JP3556461B2 - M系列の位相シフト係数算出方式 - Google Patents

M系列の位相シフト係数算出方式 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡散変調方式による通信システム等に適用される、擬似雑音系列を指定された任意の位相で発生するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
スペクトル拡散変調を用いた通信方式においては、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)によって、多数の信号のスペクトルを広帯域に拡散させ多重化して伝送することが可能である。図9は、CDMA通信システムの一原理構成を示す図である。
【0003】
CDMA送信機901側では、送信信号源903から出力される例えば周波数変調又は位相変調された送信信号は、拡散変調部905によって、拡散符号生成部904が生成する拡散符号を使ってスペクトル拡散変調され、その結果得られる送信信号が伝送路906に送出される。
【0004】
CDMA受信機902においては、逆拡散復調部908が、送信側の拡散符号と同じ系列及び位相を有し送信側のタイミングに同期して逆拡散符号生成部907から出力される逆拡散符号を使って、受信信号に対し、逆拡散(復調)処理を行う必要がある。
【0005】
従って、逆拡散符号生成部907には、タイミング同期信号(通常は、CDMA受信機902内部において受信信号から自律的に生成される)に従って、任意の位相を有する系列符号を生成する機能が必要とされる。
【0006】
CDMA通信においては、スペクトルを拡散するための拡散符号(及び逆拡散符号)は、広帯域信号であることに加え、(1)多くのユーザへの符号の割当てを可能とするために符号の種類が多いこと、(2)異なるユーザの符号との識別を可能とするために相互相関が小さいこと、(3)自局宛の信号に対する同期が確実にとれるようにするために鋭い自己相関特定を有すること、及び(4)通信信号の秘話性を高めるためにできるだけランダムで周期が長く解読が困難であること、等の条件が要求される。
【0007】
このような条件を満足する符号として、従来、擬似雑音(PN:PseudorandomNoise)系列が知られている。
PN系列は、シフトレジスタを用いて発生させることができるため、その発生過程は、確定的(deterministic )であり真にランダムではない。しかし、PN系列は、以下のランダム性の性質(randomness property )を満足する符号であるため、上記条件を必要とするCDMA通信の拡散符号として適している。
性質1:平衡性(balance property)
系列の1周期内で、“1”の出現回数と“0”の出現回数は、高々1しか違わない。
性質2:連なり性(run property)
1周期に含まれる「1の連なり」と「0の連なり」のうち、それぞれの連なりの長さは、連なりの分類数の1/2が“1”、1/4が“2”、1/8が“3”、・・・である。すなわち、連なり数kの連なりは{(連なりの分類数)×(1 /2)}個存在する。なお、この個数が1より小さくなる連なりは、無意味な連なりとなる。
性質3:相関性(correlation property)
系列を巡回させ、あらゆる状態で2つの系列間でそれらの各桁ごとに各系列の符号値の比較を行った場合、符号値が一致する桁の数と一致しない桁の数は、高々1しか違わない。
このような性質を満足するPN系列の代表例として、M系列(maximum lengthsequence:最大周期系列)が知られている。M系列は、図10に示される、n段のシフトレジスタを含む回路を用いて、発生される。
【0008】
図10で、n段のシフトレジスタの各段の出力に係数f(=0又は1)が乗算され、その乗算結果が、排他的論理和回路(図中の丸で囲まれた“+”記号)を介してシフトレジスタの入力側にフィードバックされる。
【0009】
初期状態が、シフトレジスタの各段が全て0である状態ではない場合に、係数fが特定の条件を満たすときに、シフトレジスタから出力される系列aの周期が、n段のシフトレジスタによって発生できる最大周期(2−1)となる。このような系列が、M系列と呼ばれる。
【0010】
いま、図10の回路は、次式によって表現できる。
【0011】
【数1】
Figure 0003556461
【0012】
この式において、f=1とおけば、次式が得られる。
【0013】
【数2】
Figure 0003556461
【0014】
上記数1式又は数2式は、線形再帰式(linear recurring equation )とよばれる。ここで、ai+j =xとなるような遅延演算子xを導入すると、数2式は、次式で表現される。
【0015】
【数3】
Figure 0003556461
【0016】
上記数3式の左辺の括弧内の項によって表現される、次式の多項式f(x) は、特性多項式(characteristic polynomial )と呼ばれる。
【0017】
【数4】
Figure 0003556461
【0018】
