JP3619060B2 - 多周波数帯共用アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信等に適用する多周波数帯共用アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は例えば信学技報A・P95−74(1995−10)に示された従来の多周波数帯共用アンテナ装置である。
図13(a)において、1は主反射鏡、2は周波数選択鏡面、4は高周波数帯用一次放射器、5は低周波数帯用一次放射器、6は支持柱であり、上記周波数選択鏡面2は、図13(b)の拡大図に示すように、誘電体7と、その面上に貼り付けられた複数個の金属箔でなる共振素子8とから構成される。
【0003】
上記周波数選択鏡面2は、高周波数Fhにおいて共振し、周波数選択鏡面2に入射した電波はその鏡面を反射する。一方、低周波数帯Flにおいては、周波数選択鏡面2に入射した電波はその鏡面を透過する性質を持つ周波数選択フィルタとなる。
【0004】
次に動作について説明する。
高周波数帯用一次放射器4より放射された周波数Fhの電波は、周波数選択鏡面2において反射し、主反射鏡1に向かい主反射鏡1を介して放射される。
一方、周波数帯Flの電波は、低周波数帯用一次放射器5より放射され、周波数選択鏡面2においてその電波は透過し、主反射鏡1を介して放射される。
【0005】
なお、通常は、高周波数Fhにおいて電波が主反射鏡1を介した後、その位相分布が一様となるように、周波数選択鏡面2が回転二次曲面で構成される。もしくは、高能率、低サイドローブを実現するために、主反射鏡1および周波数選択鏡面2が修整鏡面で構成される。
【0006】
また、その開口径は、高周波数帯一次放射器4から放射される電波の分布に対し、周波数選択鏡面2のエッジで所望のレベルとなるように設計される。さらに、周波数選択鏡面2を構成する誘電体7は一様な厚さの曲面である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成される多周波数帯共用アンテナ装置は、周波数選択鏡面2の開口径が高周波数帯に適用されるように設計されているため、低周波数帯において、その低周波数帯一次放射器5の開口径や配置が制限され、所望の分布に設計できないという問題があった。特に、図13のように、軸対称な配置の場合には、低周波数帯一次放射器5の開口径は、ブロッキングを避けるために周波数選択鏡面2の開口径より小さくなければならず、所望の分布を低周波数帯において実現することが困難であった。
【0008】
また、主反射鏡1、周波数選択鏡面2が修整鏡面の場合、低周波数帯では主反射鏡1の開口分布において、位相が一様とならないという問題があった。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、低周波数帯においても所望の分布となる多周波数帯共用アンテナ装置を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、主反射鏡と、誘電体及び当該誘電体の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記誘電体をレンズ形状としたことを特徴とするものである。
【0011】
また、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とするものである。
【0013】
また、他の発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、軸対称な主反射鏡と、主反射鏡と同一軸上に配置された誘電体及び当該誘電体の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面を支持する支持柱と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記誘電体をレンズ形状としたことを特徴とするものである。
【0014】
また、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とするものである。
【0015】
また、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とするものである。
【0016】
また、さらに他の発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、主反射鏡と、周波数選択平板及び当該周波数選択平板の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記周波数選択鏡面の前面と背面にそれぞれ誘電体レンズを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とするものである。
【0018】
また、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とするものである。
【0019】
また、さらに他の発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、軸対称な主反射鏡と、主反射鏡と同一軸上に配置された周波数選択平板及び当該周波数選択平板の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面を支持する支持柱と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記周波数選択鏡面の前面と背面にそれぞれ誘電体レンズを備えたことを特徴とするものである。
【0020】
また、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とするものである。
【0021】
さらに、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図1において、1、2、4、5は図13に示した従来例と同様のものであり、同様の動作をする。新たな符号として、3は誘電体レンズである。
【0023】
誘電体レンズ3は、その前面に複数個の金属箔でなる共振素子8を貼付ることにより周波数選択鏡面を構成する。その前面の形状は、高周波数帯において所望の開口分布となる曲面であり、背面は、低周波数帯において所望の開口分布となるべく設計された曲面形状である。
【0024】
以上のように構成された多周波数帯共用アンテナ装置において、高周波数帯Fhにおいては、電波は従来例と同様に周波数選択鏡面2で反射され主反射鏡1を介して放射する。一方、低周波数帯Flにおいては、本来低周波数帯用一次放射器5の形状によって決まる振幅位相分布が誘電体レンズ3を透過することにより所望の分布に変換され、主反射鏡1を介して放射される。
【0025】
従って、共振素子8を配置することを目的とした従来の誘電体3をレンズ形状とすることにより、低周波数帯においても、所望の特性を得ることができるという効果を有する。
