JP3556563B2 - 入力回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,入力回路にかかり,例えば,入力される信号からノイズ成分を除去し電圧レベルを調整して後段の半導体集積回路に供給する入力回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体集積回路の入力回路1は,図5に示すように,シュミットバッファ11,プルダウン抵抗13,Nチャネル型トランジスタ(以下,「Nトランジスタ」という)15から構成されている。
【0003】
シュミットバッファ11は,上下2つのスレショルドレベルを有し,入力信号INの電圧がこの2つのレベルより高くなるか,または,低くなるかによって出力信号OUTのレベルを変化させるものである。入力信号INの電圧が下のスレショルドレベルより低いとき,出力信号OUTを論理的低レベル(以下,「Lレベル」という)とし,入力信号INの電圧が上のスレショルド電圧より高いとき,出力信号OUTを論理的高レベル(以下,「Hレベル」という)とする。以下,第1ノードN1に入力される入力信号INが,Hレベルまたはハイ・インピーダンス(以下,「HiZ」という)のいずれかの状態をとる場合に即して従来の技術を説明する。
【0004】
シュミットバッファ11は,4個のPチャネル型トランジスタ(以下,「Pトランジスタ」という)11−1,11−3,11−5,11−7,および,4個のNトランジスタ11−2,11−4,11−6,11−8から構成されている。
【0005】
Pトランジスタ11−1とNトランジスタ11−2の各ゲートは,外部から入力信号INが入力される第1ノードN1に共通接続されており,各ドレインは,第2ノードN2に共通接続されている。Pトランジスタ11−1のソースは,電源VDDに接続されており,Nトランジスタ11−2のソースは,グランドGNDに接続されている。
【0006】
Pトランジスタ11−3とNトランジスタ11−4の各ゲートは,出力信号OUTが出力される第3ノードN3に共通接続されており,各ドレインは,第2ノードN2に共通接続されている。Pトランジスタ11−3のソースは,Pトランジスタ11−5のドレインに接続されており,Nトランジスタ11−4のソースは,Nトランジスタ11−6のドレインに接続されている。
【0007】
Pトランジスタ11−5とNトランジスタ11−6の各ゲートは,第1ノードN1に共通接続されている。Pトランジスタ11−5のソースは,電源VDDに接続されており,Nトランジスタ11−6のソースは,グランドGNDに接続されている。
【0008】
Pトランジスタ11−7とNトランジスタ11−8の各ゲートは,第2ノードN2に共通接続されており,各ドレインは,第3ノードN3に共通接続されている。Pトランジスタ11−7のソースは,電源VDDに接続されており,Nトランジスタ11−8のソースは,グランドGNDに接続されている。
【0009】
プルダウン抵抗13の一端はグランドGNDに接続されており,その他端はNトランジスタ15のソースに接続されている。Nトランジスタ15のドレインは,第1ノードN1に接続されている。そして,Nトランジスタ15は,ゲートに入力されるプルダウン抵抗選択信号PUDNによってオン/オフ制御される。
【0010】
以上のように構成された従来の入力回路1に対して,Hレベルのプルダウン抵抗選択信号PUDNが与えられると,Nトランジスタ15がオン状態となるため,第1ノードN1は,Nトランジスタ15およびプルダウン抵抗13によってグランドGNDの電位にプルダウンされる。これに対して,Lレベルのプルダウン抵抗選択信号PUDNが与えられると,Nトランジスタ15がオフ状態となるため,第1ノードN1はグランドGNDから電気的に切り離される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の入力回路1によれば,プルダウン抵抗選択信号PUDNがHレベルのとき,第1ノードN1に対してHレベルの入力信号INが入力されると,Nトランジスタ15およびプルダウン抵抗13に電流I1が流れることになる。入力回路1の省電力化のためには,この電流I1を最小限に抑える必要があった。
【0012】
そこで,入力信号INに基づいて出力信号OUTを生成する必要がない期間(入力回路1の後段に配置される回路が,出力信号OUTを必要としない期間),プルダウン抵抗選択信号PUDNをLレベルとして,Nトランジスタ15をオフ状態とし,第1ノードN1をグランドGNDから電気的に切り離すことを考える。これによって,入力信号INがHレベルであってもNトランジスタ15およびプルダウン抵抗13に電流I1が流れることはなくなる。
【0013】