この数4式に示される係数fがガロア体GF(2)に属し、f(x) が、ガロア体GF(2)の原始元αが有する最小多項式である場合に、n段のシフトレジスタを含む図10に示される回路は、最大周期(2−1)を有するM系列を発生できることが知られている。この最小多項式は、k次原始多項式(primitive polynominal of degree k )と呼ばれている。詳細は、例えば文献:「センシング/認識シリーズ 第8巻、M系列とその応用/16頁〜」(柏木 濶著/昭晃堂)に示されている。
【0019】
原始多項式は、上記文献の171頁〜191頁に示されるようにして算出することができ、また、そこで引用されているいくつかの文献によって、多くの種類の原始多項式が既に求められている。
【0020】
例えば、ガロア体GF(2)の原始多項式f(x) =x+x+1に対応する数4式に示される係数fは、f=1,f=1,f=f=0,f=1となる。この結果、図10に基づいて、図11に示されるM系列発生回路を構成することができる。
【0021】
ここで、図11に示されるM系列発生回路で、M系列の出力aに対して位相がdビットだけシフトしたM系列xを得ることを考える。M系列は、n段(図11の場合は4段)のシフトレジスタの所定の初期状態が与えられれば、それから後の全ての状態が定まるから、任意の位相を有するM系列は、次式に示されるように、シフトレジスタの各段の出力の線形結合によって得られることがわかる。
【0022】
【数5】
Figure 0003556461
【0023】
これより、4段のシフトレジスタを含む図11に示されるM系列発生回路から、任意の位相を有するM系列を発生する回路は、図12に示されるように構成することができる。
【0024】
図12で、PN発生器(PNG)1201内の4段のシフトレジスタ(SR)1203の各段には、それぞれ初期値が与えられる。タップ(TAP)1204により、図11に相当するフィードバックが与えられる。可変タップ(ATAP)1202内の4つのアンド回路(AND)1206には、数5式の各係数b〜bに対応するタップ情報(TAPINFO)1205が与えられる。この結果、SR1203の各段の出力のうち、上記TAPINFO1205によって選択された出力が、それに対応するアンド回路(AND)1206及び排他的論理和回路(EXOR)1207によって他の出力と加算され、それらの加算結果として、任意の位相dを有するM系列xが出力される。
【0025】
なお、SR1203の初期値を与える手段、及びシフト動作を実現するためのクロックを供給する手段等については、省略し図示していない。
次に、TAPINFO1205を構成する数5式の係数b〜bの算出原理について説明する。
【0026】
まず、図12に示されるPNG1201において、M系列の出力aに対してそれぞれ1〜3ビットだけ位相がシフトした各M系列x〜xは、図13に示されるように、第2段め〜第4段めの各シフトレジスタ段SR1〜SR4の各出力にほかならない。すなわち、
【0027】
【数6】
Figure 0003556461
【0028】
である。
次に、M系列の出力aに対して4ビット位相がシフトしたM系列xを考える。この場合、原始多項式f(x) =x+x+1において、
【0029】
【数7】
Figure 0003556461
【0030】
とおくと、ガロア体上の演算により、下記各式が成り立つ。
【0031】
【数8】
Figure 0003556461
【0032】
【数9】
Figure 0003556461
【0033】
上記数9式より、M系列の出力aに対して位相が4ビットシフトしたM系列xは、a自身と、aに対して位相が1ビットシフトした出力xとの排他的論理和によって表現できることがわかる。すなわち、図14に示されるように、aに対して位相が4ビットシフトしたM系列xは、第1段めのシフトレジスタ段SR0の出力と、第2段めのシフトレジスタ段SR1の出力の排他的論理和によって得られる。すなわち、
【0034】
【数10】
Figure 0003556461
【0035】
である。
続いて、M系列の出力aに対して位相が5ビットシフトしたM系列xは、数9式の両辺にxを乗算することによって得られる下記数11式より、図14に示されるように、第2段めのシフトレジスタ段SR1の出力と、第3段めのシフトレジスタ段SR2の出力の排他的論理和によって得られる。
【0036】
【数11】
Figure 0003556461
【0037】
すなわち、
【0038】
【数12】
Figure 0003556461
【0039】
である。
更に、M系列の出力aに対し位相が6ビットシフトしたM系列xは、数11式の両辺に更にxを乗算することによって得られる下記数13式より、第3段めのシフトレジスタ段SR2の出力と、第4段めのシフトレジスタ段SR3の出力の排他的論理和によって得られる。
【0040】
【数13】
Figure 0003556461
【0041】
すなわち、
【0042】
【数14】
Figure 0003556461
【0043】
である。
以上に示される規則でTAPINFO1205を構成する係数b〜bを順次出力する回路として、従来、図15に示されるものが知られている。
【0044】
この回路では、原始多項式f(x) =x+x+1に対応して4段のシフトレジスタ(SR)1501が用いられ、数7式の右辺を構成する各項1=x,x=xに対応するシフトレジスタ段a,aの入力側に排他的論理和回路EXOR1502が挿入され、そこにシフトレジスタの出力段aの出力(数7式の左辺項xに対応する)がフィードバックされる。なお、シフトレジスタ段aの前段は存在しないため、その入力側には出力段aの出力が直接フィードバックされる。
