JP3530584B2 - 押ボタン式点火装置 - Google Patents
押ボタン式点火装置Info
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Description
ロ等の各種ガス機器に使用される押ボタン式点火装置に
関し、詳しくは押圧操作を繰り返す(プッシュプッシュ
動作)ことにより、ハート形段付ガイド溝(以下単にガ
イド溝という)に係合された係合ピンが移動して、ハー
ト形段付ガイド溝を一巡するプッシュプッシュ機構を利
用し、1つの押ボタンで着火操作と消火操作とを可能と
する押ボタン式点火装置に関する。
押ボタン式点火装置を図1に基づいて説明する。図1は
押ボタン式点火装置の全体構成図を示すもので、本体ス
リーブ1にガス入口29が設けられ、本体スリーブ1の
内部にスピンドル2が移動可能に挿入され、復帰バネ3
により前方(図の左方)へ付勢されている。スピンドル
2上には、本体スリーブ1のメイン吐出口4を開閉する
メイン弁5と、本体スリーブ1の点火用パイロット吐出
口6を開閉する小径弁部7とが設けられている。メイン
吐出口4および点火用パイロット吐出口6は燃焼部のメ
インノズルおよび点火用パイロットノズル(図示略)に
それぞれ連通されている。9はガスシール用のOリン
グ、8はOリング押えである。
よりOリング11を介してマグネット安全弁12が取り
付けられ、これにはメイン吐出口4および点火用パイロ
ット吐出口6に連なるガス通路13を開閉するガス供給
弁としての安全弁14が設けられている。本体スリーブ
1の前部にはケーシング15が装着され、その内部には
可動部16がバネ17を介して収容されると共に、外面
には閉鎖回路状のガイド溝18(図3参照)が形成され
ている。可動部16は押圧操作により出没され、その没
入時にスピンドル2が後方へ押動され、メイン弁5が開
放された後に終端位置近傍で小径弁部7および安全弁1
4が開放されるようになっている。
ケーシング15には、先端屈曲部を係合部とした係合ピ
ン21の基端屈曲部が支持されると共に、燃焼部への点
火器(図示略)に電気的に接続された点火スイッチ22
が係合ピン21の片側方に配置されている。係合ピン2
1の基端屈曲部は押えバネ23により抜け止めされ、先
端の係合部がケーシング15の長孔24を介して前記ガ
イド溝18に挿入されている。図5はプッシュプッシュ
機構の動作を示し、可動部16を始端位置から終端位置
へ二度繰り返して押圧操作が行われると、先端の係合部
をガイド溝18に係合された係合ピン21が移動して、
ガイド溝18を一巡するプッシュプッシュ機構25が構
成されている。また、後述するガイド溝18の形状に従
って左右に揺動する係合ピン21によって点火スイッチ
22が接触作動されるようになっている。
を詳細に示すもので、図3は平面図を示し、図4は断面
形状を示す展開図である。ガイド溝18は全体が略ハー
ト形に形成され、可動部16の始端位置に対応するa点
から終端位置に対応するb点まで延びる第1ガイド溝1
8aと、b点から可動部16の中間位置に対応するc点
まで延びる第2ガイド溝18bと、c点から可動部16
の係止解除位置に対応するd点まで延びる第3ガイド溝
18cと、d点からa点まで延びる第4ガイド溝18d
とを連続的に備えている。各ガイド溝18a〜18dの
接続部には係合ピン21の逆戻りを阻止する段部26が
設けられている。
火装置の動作を主に図5および図7に基づいて説明す
る。図5(A)は点火装置の消火状態を示すもので、可
動部16は始端位置(図7のa点)にあり、前方へ突出
され、係合ピン21の先端の係合部(以下係合ピン21
と表現する)がガイド溝18の始端(a点)に位置し、
この係合ピン21の位置では点火スイッチ22をOFF
状態に保っている。この状態で、可動部16が始端位置
から終端位置へ押圧操作がされると、可動部16がバネ
17(図1)に抗して没入され、この没入途中におい
て、係合ピン21が第1ガイド溝18aに従って案内さ
れ、可動部16がさらに没入されると、スピンドル2が
復帰バネ3(図1)に抗して後方へ押動され、メイン弁
5が開弁され(図7のf点)、係合ピン21が揺動して
点火スイッチ22がONされ(図7のe点)、燃焼部の
点火器が作動を始める。さらに、小径弁部7(図7のj
点)、マグネット安全弁12(図7のg点)が順次開弁
され(図5(B)に示す状態)、この一連の動作によ
り、生ガスがメイン吐出口4および点火用パイロット吐
