JP3535535B2 - 糸状菌の形質転換用プラスミドおよびそれを用いた糸状菌の育種法 - Google Patents
糸状菌の形質転換用プラスミドおよびそれを用いた糸状菌の育種法Info
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Description
ドおよびそれを用いたペニシリウム・カマンベルチィー
(Penicillium camembertii)の形質転換法に関するも
のである。
チィーを遺伝子工学上の宿主として利用することが可能
となり、形質転換体を用いて本菌の生産する各種有用蛋
白質およびペプチドの生産性を向上させること、異種の
有用蛋白質およびペプチドを生産すること、あるいはま
た遺伝子破壊技術により目的の遺伝子の機能を消失せし
めることが可能となった。
ルロース等を加水分解する各種加水分解酵素をはじめ多
くの有用酵素を菌体外に多量に分泌するため、古くより
これら有用酵素の給源として利用されてきた。従って、
糸状菌に関する培養法、生成物蛋白質の分離精製法など
の発酵技術の古い歴史と研究成果の裏付けがあり、多く
の菌株の安全性が広く認知されている。また、真核生物
であるが故、哺乳動物などの高等生物と同様に蛋白質の
糖鎖付加機構を有している。
宿主として利用すること、あるいは遺伝子工学的手法に
より分子育種することが期待されてきた。しかしなが
ら、大腸菌などの細菌や酵母などと異なり糸状菌におい
ては、自律複製型のプラスミドがほとんど知られていな
いことや、多くの糸状菌が多核細胞であることなどの理
由により、その形質転換技術の開発は難しいのが現状で
あった。
礎分子遺伝学上重要なアスペルギルス・ニドランス[Pr
oc. Natl. Acad. Sci., USA, 81, 1470(1984)]、ノ
イロスポラ・クラッサ[Mol. Cel. Biol., 4, 117(198
4)]、産業上重要なアスペルギルス・オリゼ[Agrc. B
iol. Chem., 51, 323(1987)]、アスペルギルス・ニ
ガー[Curr. Genetics, 11, 499(1987)]、トリコデ
ルマ・リーセイ[Gene,61, 155(1987)]、ペニシリウ
ム・クリソゲナム[Gene, 51, 97(1987)]を用いたも
のなどが知られているが、産業上重要なリパーゼ生産菌
として知られている[Appl. Microbiol. Biotechnol.,
34, 720 (1991)]ペニシリウム・カマンベルチィーを形
質転換させ得るプラスミドは、現在までのところ見いだ
されていないのが現状であった。
構築したプラスミドによりペニシリウム・カマンベルチ
イーを形質転換せしめることに成功し、さらにこの形質
転換系を用いて、遺伝子投与によるモノおよびジアシル
グリセロールリパーゼ生産性の増強および遺伝子破壊に
よるモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ生産性消
去など、ペニシリウム・カマンベルチィーの分子育種に
も成功し、本発明を完成するに至った。
形質転換用プラスミドは、プロモーターとして、ペニシ
リウム・カマンベルチイーもしくはその近縁の菌株由来
のDNA断片を有し、選択マーカーとして、糸状菌由来
の蛋白質のN末端アミノ酸配列をコードするDNA断片
を有する融合薬剤耐性遺伝子を有し、ターミネーターを
有し、大腸菌で複製および選択可能なDNA領域を有す
るプラスミドである。
能するものであればよく特に制限されないが、具体的に
は糸状菌由来の3−ホスホグリセレートキナーゼ、グリ
セルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、
エノラーゼ等の解糖系酵素遺伝子、オルニチンカルバモ
イルトランスフェラーゼ、トリプトファンシンターゼ等
のアミノ酸合成系酵素遺伝子、α−アミラーゼ、グルコ
アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ア
セトアミダーゼ等の加水分解酵素遺伝子、あるいはナイ
トレートレダクターゼ、オロチジン−5’−ホスフェー
トデヒドロゲナーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ等の
酸化還元酵素遺伝子のプロモーターのいずれか挙げられ
る。より好ましくは、ペニシリウム・カマンベルチィー
のモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ遺伝子のプ
ロモーターが挙げられる。
