JP3580480B2 - 移植機の苗箱送り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、碁盤目状にポット状苗室が形成された可撓性のポット苗箱で育成した苗を、苗箱ごと苗載台に搭載し該苗載台に沿って間欠的に縦送りするとともに、苗載台に沿った所定位置において順次横一列の苗を押し出し植付部に供給するようにしたポット苗移植機において、特にその苗箱送り装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の移植機の苗箱送り装置は、図4に示すように(実公昭58−11135号公報参照)、駆動部1と作動部2、及び苗載台3からなる。
駆動部1は、ミッション内部に回転自在に取り付けられたカム4と、ミッションケースに回動自在に支持された送り軸5にミッション内部において固定されたアーム6と、その先端に取り付けられたカムローラ7と、送り軸5にミッション外部において固定されたレバー9(アーム6とレバー9は事実上一体化されている)と、レバー9に取り付けられた手動用苗箱送りハンドル10と、カムローラ7をカム4の外周に常時当接させるためレバー9に作用する作動ばね11と、レバー9の下端に回動自在に取り付けられ、そこから作動部2に向けて延びる連結杆12からなり、カム4が回転すると、アーム6(レバー9)が送り軸5を中心として左右に揺動し、連結杆12をその長手方向に進退させる。
【0003】
作動部2は、全体として略L字形をなし、その中間部が機体に回動自在に支持された回動軸13に固定された送りアーム14と、送りアーム14の連結杆12に対し平行に近い側の端部に回動自在に連結され、下向きの送り爪15aを有する送り杆15と、機体に回動自在に軸支され上向きの送り爪16aを有する固定杆16からなる。なお、送り杆15と固定杆16は、それぞれ図示しないスプリングにより苗載台3側に付勢されている。送りアーム14の連結杆12に対し垂直に近い側の端部には、前記連結杆12の先端が回動自在に取り付けられている。なお、この作動部2は一対が苗載台の両側に設置され、両作動部は回動軸13を共有し、連結杆は一方の作動部の送りアームにのみ連結している(従って他方の作動部の送りアームはL字形である必要はない)。
苗載台3は両側上縁に一定間隔で送り孔を形成した可撓性のポット苗箱17を搭載し、その両側に沿ってポット苗箱の上縁を摺動自在に案内する掛止縁3aが形成され、掛止縁3aは所定位置が切り欠かれ、そこが爪穴3bとされている。なお、18は、ポット苗箱から横一列の苗を押し出し植付部に供給するための押出棒である。
【0004】
上記作動部2において、連結杆12が進退すると送りアーム14が往復回動して送り杆15を上下動させ、その際、送り爪15aはポット苗箱17の送り孔に対し下降しながら嵌入し(スプリングの付勢力による)、上昇しながら脱出する(送り爪15aの傾斜した背面15bが爪穴3bの上縁に当接することによる)ようになっている。また、固定杆16の固定爪16aはポット苗箱17の送り孔に対し、送り杆15の下降に伴い嵌入し(スプリングの付勢力による)、上昇に伴い脱出する(送りアーム14の先端が固定杆16の下端の傾斜した押圧部16bを押すことによる)。このように、送りアーム14が往復回動することで、ポット苗箱17は送り爪15aにより送り穴1個分(1ピッチ)間欠的に下向きに縦送りされ、同時に固定爪16aによりその位置で苗載台3に固定支持される。
【0005】
この苗箱送り装置において、植付作業の途中で、任意にポット苗箱17を送ったり、ポット苗箱17を苗載台3から取り出したりするときは、カム4の回転を図4の位置で止め、手動用苗箱送りハンドル10を操作する。例えば、この手動用苗箱送りハンドル10を左右に繰り返し動かせば、機械駆動の場合と同様に、ポット苗箱17を前進させることができ、図4において左端に動かして止めれば、送り爪15a及び固定爪16aが共に送り穴から脱出するので、ポット苗箱17を苗載台3から手で引き出すこともできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この手動操作は作動ばね11の付勢力に抗して行う必要があるが、作動ばね11の付勢力はカムローラ7をカム面に従動させるものであるからかなり強く設定されている。そのため、手動操作には大きい力が必要であり、特にポット苗箱17を苗載台3から取り出す場合は、片手でハンドルを左端に動かして止めたまま、もう一方の手でポット苗箱を引き出すことになるため、その作業はきわめて困難であった。
