JP3475845B2 - 棚板の支持構造 - Google Patents

棚板の支持構造

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JP3475845B2 JP09233699A JP9233699A JP3475845B2 JP 3475845 B2 JP3475845 B2 JP 3475845B2 JP 09233699 A JP09233699 A JP 09233699A JP 9233699 A JP9233699 A JP 9233699A JP 3475845 B2 JP3475845 B2 JP 3475845B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棚板の支持構造に
係り、更に詳しくは、棚板の左右方向に延びる軸部材の
一部を撓み変形させることで、側板への係合を解除する
ことのできる棚板の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、書棚等を含む各種の棚装置
は、棚板の高さを任意の位置に設定できる構成が採用さ
れている。この種の棚装置としては、例えば、図5に示
される構成が一般的に採用されている。この棚装置50
は、相互に平行に配置された左右一対の側板51,51
と、これら側板51間に掛け渡された棚板52と、側板
51,51の後端間に配置された背板53とを備えて構
成されている。側板51の内面側には、上下方向に沿っ
て所定間隔毎に形成された凹部54が設けられ、この凹
部54にだぼ55が挿入可能に設けられている。棚板5
2は、その両端側下面部分に形成された凹溝56にだぼ
55を受容するように配置することで、所定の高さ位置
に掛け渡しできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成にあっては、棚板52に対して下方からの力が
加えられたときに、当該棚板52の浮き上がりを防止す
ることができないという不都合がある。また、棚板52
の段替えを行う場合には、棚板52を一旦取り外し、だ
ぼ55の挿入位置を変えた後に再び棚板52をセットし
なければならず、作業が面倒になるという不都合があ
る。この際、だぼ55が同一高さ位置に挿入されず、棚
板52が水平に掛け渡しできない状態を確認したとき
に、だぼ55の挿入位置を間違えていたという作業ミス
も多くの者が経験していることである。また、だぼ55
は棚板52とは別体の部品であり、これに起因して、だ
ぼ55を紛失する場合もある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、棚板の浮き上がり
を確実に防止できるとともに、棚板の段替え作業等を簡
易且つ迅速に行うことができ、且つ、水平姿勢に棚板を
掛け渡すことも容易となる棚板の支持構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、相対する支持体間に高さ位置調整可能に
設けられた棚板の支持構造において、前記支持体の内面
側に係合部を設ける一方、前記棚板に、当該棚板の側端
から端部が突出可能に設けられて前記係合部にそれぞれ
係合可能となる軸部材を設け、この軸部材の一部を撓み
変形可能に設けて前記係合部との係合を解除可能に設
け、前記軸部材は、その軸長が支持体の内面間を結ぶ寸
法よりも若干長く設けられて棚板の両端面より若干突出
する長さに設定され 前記棚板の下面側に、前記支持体
間を結ぶ方向に延びる保持筒が所定間隔を隔てて設けら
れ、これら保持筒の間に軸部材の一部を露出させて操作
代を形成した、という構成を採っている。このように構
成すれば、軸部材に撓み変形を生じさせる外力を付与す
ることで、当該軸部材の端部を後退させることができ
る。従って、その状態で、棚板を掛け渡したい高さ位置
に配置若しくは移動した後に、前述した外力の付与を解
除すれば、軸部材の端部を再び突出させて所望高さ位置
の係合部に係合させることができる。また、係合部を凹
部若しくは穴により形成すれば、軸部材の端部が係合部
に入り込んで係合する状態となり、棚板の下面側から上
