JP3529575B2 - 力制御ロボットおよびその制御方法 - Google Patents

力制御ロボットおよびその制御方法

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JP3529575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの手先効
果器を作業対象物に対して所定の押し付け力となるよう
に制御するための制御方法、当該制御方法により制御さ
れる力制御ロボットおよび当該制御方法を実行するため
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グラインダ作業や磨き作業、面取り作
業、バリ取り作業などの仕上げ作業をロボットで行う場
合、ワークの形状誤差や段取り誤差、ロボットの絶対位
置決め誤差などが存在するため、位置制御ロボットで
は、美しい仕上げを行うことはできない。このような仕
上げ作業を行う場合には、ロボットの工具(手先効果
器)をワーク(作業対象物)に対して所定の押付力で押
し付けるように制御する機能を備えた力制御ロボットが
有効である。
【0003】力制御ロボットでは、通常、作業対象物に
対する所定の押付力を得ることができるように、目標値
として手先効果器の目標位置もしくは目標速度または目
標トルクなどが与えられるようになっている。このうち
目標位置が目標値として与えられる場合の一例を下記に
示す。
【0004】従来の力制御ロボットでは、所定の押付力
のもとで作業を行うため、押し付け方向の目標位置rを
以下のような力制御式により与えている。
【0005】
【数1】 ここで、上式(1)において、ベクトルrp は,教示点
に基づき算出される位置制御時の目標軌道、Kf はフィ
ードバックゲイン(力制御ゲイン)、Fd は指定された
方向に対する目標押付力の大きさ、Fは指定された方向
に対する検出力の大きさ、ベクトルFa は修正方向単位
ベクトル、右辺第2項は修正量ベクトル(修正量)を表
している(図12参照)。
【0006】すなわち、目標の位置軌道rp に対して、
目標押付力と検出した押付力の偏差Fd −Fにフィード
バックゲインKf を乗じた修正量だけ目標位置が修正さ
れることになる。なお、上式(1)は、式の意味をわか
りやすくするため、連続系で表しているが、当然、通常
のロボットはデジタル制御であるため、実際の制御シス
テムの中では、サンプリングに応じた離散系の式となっ
ている。
【0007】上式(1)に示すように、実際の押付力が
目標とする押付力に達していない場合には、作業対象物
へ押し付ける方向へ目標位置が修正され、一方、押付力
が目標とする押付力より大きい場合には、作業対象物か
ら離れる方向へ目標位置が修正されるようになってい
る。このように目標位置を修正することで、所定の押付
力が得られるように力制御が行われている。なお、上述
したように目標値として目標位置を与える方法の他に
は、目標速度や目標トルクを与える方法もある。
【0008】従来、このような力制御ロボットにおいて
は、検出した押付力に基づいて目標の押付力となるよう
に修正する指令値を決める力制御ゲイン(例えば上式1
におけるフィードバックゲインKf )として、一定の値
(定数)が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋳物などのワ
ークに対して面取り作業やバリ取り作業を行う場合、個
々のワーク形状にばらつきがあるため、工具がワークに
常に接触した状態であるとは限らない。すなわち、例え
ば、鋳物の欠けなどによりワークに予期せぬくぼみがあ
る場合や鋳物の形状誤差が大きい場合には、工具がワー
クから離れてしまうことになる。このように工具がワー
クから離間し空走している状況が続くと、加工品質が著
しく低下することになる。例えば、面取り作業において
は面取りができていない領域が生じてしまったり、バリ
取り作業においてはバリ残りが生じてしまうことにな
る。従って、工具がワークから離間した場合には、工具
とワークとの接触をすみやかに回復させる必要がある。
【0010】ところで、上式(1)に基づいて制御が行
われている場合、工具がワークから離間している状態に
おいては、工具のワークへの接近速度は、力制御ゲイン
Kfによって決まることになる。すなわち工具がワーク
から離れている間の押付力Fは0であるため、目標押付
力Fd と力制御ゲインKf の積が接近速度になる。従っ
て接近速度を上げたい場合には力制御ゲインKf を増せ
ばよいことになる。
【0011】また、ワークに予期せぬ凸部があるような
場合には、過大な力が作用してワークや工具、ロボット
などが破損してしまうおそれがあるため、過大な力を速
やかに取り除くように制御する必要がある。この場合
も、力制御ゲインKf を上げることが有効である。
【0012】しかしながら、ロボットの機構部や作業対
象物の剛性が高い場合には、一般に力制御ゲインKf を
十分に上げることは困難である。すなわち力制御ゲイン
Kfを上げすぎると、上述したような工具がワークから
