JP3551159B2 - 異常報知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計測した物理量と、あらかじめ記憶している異常判定値とを比較して異常であるか否かを判定し、異常であると判定したときに、報知動作を行うように構成された異常報知システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば保護者があらかじめ地図上における所定の区域を危険区域として指定し、子供や徘徊老人が当該危険区域へ進入したか否かを監視することによって、子供や徘徊老人が危険区域へ進入したことを検出したときに、異常であることを報知すべく報知動作を行う異常報知システムが考えられている。このものは、例えば子供や徘徊老人に測位機能を有する携帯端末を持たせ、監視センターにおいて、携帯端末から位置情報を通信網を通じて受信し、携帯端末から受信した位置情報により示される位置と、あらかじめ危険区域として指定された区域とを比較することによって、子供や徘徊老人が危険区域へ進入したか否かを検出し、子供や徘徊老人が危険区域へ進入したことを検出したときに、保護者に異常を通報するものである。
【0003】
しかしながら、子供や徘徊老人が同伴者を伴って外出するような場合を想定すると、このような場合には、保護者から見れば、子供や徘徊老人が危険区域として指定された区域へ進入した場合であっても、子供や徘徊老人が同伴者を伴っていることから、監視センターから異常を通報して欲しくないものである。そのため、このような場合に、監視センターが保護者に異常を通報してしまうと、保護者が混乱してしまうという虞がある。
【0004】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常を報知すべく条件を書換えることができ、それによって、不必要な報知動作が行われることを未然に回避することができる異常報知システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の異常報知システムによれば、携帯端末では、計測手段は、物理量を計測し、送信手段は、計測手段が計測した物理量を送信する。そして、監視センター端末では、携帯端末の計測手段が計測した物理量を送信手段から通信網を通じて受信手段が受信すると、報知制御手段は、受信手段が受信した物理量と異常判定値記憶手段が記憶している異常判定値とを比較して異常であるか否かを判定し、異常であると判定したときに、通信回線を通じて家庭内端末の報知手段に報知動作を行わせる。また、家庭内端末では、操作手段において所定操作が行われると、異常判定値書換手段は、行われた所定操作に応じて、監視センター端末の異常判定値記憶手段が記憶している異常判定値を通信回線を通じて書換えさせる。
【0006】
このように、家庭内端末にて所定操作が行われると、監視センター端末における報知動作を行うか否かの判定基準となる異常判定値を通信回線を通じて書換えさせるように構成したので、例えば子供や徘徊老人が危険区域へ進入したときに異常報知を行うシステムであれば、保護者は、子供や徘徊老人が同伴者を伴って外出するような場合には、所定操作を行って、通常のときに危険区域として指定している区域を例外的に危険区域から除外することによって、子供や徘徊老人が当該区域へ進入した場合であっても、報知動作が行われることを未然に回避することができ、不必要な報知動作が行われることを未然に回避することができる。
【0007】
請求項2記載の異常報知システムによれば、家庭内端末では、操作手段において他の所定操作が行われると、計測条件書換手段は、行われた他の所定操作に応じて、携帯端末の計測条件記憶手段が記憶している計測条件を通信回線を通じて書換えさせる。
【0008】
このように、家庭内端末にて他の所定操作が行われると、携帯端末における物理量を計測するための計測条件を通信回線を通じて書換えさせるように構成したので、例えば子供や徘徊老人が危険区域へ進入したときに異常報知を行うシステムであれば、保護者は、他の所定操作を行って、例えば測位を行うための測位条件を書換えることによって、子供や徘徊老人の移動速度が比較的速い場合には、測位を行う周期を比較的小さく設定し、一方、子供や徘徊老人の移動速度が比較的遅い場合には、測位を行う周期を比較的大きく設定するなど、子供や徘徊老人の移動速度に応じて、子供や徘徊老人を適切に監視することができる。
【0009】
