JP3614334B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置やプラズマ表示装置などのドットマトリクス方式の映像表示装置の映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドットマトリクス方式による映像表示装置では、その表示パネルを構成する全画素のアスペクト比よりも水平,垂直のいずれか一方でも大きいアスペクト比の映像信号が入力された場合、この入力映像信号をデータ圧縮しなければ、正常な表示することができない。例えば、かかる表示パネルが640(水平)×480(垂直)画素のマトリクス構成である場合、入力映像信号が800(水平)×600(垂直)画素の構成であると、そのままでは正常に映像表示をすることができない。かかる映像信号に対して正常な映像表示を可能とするためには、水平方向の画素データ数の差(上記の場合、800−640=160画素)については、水平動作クロック周波数を制御にすることにより、1水平ライン毎にこの差分の画素データを間引きし、データ量の制御が容易に行なえるが、垂直方向のライン数の差(上記の場合、600−480=120ライン)については、入力映像信号を垂直方向にデータ圧縮することにより、表示可能な垂直ライン数に合わせなければならない。
【0003】
このような垂直方向のデータ圧縮方法としては、1フィールドまたは1フレームの期間毎に、画素データを間引いてその期間での水平ライン数を低減するものであるが、従来、1フィールドまたは1フレームを構成する水平ラインを垂直方向に連続して配置される複数の水平ラインからなる1以上の水平ライン群に区分し、各水平ライン群について、1フィールドまたは1フレームの期間毎に、常に同じ位置の画素データを間引く方法(以下、これを第1の間引き処理方法という)と、これら水平ライン群について、1フィールドまたは1フレームの期間毎に、異なる位置の画素データを間引く方法(以下、これを第2の間引く処理方法という)とが考えられる。これらの1つの具体例としては、水平ラインを間引くものであるが、第1の間引き処理方法は、水平ライン群毎に、決まった位置の水平ラインを間引くものであり、また、第2の間引き処理方法は、1つおきの1フィールドまたは1フレームの期間と他の1つおきの1フィールドまたは1フレームの期間とで、間引く水平ラインを異ならせるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記第1の間引き処理方法の場合には、常に同じ位置の画素データが間引かれるのであるから、表示される映像にフリッカが発生しないという利点があるが、常に同じ位置の画素データが欠落するという問題がある。このため、例えば、上記水平ライン群が2水平ラインからなってこの2ラインのうちの一方を間引きして垂直方向のデータ圧縮を行なう場合、1つおきの水平ラインが明るい部分を、他の1つおきの水平ラインが暗い部分を夫々表わすような映像信号が入力されたとすると、明るい部分を表わす全ての水平ライン、または、暗い部分を表わす全ての水平ラインが間引かれてしまうため、表示される映像としては、全体が暗い部分のみからなるもの、または、全体が明るい部分のみからなるものとなり、この入力映像信号に対する映像を忠実に表示することができなくなる。このような画面全体でなくとも、1水平ラインが明るい部分を表わし、その上下の水平ラインが暗い部分を表わすような1水平ラインの幅の横線の映像を持つ入力映像信号についても、この横線が全く表示されないようになる場合もある。
【0005】
問題を明確にするために、極端な例を示したが、要するに、同じ位置の画素データが全く失われるので、入力映像信号の映像を忠実に再現することができないことになる。
【0006】
これに対し、第2の間引き処理方法の場合には、各水平ライン群では、1フィールドまたは1フレーム期間毎に間引かれる画素データの位置が異なるため、同じ位置の画素データが全く失われてしまうようなことはない。しかしながら、例えば、上記の例のように、水平ライン群が2水平ラインからなり、1フィールドまたは1フレーム期間毎に間引く水平ラインを異ならせて垂直方向のデータ圧縮を行なう場合、1つおきの水平ラインが明るい部分を、他の1つおきの水平ラインが暗い部分を夫々表わすような映像信号が入力されたときには、表示パネルでのある特定の画素に着目してみると、この画素では、1フィールドまたは1フレーム期間毎に、…明−暗−明−暗…と明るさが繰り返し変化することになり、表示される映像のフリッカが顕著になってしまうという問題があった。
