制御される。
【0047】また、ファン制御部26は、目標回転数設
定部33により設定される目標回転数に対応したファン
モータ16への基準通電量を求める基準通電量設定部3
6と、その基準通電量と通電量決定部34により決定さ
れたファンモータ16への通電量との相違量に応じて前
記目標回転数設定部33が必要燃焼量に対応して求める
目標回転数を補正するための補正係数(必要燃焼量に対
応した目標回転数に乗算する係数)を算出する補正係数
算出部37とを備えている。
【0048】基準通電量設定部36は、例えば図3に実
線aで示すようにあらかじめ定められたデータテーブル
に従って、目標回転数に対応した基準通電量を求める。
この場合、図3の実線aは通気路10の詰まり等が無い
正常な場合において燃焼ファン7を任意の目標回転数に
制御したときのファンモータ16への標準的な通電量を
示すものである。
【0049】ここで、ファンモータ16への通電量(通
電量決定部34により決定される通電量、以下、実通電
量という)について説明すると、通気路10の詰まり等
が無い正常な場合には、前述のように燃焼ファン7の回
転数を目標回転数に制御することで、上記実通電量は、
図3の実線aで示す基準通電量にほぼ一致する。
【0050】一方、例えばエアフィルタ11の目詰まり
による通気路10の詰まりが生じると、燃焼ファン7の
各回転数における通気路10の風量低下が生じるため、
前記実通電量は基準通電量に対して低下し、その低下の
度合いは、通気路10の詰まりが進行する程、大きくな
る。また、給湯器本体1を配置した室内での換気扇の使
用等による室内負圧や外風の影響で、燃焼ファン7の各
回転数における風量低下が生じる場合もあり、この場合
も、前記実通電量は基準通電量に対して低下する。従っ
て、実通電量の基準通電量に対する低下度合い(実通電
量と基準通電量との相違量)は、通気路10の詰まり等
による通気路10の風量低下の度合いを示すものとな
る。尚、通気路10の詰まりによる風量低下の場合に
は、前記実通電量は例えば図3に実線bや実線c、破線
dで示すように基準通電量に対して低下し、その低下の
度合いは燃焼ファン7の回転数が高い程、大きくなる。
これに対して、一般的な外風や室内負圧による風量低下
の場合には、前記実通電量は例えば図3に二点鎖線eで
示すように基準通電量に対して低下し、その低下の度合
いは燃焼ファン7の回転数が高い程、小さくなる。
【0051】補正係数算出部37は、上記のように通気
路10の詰まり等による風量低下が生じて、燃焼ファン
7をガスバーナ2の必要燃焼量に対応した目標回転数に
制御しただけでは、適正風量の燃焼用空気を燃焼室3に
供給することが困難となる場合に、該必要燃焼量に対応
した目標回転数を補正するための補正係数を求めるもの
であり、前記実通電量と基準通電量との相違量に基づ
き、所定の演算式により補正係数を求める。この場合、
求められる補正係数は1以上の値で、前記実通電量の基
準通電量に対する低下度合いが大きくなる程、大きな値
になる。
【0052】そして、目標回転数設定部33は、必要燃
焼量に対応した求まる目標回転数に上記補正係数を乗算
することで、その目標回転数を補正し(目標回転数を増
加させる側に補正する)、その補正してなる目標回転数
を通電量決定部34に指示する。このように通気路10
の詰まり等による風量低下が生じた場合に、目標回転数
を補正することで、ガスバーナ2の必要燃焼量に対応し
た適正量の燃焼用空気が燃焼室3に供給されるようにな
る。
【0053】この場合、本実施形態においては、上記の
ような目標回転数の補正は、後述の送風異常検出部29
の指示により、前記実通電量の基準通電量に対する低下
が図3に示すようにあらかじめ定められた実線b及び実
線cの間の範囲で生じた場合に行うようにしており、図
3の実線bは、燃焼ファン7を必要燃焼量に対応した目
標回転数に制御しただけではガスバーナ2に適正風量の
燃焼用空気を供給することが困難となる限界ラインを示
すものであり、実線cは燃焼ファン7の目標回転数を補
正しても、ガスバーナ2の必要燃焼量が大きい場合等に
ガスバーナ2に適正風量の燃焼用空気を供給することが
困難となる限界ラインを示すものである。
【0054】尚、本実施形態では、ガスバーナ2の燃焼
開始に際して燃焼室3のプリパージを行うと共に、ガス
バーナ2の燃焼停止に際して燃焼室3のアフターパージ
を行うようにしており、そのプリパージ及びアフターパ
ージに際しては、ファン制御部26の目標回転数設定部
33は、あらかじめ定められた所定回転数を目標回転数
として設定する。
【0055】比例弁制御部27は、基本的には、回転数
センサ17により得られる燃焼ファン7の検出回転数か
らあらかじめ定められたデータテーブル等に従ってガス
比例弁19への通電量を決定し、その通電量でガス比例
弁19を通電制御することで、ガスバーナ2の必要燃焼
量に対応した量の燃料ガスをガスバーナ2に供給せしめ
る。但し、本実施形態では、前述のようにファン制御部
26は必要燃焼量に対応した目標回転数を適宜補正する
ことで、必要燃焼量に対応した適正量の燃焼用空気をガ
スバーナ2に供給するようにしているので、このような
補正が行われている際には、比例弁制御部27は、燃焼
ファン7の検出回転数から求まる通電量をファン制御部
26の補正係数算出部37により算出される補正係数で
除算することでガス比例弁19への通電量を決定する。
【0056】尚、本実施形態では、所謂ファン先行型で
あるため、上記のように燃焼ファン7の検出回転数から
求まる通電量を前記補正係数で除算するようにしたが、
ガス比例弁19の通電量を必要燃焼量から直接的に決定
するような場合には、上記のような処理を行う必要はな
い。
【0057】送風異常検出部29は、ファン制御部26
の基準通電量設定部36により設定された基準通電量と
通電量決定部34により決定されたファンモータ16の
実通電量との相違量に基づき、通気路10の風量低下を
生ぜしめる詰まり等の送風異常を検出するものであり、
上記ファンモータ16の基準通電量と実通電量とを比較
する比較部38と、その比較結果に応じてファン制御部