請求項3記載の異常報知システムによれば、異常判定値書換手段により異常判定値として危険区域が書換えられた場合に、その書換えられた危険区域が有効となる時間に制限が設けられている。
【0010】
請求項4記載の異常報知システムによれば、計測条件書換手段により計測条件として測位条件が書換えられた場合に、その書換えられた測位条件が有効となる時間に制限が設けられている。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を子供や徘徊老人が危険区域へ進入したときに異常報知を行うシステムに適用した第1実施例について、図1ないし図7を参照して説明する。尚、この第1実施例は、本発明の請求項1ないし請求項3に対応する。
【0015】
まず、図1は、システムの全体の構成を概略的に示している。携帯端末1は、子供や徘徊老人が容易に携帯することが可能となるべく例えばカード型の形状をなすものであり、制御部2、GPS(Global Positioning System )測位部3(本発明でいう計測手段)、測位条件記憶部4(本発明でいう計測条件記憶手段)および通信部5(本発明でいう送信手段)を備えて構成されている。制御部2は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、所定の記憶領域に記憶されている制御プログラムを実行することによって、GPS測位部3、測位条件記憶部4および通信部5を制御する。
【0016】
GPS測位部3は、GPS衛星6が放射したGPS電波を捕捉し、捕捉したGPS電波を無線処理してGPSデータを取得し、取得したGPSデータを演算する。この場合、GPS測位部3は、ネットワークアシスト型に対応するものでなく、つまり、GPSデータの演算を自己のみで行うものであれば、携帯端末1の地図上の位置を示す緯度および経度を算出し、一方、ネットワークアシスト型に対応するものであり、つまり、GPSデータの演算を自己と通信網7側の測位サーバ(図示せず)との間で共同して行うものであれば、測位サーバとの間の共同によって携帯端末1の地図上の位置を示す緯度および経度を算出する。尚、図1では、GPS衛星6を2機のみ示しているが、GPS測位部3がGPSデータを演算するに際しては、少なくとも3機のGPS衛星6からのGPS電波を捕捉する必要がある。測位条件記憶部4は、GPS測位部3が測位を行うための測位条件として測位周期を記憶している。通信部5は、通信網7を通じて監視センター端末8との間で各種の信号を通信する。
【0017】
監視センター端末8は、監視センター内に設置されているもので、制御部9 (本発明でいう報知制御手段)、通信部10(本発明でいう受信手段)および危険区域記憶部11(本発明でいう異常判定値記憶手段)を備えて構成されている。制御部9は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、所定の記憶領域に記憶されている制御プログラムを実行することによって、通信部10および危険区域記憶部11を制御する。通信部10は、通信網7を通じて携帯端末1或いは家庭内端末12との間で各種の信号を通信する。危険区域記憶部11は、詳しくは後述するように、地図上における所定の区域を危険区域として記憶している。尚、この場合、危険区域記憶部11は、危険区域を例えば緯度および経度に換算して記憶している。
【0018】
家庭内端末12は、家庭内に設置されているもので、制御部13(本発明でいう異常判定値書換手段、計測条件書換手段)、通信部14、操作部15(本発明でいう操作手段)、表示部16(本発明でいう報知手段)および鳴動部17(本発明でいう報知手段)を備えて構成されている。制御部13は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、所定の記憶領域に記憶されている制御プログラムを実行することによって、通信部14、操作部15、表示部16および鳴動部17を制御する。
【0019】
通信部14は、通信網7を通じて監視センター端末8との間で各種の信号を通信する。操作部15は、図2に示すように、「機能」キー、「解除」キー、「0」〜「9」の「数字」キーおよび「矢印」キーなどの複数のキーをタッチパネル形式によって配列してなるもので、いずれかのキーが操作されると、キー操作検出を制御部13に出力し、制御部13は、操作部15からキー操作検出を入力すると、表示指令を表示部16に出力することによって、キーの操作に応じた表示メッセージなどを表示部16に表示させる。
【0020】