【0007】
一般的には、フリッカが発生する再生映像は非常に見づらいため、映像情報の欠落があっても、常に同じ位置を間引いてフリッカが発生しない上記第1の間引き処理方法を採用することが多い。
【0008】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、フリッカの発生や映像情報の欠落を抑制した映像信号の垂直方向のデータ圧縮を可能とし、忠実な再生映像を良好な画質で得ることができるようにした映像信号処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、映像信号のリフレッシュレートを検出し、該リフレッシュレートが予め設定された値を越えているか否かを判定するリフレッシュレート検出手段と、該映像信号の水平ライン数を検出し、該ライン数が該ドットマトリクス方式の映像表示装置の表示ライン数を超えているか否かを判定する水平ライン数検出手段と、該映像信号の水平ライン数が該ドットマトリクス方式の映像表示装置の表示ライン数を超えている該水平ライン数検出手段が判定した場合に、該映像信号を垂直方向に間引き処理し、該映像信号を垂直方向にデータ圧縮するデータ圧縮手段とを備え、該リフレッシュ検出手段によって該リフレッシュレートが該設定値を越えないと判定されたとき、該データ圧縮手段は、該映像信号の複数の水平ラインから、一定の期間毎に、固定位置の画素データを間引いて水平ライン数を低減する第1の間引き処理を実行し、該リフレッシュ検出手段によって該リフレッシュレートが該設定値を越えると判定されたとき、該データ圧縮手段は、該映像信号の複数の水平ラインから、一定の期間毎に、異なる位置の画素データを間引いて水平ライン数を低減する第2の間引き処理を実行する構成としたものである。
【0010】
映像信号のリフレッシユレートが低い場合には、…明−暗−明−暗…の明るさの変化の繰り返しがあると、フリッカが顕著に現われて再生映像が非常に見づらいものとなる。しかし、映像信号のリフレッシユレートが高い場合には、上記のような明るさの変化の繰り返しがあっても、その繰り返しが速いため、フリッカは目立ちにくいものとなる。本発明は、このことに着目したものであって、映像信号のリフレッシユレートが低い場合には、上記第1の間引き処理方法を用いて映像信号の垂直方向のデータ圧縮を行なうことにより、フリッカの抑圧を重視して見易い再生映像とし、また、映像信号のリフレッシユレートが高い場合には、フリッカについては問題とせずに、上記第2の間引き処理方法を用いて映像信号のデータ圧縮を行なうことにより、再生映像をより忠実にかつ高画質で得られるようにするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による映像信号処理装置の一実施形態を示すブロック図であって、1,1R,1G,1Bは入力端子、2,2R,2G,2BはA/D(アナログ/ディジタル)コンバータ、3,3R,3G,3BはVRAM(ビデオ・ランダムアクセスメモリ)、4はVRAMコントローラ、5は水平ライン数検出手段、6はリフレッシュレート検出手段、7はLVDS・I/F(Low Voltage Differential Signaling・インターフェース)、8はドットマトリクス方式画像表示パネル(以下、表示パネルという)である。
【0012】
同図において、入力映像信号が赤,緑,青の原色信号R,G,Bとして夫々入力端子1R,1G,1Bから入力され、A/Dコンバータ2でディジタル信号に変換された後、VRAM3R,3G,3Bに入力されるとともに、ライン数検出手段5とリフレッシュレート検出手段6にも供給される。水平ライン数検出手段5とリフレッシュレート検出手段6での検出結果はVRAMコントローラ4に供給され、VRAMコントローラ4は、これらの検出結果をもとに、入力映像信号のフレームまたはフィールド期間毎にフレームメモリもしくはフィールドメモリであるVRAM3R,3G,3Bへのディジタル原色信号R,G,Bの書込みを制御する。VRAMコントローラ4は、また、VRAM3R,3G,3Bに書き込まれたディジタル原色信号R,G,Bを読み出す。読み出されたこれらディジタル原色信号R,G,Bは、通常液晶表示装置やプラズマ表示装置などで用いられるI/Fの一種であるLVDS・I/Fを介して、液晶表示装置やプラズマ表示装置の表示パネル8に供給され、カラー映像の表示がなされる。
【0013】