配列は、糸状菌の蛋白質もしくはペプチド由来であれば
何れでもよいが、具体的には糸状菌由来の3−ホスホグ
リセレートキナーゼ、グリセルアルデヒド−3−ホスフ
ェートデヒドロゲナーゼ、エノラーゼ等の解糖系酵素、
オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ、トリプト
ファンシンターゼ等のアミノ酸合成系酵素、α−アミラ
ーゼ、グルコアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セ
ルラーゼ等の加水分解酵素、あるいはナイトレートレダ
クターゼ、オロチジン−5’−ホスフェートデヒドロゲ
ナーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、アセトアミダー
ゼ、ペニシリウム・カマンベルチィーのモノおよびジア
シルグリセロールリパーゼのN末端アミノ酸配列が挙げ
られる。より好ましくは、ペニシリウム・カマンベルチ
ィーのモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ由来の
薬剤耐性遺伝子のN末端配列が挙げられる。
腸菌由来のハイグロマイシンBホスホトランスフェラー
ゼ遺伝子またはストレプトアロテイカス・ヒンダスタナ
ス由来のフレオマイシン耐性遺伝子が挙げられ、より好
ましくは、大腸菌由来のハイグロマイシンBホスホトラ
ンスフェラーゼ遺伝子が挙げられる。
に選択されるものではないが、具体的にはペニシリウム
・カマンベルチィーのモノおよびジアシルグリセロール
リパーゼ遺伝子のターミネーターが好適に利用できる。
酵素地図で表されるプラスミドpH1に関するものであ
る。本プラスミドは、糸状菌において機能するプロモー
ター、それに続く糸状菌由来の蛋白質のN末端アミノ酸
配列をコードするDNA配列を有する融合型の薬剤耐性
遺伝子、さらにそれに続く糸状菌由来のターミネーター
および大腸菌で複製および選択が可能なDNA領域より
なる。
て行うことが出来る。大腸菌ベクターにクローニングさ
れた糸状菌の蛋白質もしくはペプチド遺伝子の蛋白質の
N末端領域をコードする領域および終止コドンの下流に
部位特異的変異導入法[Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.
A., 82, 488(1985)]により適当な制限酵素認識部位
を導入する。この2ヶ所の制限酵素部位に挟まれたDN
A領域を「領域A」とする。
域をコードする領域、終止コドンの下流にも適当な制限
酵素認識部位を導入し、N末端領域の欠失した薬剤耐性
遺伝子の蛋白質コード領域をDNA断片として単離す
る。このDNA断片を糸状菌の蛋白質もしくはペプチド
遺伝子を有するプラスミドの「領域A」と置き換える。
この際、生じた融合薬剤耐性遺伝子のN末端領域の接合
部においてアミノ酸の読み取りフレームが合致するよう
予めデザインされるべきである。他にも例えば下記の実
施例1のごとくPCR法[Science, 230, 1350(198
5)]を用いて構築することも可能である。
与効果による各種有用蛋白質およびペプチドの生産性増
強、あるいは目的の遺伝子の機能を消失せしめることを
企図した遺伝子破壊などの分子育種法をも開示するもの
である。以下に実施例を用いて、本発明を詳細に説明す
る。尚、本明細書においては、遺伝子操作手法は特に記
載しない限り成書(例えば「モレキュラー・クローニン
グ」第2版、サンブルック、フリッシュ、マニアチス
編、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリーズ
出版、1989)に従って行った。
株は寄託後ペニシリウム・カマンベルチィーと同定され
た。以後ペニシリウム・カマンベルチィーと示す)のモ
ノおよびジアシルグリセロールリパーゼ遺伝子、2.0-kb
HindIII断片を大腸菌ベクターpUC19[東洋紡社製:Gen
e, 33, 103(1985)]のHindIII部位に挿入したプラス
ミドpLGG300およびpLGG100[Gene, 103, 61(1991)]
を材料に用いた。これら両プラスミドは、約2.0-kb Hin
dIII断片が互いに逆方向に挿入されている。このモノお
よびジアシルグリセロールリパーゼ遺伝子は、ペニシリ
ウム・カマンベルチィーより公知の方法[Gene, 103, 6
1(1991)]により取得することが可能である。また薬
剤耐性マーカー遺伝子としては大腸菌のハイグロマイシ
ンBホスホトランスフェラーゼ遺伝子を有するプラスミ
ドpHph0(ベーリンガー・マンハイム社製)を用いた。