また、制御部13は、詳しくは後述するように、監視センター端末8から報知指令信号を通信部14が受信したことを検出すると、表示指令を表示部16に出力することによって、異常であることを示すべく表示メッセージを表示部16に表示させ、また、鳴動指令を鳴動部17に出力することによって、異常であることを示すべく音声ガイダンスを鳴動部17から鳴動させる。
【0021】
次に、上記した構成の作用について、図3ないし図7も参照して説明する。ここで、図3は、携帯端末1が行う制御の内容をフローチャートとして示しており、図4は、監視センター端末8が行う制御の内容をフローチャートとして示しており、図5は、家庭内端末12が行う制御の内容をフローチャートとして示している。尚、ここでは、GPS測位部3がネットワークアシスト型に対応するものでなく、つまり、GPSデータの演算を自己のみで行うものであることを前提とする。
【0022】
携帯端末1において、制御部2は、測位のタイミングになったことを検出すると、ステップS1において「YES」と判定し、GPS測位部3に測位を行わせる(ステップS2)。次いで、制御部2は、通信部5に発信動作を行わせることによって、監視センター端末8との間で通信回線を接続させ、GPS測位部3における演算結果を含む演算結果信号を監視センター端末8に送信させる(ステップS3)。そして、制御部2は、演算結果信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0023】
監視センター端末8において、制御部9は、携帯端末1から演算結果信号を通信部10が受信したことを検出すると、ステップT1において「YES」と判定し、受信した演算結果信号に含まれている演算結果を解析して携帯端末1の位置を認識し、認識した携帯端末1の位置と、危険区域記憶部11が記憶している危険区域とを比較する(ステップT2)。ここで、制御部9は、携帯端末1の位置が危険区域の区域内であれば、ステップT2において「YES」と判定し、通信部10に発信動作を行わせることによって、家庭内端末12との間で通信回線を接続させ、報知指令信号を家庭内端末12に送信させる(ステップT3)。そして、制御部9は、報知指令信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0024】
家庭内端末12において、制御部13は、監視センター端末8から報知指令信号を通信部14が受信したことを検出すると、ステップU1において「YES」と判定し、上記したように、表示指令を表示部16に出力することによって、異常であることを示すべく表示メッセージを表示部16に表示させ(ステップU2)、また、鳴動指令を鳴動部17に出力することによって、異常であることを示すべく音声ガイダンスを鳴動部17から鳴動させる(ステップU3)。
【0025】
このような制御によって、保護者は、家庭内端末12において異常であることを示す表示メッセージが表示され、また、異常であることを示すべく音声ガイダンスが鳴動されることによって、子供や徘徊老人が危険区域へ進入したことを認識することが可能となる。
【0026】
さて、ここで、保護者が危険区域を書換える場合について、以下に説明する。家庭内端末12において、制御部13は、危険区域を表示するためのキーが操作されたことを検出すると、ステップU4において「YES」と判定し、表示指令を表示部16に出力することによって、例えば図6(a)に示すように、その時点で危険区域として指定されている区域(○○駅、○○工場、○○川の周辺の区域)を示すべく地図を表示部16に表示させる(ステップU5)。この場合、制御部13は、危険区域として指定されている区域を、例えば反転表示することによって、或いは、カラー表示可能なものであれば、他の区域と色を変えることによって、他の区域と区別して表示させる。尚、図6では、例えば自宅を「×」印で示しており、また、危険区域として指定されている区域を斜線を付して示している。
【0027】
ここで、保護者が例えばタッチペンなどを用いて、例えば図6(b)に示すように、危険区域として指定する区域(○○工場の周辺の区域)を書換えると、制御部13は、危険区域を書換える操作が行われたことを検出すると、ステップU6において「YES」と判定し、通信部14に発信動作を行わせることによって、監視センター端末8との間で通信回線を接続させ、書換えられた新しい危険区域を示す危険区域書換信号を監視センター端末8に送信させる(ステップU7)。そして、制御部13は、危険区域書換信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0028】
