JP3565711B2 - 穀物乾燥貯留設備 - Google Patents

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  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物を乾燥して貯留する穀物乾燥貯留設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の穀物乾燥貯留設備では、穀物を乾燥処理する乾燥用の貯留部や、この乾燥用の貯留部にて乾燥された穀物を貯蔵処理する貯蔵用の貯留部を備えるが、従来、上記乾燥用や貯蔵用の各貯留部の貯留空間を、夫々別個の部材を用いて構成して、間隔を離して独立して設置するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、乾燥用や貯蔵用の貯留部の各貯留空間が夫々別体で分離した状態で設置されるので、各貯留空間を形成する壁部分を各貯留部毎に構成する必要があり、そのため、貯留部の数が増えるのに比例して、材料費が増大するとともに、組み立て作業の手間も増えて、設備の製作費用が増大し、且つ、設置スペースも広くなるという不具合があった。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記従来技術の不具合を解消すべく、乾燥用の貯留部と貯蔵用の貯留部とを備える穀物乾燥貯留設備の製作費用を極力低減させると共に、極力狭い設置スペースで済むようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1によれば、穀物を乾燥処理する乾燥用の貯留部と、穀物を貯蔵処理する貯蔵用の貯留部とが、その各貯留空間を形成する壁部分を共用する状態で、隣接して設けられ、その各貯留空間が、主柱と梁を組み付けるとともに、前記主柱同士の間の中央において、上下の前記梁に対して間柱を組み付けて、左右方向に並ぶ前記主柱と前記間柱、及び、上下の前記梁によって矩形状のパネル組み付け用の枠部分を上下方向に複数個形成し、前記各枠部分に対して、前記枠部分を形成する前記主柱、前記間柱及び前記梁に対して同一サイズのパネルを組み付ける状態で形成されて、穀物を乾燥して貯留する穀物乾燥貯留設備が構成される。
従って、穀物乾燥用の貯留部の貯留空間を形成する壁部分と、穀物貯蔵用の貯留部の貯留空間を形成する壁部分とが共用されているので、従来のように、乾燥用及び貯蔵用の各貯留部を夫々別個の部材で構成して間隔を離して独立して設置するものでは、各貯留空間を形成する壁部分を各貯留部毎に設ける必要があり、貯留部の数が増えるのに比例して、材料費が増大し、且つ、組み立て作業の手間も増えるのに比べて、共用する壁部分について製作費が節約でき且つ組み立ての手間も少なくなり、設備の製作費用の低減が実現でき、同時に、設備の設置スペースも極力狭くすることができる。
【0006】
請求項2によれば、請求項1において、乾燥用の貯留部の複数が、乾燥用の貯留部と貯蔵用の貯留部とが隣接して並ぶ並び方向と交差する方向に隣接して設けられて、その隣接する乾燥用の貯留部の間の前記壁部分が共用され、貯蔵用の貯留部の複数が、前記並び方向と交差する方向に隣接して設けられて、その隣接する貯蔵用の貯留部の間の前記壁部分が共用され、複数の乾燥用の貯留部及び複数の貯蔵用の貯留部のうちで、前記並び方向に隣接する各乾燥用の貯留部と各貯蔵用の貯留部との間の前記壁部分が共用されている。
従って、乾燥用の貯留部と貯蔵用の貯留部を夫々複数設置する場合に、各貯留部の壁部分が極力共用するように隣接して配置するので、設備の設置スペースが少なくて済むとともに、より一層の設備費用の低減を実現することができ、もって、請求項1の好適な手段が得られる。
【0007】
請求項3によれば、請求項1又は2において、前記共用される壁部分が、壁厚さ方向に間隔を隔てて位置して、一対の平坦面状の壁表面部を形成する一対の矩形状の板状部と、壁厚さ方向での強度を補強すべく、それら一対の板状部の間の内部空間内に位置して、一対の板状部を接続する補強部とを備えたパネルにて構成されている。