【0045】
より一般的には、原始多項式f(x) の次数に対応する段数のシフトレジスタが用いられ、f(x) =0とすることによって、数7式と同様にして、最高次数の項が左辺、それ以外の次数の項が右辺となる等式が構成される。そして、その等式の右辺を構成する各項に対応するシフトレジスタ段の入力側に排他的論理和回路が挿入され、そこにシフトレジスタの出力段の出力(その等式の左辺項に対応する)がフィードバックされる。
【0046】
続いて、図15において、SR1501の初期値として、第1段めのシフトレジスタ段aに1がセットされ、それ以外のシフトレジスタ段a〜aには0がセットされる。
【0047】
そして、所望の位相シフト量に対応する回数だけシフト動作が実行されることにより、SR1501の各段a〜aの各出力として、図12に示されるTAPINFO1205を構成する各係数b〜bが決定される。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図15に示される従来技術では、所望の位相シフト量に対応するTAPINFO1205を算出するためには、そのシフト量に対応する回数だけシフト動作を実行する必要がある。従って、M系列の周期が長くなった場合(例えば10分程度となった場合)には、TAPINFO1205の算出に膨大な時間がかかってしまうという問題点を有していた。
【0049】
本発明の課題は、各位相シフト量に対応する各タップ情報の算出を高速に実行することにある。
【0050】
【課題を解決するための手段】
本発明は、n次の原始多項式f(x) により生成されるM系列の出力aに対し位相がdビットだけシフトしたM系列xを、前記出力aに対しそれぞれ位相が0〜n−1ビットだけシフトした各M系列x〜xn−1 の線形結合、
+b+b+・・・+bn−1 n−1
によって得るための各位相シフト係数b〜bn−1 を算出するための技術を前提とする。
【0051】
本発明の第1の過程では、まず、位相シフト量dの2進値が入力される。
第2の過程では、10進値の1に対応するnビットのベクトル値が初期入力ベクトル値として設定される。
【0052】
第3の過程では、対象ビットが、第1の過程において入力された位相シフト量dの2進値の最上位ビットとして設定される。
第4の過程では、対象ビットが“1”である場合に、入力ベクトル値に、ガロア体GF(2)内で、原始元αのベクトル値が乗算され、その乗算結果が出力ベクトル値とされ、対象ビットが“0”である場合に、入力ベクトル値がそのまま出力ベクトル値とされる。
【0053】
第5の過程では、第4の過程において得られる出力ベクトル値に対してガロア体GF(2)内で自乗演算が実行される。
第6の過程では、第1の過程において入力された位相シフト量dの2進値において、対象ビットの位置が1ビット最下位ビット側にシフトされ、第5の過程における自乗演算結果を新たな入力ベクトル値として、第4及び第5の過程が実行させられる。
【0054】
第7の過程では、第1の過程において入力された位相シフト量dの2進値を構成する全てのビットについて第4及び第5の過程の実行が終了した時点で、それまでに得られた演算結果の各要素が位相シフト係数b〜bn−1 として出力される。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の原理>
まず、本発明の実施の形態の原理について説明する。
【0056】
本発明の実施の形態は、一例として、4段のシフトレジスタ(SR)1203を含み任意の位相を有するM系列を発生することのできる図12に示される回路を前提とする。
【0057】
今、ガロア体GF(2)の原始元をαとする。この場合、図12に示されるTAPINFO1205である前述の数5式の係数b〜bn−1 は、αをnビットのベクトルで表現したときに、そのベクトルについて、ガロア体GF(2)内でαを演算して得られるベクトルの各ビットの値に等価である。
【0058】
図1は、原始多項式f(x) =x+x+1に対応するガロア体GF(2)の原始元αのベクトル表現と、そのベキ乗(exponentiation)のベクトル表現を示す図である。この場合に、αのベクトル表現は(0(MSB) ,0,1,0(LSB) )(10進表現で2)である。そして、例えばα〜αのベクトル表現の各ビット値は、前述した従来技術における数6式、数10式、数12式、及び数14式によって示される各係数値b〜bとよく一致することがわかる。
【0059】
ここで、αは、下記数15式に示されるように分解することができる。
【0060】
【数15】
Figure 0003556461
【0061】
そして、数15式の分解演算によって得られる項αにおいてsをdに置き換えて更に数15式の分解演算を行う、という操作を繰り返すことにより、例えばαは、次式のように分解することができる。
【0062】
【数16】
Figure 0003556461
【0063】
これよりαのベクトル表現値は、数16式の右辺のように分解された括弧の入れ子構造の最も内側から順に、「現在ベクトル値にαのベクトル表現値を乗算しそのベクトル乗算結果を自乗する演算」又は「現在ベクトル値をそのまま自乗する演算」を、ガロア体GF(2)内で、概略{log(d)/log(2)}回繰り返し実行するだけで算出することができる。