監視センター端末8において、制御部9は、家庭内端末12から危険区域書換信号を通信部10が受信したことを検出すると、ステップT4において「YES」と判定し、受信した危険区域書換信号を解析して新しい危険区域を認識し、危険区域記憶部11に記憶している危険区域を新しい危険区域に書換える(ステップT5)。このような制御によって、保護者は、危険区域を書換えることが可能となる。
【0029】
次に、保護者が携帯端末1が行うGPS測位の測位条件を書換える場合について、以下に説明する。家庭内端末12において、制御部13は、携帯端末1が行うGPS測位の測位条件を表示するためのキーが操作されたことを検出すると、ステップU8において「YES」と判定し、表示指令を表示部16に出力することによって、例えば図7(a)に示すように、その時点で設定されている測位条件(測位周期が30分)を表示部16に表示させる(ステップU9)。
【0030】
ここで、保護者が、例えば図7(b)に示すように、測位条件(測位周期が10分)を書換えると、制御部13は、測位条件を書換える操作が行われたことを検出すると、ステップU10において「YES」と判定し、通信部14に発信動作を行わせることによって、監視センター端末8との間で通信回線を接続させ、書換えられた新しい測位条件を示す測位条件書換信号を監視センター端末8に送信させる(ステップU11)。そして、制御部13は、測位条件書換信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0031】
監視センター端末8において、制御部9は、家庭内端末12から測位条件書換信号を通信部10が受信したことを検出すると、ステップT6において「YES」と判定し、通信部14に発信動作を行わせることによって、携帯端末1との間で通信回線を接続させ、家庭内端末12から受信した測位条件書換信号を携帯端末1に送信させる(ステップT7)。そして、制御部9は、測位条件書換信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0032】
携帯端末1において、制御部2は、監視センター端末8から測位条件書換信号を通信部5が受信したことを検出すると、ステップS4において「YES」と判定し、受信した測位条件書換信号を解析して新しい測位条件を認識し、測位条件記憶部4に記憶している測位条件を新しい測位条件に書換える(ステップS5)。このような制御によって、保護者は、携帯端末1が行うGPS測位の測位条件を書換えることが可能となる。
【0033】
以上に説明したように第1実施例によれば、家庭内端末12において危険区域を書換えるための操作を行うと、監視センター端末8の危険区域記憶部11が記憶している危険区域が書換えられるように構成したので、保護者は、例えば子供や徘徊老人が同伴者を伴って外出するような場合であれば、危険区域を書換えるための操作を行って、通常のときに危険区域として指定している区域を例外的に危険区域から除外することによって、子供や徘徊老人が当該区域へ進入した場合であっても、報知動作が行われることを未然に回避することができ、不必要な報知動作が行われることを未然に回避することができる。
【0034】
また、家庭内端末12において測位条件を書換えるための操作を行うと、携帯端末1の測位条件記憶部4が記憶している測位条件が書換えられるように構成したので、保護者は、子供や徘徊老人の移動速度が比較的速い場合には、測位を行う周期を比較的小さく設定し、一方、子供や徘徊老人の移動速度が比較的遅い場合には、測位を行う周期を比較的大きく設定するなど、子供や徘徊老人の移動速度に応じて、子供や徘徊老人を適切に監視することができる。
【0035】
また、携帯端末1に、GPS測位部3、測位条件記憶部4および通信部5を搭載するように構成したので、上記したような子供や徘徊老人が危険区域へ進入したときに異常報知を行うシステムに適用することができるのみでなく、例えば自動車の車室内に置いておくことによって、自動車の盗難を監視するシステムにも適用することができるなど、使用形態の拡張を図ることができる。
【0036】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2実施例について、図8ないし図10を参照して説明する。尚、この第2実施例は、本発明の請求項4ないし請求項7に対応する。また、ここでは、上記した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