出口6を介して燃焼部に供給され、点火器により点火さ
れる。
すと、復帰バネ3の動作によりスピンドル2および可動
部16が戻り、係合ピン21が第2ガイド溝18bに案
内されて点火スイッチ22から離間され、点火スイッチ
22がOFFされた後に、係合ピン21がバネ17の付
勢力でc点に係止され、可動部16が中間係止位置に保
持される(図5の(C)に示す状態)。
の(D)に示すように、係合ピン21が第3ガイド溝1
8cに案内されてd点に至り、押圧操作から手を離すと
係止が解除され、可動部16がバネ17の付勢力で戻
り、係合ピン21が第4ガイド溝18dに案内されてa
点に復帰し、図5の(A)に示す消火状態に戻る。
押ボタン式点火装置においては、単純な押し操作によっ
て、かつ、短い押ストロークで複数の弁を開閉して点火
・消火動作(メイン弁5、小径弁部7、マグネット安全
弁12、点火スイッチ22の動作)を行っているため、
僅かな製作上の誤差があっても作動不良を起こしやすい
問題があった。また、作動不良を防止するためには組合
わせた各々の位置関係に高い精度が要求され、高価なも
のとなっていた。また、操作ストローク上の各々の関係
寸法に余裕を設けた場合には、点火装置全体が大きなも
のとなり、全体の操作ストロークが大きくなって操作性
をも損ねることとなっていた。
下に更に詳しく説明する。例えば、点火時に押圧操作を
行って手を離した後、すぐに消火してしまう作動不良が
起きないように、予め製作上の配慮をしなければならな
い。その作動不良としては次の2つの原因が想定でき
る。第1の原因は、点火時の押圧操作がストローク不足
である場合である。押圧操作が終端位置まで到達できな
いと、マグネット安全弁12が全開とならずに吸着位置
まで達しないため、押圧解除後にメイン弁5だけが開弁
し、マグネット安全弁12が閉弁して、消火してしまう
ことになる。このストローク不足を防止するために、軽
やかな操作性をもたせると共に、機構の関係寸法上にお
いて、押動操作によって移動する各々の可動部と固定部
との間でストローク規制されないように充分な隙間が設
けられる。図1および図5に示すように、点火時の押圧
操作が行われると、可動部16が没入して移動しつつ
(図5(A)→(B))、係合ピン21を第1ガイド溝
18aに従って案内し、終端位置(b点)のガイド溝側
壁26に係合ピン21の係合部側部を当接する。さら
に、当接したまま可動部16が没入して、終端位置(b
点)のガイド溝側壁26が係合ピン21を押圧方向へ移
動する。他方、可動部16と連動するスピンドル2はメ
イン弁5を開弁すると共に(図1A→B)、マグネット
安全弁12を開弁し、押動される軸30の他端に設けた
吸着部28を電磁石部27に当接するまで移動する。こ
の吸着部28と電磁石部27が当接するまでのストロー
クは、マグネット安全弁12が開弁されて吸着するため
に必要なストロークである。よって、係合ピン21が押
圧方向へ移動される際にも、挿通する長孔24の端部で
ストロークの規制をされることがあってはならない。こ
こで、長孔24の本来の役割について説明する。長孔2
4は、固定された長孔24の端部によって、中間位置
(c点)で係合ピン21と可動部16とを係止したまま
戻り方向に移動規制して、燃焼中にメイン弁5を開弁状
態に保つために設けられる(図1(C)に示す状態)。
また、係止解除位置(d点)で係合ピンと可動部16と
を係止したまま、押圧方向に移動規制して、消火時にマ
グネット安全弁12を再開弁させないために設けられる
(図1(D)に示す状態)。かといって、前述の終端位
置(b点)への押圧操作時に、長孔24がストロークの
規制をしてはならない。従って、図6(イ)に示すよう
に、長孔24と係合ピン21との位置関係では、長孔2
4の幅H00を大きくし、押圧操作の終端位置(図5
(B))での係合ピン21との隙間H10を設けてい
る。ところが、長孔24の幅H00をあまり大きくする
と、中間位置(C)から係止解除位置(D)への係合ピ
ン21の押圧方向への移動距離H20が大きくなり、係
止解除位置(D)でのスピンドル2とマグネット安全弁
12との隙間R4(図1D)が小さくなってしまうこと
になる。
である。なぜなら、消火操作である係止解除位置(d
点)でマグネット安全弁12を開弁することがあっては
ならない。もしも、消火操作で閉弁しているマグネット
安全弁12を開弁すると、点火器の放電がない状態でガ