離間している状態や工具に過大な力が働いた状態のよう
な非定常的な状態から定常状態に速やかに回復させるこ
とが容易になる反面、定常状態での制御が不安定となる
問題がある。
【0013】この問題は、例えば、鋳肌面にグラインダ
仕上げを行う場合や、鋳肌面と機械加工面の稜線の機械
加工バリを面取りにより除去するような場合に顕著にな
る。すなわち、例えば、鋳肌面にグラインダ仕上げを行
う場合に、力制御ゲインを大きくすると、鋳肌面の微妙
な凹凸にまで追従してしまい、逆に美麗な面取り面が得
られなくなってしまう。上述したような仕上げ加工やバ
リ面取り加工においては、仕上げ面の美麗性が第一に要
求されるため、鋳肌面の微妙な凹凸に対してはある程度
鈍く追従することが好ましい。この要求を満足するため
には、力制御ゲインを小さくしてワークの形状変化に対
する追従性を下げなければならない。
【0014】上述したように、状況によって力制御ゲイ
ンを上げなければならないという要求と、力制御ゲイン
を下げなければならないという相反する要求が存在す
る。
【0015】本発明は、このようなことを考慮してなさ
れたものであり、形状誤差の大きいワークに対しても、
十分な仕上げ精度が得られる力制御ロボットを提供する
ことを目的としている。具体的には、ワークのくぼみな
どによりワークから工具が離れてしまった場合には、速
やかに工具とワークとの接触を回復させ、ワークの突起
部などにより過大な押し付け力が作用した場合には、過
大な押し付け力を速やかに解除でき、なおかつ、鋳肌面
のような微妙な凹凸に対しては過度に敏感に迫従するこ
となくある程度鈍く追従して、美麗な仕上げ面を得るこ
とが可能な力制御ロボット、およびその制御方法を提供
することを目的とする。
【0016】かかる目的を達成するため本発明は、作業
対象物に対して作業を行う手先効果器と、前記手先効果
器の位置、速度、力などを制御する少なくとも1の制御
軸とを備え、前記手先効果器の作用に関する所定の目標
値に基づいて前記制御軸を制御するロボットの制御方法
において、前記作業対象物に対する前記手先効果器の押
付力を検出する工程と、検出された押付力と予め定めら
れた目標押付力との偏差を算出する工程と、前記偏差に
基づいて前記偏差を修正するためのフィードバックゲイ
ンを算出する工程と、前記偏差および前記フィードバッ
クゲインにより修正量を算出する工程と、前記修正量を
前記目標値に加算し目標値を修正する工程とを備え、
記フィードバックゲインは、前記偏差の絶対値が所定の
しきい値より小さい場合に適用される第1フィードバッ
クゲインと、前記偏差の絶対値が所定のしきい値より大
きい場合に適用される第2フィードバックゲインとから
なり、前記第2フィードバックゲインの大きさは前記第
1フィードバックゲインの大きさより大きく定められ、
前記第1フィードバックゲインの大きさは、前記偏差の
絶対値の増大に従って連続的に大きくなるように定めら
れ、前記第2フィードバックゲインの大きさは一定であ
り、前記偏差の絶対値が前記しきい値と等しい場合の前
記第1フィードバックゲインの大きさは前記第2フィー
ドバックゲインの大きさと等しいことを特徴とするもの
である。
【0017】本発明によれば、作業対象物から手先効果
器が離れてしまった場合や、ワークの突起部などにより
過大な押し付け力が作用した場合には、偏差が大きくな
るため、フィードバックゲインは大きい値に定められ
る。このため速やかに手先効果器と作業対象物との接触
を回復させることができ、また過大な押し付け力を速や
かに解除することができる。一方、手先効果器が作業対
象物に対してある程度良好に追従している場合には、偏
差が小さくなるため、フィードバックゲインは小さい値
に定められる。このため、鋳肌面のような微妙な凹凸に
対しては過度に敏感に迫従することなくある程度鈍く追
従して、美麗な仕上げ面を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】第1の実施の形態 まず、第1の実施の形態について説明する。図1、図
2、図8および図12は本発明の第1の実施の形態を示
す図である。
【0020】まず、図8により本発明による力制御ロボ
ットの全体構成について説明する。図8に示すように、
力制御ロボット1は、ロボット本体10と、ロボット本
体10を制御するための制御装置20とからなる。
【0021】このうちロボット本体10は、図8に示す
ように、アーム11と、アーム11の先端に設けられ作
業対象物2に対して仕上げ作業を行う手先効果器12と
を備えている。以下、ロボット本体10が6軸の円筒座
標形ロボットである場合について説明するが、ロボット
本体10の形態は特に限定されるものはなく、直交座標
形、極座標形、多関節形など、どのような形態であって
もよい。
【0022】なお、ここで仕上げ作業とは、グラインダ
作業や磨き作業、面取り作業、バリ取り作業等に代表さ
れ、加工面(仕上面)の平滑さおよび美麗性が要求され
る作業を意味する。従って、この場合の手先効果器12
としてはグラインダ全般(例えば砥石研磨機)や、面取
