JP3559989B2 - プレス加工液噴霧装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス機でプレス加工されるプレス加工材に対してプレス加工液を噴霧し、コーティングするプレス加工液噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば集積回路(IC)のピンをプレス製品として製作するプレスラインにプレス加工液噴霧装置が設けられる。このようなプレスラインに設けられたプレス加工液噴霧装置は、プレスされる帯板状のプレス加工材に対して高品質の加工油を連続的に噴霧し、プレス加工材の表裏両面に加工油をコーティングすることにより、プレス機がプレス加工材を円滑にプレスすることができるようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のプレス加工液噴霧装置は、間欠的に搬送されるプレス加工材に対して連続的に加工油を噴霧し、プレス加工材の表裏両面に加工油をコーティングするものであるため、プレス加工材が搬送中であっても停止中であっても加工油を噴霧する。これにより、過剰な量の加工油が噴霧され、プレス加工液噴霧装置等に加工油が付着するため、プレス加工液噴霧装置等に付着した加工油がプレス加工材に滴下することがある。このように、加工油がプレス加工材に滴下した場合、プレス加工材の表面における加工油のコーティング状態が不均一になり、プレスが円滑にできないという問題がある。また、プレス機周辺に油ミストが充満し、作業環境を悪くするという問題がある。
【0004】
そこで本発明では、プレス加工材に対するプレス加工液の適正な噴霧をするとともに作業環境を向上させることが可能なプレス加工液噴霧装置を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、特許請求の範囲の欄に記載したプレス加工液噴霧装置により解決することができる。
請求項1に記載のプレス加工液噴霧装置によれば、制御手段は、プレス機のプレス動作に同期してプレス機から出力されるタイミング信号を入力開始した時点から所定時間Td経過後に第2の制御弁を所定時間Tset、開弁することによって第2のノズル穴から圧力空気を噴射させるとともに、当該第2の制御弁の開弁開始時点から所定時間Tsd経過後に第1の制御弁を開弁することによって第1のノズル穴からプレス加工液を送出して噴 霧させ、第2の制御弁の閉弁時点から所定時間Ted経過後に第1の制御弁を閉弁してプレス加工液の噴霧を停止させる制御を繰り返す。このように、制御手段は、プレス機のプレス動作に同期してプレス機から出力されるタイミング信号を入力するごとに上記の制御を繰り返すため、プレス加工材に対するプレス加工液の適正な噴霧をさせるとともに、作業環境を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、帯板状に形成されたプレス加工材Wの表裏両面に加工油(プレス加工液)を噴霧してコーティングするプレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aを、プレス機2のボルスタ3上に設置したことを示す配置図である。
尚、上記プレス加工材Wは図示していない搬送装置により間欠的に搬送され、停止された状態でプレス機2によりプレスされると、集積回路(IC)のピンが製作されるものである。
【0007】
図1に示すように、プレス加工材Wは、プレス機2の上型4に取り付けられたストリッパ5と下型6との間を間欠的に搬送され、停止された状態で、上型4及びストリッパ5の下降によりプレスされる。
【0008】
図2はプレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aの正面図であり、図3はスプレーユニット1aの上側カバー11、下側カバー12(図2参照)を取り外した状態の正面図である。また、図4は図3の右側面図である。
図3に示すようにプレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aには上ノズル13U、下ノズル13Dが上下に配設されている。そして、上ノズル13U、下ノズル13Dには、後述のオイルタンク17(図7参照)から供給された加工油を送出する第1のノズル穴(図示省略)と、図示していないコンプレッサ等から供給された圧力空気を噴出する第2のノズル穴(図示省略)とが形成されている。
【0009】
上ノズル13Uの第1のノズル穴に連通する加工油通路には、電磁弁L1が取り付けられており、上ノズル13Uの第2のノズル穴に連通する圧力空気通路には、電磁弁A1が取り付けられている。尚、電磁弁L1及び電磁弁A1は、上ノズル13Uに可能な限り近接するように取り付けられている。
また、下ノズル13Dの第1のノズル穴に連通する加工油通路には電磁弁L2が取り付けられており、下ノズル13Dの第2のノズル穴に連通する圧力空気通路には電磁弁A2が取り付けられている。尚、電磁弁L2及び電磁弁A2は、下ノズル13Dに可能な限り近接するように取り付けられている。