従って、各貯留空間の内方側から壁厚さ方向にかかる圧力を、壁部分を構成するパネルに備えた一対の板状部とそれら一対の板状部を接続する補強部とで支えるので、壁厚さ方向での強度を確保しながら、壁部分を単板にて構成する場合に比べて、各板状部の厚みを合わせた厚みを薄くすることができて、壁部分の重量を極力軽くすることができる。そして、このような重量が軽い壁部分に形成したことにより、施工の際の作業者の労力を軽減でき、又、壁部分を支持する柱や梁の強度を下げることができて、各貯留空間を形成するための材料費を低減して、穀物乾燥貯留設備の製作コストを低減することができる。
更に、平坦面状の壁表面部が各貯留空間に面することになるので、例えば波状の壁表面部の場合のようにデッドスペースが生じることなく、各貯留空間内を穀物が良好に流動するように形成することができ、もって、請求項1又は2の好適な手段が得られる。
【0008】
請求項4によれば、請求項1〜3のいずれか1項において、貯蔵用の貯留部の両側に、乾燥用の貯留部が設けられるので、大容量化のために大型になりやすい貯蔵用の貯留部を中央にして両側に乾燥用の貯留部をバランス良く配置させることができ、もって、請求項1〜3のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0009】
請求項5によれば、請求項1〜4のいずれか1項において、貯蔵用の貯留部及び乾燥用の貯留部の各貯留空間の夫々を覆う覆いが設けられているので、例えば、貯蔵用の貯留部と乾燥用の貯留部の全てを収める建屋を建設する必要がなく、そのような建屋を建設する場合に比べて設備全体として大幅な製作費用の低減が実現でき、もって、請求項1〜4のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る穀物乾燥貯留設備の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、穀物処理設備が、納入者が投入する穀物の荷受け処理を行う荷受け部A、穀物を貯留するとともに乾燥処理する乾燥用の貯留部としての貯留ビンD、乾燥後の穀物を貯蔵処理する貯蔵用の貯留部としてのサイロS、穀物の籾摺調整を行う籾摺調整部E及び出荷処理を行う出荷部F等を備えて構成されている。ここで、貯留ビンDとサイロSが、穀物を乾燥して貯留する穀物貯留乾燥設備を構成する。
【0011】
荷受け部Aは、穀物を受け入れる荷受けホッパー21、荷受けホッパー21からの穀物を横送りする荷受けコンベア22、穀物を揚送する第1揚送コンベア23、穀物を一旦貯留する流量調整タンク24、穀物から藁屑等の異物を除去するための粗選機25、精選処理時には粗選機25から排出される穀物を精選別する精選機26、荷受け処理時には粗選機25から排出される穀物を計量し、精選処理時には精選機26から排出される穀物を計量する荷受け用計量機27、粗選機25から排出される枝梗付き籾等から枝梗等を除去する脱芒機28、精選機26から排出される脱ぷ米を貯留する脱ぷ米タンク29等を備えている。
又、籾摺調整部Eには、調整タンク61、籾摺調整装置62、石抜機63等が備えられ、出荷部Fには、計量タンク64、出庫用計量機65、自動給袋機66等が備えられている。
【0012】
荷受け時において、荷受け用計量機27から排出される計量後の穀物は、第2揚送コンベア67によって揚送され、供給用コンベア68によっていずれかの貯留ビンDに貯留されることになる。貯留ビンDに貯留されて乾燥処理された穀物は、各下端部の排出部69から後述のように送風によって排出されて横送りコンベア70によって搬送され、第3揚送コンベア71により揚送搬送されて、第4揚送コンベア72及び供給コンベア73によりいずれかのサイロSへ供給されることになる。