【0064】
そして、ガロア体GF(2)内での、「現在ベクトル値にαのベクトル表現値を乗算しそのベクトル乗算結果を自乗する演算」又は「現在ベクトル値をそのまま自乗する演算」をハードウエアで実現することができれば、αのベクトル表現値、すなわち前述した数5式の係数b〜bn−1 は、シフトレジスタの段数nが大きければ大きいほど、従来必要であったシフト動作回数d回よりも大幅に少ない繰り返し回数で算出することが可能となる。
【0065】
図2は、任意の位相シフト量dが与えられたときに、図12のTAPINFO1205である前述した数5式の係数b〜bn−1 を算出するための上記繰返し演算を特定するアルゴリズムの原理図である。
ステップ1
まず、位相シフト量dの2進表現値が入力される。例えば、位相シフト量d=6としたとき、それに対する4ビットの2進表現値は、図2(a) に示されるように、(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )となる。
ステップ2
nビットのベクトル値(0(MSB) ,0,0,1(LSB) )(10進値の1)を、初期入力ベクトル値とする。
ステップ3
対象ビットが、ステップ1で入力された位相シフト量dの2進表現値のMSB(最上位ビット)とされる。
ステップ4
対象ビットが“1”なら、入力ベクトル値に、ガロア体GF(2)内で、原始元αのベクトル値が乗算され、その乗算結果がステップ4の出力ベクトル値とされる(操作I)。例えば、原始多項式f(x) =x+x+1に対応するガロア体GF(2)の原始元αのベクトル値は、図1に示されるように(0(MSB) ,0,1,0(LSB) )、すなわち10進値で2である。従って、この場合には、入力ベクトル値に対して、1ビット左シフト演算が実行される。
【0066】
対象ビットが“0”なら、入力ベクトル値がそのままステップ2の出力ベクトル値とされる。
ステップ5
ステップ4の出力ベクトル値がガロア体GF(2)内で自乗され、その演算結果がステップ5の出力ベクトル値とされる(操作II)。具体的には、ステップ4の出力ベクトル値のi番目の要素a(0≦i≦n−1)がセットされている場合には、aがクリアされ要素a2iに、mod 2で1が加算され、その加算結果がステップ5の出力ベクトル値とされる。但し、2iがn以上の場合には、ガロア体GF(2)内の原始多項式f(x) によって定まるα2iと等価な1本以上の要素aに対して、mod 2で1が加算され、その加算結果がステップ5の出力ベクトル値とされる。
ステップ6
ステップ1で入力された位相シフト量dの2進表現値において、対象ビットの位置が1ビットLSB側にシフトされ、ステップ5の出力ベクトル値が新たな入力ベクトル値とされて、上記ステップ4とステップ5が再度実行される。
【0067】
LSBに対するステップ4とステップ5の処理が終了したら、そのステップ5で得られた出力ベクトル値の各要素が、図12のTAPINFO1205とされる。
以上のステップ1〜ステップ6のアルゴリズムをハードウエアで実現することにより、任意の位相シフト量dに対する図12のTAPINFO1205を高速に演算することが可能となる。
【0068】
図2(b) は、位相シフト量d=6に対応する図2(a) に示される4ビットの位相シフト量(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )に対して、上記ステップ1〜ステップ6が実行される手順を示した図である。
【0069】
また、図2(c) は、図2(b) の各演算手順に対する数学的な演算結果を示した図である。図2(c) の最終的な演算結果α=α+αは、数13式に示される従来の演算結果と良く一致している。
<本発明の実施の形態の全体構成>
図3は、4段のシフトレジスタ(SR)1203を含み任意の位相を有するM系列を発生することのできる図12に示される回路を前提とし、図12のTAPINFO1205を生成する、本発明の実施の形態の回路の構成図である。
【0070】
また、図4は、図3の回路の動作タイミングチャートである。
今、原始多項式をf(x) =x+x+1とすれば、位相シフト量(SFTVAL)301、ラッチ出力(LATOUT)306、自乗演算部出力(MULOUT)308、及び2倍演算部出力(DBLOUT)310等の信号は、4ビット幅のベクトル信号となる。
【0071】
まず、SFTVAL301がシフト量レジスタ(SREG)302に予め設定されている。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ1に対応する。図4の例では、例えば、位相シフト量d=6であって、SREG302には、その4ビットの2進表現値(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )が設定される。
【0072】
またラッチ部(LAT)305には、4ビットのベクトル値(0(MSB) ,0,0,1(LSB) )が、予め初期入力ベクトル値(LATINI)304として設定されている。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ2に対応する。この結果、LATOUT306は、初期ベクトル値(0(MSB) ,0,0,1(LSB) )(10進表現の1)を示し、従って、自乗演算部(MUL)307から出力されるMULOUT308も同じベクトル値となる。
