JP3582609B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、用便後の局部を洗浄するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
用便後の局部を洗浄する装置において、洗浄水を放出するノズル本体の先端にノズル本体の軸線周りに回転可能なノズルキャップを装着し、このノズルキャップを手で回転させるもの(実公昭58−17824号公報参照)及び駆動モータの回転を傘歯車を介して伝達するもの(特開平6−108516号公報参照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ノズルキャップを手で回転させるためには、ノズルが収納位置にあるときときに、便器の奥に手を挿入する必要があり、目視で位置を確認できず、また、不潔である。
また、駆動モータの回転を傘歯車を介して伝達するものは、ノズル自体が不使用時すなわち用便時には便器の奥に収納され、使用時すなわち用便後に局部を洗浄するときに便器内に伸長するようになっており、ノズルキャップ側の歯車と、モータ側の歯車とを確実に噛み合わせるのが困難である。さらに、モータの回転にともなって、ノズルキャップが、ノズルの軸線方向に移動するので、洗浄水噴出口の位置が給水管の根元にたいして一定しないという欠点がある。
本発明は、このような欠点のない局部洗浄装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、給水管3の先端に設けられた洗浄ノズルが、ノズル本体10とノズル本体10の先端にノズル本体10の軸線周りに回転可能に装着されたノズルキャップ11とからなり、ノズルキャップ11のキャップホルダー112の外周に前記ノズル本体の軸線方向に伸びる突条112tを形成し、給水管3に回転自在に嵌められた平歯車46に、前記突条112tが嵌まり合う切欠き孔46aを設け、この平歯車46をノズル回転駆動モータで駆動するようにしてなる局部洗浄装置である。なお、上記の突条112tが嵌まり合う切欠き孔46aは、平歯車46の内径側に設けられる。
このように、平歯車46をノズルキャップ11に固定せず、給水管に回転自在に嵌めたことにより、平歯車46が洗浄水で濡れるおそれがなくなる
【0006】
ノズルキャッップ11を回転させるとき、回転角度の制御は重要である。駆動モータは電流がオフになってから、慣性で回転する。このため、モータの駆動力を通常の歯車で伝達すると、慣性による回転を考慮してモータを停止させる必要があり、制御が困難となる。そこで、ノズル回転駆動モータの回転を、間欠送り歯車装置を介して平歯車に伝達するようにするのが好ましい
【0007】
間欠送り歯車装置としては、ピン歯車51と、このピン歯車51によって駆動されるゼネバ歯車52とからなるものが好ましい。
【0008】
ピン歯車51のピン51pを利用して、ピン歯車51が1回転することによりパルス信号を発生するスイッチ41sを押してパルス信号を発生させ、このパルスをカウントして、平歯車の回転を制御するようにして、歯車の回転数を制御できるからである。
【0009】
【実施例】
以下図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る洗浄ノズルの分解斜視図であり、図2は洗浄ノズルを軸線にそって切断した断面図、図3は、図2のA−A線断面図である。
この洗浄ノズルは、ノズル本体10とノズル本体10の軸線周りにかつノズル本体10の外周面に密着して回転可能に装着されたノズルキャップ11からなっている。ノズル本体10には、パッキン102を介して蓋103でカバーされる流路101が設けられている。ノズルキャップ11は、ノズル本体10を給水管3に接続するための受け口105の外周面に回転可能に装着されたキャップホルダー112に、ねじ112aで一体化されている。ノズル本体10の外周面に設けた溝106に、Oリング24が嵌められ、ノズルキャップ11とノズル本体10との水密を保持している。
【0010】
流路101は、洗浄水通路107に通じており、洗浄水は水圧により流路101に噴出され、吐水口104からノズルキャップ11に設けた洗浄水噴出口114から放出される。ノズルキャップ11には、広口の洗浄水噴出口114aと、4個の細孔からなるを洗浄水噴出口114bとを、角度90度の位置関係で設け、さらに、洗浄水噴出口114bと角度180度の位置関係に、開口124が設けられている(図3参照)。なお、吐水口104の周壁には、ノズルキャップ11とノズル本体10との水密を保持するためのOリング25が嵌めこまれている。