ところが,第1ノードN1がグランドGNDから電気的に切り離されているとき,入力信号INがHiZ状態をとると,第1ノードN1は不安定な(HレベルでもLレベルでもない)中間レベルとなる。そして,シュミットバッファ11に備えられたPトランジスタ11−1およびNトランジスタ11−2がともに不完全なオン(オフ)状態となり,これらPトランジスタ11−1およびNトランジスタ11−2のドレイン・ソース間にいわゆる貫通電流I2が発生することになる。この貫通電流I2もまた入力回路1の省電力化を阻害するものであった。
【0014】
本発明は,上記のような問題点に鑑みてなされたものであり,その目的は,電力消費量の小さい入力回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,入力ノードにおける入力信号に基づいて出力ノードに出力信号を生成し,出力信号をイネーブル状態の入出力制御信号に従い内部回路に供給する入力回路が提供される。そして,この入力回路は,請求項1に記載のように,入力端子,出力端子,第1電源端子,および第2電源端子を有し,入力ノードの電圧レベルに応じて,第1電源端子に印加される電圧レベルと第2電源端子に印加される電圧レベルから第1電圧レベルを生成し,中間ノードに供給する第1電圧レベル生成部と,中間ノードの電圧レベルに応じて,第2電圧レベルを生成し,出力ノードに供給する第2電圧レベル生成部と,出力ノードの電圧レベルと入出力制御信号の電圧レベルの一致/不一致を検出し,検出結果に応じた検出信号を出力する電圧レベル比較部と,入出力制御信号がイネーブル状態からディスエーブル状態に遷移した時点での出力ノードの電圧レベルを保持する電圧レベル保持部と,電圧レベル比較部から出力される検出信号によって,第1電圧レベル生成部の第1電源端子または第2電源端子のいずれか一方をハイ・インピーダンス状態とする電源端子選択部とを備えたことを特徴としている。電源端子選択部によって,第1電圧レベル生成部の第1電源端子または第2電源端子のいずれか一方がハイ・インピーダンス状態とされたときは,第1電源端子と第2電源端子との間に電流は発生し得ず,このため入力回路の省電力化が実現する。
【0016】
請求項2に記載のように,入力回路は,入出力制御信号に基づき,入力ノードをプルアップまたはプルダウンする入力ノード電圧調整回路を備えることが好ましい。かかる構成によれば,入力信号に応じて入力ノードをプルダウンまたはプルアップさせることが可能となる。しかも,必要に応じてプルアップ/プルダウンさせることが可能であるため,入力ノード電圧調整回路における電力消費も削減されることになる。
【0017】
請求項3に記載のように,電圧レベル保持部は,中間ノードの電圧レベルを保持することによっても出力ノードの電圧レベルを保持することが可能である。
【0018】
請求項4に記載のように,入出力制御信号に制御され出力信号を内部回路に供給するドライバ回路を備えることによって,所定のタイミングでしかも所定の期間,出力信号を内部回路に供給することが可能となる。
【0019】
請求項5に記載のように,入出力制御信号がイネーブル状態からディスエーブル状態に遷移した時点での出力信号の電圧レベルを保持するラッチ回路を備えることによって,所定のタイミングでしかも所定の期間,出力信号を内部回路に供給することが可能となる。入出力制御信号としてクロック信号を用いてもよい。
【0020】
請求項6に記載のように,電圧レベル比較部を排他的論理和ゲートによって構成することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる入力回路の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,以下の説明および添付された図面において,略同一の機能および構成を有する構成要素については,同一符号を付することによって重複説明を省略する。
【0022】
本発明の実施の形態にかかる入力回路101の回路構成を図1に示す。この入力回路101は,シュミットバッファ111,プルダウン抵抗113,Nトランジスタ115,Pトランジスタ121,Nトランジスタ122,Pトランジスタ131,Nトランジスタ132,電圧レベル比較部としての排他的論理和ゲート(以下,「ExORゲート」という)141,およびドライバ回路としてのバスドライバ151から構成されている。
【0023】
なお,Pトランジスタ131とNトランジスタ132は,電圧レベル保持部を構成し,Pトランジスタ121とNトランジスタ122は,電源端子選択部を構成する。また,プルダウン抵抗113とNトランジスタ115は,入力ノード電圧調整部を構成する。
【0024】