【0073】
次に図4に示されるタイミングT0で、SREG302からスイッチ(SW)303に、SFTVAL301の2進表現値(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )の第4ビット値(MSB値)“0”が、選択制御信号(SEL)311として出力される。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ3に対応する。
【0074】
SW303は、SEL311の値が“0”である場合には、MULOUT308を選択する。そして、図4に示されるように、タイミングT1において、SW303が選択しているMULOUT308のベクトル値(0(MSB) ,0,0,1(LSB) )が、LAT305にラッチされる。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ4における対象ビットが“0”である場合の処理に対応する。
【0075】
この結果、LATOUT306は、ベクトル値(0(MSB) ,0,0,1(LSB) )(10進表現の1)を示し、従って、MUL307から出力されるMULOUT308も同じベクトル値となる。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ5に対応する。
【0076】
次に、図4に示されるように、タイミングT2で、SREG302の内容がシフトされ、SREG302からSW303に、SFTVAL301の2進表現値(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )の第3ビット値“1”が、SEL311として出力される。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ6に対応する。
【0077】
SW303は、SEL311の値が“1”である場合には、DBLOUT310を選択する。ここで、2倍演算部(DBL)309は、MULOUT308のベクトル値(0(MSB) ,0,0,1(LSB) )に対して1ビット左シフト演算を実行することによって、DBLOUT310として、ベクトル値(0(MSB) ,0,1,0(LSB) )を出力する。そして、図4に示されるように、タイミングT3において、SW303が選択しているDBLOUT310の上記ベクトル値が、LAT305にラッチされる。この動作は、前述の<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ4における対象ビットが“1”である場合の処理に対応する。
【0078】
この結果、LATOUT306は、ベクトル値(0(MSB) ,0,1,0(LSB) )を示し、従って、MUL307から出力されるMULOUT308は、ベクトル値(0(MSB) ,1,0,0(LSB) )を示す。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ5に対応する。
【0079】
次に、図4に示されるように、タイミングT4で、SREG302の内容がシフトされ、SREG302からSW303に、SFTVAL301の2進表現値(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )の第2ビット値“1”が、SEL311として出力される。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ6に対応する。
【0080】
SW303は、SEL311の値が“1”である場合には、DBLOUT310を選択する。ここで、2倍演算部(DBL)309は、MULOUT308のベクトル値(0(MSB) ,1,0,0(LSB) )に対して1ビット左シフト演算を実行することによって、DBLOUT310として、ベクトル値(1(MSB) ,0,0,0(LSB) )を出力する。そして、図4に示されるように、タイミングT5において、SW303が選択しているDBLOUT310の上記ベクトル値が、LAT305にラッチされる。この動作は、前述の<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ4における対象ビットが“1”である場合の処理に対応する。
【0081】
この結果、LATOUT306は、ベクトル値(1(MSB) ,0,0,0(LSB) )を示し、従って、MUL307から出力されるMULOUT308は、ベクトル値(1(MSB) ,1,0,0(LSB) )を示す。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ5に対応する。
【0082】
次に、図4に示されるように、タイミングT4で、SREG302の内容がシフトされ、SREG302からSW303に、SFTVAL301の2進表現値(0(MSB) ,1,1,0(LSB) )の第1ビット値(LSB)“0”が、SEL311として出力される。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ6に対応する。
【0083】