り用カッタ、および羽布研磨機等が使用されている。
【0023】アーム11は複数のアーム要素11iから
なり、各アーム要素11iはそれぞれ対応するサーボモ
ータ14iおよび駆動機構により駆動されるようになっ
ている。各サーボモータ14iは後述する制御装置20
のサーボドライバ28により制御され作動するようにな
っている。
【0024】また、各サーボモータ14iには、各サー
ボモータ14iの基準位置に対する回転角θi(これら
回転角により各アーム要素11i先端の位置が検出され
ることになる)を検出する角度センサ16i、例えばロ
ータリーエンコーダが設けられている。
【0025】また、アーム11の先端側には、作業対象
物2に対する手先効果器12の押付力Fを検出する押付
力検出装置(押付力検出手段)として6軸の力センサ1
7が設けられている。
【0026】また、制御装置20は図1に示すような制
御構成となっており、この制御装置20は、手先効果器
12の作用に関する所定の目標値の一例として手先効果
器12の目標軌道を算出する軌道計算部21を有してい
る。また、軌道計算部21には前記目標軌道に基づいて
各サーボモータ14iの目標角度(すなわち各アーム要
素11iの先端の目標位置)を算出する逆座標変換部2
2が接続されている。
【0027】また、制御装置20には、前記角度センサ
16iからの角度データの変化に基づいて各サーボモー
タ14iの回転速度dθi/dt(すなわち各アーム要
素11iの先端の移動速度)を検出する速度検出部25
が設けられている。
【0028】また、制御装置20には、逆座標変換部2
2により算出された各アーム要素11i先端の目標位置
(すなわち各サーボモータ14iの回転角度)に追従す
るようにサーボドライバ28に指令値を与える位置制御
演算部23および速度制御演算部24が設けられてい
る。
【0029】本実施例では、速度制御演算24による速
度制御演算までがデジタル制御で行われ、サーボドライ
バ28はアナログ制御の構成となっている。この構成は
1構成例であり、限定されるものではなく、速度制御演
算もアナログで構成してもなんら問題ない。
【0030】以上説明した軌道計算部21、逆座標変換
部22、位置制御演算部23、速度制御演算部24、速
度検出部25および角度センサ16iにより位置・速度
制御系が構成されている(図1において一点鎖線の枠で
示す)。この位置・速度制御系は通常の位置・速度制御
系であり、作用についての詳細な説明は省略する。
【0031】更に、制御装置20には、力センサ17か
らの信号に基づいて、所定の方向に対する押付力Fを抽
出する力データ処理部26と、力データ処理部26から
の押付力Fのデータに基づいて力制御演算を行う力制御
演算部27とが設けられている。この力制御演算部27
については本実施形態の作用の説明において詳述する。
【0032】次に、このような構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0033】まず、軌道計算部21は、目標位置および
姿勢、すなわち手先効果器12の教示点(各動作の始点
および終点の目標位置、姿勢)に基づいて、図12に示
すように、手先効果器12の作用に関する所定の目標値
として目標軌道(下式(2−1)および(2−2)にお
けるベクトルrp )を算出する。なお図12には2つの
教示点を結ぶ線分を目標軌道とした例を示したが、これ
に限定されるものではなく、例えば目標軌道を3つの教
示点を通る円弧としてもよいし、複数の教示点の位置に
基づいてスプライン補間等により目標軌道を定めてもよ
い。
【0034】このようにして求められた目標軌道は、以
下に説明する手法により算出された修正量を加算するこ
とにより修正される。すなわちまず、力センサ17によ
り得られた力データは力データ処理部26を経て力制御
演算部27に送られる。そして力制御演算部27は、力
制御演算により前記目標軌道に対する修正量(方向を含
む)を算出する。以下、この力制御演算について詳述す
る。
【0035】まず、力制御演算部27は、まず目標押付
力Fd (または目標モーメント)と検出した押付力Fの
偏差Fd −Fおよびその絶対値|Fd −F|を算出す
る。
【0036】次に、力制御演算部27は前記偏差を予め
定められたしきい値Ft と比較し、前記偏差の絶対値|
Fd −F|としきい値Ft との大小関係に基づいて力制
御ゲイン、すなわちフィードバックゲイン(Kf1および
Kf2のうちいずれか)を選択する。この場合、力の偏差
の絶対値が大きい場合に選択される(第2)フィードバ
ックゲインKf2の方が、力の偏差の絶対値が小さい場合
に選択される(第1)フィードバックゲインKf1より大
きく設定されている。
【0037】次いで、力制御演算部27は選択したフィ
ードバックゲイン(Kf1またはKf2)に前記偏差Fd −
Fを乗じ、時間tについて積分を行うことにより修正量
(下式(2−1)または(2−2)の右辺第2項)を算
出する。
【0038】次いで、力制御演算部27は、軌道計算部
21が算出した目標軌道(下式(2−1)または(2−