【0037】
上記した第1実施例は、携帯端末1にて、GPS測位部3における演算結果を含む演算結果信号を監視センター端末8に送信し、監視センター端末8にて、携帯端末1から受信した演算結果信号に基づいて携帯端末1の位置を認識し、認識した携帯端末1の位置と、危険区域記憶部11が記憶している危険区域とを比較するように構成したものであるが、これに対して、この第2実施例は、携帯端末が危険区域記憶部を有することによって、監視センター端末を省略し、携帯端末にて、携帯端末の位置を認識し、認識した携帯端末の位置と、危険区域記憶部が記憶している危険区域とを比較するように構成したものである。
【0038】
すなわち、図8において、携帯端末21は、制御部22、GPS測位部23、測位条件記憶部24、危険区域記憶部25および通信部26を備えて構成されている。また、家庭内端末27は、家庭内に設置されているもので、制御部28、通信部29、操作部30、表示部31および鳴動部32を備えて構成されている。
【0039】
次に、上記した構成の作用について、図9および図10も参照して説明する。ここで、図9は、携帯端末21が行う制御の内容をフローチャートとして示しており、図10は、家庭内端末27が行う制御の内容をフローチャートとして示している。
【0040】
携帯端末21において、制御部22は、測位のタイミングになったことを検出すると、ステップV1において「YES」と判定し、GPS測位部23に測位を行わせる(ステップV22)。そして、制御部22は、GPS測位部23における演算結果を解析して携帯端末21の位置を認識し、認識した携帯端末21の位置と、危険区域記憶部25が記憶している危険区域とを比較する(ステップV3)。ここで、制御部22は、携帯端末21の位置が危険区域の区域内であれば、ステップV3において「YES」と判定し、通信部26に発信動作を行わせることによって、家庭内端末27との間で通信回線を接続させ、報知指令信号を家庭内端末27に送信させる(ステップV4)。そして、制御部22は、報知指令信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0041】
家庭内端末27において、制御部28は、携帯端末21から報知指令信号を通信部29が受信したことを検出すると、ステップW1において「YES」と判定し、表示指令を表示部31に出力することによって、異常であることを示すべく表示メッセージを表示部31に表示させ(ステップW2)、また、鳴動指令を鳴動部32に出力することによって、異常であることを示すべく音声ガイダンスを鳴動部32から鳴動させる(ステップW3)。
【0042】
このような制御によって、保護者は、家庭内端末27において異常であることを示す表示メッセージが表示され、また、異常であることを示すべく音声ガイダンスが鳴動されることによって、子供や徘徊老人が危険区域へ進入したことを認識することが可能となる。
【0043】
さて、ここでも、保護者が危険区域を書換える場合について、以下に説明する。家庭内端末27において、制御部28は、危険区域を表示するためのキーが操作されたことを検出すると、ステップW4において「YES」と判定し、表示指令を表示部31に出力することによって、例えば上記した図6(a)に示したように、その時点で危険区域として指定されている区域(○○駅、○○工場、○○川の周辺の区域)を示すべく地図を表示部31に表示させる(ステップW5)。
【0044】
ここで、保護者が例えばタッチペンなどを用いて、例えば上記した図6(b)に示したように、危険区域として指定する区域(○○工場の周辺の区域)を書換えると、制御部28は、危険区域を書換える操作が行われたことを検出すると、ステップW6において「YES」と判定し、通信部29に発信動作を行わせることによって、携帯端末21との間で通信回線を接続させ、書換えられた新しい危険区域を示す危険区域書換信号を携帯端末21に送信させる(ステップW7)。そして、制御部28は、危険区域書換信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0045】
携帯端末21において、制御部22は、家庭内端末27から危険区域書換信号を通信部26が受信したことを検出すると、ステップV5において「YES」と判定し、受信した危険区域書換信号を解析して新しい危険区域を認識し、危険区域記憶部25に記憶している危険区域を新しい危険区域に書換える(ステップV6)。このような制御によって、保護者は、危険区域を書換えることが可能となる。