SW303は、SEL311の値が“0”である場合には、MULOUT308のベクトル値(1(MSB) ,1,0,0(LSB) )を選択する。そして、図4に示されるように、タイミングT7において、SW303が選択しているMULOUT308の上記ベクトル値が、LAT305にラッチされる。この動作は、前述した<本発明の実施の形態の原理>で示される演算アルゴリズムのステップ4における対象ビットが“0”である場合の処理に対応する。
【0084】
この結果、LATOUT306は、ベクトル値(1(MSB) ,1,0,0(LSB) )を示す。そして、8タイミングめのタイミングT7の終了に同期して、LATOUT306のベクトル値(1(MSB) ,1,0,0(LSB) )が、位相シフト量d=6に対応する図12のTAPINFO1205として得られる。
【0085】
このベクトル値は、図2(c) の最終的な演算結果α=α+α、又は数13式に示される従来の演算結果と良く一致している。
<本発明の実施の形態におけるMUL307の第1の回路構成>
図5は、図3のMUL307の第1の回路構成図である。
【0086】
この回路は、入力信号線a〜a(図3のLATOUT306)と出力信号線b〜b(図3のMULOUT308)との間で、次のような接続を実現する。すなわち、
(1)まず一般に入力信号線a(0≦i≦n−1)につき、i≦[n/2](但し、[x]はxを超えない整数)である場合は、入力信号線aは出力信号線b2iに接続される。具体的には、入力信号線aは排他的論理和回路(EXOR)501を介して出力信号線bに接続され、入力信号線aはEXOR501を介して出力信号線bに接続される。
【0087】
(2)次に一般に入力信号線a(0≦i≦n−1)につき、i>[n/2]である場合には、入力信号線aは、ガロア体GF(2)内の原始多項式f(x) =x+x+1により定まるα2iと等価な1本以上の出力信号線b(但し、0≦j≦n−1)に接続される。具体的には、入力信号線aは、出力信号線bとEXOR501を介して出力信号線bとに接続され、入力信号線aは、出力信号線bとEXOR501を介して出力信号線bとに接続される。
【0088】
上述のように、1つの出力信号線に対し、複数の入力信号線が接続される場合には、複数の入力信号線はEXOR501を介して出力信号線に接続される。
以上の構成により、図3のガロア体GF(2)内の自乗演算を実行するMUL307は、1クロックで動作するハードウエアとして実現できる。
<本発明の実施の形態におけるMUL307の第2の回路構成>
図6は、図3のMUL307の第2の回路構成図である。
【0089】
この回路は、入力信号線a〜an−1 (図6ではn=4)の各信号値を保持する入力レジスタ601と、ガロア体GF(2)内の原始元αに対応する各演算値α,α,・・・,α2nを示す係数値を記憶するタップテーブル602と、nビットの各信号値b〜bn−1 を保持するラッチ603と、ラッチ603の各出力値とタップテーブル602の各出力値との排他的論理和をそれぞれ演算し、その演算結果をラッチ601の入力側にフィードバックするn個の排他的論理和回路(EXOR)604とを有する。
【0090】
動作開始時には、まず、ラッチ603の内容が全て0にリセットされる。
次に、入力レジスタ601に設定された入力信号線a〜an−1 (図3のLATOUT306)のうち、入力信号線aの信号値から順に入力信号線an−1 の信号値まで、下記動作が繰り返し実行される。
【0091】
(1)現在処理中の入力信号線aの信号値に対応するタップテーブル602内の係数値群が読み出され、それぞれの係数値がn個のEXOR604のそれぞれに入力される。各EXOR604には、ラッチ603の各出力も入力している。
【0092】
(2)各EXOR604がラッチ603の各入力にフィードバックされる。
(3)次の入力信号線ai+1 が選択され、上記(1)及び(2)の動作が再度実行される。
【0093】
(4)入力信号線an−1 に対し上記(1)及び(2)の動作が終了したら、各EXOR604の出力が出力信号b〜b(図3のMULOUT308)として出力される。
【0094】
以上の構成により、図3のガロア体GF(2)内の自乗演算を実行するMUL307は、最大nクロックで動作するハードウエアとして実現できる。
<本発明の実施の形態におけるDBL309の第1の回路構成>
図7は、図3のDBL309の第1の回路構成図である。
【0095】
この回路は、入力信号線a〜a(図3のMULOUT308)と出力信号線b〜b(図3のDBLOUT310)との間で、次のような接続を実現する。すなわち、
(1)まず一般に入力信号線a(0≦i≦n−1)につき、i<n−1の場合は、入力信号線aは出力信号線bi+1 に接続される。具体的には、入力信号線a,a,aはそれぞれ、出力信号線b,b,bに接続される。
【0096】
(2)次に一般に入力信号線a(0≦i≦n−1)につき、i=n−1の場合は、入力信号線aは、ガロア体GF(2)内の原始多項式f(x) =x+x+1によって定まるαと等価な1本以上の出力信号線b(但し、0≦j≦n−1)に接続される。具体的には、入力信号線aは、出力信号線bとEXOR701を介して出力信号線bとに接続される。
【0097】
上述のように、1つの出力信号線に対し、複数の入力信号線が接続される場合には、複数の入力信号線はEXOR701を介して出力信号線に接続される。