2)の右辺第1項)に前記修正量を加算し(図1におけ
る節A参照)、修正目標軌道(下式(2−1)または
(2−2)の左辺)を算出する。なお、しきい値Ft 、
フィードバックゲインKf1,Kf2などのパラメータは、
シミュレーションや実験などによって適切な値を設定す
ればよい。
【0039】上記事項を数式で示すと以下のようにな
る。
【0040】
【数2】 ここで、上式(2−1)〜(2−3)において、Fd は
指定された方向に対する目標押付力の大きさ、Fは指定
された方向に対する検出力の大きさ、Ft は、予め設定
された力の偏差のしきい値(この場合は正の値)、Kf
1、Kf2は、力制御のためのフィードバックゲイン(こ
の場合は正の値)、ベクトルFa は修正方向単位ベクト
ル、ベクトルrp は、教示点に基づき算出される位置制
御時の目標軌道、である。
【0041】なお、上記式においては式(2−2)の不
等号の下に等号を付したが、これに限定されるものでは
なく、式(2−1)の不等号の下に等号を付してもよ
い。また、上記式(2−1、2−2)においては積分則
を用いているが、必要に応じて比例項や二重積分項を加
えてもよい。なお、上式(2−1)および(2−2)
は、式の意味を分かりやすくするため、連続系で表して
いるが、当然、通常のロボットはデジタル制御であるた
め、実際の制御システムの中では、サンプリングに応じ
た離散系の式となっている。
【0042】次に、このようにして修正された目標軌道
のデータに基づいて、逆座標変換部22は各アーム要素
11i先端の目標位置(すなわち各サーボモータ14i
の目標回転角度)を算出する。そして各アーム要素11
i先端の目標位置に追従するように、位置制御演算部2
3、速度制御演算部24により指令値が生成され、この
指令値に基づいてロボット本体10が駆動される。
【0043】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、力の偏差の絶対値|Fd −F|が小さい場合、すな
わち手先効果器12が作業対象物2に追従して動作して
ると判断できる場合には、フィードバックゲインを小さ
い値(この場合Kf1)に設定することにより、手先効果
器12を鋳肌面のような微妙な凹凸に対して過度に敏感
に追従せず、鈍く追従させることができる。一方、力の
偏差の絶対値|Fd −F|が大きい場合、すなわち手先
効果器12が作業対象物2から離れてしまったり、大き
な突起に衝突したような場合には、フィードバックゲイ
ンを大きい値(この場合Kf2に)に設定することによ
り、手先効果器12を、速やかに作業対象物2に接近さ
せたり、過大な力を速やかに解除するように動作させる
ことが可能となる。
【0044】なお、上記実施形態においては、手先効果
器の作用に関する所定の目標値として目標軌道(位置)
を与える方法について示したが、これに限定されるもの
ではない。すなわち所定の目標値として目標速度を与え
るようにしてもよく、この場合、制御式は次式(3−
1)〜(3−3)のように表すことができる。
【0045】
【数3】
【0046】第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施
の形態は、フィードバックゲインを所定偏差の範囲内で
偏差に比例するように設定する点が第1の実施の形態に
対して異なり、他は第1の実施の形態と略同一である。
以下の第2の実施の形態の説明においては、第1の実施
の形態との相違点であるフィードバックゲインの設定方
法についてのみ説明し、その他の部分についての詳細な
説明は省略する。
【0047】第2の実施の形態においては、フィードバ
ックゲインは以下のように設定される。すなわち、ま
ず、第1の実施の形態と同様にして、力制御演算部27
は、力の偏差の絶対値|Fd −F|としきい値Ft とを
比較し、前記偏差の絶対値|Fd −F|としきい値Ft
との大小関係に基づいてフィードバックゲインを設定す
る。
【0048】本実施形態においては、フィードバックゲ
インの設定は次式(4)に基づいて行われる。
【0049】
【数4】 ここで、Fd は指定された方向に対する目標押付力の大
きさ、Fは指定された方向に対する検出力の大きさ、F
t は、予め設定された力の偏差のしきい値(この場合は
正の値)、Kf1、Kf2は、力制御のためのフィードバッ
クゲインを定める定数、ベクトルFa は修正方向単位ベ
クトル、ベクトルrp は,教示点に基づき算出される位
置制御時の目標軌道、であり、しきい値Ft 、定数Kf
1,Kf2は、シミュレーションや実験などによって適切
な値に定めればよい。
【0050】上式(4−1,4−2)より分かるよう
に、偏差の絶対値|Fd −F|がしきい値Ft より小さ
い場合、(第1)フィードバックゲインは{Kf1+Kf2
|Fd −F|/Ft }と定められる。すなわちこの場
合、フィードバックゲインは偏差の絶対値|Fd −F|
の増加に比例して増大する関係にある。
【0051】また、偏差の絶対値|Fd −F|がしきい
値Ft より大きい場合、(第2)フィードバックゲイン
は一定の値{Kf1+Kf2}と定められる。