そして、サイロSに供給されている穀物は、下方の排出口74から横送りコンベア75によって横送りされ、第4揚送コンベア30によって揚送された後、精選処理時には、荷受け部Aの第1揚送コンベア23に搬送されて精選処理されたのち、戻され、又、出荷処理時には、籾摺調整部Eに供給され更に出荷部Fを通して出荷されるようになっている。ちなみに、貯留ビンDは、サイロSが満杯のときなどにおいては、サイロとしても用いられるものであって、上記サイロSと同様に、荷受け部Aの第1揚送コンベア23や籾摺調整部Eに向けて、貯留穀物を搬送できるように構成されている。
【0013】
尚、上記荷受け部Aにおける流量調整タンク24、粗選機25、精選機26、荷受け用計量機27、脱芒機28、脱ぷ米タンク29等は、それらの各装置を穀物が上方から下方に向けて流下するように上下方向に積み重ねて一体的に固定した段積み構成として、設置スペースを少なくするようにしてある。
【0014】
図2〜図4に示すように、穀物を乾燥処理する乾燥用貯留空間を備えた貯留ビンDと、穀物を貯蔵する貯蔵用貯留空間を備えたサイロSとが、サイロSの両側に貯留ビンDが位置する状態で、且つ、夫々平面視で矩形状に形成してある各貯留空間を形成する壁部分Wを共用する状態で、隣接して設けられている。
つまり、貯留ビンDの複数(図ではサイロSの列の左右に各5個で計10個)が、貯留ビンDとサイロSとが隣接して並ぶ並び方向と交差する方向に隣接して設けられて、その隣接する貯留ビンDの間の壁部分Wが共用され、サイロSの複数(図では5個)が、上記貯留ビンDとサイロSとの並び方向と交差する方向に隣接して設けられて、その隣接するサイロSの間の壁部分Wが共用され、さらに、上記10個の貯留ビンD及び5個のサイロSのうちで、前記並び方向に隣接する各貯留ビンDと各サイロSとの間の壁部分Wが共用されている。ここで、共用される壁部分Wは、後述のパネルPにて構成されている。
【0015】
次に、上記サイロSと貯留ビンDの各貯留空間を形成するための構成について説明する。主柱5と梁6を組み付けるとともに、主柱5同士の間の中央において、上下の梁6に対して間柱7を組み付けて、左右方向に並ぶ主柱5と間柱7、及び、上下の梁6によって矩形状のパネル組み付け用の枠部分を形成し、各枠部分に対して、枠部分を形成する主柱5、間柱7及び梁6に対してパネルPを組み付けて、各貯留空間を形成している。
つまり、枠部分を形成する主柱5、間柱7及び梁6にパネルPを組み付けた状態では、パネルPに対しては、上下方向並びに横方向での荷重がほとんどかからず、貯留穀物によるパネル厚さ方向での圧力のみがかかるようにして、後述のように中空状態にして軽量化したパネルPでも、要求される強度を充分に確保できるようにしてある。
パネルPは上下方向に複数枚(本実施形態では3枚)を取り付けるが、同一サイズのパネルPにて各貯留空間の側壁部を形成するように、パネルPを共通化するとともに、上下方向での位置に応じて、パネル厚さ方向での強度が異なる3種類のパネルPを用意し、各位置で要求されるパネル厚さ方向での強度に充分耐え得る強度を備えたパネルPを配置するようにしてある。ちなみに、下方側には強度大のパネルPを、上方側には強度小のパネルPを配置する。
以上のようにして、各貯留空間を形成することにより、構造物全体を形成する材料の総重量を軽量化して、コストダウンを図っている。
【0016】
更に、5個のサイロS及び10個の貯留ビンDの各貯留空間の夫々を一括して覆う覆い8が、主柱5にて支持する状態で設けられている。
つまり、覆い8を支持する柱を、貯留空間を形成する主柱5にて共用することにより、例えば、5個のサイロS及び10個の貯留ビンDの全てを収める建屋を建設する場合に比べて、コストダウンが可能になる。
又、図示はしないが、上記貯留ビンDとサイロSを集合させた構造物の直線状の外周面を囲むように、断熱材が配置されて断熱施工が行われる。
【0017】
主柱5と梁6、及び、梁6と間柱7とはネジ式締結手段によって組み付けるように、並びに、パネル組み付け用の枠部分を形成する主柱5、間柱7及び梁6夫々とパネルPとはネジ式締結手段によって組み付けるように構成してある。
【0018】
次に、図5〜図7に基づいて、主柱5と梁6、及び、梁6と間柱7との組み付け構造について説明を加える。
主柱5は角柱状に形成してあり、間柱7及び梁6夫々は横断面形状がH形状に形成してある。
