JP3533236B2 - 産婦人科用検診台 - Google Patents

産婦人科用検診台

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産婦人科、泌尿器科にお
いて、患者の患部を検診あるいは処置するため、患者を
検診台に座らせた状態で股を股受けに載せさせ、該検診
台を伏倒させた状態で前記股受けを回動して患者の股を
開かせるようにした産婦人科用検診台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における産婦人科用検診台の一例と
して、本出願人が出願した特公平3−18898号公報
に記載したものがある。これは、患者が腰掛ける座部の
一部を補助シートとし、患者をこの補助シートに座ら
せ、かつ、患者の股を股受けに載せた状態で検診台を伏
倒させ、検診時に前記補助シートを座部の下面に収納し
て患部を医師が診やすいようにしたものである。
【0003】そして、前記した従来における股受けは、
該検診台の座部の左右延長線上に高さ調整可能で、か
つ、回動自在に取付けられ、患者の身長等に応じて予め
股受けの高さや角度を設定しおき、患者は検診台に座り
股を開いた状態で股受けに載せるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の産婦人科用検診台にあっては、前記したように股を
開いたままの状態で検診や処置を受けるものであること
から、内診を待たされるような場合には、患者は股を開
いた状態で待たなければならないため羞恥心を取り除く
ことができないという問題があった。
【0005】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、補助シートの座部下
面への収納が行われ検診や処置が容易に行えると共に、
該補助シートの引込み終了後に股受けを回動して自動的
に患者の股を拡開することにより,少しでも患者の羞恥
心を取り除くことができる産婦人科用検診台を提供せん
とするにある。
【0006】また、股受けの回動による開閉軌跡を、患
者の座骨結節を中心とした疑似支点としたので、患者の
股の開閉をスムースな動きで行え患者に苦痛や違和感を
与えることのない産婦人科用検診台を提供せんとするに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の産婦人科用検診
台は前記した目的を達成せんとするもので、その手段
は、座部および 背凭れ部とからなる検診台を昇降およ
び起伏可能に構成した産婦人科用検診台において、前記
座部に形成された凹状の切り込み部に対し出入自在に
形成された補助シートと、前記座部に形 成された股置
き部に回動自在に軸支された股受けと、前記補助シート
を駆動させるシート駆動 用シリンダとを具備し、該シ
ート駆動用シリンダを駆動することで、前記補助シート
を第1のリンク機構を介して背凭れの裏面側に移動さ
せ、また、該移動途中から前記股受けを第2他の リン
ク機構を介して開脚方向に移動させるようにしたもので
ある。
【0008】また、本発明にあっては、前記シート駆動
用シリンダによって補助シートを駆動させるための第1
のリンク機構は、前記座部と背凭れ部を指示する支持台
に取付けられ、背凭れ部と略平行な2本ガイド孔を有す
るガイド板と、前記補助シートに取付けられ前記ガイド
板の前記ガイド孔にガイドされる2つのガイドピンとか
ら構成され、また、前記シート駆動用シリンダによって
股受けを開脚方向に駆動させるための第2リンク機構
は、前記保持シートの1つのガイドピンに一端が軸支さ
れ、他端が前記2つのガイド孔とは異なるガイド孔にガ
イドされる第1のリンクと、該第1のリンクの他端に一
端が軸支され円弧運動し、他端が前記股受けに軸支され
た第3のリンクの一体に軸支された第2リンクとから構
成され、前記シート駆動用シリンダによって第1のリン
ク機構によって補助シートが駆動されると同時に前記第
2リンクが変位されるが初期の状態においては円弧運動
することで第3リンクに変化を与えず、該第2リンクが
円弧運動から直線運動に移行した時点から前記第3リン
クを変位させて股受けを開脚方向に移動させるようにし
たものである。
【0009】さらに、前記第3リンクはガイドローラに
よってガイドされ、前記第2リンクが引かれた状態にお
いて前記股受けを患者の座骨結節を中心とした回動を行