【0010】
上記電磁弁L1,L2はチューブ等を介してオイルタンク17(図7参照)と接続されている。また、電磁弁A1,A2はチューブ等を介してエアーレギュレータ(空気圧調整器)18と接続されており、エアーレギュレータ18はチューブ等を介して図示していないコンプレッサ等に接続されている。
尚、電磁弁A1,A2が開弁駆動されて、コンプレッサ等からの圧力空気がエアーレギュレータ18を介して上ノズル13U、下ノズル13Dの第2のノズル穴から噴射されると、電磁弁L1,L2の開弁駆動により上ノズル13U、下ノズル13Dの第1のノズル穴から送出された加工油は圧力空気の負圧作用により噴霧状になり、プレス加工材Wの表裏両面にコーティングされる。
【0011】
図3に示すように、プレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aにはフード21が取り付けられている。図5はフード21の正面図であり、図6はフード21の平面図である。
図5、図6に示すように、フード21は、プレス加工材Wの上面と相対する面21aがアーチ形に形成されているとともに、アーチ形の面21aの中央部に角穴22があけられている。尚、この角穴22は、上ノズル13Uの下端面とほぼ同一形状にあけられている。
また、ネジ穴が形成されたボス23がフード21の左右側面に取り付けられている。このボス23は、前述の上側カバー11を取り付けるためのネジ24(図1参照)が螺入されるものである。
【0012】
このようにフード21が形成されているため、上ノズル13Uから噴霧された加工油は、面21aより上方に拡散することが防止される。これにより、上ノズル13Uから噴霧された加工油がプレス機2の周辺に飛散する量が少なくなるため、作業環境を向上させることができる。また、面21aがアーチ形に形成されているため、面21aに付着した加工油は面21aに沿って左右端部(中央部より低い位置にある)方向に流れる。これにより、プレス加工材Wの上面に加工油が滴下することが防止される。
尚、図3に示すように、スプレーユニット1aの下ノズル13Dや電磁弁L2,A2をカバーして加工油が下ノズル13Dや電磁弁L2,A2に付着することを防止する下板25が取り付けられている。
【0013】
図7は、プレス加工液噴霧装置1の制御ブロック図である。
図7に示すように、プレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aに装備された前述の電磁弁L1,L2,A1,A2はコントローラ(制御手段)30と電気的に接続されており、コントローラ30により開閉制御される。
コントローラ30は、電磁弁L1,L2,A1,A2に対して駆動電圧を出力する電磁弁ドライバ(図示省略)や、電磁弁L1,L2,A1,A2を間欠的に開閉制御するためのタイマー回路(図示省略)を備えている。尚、図3に示されている端子14L、14Rは、コントローラ30と電磁弁L1,L2,A1,A2とを電気的に接続するために、前記フード21の端子取着面26L,26Rに取り付けられたものである。
【0014】
上記タイマー回路は、電磁弁L1,L2,A1,A2を開閉制御するための時間を設定する時間設定手段(図示省略)を有している。この時間設定手段は、例えば、プレス機2によりプレス加工材Wがプレスされる場合のプレス間隔時間に対応して電磁弁L1,L2,A1,A2を開閉制御するための時間を設定することができる。
【0015】
図8は、電磁弁L1,L2,A1,A2の開閉制御タイミングの一例を示したタイミングチャートである。
図8において、タイミング信号TMはプレス機2から出力される信号であり、プレス機2からプレス加工液噴霧装置1のコントローラ30にタイミング信号TMが出力されると、コントローラ30はタイミング信号TMの入力開始時点からTd時間経過後、電磁弁A1,A2をTset時間、開弁制御し、上ノズル13U、下ノズル13Dから圧力空気を噴出させる。また、電磁弁A1,A2の開弁開始時点からTsd時間経過後、電磁弁L1、L2の開弁制御を開始して上ノズル13U、下ノズル13Dから加工油を噴霧させ、電磁弁A1,A2の閉弁時点からTed時間経過後、電磁弁L1、L2を閉弁制御して加工油の噴霧を停止させる。
【0016】
プレス加工液噴霧装置1のコントローラ30は、以上のような時間設定チャートに基づいて電磁弁A1,A2,L1、L2を開閉制御し、加工油を間欠的にプレス加工材Wの表裏両面に噴霧してコーティングさせる。
尚、プレス加工液噴霧装置1のコントローラ30は、図8に示したタイミングチャート以外の時間設定をされた場合でも電磁弁A1,A2,L1、L2を開閉制御することができる。
【0017】
次に、プレス加工液噴霧装置1の全体的な作用について説明する。
プレス加工材Wがプレス機2によりプレスされるタイミングに同期してプレス加工材Wが間欠的に搬送されると、プレス機2からプレス加工液噴霧装置1のコントローラ30にタイミング信号TMが出力される。