26に目標回転数の補正を指示する補正制御指令部39
と、該比較結果に応じてファン制御部26や電磁弁制御
部28にガスバーナ2の燃焼運転を停止する旨の指示を
行う停止制御指令部40とを備えている。
【0058】比較部38は、ファンモータ16の実通電
量と基準通電量との相違量(偏差あるいは比率)が、図
3の実線a(以下、基準ラインaという)で示される基
準通電量と実線b(以下、補正上限ラインbという)で
示される通電量(以下、補正上限通電量という)との間
の相違量に相当する所定量(以下、第1所定量という)
以上であるか否か、換言すれば、ファンモータ16の実
通電量が補正上限通電量以下であるか否かを比較し、実
通電量と基準通電量との相違量が上記第1所定量以上で
あるときは、その旨を補正制御指令部39に付与する。
このとき、該補正制御指令部39は、ファン制御部26
に前述したような目標回転数の補正を行うように指示す
る。
【0059】また、比較部38は、ファンモータ16の
実通電量と基準通電量との相違量が、図3の基準ライン
aで示される基準通電量と実線c(以下、補正下限ライ
ンcという)で示される通電量(以下、補正下限通電量
という)との間の相違量に相当する所定量(以下、第2
所定量という)以上であるか否か、換言すれば、ファン
モータ16の実通電量が補正下限通電量以下であるか否
かを比較し、実通電量と基準通電量との相違量が上記第
2所定量以上であるときは、その旨を停止制御指令部4
0に付与する。このとき、該停止制御指令部40は、ガ
スバーナ2の燃焼運転を停止すべき旨を電磁弁制御部2
8やファン制御部26に指示する。尚、本実施形態で
は、ファン制御部26の補正係数算出部37により算出
される補正係数が、前記基準通電量と実通電量との相違
量に応じたものとなるので、上記のような比較部38に
よる比較は、該補正係数と前記第1及び第2所定量に対
応してそれぞれあらかじめ定めた所定値と比較すること
で行うようにしてもよい。
【0060】上記のような比較部38による比較によ
り、燃焼ファン7の風量低下を生じる通気路10の詰ま
り等による送風異常が検出され、それに応じた燃焼ファ
ン7の回転数の補正制御やガスバーナ2の燃焼運転の停
止制御が行われることとなる。
【0061】異常原因判断部30は、通気路10の詰ま
り等による送風異常が比較的重度で、ガスバーナ2の燃
焼運転が停止される際にその送風異常を、通気路10の
詰まり(エアフィルタ11の目詰まり)によるものか、
それ以外の外風や室内負圧によるものかを分別判断する
ものであり、後述のようにガスバーナ2の燃焼運転の停
止に際して行われる燃焼室3のアフターパージの際に、
送風異常検出部29の比較部38により行われる比較結
果に基づき上記の分別判断を行う。
【0062】次に、本実施形態の給湯器の作動を説明す
る。
【0063】本実施形態の給湯器では、使用者が給湯管
6の通水を開始すると、それがコントローラ8により流
量センサ21を介して検知され、このとき、コントロー
ラ8は、まず、ファン制御部26により燃焼ファン7を
所定回転数で回転させて燃焼室3のプリパージを行う。
次いで、コントローラ8は、ファン制御部26により燃
焼ファン7を点火ガス量に応じた所定回転数で回転させ
つつ電磁弁制御部28により元電磁弁18を開弁させ
て、ガスバーナ2への燃料ガスの供給を開始し、さら
に、図示しないスパーカにより点火電極14に火花放電
を生ぜしめてガスバーナ2を点火する。
【0064】このようにしてガスバーナ2が点火し、そ
の燃焼が開始すると、コントローラ8の必要燃焼量演算
部25は、出湯温センサ22、給水温センサ20及び流
量センサ21の検出データに基づき、出湯温を操作器9
の温度設定スイッチ23により設定された設定温度に一
致させるためのガスバーナ2の必要燃焼量を時々刻々求
める。そして、コントローラ8のファン制御部26は、
基本的には、目標回転数設定部33により必要燃焼量に
対応した燃焼ファン7の目標回転数を設定して、さらに
通電量決定部34及びファン通電部35を介して燃焼フ
ァン7の回転数を目標回転数に一致させるようにファン
モータ16を通電制御する。これにより、基本的には、
ガスバーナ2に必要燃焼量に対応した適正量の燃焼用空
気が燃焼ファン7により供給される。
【0065】また、比例弁制御部27は、基本的には燃
焼ファン7の回転数に応じた通電量でガス比例弁19に
通電して、燃焼ファン7によるガスバーナ2への燃焼用
空気の供給量に見合った適正量の燃料ガスをガスバーナ
2に供給せしめる。
【0066】これにより、通気路11の詰まり等の無い
正常な場合あるいは通気路10の詰まり等がごく僅かで
あるような場合には、ガスバーナ2が前記必要燃焼量で
燃焼する。そして、その燃焼熱により、給湯管6を流れ
る水が熱交換器4を介して加熱されて、設定温度での出
湯が行われる。このようなガスバーナ2の燃焼中におい
て、コントローラ8の送風異常検出部29は、図4のフ
ローチャートに示すように、ファン制御部26の基準通
電量設定部36により目標回転数に対応して設定される
基準通電量と、通電量決定部34により決定されたファ
ンモータ16の実通電量とを比較部38により逐次比較
している(STEP1)。そして、その比較において、
ファンモータ16の実通電量と基準通電量との相違量
(実通電量の基準通電量に対する低下度合い)が前記第
2所定量未満で且つ前記第1所定量未満である場合(S
TEP2,3でNO)には、換言すれば、ファンモータ
16の実通電量が前記補正下限ラインc上の補正下限通
電量や補正上限ラインb上の補正上限通電量よりも大き
く、基準ラインa上の基準通電量に略一致するときに
は、補正制御指令部39や停止制御指令部40による補
正制御指令や停止制御指令は出力されず、この場合に
は、前述のような燃焼ファン7やガスバーナ2の燃焼作
動が継続する。
【0067】一方、ファンモータ16の実通電量と基準
通電量との相違量が前記第2所定量未満であるが、前記
第1所定量以上である場合(STEP2でNO且つST
EP3でYES)には、換言すれば、エアフィルタ11