向きの外力が加えられることがあっても当該棚板の浮き
上がりを防止することができる。また、軸部材の露出し
た部分を掴んで引っ張り操作することが容易に行えると
ともに、撓み変形を無理なく確実に生じさせることがで
きる。 また、本発明は、相対する支持体間に高さ位置調
整可能に設けられた棚板の支持構造において、 前記支持
体の内面側に係合部を設ける一方、前記棚板に、当該棚
板の側端から端部が突出可能に設けられて前記係合部に
それぞれ係合可能となる軸部材を設け、この軸部材の一
部を撓み変形可能に設けて前記係合部との係合を解除可
能に設け、 前記軸部材は、その軸長が支持体の内面間を
結ぶ寸法よりも若干長く設けられて棚板の両端面より若
干突出する長さに設定され、 前記棚板内に、前記支持体
間を結ぶ方向に延びる貫通穴が形成され、この貫通穴の
一部を外側に開放して前記軸部材の一部を露出させる操
作代を形成した、という構成も採用することができる。
このような構成によれば、棚板を木製とした場合でも支
障なく棚板の支持構造を構成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における軸部材の外周に、
前記保持筒の内方端に係合可能なストッパを設け、この
ストッパによって各係合部に対する軸部材の端部突出量
を一定に保つようにすることが好ましい。このような構
成によれば、軸部材の両端部が常に等しい長さで突出す
るようになり、係合部に対する係合不良も未然に回避す
ることができる。
【0007】
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0009】図1には本実施例に係る棚板の支持構造が
適用された棚装置の要部断面図が示されている。この図
において、棚装置10は、相互に平行に配置された左右
一対の支持体としての側板11,11と、これら側板1
1間に略水平姿勢で掛け渡された棚板12と、前記側板
11,11の後端間に配置された背板13と、図示しな
いベースとを備えて構成されている。
【0010】前記側板11の内面側には、上下方向に沿
って所定間隔毎に係合部としての凹部15が形成されて
おり、この凹部15に棚板12側を係合させることによ
って当該棚板12の掛け渡しが行えるようになってい
る。
【0011】前記棚板12はスチール材を成形素材とし
て形成されている。この棚板12は、図2に反転状態で
示されるように、平面視略長方形状の載置面部20と、
この載置面部20の前後両端から略鉛直面内に位置する
前端面21及び後端面22と、これら前後の各端面2
1,22の下端(図2中上端)から内方に向かって屈曲
する補強面21A,22Aと、載置面部20の下面に形
成された合計四個の保持筒24とを備えて構成されてい
る。保持筒24は、載置面部20の前後二箇所における
左右方向に沿って直線方向に二個一組とする二列配置と
され、各列の保持筒24の間の空間は、後述する軸部材
の操作代26として構成されている。なお、棚板12の
左右幅は、側板11間の内寸法よりもほんの僅かに小さ
く設定されており、側板11間に棚板12が掛け渡され
た状態では、当該棚板12の側端面と側板11の内面と
の間に隙間が殆ど生じないように設けられている。
【0012】前記保持筒24内には、図1に示されるよ
うに、軸部材30が挿通されている。この軸部材30
は、その軸長が側板11,11の内面間を結ぶ寸法より
も若干長く設けられて棚板12の両端面より若干突出す
る長さに設定され、これにより、軸部材30の両端部3
0Aが前記凹部15内に入り込んでこれに係合できるよ
うになっている。この軸部材30は、保持筒24内に挿
通された状態で、前記操作代26領域で露出し、当該露
出した部分を掴んで引っ張り等の外力を付与することで
強制的に部分的な撓み変形が可能に設けられ、これによ
り、保持筒24の外方端より突出した両端部30Aを保
持筒24内に後退させて凹部15に対する係合が解除で
きるようになっている。
【0013】前記軸部材30の軸方向二箇所位置には、
保持筒24の内方端に係合するストッパとしてのフラン
ジ部材31が設けられている。このフランジ部材31
は、軸部材30に対して着脱自在に設けられており、軸