【0026】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図2において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその動作説明は省略する。新たな符号として、5aは複数アレー状に配置された低周波数帯用一次放射器を示す。
【0027】
通常、低周波数帯用一次放射器がアレー配置の場合、主反射鏡1にふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベルにすることが困難な問題に対して、本実施の形態2においては、誘電体レンズ3を設けることにより、その分布を制御することができるという効果を有する。
【0028】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図3において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその動作説明は省略する。新たな符号として、1aは修整された鏡面を有する主反射鏡、2aは修整された鏡面と有する周波数選択鏡面を示す。
【0029】
従来は、低周波数帯において、低周波数帯用一次放射器5より放射された電波は修整された主反射鏡1aを介した後に一様な位相分布に変換されないという問題を有していたが、本実施の形態3においては、高周波数帯において例えば高能率となるように修整された主反射鏡1aに対して、誘電体レンズ3を、低周波数帯の電波が修整された周波数選択鏡面2aを透過し、修整された主反射鏡1aを反射した後に、開口上で一様な位相分布となるような形状とすることにより、所望の分布を得ることができるという効果を有する。
【0030】
なお、この実施の形態3において、実施の形態2の如く、一次放射器5として、複数アレー配置された一次放射器5aを用いた場合でも、誘電体レンズ3により、主反射鏡1にふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベルにすることができる。
【0031】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図4において、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付してその動作説明は省略する。新たな符号として、1bと2bは高周波数帯用一次放射器4及び低周波数帯用一次放射器5と共に同一軸上に配置された軸対称な主反射鏡と周波数選択鏡面を示し、周波数選択鏡面2bは、支持柱6により支持されており、実施の形態1と同様に、誘電体3はレンズ形状である。
【0032】
本実施の形態4においては、図4に示すように、各構成が同一軸に軸対称な配置の場合、軸対称な周波数選択鏡面2bがブロッキングとなるため、できる限りその開口径を小さくする。しかしながら、高周波数帯において、軸対称な周波数選択鏡面2bにふきつけるエッジレベルとの兼ね合いより、その開口径は決定される。一方、低周波数帯用一次放射器5の開口径はブロッキング低減のために、軸対称な周波数選択鏡面2bの開口径より小さく選ばなければならず、所望の開口分布を得るために制限を受けるという問題がある。本実施の形態4では、そのような低周波数帯用一次放射器5における制限に対して、誘電体レンズ3を設けることにより、その分布形状を所望のものに変換することができるという効果を有する。
【0033】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図5において、図1、図2、図4に示す実施の形態1,2,4と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。
【0034】
本実施の形態5においては、軸対称な鏡面構成で、かつ低周波数帯においてアレー構成となるような鏡面系の構成、つまり、図4に示す実施の形態4に対し、低周波数帯用一次放射器として、複数アレー状に配置して構成した低周波数帯用一次放射器5を備えることで、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。
【0035】
実施の形態6.
図6はこの発明の実施の形態6に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図6において、図1、図3、図4に示す実施の形態1,3,4と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。新たな符号として、1cは修整された鏡面を有する主反射鏡、2cは修整された鏡面と有する周波数選択鏡面を示す。
【0036】
本実施の形態6においては、軸対称な鏡面構成でかつ高周波数帯で修整された鏡面となるような鏡面系の構成、つまり、図4に示す実施の形態4に対し、主反射鏡及び周波数選択鏡面として、修整された鏡面を有する主反射鏡1cと周波数選択鏡面2cを備えることで、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。
【0037】
なお、この実施の形態6において、実施の形態5の如く、一次放射器5として、複数アレー配置された一次放射器5aを用いた場合でも、誘電体レンズ3により、主反射鏡1cにふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベルにすることができる。
【0038】
実施の形態7.
図7はこの発明の実施の形態7に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図7において、図1ないし図3に示す実施の形態1ないし3と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。新たな符号として、10は高周波数用誘電体レンズ、11は周波数選択平板を示し、この実施の形態7では、周波数選択鏡面は、周波数選択平板11と、当該周波数選択平板11の面上に図7(b)に示す如く配置した複数個の金属箔でなる共振素子8と、周波数選択平板11の前面と背面にそれぞれ設けた高周波数用誘電体レンズ10及び低周波数用誘電体レンズ3で構成されている。
【0039】
本実施の形態7において、高周波数帯においては、高周波数用一次放射器4より放射された電波は、高周波数用誘電体レンズ10を透過し、周波数選択平板11において反射され主反射鏡1を介して放射される。この際、高周波数用誘電体レンズ10は、高周波数帯において主反射鏡1の開口上で一様な位相分布となるような形状である。
【0040】
一方、低周波数帯においては、低周波数帯用一次放射器5より放射された電波は、誘電体レンズ3、周波数選択平板11、高周波数用誘電体レンズ10を順次透過していき、主反射鏡1を介して放射される。このとき、誘電体レンズ3は高周波数用誘電体レンズ10を透過する場合の電波の分布の変換も考慮して所望の分布となるような形状となる。
【0041】
本実施の形態7においては、周波数選択鏡面が平板であるため、共振素子8を曲面上に配置する必要がなく、製作が容易になるという効果を有する。
【0042】
実施の形態8.