ここで、VRAM3Rは、表示パネル8での赤色の映像を表示する表示画面の画素数以上のデータ量の容量を有し、同様に、VRAM3G,3Bも夫々、表示パネル8での緑色,青色の映像を表示する表示画面の画素数以上のデータ量の容量を有している。但し、これら表示画面の画素数は互いに等しいので、VRAM3R,3G,3Bの容量も等しいことはいうまでもない。
【0014】
また、水平ライン数検出手段5は、表示パネル8の赤,緑,青の表示画面夫々の水平ライン数に等しい値が水平ライン数の基準値SLとして設定されており、A/Dコンバータ2R,2G,2B(以下、これらをまとめてA/Dコンバータ2という)から供給されるディジタル原色信号R,G,Bを用いて1フレームまたは1フィールド期間毎の水平ライン数Lを検出し、これら水平ライン数L毎に上記の水平ライン数基準値SLを越えているか否か判定し、それらの判定結果をVRAMコントローラ4に送る。
【0015】
なお、ここでは、原色信号R,G,Bのいずれかに水平,垂直同期信号が付加されているものとし、水平ライン数検出手段5はこれらのいずれかから水平,垂直同期信号を分離して1フレームまたは1フィールド期間での水平ライン数Lを検出するものとする。これにより、原色信号R,G,Bのいずれに水平,垂直同期信号が付加されているか不明であっても、必ず水平,垂直同期信号を検出することができ、従って、1フィールドまたは1フレーム当たりの水平ライン数Lを検出することができる。また、これら原色信号R,G,Bに同期した水平,垂直同期信号から1フィールドまたは1フレーム当たりの水平ライン数Lを検出するようにしてもよい。
【0016】
また、リフレッシュレート検出手段6は、原色信号R,G,B毎に予め基準となるリフレッシュレートの値が基準値SRとして設定されており、A/Dコンバータ2から供給されるディジタル原色信号R,G,Bのいずれかから垂直同期信号の周波数(周期)をリフレッシュレートRとして検出し、これらリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRを越えているか否か判定し、それらの判定結果をVRAMコントローラ4に送る。このリフレッシュレート基準値SRとしては、例えば、70〜90Hzの範囲の値とする。
【0017】
なお、この場合も、原色信号R,G,Bのいずれかに付加されている垂直同期信号を分離してその周波数をリフレッシュレートとして検出しているが、これら原色信号R,G,Bに同期した垂直同期信号を別途入力し、これからリフレッシュレートを検出するようにしてもよい。
【0018】
VRAMコントローラ4は、これら水平ライン検出手段5とリフレッシュレート検出手段6の判定結果に基づいて、VRAM3R,3G,3B(以下、これらをまとめてVRAM3という)への原色信号R,G,Bの書込みを制御する。
【0019】
即ち、VRAMコントローラ4は、検出された水平ライン数Lが上記の水平ライン数基準値SLを越えていないとの水平ライン数検出手段5の判定結果が得られたときには、A/Dコンバータ2から供給されるディジタル原色信号R,G,Bをそのまま供給される画素データ順にVRAM3に書き込み、その書込み順に読み出すが、検出した水平ライン数Lが水平ライン数基準値SLを越えているとの水平ライン数検出手段5の判定結果が得られたときには、A/Dコンバータ2から供給されるディジタル原色信号R,G,Bを、その画素データを所定の方法で間引きながら、VRAM3に書き込むようにする。この間引き処理により、これらの水平ライン数Lが夫々、水平ライン数基準値SL、即ち、表示パネル8での青,緑,青の表示画面の水平ライン数に等しくなるように、ディジタル原色信号R,G,Bが夫々垂直方向のデータ圧縮処理されてVRAM3に書き込まれることになる。この場合も、VRAMコントローラ4は、VRAM3から夫々の画素データをその書込み順に読み出す。
【0020】
このようにディジタル原色信号R,G,Bを夫々垂直方向にデータ圧縮処理するに際し、VRAMコントローラ4は、リフレッシュレート検出手段6からの判定結果に応じて、異なるデータ圧縮方法(即ち、画素データの間引き処理方法)を用いる。
【0021】