遺伝子のプロモーター領域および翻訳開始コドンから7
アミノ酸残基目までを含むDNA断片は、pLGG300を鋳
型としてPCR法により増幅した。PCR反応のための
上流プライマーとして、
ェン・バイオサーチ社製)を用いて合成した。PCR反
応は、Gene AmpTM kit(パーキンエルマージャパン社
製)を用い、同社のサーマル・サイクラー(DNA増幅
装置)により行った。反応溶液の組成は以下の通りであ
る。
りである。 93 ℃ 1.0 分 55 ℃ 1.0 分 72 ℃ 1.0 分
さらに72℃で7分間インキュベートした。
に供し、増幅された約0.6-kbのDNA断片を単離・精製
した。このDNA断片を制限酵素HindIIIおよびSalIで
処理し、同じく両酵素で処理したpUC19にクローニング
し、pP2を得た。
してpHph0のハイグロマイシンBホスホトランスフェラ
ーゼ遺伝子の下流にクローニングした。
理後、分解混合液を1.0%低融点アガロース電気泳動に
供し、ターミネーター領域である約0.48-kb DraI/HincI
I断片を単離・精製した。このDNA断片をのpHph0のSm
aI部位にクローニングし、pT6を得た。
ーゼ遺伝子のプロモーター領域および翻訳開始コドンか
ら7アミノ酸残基目までを含むDNA断片を、以下のよ
うにしてpT6のハイグロマイシンBホスホトランスフェ
ラーゼ遺伝子中の蛋白質のN末端コーディング領域に存
在する制限酵素部位にクローニングした。
後、分解混合液を1.0%低融点アガロース電気泳動に供
し、約0.57-kb HindIII/SalI断片を単離・精製した。こ
のDNA断片を同じく制限酵素HindIIIおよびSalIで処
理したpT6にクローニングし、pH1を得た(図2)。
ドしていたハイグロマイシンBホスホトランスフェラー
ゼ蛋白質の翻訳開始コドンから10残基目までのアミノ酸
配列が、モノおよびジアシルグリセロールリパーゼの翻
訳開始コドンから7残基目までのアミノ酸配列と置き変
わった融合型のハイグロマイシンBホスホトランスフェ
ラーゼ蛋白質をコードするDNAを有している。そして
この融合型のハイグロマイシンBホスホトランスフェラ
ーゼ蛋白質をコードするDNAの上流および下流にペニ
シリウム・カマンベルチィーのモノおよびジアシルグリ
セロールリパーゼ遺伝子のプロモーター、ターミネータ
ーがそれぞれ配置されている。
ウム・カマンベルチィーの形質転換 ペニシリウム・カマンベルチィーの胞子懸濁液(2×10
8/ml)100μlを100mlのぶどう糖・ペプトン培地(栄研
化学社製)に接種し30℃で48時間振とう培養後、培養物
をろ過し菌体を集めた。この菌体を10 mlのプロトプラ
スト化バッファー[0.8M NaCl、10mM りん酸緩衝液(pH
6.0)]に懸濁しろ過することにより、洗浄菌体を集め
た。
エンザイム(Sigma Product numberL-2265、シグマ社
製)を含むプロトプラスト化バッファーに懸濁し、30℃
で2時間振とう後、ガラスフィルター3G2でろ過し、ろ
液を2000rpm、5分の遠心分離に供し、プロトプラストを
沈澱物として得た。この沈澱物を10mlのソルビトール溶
液[1.2M ソルビトール、50mM CaCl2、10mM トリス塩酸
緩衝液(pH7.5)]に懸濁し、2000rpm、5分の遠心分離
し沈澱物を集めた。
×108/mlとなるようソルビトール溶液に懸濁し、プロト
プラスト溶液を得た。次にプロトプラスト溶液50μl
に、4μlのpH1溶液(1μg/μl)、6.75μlのPEG溶液
[50% PEG4000、50mM CaCl2、10mM トリス塩酸緩衝液
(pH7.5)]を加え混合後、氷上に30分静置した。次に
0.5mlのPEG溶液を加え混合し、さらに1.0mlのソルビト
ール溶液を加え混合した。
ースを含むPDS[0.25% 大豆油、0.25% モノオレイ
ン、1.2M ソルビトール、2.4% ポテト・デキストロー
ス・ブロス(Difco社製)]からなるプレート上に載
せ、さらに予め48℃に保温しておいた0.7%アガロース
を含むPDS 3.0mlを注ぎ、混合後固化させた。30℃で24
時間放置後、613μg/mlのハイグロマイシンB(シグマ
社製)、0.7%アガロースを含むPDS 3.0mlを重層し、30
℃で4日間放置し、プレート上に出現したコロニー10株
を、ポテト・デキストロース寒天培地に植え継ぎ形質転
換株として保存した。
グロマイシンBを含む培地においても良好に生育したの
に対し、元株であるペニシリウム・カマンベルチィー
は、40μg/ml以上のハイグロマイシンBを含む培地で生