ス通路が開かれ、生ガスが流出することになり危険であ
る。よって、スピンドル2とマグネット安全弁12との
隙間R4(図1(D))が予め大きく設定されなければ
ならない。また、隙間R4を確保するために、操作スト
ロークそのものを大きくして対処した場合には、スピン
ドル2に設けた点火用パイロット吐出口6を開閉する小
径弁部7と、Oリング9とがその関係寸法を、スピンド
ル2の移動方向にさらに離さなければならない。なぜな
ら、メインバーナへの着火を補助する点火用パイロット
炎は、点火操作時の終端位置(B)への押動操作以外は
無用であり、操作ストロークを大きくすることによっ
て、点火用パイロット吐出口6をむやみに開弁してはな
らないからである。つまり、点火用パイロットへの小径
弁部7は点火操作時の終端位置(B)の押動操作でのみ
開弁させ、他の停止位置(A)、中間係止位置(C)、
係止解除位置(D)で開弁できない位置としなければな
らない。また、操作ストロークが大きくなると、上記以
外の関係寸法をも当然に大きくしなければならず、点火
装置全体がひとまわり大きなものとなる。また、操作ス
トロークを大きくすることは、操作性を低下させること
になることを懸念しなければならない。逆に、操作スト
ロークを大きくしない場合には、関係寸法を確保するた
めに、各構成部品の精度を高めなければならないことと
なり、高価な構成となってしまう。従って、操作ストロ
ークを小さくしても、大きくしても問題があるので、点
火時の押圧操作ではマグネット安全弁が確実に吸着保持
され、また、消火時の押圧操作ではマグネット安全弁を
再開弁せずに安全に閉弁される確実な動作と、操作性が
良くて、安価に製作できる押ボタン式点火装置が望まれ
ていた。
2の原因は、プッシュプッシュ機構における揺動する係
合ピンの動作が不安定な場合である。点火時の押圧操作
後に手を離すと、本来なら、係合ピン21が中間位置
(図5c点)に保持されるのが、ストロークの都合で中
間位置(c点)から係止解除位置(d点)までの距離L
2(図3)を大きくできないために、係合ピンの動作不
安定を伴うと、中間位置で保持されず、そのまま停止位
置(a点)に戻って消火してしまう。いわゆる係合ピン
21の短絡現象が起きる。この係合ピン21の誤作動を
防止するために、ガイド溝18の形状、特に、第2ガイ
ド溝18bと第3ガイド溝18cの各々の形状およびガ
イド溝とガイド溝との段さ26に関して、係止すべき中
間位置(c点)で、係合ピン21が係止解除位置(d
点)へ滑らないように、変形有無、表面粗さ、バリの有
無について、細心の注意が払われて製作されなければな
らない。従って、本発明の押ボタン式点火装置は上記課
題を解決し、安価に製作できるようにすると共に、より
安定した動作をするプッシュプッシュ機構の提供を目的
とする。
明の押ボタン式点火装置は、点火時の押圧操作によって
移動する可動部を設け、ストロークの始端位置から終端
位置に至り、押し離し後に付勢バネ力によって戻りスト
ロークの中間位置に係止され、消火時の再度の押圧操作
によって中間位置から所定の係止解除位置に押動され、
押し離し後に上記付勢バネによって始端位置へ復帰する
プッシュプッシュ機構を、点火時の押圧操作によって移
動する可動部と、上記可動部を摺動自在に支持する固定
部と、上記可動部もしくは上記固定部のいずれか一方に
設けられ、始端位置から終端位置への第1ガイド溝と、
終端位置から中間位置への第2ガイド溝と、中間位置か
ら係止解除位置への第3ガイド溝と、係止解除位置から
始端位置に戻る第4ガイド溝とが一巡する溝を形成し、
各々の溝との境界には逆戻り防止の段部が溝底に設けら
れたハート形段付ガイド溝と、上記可動部もしくは上記
固定部のいずれか他方に設けられ、上記ガイド溝に案内
され揺動する係合ピンと、上記係合ピンを挿通し、上記
中間位置で係合ピンを戻り方向に移動規制し、係止解除
位置で係合ピンを押圧方向に移動規制する長孔と、上記
始端位置から終端位置への移動で放電開始する点火器
と、同軸上にガス通路を開閉するメイン弁を設け、上記
可動部に連動して上記中間位置で上記メイン弁を開弁
し、上記始端位置で閉弁するスピンドルと、上記終端位
置への押圧操作によって開弁され、上記終端位置で吸着
して開弁保持し、異常時に閉弁するマグネット安全弁と
を備えた押ボタン式点火装置において、上記長孔は、押
圧操作方向への孔幅が上記係止解除位置に対応する箇所
に対して、上記終端位置に対応する箇所で広く設けられ
たことを要旨とする。