即ち、検出されたリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRを越えていないとのリフレッシュレート検出手段6の判定結果が得られたときには、VRAMコントローラ4は、各フィールドまたはフレーム毎に、水平ライン数検出手段5で検出される水平ライン数Lと上記水平ライン数基準値SLとの関係(差分)に応じて、ディジタル原色信号R,G,Bを夫々垂直方向に連続した複数の水平ラインからなる1以上のライン群に区分し、これらライン群で固定された特定の位置の画素データを間引くことにより、これらディジタル原色信号R,G,Bの水平ライン数を低減して、表示パネル8での青,緑,青の表示画面の水平ライン数に等しくなるようにする(以下、この方法を第1の間引き処理方法という)。
【0022】
また、検出されたリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRを越えているとのリフレッシュレート検出手段6の判定結果が得られたときには、VRAMコントローラ4は、上記と同様、各フィールドまたはフレーム毎に、水平ライン数検出手段5で検出される水平ライン数Lと上記水平ライン数基準値SLとの関係(差分)に応じて、ディジタル原色信号R,G,Bを夫々垂直方向に連続した複数の水平ラインからなる1以上のライン群に区分し、これらライン群で画素データを間引いてこれらディジタル原色信号R,G,Bの水平ライン数を表示パネル8での青,緑,青の表示画面の水平ライン数に等しくなるようにするものであるが、その間引き位置を各フィールドまたはフレーム毎に異ならせるものである(以下、この方法を第2の間引き処理方法という)。
【0023】
垂直方向のデータ圧縮を行なうに際し、ディジタル原色信号R,G,BのリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRよりも低い場合には、フリッカを発生するような間引き処理方法を用いると、そのフリッカが顕著となって表示パネル8での再生映像が非常に見づらいものとなる。このため、この実施形態では、上記の第1の間引き処理方法を用いるものであって、この方法では、上記各水平ライン群での画素データが間引かれる位置を同じとするため、画素データの欠落はあるものの、間引きによるフリッカは生ずることがない。これに対し、ディジタル原色信号R,G,BのリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRよりも高い場合には、フリッカが発生しても、それが高速であるため、目立つことがない。このことから、この実施形態では、画像データの欠落を重視し、上記各水平ライン群での画素データが間引かれる位置を一定の期間(1フィールドまたは1フレーム)毎に異ならせ、画像データの欠落を抑えた上記第2の間引き処理方法を用いるものである。このようにして、この実施形態は、フリッカによる影響を抑圧し、良好な画質の再生映像を表示パネル8で得ることができることになる。
【0024】
図2はこの実施形態での間引き処理方法の一具体例を示す図であって、同図(a)はディジタル原色信号R,G,B(以下、これらをまとめて入力映像信号Vという)のリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRよりも低い場合の方法を、また、同図(b)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも高い場合の方法を夫々示している。ここでは、説明を簡略化するために、入力映像信号の1フィールドまたは1フレーム(以下では、1フィールドとする)の水平ライン数をL1,L2,……,L10の10個とし、また、表示パネル8での赤,緑,青の表示画面の水平ライン数をL1’,L2’,……,L8’の8個とする。
【0025】
1フィールドの水平ライン数が10個の入力映像信号の映像を水平ライン数が8個の表示パネル8に表示する場合には、1フィールド毎に2水平ラインずつ間引くことが必要である。この場合には、入力映像信号について、1フィールドの水平ラインを5水平ラインずつの2つの水平ライン群に区分し、各水平ライン群で1水平ラインずつ間引くようにする。なお、実際上、例えば、表示パネル8の表示画面が640(水平)×480(垂直)の画素からなり、入力映像信号が1フィールドまたは1フレーム当たり800(水平)×600(垂直)の画素データからなる場合には、その垂直方向について、600−480=120個の水平ラインの間引きが必要となるが、このために、入力映像信号に対しては、600÷120=5水平ラインを1水平ライン群とし、各水平ライン群毎に1水平ラインずつ間引くような間引き処理が必要となる。
【0026】