コントローラ30はタイミング信号TMを入力すると、図8に示すようにタイミング信号TMの入力開始時点からTd時間経過後、電磁弁A1,A2をTset時間、開弁制御する。これにより上ノズル13U、下ノズル13Dから圧力空気がTset時間、噴出される。また、電磁弁A1,A2の開弁開始時点からTsd時間経過後、電磁弁L1,L2の開弁制御を開始して上ノズル13U、下ノズル13Dから加工油を噴霧させる。これにより加工油はプレス加工材Wの表裏両面に噴霧され、コーティングされる。そして、電磁弁A1,A2の閉弁時点からTed時間経過後、電磁弁L1,L2を閉弁制御して加工油の噴霧を停止させる。
【0018】
コントローラ30は、プレス機2からのタイミング信号TMを入力する毎に上記のように電磁弁A1,A2,L1,L2を開閉制御し、上ノズル13U、下ノズル13Dから間欠的に加工油を噴霧させてプレス加工材Wの表裏両面に加工油をコーティングさせる。加工油がプレス加工材Wの表裏両面にコーティングされると、プレス加工材Wは円滑にプレスされる。
尚、コントローラ30とプレス機2との間で、上記タイミング信号TM以外に各種の信号の授受が行われる。例えばプレス加工液噴霧装置1のオイルタンク17の加工油が少なくなって油面センサー17aが異常を検知した場合、上記タイミング信号TMの出力を停止させる停止信号がコントローラ30からプレス機2に出力される。
また、上ノズル13Uから噴霧された加工油は、前記フード21のアーチ形の面21aにより上方に拡散することが防止されるため、プレス機2の周辺における作業環境を向上させる。また、噴霧された加工油がフード21のアーチ形の面21aに付着しても、面21aに沿って左右端部(中央部より低い位置にある)方向に流れる。これにより、プレス加工材Wの上面に加工油が滴下することが防止されるため、プレス加工材Wの表面における加工油のコーティング状態が不均一にならず、プレス加工材Wは良好にプレスされる。
【0019】
以上説明した実施の形態において、電磁弁A1,A2,L1,L2は、電磁弁に限らず、他の制御弁を用いてもよい。また、前記フード21の面21aの形状はアーチ形に限らず、噴霧された加工油の拡散を防止するとともに、プレス加工材Wの上面に加工油が滴下することを防止できる形状であればよい。
尚、加工油をプレス加工材Wの上面のみにコーティングする場合、コントローラ30は、電磁弁A1,L1を開閉制御し、電磁弁A2,L2を閉弁したままにする。あるいは下ノズル13D、電磁弁A2,L2等を装備しないスプレーユニットを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、プレス加工材に対してプレス加工液が適正に噴霧されるとともに、作業環境を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス加工液噴霧装置のスプレーユニットの配置位置を示した配置図である。
【図2】プレス加工液噴霧装置のスプレーユニットの外観を示した正面図である。
【図3】プレス加工液噴霧装置のスプレーユニットの構成を示した正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】フードの正面図である。
【図6】フードの平面図である。
【図7】プレス加工液噴霧装置の制御ブロック図である。
【図8】プレス加工液噴霧装置のコントローラの制御タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 プレス加工液噴霧装置
1a スプレーユニット
2 プレス機
13U 上ノズル
13D 下ノズル
A1,A2 電磁弁
L1,L2 電磁弁
21 フード
21a アーチ形の面
30 コントローラ
W プレス加工材
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス機でプレス加工されるプレス加工材に対してプレス加工液を噴霧し、コーティングするプレス加工液噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば集積回路(IC)のピンをプレス製品として製作するプレスラインにプレス加工液噴霧装置が設けられる。このようなプレスラインに設けられたプレス加工液噴霧装置は、プレスされる帯板状のプレス加工材に対して高品質の加工油を連続的に噴霧し、プレス加工材の表裏両面に加工油をコーティングすることにより、プレス機がプレス加工材を円滑にプレスすることができるようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のプレス加工液噴霧装置は、間欠的に搬送されるプレス加工材に対して連続的に加工油を噴霧し、プレス加工材の表裏両面に加工油をコーティングするものであるため、プレス加工材が搬送中であっても停止中であっても加工油を噴霧する。これにより、過剰な量の加工油が噴霧され、プレス加工液噴霧装置等に加工油が付着するため、プレス加工液噴霧装置等に付着した加工油がプレス加工材に滴下することがある。このように、加工油がプレス加工材に滴下した場合、プレス加工材の表面における加工油のコーティング状態が不均一になり、プレスが円滑にできないという問題がある。また、プレス機周辺に油ミストが充満し、作業環境を悪くするという問題がある。