梁6において、主柱5に対する組み付け部分である両端部を除いた部分には、予め、H形状の両側の凹部を蓋するように板状材9を溶接にて取り付けてあり、残りの部分は、後述するように梁6を主柱5に組み付けた後で、蓋部材10をネジ止めして蓋をするようにしてある。又、同様に、間柱7において、梁6に対する組み付け部分である両端部を除いた部分には、予め、H形状の両側の凹部を蓋するように板状材9を溶接にて取り付けてあり、残りの部分は、後述するように間柱7を梁6に組み付けた後で、蓋部材10をネジ止めして蓋をするようにしてある。これは、穀物を貯留したときに、梁6や間柱7の凹部に穀物が溜まるのを防止するためである。
【0019】
主柱5における梁6の組み付け箇所には、複数のボルト挿通孔を形成した取り付け板11を突設してあり、梁6の両端部夫々には、取り付け板11の複数のボルト挿通孔に対応させて複数のボルト挿通孔を形成してある。そして、取り付け板11のボルト挿通孔と梁6のボルト挿通孔とにボルト12を挿通してナット13を締め付けることにより、主柱5と梁6とを組み付ける。
【0020】
梁6における間柱7の組み付け箇所には、複数のボルト挿通孔を形成した取り付け板11を突設してあり、間柱7の両端部夫々には、取り付け板11の複数のボルト挿通孔に対応させて複数のボルト挿通孔を形成してある。そして、取り付け板11のボルト挿通孔と間柱7のボルト挿通孔とにボルト12を挿通してナット13を締め付けることにより、梁6と間柱7とを組み付ける。
【0021】
次に、枠部分を形成する主柱5、間柱7及び梁6に対するパネルPの取り付け構造を説明する。
左右方向に並ぶ主柱5、間柱7、上下の梁6夫々の枠内面に対応する部分には、枠全周にわたるように取り付け板14を溶接接続する。取り付け板14には、枠内外方向(パネル幅方向に相当する)を向く複数のネジ孔14hを周方向に沿って間隔を隔てて形成してある。
尚、取り付け板14にて形成される枠内周の大きさは、パネルPの外周つまり額縁材4の外周よりもやや大きくなるように構成してある。
【0022】
そして、外形形状がパネルPの額縁材4と同一形状に形成した取り付け枠15を、取り付け板14にて形成される枠内に配置する。
取り付け枠15と取り付け板14との間の隙間には、シム16を挿入してその隙間を塞ぐ。
取り付け枠15には、枠内外方向(パネル幅方向に相当する)を向く複数の長孔15oを取り付け板14の複数のネジ孔14hに対応させて形成するとともに、枠厚さ方向(パネル厚さ方向に相当する)に向く複数のボルト挿通孔15hを額縁材4の複数のボルト挿通孔4hに対応させて形成してある。
そして、ボルト17を取り付け枠15の長孔15oに挿通して取り付け板14のネジ孔14hにねじ込むことにより、取り付け枠15を主柱5、間柱7及び梁6に対して取り付ける。
【0023】
続いて、図6に示すように、パネルPを、取り付け枠15がパネル全周部の端面における額縁材4の不存在箇所に嵌まり込むように配置して、ボルト18を額縁材4のボルト挿通孔4h及び取り付け枠15のボルト挿通孔15hに挿通してナット19を締め付けることにより、パネルPを主柱5、間柱7及び梁6に対して組み付ける。
又、梁6におけるパネル厚さ方向の幅はパネルPの厚さよりも大きいので、パネルPとその下方側の梁6とにより形成される角部に穀物が溜まらないように、覆い板20をビス止めするようにしてある。
【0024】
上記のようなパネルPの組み付け構造を採用することにより、以下に説明するような利点がある。
つまり、パネルPの額縁材4、取り付け枠15、主柱5、間柱7及び梁6等の各部材は、工場にて製作するので寸法精度が高いが、主柱5、間柱7及び梁6の組み付けは現場で行うので、主柱5、間柱7及び梁6にて形成されるパネル取り付け用の枠部分については寸法精度が低下する。
そこで、主柱5、間柱7、上下の梁6にて形成される枠部分に対して、枠内周の大きさがパネルPの額縁材4の外周よりもやや大きくなるように、取り付け板14を枠状に取り付け、その取り付け板14に対して、額縁材4と同一形状の取り付け枠15を、パネル幅方向に締め付けるネジ式締結手段(ボルト17とネジ孔14h)によってシム16を介して取り付け、その取り付け枠15に対してパネルPを額縁材4を用いて取り付けるようにしてある。