図2(a)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも低い場合を示しているが、入力映像信号Vのライン配列Vについて、水平ラインL1〜L10を水平ラインL1〜L5の水平ライン群と水平ラインL6〜L10の水平ライン群とに区分し、夫々の水平ライン群で1つずつ水平ラインを間引く。この具体例では、画素データを〇印で表わす水平ラインL3,L8を間引くようにしている。これにより、表示パネル8での表示画面では、ライン配列Vでの水平ラインL3,L8が間引きされ、フィールド毎に、
L1→L1’ L2→L2’ L4→L3’ L5→L4’
L6→L5’ L7→L6’ L9→L7’ L10→L8’
の再生映像が表示されることになる。このように、1フィールド毎に間引かれる水平ラインを固定位置とし、従って、間引かれる画素データもその位置が固定された特定のものであり、このため、かかる間引き処理を行なっても、間引きによるフリッカは生じない。
【0027】
図2(b)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも高い場合を示しているが、この場合も、入力映像信号Vのライン配列Vについて、水平ラインL1〜L10を水平ラインL1〜L5の水平ライン群と水平ラインL6〜L10の水平ライン群とに区分し、夫々の水平ライン群で1つずつ水平ラインを間引く。しかし、この場合には、1つおきのフィールド(以下、nフィールドという。但し、nは整数)と他の1つおきのフィールド(以下、(n±1)フィールドという)とでは、間引きする水平ラインの位置を異ならせる。即ち、nフィールドでは、水平ラインL1〜L5の水平ライン群と水平ラインL6〜L10の水平ライン群とから夫々×印で画素データを表わす水平ラインL4,L9を間引いて、表示パネル8での表示画面で
L1→L1’ L2→L2’ L3→L3’ L5→L4’
L6→L5’ L7→L6’ L8→L7’ L10→L8’
とする再生映像を表示させ、(n±1)フィールドでは、水平ラインL1〜L5の水平ライン群と水平ラインL6〜L10の水平ライン群とから夫々〇印で画素データを表わす水平ラインL3,L8を間引いて、表示パネル8での表示画面で
L1→L1’ L2→L2’ L4→L3’ L5→L4’
L6→L5’ L7→L6’ L9→L7’ L10→L8’
とする再生映像を表示させるものである。
【0028】
このように、水平ラインL3,L4、水平ラインL8,L9が間引かれるが、これらは1フィールド毎に交互に表示されるものであるから、全く欠落するということはない。また、表示パネル8での表示画面の水平ラインL3’では、入力映像信号Vの水平ラインL3,L4が1フィールド毎に交互に表示され、水平ラインL7’では、入力映像信号Vの水平ラインL8,L9が1フィールド毎に交互に表示され、例えば、水平ラインL3’でのある特定の画素についてみると、そこでは〇印の画素データと×印の画素データとの異なる水平ラインの画像データがフィールド毎に交互に繰り返し表示されるから、これら水平ラインL3’,L7’でフリッカが発生するが、この場合には、上記のように、リフレッシュレート、即ち、フィールド周波数(nフィールドと(n±1)フィールドとの切り換わり周波数)が高いため、このフリッカは目立たない。
【0029】
図3はこの実施形態での間引き処理方法の他の具体例を示す図であって、同図(a)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが上記のリフリッシュレート基準値SRよりも低い場合の方法を、また、同図(b)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも高い場合の方法を夫々示している。ここでも、説明を簡略化するために、入力映像信号の1フィールドまたは1フレーム(以下では、1フィールドとする)の水平ライン数をL1,L2,……,L10の10個とし、また、表示パネル8での赤,緑,青の表示画面の水平ライン数をL1’,L2’,……,L8’の8個とする。従って、この場合も、入力映像信号では、1フィールド毎に2水平ラインずつ間引くことが必要である。この場合には、入力映像信号について、1フィールドの水平ラインを5水平ラインずつの2つの水平ライン群に区分し、各水平ライン群で1水平ラインずつ間引くようにする。
【0030】