入力回路101に備えられたシュミットバッファ111は,上述の従来の入力回路1に備えられたシュミットバッファ11と同様に,上下2つのスレショルドレベルを有し,入力信号INの電圧がこの2つのレベルより高くなるか,または,低くなるかによって出力信号OUTのレベルを変化させるものである。入力信号INの電圧が下のスレショルドレベルより低いとき,出力信号OUTをLレベルとし,入力信号INの電圧が上のスレショルド電圧より高いとき,出力信号OUTをHレベルとする。以下,入力ノードとしての第1ノードN1に入力される入力信号INが,HレベルまたはHiZのいずれかの状態をとる場合に即して本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
シュミットバッファ111は,6個のPトランジスタ111−1,111−3,111−5,111−7,111−9,111−11,および,6個のNトランジスタ111−2,111−4,111−6,111−8,111−10,111−12から構成されている。
【0026】
なお,Pトランジスタ111−1とNトランジスタ111−2は,第1電圧レベル生成部を構成する。Pトランジスタ111−1とNトランジスタ111−2の両ゲートが入力端子であり,両ドレインが出力端子であり,Pトランジスタ111−1のソースが第1電源端子であり,Nトランジスタ111−2のソースが第2電源端子である。また,Pトランジスタ111−7とNトランジスタ111−8は,第2電圧レベル生成部を構成する。
【0027】
Pトランジスタ111−1とNトランジスタ111−2の各ゲートは,外部から入力信号INが入力される第1ノードN1に共通接続されており,各ドレインは,中間ノードとしての第2ノードN2に共通接続されている。Pトランジスタ111−1のソースは,Pトランジスタ121のドレインに接続されており,Nトランジスタ111−2のソースは,Nトランジスタ122のドレインに接続されている。
【0028】
Pトランジスタ111−3,111−9およびNトランジスタ111−4,111−10の各ゲートは,出力信号OUTが出力される出力ノードとしての第3ノードN3に共通接続されている。Pトランジスタ111−3,111−9の各ソースは,電源VDDに接続されており,Nトランジスタ111−4,111−10の各ソースは,グランドGNDに接続されている。
【0029】
Pトランジスタ111−3のドレインは,Pトランジスタ111−5,131の各ソースおよびPトランジスタ111−11のドレインに接続されている。Pトランジスタ111−9のドレインは,Pトランジスタ111−11のソースに接続されている。
【0030】
Nトランジスタ111−4のドレインは,Nトランジスタ111−6,132の各ソースおよびNトランジスタ111−12のドレインに接続されている。Nトランジスタ111−10のドレインは,Nトランジスタ111−12のソースに接続されている。
【0031】
Pトランジスタ111−5,111−11およびNトランジスタ111−6,111−12の各ゲートは,第1ノードN1に共通接続されている。Pトランジスタ111−5およびNトランジスタ111−6の各ドレインは第2ノードN2に共通接続されている。
【0032】
Pトランジスタ111−7とNトランジスタ111−8の各ゲートは,第2ノードN2に共通接続されており,各ドレインは,第3ノードN3に共通接続されている。Pトランジスタ111−7のソースは,電源VDDに接続されており,Nトランジスタ111−8のソースは,グランドGNDに接続されている。
【0033】
プルダウン抵抗113の一端はグランドGNDに接続されており,その他端はNトランジスタ115のソースに接続されている。Nトランジスタ115のドレインは,第1ノードN1に接続されている。そして,Nトランジスタ115は,ゲートに入力される入出力制御信号としてのデータ読み込み制御信号READによってオン/オフ制御される。
【0034】
Pトランジスタ121,Nトランジスタ122,Pトランジスタ131,およびNトランジスタ132の各ゲートは,ExORゲート141の出力端子に接続されている。Pトランジスタ121のソースは電源VDDに接続されており,Nトランジスタ122のソースは,グランドGNDに接続されている。Pトランジスタ131とNトランジスタ132の各ドレインは,第2ノードN2に共通接続されている。
【0035】
ExORゲート141は,第1入力端子が第3ノードN3に接続され,第2入力端子にデータ読み込み制御信号READが入力されるように構成されている。
【0036】
バスドライバ151は,入力回路101が例えば内部回路としてのデータバス(図示せず)に接続される場合に備えられる。入力回路101が出力する出力信号OUTは,データ読み込み制御信号READに制御されるバスドライバ151を介して,所定のタイミングでデータバスに供給される。