【0052】また、偏差の絶対値|Fd −F|がしきい
値Ft と等しい場合、フィードバックゲインは式(4−
1)および式(4−2)のいずれを適用した場合でも
{Kf1+Kf2}となる。すなわち、フィードバックゲイ
ンは偏差の絶対値|Fd −F|がしきい値Ft をはさん
で不連続とならないようになっている。
【0053】なお、偏差の絶対値|Fd −F|がしきい
値Ft より小さい場合のフィードバックゲインが偏差の
絶対値|Fd −F|がしきい値Ft 以上の場合のフィー
ドバックゲインより小さいという点については第1の実
施の形態と同様である。
【0054】一方、第1の実施の形態と異なり、Kf1と
Kf2の大小関係は限定されるものではなく、Kf1をKf2
と等しい値に設定したりKf1をKf2より大きい値に設定
してもよい。
【0055】また、上式(4−1,4−2)においては
式(4−2)の不等号の下に等号を付したが、これに限
定されるものではなく、式(4−1)の不等号の下に等
号を付してもよい。
【0056】以上のようにして定めたフィードバックゲ
インに基づいて目標軌道が修正され、この修正された目
標軌道に基づいて、第1の実施の形態と同様にしてロボ
ット本体10の制御が行われる。
【0057】本実施形態によれば、第1の実施の形態に
加えて更に以下のような有利な効果が得られる。すなわ
ち、本実施形態においては、検出された押付力Fが目標
押付力Fd 付近の値の場合、すなわち手先効果器12が
作業対象物2に非常に良好に追従している場合のフィー
ドバックゲインをより小さく設定することができる。こ
のため、鋳肌面のような微妙な凹凸に対する追従をより
鈍感にすることができ、より美しい仕上げ面を得ること
ができる。
【0058】また、検出された押付力Fの変化に対する
フィードバックゲインの変化がしきい値Ft をはさんで
連続的に変化しているため、検出された押付力Fがしき
い値Ft をはさんで変動した場合、フィードバックゲイ
ンが急激に変化することはない。このため、しきい値F
t 付近における制御をより安定して行うことができる。
【0059】フィードバックゲインを決定するために式
(4−1)、式(4−2)および式(4−3)を適用し
た場合の、偏差Fd −Fの変化に対するフィードバック
ゲインの変化を示すグラフを図3に示す。
【0060】また、偏差の絶対値|Fd −F|のしきい
値Ft を目標押付力Fd と等しく設定した場合の、偏差
Fd −Fの変化に対するフィードバックゲインの変化を
示すグラフを図4に示す。
【0061】なお、図4に示す実施形態においては、偏
差の絶対値|Fd −F|のしきい値Ft を目標押付力F
d と等しく設定し、かつ、検出された押付力Fと目標押
付力Fd が等しい場合のフィードバックゲインが正の値
Kf1となるように設定した場合を示したが、これに限定
されるものではない。
【0062】すなわち、Kf1=0としてもよい。この場
合の偏差Fd −Fとフィードバックゲインの関係は、図
5のように示される。このようにすれば、検出された押
付力Fと目標押付力Fd が極めて近い場合、すなわち手
先効果器12が作業対象物2に良好に追従している場合
のフィードバックゲインがほぼ0に近付くため、より安
定した制御を行うことができる。
【0063】また、上記実施形態においては、偏差の絶
対値|Fd −F|がしきい値Ft より小さい場合のフィ
ードバックゲインを{Kf1+Kf2|Fd −F|/Ft }
と定めたが、このフィードバックゲインのうち比例式部
分Kf2|Fd −F|/Ft をKf2|Fd −F|として、
フィードバックゲインを{Kf1+Kf2|Fd −F|}と
してもよい。この場合、偏差の絶対値|Fd −F|がし
きい値Ft より大きい場合のフィードバックゲインは
{Kf1+Kf2|Ft |}となる。
【0064】また、上記実施形態においては、偏差の絶
対値|Fd −F|がしきい値Ft より小さい場合のフィ
ードバックゲインは、直線的に増加(図3乃至図5参
照)するように設定したが、これに限定されるものでは
ない。すなわち図6に示すように2次曲線的に変化する
ように設定してもよい。
【0065】また、フィードバックゲインを図7に示す
ように三角関数的に変化させても良い。このように三角
関数的に変化させる場合には、図7に示すように、偏差
の絶対値|Fd −F|がしきい値Ft より小さい場合の
フィードバックゲインを示すカーブと、偏差の絶対値|
Fd −F|がしきい値Ft より大きい場合のフィードバ
ックゲインを示すカーブ(図7の場合、直線)とを平滑
につなぐことが好ましい。すなわち偏差の絶対値|Fd
−F|がしきい値Ft より小さい場合に偏差の絶対値|
Fd −F|の関数として表現されるフィードバックゲイ
ンを偏差Fd −Fで微分した場合の|Fd −F|=Ft
における微分係数が、偏差の絶対値|Fd −F|がしき
い値Ft より大きい場合のフィードバックゲインのFd
−F=Ft における微分係数(図7の場合=0)と等し
くなるようにフィードバックゲインを設定するようにす