部材30を保持筒24に挿通するときに、前記操作代2
6領域で軸部材30の軸回りに装着される。また、フラ
ンジ部材31は軸部材30の両端部30Aが左右の保持
筒24の外方端から等しく突出した位置で、溶接等の手
段を介して軸部材30に対して軸方向移動不能に設けら
れる。
【0014】次に、本実施例における作用について、図
3をも参照しながら説明する。
【0015】棚板12を側板11間に掛け渡すときは、
先ず、前述した操作代26領域に露出した軸部材30の
部分を掴んで引っ張り力を付与する。これにより、軸部
材30の両端30Aは、引っ張り力を受けている領域の
撓み変形量に応じて、保持筒24の外方端より内方に後
退する。そして、この状態を保ったまま棚板12を側板
11間に押し込んで棚板12の後端面を背板13の正面
に当接させる。この状態で、軸部材30への引っ張り力
を解除すると、当該軸部材30は初期の直線形状に伸び
ようとするが、保持筒24の外方端が凹部15の位置に
一致していない状態では、軸部材30の各端部30Aは
側板11の内面に当接して伸長を規制される状態とな
る。そこで、棚板12を架設したい高さ位置に向かって
当該棚板12を上下に略水平移動させ、保持筒24の外
方端が凹部15に一致したときに、軸部材30の初期軸
線形状への復帰作用によって当該軸部材30の両端部3
0Aが凹部15に入り込んでこれに係合することとな
る。
【0016】棚板12の段替え作業を行うときは、棚板
12を側板11間から引き出すことなく軸部材30の前
記露出部分を引き出し、軸部材30と凹部15との係合
状態を解除しつつ上下何れかに移動させ、所望の高さ位
置で軸部材30を再度伸長させるようにすればよい。
【0017】従って、このような実施例によれば、側板
11間への棚板12の掛け渡し作業や、段替え作業を極
めて容易且つ迅速に行うことができるという効果を得
る。また、棚板12は、その左右幅が側板11の内寸に
対して殆ど隙間を生じない寸法に設定されているため、
棚板12の重さやこれに載せられる物品の重さによって
軸部材30が不用意に撓んでしまうようなことも防止さ
れる。
【0018】なお、前記実施例では、棚板12がスチー
ル材により形成された場合について図示、説明したが、
本発明は、木製の棚板にも適用することができる。例え
ば、図4に示されるように、一枚の木製棚板40を設け
るとともに、この棚板40の前後二箇所に左右方向に延
びる貫通穴41を設けて当該貫通穴41に軸部材42を
挿通することができる。この際、各貫通穴41に沿う中
央部領域に、当該貫通穴41を外部に開放させる十字状
の切欠部43を設け、この切欠部43を操作代として軸
部材42が部分的に露出可能に設けられている。ここ
で、図4中、貫通穴41に沿う方向の第1の切欠部43
Aは、軸部材42を引き出す際の撓み変形を許容する領
域であり、第1の切欠部43Aに略直交する方向に形成
された第2の切欠部43Bは、軸部材42を指で掴むた
めの領域として構成されている。この変形例では、貫通
穴41の他、凹溝を設けて軸部材42を受容できるよう
にし、この凹溝の一部を閉塞する部材を棚板40の下面
に設ける等の変形も採用可能である。また、貫通穴42
の他に、蟻溝形状に設けて軸部材42を保持するように
設けてもよく、更に、貫通穴42は、二枚の板状部材に
凹溝を設け、これらの板状部材を合せることによって形
成することもできる。
【0019】このような変形例によっても、実質的に前
記実施例と略同一の作業要領にて棚板の40掛け渡し作
業若しくは段替え作業を効率よく行うことができる。
【0020】また、本発明における係合部は、凹部15
に限定されるものでなく、側板12の内外を貫通する穴
によっても構成することができる。また、保持筒24は
各列二個を配置したが、前述した操作代が形成できる限
りにおいて、三個以上を同一の線上に配置してもよい。
但し、成形の容易化を図る上では、二個一組とした前記
実施例の構成が有利となる。更に、ストッパはフランジ
部材31に限らず、保持筒24の内方端に係合できる突
部等を設けることでもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