わせるようにすることが望ましい。
【0010】
【作用】前記した如く構成した本発明の産婦人科用検診
台は、シート駆動用シリンダが動作して補助シートが引
かれると、該補助シートは2つのガイド孔にガイドされ
て背凭れの背面に収納され、座部に形成した切り込み部
から退避し、医師による検診や処置が行い易くなるもの
である。
【0011】また、前記補助シートのガイドピンに連結
された第1リンクは補助シートの移動に伴って引かれる
が、この第1リンクに連結された第2リンクは補助シー
トの初期の移動によって円弧運動して第3リンクを引く
ことがなく、従って、股受けは初期の閉じられた状態を
維持している。そして、補助シートのさらなる引き込み
移動に伴って第3リンクが引かれて股受けを回動して患
者の股を拡開するものである。
【0012】さらに、本発明にあっては、前記第3リン
クをガイドローラによってガイドして、該第3リンクの
引き込みによる股受けの回動を、患者の座骨結節を中心
とした回動を行わせるようにしたので、患者の股間の動
きがスムースに行えるものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る産婦人科用検診台の一実
施例を図面と共に説明する。図1は検診台が起立状態に
ある平面図、図2は伏倒状態にある平面図を示し、1は
床面に対して図示しない昇降用シリンダによって上下動
自在に構成された検診台にして、図示しない傾倒用シリ
ンダによって起立状態と伏倒状態に変位できるようにな
っている。そして、検診台1は座部1aと背凭れ部1b
とが一体的に形成されている。
【0014】前記座部1aの中央部は凹状の切り込み部
1cが形成され、その両側は患者の股を載置するための
股置き部1dとなっている。また、前記切り込み部1c
には補助シート2が収納自在に取付けられ、図1の起立
状態時には切り込み部1c内に位置し、図2の伏倒状態
時には座部1aの下面に収納されるように後述するリン
ク機構によって構成されている。
【0015】さらに、前記座部1aの下面には汚物トレ
ー3が突出自在に取付けられ、図1の起立状態時には座
部1aの下面に収納され、図2の伏倒状態時には切り込
み部1cの部分に突出されるように後述するリンク機構
によって構成されている。
【0016】また、前記座部1aの股置き部1dの先端
には股受け4が配置されていおり、図1の起立状態時に
は股置き部1dの直線上に位置し、図2の伏倒状態時に
は股置き部1dに対して拡開された状態となるように後
述するリンク機構によって構成されている。
【0017】次に、前記したリンク機構の詳細を図3の
側面図および図4の平面図と共に説明する。5は床上に
設置される基台で、これには上下に昇降する昇降用シリ
ンダ6が取付けられて、この昇降用シリンダ6には支持
ブラケット7が取付けられている。
【0018】8は前記した検診台1を取付けた支持台に
して、前記支持ブラケット7に軸8aによって回動自在
に取付けられている。9は一端が支持ブラケット7に取
付けられた傾倒用シリンダにして、他端が前記支持台8
に取付けられている。従って、検診台1は昇降用シリン
ダ6によって上下動し、また、傾倒用シリンダ9によっ
て軸8aを支点として起立と伏倒するものである。
【0019】10は前記支持台8の両側に溶接あるいは
ネジ止めによって固定したガイド板(図示のものは一側
面しか開示していない)にして、背凭れ部1bと略平行
な方向に2本のガイド孔10a,10bが形成されてい
る。そして、このガイド孔10a,10bに前記した補
助シート2の後端部に取付けられたガイドピン2a,2
bがガイドされている。
【0020】11は一端が支持台8に取付けられ、他端
が前記補助シート2の後端に取付けられたシート駆動用
シリンダにして、このシリンダ11が引っ込むことによ
り、補助シート2はガイドピン2a,2bがガイド孔1
0a,10bにガイドされながら背凭れ1bの背面側に
引き込まれる。従って、座部1aの切り込み部1cに位
置いしている補助シート2は、切り込み部1cから退避
するものである。
【0021】12は前記ガイドピン2aに一端が軸支さ
れた第1リンクにして、他端は前記支持台8に形成され
たガイド孔8bにガイドされるガイドピン12aに軸支
されている。なお、このガイド孔8bは前記ガイド孔1
0aと略平行に形成されると共に先端がガイド孔10a