【0011】
ノズル本体10の先端には、ストッパーとなる段部108aが設けられ、ノズルキャップ11の底部(ノズルキャップ10の先端と向き合う部位)にも同様な段部108bを設け、段部の側壁が互いに接しているとき、ノズル本体10の吐水口104とノズルキャップ11の洗浄水噴出口114とが一致するようにしてある。すなわち、この段部によって、噴出口114aと吐水口104とが一致する位置と噴出口114bと吐水口104とが一致する位置との間にのみノズルキャップ11が回転できるように回転角を制限する。例えば、図示の場合、ノズル本体10の先端の段部108aを中心角が90度の扇形とし、ノズルキャップ11の底部の段部108bを半円形としてある。このようにすると、ノズル本体10先端の段部108aと、ノズルキャップ11の底部の段部108bとの間に90度に亘る扇形の空所ができ、ノズルキャップ11は、90度だけ回転できる。そして、段部108a、108bの側壁が互いに接しているとき、ノズル本体10の吐水口104とノズルキャップ11の洗浄水噴出口114とが一致するので、吐水口104と洗浄水噴出口114との位置合わせを確実に行うことができる。
【0012】
この実施例では、ノズルキャップ11を90度回転させることにより、いずれかの洗浄水噴出口と吐水口104と位置が一致する。まず、洗浄水噴出口114aが吐水口104と一致しているとき、開口124から空気が吸入され、流路の吸気口101pに吸入される。次に、ノズルキャップ11を90度回転させ、洗浄水噴出口114bが吐水口104とを一致させると、洗浄水噴出口114aが開口124の位置に移動し、ここから、空気が吸入され、吸気口101pに吸入される。
【0013】
次に、図3に示すノズルキャップ11が、吸気口124が吐水口104と一致する位置から、洗浄水噴出口114bが吐水口104と一致する位置まで回転できるようにした場合について説明する。この場合、ノズルキャップ11の底部の段部108bは、90度の扇型とする。
【0014】
この実施例では、ノズルキャップ11を180度回転させることにより、吸気口124、洗浄水噴出口114a又は洗浄水噴出口114bのいずれかと吐水口104と位置が一致する。まず、吸気口124が吐水口104と一致しているとき、吸気口101pは大気と通じていないので空気は吸入されない。以下、ノズルキャップ11を90度回転させると、図3に示す状態となり、開口124から空気が吸入され、流路の吸気口101pに吸入される。次に、ノズルキャップ11をさらに90度回転させ、洗浄水噴出口114bが吐水口104とを一致させると、洗浄水噴出口114aが開口124の位置に移動し、ここから、空気が吸入され、吸気口101pに吸入される。
【0015】
次に、ノズルキャップ11の回転機構について説明する。
ノズルキャップ11の回転角度が僅かにずれても、洗浄水が局部以外の部分に飛ぶようになるので、回転角度を正確に制御することは重要である。
図4に、最もシンプルな機構の斜視図を示す。ノズルキャップホルダーと共に回転するように構成された平歯車46が回転することにより、ノズルキャップ11が回転する。これによって、吐水口104と位置が合う洗浄水噴出口が切り替わる。この平歯車46は、ノズルキャップ駆動用モータ41aの回転を伝達シャフト47と駆動歯車42により伝達することにより回転させられる。ノズルキャップ11が所定の位置に回転した後、ノズル駆動用モータ41bを回転させ、給水管3を前進させ、ノズルキャップ11を洗浄位置まで移動させる。伝達シャフト47は、給水管3の支持腕48に回転可能でかつ軸方向には移動できないように支持されており、平歯車46と駆動歯車42とは、噛み合ったまま移動する。平歯車46と駆動歯車42とは共に平歯車であるので、給水管3の停止位置の前後にある程度の誤差が許されて、好都合である。また、ノズルを伸ばした位置でノズルキャップを回転できるので、途中でも洗浄水噴出口の切り替えが可能となる。
【0016】
図5に、他の回転機構の斜視図、図6にその給水管を除いた正面図を示す。