ボタン式点火装置において、上記中間位置で係合ピンが
戻り方向に移動規制される上記長孔の端部に、段部が設
けられたことを要旨とする。
装置は、押圧操作方向への長孔幅が係止解除位置に対応
する箇所に対して、終端位置に対応する箇所では大きく
設けられることによって、係止解除時に係合ピンが長孔
内を移動する距離が小さくなり、終端位置では大きくな
る。即ち、点火時の終端位置への押圧操作では、長孔が
係合ピンの押圧方向への移動を妨げず、マグネット安全
弁を確実に吸着保持する位置までの押ストロークを確保
する。また、消火操作時の係止解除位置への押圧操作で
は、長孔が係合ピンの押圧方向への移動を規制し、マグ
ネット安全弁が閉弁している場合にマグネット安全弁を
開かない。
は、中間位置で係合ピンが戻り方向に移動規制される長
孔の端部に、段部が設けられることによって、係合ピン
を中間位置で確実に係止する。つまり、中間位置である
長孔の段部が係合ピンを確実に係止することによって、
係合ピンが短絡現象をしてしまうという不具合を防止す
る。
かにするために、以下本発明の押ボタン式点火装置の好
適な実施例について説明する。尚、本押ボタン式点火装
置の特徴は、プッシュプッシュ機構における長孔形状に
あり、他の機械的な構成に関しては従来のものと変わり
ないため、上述した従来技術での説明をもって省略す
る。
は、図6の(ロ)に示すように、点火操作時の係合ピン
21の終端位置(B)に対応する部分では孔幅を大きく
設け、長孔24の端部と係合ピン21との隙間H1を充
分に大きく設ける。他方、係止解除位置(D)に対応す
る部分では孔幅を小さくし、中間位置(C)から係止解
除位置(D)までの係合ピン21の長孔24内移動距離
H2を小さくする。また、中間位置(C)で係合ピンが
戻り方向に移動規制される長孔24の端部には、中間位
置(C)から係止解除位置(D)への動きを規制する段
部20を設けて、後述する係合ピン21の短絡現象を防
止する。
置の概略構成図であり、図2はプッシュプッシュ機構の
動作を示す説明図である。図1(A)および図2(A)
は押ボタン式点火装置の消火状態を示すもので、可動部
16は始端位置(図7のa点)にあって前方(図の左方
向)に突出され、係合ピン21先端の係合部がガイド溝
18の始端(a点)に位置し、この係合ピン21の位置
では点火スイッチ22をOFF状態に保っている。この
状態で、可動部16が始端位置(A)から終端位置
(B)へ押圧操作がされると、可動部16がバネ17に
抗して没入され、この没入途中において、係合ピン21
が第1ガイド溝18aに従って案内され、可動部16が
さらに没入されると、スピンドル2が復帰バネ3(図
1)に抗して後方へ押動され、メイン弁5が開弁され
(図7のf点)、係合ピン21が揺動して点火スイッチ
22がONされ(図7のe点)、燃焼部の点火器が作動
を始める(図2(B)に示す状態)。
ドル2が復帰バネ3に抗して後方へ押動され、小径弁部
7(図7のj点)、マグネット安全弁12(図7のg
点)が順次開弁され、これにより、生ガスがメイン吐出
口4および点火用パイロット吐出口6を介して燃焼部に
供給され、点火器により点火される。可動部16がさら
に没入されると、マグネット安全弁12の吸着部28が
電磁石部27に当接する位置まで移動する。電磁石部2
7は、熱電対の起電力および乾電池の電力により電磁力
を生じて吸着部28を吸着し、吸着部28と一体となる
軸30の他端に設けた安全弁14を開弁保持する。この
場合に、吸着部28が電磁石部27に充分なストローク
で押し付けられないと安全弁14は開弁保持できない。
よって、プッシュプッシュ機構25の関係位置におい
て、図6(ロ)に示すように、係合ピン21と長孔24
に隙間H1を設け、長孔24の端部壁面に係合ピン21
が当たらないようにし、マグネット安全弁12の開弁途
中でストローク規制がされないようにする。
置(b点)を延ばして遊びを設けることによって、係合
ピン21が第1ガイド溝18a壁端に当たらないように
して代用が可能であるが、次の理由によって第1ガイド
溝18aの終端位置(b点)には設けない。その理由
は、ガイド溝18を案内され揺動して動く係合ピン21
の傾きを第1ガイド溝18aの終端位置(b点)で矯正
するためである。点火時の押圧操作が行われると終端位
置(b点)のガイド溝側壁26に係合ピン21の係合部
側部を当接して押圧方向へ移動しつつ、当接によって係
合ピン21の傾きを矯正する。終端位置(図2の(B)