ることが好ましい。このようにすれば、しきい値Ft 付
近における制御をより安定して行うことができる。
【0066】また、偏差の絶対値|Fd −F|がしきい
値Ft より小さい場合のフィードバックゲインを定める
関数をその他の関数としてもよい。すなわちフィードバ
ックゲイン定める関数は、偏差の絶対値の増大に伴い増
加する傾向を有する条件を満足すれば、必要に応じて任
意に変更することができる。さらに、図2乃至図7に示
されるグラフにおいて、押付力とフィードバックゲイン
との関係を示すラインは直線F=Fdに対して左右対称
となっているが、これに限定されるものではなく、必要
に応じて左右非対称とすることも可能である。
【0067】なお、本実施形態においても、第1の実施
の形態と同様に、手先効果器の作用に関する目標値とし
て目標速度、目標トルク等を与えるようにしてもよい。
この場合、図1に示す制御系の構成は適宜変更される。
また上記第1および第2の実施の形態に示したロボット
および制御系の構成は、本発明を実施するための一例に
すぎず、同様の機能をもつ力制御ロボットに対して適宜
応用することが可能である。
【0068】
【実施例】以下、本発明による制御方法を実際の力制御
ロボットに適用した結果を具体的に示す。以下の実施例
は、手先効果器と作業対象物が離間した状態を初期状態
とし、その後手先効果器と作業対象物とを接触させ、力
制御により面取り作業を行う場合を例にあげ、本発明の
有効性を実ロボットにより検証した結果を示すものであ
る。
【0069】まず、試験条件について説明する。図8に
示すように、6軸円筒座標型ロボット(ロボット本体)
10のアーム11先端に手先効果器としてエアー駆動の
カッターl2を装着し、作業対象物として鋳物ワーク2
の面取り作業を実施した。そして従来の力制御方法によ
る作業結果と、本発明による力制御方法による作業結果
との比較を行った。
【0070】本比較試験において、共通条件として、工
具の送り速度は20[mm/sec]、面取りを行う距
離は80[mm]、目標押付力Fd は4.9[N]
(0.5kgf)とした。なお、工具の送り方向は、図
8の紙面に対して直交する方向である。
【0071】図9に、従来の力制御方法、すなわち式
(1)に基づいて力制御を行った場合の作業結果を示
す。なおフィードバックゲインKf は0.001[m/
s]とした。図9(a)は、押し付け方向に対する面取
り工具先端部の位置の経時変化を示している。また図9
(b)は、力センサ17により測定された実際の押付力
の経時変化を示す図である。図9(a)の横軸と図9
(b)の横軸とはそれぞれ対応している。
【0072】図9(a)に示すように、まず、カッター
l2が鋳物ワーク2から1.5[mm]程度離れた位置
から、力制御を開始した(t=約0.2[sec]の時
点)。この場合、鋳物ワーク2とカッターl2先端とは
互いに離間しているため、カッターl2先端が鋳物ワー
ク2から受ける反力、すなわち指定された方向の検出力
の大きさFは概ね0である。従って、Fd −Fは正とな
るため、カッターl2先端は鋳物ワーク2に接近するよ
うに制御される。
【0073】次いで、カッターl2先端は、鋳物ワーク
2に接触した後(t=約0.9[sec]の時点)、力
制御により所定の押付力4.9[N](0.5kgf)
になるように鋳物ワーク2に倣って進行している。
【0074】なお、図9(a)に示すように、カッター
l2先端の位置の座標は基準点から徐々に増加してお
り、80[mm]の面取り距離に対して0.8[mm]
程度鋳物ワーク2の被加工面は基準面に対して傾いてる
状態となっていることがわかる。
【0075】図10も、式(1)に基づく従来の力制御
方法による作業結果であるが、力制御ゲインを、図9の
場合の2倍(Kf =0.002[m/s])とした場合
を示している図9(a)と図10(a)との初期の傾
き、すなわちカッターl2先端が鋳物ワーク2に接触す
るまでの傾きを比較すると、図10(a)の方が傾きが
大きいことがわかる。これは、カッター12先端の鋳物
ワーク2への接近速度が速いということを意味してい
る。図10(a)の場合と図9(a)の場合とを比較す
ると、図10(a)の場合の方が約2倍の速度で鋳物ワ
ーク2に接近している。
【0076】しかしながら、カッターl2と鋳物ワーク
2が接触した後のカッターl2先端の位置の経時変化お
よび実際の押付力の経時変化をみると、9図(b)に対
して図10(b)は非常に振動的になっており、力制御
が不安定になっていることがわかる。従って、力制御ゲ
インを単純に大きくすると、ワークへの接近速度は速く
なるが、力制御を不安定にしてしまうことになる。
【0077】それに対し、本発明の第2の実施の形態の
力制御方法による作業結果を図llに示す。式(3)に
おけるパラメータは、Kf1=0.001[m/s]、K
f2=0.001[m/s]、目標押付力Fd =4.9
[N]とした。なお、この場合、偏差Fd −Fに対する
フィードバックゲインの変化は、図4に示すような関係
にある。
【0078】図11(a)(b)より、図9の場合と同