【0037】
以上のように構成された本発明の実施の形態にかかる入力回路101の動作を説明する。
【0038】
入力信号INを読み込み,後段のデータバスに供給するためには,入力回路101に対してHレベルのデータ読み込み制御信号READが入力される。
【0039】
Hレベルのデータ読み込み制御信号READが入力されることによって,Nトランジスタ115がオン状態となり,第1ノードN1がNトランジスタ115およびプルダウン抵抗113を介してグランドGNDに接続される。すなわち,第1ノードN3は,プルダウンされる。また,バスドライバ151もオン状態となり,シュミットバッファ111が出力する出力信号OUTは,後段のデータバスに供給される。
【0040】
これに対して,出力信号OUTをデータバスに供給する必要がない場合(供給が禁止されている場合等を含む),データ読み込み制御信号READは,Lレベルとされる。データ読み込み制御信号READがLレベルとなると,バスドライバ151はオフ状態となり,出力信号OUTはデータバスに供給されなくなる。さらに,Nトランジスタ115もオフ状態となるため,第1ノードN1は,グランドGNDから電気的に切り離される。したがって,第1ノードN1からグランドGNDへの電流I1は発生しないことになる。このように,本発明の実施の形態にかかる入力回路101によれば,入力信号INを読み込んで出力信号OUTを生成し,後段の回路に供給する必要がある場合にのみ,第1ノードN1がプルダウンされるため,電流I1の単位時間あたりの値(平均電流値)が従来に比べて大幅に小さくなり,省電力化が実現する。
【0041】
ところで,入力回路101に対してHレベルのデータ読み込み制御信号READが入力され,第1ノードN1がNトランジスタ115およびプルダウン抵抗113を介してグランドGNDに接続されている期間は,入力信号INがHレベルであれば,第1ノードN1はHレベルとなり,入力信号INがHiZであれば,第1ノードN1はLレベルとなる。すなわち,第1ノードN1が不安定な中間レベルになることはなく,シュミットバッファ111において大きな貫通電流I2が発生することはない。
【0042】
しかし,第1ノードN1をグランドGNDから電気的に切り離してしまうと,上述した従来の入力回路1のような回路構成では,入力信号INがHiZのとき,第1ノードN1が中間レベルとなり,シュミットバッファ11に貫通電流I2が発生してしまう。この点,本発明の実施の形態にかかる入力回路101によれば,電流I1の量が最小限に抑えられるとともに,シュミットバッファ111における貫通電流I2の発生が阻止される。以下,貫通電流I2の発生阻止に関する入力回路101の動作について図2を用いて詳細に説明する。
【0043】
データ読み込み制御信号READがHレベルであって,入力信号INがHiZ状態である時点T1では,第1ノードN1がプルダウンされているため,第2ノードN2はHレベルとなり,第3ノードN3からLレベルの出力信号OUTが出力される。このLレベルの出力信号OUTは,バスドライバ151によってデータバスに供給される。
【0044】
そして,ExORゲート141は,第1入力端子にLレベルの出力信号OUTが入力され,第2入力端子にHレベルのデータ読み込み制御信号READが入力されるため,両信号の論理レベルの不一致を検出し,Hレベルの検出信号DETECTを出力する。
【0045】
Hレベルの検出信号DETECTは,Pトランジスタ121,131およびNトランジスタ122,132の各ゲートに入力され,Pトランジスタ121,131はオフ状態となり,Nトランジスタ122,132はオン状態となる。
【0046】
また,Lレベルの出力信号OUTは,Pトランジスタ111−3,111−9およびNトランジスタ111−4,111−10の各ゲートに入力され,Pトランジスタ111−3,111−9はオン状態となり,Nトランジスタ111−4,111−10はオフ状態となる。
【0047】
時点T2において,入力信号INがHレベルに切り替わると,第1ノードN1はLレベルからHレベルに遷移する。これによって,Pトランジスタ111−1,111−5,111−11がオフ状態となり,Nトランジスタ111−2,111−6,111−12がオン状態となる。そして,第2ノードN2は,Nトランジスタ111−2とNトランジスタ122によってグランドGNDに接続され,HレベルからLレベルに遷移する。この結果,第3ノードN3からHレベルの出力信号OUTが出力される。このHレベルの出力信号OUTは,バスドライバ151によってデータバスに供給される。
【0048】
そして,ExORゲート141は,第1入力端子にHレベルの出力信号OUTが入力され,第2入力端子にHレベルのデータ読み込み制御信号READが入力されるため,両信号の論理レベルの一致を検出し,Lレベルの検出信号DETECTを出力する。