に示す状態)の押圧操作から手を離すと、ガイド溝18
に対して垂直に矯正された係合ピン21は、第2ガイド
溝18bに案内されてc点に係止される。もし、係合ピ
ン21が傾いたまま矯正されないと、係合ピン21の端
部がガイド溝18の段部26を逆方向に乗り上げ、適正
に案内されないこととなって、b点からc点に至らずに
第1ガイド溝18aを逆走してa点へ戻ってしまうこと
になる。つまり、係合ピン21の傾きによって点火操作
の押圧後に中間位置(C)に至らずに消火してしまう不
具合となる。この不具合は、終端位置b点のガイド溝側
壁が係合ピン21の係合部側部に接することで、係合ピ
ン21の傾きが矯正され、第1ガイド溝18aへの逆走
が防止される。従って、図6の(ロ)に示すように終端
位置(B)での隙間H1が長孔24に設けられる。
と、復帰バネ3の動作によりスピンドル2および可動部
16が戻り、図2の中間位置(C)に示すように、係合
ピン21が第2ガイド溝18bに案内されて点火スイッ
チ22から離間され、点火スイッチ22がOFFされた
後に、係合ピン21がバネ17の付勢力でc点に係止さ
れ、可動部16が中間位置(C)に保持される。この係
合ピン21が第2ガイド溝18bに案内される際に、バ
ネ17の戻り力によって第2ガイド溝18bの側壁19
に係合ピン21が当たって跳ねるように動いた場合に
は、中間位置(C)に保持されずにd点に至り、a点に
戻ってしまう場合がある。つまり、点火時の押圧操作の
一操作だけでガイド溝18を一周する、いわゆる係合ピ
ン21の短絡現象によって、消火してしまう不具合とな
るそこで、ガイド溝18の中間係止位置c点に相当する
長孔24部に係止解除位置d点への動きを規制する段部
20を設ける。従って、係合ピン21が跳ねるように動
いても長孔24の段部20によって係合ピン21の短絡
現象が防止される。
(C)から係止解除位置(D)へ押圧操作がされると、
係合ピン21が第3ガイド溝18cに案内されてd点に
至ると共に(図2(D))、d点のガイド溝18の側壁
に押されて係合ピン21が、長孔24内を隙間H2だけ
移動して係止が解除される(図6(ロ))。係止解除位
置(d点)に対応する長孔24の端部は、終端位置(b
点)に対応する長孔24の端部より始端位置(a点)側
に設けるので(図2)、係合ピン21の長孔24内移動
H2を小さくする。よって、図1(C)および(D)に
示す関係位置における条件、つまり消火押圧操作時にマ
グネット安全弁12を再開弁しない条件である下記
(1)式を確保する。押圧操作が解除されると、可動部
16がバネ17の付勢力で戻り、係合ピン21が第4ガ
イド溝18dに案内されてa点に復帰し、図1の(A)
に示す消火状態に戻る。
離(図3) H2 係止解除の際に係合ピン21が長孔24内を移動
する距離(図6) R3 スピンドル2とマグネット安全弁12との隙間
(図1(C))
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、プッシ
ュプッシュ機構の一方の可動部16にガイド溝18が設
けられ、摺動自在に支持する他方の固定部に係合ピン2
1が設けられることに限定されず、各々を逆にして、一
方の可動部16に係合ピン21が設けられ、他方の固定
部にガイド溝18が設けられても良い。また、長孔に設
ける段部は、実施例の形状に限定されず、中間位置で係
合ピンを確実に係止する形状、例えば、凹形状のへこみ
をもった形状であっても良い。また、押ボタン式点火装
置の消火状態では、係合ピン21がガイド溝18の始端
位置(a点)の溝の側壁に当接して可動部16を係止す
ることに限定されず、他に設けた位置決めストッパーに
て可動部16の戻り規制をし、ガイド溝18の始端位置
を延ばして係止ピン21と始端位置(a点)の溝の側壁
との間に隙間を設けても良い。
ボタン式点火装置によれば、点火時の押圧操作ではマグ
ネット安全弁が確実に吸着保持され、また、消火時の押
圧操作ではマグネット安全弁を再開弁することなく、ガ
ス通路が安全に閉弁される。また、確実な動作が保証さ
れることによって、操作ストロークをさらに小さくでき
て操作性が向上すると共に、安価に製作できることにな
る。また、第2の発明の押ボタン式点火装置は、長孔に
段部を設けることによって、係合ピンの短絡現象を防止
するという優れた効果を得ることができる。
である。
動作を示す説明図である。
である。
示す展開図である。
図である。