図5及び図6に示した機構は、ゼネバ歯車52を用いた例である。ゼネバ歯車52は、ピン51pが入り込める溝52gを持っており、ピンが1本のピン歯車51を原動歯車とし、このピン51pが溝52gにはいってから完全に抜け出るまで回転する。そして、ピン歯車51が1回転して、ピン51pが次の溝52gに入るまでの間停止している。したがって、モータが回り過ぎて、歯車46を回転させ過ぎるおそれがない。通常モータは、電源をオフしても慣性である程度の角度だけ回転するが、溝52gの数と間隔とを調整しておけば、ノズルキャップ11を所定の位置に正確に停止させることができる。また、ピン51pが回転するときに当接する部位に、ピン51pがスイッチ41sを押すことによりパルス発生するスイッチ41sを設けてある。ピン51pにより作動するスイッチ41sに代えて、ホール素子のような磁気効果を利用する装置を用いてもよい。また、ステッピングモータを用いれば、このような装置は不要である。
なお、平歯車46は、給水管3に回転できるように嵌められている。そして内径側に凹部46aを設け、また、ノズルキャップホルダー112に、この凹部46tに嵌まる凸部112tを設け、給水管3が後退したとき凸部112tが凹部46tに嵌まり、平歯車46の回転をノズルキャップホルダー112に伝える。
【0017】
次にこの装置の動作を説明する。
操作者が、用便後に、電源をオンにする(通常、コントロールパネルの洗浄ボタンを押すことによりオンとなるように構成されている)。このとき、洗浄ノズルの噴出口を好みにより又は必要により選択する(選択ボタンを押す)。そして、定常位置にある噴出口が選択されているとき、制御装置(図示省略)は、ノズル駆動モータ41bの電源をオンにする。
他方定常位置にない噴出口が選択されているとき、制御装置は、ノズルキャップ駆動モータ41aの電源をオンにする。そして、ピン51pが1回転する毎に、スイッチ41sを押してパルスを制御装置に送る。制御装置は、このパルスをカウントして、所定数のパルスを受け取ったとき、ノズルキャップ駆動用モータ41aの電源をオフにし、ノズル駆動モータ41bの電源をオンにする。ノズルが所定の位置まで前進した後、ノズル駆動モータ41bは停止し、洗浄動作に移る。洗浄終了後、停止ボタンを操作者が押すと、制御装置は、洗浄水の噴出を止め、ノズル駆動モータ41bを逆回転させる。そして、給水管3が初期位置まで後退すると、制御装置は、ノズルキャップ駆動モータ41aを逆回転させ、噴出口を定常位置に戻して停止する。
【0018】
以上説明した装置は、ノズルキャップ駆動とノズル駆動と2個のモータを用いている。次に、モータ1個でノズルキャップとノズルと両方を駆動する装置について図7、図8、図9、図10及び図11により説明する。
図7、図8及び図11(a)は、ノズルを駆動(伸縮)させる状態を示している。また、図9、図10及び図11(b)は、ノズルキャップを駆動(回転)させる状態を示す。図11で、実線で示した歯車Gcが同じく実線で示した歯車Gdと噛み合い、二点鎖線で示した歯車Gaが同じく二点鎖線で示した歯車Gbと噛み合い、点線で示した歯車Gtが同じく点線で示した歯車Guと噛み合う。このうち、二点鎖線で示した歯車Gaと歯車Gbとは常時噛み合い、他の歯車は、レバーLの位置により離れたり噛み合ったりする。以下この動作について説明する。
モータMの回転は、歯車Gaによって、歯車Gbに伝えられる。歯車Gbは、歯車Gaの軸を軸としてスイング動作をするレバーLの一端にある軸受けに支えられている。レバーLの他端には、溝カムCの溝に嵌めこまれた案内ピンPが設けてある。歯車Gbの軸に、歯車Gc及び歯車Gtも嵌めこまれ、歯車Gb、歯車Gc及び歯車Gtが一体となっている。そして、レバーLのスイングにしたがって、歯車Gbは、歯車Gaと噛み合いながら上下に移動し、歯車Gbが上に移動したとき、歯車Gcと噛み合う位置に歯車Gdが、また、歯車Gbが下に移動したとき、歯車Gtと噛み合う位置に歯車Guが取付けられている。
歯車Guと同軸上に歯車Gvがあり、歯車Gvは歯車Gwと噛み合っている。給水管3の下面にはラックが設けられており、歯車Gwはこのラックと噛み合っている(図7及び図8参照)。
歯車Gd、歯車Ge、歯車Gf、歯車Gg、歯車Gh及び歯車Giはこの順に噛み合いを形成し、歯車Giと一体のフェイス歯車Ghとこのフェイス歯車Ghと噛み合う歯車Gkとで回転方向を変える。歯車Gkと同じ軸上に歯車Glがあり、歯車Glと平歯車46とは常時噛み合っており(固定)、ノズルが収縮したとき、キャップホルダー112の凸部が平歯車46の凹部46tに嵌めこまれた状態になる(図9及び図10参照)。