の目詰まりによる通気路10の詰まりや外風、あるいは
室内負圧等による影響で燃焼ファン7の風量低下(通気
路10の送風異常)が生じ、例えば図3に点Pで示すよ
うにファンモータ16の実通電量が、前記補正下限ライ
ンcと補正上限ラインbとの間の通電量に低下した場合
には、送風異常検出部29は補正制御指令部39によ
り、ファン制御部27に目標回転数の補正制御を行うべ
き旨を指示する。
【0068】このとき、ファン制御部27の補正係数算
出部37は、ファンモータ16の実通電量と基準通電量
との相違量に応じた補正係数(≧1)を算出する。そし
て目標回転数設定部33は、算出された補正係数を必要
燃焼量に対応した目標回転数に乗算することで該目標回
転数を補正する(STEP4)。
【0069】これにより、燃焼ファン7は、その補正し
てなる目標回転数に通電量決定部34及びファン通電部
35を介して制御され、ガスバーナ2への適正量の燃焼
用空気が確保される。尚、このとき比例弁制御部27
は、前述の通り、燃焼ファン7の回転数に応じて求まる
通電量を前記補正係数で除算してなる通電量でガス比例
弁19に通電することで、燃焼ファン7によるガスバー
ナ2への燃焼用空気の供給量に見合った量の燃料ガスを
確保する。
【0070】また、送風異常検出部29は、前記STE
P1の比較において、ファンモータ16の実通電量と基
準通電量との相違量が前記第2所定量以上となった場合
(STEP2でYES)には、換言すれば、エアフィル
タ11の目詰まりによる通気路10の詰まりや外風、あ
るいは室内負圧等による影響で燃焼ファン7の風量低下
(通気路10の送風異常)が過度に生じ、例えば図3に
点Qで示すようにファンモータ16の実通電量が、前記
補正下限ラインc上の補正下限通電量以下に低下した場
合には、停止制御指令部40により、電磁弁制御部28
やファン制御部26にガスバーナ2の燃焼運転を停止す
べき旨の指示を出力する。
【0071】このとき、電磁弁制御部28は元電磁弁1
8を閉弁せしめてガスバーナ2への燃料供給を遮断し、
ガスバーナ2の燃焼運転を停止する(STEP5)。そ
して、ファン制御部28は、停止制御指令部40による
停止制御指令に基づき、ガスバーナ2の燃焼停止後、目
標回転数設定部33により燃焼ファン7の目標回転数を
燃焼ファン7の所定の最大回転数に設定し、該最大回転
数に燃焼ファン7を制御する(STEP6)。また、燃
焼ファン7の最大回転数への制御を一定時間継続して行
うために、その一定時間を計時するための図示しないタ
イマをスタートさせる(STEP7)。
【0072】このように燃焼ファン7を最大回転数に制
御した状態で、送風異常検出部29は、比較部38によ
る前述のようなファンモータ16の実通電量と基準通電
量との比較を行っており(STEP8)、その比較結果
が異常原因判断部30に与えられる。
【0073】そして、異常原因判断部30は、上記の比
較において、ファンモータ16の実通電量と基準通電量
との相違量が前記第2所定量以上となった場合(STE
P9でYES)には、前述のように過度に生じた送風異
常が通気路10の詰まりによるものであると判断し(S
TEP10)、STEP9でNOの場合には通気路10
の詰まり以外の外風や室内負圧等によるものであると判
断する(STEP11)。すなわち、前述のようにガス
バーナ2の燃焼運転を停止した際のファンモータ16の
実通電量が図3の点Qで示される通電量であるとした場
合、通気路10の詰まりによる場合と、外風や室内負圧
の影響による場合とのいずれも場合もあり得る。一方、
前述したように、通気路10の詰まりの場合には、燃焼
ファン7の回転数が高くなる程、ファンモータ16の実
通電量と基準通電量との相違量は大きくなり、外風や室
内負圧の影響による場合には、燃焼ファン7の回転数が
高くなる程、ファンモータ16の実通電量と基準通電量
との相違量は小さくなる。
【0074】従って、燃焼ファン7を最高回転数に制御
したとき、通気路10の詰まりの場合には、ファンモー
タ16の実通電量は、例えば図3に点Rで示すように前
記補正下限ラインc上の補正下限通電量以下となり、外
風や室内負圧の影響による場合には、ファンモータ16
の実通電量は、例えば図3に点Sで示すように前記補正
下限ラインc上の補正下限通電量よりも大きくなる。
【0075】このため、前記STEP8の比較におい
て、ファンモータ16の実通電量と基準通電量との相違
量が前記第2所定量以上となった場合(STEP9でY
ES)には、燃焼ファン7の過度の風量低下を生じた送
風異常が通気路10の詰まりによるものであると判断す
ることができ、逆の場合には通気路10の詰まり以外の
外風や室内負圧によるものであると判断することができ
る。尚、ガスバーナ2の燃焼中に発生した送風異常が、
一時的な外風等によるもので、燃焼停止後、即座にその
異常原因が解消した場合には、燃焼ファン7を最高回転
数に制御したときのファンモータ16の実通電量は、ほ
ぼ基準ラインa上の通電量となるものの、この場合であ
っても、該実通電量と基準通電量との相違量(≒0)
は、前記第2所定量よりも小さくなるので、正しい判断
を行うことができる。
【0076】異常原因判断部30は、その判断結果を表
示制御部31に付与する。このとき、表示制御部31
は、前記送風異常が通気路10の詰まりによるものであ
る場合には、操作器9の表示器24にその旨、すなわち
エアフィルタ11の目詰まりが生じている旨を表示せし
め(STEP12)、通気路10の詰まり以外の外風や
室内負圧によるものである場合には、その旨を表示器2
4に表示せしめる(STEP13)。具体的には、例え
ば、上記のように通気路10の送風異常が生じてガスバ
ーナ2の燃焼運転を停止した場合には、あらかじめ定め
られた記号を表示器24に表示させるようにし、その
際、通気路10の詰まりによるものである場合には、そ
の表示を点滅あるいは点灯させ、詰まり以外の外風や室
内負圧によるものである場合には、その表示を詰まりの
場合と逆に点灯あるいは点滅させる。尚、このような表
示は、両者の表示を区別し得るものであれば、他の表示
形態を採用してもよい。