【0049】
Lレベルの検出信号DETECTは,Pトランジスタ121,131およびNトランジスタ122,132の各ゲートに入力され,Pトランジスタ121,131はオン状態となり,Nトランジスタ122,132はオフ状態となる。
【0050】
また,Hレベルの出力信号OUTは,Pトランジスタ111−3,111−9およびNトランジスタ111−4,111−10の各ゲートに入力され,Pトランジスタ111−3,111−9はオフ状態となり,Nトランジスタ111−4,111−10はオン状態となる。
【0051】
時点T2において入力信号INがHレベルに切り替わったとき,第2ノードN2をグランドGNDに接続していたNトランジスタ111−2とNトランジスタ122のうち,Nトランジスタ122はオフ状態となるが,代わってNトランジスタ111−4,111−10がオン状態となるため,これらとNトランジスタ111−6,111−12によって第2ノードN2は,グランドGNDと接続され,Lレベルを保持する。
【0052】
時点T3において,入力信号INがHiZ状態に切り替わると,第1ノードN1は,プルダウン抵抗113およびNトランジスタ115によってグランドGNDにプルダウンされ,HレベルからLレベルに遷移する。これによって,Pトランジスタ111−1,111−5,111−11がオン状態となり,Nトランジスタ111−2,111−6,111−12がオフ状態となる。そして,第2ノードN2は,Nトランジスタ111−1とNトランジスタ121によって電源VDDに接続され,LレベルからHレベルに遷移する。この結果,第3ノードN3からLレベルの出力信号OUTが出力される。このLレベルの出力信号OUTは,バスドライバ151によってデータバスに供給される。
【0053】
そして,ExORゲート141は,第1入力端子にLレベルの出力信号OUTが入力され,第2入力端子にHレベルのデータ読み込み制御信号READが入力されるため,両信号の論理レベルの不一致を検出し,Hレベルの検出信号DETECTを出力する。
【0054】
Hレベルの検出信号DETECTは,Pトランジスタ121,131およびNトランジスタ122,132の各ゲートに入力され,Pトランジスタ121,131はオフ状態となり,Nトランジスタ122,132はオン状態となる。
【0055】
また,Lレベルの出力信号OUTは,Pトランジスタ111−3,111−9およびNトランジスタ111−4,111−10の各ゲートに入力され,Pトランジスタ111−3,111−9はオン状態となり,Nトランジスタ111−4,111−10はオフ状態となる。
【0056】
時点T3において入力信号INがHiZに切り替わったとき,第2ノードN2を電源VDDに接続していたPトランジスタ111−1とPトランジスタ121のうち,Pトランジスタ121はオフ状態となるが,代わってPトランジスタ111−3,111−9がオン状態となるため,これらとPトランジスタ111−5,111−11によって第2ノードN2は,電源VDDと接続され,Hレベルを保持する。
【0057】
時点T4において,データ読み込み制御信号READは,HレベルからLレベルに切り替えられる。これによって,バスドライバ151は,入力回路101からデータバスへの出力信号OUTの供給を遮断する。また,Nトランジスタ115はオフ状態となり,第1ノードN1はグランドGNDから電気的に切り離され,入力信号INがHiZ状態であることから第1ノードN1は不安定な中間レベルとなる。このため,Pトランジスタ111−1およびNトランジスタ111−2は共に不完全なオン(オフ)状態となる。
【0058】
ExORゲート141は,第1入力端子にLレベルの出力信号OUTが入力され,第2入力端子にLレベルのデータ読み込み制御信号READが入力されるため,両信号の論理レベルの一致を検出し,Lレベルの検出信号DETECTを出力する。
【0059】
Lレベルの検出信号DETECTは,Pトランジスタ121,131およびNトランジスタ122,132の各ゲートに入力され,Pトランジスタ121,131はオン状態となり,Nトランジスタ122,132はオフ状態となる。したがって,Pトランジスタ111−1とNトランジスタ111−2が共に不完全なオン(オフ)状態であっても,Nトランジスタ122が(完全な)オフ状態であるため,貫通電流I2が発生することはない。
【0060】
また,Pトランジスタ111−3およびNトランジスタ111−4の各ゲートには,継続してLレベルの出力信号OUTが入力されており,Pトランジスタ111−3はオン状態を保持し,Nトランジスタ111−4はオフ状態を保持する。したがって,ノードN1が不安定な中間レベルであっても,第2ノードN2は,Pトランジスタ131およびPトランジスタ111−3によって電源VDDに接続され,時点T4の直前の状態,すなわちHレベルを保持する。そして,出力信号OUTも時点T4の直前のLレベルを保持する。