従って、主柱5、間柱7及び梁6にて形成されるパネル取り付け用の枠部分の寸法がばらついても、パネルPを確実に取り付けることができる。
【0025】
次に、図8〜図12に基づいて、パネルPについて説明する。
パネルPは、パネル厚さ方向(壁部分Wの壁厚さ方向)に間隔を隔てて位置して、一対の平坦面状のパネル表面部(壁部分Wの壁表面部)を形成する一対の矩形状の板状部Bと、パネル厚さ方向での強度を補強すべく、それら一対の板状部Bの間の内部空間内に位置して、一対の板状部Bを接続する補強部Rとを備えて構成してある。更に、パネル全周部の端面に、額縁材4を設けてある。
【0026】
一対の板状部Bの一部分を形成するための板状部形成用の板部Tb及び補強部Rの一部分を形成するための補強部形成用の板部Trとを備えるように、横断面形状が矩形状に形成された角筒状体Tの複数を、隣り合う角筒状体Tの補強部形成用の板部Tr同士を接続した状態で、パネル幅方向に並設し、並設した複数の角筒状体Tにおける、一対の板状部形成用の板部Tbにて一対の板状部Bを、且つ、補強部形成用の板部Trにて補強部Rを構成してある。
更に、角筒状体Tの内部に、一対の板状部形成用の板部Tb同士を接続する補強材Tcを設けてあり、その補強材Tcも補強部Rを構成するようにしてある。
【0027】
角筒状体Tについて、説明を加える。
板状材を、長方形状の平板部1aと、その平板部1aの両端からその平板部1aに垂直な方向に延びる屈曲部1bと、屈曲部1b夫々の端部から平板部1aと平行に内方側に突出した鍔部1cを備えるように成形して、横断面形状が略C型のC形材1を形成する。
平板部2aとその平板部2aの一端からその平板部2aに垂直な方向に延びる屈曲部2bを備えた横断面形状が略L形で長尺状のL形材2の2本を、夫々の長手方向をC形材1の幅方向(屈曲部1bを形成した端縁に直交する方向)に向けて、C形材1における屈曲部1bの側の面に、C形材1を長手方向(屈曲部1bを形成した端縁の延びる方向)に略等間隔に3分割する位置に配置して、溶接接続してある。
C形材1にL形材2を溶接した状態では、L形材2の屈曲部2bの外方側の面がC形材1の鍔部1cの外方側の面と略同一面を形成するとともに、L形材2の屈曲部2bがC形材1の両側の鍔部1c間の略全長にわたる状態となるようにしてある。更に、C形材1における屈曲部1bが存在しない両端には、端部を蓋するように板状材3を溶接接続してある。
【0028】
そして、一対のC形材1を、夫々の鍔部1c同士、L形材2の屈曲部2b同士、及び、板状材3の端縁同士を夫々を当付けた状態で対向させて、一対のC形材1夫々の屈曲部1b同士、及び、一対の板状材3同士を溶接接続して、横断面形状が矩形状の角筒状体Tを形成してある。
つまり、C形材1の平板部1aを板状部形成用の板部Tbとして、一対のC形材1夫々の屈曲部1b同士を接続した状態のものを、補強部形成用の板部Trとして、一対のC形材1夫々に接続したL形材2同士が互いに接当した状態のものを補強材Tcとして、夫々機能させるようにしてある。
【0029】
そして、3個の角筒状体Tを、互いに補強部形成用の板部Trを接当させた状態でパネル幅方向に密接状態に並べ、隣合う角筒状体Tの補強部形成用の板部Tr同士を溶接接続してある。
つまり、並設した3個の角筒状体Tにおける、一対の板状部形成用の板部Tbにて一対の板状部Bを構成してある。又、並設した3個の角筒状体Tにおける、補強部形成用の板部Tr、角筒状体Tの内部の補強材Tc、及び、板状材3にて、補強部Rを構成してある。
従って、パネル厚さ方向視において、補強材Tc及び板状材3夫々と補強部形成用の板部Trとは互いに直交する状態となる。つまり、補強部Rは、パネル厚さ方向視にてパネルの縦横の幅方向に沿う縦方向補強部と横方向補強部とを備えるように形成してある。
【0030】