【0077】また、ファン制御部26は、燃焼ファン7
の最高回転数への制御を前記タイマがタイムアップする
まで行い、タイムアップした後は燃焼ファン7を停止さ
せ、給湯器の運転を停止する(STEP14,15)。
このような、ガスバーナ2の燃焼運転の停止後の燃焼フ
ァン7の制御により、上記のように送風異常の原因が異
常原因判別部30により分別判断されると共に、燃焼室
3のアフターパージが並行して行われる。
【0078】このように、本実施形態によれば、ファン
モータ16の実通電量が前記補正下限通電量以下となる
ような通気路10の送風異常が生じたとき、燃焼ファン
7の回転数を最高回転数に制御することで、その送風異
常が、通気路10の詰まり(エアフィルタ11の目詰ま
り)によるものか、あるいは、該詰まり以外の外風や室
内負圧の影響によるものかを判断することができ、ま
た、その判断結果を表示器24により表示して使用者に
報知することができる。そして、使用者は、特に通気路
10の詰まりの場合には、表示器24の表示により、エ
アフィルタ11を清掃する必要性があることをただちに
認識することができ、それにより前記送風異常を生じた
エアフィルタ11の目詰まりを迅速に解消する処置を施
すことができる。また、送風異常の原因を分別判断する
ために、燃焼ファン7を最高回転数に制御するのは、燃
焼室3のアフターパージの際に行うので、送風異常の原
因の分別判断と燃焼室3のアフターパージとを並行して
効率よく行うことができると共に、アフターパージに際
しての燃焼ファン7の回転数制御を従来のものに対して
特に変更することなく、送風異常の原因を分別判断を行
うことができる。
【0079】尚、本実施形態では、ファン制御部26の
通電量決定部34により決定された通電量をファンモー
タ16の実通電量として把握したが、電流センサ等を用
いてファンモータ16の実際の通電量を検出し、その検
出通電量を実通電量として把握するようにしてもよい。
【0080】次に本発明の第1の態様の第2実施形態を
前記図1並びに、図5乃至図7を参照して説明する。図
5は本実施形態の送風装置を備えた給湯器の要部のブロ
ック構成図、図6は該給湯器の作動を説明するための線
図、図7は該給湯器の作動を説明するためのフローチャ
ートである。
【0081】尚、本実施形態の送風装置を備えた給湯器
の基本構成は、前記第1実施形態のものと同一であるの
で、同一構成部分については第1実施形態のものと同一
の参照符号を付して説明を省略する。
【0082】図1を参照して、本実施形態の給湯器で
は、同図仮想線で示すように、燃焼ファン7の下流側で
通気路10に風量センサ41が設けられている。この風
量センサ41は、例えば熱式風速センサにより構成され
るものであり、通気路10を流れる空気流の風量に応じ
た信号をコントローラ8に出力する。
【0083】また、図5を参照して本実施形態では、コ
ントローラ8のファン制御部26は、前記第1実施形態
のものと同様に、目標回転数設定部33、通電量決定部
34、ファン通電部35及び補正係数算出部37を備え
ると共に、目標回転数設定部33により設定される目標
回転数に対応した通気路10の基準風量を求める基準風
量設定部42を備えている。
【0084】この基準風量設定部42は、例えば図6に
実線fで示すようにあらかじめ定められたデータテーブ
ルに従って、目標回転数に対応した基準風量を求める。
図6の実線fは、前記第1実施形態における図3の基準
ラインaに相当するものであり、通気路10の詰まり等
が無い正常な場合において燃焼ファン7を任意の目標回
転数に制御したときの通気路10の標準的な風量を示す
ものである。以下、実線fを基準ラインfという。
【0085】ここで、通気路10の風量(風量センサ4
1により検出される風量)について説明すると、燃焼フ
ァン7の各回転数における通気路10の風量は、前記第
1の実施形態で説明したファンモータ16の実通電量と
1対1に対応するものであり、該実通電量と同様に、通
気路10の詰まり等が無い正常な場合には、燃焼ファン
7の各回転数における通気路10の風量は、図3の基準
ラインf上の基準風量にほぼ一致する。そして、通気路
10の詰まりが生じると、通気路10の風量は該通気路
10の詰まりの程度に応じて基準風量に対して低下し、
また、外風や室内負圧等の影響で低下する場合もある。
従って、風量センサ41による通気路10の検出風量と
基準風量との相違量は、通気路10の詰まり等による通
気路10の風量低下の度合いを示すものとなる。
【0086】また、通気路10の風量の基準風量に対す
る低下度合いは、前記第1実施形態で説明したファンモ
ータ16の実通電量の場合と同様に、通気路10の詰ま
りによる場合には、燃焼ファン7の回転数が高い程、大
きくなり(図6の実線g,h及び破線iを参照)、一般
的な外風や室内負圧の影響による場合には、燃焼ファン
7の回転数が高い程、小さくなる(図6の二点鎖線jを
参照)。
【0087】尚、図6の実線g,hは、それぞれ前記第
1実施形態で説明した前記図3の補正上限ラインb及び
補正下限ラインcに相当するものである。以下、実線
g,hをそれぞれ補正上限ラインg及び補正下限ライン
hという。
【0088】本実施形態におけるファン制御部26の補
正係数算出部37は、前記第1実施形態のものと同様
に、ガスバーナ2の必要燃焼量に対応した目標回転数を
補正するための補正係数を、前記風量センサ41による
通気路10の検出風量と基準風量との相違量に基づき、
所定の演算式により補正係数を求め、その求めた補正係
数を目標回転数設定部33に付与する。
【0089】また、コントローラ8の送風異常検出部2
9は、前記第1実施形態のものと同様に、比較部38、
補正制御指令部39及び停止制御指令部40を備えてい
る。この場合、比較部38は、通気路10の検出風量と
基準風量との相違量が、図6の基準ラインfと補正上限
ラインgとの間の相違量に相当する所定量(以下、第1
所定量という)以上であるか否か、換言すれば、検出風
量が補正上限ラインg上の風量(以下、補正上限風量と
いう)以下であるか否かを比較し、検出風量と基準風量