【0061】
時点T5において,入力信号INがHレベルに切り替わり第1ノードN1がHレベルとなり,Nトランジスタ111−2,111−6,111−12が共にオン状態となるが,時点T5以前にNトランジスタ122,111−4,111−10,132がオフ状態とされているため,第2ノードN2は,グランドGNDに電気的に接続されず,更にHレベルを保持する。
【0062】
第2ノードN2は,時点T6において入力信号INがHiZに切り替わっても同様にHレベルを保持する。しかも,このとき第1ノードN1が不安定な中間レベルとなり,Pトランジスタ111−1とNトランジスタ111−2が共に不完全なオン(オフ)状態となるが,Nトランジスタ122が(完全な)オフ状態であるため,貫通電流I2が発生することはない。
【0063】
第2ノードN2は,時点T7においてデータ読み込み制御信号READがHレベルに切り替えられ,第1ノードN1がプルダウンされてはじめて,それ以降,入力信号INの電圧レベルに応じてH/Lレベルに遷移することになる。
【0064】
時点T8において,入力信号INがHレベルに切り替わったところで,ノードN2はHレベルからLレベルに遷移し,これに応じて出力信号OUTがHレベルとなる。
【0065】
時点T9において,再びデータ読み込み制御信号READがLレベルとされると,Pトランジスタ121,131,111−3,111−9はオフ状態となり,Nトランジスタ122,132,111−4,111−10はオン状態となる。
【0066】
時点T10において,入力信号INがHiZに切り替わると,第1ノードN1が不安定な中間レベルとなり,Pトランジスタ111−1とNトランジスタ111−2が共に不完全なオン(オフ)状態となるが,Pトランジスタ121が(完全な)オフ状態であるため,貫通電流I2が発生することはない。また,第2ノードN2は,Nトランジスタ111−4,132によってグランドGNDに接続されており,Lレベルを保持する。
【0067】
さらに,時点T11において,入力信号INがHレベルに切り替わると,Nトランジスタ111−2,111−6,111−12がオン状態となり,第2ノードは,このNトランジスタ111−2とNトランジスタ122,Nトランジスタ111−6とNトランジスタ111−4,111−12,111−10によってグランドGNDに接続される。ただし,第2ノードN2は,時点T11以前からNトランジスタ132,111−4によってグランドGNDに接続されており,入力信号INの論理レベルに関係なく,Lレベルを保持する。
【0068】
以上のように,本発明の実施の形態にかかる入力回路101において,第1ノードN1からグランドGNDへの電流I1を減少させる目的でデータ読み込み制御信号READをLレベルとしたとき,Pトランジスタ121またはNトランジスタ122のいずれか一方が必ずオフ状態であるため,入力信号INがHiZであってもシュミットバッファ111に貫通電流I2が発生することはない。
【0069】
さらに,データ読み込み制御信号READがLレベルの時の第2ノードN2の電圧レベルは,Pトランジスタ131およびNトランジスタ132によって,データ読み込み制御信号READがHレベルからLレベルに遷移した時点での電圧レベルに保持される。このため,データ読み込み制御信号READがLレベルで期間,入力信号INがHレベルまたはHiZのいずれの状態をとろうとも,ExORゲート141から出力される検出信号DETECTの電圧レベルは,HレベルまたはLレベルのいずれかに保持されることになり,Pトランジスタ121およびNトランジスタ122のオン/オフ状態が切り替わることはない。したがって,データ読み込み制御信号READがLレベルの期間,Pトランジスタ121およびNトランジスタ122は,オン/オフ状態が切り替わる途中の不完全なオン(オフ)状態にはならず,この結果,貫通電流I2の発生が確実に阻止されることになる。
【0070】
ところで,入力回路101に備えられたシュミットバッファ111は,図3に示したシュミットバッファ211に置き換えることも可能である。このシュミットバッファ211は,シュミットバッファ111に対して,Pトランジスタ111−9,111−11,および,Nトランジスタ111−10,111−12が省略された構成を有するものである。シュミットバッファ211を備えた入力回路201は,入力信号INに基づき出力信号OUTを生成することに関して上述の入力回路101と略同一の機能を有する。そして,入力回路201によれば,電流I1の量が最小限に抑えられると共に,貫通電流I2の発生も阻止されることになる。