しかも、縦方向補強部に相当する補強材Tc及び板状材3を略等間隔で並設し、並びに、横方向補強部に相当する補強部形成用の板部Trを略等間隔で並設してあり、そのことによって、補強部Rを、パネル幅方向の全体において同じ強度になるように補強するように構成してある。
そして、筒壁の厚み(具体的には、C形材1の厚み)の異なる角筒状体Tを用いることにより、板状部Bの厚みが異なることによってパネル厚さ方向での強度が異なる2種類のパネルPを製作するようにしてある。
【0031】
尚、角筒状体Tは、横断面形状が偏平長方形状となる偏平状に形成してあり、そのような偏平状の角筒状体Tを用いることにより、パネルPを形成するための角筒状体Tの個数を少なくして、コストダウンを図っている。
【0032】
額縁材4について、説明を加える。
額縁材4は、横断面形状が略正方形状の角筒材を用いて、並設した3個の角筒状体Tが内部に嵌め込み可能な形状の矩形枠状に形成してある。更に、額縁材4には、組み付け用として、パネル厚さ方向を向く複数のボルト挿通孔4hを周方向に沿って間隔を隔てて形成してある。
額縁材4は、パネル厚さ方向での幅がパネルPの厚さの略半分になるように形成してある。そして、パネルPの一方のパネル表面部と額縁材4の表面部とが面一状になるように、額縁材4にパネルPを嵌め込んで、額縁材4とパネルPとを溶接接続してある。つまり、額縁材4を、パネル全周部の端面におけるパネル厚さ方向での一端側に偏らせて設けてある。
【0033】
次に各貯留ビンDの構成について説明する。
図15に示すように、並列配置される5個の各貯留ビンDに対して多孔状で通気可能な床部31の下方側から導入して貯留ビンDの上部から排出するように通風させる送風機32を設け、5個の貯留ビンD夫々の上部に対して排気作用する排風機33を設けている。そして、各貯留ビンDの上部側の穀物投入口34には投入用シャッター35を設け、下部の穀物の排出部69にはそれを開閉する排出用シャッター36を設けてある。
送風機32は5個の貯留ビンD夫々に対して設け、送風機32による通流空気を貯留ビンDの床部31に導入する状態と、5個全部の送風機32による通流空気を合流して、5個の貯留ビンDのうちから選択自在な1つの貯留ビンDの下方側に導入する状態とに切り換え自在に構成されている。
【0034】
詳述すると、図14に示すように、貯留ビンDの床部31と下方側の底部37との間を隔壁38により上下二つに仕切り、隔壁38と底部37との間を、隔壁39,40により貯留ビンDの並設方向と直交する方向に3つに仕切ってある。貯留ビンD内において床部31と隔壁38とによって仕切られる空間と、隔壁38の下方に隔壁39,40によって仕切られる空間とは、連通口41によって互いに連通させてあり、これら互いに連通する二つの空間によって、送風機32からの空気を床部31の下方側から貯留空間に導入するための導風路42を形成している。
隔壁38、隔壁39、貯留ビンDの下部前壁57及び底部37にて仕切られる仕切空間に臨む部分には、送風機32の連通口を形成し、前記仕切空間を5個の貯留ビンDにわたって一連に連通させて連通風路44を形成してある。又、貯留ビンDの隣接するもの同士で共有する壁部における前記連通風路44を形成するための開口には、開閉操作される合流制御用ダンパ45を設け、各貯留ビンDの隔壁39に形成した連通口には各貯留ビンDの導風路42と連通風路44とを連通する状態と遮断する状態とに切り換えるための通風制御用ダンパ46を設けてある。尚、送風機32夫々の吸い込み口付近には、吸い込み口に吸い込まれる空気を加熱するヒータ43を設けている。
【0035】
隔壁38、隔壁40、貯留ビンDの下部後壁58及び底部37にて仕切られる空間を、5個の貯留ビンDにわたって一連に連通させて、そのように連通した通路内に排出用の横送りコンベア70を配置してある。
【0036】
そして、図14に示すように、貯留ビンDにおける穀物貯留空間の床部31は、金属板を打ち抜いて多数の通気孔31aを形成するとともに、打ち抜きの際に舌片31bが排出部69側に延びる状態で形成されるようにして、下方側から供給される空気を上方側に通過させるとともに、排出部69側に変向するように構成している。