【0046】
次に、保護者が携帯端末21が行うGPS測位の測位条件を書換える場合について、以下に説明する。家庭内端末27において、制御部28は、携帯端末21が行うGPS測位の測位条件を表示するためのキーが操作されたことを検出すると、ステップW8において「YES」と判定し、表示指令を表示部31に出力することによって、例えば上記した図7(a)に示したように、その時点で設定されている測位条件(測位周期が30分)を表示部31に表示させる(ステップW9)。
【0047】
ここで、保護者が、例えば上記した図7(b)に示したように、測位条件(測位周期が10分)を書換えると、制御部28は、測位条件を書換える操作が行われたことを検出すると、ステップW10において「YES」と判定し、通信部29に発信動作を行わせることによって、携帯端末21との間で通信回線を接続させ、書換えられた新しい測位条件を示す測位条件書換信号を携帯端末21に送信させる(ステップW11)。そして、制御部28は、測位条件書換信号の送信が完了したのち、通信回線を切断させる。
【0048】
携帯端末21において、制御部22は、家庭内端末27から測位条件書換信号を通信部22が受信したことを検出すると、ステップV7において「YES」と判定し、受信した測位条件書換信号を解析して新しい測位条件を認識し、測位条件記憶部25に記憶している測位条件を新しい測位条件に書換える(ステップV8)。このような制御によって、保護者は、携帯端末21が行うGPS測位の測位条件を書換えることが可能となる。
【0049】
以上に説明したように第2実施例によれば、家庭内端末27において危険区域を書換えるための操作を行うと、携帯端末21の危険区域記憶部25が記憶している危険区域が書換えられるように構成したので、上記した第1実施例に記載したものと同様の作用効果を得ることができ、すなわち、保護者は、例えば子供や徘徊老人が同伴者を伴って外出するような場合であれば、危険区域を書換えるための操作を行って、通常のときに危険区域として指定している区域を例外的に危険区域から除外することによって、子供や徘徊老人が当該区域へ進入した場合であっても、報知動作が行われることを未然に回避することができ、不必要な報知動作が行われることを未然に回避することができる。
【0050】
また、家庭内端末27において測位条件を書換えるための操作を行うと、携帯端末21の測位条件記憶部24が記憶している測位条件が書換えられるように構成したので、上記した第1実施例に記載したものと同様の作用効果を得ることができ、すなわち、保護者は、子供や徘徊老人の移動速度が比較的速い場合には、測位を行う周期を比較的小さく設定し、一方、子供や徘徊老人の移動速度が比較的遅い場合には、測位を行う周期を比較的大きく設定するなど、子供や徘徊老人の移動速度に応じて、子供や徘徊老人を適切に監視することができる。
【0051】
(その他の実施の形態)
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
操作部におけるキーの種類や配列は、他の種類や配列であっても良く、また、表示部における表示画面は、他の表示画面であっても良い。
危険区域を指定するに際しては、タッチペンを用いて指定することに限らず、例えば自宅から半径n(nは正数)キロメートルを越えた区域を指定するなど、キーを操作することによって指定することが可能な構成であっても良い。
【0052】
タイムスケジュールの機能を併用することによって、書換えられた危険区域や測位条件が有効となる時間に制限を持たせる構成であっても良い。
複数の危険区域や複数の測位条件を登録することによって、それらを読出すことが可能な構成であっても良い。
1つの監視センター端末が複数の携帯端末および複数の家庭内端末と通信する構成であっても良い。
携帯端末の位置を認識する方法としては、GPS測位機能を利用する方法に限らず、携帯端末が電話機能を有している場合であれば、携帯端末が位置登録している基地局の位置に基づいて携帯端末の概ねの位置を認識する方法であっても良い。
【0053】
携帯端末が自発的に測位を行って演算結果信号を送信する構成に限らず、監視センター端末が携帯端末にリクエスト信号を送信し、携帯端末がリクエスト信号を受信したことに応じて測位を行って演算結果信号を送信する構成であっても良い。
監視センター端末が行う制御と、家庭内端末が行う制御とを一の端末で行う構成であっても良く、つまり、異常であるか否かを判定する制御と、報知動作を行う制御とを一の端末で行う構成であっても良い。