本発明は、上記従来の苗箱送り装置の問題点に鑑みてなされたもので、手動操作に大きい力が必要でなく、ポット苗箱の取り出しも容易にできる苗箱送り装置を得ようというものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両側上縁に一定間隔で送り孔を配した可撓性のポット苗箱をセットする苗載台と、前記送り孔に対し下降しながら嵌入し上昇しながら脱出する下向きの送り爪と、駆動機構の駆動力を軸方向に伝達する連結杆と、該連結杆に連結され植付時はその駆動力を受けて往復回動し前記送り爪を上下移動させる送りアームを備え、上下移動する前記送り爪により苗載台上のポット苗箱を間欠的に縦送りするようにした移植機の苗箱送り装置において、前記連結杆と送りアームがリンクを介して連結され、かつリンクに手動用苗箱送りハンドルが取り付けられ、植付時は前記連結杆の駆動力が前記リンクを介して送りアームに伝達され、一方、手動操作時は前記手動用苗箱送りハンドルを回動することで前記リンクが回動し、手動の操作力が前記リンクを介して送りアームに伝達されるようになっている
ことを特徴とする。
【0008】
上記苗箱送り装置の構造をより具体的にいえば、前記リンクと連結杆の延長部位との間にその連結部を挟んで引張ばねが配置され、植付時は上記リンクと送りアームの連結部が駆動力伝達ライン近傍に位置し、かつ前記引張ばねの付勢力で前記リンクがその位置に係止される。この場合、前記手動用苗箱送りハンドルを回動して前記リンクを植付時の位置から他方に回動したとき、前記引張ばねがその方向に付勢して前記リンクをその位置で保持するようになっている。ここで、駆動力伝達ラインとは、連結杆の両端部を結ぶラインを意味する。
さらに具体的には、前記送りアームが略L字形をなし、その中間部が機体に回動自在に軸支され、連結杆に対し平行に近い側の一端部が前記送り爪を有する送り杆の下端に連結し、連結杆に対し垂直に近い側の他端部が前記リンクに連結し、一方、前記連結杆が前記送りアームとリンクの連結部を超えた位置で前記リンクに連結し、植付時は上記リンクが連結杆に当接してその位置に係止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る苗箱送り装置を、図1〜図3を参照して、より具体的に説明する。なお、この苗箱送り装置の図示していない部分は、図4に示す従来の苗箱送り装置と基本的に同じ(駆動部に手動用苗箱送りハンドルが設置されていない点を除く)である。また、従来と同じ部位には同じ番号を付与した。
この苗箱送り装置では、送りアーム14と連結杆12がリンク21を介して連結している。リンク21は、本体部21a、平行リンク部21b及び突出部21cからなり、本体部21aの側面に送りアーム14が回動自在に連結され(連結軸A)、平行リンク部21bの間に連結杆12の先端部12aが回動自在に軸支され(連結軸B)、突出部21cに手動用苗箱送りハンドル22が固定されている。
【0010】
連結杆12はリンク21の手前で該リンク21を迂回するように下方に曲がり、連結部Aを超えて先端部で再び上方に曲がり、先端部12aにおいて前記の通りリンク21と連結している。なお、連結杆12とレバー9との連結軸C(図4参照)の軸心と、前記連結軸Bの軸心をつなぐラインが先に定義した動力伝達ラインSである。また、連結杆12の先端部には延長部12bが形成され、この延長部の側面に突出したピン23と、リンク本体部21aの側面に突出したピン24の間に引張ばね25が配置されている。
【0011】
リンク21は、図2の位置と図3の位置の間で、連結軸Bを中心として回動し得る。図2の位置においては、連結軸Aの軸心が動力伝達ラインSの近傍(やや下方位置)にあり、引張ばね25が連結軸Bの下方側にあって連結軸Bを中心としてリンク21を下向きに回動させる付勢力を与え、この付勢力によりリンク21は、その本体部21aの下面が連結杆12の迂回部12bに当接する。一方、図3の位置においては、連結軸Aが動力伝達ラインSの上方位置に移り、引張ばね25が連結軸Bの上方側にあって連結軸Bを中心としてリンク21を上向きに回動させる付勢力を与え、この付勢力によりリンク21は図3の位置に保持される。
【0012】
植付時には、リンク21を図2の位置に配置しておけば、連結杆12の往復駆動力はリンク21を介して送りアーム14に伝達され、そのあいだ、引張ばね25の付勢力が作用して、リンク21は常にこの位置にほぼ係止された状態となっている。なお、連結軸Aの軸心が動力伝達ラインSのごく近傍にあることから、引張ばね25の付勢力が大きくなくても係止状態が外れる(連結軸Aが動力伝達ラインSの反対側に移動する)ことはない。
【0013】