【0037】
前記各貯留ビンDの内部の穀物貯留空間には、穀物を上下方向に移動しながら攪拌する攪拌装置Mを設けてある。
攪拌装置Mは、貯留ビンDの上部に平行状態で設けた一対のネジ軸47と、そのネジ軸47に夫々噛合する一対のコマ部材48と、それら一対のコマ部材48に連結した軸体49と、その軸体49を往復移動させるべくネジ軸47を夫々回動させる一対の移動用電動モータ50と、軸体49に出力軸を下方に向けて取付けた一対の回転用電動モータ51と、回転用電動モータ51夫々の出力軸に連結した一対の螺旋体52とを備えて構成し、回転用電動モータ51夫々を駆動させて螺旋体52夫々を回転させながら、移動用電動モータ50を正逆方向に交互に駆動させて、軸体49を往復移動させることにより、貯留空間の略全域にわたって貯留されている穀物を上下方向に攪拌移動させるように構成してある。
【0038】
そして、各送風機32、排出用シャッター36、各ダンパ45,46、各電動モータ50,51等の作動を制御する制御装置53と、作動内容を指令する操作盤54とが備えられ、制御装置53は、切換スイッチ54aにて通風モードが指令されると、図15に示すように、全ての排出用シャッター36及び合流制御用ダンパ45を閉じ状態とし、選択スイッチ54aにて選択された貯留ビンDに対して通風制御用ダンパ46を開状態とするとともに、送風機32、各電動モータ50,51を作動させて、通風乾燥が行われる。そして、排出モードが指令されると、図16に示すように、全ての合流制御用ダンパ45を開状態とし、全ての送風機32を作動させ、選択スイッチ54cにて選択された貯留ビンDの排出用シャッター36及び通風制御用ダンパ46のみ開状態として、他の全ての排出用シャッター36及び通風制御用ダンパ46を閉じ状態とする。このようにして、全ての送風機32の通流空気を合流して選択された貯留ビンDの床部31の下方側から導入して、その空気によって穀物を排出口側に流動させることにより、貯留ビンD内の穀物を全て排出することができる。
【0039】
そして、各サイロSは、貯蔵される穀物を自然流下によるホッパー式排出部より外部に排出するように構成されている。つまり、図1に示すように、サイロSの底部を下窄まりの漏斗状に形成し、その先端部に穀物排出口74を形成してあり、この穀物排出口74には排出用シャッター56が備えられ、この排出用シャッター56を開操作させると自然流下により穀物が下方側の横送りコンベア75上に排出されるように構成してある。
各サイロSがこのようにホッパー式排出部を備えていることから、図3に示すように、サイロSの下方側には排出部の左右両側に空きスペースが形成されることになり、この空きスペースを利用して各送風機32を配置してある。又、このような空きスペースを利用して、作業者がメンテナンス作業用の通路として利用することもできるようになっている。
【0040】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記の実施形態においては、一列状に隣接配置した貯蔵用の貯留部Sの列の左右両側に乾燥用の貯留部Dを隣接させるようにして、乾燥用の貯留部Dと貯蔵用の貯留部Sとを夫々複数設けたが、このように複数設けるものに限るものではなく、例えば、1個の乾燥用の貯留部Dと1個の貯蔵用の貯留部Sとを、各貯留空間を構成する壁部分Wを共用する状態で隣接して設けるものでもよい。
又、乾燥用の貯留部Dと貯蔵用の貯留部Sとを夫々複数設ける場合も、上記実施形態のような配置(一列状に隣接配置した貯蔵用の貯留部Sの列の左右両側に乾燥用の貯留部Dを隣接させる配置)に限るものではなく、種々の形態で構成することができる。
【0041】
(ロ)上記の実施形態においては、壁部分Wを、壁厚さ方向に間隔を隔てて位置して、一対の平坦面状の壁表面部を形成する一対の矩形状の板状部Bと、壁厚さ方向での強度を補強すべく、それら一対の板状部Bの間の内部空間に位置して、一対の板状部Bを接続する補強部Rとを備えたパネルにて構成したが、このようなパネルに限らず、例えば、単板にて構成してもよい。
