JP3520760B2 - 釘打機 - Google Patents

釘打機

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JP3520760B2
JP3520760B2 JP09159898A JP9159898A JP3520760B2 JP 3520760 B2 JP3520760 B2 JP 3520760B2 JP 09159898 A JP09159898 A JP 09159898A JP 9159898 A JP9159898 A JP 9159898A JP 3520760 B2 JP3520760 B2 JP 3520760B2
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五夫 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば空気釘打機等
の釘打機に関するもので、釘を打撃するドライバブレー
ドの寿命を向上できるようにノーズの形状を改良したも
のである。
【0002】
【従来の技術】釘打機は、周知の如く、ドライバブレー
ドを高速で作動させ、ドライバブレードで釘を打撃して
釘を打ち込むものである。前記釘の頭部が丸でプラスチ
ック等により連結された釘の場合、次の釘を打撃しない
ように、ドライバブレードの断面形状は三ヶ月形あるい
は半円形とされているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】打込時ドライバブレー
ドには大きな衝撃力が作用する。前記断面形状のドライ
バブレードにあっては、ドライバブレードの重心位置が
ピストンの中心と一致しないため、衝撃力によりドライ
バブレードに撓みが発生し易く、ドライバブレードの前
面がノーズの内壁と接触することは避けられない。この
接触部は、金属と金属の高速接触により発熱し、場合に
よっては両者の表層部で焼入現象等による変質層を生成
する、あるいは互いをむしり取ることによる肌荒れを発
生し、この部分より微小亀裂の発生と、それを起点とし
た疲労破壊を誘発させてブレードの寿命を短くしてしま
うという欠点があった。
【0004】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
をなくし、ドライバブレードの寿命向上が可能な釘打機
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ドライバブ
レード前面の最大曲げ応力の作用する部分がノーズの内
壁に接触しないようにノーズの長さ方向全域に沿って溝
を設けることによって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下一実施形態を示した図面を参
照して本発明を説明する。1は釘打機本体のハウジン
グ、2はシリンダ、3はピストン、4はピストン3に装
着されたドライバブレード、5はハウジング1の下方に
設けられ、ドライバブレード4及び釘8が通過する貫通
孔を有するノーズ、6は釘8を収納し、図示しないスプ
リング等の送り手段によってノーズ5の貫通孔内に釘8
を送るマガジン、7はノーズ5の貫通孔の前方で長さ方
向全域に沿って設けられた溝、9はノーズ5の内壁とド
ライバブレード4との接触部分であって、高速接触によ
って焼入れ等の現象を生じた変質層を示す。
【0007】前記ドライバブレード4は、上記した如
く、次の釘8を打撃しないように、断面形状が三ヶ月形
または半円形となされている。ドライバブレード4が高
速で駆動され、ドライバブレード4が釘8と衝突する際
及び釘8が被打込材に打ち込まれる際に、ドライバブブ
レード4に過大な負荷が作用して曲げの応力が生じ、ド
ライバブレード4の前面は図4(b)に示す如く、ノー
ズ5の前方の内壁に接触し、ドライバブレード4の前面
とノーズ5の内壁には、局部的に高速高圧で接触する部
分が生じる。この時、ドライバブレード4の前面は瞬間
的に高熱化し数10ミクロンの焼入れ層が生じ、またそ
の下層部分では局部的な軟化層が形成される。焼入れさ
れた硬質部は、ビッカース硬さで800以上を有し、非
常に脆いことから微小クラックを生じ易く、これを起点
として疲労破壊が進展、破壊を招く現象が多発してい
た。
【0008】前記破壊起点は、ドライバブレード4の前
面側の頂点すなわちドライバブレード4の最大曲げ応力
発生部分である。ドライバブレード4とノーズ5内壁の
動作時の接触は、ドライバブレード4に負荷が作用する
以上、またドライバブレード4が高速移動することによ
って振れが発生する以上、避けることは困難であること
から、上記したような破壊への対策としては、材料と質
量の面よりの改善がなされてきた。しかしながら、高出
力軽量化と言う考えから他の手法によるドライバブレー
ド4の寿命向上策が望まれていた。
【0009】上記の背景より、発明者等はドライバブレ
ード4と接するノーズ5の貫通孔の形状を改善すること
によるドライバブレードの長寿命化を行い、図1に示す
方法によりその目的を達成した。ドライバブレード4の
寿命を向上させるための手段としては、打込時に発生す
るドライバブレード4の最大応力部分とノーズ5内壁と