携帯端末において、演算結果信号を送信したのちに、測位条件の書換の要求が発生したか否かを確認し、確認を完了したのちに、通信回線を切断させる構成であっても良く、また、監視センター端末において、報知指令信号を送信したのちに、危険区域の書換の要求が発生したか否かを確認し、確認を完了したのちに、通信回線を切断させる構成であっても良い。
【0054】
計測手段は、GPS測位を行うGPS測位部に限らず、速度を計測する速度計測部、温度を計測する温度計測部或いは水圧を計測する水圧計測部などであっても良く、その場合、速度計測部を採用した構成であれば、例えば自動車に関わる事件(連れ去り事件など)に遭遇していることを報知することが可能となり、また、温度計測部を採用した構成であれば、例えば火災などの火に関わる事故に遭遇していることを報知することが可能となり、さらに、水圧計測部を採用した構成であれば、例えば水に関わる事故(川や用水路への転落など)に遭遇していることを報知することが可能となる。また、これらの複数の計測部を併用する構成であっても良く、例えばGPS測位部と水圧計測部とを併用する構成であれば、一のシステムによって、危険区域へ進入したこと或いは水に関わる事故に遭遇していることを報知することが可能となる。
【0055】
各実施例において、上記した処理を行う制御プログラムは、最初(例えば製品化の段階)から所定の記憶領域に記憶されているものに限らず、例えば特定のサーバから通信網を通じて各端末にダウンロードされたり或いはカードなどの記憶媒体から各端末に転送され、インストールされるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体の構成を概略的に示す図
【図2】操作部を概略的に示す図
【図3】携帯端末が行う制御の内容を示す図
【図4】監視センター端末が行う制御の内容を示す図
【図5】家庭内端末が行う制御の内容を示す図
【図6】表示画面の一例を示す図
【図7】図6相当図
【図8】本発明の第2実施例の全体の構成を概略的に示す図
【図9】図3相当図
【図10】図5相当図
【符号の説明】
図面中、1は携帯端末、3はGPS測位部(計測手段)、4は測位条件記憶部(計測条件記憶手段)、5は通信部(送信手段)、8は監視センター端末、9は制御部(報知制御手段)、10は通信部(受信手段)、11は危険区域記憶部(異常判定値記憶手段)、12は家庭内端末、13は制御部(異常判定値書換手段、計測条件書換手段)、15は操作部(操作手段)、16は表示部(報知手段)、17は鳴動部(報知手段)である。
Claims (4)
- 携帯可能な携帯端末と、監視センター内に設置される監視センター端末と、家庭内に設置される家庭内端末とを備えた異常報知システムであって、
前記携帯端末は、物理量を計測する計測手段と、この計測手段が計測した物理量を送信する送信手段とを備え、
前記監視センター端末は、前記送信手段から通信網を通じて物理量を受信する受信手段と、異常判定値を記憶する異常判定値記憶手段と、前記受信手段が受信した物理量と前記異常判定値記憶手段が記憶している異常判定値とを比較して異常であるか否かを判定して異常であると判定したときに通信回線を通じて報知手段に報知動作を行わせる報知制御手段とを備え、
前記家庭内端末は、報知動作を行う報知手段と、所定操作を行うための操作手段と、この操作手段において所定操作が行われたことに応じて前記異常判定値記憶手段が記憶している異常判定値を通信回線を通じて書換えさせる異常判定値書換手段とを備えたことを特徴とする異常報知システム。 - 前記携帯端末は、前記計測手段が物理量を計測するための計測条件を記憶する計測条件記憶手段を備え、
前記家庭内端末は、前記操作手段において他の所定操作が行われたことに応じて前記計測条件記憶手段が記憶している計測条件を通信回線を通じて書換えさせる計測条件書換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の異常報知システム。 - 前記異常判定値書換手段により異常判定値として危険区域が書換えられた場合に、その書換えられた危険区域が有効となる時間に制限が設けられていることを特徴とする請求項1記載の異常報知システム。
- 計測条件書換手段により計測条件として測位条件が書換えられた場合に、その書換えられた測位条件が有効となる時間に制限が設けられていることを特徴とする請求項2記載の異常報知システム。
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