【0004】
そこで本発明では、プレス加工材に対するプレス加工液の適正な噴霧をするとともに作業環境を向上させることが可能なプレス加工液噴霧装置を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、特許請求の範囲の欄に記載したプレス加工液噴霧装置により解決することができる。
請求項1に記載のプレス加工液噴霧装置によれば、制御手段は、プレス機のプレス動作に同期してプレス機から出力されるタイミング信号を入力開始した時点から所定時間Td経過後に第2の制御弁を所定時間Tset、開弁することによって第2のノズル穴から圧力空気を噴射させるとともに、当該第2の制御弁の開弁開始時点から所定時間Tsd経過後に第1の制御弁を開弁することによって第1のノズル穴からプレス加工液を送出して噴 霧させ、第2の制御弁の閉弁時点から所定時間Ted経過後に第1の制御弁を閉弁してプレス加工液の噴霧を停止させる制御を繰り返す。このように、制御手段は、プレス機のプレス動作に同期してプレス機から出力されるタイミング信号を入力するごとに上記の制御を繰り返すため、プレス加工材に対するプレス加工液の適正な噴霧をさせるとともに、作業環境を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、帯板状に形成されたプレス加工材Wの表裏両面に加工油(プレス加工液)を噴霧してコーティングするプレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aを、プレス機2のボルスタ3上に設置したことを示す配置図である。
尚、上記プレス加工材Wは図示していない搬送装置により間欠的に搬送され、停止された状態でプレス機2によりプレスされると、集積回路(IC)のピンが製作されるものである。
【0007】
図1に示すように、プレス加工材Wは、プレス機2の上型4に取り付けられたストリッパ5と下型6との間を間欠的に搬送され、停止された状態で、上型4及びストリッパ5の下降によりプレスされる。
【0008】
図2はプレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aの正面図であり、図3はスプレーユニット1aの上側カバー11、下側カバー12(図2参照)を取り外した状態の正面図である。また、図4は図3の右側面図である。
図3に示すようにプレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aには上ノズル13U、下ノズル13Dが上下に配設されている。そして、上ノズル13U、下ノズル13Dには、後述のオイルタンク17(図7参照)から供給された加工油を送出する第1のノズル穴(図示省略)と、図示していないコンプレッサ等から供給された圧力空気を噴出する第2のノズル穴(図示省略)とが形成されている。
【0009】
上ノズル13Uの第1のノズル穴に連通する加工油通路には、電磁弁L1が取り付けられており、上ノズル13Uの第2のノズル穴に連通する圧力空気通路には、電磁弁A1が取り付けられている。尚、電磁弁L1及び電磁弁A1は、上ノズル13Uに可能な限り近接するように取り付けられている。
また、下ノズル13Dの第1のノズル穴に連通する加工油通路には電磁弁L2が取り付けられており、下ノズル13Dの第2のノズル穴に連通する圧力空気通路には電磁弁A2が取り付けられている。尚、電磁弁L2及び電磁弁A2は、下ノズル13Dに可能な限り近接するように取り付けられている。
【0010】
上記電磁弁L1,L2はチューブ等を介してオイルタンク17(図7参照)と接続されている。また、電磁弁A1,A2はチューブ等を介してエアーレギュレータ(空気圧調整器)18と接続されており、エアーレギュレータ18はチューブ等を介して図示していないコンプレッサ等に接続されている。
尚、電磁弁A1,A2が開弁駆動されて、コンプレッサ等からの圧力空気がエアーレギュレータ18を介して上ノズル13U、下ノズル13Dの第2のノズル穴から噴射されると、電磁弁L1,L2の開弁駆動により上ノズル13U、下ノズル13Dの第1のノズル穴から送出された加工油は圧力空気の負圧作用により噴霧状になり、プレス加工材Wの表裏両面にコーティングされる。
【0011】
図3に示すように、プレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aにはフード21が取り付けられている。図5はフード21の正面図であり、図6はフード21の平面図である。
図5、図6に示すように、フード21は、プレス加工材Wの上面と相対する面21aがアーチ形に形成されているとともに、アーチ形の面21aの中央部に角穴22があけられている。尚、この角穴22は、上ノズル13Uの下端面とほぼ同一形状にあけられている。