との相違量が上記第1所定量以上であるときは、その旨
を補正制御指令部39に付与する。
【0090】また、比較部38は、通気路10の検出風
量と基準風量との相違量が、図3の基準ラインfと補正
下限ラインhとの間の相違量に相当する所定量(以下、
第2所定量という)以上であるか否か、換言すれば、検
出風量が補正下限ラインh上の風量(以下、補正下限風
量という)以下であるか否かを比較し、検出風量と基準
風量との相違量が上記第2所定量以上であるときは、そ
の旨を停止制御指令部40に付与する。
【0091】以上、説明した構成以外の他の構成は、前
記第1実施形態のものと同一である。
【0092】次に、本実施形態の給湯器の作動を説明す
る。
【0093】本実施形態の給湯器では、前記第1実施形
態のものと同様に、ガスバーナ2の燃焼運転が開始し、
このようにガスバーナ2の燃焼が開始すると、コントロ
ーラ8の送風異常検出部29は、図7のフローチャート
に示すように、風量センサ41による通気路10の検出
風量とファン制御部26の基準風量設定部42により目
標回転数に対応して設定される基準風量とを比較部38
により逐次比較する(STEP1)。そして、その比較
において、通気路10の検出風量と基準風量との相違量
が前記第2所定量未満で且つ前記第1所定量未満である
場合(STEP2,3でNO)には、燃焼ファン7やガ
スバーナ2の通常的な作動が継続する。
【0094】また、検出風量と基準風量との相違量が前
記第2所定量未満で且つ前記第1所定量以上である場合
(STEP2でNO且つSTEP3でYES)には、送
風異常検出部29は補正制御指令部39により、ファン
制御部27に目標回転数の補正制御を行うべき旨を指示
し、ガスバーナ2の必要燃焼量に対応した適正量の燃焼
用空気の供給を確保すべくファン制御部26による燃焼
ファン7の目標回転数の補正が行われる(STEP
4)。
【0095】また、送風異常検出部29は、検出風量と
基準風量との相違量が前記第2所定量以上となった場合
(STEP2でYES)、すなわち、エアフィルタ11
の目詰まりによる通気路10の詰まりや外風、あるいは
室内負圧等の影響で燃焼ファン7の風量低下(通気路1
0の送風異常)が過度に生じ、例えば図6に点Uで示す
ように通気路10の検出風量が、前記補正下限ラインh
上の補正下限風量以下に低下した場合には、停止制御指
令部40により、電磁弁制御部28やファン制御部26
にガスバーナ2の燃焼運転を停止すべき旨の指示を出力
する。
【0096】その後の処理は、前記第1実施形態のもの
と同様に行われ、電磁弁制御部28により元電磁弁18
が閉弁されてガスバーナ2の燃焼運転が停止される(S
TEP5)と共に、ファン制御部26により燃焼ファン
7が一定時間最大回転数に制御されて燃焼室3のアフタ
ーパージが行われた後、該燃焼ファン7が停止される
(STEP6,7,14,15)。
【0097】そして、そのアフタパージの際に、送風異
常検出部29の比較部38による比較に基づき、異常原
因判断部30により発生した送風異常が通気路10の詰
まりによるものか、それ以外の外風や室内負圧等の影響
によるものかが判断され、その判断結果が表示制御部3
1により表示器24に表示される(STEP8〜1
3)。
【0098】この場合、異常原因判断部30は、燃焼フ
ァン7が最大回転数に制御された状態で、通気路10の
検出風量と基準風量との相違量が前記第2所定量以上と
なった場合に、発生した送風異常が通気路10の詰まり
によるものであると判断し、上記相違量が第2所定量未
満であるときには、通気路10の詰まり以外の外風や室
内負圧等によるものであると判断する。すなわち、ガス
バーナ2の燃焼運転を停止した際の通気路10の検出風
量が例えば図6の点Uで示される風量であるとした場
合、燃焼ファン7を最高回転数に制御したときの検出風
量は、通気路10の詰まりの場合には、図6に点Vで示
すように前記補正下限ラインh上の補正下限風量以下と
なり、外風や室内負圧の影響による場合には、図6に点
Wで示すように前記補正下限ラインh上の補正下限通電
量よりも大きくなる。従って、上記のように発生した送
風異常を通気路10の詰まりによるものと、それ以外の
外風や室内負圧によるものとに分別判断することができ
る。
【0099】そして、その判断結果を表示器24に表示
することで、使用者は、特に通気路10の詰まりの場合
には、表示器24の表示により、エアフィルタ11を清
掃する必要性があることをただちに認識することがで
き、それにより前記送風異常を生じたエアフィルタ11
の目詰まりを迅速に解消する処置を施すことができる。
【0100】また、送風異常の原因の分別判断を燃焼室
3のアフターパージと並行して行うことで、それらを効
率よく行うことができる。
【0101】尚、以上説明した第1及び第2実施形態の
ものでは、発生した送風異常の原因を判断するに際し
て、燃焼ファン7を最高回転数に制御するようにした
が、該最高回転数の近傍の他の回転数に制御するように
してもよいことはもちろんであり、さらには、燃焼ファ
ン7の最小回転数やその近傍の回転数に制御するように
してもよい。すなわち、前記図3や図6を参照して明ら
かなように、ガスバーナ2の燃焼中に、通気路10の詰
まりや、外風あるいは室内負圧の影響による通気路10
の送風異常が生じた場合、燃焼ファン7の最小回転数や
その近傍の回転数でも、ファンモータ16の実通電量や
通気路10の検出風量は、通気路10の詰まりによる場
合と、外風あるいは室内負圧の影響による場合とで比較
的顕著な相違を生じ、前者の場合には、ファンモータ1
6の実通電量や通気路10の検出風量は基準通電量や基
準風量との相違量が比較的小さく、後者の場合には、フ
ァンモータ16の実通電量や通気路10の検出風量は基
準通電量や基準風量との相違量が比較的大きくなる傾向
にある。従って、燃焼ファン7を最小回転数やその近傍
の回転数に制御した状態で、ファンモータ16の実通電
量や通気路10の検出風量と基準通電量や基準風量との
相違量を適当な所定量と比較することで、前記第1実施
形態や第2実施形態のものと同様に、発生した送風異常