図3(a)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも低い場合を示しているが、水平ラインL1〜L5の水平ライン群では、〇印で画素データを表わす水平ラインL3と×印で画素データを表わす水平ラインL4とから1水平ラインの画像データを形成して表示パネル8での表示画面の水平ラインL3’の画素データとし、また、水平ラインL6〜L10の水平ライン群では、〇印で画素データを表わす水平ラインL8と×印で画素データを表わす水平ラインL9とから1水平ラインの画像データを形成して表示パネル8での表示画面の水平ラインL7’の画素データとする。従って、入力映像信号Vの水平ラインと表示パネル8での表示画面の水平ラインとの関係は、フィールド毎に、
L1→L1’ L2→L2’ (L3+L4)→L3’ L5→L4’
L6→L5’ L7→L6’ (L8+L9)→L7’ L10→L8’
となる。但し、(L3+L4),(L8+L9)は夫々、水平ラインL3,L4から、水平ラインL8,L9から夫々1水平ラインを作成することを意味している。
【0031】
このように、入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも低い場合には、この具体例においても、1フィールド毎に間引かれる画素データはその位置が固定された特定のものであり、このため、かかる間引き処理を行なっても、間引きによるフリッカは生じない。また、図2(a)に示した第1の間引き処理方法に比べ、水平ラインL4,L9の半分の画素データが欠落されることになるが、図2(a)では全ての画素データが欠落された水平ラインL3,L8の半分の画素データが表示されるようになる。従って、例えば、入力映像信号Vの水平ラインL3が明るく、その上下の水平ラインL1,L2,L4,L5などが暗く、この水平ライン3で細い横線の画像を表わしている場合、図2(a)の場合には、上記従来の映像表示装置と同様、再生映像でかかる横線の画像は失われるが、図3(a)の場合には、失われることがない。
【0032】
図3(b)は入力映像信号VのリフレッシュレートRが基準値SRよりも高い場合を示しているが、この場合、nフィールドでは、入力映像信号のライン配列Vでの水平ラインL1〜L5の水平ライン群で水平ラインL3と水平ラインL4との画素データを所定個数ずつ交互に選択して、例えば、1個ずつ選択するものとして、〇,×,〇,×,……の順に画素データが配列されてなる1つ水平ラインを作成し、これを表示パネル8の表示画面D1の水平ラインL3’の画素データとし、入力映像信号のライン配列Vでの水平ラインL6〜L10の水平ライン群で水平ラインL8と水平ラインL9との画素データを所定個数ずつ交互に選択して、例えば、1個ずつ選択するものとして、上記と同様、〇,×,〇,×,……の順に画素データが配列されてなる1つ水平ラインを作成し、これを表示パネル8の表示画面D1の水平ラインL7’の画素データとする。また、(n±1)フィールドでも、同様にして、表示パネル8の表示画面D1の水平ラインL3’の画素データは水平ラインL3と水平ラインL4との画素データを所定個数ずつ交互に選択したものとなるが、その選択の順序が上記のnフィールドの場合とは逆となり、×,〇,×,〇,……の順に画素データが配列されたものとなる。水平ラインL7’の画素データについても同様であり、水平ラインL8と水平ラインL9との画素データを所定個数ずつ交互に選択した×,〇,×,〇,……の順に画素データが配列されたものとなる。
【0033】
かかる第2の具体例においても、上記第1の具体例と同様、間引き処理の対象となる水平ラインL3,L4,L8,L9の全ての画素データが欠落するということはない。また、表示パネル8の表示画面での水平ラインL3’,L7’の各画素では、〇,×,〇,×,……と1フィールド毎に交互に異なる水平ラインの画素データが供給されるため、フリッカが生ずるが、リフレッシュレート、即ち、フィールド周波数(nフィールドと(n±1)フィールドとの切り換わり周波数)が高いため、このフリッカは目立たない。
【0034】
なお、図3に示すように間引き処理をする場合には、例えば、各VRAM3の前段に1水平ライン期間分の遅延手段を設け、この遅延手段でA/Dコンバータ2からのディジタル原色信号R,G,Bを遅延させるとともに、例えば、図3(a)に示す間引き処理の場合、A/Dコンバータ2から水平ラインL4またはL9のディジタル原色信号が出力されるとき、この原色信号と遅延手段からの1つ前の水平ラインL3またはL8の原色信号とを画素単位で交互に切り換え選択し、VRAM3に書き込むようにする。図3(b)に示す間引き処理の場合も、同様であるが、フィールド毎にA/Dコンバータ2からのディジタル原色信号と遅延手段から原色信号との選択順序を反転する。