における長孔の比較図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 点火時の押圧操作によって移動する可動
部を設け、ストロークの始端位置から終端位置に至り、
押し離し後に付勢バネ力によって戻りストロークの中間
位置に係止され、消火時の再度の押圧操作によって中間
位置から所定の係止解除位置に押動され、押し離し後に
上記付勢バネによって始端位置へ復帰するプッシュプッ
シュ機構を、 点火時の押圧操作によって移動する可動部と、 上記可動部を摺動自在に支持する固定部と、 上記可動部もしくは上記固定部のいずれか一方に設けら
れ、始端位置から終端位置への第1ガイド溝と、終端位
置から中間位置への第2ガイド溝と、中間位置から係止
解除位置への第3ガイド溝と、係止解除位置から始端位
置に戻る第4ガイド溝とが一巡する溝を形成し、各々の
溝との境界には逆戻り防止の段部が溝底に設けられたハ
ート形段付ガイド溝と、 上記可動部もしくは上記固定部のいずれか他方に設けら
れ、上記ガイド溝に案内され揺動する係合ピンと、 上記係合ピンを挿通し、上記中間位置で係合ピンを戻り
方向に移動規制し、係止解除位置で係合ピンを押圧方向
に移動規制する長孔と、 上記始端位置から終端位置への移動で放電開始する点火
器と、 同軸上にガス通路を開閉するメイン弁を設け、上記可動
部に連動して上記中間位置で上記メイン弁を開弁し、上
記始端位置で閉弁するスピンドルと、 上記終端位置への押圧操作によって開弁され、上記終端
位置で吸着して開弁保持し、異常時に閉弁するマグネッ
ト安全弁とを備えた押ボタン式点火装置において、 上記長孔は、押圧操作方向への孔幅が上記係止解除位置
に対応する箇所に対して、上記終端位置に対応する箇所
で広く設けられたことを特徴とする押ボタン式点火装
置。 - 【請求項2】 上記中間位置で係合ピンが戻り方向に移
動規制される上記長孔の端部に、段部が設けられたこと
を特徴とする請求項1記載の押ボタン式点火装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14390594A JP3530584B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 押ボタン式点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14390594A JP3530584B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 押ボタン式点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07324748A JPH07324748A (ja) | 1995-12-12 |
| JP3530584B2 true JP3530584B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=15349810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14390594A Expired - Lifetime JP3530584B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 押ボタン式点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3530584B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6901766B2 (ja) * | 2017-08-29 | 2021-07-14 | 株式会社パロマ | ガス調理器具 |
| CN107559488B (zh) * | 2017-10-17 | 2024-03-12 | 蓝衍(郑州)环保有限公司 | 一种智能检测控制阀 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP14390594A patent/JP3530584B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07324748A (ja) | 1995-12-12 |
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