以上の構成により、図3のガロア体GF(2)内の2倍演算を実行するDBL309は、1クロックで動作するハードウエアとして実現できる。
<本発明の実施の形態におけるDBL309の第2の回路構成>
図8は、図3のDBL309の第2の回路構成図である。
【0098】
この回路は、n(図8ではn=4)段のシフトレジスタ(SR)801に加えて、ガロア体GF(2)内の原始多項式f(x) =x+x+1によって定まるαと等価な1個以上の係数の位置に対応するSR801の1個以上の所定段の出力とSR801の最終段の出力とに対してそれぞれ排他的論理和を演算し、各演算結果をSR801の上記各所定段の次段への各入力信号として出力する1個以上の排他的論理和回路(EXOR)802とを有する。図8の例では、SR801の第1段めaと第2段めaとの間にEXOR802が挿入される。
【0099】
動作時には、SR801の各段に入力信号(図3のMULOUT308)が入力され、1段分のシフト動作が実行された後に、SR801の各段の内容が出力信号(図3のDBLOUT310)として出力される。
【0100】
以上の構成により、図3のガロア体GF(2)内の2倍演算を実行するDBL309は、1クロックで動作するハードウエアとして実現できる。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、「現在ベクトル値に原始元αのベクトル表現値を乗算しそのベクトル乗算結果を自乗する演算」又は「現在ベクトル値をそのまま自乗する演算」を、ガロア体GF(2)内で、概略{log(d)/log(2)}回繰り返し実行するだけで算出することが可能となる。
【0102】
そして、ガロア体GF(2)内での、上記2種類の演算は、コンパクトな規模のハードウエアで実現することが可能である。
この結果、M系列の周期が長いほど、その位相シフト係数算出を、従来よりも大幅に少ない繰り返し回数で算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原始多項式f(x) =x+x+1に対応するガロア体GF(2)の原始元αのベクトル表現と、そのベキ乗のベクトル表現を示す図である。
【図2】本発明の操作原理の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の回路の構成図である。
【図4】本発明の実施の形態の回路の動作タイミングチャートである。
【図5】自乗演算部(MUL)の第1の回路構成図である。
【図6】自乗演算部(MUL)の第2の回路構成図である。
【図7】2倍演算部(DBL)の第1の回路構成図である。
【図8】2倍演算部(DBL)の第2の回路構成図である。
【図9】CDMA通信システムの一原理構成を示す図である。
【図10】M系列を発生する回路の構成図である。
【図11】4段のM系列を発生する回路の構成図である。
【図12】任意の位相を有するM系列を発生する回路の構成図である。
【図13】任意の位相を有するM系列の発生原理の説明図(その1)である。
【図14】任意の位相を有するM系列の発生原理の説明図(その2)である。
【図15】任意の位相を有するM系列を発生するためのタップ情報TAPINFOの生成回路の従来技術の構成図である。
【符号の説明】
301 SFTVAL
302 SREG
303 SW
304 LATINI
305 LAT
306 LATOUT
307 MUL
308 MULOUT
309 DBL
310 DBLOUT
311 SEL
501、604、701、802、1207、1502 EXOR
601 入力レジスタ
602 タップテーブル
603 ラッチ
801、1203、1501 SR
901 CDMA送信機
902 CDMA受信機
903 送信信号源
904 拡散符号生成部
905 拡散変調部
906 伝送路
907 逆拡散符号生成部
908 逆拡散復調部
909 受信信号処理部
1201 PNG
1202 ATAP
1204 TAP
1205 TAPINFO
1206 AND

Claims (6)

  1. n次の原始多項式f(x) により生成されるM系列の出力aに対し位相がdビットだけシフトしたM系列xを、前記出力aに対しそれぞれ位相が0〜n−1ビットだけシフトした各M系列x〜xn−1 の線形結合、
    +b+b+・・・+bn−1 n−1
    によって得るための各位相シフト係数b〜bn−1 を算出するための方法であって、
    前記位相シフト量dの2進値を入力する第1の過程と、
    10進値の1に対応するnビットのベクトル値を初期入力ベクトル値として設定する第2の過程と、
    対象ビットを、前記第1の過程において入力された位相シフト量dの2進値の最上位ビットとして設定する第3の過程と、
    対象ビットが“1”である場合に、入力ベクトル値に、ガロア体GF(2)内で、原始元αのベクトル値を乗算し、その乗算結果を出力ベクトル値とし、対象ビットが“0”である場合に、入力ベクトル値をそのまま出力ベクトル値とする第4の過程と、
    該第4の過程において得られる出力ベクトル値に対してガロア体GF(2)内で自乗演算を実行する第5の過程と、
    前記第1の過程において入力された位相シフト量dの2進値において、対象ビットの位置を1ビット最下位ビット側にシフトし、前記第5の過程における自乗演算結果を新たな入力ベクトル値として、前記第4及び第5の過程を実行させる第6の過程と、