育不能であった。この形質転換体が獲得したハイグロマ
イシンB耐性の形質は、4回の単胞子分離後も安定に保
持されていた。
シリウム・カマンベルチィーより公知の方法[Anal. Bi
ochem., 135, 416-422(1983)]で染色体DNAを単離
し制限酵素HindIIIで分解したDNAに対し、pH1中のハ
イグロマイシンBホスホトランスフェラーゼのコード領
域を含む約1.2-kb BamHI断片をプローブとしてサザン・
ハイブリダイゼーション解析を行ったところ、いずれの
形質転換株においても用いたDNAプローブとハイブリ
ダイズするバンドが検出されたのに対し、元株ペニシリ
ウム・カマンベルチィーにおいては検出されなかった。
これら結果は形質転換株において、プラスミドpH1が導
入されその結果ハイグロマイシンB耐性の形質を獲得し
たことを示すものである。
ーのモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ生産性増
強株の取得 ペニシリウム・カマンベルチィーへ、既にクローニング
されているモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ遺
伝子を新たに導入し遺伝子投与効果によるモノおよびジ
アシルグリセロールリパーゼ生産性増強株の取得を行っ
た。
ールリパーゼ遺伝子の挿入を容易にするため、以下のよ
うにしてpH1を改変し、pH3およびpH4を作製した。pH1を
制限酵素HindIIIで処理後、分解混合液を1.0%低融点ア
ガロース電気泳動に供し、融合薬剤耐性遺伝子を含む約
2.2-kb HindIII断片を単離・精製した。
ット(宝酒造社製)を用いて両末端を平滑化した後、pU
C19の制限酵素SmaI部位にサブクローニングし、pH3およ
びpH4を得た(図3)。
断片が互いに逆方向に挿入されている。またpH1におい
て2ヶ所存在した制限酵素HindIII部位が1ヶ所になっ
ている。
分解混合液を1.0%低融点アガロース電気泳動に供し、
モノおよびジアシルグリセロールリパーゼ遺伝子である
約2.0-kb HindIII断片を単離・精製した。このDNA断
片をpH4のHindIII部位にクローニングし、pHLGG4を得た
(図3)。
ンベルチィー U-150株を実施例2の方法で形質転換し
た。選択培地に生育してきた形質転換体15株(L-1〜L-1
5)をランダムにピック・アップし、それぞれ100mlの大
豆油培地(3%大豆油、0.5%酵母エキス、0.3% NaN
O3、0.1% K2HPO4、0.05% KCl、0.05% MgSO4・7H2O、
0.001% FeSO4・12H20)に接種し、30℃で7日間振とう培
養し、得られた培養物をろ過し菌体を除去した。
pl. Microbiol. Biotechnol., 34,720-725(1991)]で
モノおよびジアシルグリセロールリパーゼ活性を測定し
た結果を表1に示す。
を用いて得られた形質転換体である。
ニシリウム・カマンベルチィーと変わらないモノおよび
ジアシルグリセロールリパーゼ生産性を示したのに対
し、pHLGG4による形質転換体15株すべてにおいて、モノ
およびジアシルグリセロールリパーゼ生産性が増強され
ていることがわかる。最も生産性の高い株は、これまで
のモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ生産菌の約
12倍の生産性を示した。
いて、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、モ
ノおよびジアシルグリセロールリパーゼと同様の分子量
の蛋白質の量が明かに増大していることを確認した。さ
らにウエスタン・ブロッティング解析により、この蛋白
質がモノおよびジアシルグリセロールリパーゼに対する
抗体と反応することを確認した。
ーのモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ遺伝子破
壊株の取得 pH1由来の約2.2-kb HindIII断片を用いて、ペニシリウ
ム・カマンベルチィーを実施例1の方法で形質転換し
た。得られた形質転換株7株について実施例3の方法で
培養し、培養液中のモノおよびジアシルグリセロールリ
パーゼ活性を測定したところ、6株は元株ペニシリウム
・カマンベルチィーとほぼ同様のモノおよびジアシルグ
リセロールリパーゼ活性を示したのに対し、1株(H1-2
株)はほとんど活性が検出されなかった。
り、H1-2株はモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ
に対する抗体と反応する蛋白質を生産していないことを
確認した。さらにpLGG300由来のモノおよびジアシルグ
リセロールリパーゼ遺伝子のコード領域の大部分を含む
約0.95-kb PstI/DraI断片をプローブとしたサザン・ハ
イブリダイゼーション解析を行ったところ、H1-2株の
み、いかなるバンドも検出されなかった。
スフェラーゼのコード領域を含む約1.2-kb SalI/BamHI
断片をプローブとしたサザン・ハイブリダイゼーション
解析では、H1-2株は他の形質転換株同様ハイブリダイズ
するバンドが検出された。
由来の約2.2-kb HindIII断片が染色体に組み込まれる際
染色体上のモノおよびジアシルグリセロールリパーゼ遺
伝子のプロモーターとターミネーター領域内のそれぞれ
1ヶ所の位置で相同的組換えが生じた、いわゆる遺伝子
置換による遺伝子破壊株であることを示すものである
(図4)。
形質転換することが可能になり、遺伝子工学上の宿主と
して糸状菌を利用することが可能となった。また、形質
転換体を用いて糸状菌の生産する各種有用蛋白質及びペ
プチドの生産性を向上させること、あるいはまた遺伝子
破壊技術により目的の遺伝子の機能を消失せしめること
など、糸状菌の分子育種が可能となった。
を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】ハイグロマイシンBホスホトランスフェラ
ーゼ遺伝子のN末端部分を、ペニシリウム・カマンベル
チイー由来のモノ及びジグリセロールリパーゼ遺伝子の
プロモーター領域及びプロプレ配列の一部で置き換えて
なる融合型遺伝子の下流にペニシリウム・カマンベルチ
イー由来のモノ及びジグリセロールリパーゼ遺伝子のタ
ーミネータ領域を配置せしめ、さらにペニシリウム・カ
マンベルチイー由来のモノ及びジグリセロールリパーゼ
遺伝子を連結させてなる大腸菌で複製可能なDNA領域
を有するモノ及びジグリセロールリパーゼ発現用プラス
ミド。 - 【請求項2】請求項1記載のモノ及びジグリセロールリ
パーゼ発現用プラスミドにより形質転換されたペニシリ
ウム・カマンベルチイー。 - 【請求項3】請求項2記載の形質転換されたペニシリウ
ム・カマンベルチイーを栄養培地で培養し、培養物中に
モノ及びジグリセロールリパーゼを蓄積せしめ、これを
採取することを特徴とするモノ及びジグリセロールリパ
ーゼの製造法。 - 【請求項4】形質転換されたペニシリウム・カマンベル
チイーが、ペニシリウム・カマンベルチイー L-12(pHLGG
4 )株である請求項3記載のモノ及びジグリセロールリ
パーゼの製造法。 - 【請求項5】形質転換されたペニシリウム・カマンベル
チイーが、ペニシリウム・カマンベルチイー L-11(pHLGG
4 )株である請求項3記載のモノ及びジグリセロールリ
パーゼの製造法。
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|---|---|---|---|
| JP06264493A JP3535535B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 糸状菌の形質転換用プラスミドおよびそれを用いた糸状菌の育種法 |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06245776A JPH06245776A (ja) | 1994-09-06 |
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|---|---|---|---|---|
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| US8192959B2 (en) * | 2002-04-22 | 2012-06-05 | Genencor International Inc | Promoter and plasmid system for genetic engineering |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP06264493A patent/JP3535535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|
| Gene,Vol.103, No.1, pp.61−68 (1991) |
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