【0019】
次にこの装置の動作を説明する。
操作者が、用便後に、電源をオンにする(通常、コントロールパネルの洗浄ボタンを押すことによりオンとなるように構成されている)。このとき、洗浄ノズルの噴出口を好みにより又は必要により選択する(選択ボタンを押す)。そして、定常位置にある噴出口が選択されているとき、制御装置(図示省略)は、そのまま、モータMの電源をオンにする。ノズルが収縮した待機状態のとき、歯車Gtは歯車Guと噛み合っており、モータMの回転は歯車Gwに伝わり、給水管3を移動させ、ノズルを伸ばした後、洗浄動作に入る。
他方定常位置にない噴出口が選択されているとき、制御装置は、溝カムCの駆動装置をオンにし、レバーLをスイングさせて、歯車Gcを歯車Gdと噛み合う位置に移動させる。そして、モータMの電源をオンにし、ノズルキャップ11を回転させる。ノズルキャップが所定の回転を終了すると、制御装置は、モータMの電源を一旦オフにし、溝カムCの駆動装置を逆回転させ、歯車Gtと歯車Guとを噛み合わせ、モータMの回転を歯車Gwに伝え、給水管3を移動させ、ノズルを伸ばし、洗浄動作に入る。
洗浄終了後、停止ボタンを操作者が押すと、制御装置は、洗浄水の噴出を止め、モータMを逆回転させる。そして、給水管3が初期位置まで後退すると、制御装置は、溝カムCの駆動装置をオンにし、レバーLをスイングさせて、歯車Gcを歯車Gdと噛み合う位置に移動させる。そして、モータMの電源をオンにし、ノズルキャップ11を回転させる。ノズルキャップが所定の回転を終了して初期位置に戻ると、制御装置は、モータMの電源をオフにし、溝カムCの駆動装置を逆回転させてレバーLを初期位置に戻して停止する。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、給水管の先端に設けられた洗浄ノズルが、ノズル本体とノズル本体の先端にノズル本体の軸線周りに回転可能に装着されたノズルキャップとからなり、ノズルキャップと一体に回転する平歯車をノズル回転駆動モータで駆動するようにしたので、歯車の噛み合いの調整が容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するノズル部分の構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に関するノズル部分の断面図である。
【図3】図2のA−A線切断断面図である。
【図4】ノズルキャップを回転させる機構の一例を示す斜視図である。
【図5】ノズルキャップを回転させる機構の他の例を示す斜視図である。
【図6】図5の要部の正面図である。
【図7】ノズルキャップを回転させる機構の他の例を示す斜視図である。
【図8】図7の要部の正面図である。
【図9】図7の作動状態を示す斜視図である。
【図10】
図9の要部の正面図である。
【図11】
図7の機構の動作を説明するための線図であり、(a)はノズル駆動時の歯車の噛み合いを、(b)はノズルキャップ回転時の歯車の噛み合いを示す。
【符号の説明】
3 給水管
10 ノズル本体
11 ノズルキャップ
46 平歯車
41a ノズル回転駆動モータ

Claims (4)

  1. 給水管の先端に設けられた洗浄ノズルが、ノズル本体とノズル本体の先端にノズル本体の軸線周りに回転可能に装着されたノズルキャップとからなり、ノズルキャップのキャップホルダー外周に前記ノズル本体の軸線方向に伸びる突条を形成し、給水管に回転自在に嵌められた平歯車に、前記突条が嵌まり合う切欠き孔を設け、この平歯車をノズル回転駆動モータで駆動するようにしてなる局部洗浄装置。
  2. ノズル回転駆動モータの回転を、間欠送り歯車装置を介して平歯車に伝達するようにしてなる請求項1記載の局部洗浄装置。
  3. 間欠送り歯車装置が、ピン歯車と、このピン歯車によって駆動されるゼネバ歯車とからなる請求項2記載の局部洗浄装置。
  4. ピン歯車が1回転することによりパルス信号を発生するスイッチを設け、このパルスをカウントして、平歯車の回転を制御するようにしてなる請求項3記載の局部洗浄装置。
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