より長く形成されている。
【0022】13は前記第1リンク12が軸支されたガ
イドピン12aに一端が軸支された第2リンク、14は
一端が前記第2リンク13の他端に連結リンク14aを
介して連結された半円弧状に形成された第3リンクにし
て、先端に前記した股受け4が固定されている。そし
て、この第3リンク14は支持台8の股置き部8cに取
付けられた4個のガイドローラ15によってガイドされ
ている。
【0023】3は前記した汚物トレーにして、該汚物ト
レー3に一体的に形成された起立片部3aが前記支持台
8に軸支されている。そして、この起立片部3aの下方
に一端が前記支持ブラケット7に軸支されてアーム16
が軸支されている。そして、汚物トレー3は保持シート
2の裏面に位置し、かつ、水平状態を保持している。
【0024】次に、前記した構成に基づいて動作を説明
するに、図3,図4においては、傾倒用シリンダ9は収
縮しているので、検診台1は起立状態にあり、また、シ
ート駆動用シリンダ11は伸長しているので、保持シー
ト2は座部1aの切り込み部1cに位置している。この
状態において、患者は補助シート2に座り、股を股受け
4に載せる。この時、股受け4は股置き部1dの延長線
上に平行状態で位置しているので、患者の股はそれ程拡
開されていない。
【0025】この状態において、医師が患者の検診ある
いは処置を行う場合には、患者と医師が対面するように
検診台1を回転させると共に患部が医師の目の高さにな
るように昇降用シリンダ6を制御して高さ調整を行う。
次いで、傾倒用シリンダ9を動作させて検診台1を伏倒
させる(図5、図6)。この状態において、患者の臀部
は背凭れ1bと座部1aとの境目当たりに位置して、補
助シート2には患者の体重は掛からない状態となる。
【0026】また、傾倒用シリンダ9によって支持台8
が伏倒すると汚物トレー3も、支持台8に伴って回動し
ようとするが、一端が支持ブラケット7に取付けられた
アーム16によって汚物トレー3の下部が引っ張られる
ため、汚物トレー3は起立片3aの上部を支点として支
持台8に対して回動し、補助シート2の裏面位置におい
て水平状態で保持される。
【0027】次いで、医師はシート駆動用シリンダ11
を駆動させると、該シリンダ11は収縮するので、補助
シート2は背凭れ1bの裏面側にガイドピン2a,2b
がガイド孔10a,10bによってガイドされることに
よりスライドする。この時、第1リンク12の一端もガ
イドピン2aに軸支されていることから、該第1リンク
12も移動するが、第2リンク13はガイド孔8bにガ
イドされ円弧運動することから、該第2リンク13は第
3リンク14に対して連結リンク14aを介して回動す
るので、第3リンク14は何ら影響を受けることはない
(図7)。
【0028】そして、シート駆動用シリンダ11がさら
に収縮されると、補助シート2はさらに背凭れ1bの先
端側(枕側)に向かって引き込まれると共に、第1リン
ク12もさらに移動することから、第2リンク13はガ
イドピン12aのガイド孔8bの直線部分にガイドされ
て引き込まれる。
【0029】従って、第3リンク14が連結リンク14
aを介して第2リンク13の移動によって引っ張られる
が、ここで、第3リンク14は半円弧状に形成されると
共に4個のガイドローラ15によってガイドされている
ので、該第3リンク14の先端に取付けられている股受
け4の開閉軌跡は、患者の座骨結節を中心とした疑似支
点で回動され、患者の脚開閉はスムースに行われる(図
8、図9)。
【0030】そして、ガイドピン2a,2bがガイド孔
10a,10bの端部に当接した位置においてシート駆
動用シリンダ11の動作は停止される。この状態におい
て、補助シート2は背凭れ1bの背面に完全に収納さ
れ、かつ、股受け4は患者の患部が医師から良く見える
程度また回動されるものである。なお、図8、図9の検
診あるいは処置の状態から図3、図4の起立状態への動
作は前記した動作とは逆の動作によって行われる。
【0031】
【発明の効果】本発明は前記したように、シート駆動用
シリンダの初期駆動によって補助シートの引き込みが行
われて、患者の患部前面を開放して医師による検診や処
置が行い易くなり、また、前記シリンダのさらなる駆動
によって股受けが回動して患者の股を拡開するので、よ
り検診や処置が行い易くなると共に待ち時間等において
は、股受けは閉じられた状態であるので、患者の羞恥心