の接触を避けることであり、これによってドライバブレ
ード4の最大応力発生部での変質層9の発生を防止し、
ひいてはドライバブレード4の長寿命化を図ることであ
る。発明者等が対象とした三ヶ月形あるいは半円形のド
ライバブレード4の場合は、ドライバブレード4の前面
の頂点と接触するノーズ5の内壁部分に溝7を設けるこ
とによって、ドライバブレード4の寿命を向上させるこ
とが可能となる。
【0010】先ず、請求項1記載のノーズ5内壁のドラ
イバブレード4の前面と接する部分に、長さ方向全域に
沿って溝7を設ける理由は、ドライバブレード4の最大
曲げ応力の発生する部分がノーズ5の内壁に直接接触す
るのを避けるためであり、本発明にあっては必須の条件
である。これによりドライバブレード4の最大応力発生
部分と変質層9の発生部分の重畳を避けることができ
る。すなわち、ドライバブレード4の前面の頂点部に対
向するノーズ5の内壁に溝7を設けることによって、ノ
ーズ5とドライバブレード4の接触点は、図2(b)に
示す如く2個所となって、これによって応力の分散も可
能となり、かつ変質層9の発生も小さくすることがで
き、更に最大応力発生部分と変質層9の発生部分の重畳
を避けることができる。なお、同様の考えでドライバブ
レード4の頂点部分に溝を設けることも可能であるが、
この場合ドライバブレード4の断面積の減少に伴う曲げ
強度の低下は避けられないことから、ドライバブレード
4に設けることは得策でない。前記溝7を長さ方向全域
としたのは、ブレードの振動はそれ自身が運動する限り
発生するものであり、またブレード先端の摩耗あるいは
釘8の長さによるドライバブレード4の軸部に作用する
応力分布の変動等が考えられ、これらのいずれの場合に
おいても発明の効果を得るには、長さ方向全域に溝7を
設けることが必要となるためである。
【0011】請求項2記載の溝7の幅を、ドライバブレ
ード4の断面形状を円と見なした場合の円周長さの8%
以上で、かつ釘8の頭部直径より小さくするとした点
で、先ず円周長さの8%以上とした理由は、これより狭
い溝幅となった場合、2個所の変質層9が繋がる可能性
が出てくること、また変質層9と最大応力発生部分とが
非常に接近するため発明の効果が期待できなくなるため
である。次に、最大幅を釘8の頭部直径より小さくする
とした理由は、溝幅が釘8の頭部直径と同等以上では、
釘8が溝7内に入り、釘8とドライバブレード4の中心
間の距離が大きくなって、十分な打込力を釘8に伝達で
きなくなること、また著しい場合、釘頭部の一部分のみ
をせん断することによってドライバブレード4と溝7と
の間に釘8が挟まれる現象、いわゆる釘づまり現象が発
生するためである。
【0012】請求項3に記載した溝7の深さを0.5m
m以上とした理由は、請求項1記載のドライバブレード
4の最大曲げ応力発生部分がノーズ5内壁と直接金属接
触しないことが必須の条件でありこれを確保するためで
ある。溝7の深さが0.5mmより小さい場合は、変質
層9の部分の摩耗、更にはドライバブレード4の撓みに
よって図3(b)の従来のブレードと同様に前面での接
触を生じやすくなり、本発明の効果を得難くなるためで
ある。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によると、ドライバ
ブレードの最大応力発生部分がノーズ内壁と直接金属接
触するのを避けることができ、ドライバブレードに発生
する変質層を防止して、これを起点とした疲労破壊を防
ぐことでドライバブレードの寿命向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明釘打機の一実施形態を示す断面図。
【図2】 図1のX−X断面図であって、停止時、動作
時を示す。
【図3】 従来の釘打機を示す図2相当の断面図。
【符号の説明】
1はハウジング、2はシリンダ、3はピストン、4はド
ライバブレード、5はノーズ、6はマガジン、7は溝、
8は釘、9は変質層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−57080(JP,U) 実開 昭59−173571(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25C 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が三ヶ月形あるいは半円形のド
    ライバブレードによりノーズの孔内に供給される釘を打
    撃して釘を打ち込む釘打機であって、 前記ドライバブレードの欠けていない円形の前面の頂点
    部に対向するノーズの内壁に長さ方向全域に沿って溝を
    設けたことを特徴とする釘打機。
  2. 【請求項2】 前記溝の幅を、ドライバブレードの断面
    形状を円と見なした場合の円周の長さの8%以上で釘頭
    部の直径より小さくしたことを特徴とする請求項1記載
    の釘打機。
  3. 【請求項3】 前記溝の深さを0.5mm以上としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の釘打機。
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