【0071】
図4に示した入力回路301は,図3に示した入力回路201に対して,バッファドライバ151がラッチ回路311に置き換えられた構成を有するものである。この入力回路301によれば,入力回路101,201と同様に,電流I1の量が最小限に抑えられると共に,貫通電流I2の発生も阻止されることになる。そして,ラッチ回路311として例えばDラッチを採用することによって,データ読み込み制御信号READがHレベルのときの出力信号OUTは,後段の回路(例えば,データバス)に供給され,データ読み込み制御信号READがHレベルからLレベルに遷移した時点での出力信号OUTは,データ読み込み制御信号READがLレベルにある期間ラッチ回路311に保持される。なお,データ読み込み制御信号READに代えて,周期的にHレベルとLレベルが切り替わる,例えばクロック信号を用いてもよい。
【0072】
添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる実施の形態に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0073】
HレベルとHiZのいずれかの状態をとる入力信号INを用いて,本発明の実施の形態を説明したが,入力信号INがLレベルとHiZのいずれかの状態をとる場合であっても本発明は適用可能である。この場合,入力回路101,201,301は,データ読み出し制御信号READに制御されるプルアップ回路によって第1ノードN1がプルアップされるように構成される。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,消費電力を低く抑えつつ,入力信号からノイズ成分を除去し,後段の回路に対して安定した信号を供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる入力回路の回路図である。
【図2】図1の入力回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の他の実施の形態にかかる入力回路(その1)の回路図である。
【図4】本発明の他の実施の形態にかかる入力回路(その2)の回路図である。
【図5】従来の入力回路の回路図である。
【符号の説明】
101:入力回路
111:シュミットバッファ
113:プルダウン抵抗
141:ExORゲート
151:バスドライバ
331:ラッチ回路
DETECT:検出信号
IN:入力信号
OUT:出力信号
READ:データ読み込み制御信号
Claims (6)
- 入力ノードにおける入力信号に基づいて出力ノードに出力信号を生成し,前記出力信号をイネーブル状態の入出力制御信号に従い内部回路に供給する入力回路であって:
入力端子,出力端子,第1電源端子,および第2電源端子を有し,前記入力ノードの電圧レベルに応じて,前記第1電源端子に印加される電圧レベルと前記第2電源端子に印加される電圧レベルから第1電圧レベルを生成し,中間ノードに供給する第1電圧レベル生成部と;
前記中間ノードの電圧レベルに応じて,第2電圧レベルを生成し,前記出力ノードに供給する第2電圧レベル生成部と;
前記出力ノードの電圧レベルと前記入出力制御信号の電圧レベルの一致/不一致を検出し,検出結果に応じた検出信号を出力する電圧レベル比較部と;
前記入出力制御信号がイネーブル状態からディスエーブル状態に遷移した時点での前記出力ノードの電圧レベルを保持する電圧レベル保持部と;
前記電圧レベル比較部から出力される前記検出信号によって,前記第1電圧レベル生成部の前記第1電源端子または前記第2電源端子のいずれか一方をハイ・インピーダンス状態とする電源端子選択部と;
を備えたことを特徴とする,入力回路。 - 前記入出力制御信号に基づき,前記入力ノードをプルアップまたはプルダウンする入力ノード電圧調整回路を備えたことを特徴とする,請求項1に記載の入力回路。
- 前記電圧レベル保持部は,前記中間ノードの電圧レベルを保持することによって,前記出力ノードの電圧レベルを保持することを特徴とする,請求項1または2に記載の入力回路。
- 前記入出力制御信号に制御され,前記出力信号を前記内部回路に供給するドライバ回路を備えたことを特徴とする,請求項1,2,または3に記載の入力回路。
- 前記入出力制御信号がイネーブル状態からディスエーブル状態に遷移した時点での前記出力信号の電圧レベルを保持するラッチ回路を備えたことを特徴とする,請求項1,2,3,または4に記載の入力回路。
- 前記電圧レベル比較部は,排他的論理和ゲートであることを特徴とする,請求項1,2,3,4,または5に記載の入力回路。
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