    前記第1の過程において入力された位相シフト量dの2進値を構成する全てのビットについて前記第4及び第5の過程の実行が終了した時点で、それまでに得られた演算結果の各要素を前記位相シフト係数b〜bn−1 として出力する第7の過程と、
    を含むことを特徴とするM系列の位相シフト係数算出方法。
  2. n次の原始多項式f(x) により生成されるM系列の出力aに対し位相がdビットだけシフトしたM系列xを、前記出力aに対しそれぞれ位相が0〜n−1ビットだけシフトした各M系列x〜xn−1 の線形結合、
    +b+b+・・・+bn−1 n−1
    によって得るための各位相シフト係数b〜bn−1 を算出するための装置であって、
    前記位相シフト量dに対応するnビットの2進値が設定され、クロックに同期したシフト動作を実行すると共に、最上位ビット側出力をスイッチ制御信号として出力するn段のシフトレジスタ回路と、
    10進値の1に対応するnビットのベクトル値が初期入力ベクトル値として設定され、それ以降前記クロックに同期して、nビットの入力を順次保持するラッチ回路と、
    該ラッチ回路のnビットの出力に対してガロア体GF(2)内で自乗演算を実行する自乗演算回路と、
    該自乗演算回路のnビットの出力に対してガロア体GF(2)内で2倍演算を実行する2倍演算回路と、
    前記自乗演算回路のnビットの出力又は前記2倍演算回路のnビットの出力の何れかを、前記スイッチ制御信号に従って選択して前記ラッチ回路に出力するスイッチ回路と、
    を含み、
    n回の前記シフト動作及びラッチ動作の後に、前記ラッチ回路のnビットの出力が前記各位相シフト係数b〜bn−1 として出力される、
    ことを特徴とするM系列の位相シフト係数算出装置。
  3. 請求項2に記載の装置であって、
    前記自乗演算回路は、nビットの入力信号線a〜an−1 とnビットの出力信号線b〜bn−1 との間で、iがn/2を超えない最大整数以下である場合に、前記入力信号線aが前記出力信号線b2iに接続され、iがn/2を超えない最大整数よりも大きい場合に、前記入力信号線aが、ガロア体GF(2)内の原始元αが有する原始多項式f(x) により定まる値α2iと等価な1本以上の出力信号線b(但し、0≦j≦n−1)に接続され、1つの出力信号線に対し複数の入力信号線が接続される場合には複数の入力信号線は排他的論理和回路を介して該出力信号線に接続されるように構成される、
    ことを特徴とするM系列の位相シフト係数算出装置。
  4. 請求項2に記載の装置であって、
    前記自乗演算回路は、
    nビットの入力信号線の各信号値を保持する入力レジスタ回路と、
    ガロア体GF(2)内の原始元αが有する原始多項式f(x) により定まる各演算値α,α,・・・,α2nを示す係数値を記憶するタップテーブル記憶回路と、
    nビットの各信号値を保持するラッチ回路と、
    該ラッチ回路の各出力値と前記タップテーブル記憶回路の各出力値との排他的論理和をそれぞれ演算して、該各演算結果を前記ラッチ回路の入力側にフィードバックするn個の排他的論理和回路と、
    を含み、
    動作開始時に前記ラッチ回路の内容が全て0にリセットされた後、
    現在処理中の入力信号線の信号値に対応する前記タップテーブル記憶回路内の係数値群を読み出し、それぞれの係数値を前記n個の排他的論理和回路に入力させ、前記ラッチ回路に対してラッチ動作を行わせる動作を、最下位ビットの入力信号線の信号値から最上位ビットの入力信号線の信号値まで順に、前記入力レジスタ回路に設定された入力信号線の各信号値に対して順次繰り返し実行する、
    ことを特徴とするM系列の位相シフト係数算出装置。
  5. 請求項2に記載の装置であって、
    前記2倍演算回路は、nビットの入力信号線a〜an−1 とnビットの出力信号線b〜bn−1 との間で、i<n−1である場合に、前記入力信号線aが前記出力信号線bi+1 に接続され、i=n−1である場合に、前記入力信号線aが、ガロア体GF(2)内の原始元αが有する原始多項式f(x) によって定まる値αと等価な1本以上の出力信号線b(0≦j≦n−1)に接続され、1つの出力信号線に対し複数の入力信号線が接続される場合には複数の入力信号線は排他的論理和回路を介して該出力信号線に接続されるように構成される、
    ことを特徴とするM系列の位相シフト係数算出装置。
  6. 請求項2に記載の装置であって、
    前記2倍演算回路は、
    n段のシフトレジスタ回路と、ガロア体GF(2)内の原始元αが有する原始多項式f(x) により定まる値αと等価な1個以上の係数の位置に対応する前記シフトレジスタ回路の1個以上の所定段の出力と該シフトレジスタ回路の最終段の出力とに対してそれぞれ排他的論理和を演算し、各演算結果を前記各所定段の次段への各入力信号として出力する1個以上の排他的論理和回路とを含み、
    動作開始時に、前記シフトレジスタ回路の各段にnビットの入力信号が入力され、1段分のシフト動作が実行された後に、前記シフトレジスタ回路の各段の内容がnビットの出力信号として出力される、
    ことを特徴とするM系列の位相シフト係数算出装置。
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