また、ネジ穴が形成されたボス23がフード21の左右側面に取り付けられている。このボス23は、前述の上側カバー11を取り付けるためのネジ24(図1参照)が螺入されるものである。
【0012】
このようにフード21が形成されているため、上ノズル13Uから噴霧された加工油は、面21aより上方に拡散することが防止される。これにより、上ノズル13Uから噴霧された加工油がプレス機2の周辺に飛散する量が少なくなるため、作業環境を向上させることができる。また、面21aがアーチ形に形成されているため、面21aに付着した加工油は面21aに沿って左右端部(中央部より低い位置にある)方向に流れる。これにより、プレス加工材Wの上面に加工油が滴下することが防止される。
尚、図3に示すように、スプレーユニット1aの下ノズル13Dや電磁弁L2,A2をカバーして加工油が下ノズル13Dや電磁弁L2,A2に付着することを防止する下板25が取り付けられている。
【0013】
図7は、プレス加工液噴霧装置1の制御ブロック図である。
図7に示すように、プレス加工液噴霧装置1のスプレーユニット1aに装備された前述の電磁弁L1,L2,A1,A2はコントローラ(制御手段)30と電気的に接続されており、コントローラ30により開閉制御される。
コントローラ30は、電磁弁L1,L2,A1,A2に対して駆動電圧を出力する電磁弁ドライバ(図示省略)や、電磁弁L1,L2,A1,A2を間欠的に開閉制御するためのタイマー回路(図示省略)を備えている。尚、図3に示されている端子14L、14Rは、コントローラ30と電磁弁L1,L2,A1,A2とを電気的に接続するために、前記フード21の端子取着面26L,26Rに取り付けられたものである。
【0014】
上記タイマー回路は、電磁弁L1,L2,A1,A2を開閉制御するための時間を設定する時間設定手段(図示省略)を有している。この時間設定手段は、例えば、プレス機2によりプレス加工材Wがプレスされる場合のプレス間隔時間に対応して電磁弁L1,L2,A1,A2を開閉制御するための時間を設定することができる。
【0015】
図8は、電磁弁L1,L2,A1,A2の開閉制御タイミングの一例を示したタイミングチャートである。
図8において、タイミング信号TMはプレス機2から出力される信号であり、プレス機2からプレス加工液噴霧装置1のコントローラ30にタイミング信号TMが出力されると、コントローラ30はタイミング信号TMの入力開始時点からTd時間経過後、電磁弁A1,A2をTset時間、開弁制御し、上ノズル13U、下ノズル13Dから圧力空気を噴出させる。また、電磁弁A1,A2の開弁開始時点からTsd時間経過後、電磁弁L1、L2の開弁制御を開始して上ノズル13U、下ノズル13Dから加工油を噴霧させ、電磁弁A1,A2の閉弁時点からTed時間経過後、電磁弁L1、L2を閉弁制御して加工油の噴霧を停止させる。
【0016】
プレス加工液噴霧装置1のコントローラ30は、以上のような時間設定チャートに基づいて電磁弁A1,A2,L1、L2を開閉制御し、加工油を間欠的にプレス加工材Wの表裏両面に噴霧してコーティングさせる。
尚、プレス加工液噴霧装置1のコントローラ30は、図8に示したタイミングチャート以外の時間設定をされた場合でも電磁弁A1,A2,L1、L2を開閉制御することができる。
【0017】
次に、プレス加工液噴霧装置1の全体的な作用について説明する。
プレス加工材Wがプレス機2によりプレスされるタイミングに同期してプレス加工材Wが間欠的に搬送されると、プレス機2からプレス加工液噴霧装置1のコントローラ30にタイミング信号TMが出力される。
コントローラ30はタイミング信号TMを入力すると、図8に示すようにタイミング信号TMの入力開始時点からTd時間経過後、電磁弁A1,A2をTset時間、開弁制御する。これにより上ノズル13U、下ノズル13Dから圧力空気がTset時間、噴出される。また、電磁弁A1,A2の開弁開始時点からTsd時間経過後、電磁弁L1,L2の開弁制御を開始して上ノズル13U、下ノズル13Dから加工油を噴霧させる。これにより加工油はプレス加工材Wの表裏両面に噴霧され、コーティングされる。そして、電磁弁A1,A2の閉弁時点からTed時間経過後、電磁弁L1,L2を閉弁制御して加工油の噴霧を停止させる。
【0018】
コントローラ30は、プレス機2からのタイミング信号TMを入力する毎に上記のように電磁弁A1,A2,L1,L2を開閉制御し、上ノズル13U、下ノズル13Dから間欠的に加工油を噴霧させてプレス加工材Wの表裏両面に加工油をコーティングさせる。加工油がプレス加工材Wの表裏両面にコーティングされると、プレス加工材Wは円滑にプレスされる。
尚、コントローラ30とプレス機2との間で、上記タイミング信号TM以外に各種の信号の授受が行われる。例えばプレス加工液噴霧装置1のオイルタンク17の加工油が少なくなって油面センサー17aが異常を検知した場合、上記タイミング信号TMの出力を停止させる停止信号がコントローラ30からプレス機2に出力される。