を取り除くことができるものである。
【0032】また、前記股受けの回動は半円弧状のリン
クとガイドローラによるガイドによって行うので、該股
受けの開閉軌跡は座骨結節を中心とした疑似支点となっ
て、患者の股間の動きがスムースに行える等の効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る産婦人科用検診台の起立状態を示
す平面図である。
【図2】同上の伏倒状態を示す平面図である。
【図3】起立状態におけるリンク機構の側面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】検診台を伏倒した状態のリンク機構の側面図で
ある。
【図6】同上の平面図である。
【図7】補助シートを途中まで引き込んだ状態のリンク
機構の側面図である。
【図8】股受けを拡開した状態のリンク機構の側面図で
ある。
【図9】同上の平面図である。
【符号の説明】
1 検診台 1a 座部 1b 背凭れ 1c 切り込み部 1d 股置き 2 補助シート 2a,2b ガイドピン 3 汚物トレー 4 股受け 6 昇降用シリンダ 7 支持ブラケット 8 支持台 9 傾倒用シリンダ 10 ガイド板 10a, 10b ガイド孔 11 シート駆動用シリンダ 12 第1リンク 13 第2リンク 14 第3リンク 15 ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−92161(JP,A) 特開 昭61−247453(JP,A) 実開 昭60−195018(JP,U) 特公 平3−18898(JP,B2) 実公 昭57−31854(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部および背凭れ部とからなる検診台を
    昇降および起伏可能に構成した産婦人科用検診台におい
    て、前記座部に形成された凹状の切り込み部に対し出入
    自在に形成された補助シートと、前記座部に形成された
    股置き部に回動自在に軸支された股受けと、前記補助シ
    ートを駆動させるシート駆動用シリンダとを具備し、該
    シート駆動用シリンダを駆動することで、前記補助シー
    トを第1のリンク機構を介して背凭れの裏面側に移動さ
    せ、また、該移動途中から前記股受けを第2他のリンク
    機構を介して開脚方向に移動させるようにしたことを特
    徴とする産婦人科用検診台。
  2. 【請求項2】 前記シート駆動用シリンダによって補助
    シートを駆動させるための第1のリンク機構は、前記座
    部と背凭れ部を指示する支持台に取付けられ、背凭れ部
    と略平行な2本ガイド孔を有するガイド板と、前記補助
    シートに取付けられ前記ガイド板の前記ガイド孔にガイ
    ドされる2つのガイドピンとから構成され、また、前記
    シート駆動用シリンダによって股受けを開脚方向に駆動
    させるための第2リンク機構は、前記保持シートの1つ
    のガイドピンに一端が軸支され、他端が前記2つのガイ
    ド孔とは異なるガイド孔にガイドされる第1のリンク
    と、該第1のリンクの他端に一端が軸支され円弧運動
    し、他端が前記股受けに軸支された第3のリンクの一体
    に軸支された第2リンクとから構成され、前記シート駆
    動用シリンダによって第1のリンク機構によって補助シ
    ートが駆動されると同時に前記第2リンクが変位される
    が初期の状態においては円弧運動することで第3リンク
    に変化を与えず、該第2リンクが円弧運動から直線運動
    に移行した時点から前記第3リンクを変位させて股受け
    を開脚方向に移動させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の産婦人科用検診台。
  3. 【請求項3】 前記第3リンクはガイドローラによって
    ガイドされ、前記第2リンクが引かれた状態において前
    記股受けを患者の座骨結節を中心とした回動を行わせる
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の産婦人科用
    検診台。
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