様の力制御の安定性が得られており、かつ、ワークへの
接近速度も、図10と同様に速やかであることが確認で
きる。
【0079】すなわち本実施例によると、力の偏差が小
さい場合には、力制御ゲインが小さい値に設定されるた
め、カッターl2を鋳肌面のような微妙な凹凸には過度
に敏感に追従せず、鈍く追従するさせることができる。
一方、カッターl2が鋳物ワーク2から離間している場
合には、力の偏差が大きくなり、力制御ゲインは大きい
値に定められるため、カッターl2を速やかにワークに
接近させるように動作させることができることがわか
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
形状誤差の大きい作業対象物に対して美麗な仕上げ面を
得ることをができ、かつ手先効果器およびロボット本体
の損傷を効果的に防止することができる力制御ロボット
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であって、
力制御ロボットの制御系の構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態におけるフィードバックゲイ
ンの設定方法を示す図。
【図3】本発明の第2の実施におけるフィードバックゲ
インの設定方法を示す図。
【図4】第2の実施の形態におけるフィードバックゲイ
ンの設定方法の変形例を示す図。
【図5】第2の実施の形態におけるフィードバックゲイ
ンの設定方法の変形例を示す図。
【図6】第2の実施の形態におけるフィードバックゲイ
ンの設定方法の変形例を示す図。
【図7】第2の実施の形態におけるフィードバックゲイ
ンの設定方法の変形例を示す図。
【図8】本発明による力制御ロボットの構成の一例を示
す図。
【図9】従来の制御方法を適用して面取り作業を実施し
た場合の押付け方向変位と押し付け力の経時変化を示す
図。
【図10】従来の制御方法を適用して面取り作業を実施
した場合の押し付け方向変位と押し付け力の経時変化を
示す図。
【図11】本発明の制御方法を適用して面取り作業を実
施した場合の押し付け方向変位と押し付け力の経時変化
を示す図。
【図12】力制御が行われる座標系を示す図。
【符号の説明】 1 力制御ロボット 2 作業対象物(鋳物ワーク) 10 ロボット本体 11 アーム 12 手先効果器(面取り用カッター) 17 押付力検出手段(力センサ) 20 制御装置 27 力制御演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−73402(JP,A) 特開 平1−281884(JP,A) 特開 平4−13588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 B25J 9/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業対象物に対して作業を行う手先効果器
    と、前記手先効果器の位置、速度、力などを制御する少
    なくとも1の制御軸とを備え、前記手先効果器の作用に
    関する所定の目標値に基づいて前記制御軸を制御するロ
    ボットの制御方法において、 前記作業対象物に対する前記手先効果器の押付力を検出
    する工程と、 検出された押付力と予め定められた目標押付力との偏差
    を算出する工程と、 前記偏差に基づいて前記偏差を修正するためのフィード
    バックゲインを算出する工程と、 前記偏差および前記フィードバックゲインに基づいて修
    正量を算出する工程と、 前記修正量を前記所定の目標値に加算し前記所定の目標
    値を修正する工程と、を備え、 前記フィードバックゲインは、前記偏差の絶対値が所定
    のしきい値より小さい場合に適用される第1フィードバ
    ックゲインと、前記偏差の絶対値が所定のしきい値より
    大きい場合に適用される第2フィードバックゲインとか
    らなり、前記第2フィードバックゲインの大きさは前記
    第1フィードバックゲインの大きさより大きく定めら
    れ、前記第1フィードバックゲインの大きさは、前記偏
    差の絶対値の増大に従って連続的に大きくなるように定
    められ、前記第2フィードバックゲインの大きさは一定
    であり、前記偏差の絶対値が前記しきい値と等しい場合
    の前記第1フィードバックゲインの大きさは前記第2フ
    ィードバックゲインの大きさと等しい、ことを特徴とす
    るロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】前記第1フィードバックゲインの大きさ
    は、前記偏差の絶対値に比例していることを特徴とする
    請求項1に記載のロボットの制御方法。
  3. 【請求項3】前記手先効果器が前記作業対象物に対して
    行う作業は、グラインダ作業、磨き作業、面取り作業、
    バリ取り作業などの仕上げ作業であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のロボットの制御方法。