【0035】
また、上記実施形態では、VRAM3への書込みに際し、間引きする画素データの書き込みを行なわないディジタル原色信号の間引き処理を行なっており、このため、これらVRAM3の容量を表示パネルでの赤,緑,青の表示画面の画素数に応じたものとすることができる。しかし、本発明は、これのみに限定されるものではなく、VRAM3の読み出しに際し、間引きする画素データの読み出しを行なわないようにしてディジタル原色信号の間引き処理を行なうようにしてもよい。この場合には、VRAM3の容量としては、映像信号処理装置で取り扱う1フィールドまたは1フレーム当たりの画素データ量が最大のディジタル原色信号を記憶できるように設定されることはいうまでもない。
【0036】
さらに、上記実施形態では、説明及び図示を省略したが、入力原色信号R,G,Bの水平方向の画素データ数(即ち、1水平ライン当たりの画素データ数)が表示パネル8の表示画面での1水平ライン当たりの画素数を越えるときには、上記従来の映像信号処理装置と同様、VRAM3への書き込みに際し、この原色信号の1水平ライン毎にこれらの差(例えば、入力原色信号R,G,Bの1水平ライン当たりの画素データ数を800個、上記表示画面での1水平ライン当たりの画素数を640とすると、800−640=160個)に等しい個数の画素データを間引くようにする。図2及び図3に示した垂直方向のデータ圧縮は、このように水平方向に間引きする画素データを除いた画素データについて行なうものである。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、間引き処理に伴ってフリッカが目立つような入力映像信号に対しては、かかるフリッカの影響を抑圧する間引き処理を行ない、かかるフリッカが目立たない入力映像信号に対しては、間引き処理に伴う画像データの欠落を防止する間引き処理を行なうことができ、間引き処理を行なっても、見易くて画質が改善された再生映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施形態での垂直方向のデータ圧縮方法の一具体例を示す図である。
【図3】図1に示した実施形態での垂直方向のデータ圧縮方法の他の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1,1R,1G,1B 入力端子
2,2R,2G,2B A/Dコンバータ
3,3R,3G,3B VRAM
4 VRAMコントローラ
5 水平ライン数検出手段
6 リフレッシュレート検出手段
7 LVDS・I/F
8 ドットマトリクス方式の映像表示パネル

Claims (2)

  1. ドットマトリクス方式の映像表示装置のための映像信号処理装置において、
    映像信号のリフレッシュレートを検出し、該リフレッシュレートが予め設定された値を越えているか否かを判定するリフレッシュレート検出手段と、
    該映像信号の水平ライン数を検出し、該ライン数が該ドットマトリクス方式の映像表示装置の表示ライン数を超えているか否かを判定する水平ライン数検出手段と、
    該映像信号の水平ライン数が該ドットマトリクス方式の映像表示装置の表示ライン数を超えている該水平ライン数検出手段が判定した場合に、該映像信号を垂直方向に間引き処理し、該映像信号を垂直方向にデータ圧縮するデータ圧縮手段と
    を備え、
    該リフレッシュ検出手段によって該リフレッシュレートが該設定値を越えないと判定されたとき、該データ圧縮手段は、該映像信号の複数の水平ラインから、一定の期間毎に、固定位置の画素データを間引いて水平ライン数を低減する第1の間引き処理を実行し、
    該リフレッシュ検出手段によって該リフレッシュレートが該設定値を越えると判定されたとき、該データ圧縮手段は、該映像信号の複数の水平ラインから、一定の期間毎に、異なる位置の画素データを間引いて水平ライン数を低減する第2の間引き処理を実行する
    ことを特徴とした映像信号処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の間引き処理は、前記複数の水平ラインから、前記一定の期間毎に、固定した位置の特定の水平ラインを間引く処理であって、
    前記第2の間引き処理は、前記複数の水平ラインから、前記一定の期間毎に、異なる位置の水平ラインを間引く処理であることを特徴とする映像信号処理装置。
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