尚、パネルにて構成する場合に、パネル厚さ方向での強度が異なる3種類のパネルPを備える場合について例示したが、パネルPの種類としては、パネル厚さ方向での強度が異なる2種類のパネル、あるいは強度が同一の1種類だけ備えるようにしてもよい。
又、上記の実施形態においては、パネルPの周囲に額縁材4を取り付け、その額縁材4を用いて、主柱5、間柱7及び梁6にて形成されるパネル取り付け用の枠部分に組み付ける組み付け構造を採用したが、パネルPの組み付け構造は種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物処理設備の概略構成図
【図2】穀物乾燥貯留設備の全体構成を示す斜視図
【図3】穀物乾燥貯留設備の側面図
【図4】穀物乾燥貯留設備の横断平面図
【図5】(イ)は取り付け枠を組み付ける前のパネル厚さ方向視での貯留空間側壁部の要部の図、(ロ)は取り付け枠を組み付けた後のパネル厚さ方向視での貯留空間側壁部の要部の図
【図6】(ハ)はパネルを組み付ける前のパネル幅方向視での貯留空間側壁部の要部断面図、(ニ)はパネルを組み付けた後のパネル厚さ方向視での貯留空間側壁部の要部の図
【図7】(イ)はパネルを組み付ける前のパネル幅方向視での貯留空間側壁部の要部断面図、(ロ)はパネルを組み付けた後のパネル幅方向視での貯留空間側壁部の要部断面図
【図8】パネルの分解斜視図
【図9】パネルの斜視図
【図10】パネルの厚さ方向視での図
【図11】図9におけるイ−イ矢視図
【図12】図9におけるロ−ロ矢視図
【図13】貯留ビンの切り欠き斜視図
【図14】貯留ビンの床部の断面図
【図15】貯留ビンの通風状態の切り換えを示す側面図
【図16】貯留ビンの通風状態の切り換えを示す側面図
【符号の説明】
8 覆い
B 板状部
D 貯留部
P パネル
R 補強部
S 貯留部
W 壁部分

Claims (5)

  1. 穀物を乾燥して貯留する穀物乾燥貯留設備であって、
    穀物を乾燥処理する乾燥用の貯留部と、穀物を貯蔵処理する貯蔵用の貯留部とが、その各貯留空間を形成する壁部分を共用する状態で、隣接して設けられ、その各貯留空間が、主柱と梁を組み付けるとともに、前記主柱同士の間の中央において、上下の前記梁に対して間柱を組み付けて、左右方向に並ぶ前記主柱と前記間柱、及び、上下の前記梁によって矩形状のパネル組み付け用の枠部分を上下方向に複数個形成し、前記各枠部分に対して、前記枠部分を形成する前記主柱、前記間柱及び前記梁に対して同一サイズのパネルを組み付ける状態で形成されている穀物乾燥貯留設備。
  2. 前記乾燥用の貯留部の複数が、前記乾燥用の貯留部と前記貯蔵用の貯留部とが隣接して並ぶ並び方向と交差する方向に隣接して設けられて、その隣接する乾燥用の貯留部の間の前記壁部分が共用され、前記貯蔵用の貯留部の複数が、前記並び方向と交差する方向に隣接して設けられて、その隣接する貯蔵用の貯留部の間の前記壁部分が共用され、前記複数の乾燥用の貯留部及び前記複数の貯蔵用の貯留部のうちで、前記並び方向に隣接する各乾燥用の貯留部と各貯蔵用の貯留部との間の前記壁部分が共用されている請求項1記載の穀物乾燥貯留設備。
  3. 前記共用される壁部分が、壁厚さ方向に間隔を隔てて位置して、一対の平坦面状の壁表面部を形成する一対の矩形状の板状部と、壁厚さ方向での強度を補強すべく、それら一対の板状部の間の内部空間に位置して、一対の板状部を接続する補強部とを備えたパネルにて構成されている請求項1又は2記載の穀物乾燥貯留設備。
  4. 前記貯蔵用の貯留部の両側に、前記乾燥用の貯留部が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の穀物乾燥貯留設備。
  5. 前記貯蔵用の貯留部及び前記乾燥用の貯留部の各貯留空間の夫々を覆う覆いが設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の穀物乾燥貯留設備。
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