一方、手動操作によりポット苗箱を送るときは、カム4の回転を図4の位置で止め、手動苗箱送りハンドル22を左右に往復動させる。すると、機械駆動の場合と同じように、図2の位置から図3の位置に移動させる過程で送りアーム14が右回転(送り杆15が上昇)し、図3の位置から図2の位置に移動させる過程で送りアーム14が左回転(送り杆15が下降)し、ポット苗箱は1ピッチずつ送られる。なお、引張ばね25の強度は作動ばね11の強度に比べて小さく、この手動操作は容易に行うことができる。
また、苗載台からポット苗箱を引き出すときは、図3の位置とする。このとき引張ばね25の付勢力により、手を手動苗箱送りハンドル22から離してもリンク21はこの位置に保持されるから、両手でポット苗箱を引き出すことができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明の苗箱送り装置によれば、手動操作で苗箱を送る際に大きい力が必要でなく、また苗載台からポット苗箱の取り出すことも容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る苗箱送り装置の要部平面図である。
【図2】その正面図(植付時の位置)である。
【図3】その正面図(手動操作時の苗箱取出位置)である。
【図4】従来の苗箱送り装置の正面図である。
【符号の説明】
3 苗載台
12 連結杆
14 送りアーム
15 送り杆
15a 送り爪
16 固定杆
16a 固定爪
21 リンク
22 手動用苗箱送りハンドル
25 引張ばね
S 動力伝達ライン
Claims (4)
- 両側上縁に一定間隔で送り孔を配した可撓性のポット苗箱をセットする苗載台と、前記送り孔に対し下降しながら嵌入し上昇しながら脱出する下向きの送り爪と、駆動機構の駆動力を軸方向に伝達する連結杆と、該連結杆に連結され植付時はその駆動力を受けて往復回動し前記送り爪を上下移動させる送りアームを備え、上下移動する前記送り爪により苗載台上のポット苗箱を間欠的に縦送りするようにした移植機の苗箱送り装置において、前記連結杆と送りアームがリンクを介して連結され、かつリンクに手動用苗箱送りハンドルが取り付けられ、植付時は前記連結杆の駆動力が前記リンクを介して送りアームに伝達され、一方、手動操作時は前記手動用苗箱送りハンドルを回動することで前記リンクが回動し、手動の操作力が前記リンクを介して送りアームに伝達されるようになっていることを特徴とする移植機の苗箱送り装置。
- 前記リンクと連結杆の延長部位との間にその連結部を挟んで引張ばねが配置され、植付時は上記リンクと送りアームの連結部が駆動力伝達ライン近傍に位置し、かつ前記引張ばねの付勢力で前記リンクがその位置に係止されることを特徴とする請求項1に記載された移植機の苗送り装置。
- 前記手動用苗箱送りハンドルを回動して前記リンクを植付時の位置から他方に回動したとき、前記引張ばねがその方向に付勢して前記リンクをその位置で保持するようになっていることを特徴とする請求項2に記載された移植機の苗箱送り装置。
- 前記送りアームが略L字形をなし、その中間部が機体に回動自在に軸支され、連結杆に対し平行に近い側の一端部が前記送り爪を有する送り杆の下端に連結し、連結杆に対し垂直に近い側の他端部が前記リンクに連結し、一方、前記連結杆が前記送りアームとリンクの連結部を超えた位置で前記リンクに連結し、植付時は上記リンクが連結杆に当接してその位置に係止されることを特徴とする請求項2又は3に記載された移植機の苗箱送り装置。
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|---|---|---|---|
| JP25633699A JP3580480B2 (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 移植機の苗箱送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP25633699A JP3580480B2 (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 移植機の苗箱送り装置 |
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Family Applications (1)
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1999
- 1999-09-09 JP JP25633699A patent/JP3580480B2/ja not_active Expired - Fee Related
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