を通気路10の詰まりによるものと、外風あるいは室内
負圧等の影響によるものとに分別判断することが可能で
ある。また、燃焼ファン7を最小回転数やその近傍の回
転数に制御した状態で、燃焼室3のアフターパージを行
うことも可能である。
【0102】次に、本発明の第2の態様の一実施形態を
示す第3実施形態を前記図1並びに図8乃至図11を参
照して説明する。図8は本実施形態の送風装置を備えた
給湯器の要部のブロック構成図、図9及び図10は該給
湯器の作動を説明するための線図、図11は該給湯器の
作動を説明するためのフローチャートである。
【0103】尚、本実施形態の送風装置を備えた給湯器
の基本構成は、前記第1実施形態のものと同一であるの
で、同一構成部分については第1実施形態のものと同一
の参照符号を付して説明を省略する。
【0104】図8を参照して、本実施形態では、コント
ローラ8のファン制御部26は、第1実施形態のものと
同一構成であるが、この場合、ガスバーナ2の燃焼運転
の停止に際して、ファン制御部26は、図9に示すよう
に、ガスバーナ2の燃焼停止後、一旦、燃焼ファン7を
最小回転数寄りの所定の第1回転数NA に所定時間制御
した後、燃焼ファン7の回転数を上昇させて最大回転数
寄りの第2回転数NBに所定時間制御し、次いで、燃焼
ファン7を停止させる。
【0105】また、本実施形態では、コントローラ8の
異常原因判断部43は、第1実施形態のものと同一構成
の送風異常検出部29の停止制御指令部40から与えら
れる指示に応じて、燃焼ファン7が前記第1回転数NA
に制御されているときのファンモータ16の実通電量
と、燃焼ファン7が前記第2回転数NB に制御されてい
るときのファンモータ16の実通電量とをファン制御部
26の通電量決定部34から取り込むようにしている。
そして、異常原因判断部43は、上記のように取り込ん
だ二つの実通電量の差、すなわち、燃焼ファン7の回転
数の前記第1回転数NA から第2回転数NB への変化に
応じたファンモータ16の実通電量の変化量を算出する
通電変化量算出部44と、その変化量をあらかじめ定め
た所定値と比較する比較部45とを備えている。この異
常原因判断部43は、比較部45の比較結果に基づき、
通気路10の詰まり等による送風異常を後述するように
分別判断する。
【0106】他の構成は、前記第1実施形態のものと同
一である。
【0107】次に、本実施形態の給湯器の作動を説明す
る。
【0108】本実施形態の給湯器では、ファンモータ1
6の実通電量と前記基準通電量との相違量が前記第2所
定量未満である状態、すなわち、該実通電量が図10に
示した前記補正下限ラインc上の前記補正下限通電量よ
りも大きい状態では、前記第1実施形態のものと全く同
一の作動である(図11のSTEP1〜4)。
【0109】そして、ファンモータ16の実通電量と前
記基準通電量との相違量が前記第2所定量以上となり、
すなわち、通気路10の詰まりや、外風あるいは室内負
圧の影響で、通気路10の過度の風量低下(送風異常)
が生じると、送風異常検出部29の停止制御指令部40
の指示により、電磁弁制御部28が元電磁弁18を閉弁
してガスバーナ2の燃焼運転を停止する(STEP
5)。
【0110】また、このとき、ファン制御部26は、前
述したように燃焼ファン7をまず、前記第1回転数NA
に制御し(STEP6)、その状態を継続する所定時間
を計時するための第1タイマ(図示しない)をスタート
させる(STEP7)。
【0111】この状態で、ファンモータ16の実通電量
IA がファン制御部26の通電量決定部34から異常原
因判断部43に取り込まれる(STEP8)。
【0112】次いで、ファン制御部26は、前記第1タ
イマがタイムアップすると(STEP9でYES)、燃
焼ファン7を前記第2回転数NB に制御し(STEP1
0)、その状態を継続する所定時間を計時するための第
2タイマ(図示しない)をスタートさせる(STEP1
1)。
【0113】この状態で、ファンモータ16の実通電量
IB がファン制御部26の通電量決定部34から異常原
因判断部43に取り込まれる(STEP12)。
【0114】次いで、異常原因判断部43は、燃焼ファ
ン7の第1回転数NA 及び第2回転数NB でそれぞれ取
り込んだ実通電量IA ,IB の差ΔI(=IB −IA 、
以下、通電変化量ΔIという)を通電変化量算出部44
により求め(STEP13)、その求めた通電変化量Δ
Iを比較部45によりあらかじめ定めた所定値と比較す
ることで、発生した送風異常が、通気路10の詰まりに
よるものか、それ以外の外風や室内負圧の影響によるも
のかを分別判断する(STEP14)。
【0115】ここで、図10を参照して、通気路10の
詰まりによる送風異常では、破線dで示されるように、
燃焼ファン7の回転数の変化に対するファンモータ16
の実通電量の変化は比較的小さく、これに対して、外風
や室内負圧の影響による送風異常では、二点鎖線eで示
されるように燃焼ファン7の回転数の変化に対するファ
ンモータ16の実通電量の変化は比較的大きなものとな
る。従って、適当な所定値を設定しておけば、前記通電
量変化量ΔIは、通気路10の詰まりによる送風異常で
は、該所定値よりも小さく、外風や室内負圧の影響によ
る送風異常では、該所定値よりも大きくなる。具体的に
は、例えばガスバーナ2の燃焼運転を停止した際のファ
ンモータ16の実通電量が例えば点Pで示される通電量
であるとした場合、通気路10の詰まりの場合には、前
記通電量変化量ΔIは、図10に示したΔI1 となり、
外風や室内負圧の影響による送風異常では、図10に示
したΔI2 となる。そして、詰まりの場合の通電変化量
ΔI1 は、例えば前記補正上限ラインg上における第1
及び第2回転数NA ,NB に対応する通電量の変化量Δ
I0 (所定値)よりも小さく、外風や室内負圧の影響に
よる場合の通電変化量ΔI2 は上記所定値ΔI0 よりも
大きくなる。従って、前記通電変化量ΔIを適当な所定
値と比較することで、送風異常を通気路10の詰まりに
よるものと、外風や室内負圧の影響によるものとに分別