  4. 【請求項4】作業対象物に対して作業を行う手先効果器
    と、前記手先効果器の位置、速度、力などを制御すると
    ともに所定の指令値に基づいて作用する少なくとも1の
    制御軸と、前記作業対象物に対する前記手先効果器の押
    付力を検出する押付力検出手段と、検出された押付力と
    予め定められた目標押付力との偏差に基づいて前記偏差
    を修正するためのフィードバックゲインを算出し、前記
    偏差および前記フィードバックゲインに基づいて修正量
    を算出し、前記修正量を前記手先効果器の作用に関する
    所定の目標値に加算して修正目標値を算出し、この修正
    目標値に基づいて前記指令値を生成する制御装置と、を
    備え、前記制御装置が定める前記フィードバックゲインは、前
    記偏差の絶対値が所定のしきい値より小さい場合に適用
    される第1フィードバックゲインと、前記偏差の絶対値
    が所定のしきい値より大きい場合に適用される第2フィ
    ードバックゲインとからなり、前記第2フィードバック
    ゲインの大きさは前記第1フィードバックゲインの大き
    さより大きく定められ、前記第1フィードバックゲイン
    の大きさは、前記偏差の絶対値の増大に従って連続的に
    大きくなるように定められ、前記第2フィードバックゲ
    インの大きさは一定であり、前記偏差の絶対値が前記し
    きい値と等しい場合の前記第1フィードバックゲインの
    大きさは前記第2フィードバックゲインの大きさと等し
    い、 ことを特徴とする力制御ロボット。
  5. 【請求項5】グラインダ作業、磨き作業、面取り作業、
    バリ取り作業などの仕上げ作業を行うための力制御ロボ
    ットにおいて、作業対象物に対して作業を行う手先効果
    器と、前記手先効果器の位置、速度、力などを制御する
    とともに所定の指令値に基づいて作用する少なくとも1
    の制御軸と、前記作業対象物に対する前記手先効果器の
    押付力を検出する押付力検出手段と、検出された押付力
    と予め定められた目標押付力との偏差に基づいて前記偏
    差を修正するためのフィードバックゲインを算出し、前
    記偏差および前記フィードバックゲインに基づいて修正
    量を算出し、前記修正量を前記手先効果器の作用に関す
    る所定の目標値に加算して修正目標値を算出し、この修
    正目標値に基づいて前記指令値を生成する制御装置と、
    を備え、前記制御装置が定める前記フィードバックゲインは、前
    記偏差の絶対値が所定 のしきい値より小さい場合に適用
    される第1フィードバックゲインと、前記偏差の絶対値
    が所定のしきい値より大きい場合に適用される第2フィ
    ードバックゲインとからなり、前記第2フィードバック
    ゲインの大きさは前記第1フィードバックゲインの大き
    さより大きく定められ、前記第1フィードバックゲイン
    の大きさは、前記偏差の絶対値の増大に従って連続的に
    大きくなるように定められ、前記第2フィードバックゲ
    インの大きさは一定であり、前記偏差の絶対値が前記し
    きい値と等しい場合の前記第1フィードバックゲインの
    大きさは前記第2フィードバックゲインの大きさと等し
    い、 ことを特徴とする力制御ロボット。
  6. 【請求項6】作業対象物に対して作業を行う手先効果器
    と、前記手先効果器の位置、速度、力などを制御する少
    なくとも1の制御軸とを備えたロボット本体を制御する
    ための制御装置において、前記手先効果器の作用に関す
    る所定の目標値を演算する目標値演算部と、検出された
    押付力と予め定められた目標押付力との偏差に基づいて
    前記偏差を修正するためのフィードバックゲインを算出
    し、前記フィードバックゲインおよび前記偏差に基づい
    て修正量を算出し、前記修正量を前記所定の目標値に加
    算して修正目標値を算出する力制御演算部と、を備え、前記力制御演算部が定める前記フィードバックゲイン
    は、前記偏差の絶対値が所定のしきい値より小さい場合
    に適用される第1フィードバックゲインと、前記偏差の
    絶対値が所定のしきい値より大きい場合に適用される第
    2フィードバックゲインとからなり、前記第2フィード
    バックゲインの大きさは前記第1フィードバックゲイン
    の大きさより大きく定められ、前記第1フィードバック
    ゲインの大きさは、前記偏差の絶対値の増大に従って連
    続的に大きくなるように定められ、前記第2フィードバ
    ックゲインの大きさは一定であり、前記偏差の絶対値が
    前記しきい値と等しい場合の前記第1フィードバックゲ
    インの大きさは前記第2フィードバックゲインの大きさ
    と等しい、 ことを特徴とする制御装置。
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