また、上ノズル13Uから噴霧された加工油は、前記フード21のアーチ形の面21aにより上方に拡散することが防止されるため、プレス機2の周辺における作業環境を向上させる。また、噴霧された加工油がフード21のアーチ形の面21aに付着しても、面21aに沿って左右端部(中央部より低い位置にある)方向に流れる。これにより、プレス加工材Wの上面に加工油が滴下することが防止されるため、プレス加工材Wの表面における加工油のコーティング状態が不均一にならず、プレス加工材Wは良好にプレスされる。
【0019】
以上説明した実施の形態において、電磁弁A1,A2,L1,L2は、電磁弁に限らず、他の制御弁を用いてもよい。また、前記フード21の面21aの形状はアーチ形に限らず、噴霧された加工油の拡散を防止するとともに、プレス加工材Wの上面に加工油が滴下することを防止できる形状であればよい。
尚、加工油をプレス加工材Wの上面のみにコーティングする場合、コントローラ30は、電磁弁A1,L1を開閉制御し、電磁弁A2,L2を閉弁したままにする。あるいは下ノズル13D、電磁弁A2,L2等を装備しないスプレーユニットを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、プレス加工材に対してプレス加工液が適正に噴霧されるとともに、作業環境を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス加工液噴霧装置のスプレーユニットの配置位置を示した配置図である。
【図2】プレス加工液噴霧装置のスプレーユニットの外観を示した正面図である。
【図3】プレス加工液噴霧装置のスプレーユニットの構成を示した正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】フードの正面図である。
【図6】フードの平面図である。
【図7】プレス加工液噴霧装置の制御ブロック図である。
【図8】プレス加工液噴霧装置のコントローラの制御タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 プレス加工液噴霧装置
1a スプレーユニット
2 プレス機
13U 上ノズル
13D 下ノズル
A1,A2 電磁弁
L1,L2 電磁弁
21 フード
21a アーチ形の面
30 コントローラ
W プレス加工材
Claims (1)
- プレス加工液を送出する第1のノズル穴と圧力空気を噴射する第2のノズル穴とを有するノズルと、前記第1のノズル穴に連通するプレス加工液通路に配設されて当該プレス加工液通路を開閉する第1の制御弁と、前記第2のノズル穴に連通する圧力空気通路に配設されて当該圧力空気通路を開閉する第2の制御弁と、前記第1の制御弁及び前記第2の制御弁を開閉制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、プレス機のプレス動作に同期してプレス機から出力されるタイミング信号を入力開始した時点から所定時間Td経過後に前記第2の制御弁を所定時間Tset、開弁することによって前記第2のノズル穴から前記圧力空気を噴射させるとともに、当該第2の制御弁の開弁開始時点から所定時間Tsd経過後に前記第1の制御弁を開弁することによって前記第1のノズル穴から前記プレス加工液を送出して噴霧させ、前記第2の制御弁の閉弁時点から所定時間Ted経過後に前記第1の制御弁を閉弁して前記プレス加工液の噴霧を停止させる制御を繰り返すことを特徴とするプレス加工液噴霧装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000066977A JP3559989B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | プレス加工液噴霧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000066977A JP3559989B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | プレス加工液噴霧装置 |
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|---|---|
| JP2001252795A JP2001252795A (ja) | 2001-09-18 |
| JP3559989B2 true JP3559989B2 (ja) | 2004-09-02 |
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|---|---|---|---|
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-
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