判断することができる。尚、発生した送風異常が外風等
による一時的なもので、その異常原因がガスバーナ2の
燃焼停止後に即座に解消した場合には、前記通電量変化
量ΔIは、前記基準ラインa上における第1及び第2回
転数NA ,NB に対応する通電量の変化量となって、上
記通電変化量ΔI2 よりも小さくなるものの、上記所定
値ΔI0 よりも大きくなるので、支障はない。
【0116】そこで、異常原因判断部43は、前記通電
変化量ΔIがあらかじめ定めた所定値(例えば前記ΔI
0 )以上であるときは、発生した送風異常が、外風や室
内負圧の影響によるものであると判断し(STEP1
5)、通電変化量ΔIが上記所定値未満であるときは、
発生した送風異常が、通気路10の詰まりによるもので
あると判断する(STEP16)。
【0117】その後は、前記第1実施形態のものと同様
に、表示制御部31により異常原因判断部43の判断結
果が表示器24に表示され(STEP17,18)、ま
た、ファン制御部26は、前記第2タイマがタイムアッ
プすると、燃焼ファン7を停止させる(STEP19,
20)。尚、前述のように燃焼ファン7の回転数を一定
時間づつ第1回転数NA 及び第2回転数NB に制御する
ことで、燃焼室3のアフターパージも行われる。
【0118】このように、本実施形態においても、前記
第1実施形態と同様に、ファンモータ16の実通電量が
前記補正下限通電量以下となるような通気路10の送風
異常が生じたとき、燃焼ファン7の回転数を一旦第1回
転数NA に制御した後、第2回転数NB に制御して燃焼
ファン7の回転数を変化させ、その時の実通電量の変化
量を所定値と比較することで、その送風異常が、通気路
10の詰まり(エアフィルタ11の目詰まり)によるも
のか、あるいは、該詰まり以外の外風や室内負圧の影響
によるものかを判断することができ、また、その判断結
果を表示器24により表示して使用者に報知することが
できる。そして、使用者は、特に通気路10の詰まりの
場合には、表示器24の表示により、エアフィルタ11
を清掃する必要性があることをただちに認識することが
でき、それにより前記送風異常を生じたエアフィルタ1
1の目詰まりを迅速に解消する処置を施すことができ
る。また、送風異常の原因の分別判断と燃焼室3のアフ
ターパージが並行して行われるので、それらを効率よく
行うことができる。
【0119】尚、本実施形態では、燃焼ファン7の第1
回転数NA 及び第2回転数NB にそれぞれ対応する実通
電量IA ,IB の差ΔIを通電量変化量として求めた
が、例えば両実通電量IA ,IB の比を通電量変化量と
して求め、それを所定値と比較することで送風異常を分
別判断するようにしてもよい。
【0120】また、本実施形態では、通気路10の風量
低下を生じる送風異常をファンモータ16の通電量によ
り把握するようにしたが、前記第2実施形態のものと同
様に、風量センサによる検出風量を用いて把握するよう
にしてもよく、この場合、燃焼運転の停止後に燃焼ファ
ン7の第1回転数NA 及び第2回転数NB における検出
風量の変化量を求め、それを所定値と比較することで、
本実施形態と同様に送風異常を分別判断することができ
る。
【0121】また、以上説明した各実施形態では、ガス
バーナ2の燃焼運転を強制的に停止する必要のある過度
の送風異常が生じた場合に、該送風異常の分別判断を行
うようにしたが、前述のように燃焼ファン7の回転数の
補正を行う比較的軽度の送風異常にあっても、例えば使
用者により給湯器が通常的に停止される際に、前述のよ
うに燃焼ファン7の回転数を制御しつつ、該送風異常を
前記各実施形態のものと同様に分別判断してもよく、さ
らに、その判断結果が特に通気路10の詰まりである場
合に、その旨を使用者に報知して、早めに通気路10の
詰まり状態を使用者に認識させるようにしてもよい。
【0122】また、前記各実施形態では、送風異常の原
因の判断結果を表示器24に表示するようにしたが、警
報ブザーや音声等による報知を行うようにしてもよい。
【0123】また、前記各実施形態では、給湯器に備え
た送風装置を例にとって説明したが、温風暖房機の送風
装置や、空調機の送風装置等についても本発明を適用す
ることができることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様の第1実施形態の送風装置
を備えた給湯器のシステム構成図。
【図2】図1の給湯器の要部のブロック構成図。
【図3】図1の給湯器の作動を説明するための線図。
【図4】図1の給湯器の作動を説明するためのフローチ
ャート。
【図5】本発明の第1の態様の第2実施形態の送風装置
を備えた給湯器の要部のブロック構成図。
【図6】図5の給湯器の作動を説明するための線図。
【図7】図5の給湯器の作動を説明するためのフローチ
ャート。
【図8】本発明の第2の態様の一実施形態(第3実施形
態)の送風装置を備えた給湯器の要部のブロック構成
図。
【図9】図8の給湯器の作動を説明するための線図。
【図10】図8の給湯器の作動を説明するための線図。
【図11】図8の給湯器の作動を説明するためのフロー
チャート。
【符号の説明】
2…ガスバーナ(燃焼器)、3…燃焼室、7…燃焼ファ
ン(送風ファン)、10…通気路、11…エアフィル
タ、26…ファン制御部、29…送風異常検出部、3
0,43…異常原因判断部、32…報知手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 104 F04D 27/00 F24H 3/04 305

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風用の通気路に空気流を生ぜしめる送風
    ファンと、該送風ファンを制御するファン制御手段と、
    前記送風ファンによる前記通気路の風量低下を生ぜしめ
    る前記通気路の詰まり異常を含む送風異常を該通気路の
    送風状態に基づき検出する送風異常検出手段とを備えた
    送風装置において、前記送風異常検出手段により前記送
    風異常が検出されたとき、前記送風ファンをあらかじめ