棚板の下面側に配置された軸部材の端部が棚板の側端部
から突出して支持体の係合部に係合可能に設けられる一
方、軸部材の一部を撓み変形可能させることで係合部と
の係合が解除される構成としたから、軸部材の一部を掴
んで適宜引っ張り力等の外力を付与することによって前
記端部の後退移動を容易に行うことが可能となり、この
状態を保持したまま、棚板を所定の位置に配置して前記
外力の付与を解除するだけで、棚板を掛け渡しできる、
という従来にない優れた効果を奏する棚板の支持構造を
提供することができる。また、係合部を凹部又は穴によ
って形成し、これに軸部材の端部が係合可能とすれば、
棚板の下面側から上向きの外力が加えられることがあっ
ても当該棚板の浮き上がりを防止することができる。
【0022】更に、棚板の裏面側に操作代を形成するよ
うに軸部材の保持筒を配置したから、この操作代に軸部
材の一部が露出するようになり、外力を容易に付与する
ための領域形成が可能となる。しかも、前記軸部材の外
周に、前記保持筒の内方端に係合可能なストッパを設け
たから、軸部材の端部突出量も一定に保たれるようにな
り、係合不良も全く生ずることがない。
【0023】また、前記保持筒に替えて貫通穴を形成し
た構成によれば、木製の棚板を採用した場合の支持構造
にも難なく適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る棚装置の要部概略断面図。
【図2】棚板を反転した状態を示す概略斜視図。
【図3】軸部材を変形させた状態を示す要部概略断面
図。
【図4】前記実施例以外の変形例を示す棚板の反転状態
を示す概略斜視図。
【図5】従来の棚板支持構造を示す要部概略断面図。
【符号の説明】
10 棚装置 11 側板(支持体) 12 棚板 15 凹部(係合部) 24 保持筒 26 操作代 30 軸部材 30A 端部 31 フランジ部材(ストッパ) 40 棚板 41 貫通穴 42 軸部材 43 切欠部(操作代)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対する支持体間に高さ位置調整可能に
    設けられた棚板の支持構造において、 前記支持体の内面側に係合部を設ける一方、前記棚板
    に、当該棚板の側端から端部が突出可能に設けられて前
    記係合部にそれぞれ係合可能となる軸部材を設け、この
    軸部材の一部を撓み変形可能に設けて前記係合部との係
    合を解除可能に設け、 前記軸部材は、その軸長が支持体の内面間を結ぶ寸法よ
    りも若干長く設けられて棚板の両端面より若干突出する
    長さに設定され 前記棚板の下面側に、前記支持体間を結ぶ方向に延びる
    保持筒が所定間隔を隔てて設けられ、これら保持筒の間
    に軸部材の一部を露出させて操作代を形成した ことを特
    徴とする棚板の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記軸部材の外周に、前記保持筒の内方
    端に係合可能なストッパが設けられ、このストッパによ
    り、前記各係合部に対する軸部材の端部突出量が一定に
    保たれることを特徴とする請求項1記載の棚板の支持構
    造。
  3. 【請求項3】 相対する支持体間に高さ位置調整可能に
    設けられた棚板の支持構造において、 前記支持体の内面側に係合部を設ける一方、前記棚板
    に、当該棚板の側端から端部が突出可能に設けられて前
    記係合部にそれぞれ係合可能となる軸部材を設け、この
    軸部材の一部を撓み変形可能に設けて前記係合部との係
    合を解除可能に設け、 前記軸部材は、その軸長が支持体の内面間を結ぶ寸法よ
    りも若干長く設けられて棚板の両端面より若干突出する
    長さに設定され、 前記棚板内に、前記支持体間を結ぶ方向に延びる貫通穴
    が形成され、この貫通穴の一部を外側に開放して前記軸
    部材の一部を露出させる操作代を形成した ことを特徴と
    棚板の支持構造。
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