    定めた所定の回転数に制御する手段を前記ファン制御手
    段に設け、前記送風ファンが前記所定の回転数に制御さ
    れたときの該送風ファンによる前記通気路の送風状態に
    基づき、前記送風異常を前記通気路の詰まり異常と該通
    気路の詰まり以外の異常とに分別判断する異常原因判断
    手段を備え、前記所定の回転数は、前記送風ファンの最
    大回転数又は該最大回転数の近傍の回転数に定められ、
    前記異常原因判断手段は、前記送風ファンが前記所定の
    回転数に制御されたときの該送風ファンへの通電量を前
    記通気路の送風状態を示す量として把握し、該通電量と
    前記所定の回転数に対応してあらかじめ定めた基準通電
    量との相違量が所定量以上であるか否かの比較に基づき
    前記送風異常を前記通気路の詰まり異常と該通気路の詰
    まり以外の異常とに分別判断することを特徴とする送風
    装置。
  2. 【請求項2】送風用の通気路に空気流を生ぜしめる送風
    ファンと、該送風ファンを制御するファン制御手段と、
    前記送風ファンによる前記通気路の風量低下を生ぜしめ
    る前記通気路の詰まり異常を含む送風異常を該通気路の
    送風状態に基づき検出する送風異常検出手段とを備えた
    送風装置において、前記送風異常検出手段により前記送
    風異常が検出されたとき、前記送風ファンをあらかじめ
    定めた所定の回転数に制御する手段を前記ファン制御手
    段に設け、前記送風ファンが前記所定の回転数に制御さ
    れたときの該送風ファンによる前記通気路の送風状態に
    基づき、前記送風異常を前記通気路の詰まり異常と該通
    気路の詰まり以外の異常とに分別判断する異常原因判断
    手段を備え、前記所定の回転数は、前記送風ファンの最
    大回転数又は該最大回転数の近傍の回転数に定められ、
    前記異常原因判断手段は、前記送風ファンが前記所定の
    回転数に制御されたときに前記通気路に設けた風量セン
    サにより検出される風量を前記通気路の送風状態を示す
    量として把握し、該検出風量と前記所定の回転数に対応
    してあらかじめ定めた基準風量との相違量が所定量以上
    であるか否かの比較に基づき前記送風異常を前記通気路
    の詰まり異常と該通気路の詰まり以外の異常とに分別判
    断することを特徴とする送風装置。
  3. 【請求項3】送風用の通気路に空気流を生ぜしめる送風
    ファンと、該送風ファンを制御するファン制御手段と、
    前記送風ファンによる前記通気路の風量低下を生ぜしめ
    る前記通気路の詰まり異常を含む送風異常を該通気路の
    送風状態に基づき検出する送風異常検出手段とを備えた
    送風装置において、前記送風異常検出手段により前記送
    風異常が検出されたとき、前記送風ファンを所定の第1
    回転数に制御した後該第1回転数と異なる第2回転数に
    変化させる手段を前記ファン制御手段に設け、前記送風
    ファンが前記第1回転数から第2回転数に変化されたと
    きの該送風ファンによる前記通気路の送風状態の変化度
    合いに基づき前記送風異常を前記通気路の詰まり異常と
    該通気路の詰まり以外の異常とに分別判断する異常原因
    判断手段を備えたことを特徴とする送風装置。
  4. 【請求項4】前記異常原因判断手段は、前記送風ファン
    が前記第1回転数から第2回転数に変化されたときの該
    送風ファンへの通電量の変化量を前記通気路の送風状態
    の変化度合いを示す量として把握し、前記通電量の変化
    量が所定量以上であるか否かの比較に基づき前記送風異
    常を前記通気路の詰まり異常と該通気路の詰まり以外の
    異常とに分別判断することを特徴とする請求項記載の
    送風装置。
  5. 【請求項5】前記異常原因判断手段は、前記送風ファン
    が前記第1回転数から第2回転数に変化されたとき前記
    通気路に設けられた風量センサにより検出される風量の
    変化量を前記通気路の送風状態の変化度合いを示す量と
    して把握し、該検出風量の変化量が所定量以上であるか
    否かの比較に基づき前記送風異常を前記通気路の詰まり
    異常と該通気路の詰まり以外の異常とに分別判断するこ
    とを特徴とする請求項記載の送風装置。
  6. 【請求項6】前記送風ファンは、前記通気路に連通して
    設けた燃焼室と該燃焼室に収容された燃焼器とを備えた
    燃焼装置において該燃焼器に燃焼用空気を前記通気路を
    介して送風するファンであると共に、該燃焼装置には前
    記送風異常検出手段により前記送風異常が検出されたと
    き前記燃焼器の燃焼運転を停止する手段が備えられ、前
    記ファン制御手段は、前記燃焼器の燃焼運転の停止後に
    前記異常原因判断手段による前記送風異常の分別判断を
    行うべく前記送風ファンの回転数を制御し、その送風フ
    ァンの制御により前記燃焼室のアフターパージを行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の送風
    装置。
  7. 【請求項7】前記異常原因判断手段が前記送風異常を詰
    まり異常と判断したとき、その旨を報知する報知手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記
    載の送風装置。
  8. 【請求項8】前記通気路に着脱自在にエアフィルタが装
    着され、前記報知手段の報知により前記エアフィルタの
    清掃の必要性を報知することを特徴とする請求項記載
    の送風装置。
JP23131495A 1995-09-08 1995-09-08 送風装置 Expired - Lifetime JP3474977B2 (ja)

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