図8はこの発明の実施の形態8に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図8において、図1ないし図3及び図7に示す実施の形態1ないし3及び7と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。
【0043】
本実施の形態8においては、低周波数帯においてアレー構成となるような鏡面系の構成、つまり、図7に示す実施の形態7に対し、低周波数帯用一次放射器として、複数アレー状に配置して構成した低周波数帯用一次放射器5を備えることで、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。また、共振素子8を曲面上に配置する必要がなく、製作が容易になるという効果を有する。
【0044】
実施の形態9.
図9はこの発明の実施の形態9に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図9において、図1ないし図3及び図7に示す実施の形態1ないし3及び7と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。
【0045】
本実施の形態9においては、高周波数帯において修整された鏡面系の構成、つまり、図7に示す実施の形態7に対し、主反射鏡及び周波数選択鏡面として、修整された鏡面と有する主反射鏡1aと周波数選択鏡面の誘電体レンズ10aを備えることで、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。また、共振素子8を曲面上に配置する必要がなく、製作が容易になるという効果を有する。
【0046】
なお、この実施の形態9において、実施の形態8の如く、一次放射器5として、複数アレー配置された一次放射器5aを用いた場合でも、誘電体レンズ3により、主反射鏡1aにふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベルにすることができる。
【0047】
実施の形態10.
図10はこの発明の実施の形態10に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図10において、図1、図4及び図7に示す実施の形態1、4及び7と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。
【0048】
本実施の形態10においては、軸対称な鏡面系に対して、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。また、共振素子8を曲面上に配置する必要がなく、製作が容易になるという効果を有する。
【0049】
実施の形態11.
図11はこの発明の実施の形態11に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図11において、図1、図5及び図7に示す実施の形態1、5及び7と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。
【0050】
本実施の形態11においては、軸対称な鏡面構成で、かつ低周波数帯においてアレー構成となるような鏡面系に対して、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。また、共振素子8を曲面上に配置する必要がなく、製作が容易になるという効果を有する
【0051】
実施の形態12.
図12はこの発明の実施の形態12に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示すもので、(a)は全体構成図、(b)は周波数選択鏡面の正面図である。
図12において、図1、図6及び図7に示す実施の形態1、6及び7と同一符号は同一部分を示し、その動作説明は省略する。
【0052】
本実施の形態12においては、軸対称な鏡面構成で、かつ高周波数帯において修整された鏡面系に対して、従来では困難であった低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。また、共振素子8を曲面上に配置する必要がなく、製作が容易になるという効果を有する
【0053】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、主反射鏡と、誘電体及び当該誘電体の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記誘電体をレンズ形状としたので、低周波数帯においても、所望の特性を得ることができるという効果を有する。
【0054】
また、上記低周波数帯用一次放射器を複数アレー状に配置した場合でも、誘電体レンズにより、主反射鏡にふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベル分布に制御でき、低周波数帯での分布の制御が可能となる。
【0055】
また、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面を修整鏡面とすることで、修整された主反射鏡を介した後の低周波数帯用一次放射器より放射された電波の位相分布を開口上で一様な所望の分布とすることができるという効果を有する。
【0056】
また、他の発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、軸対称な主反射鏡と、主反射鏡と同一軸上に配置された誘電体及び当該誘電体の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面を支持する支持柱と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記誘電体をレンズ形状としたので、低周波数帯用一次放射器における開口分布の制限を受けることなく、誘電体レンズにより分布形状を所望のものに変換することができるという効果を有する。
【0057】
また、上記低周波数帯用一次放射器を複数アレー状に配置した場合でも、誘電体レンズにより、主反射鏡にふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベル分布に制御でき、低周波数帯での分布の制御が可能となる。
【0058】
また、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面を修整鏡面とすることで、修整された主反射鏡を介した後の低周波数帯用一次放射器より放射された電波の位相分布を開口上で一様な所望の分布とし、低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。
【0059】
また、さらに他の発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、主反射鏡と、周波数選択平板及び当該周波数選択平板の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記周波数選択鏡面の前面と背面にそれぞれ誘電体レンズを備えたので、高周波数帯において主反射鏡の開口上で一様な位相分布とすることができ、また、低周波数帯において、誘電体レンズを透過する場合の電波の分布の変換も考慮して所望の分布とすることができる。
【0060】
また、上記低周波数帯用一次放射器を複数アレー状に配置した場合でも、誘電体レンズにより、主反射鏡にふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベル分布に制御でき、低周波数帯での分布の制御が可能となる。
【0061】
また、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面を修整鏡面とすることで、修整された主反射鏡を介した後の低周波数帯用一次放射器より放射された電波の位相分布を開口上で一様な所望の分布とし、低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。
【0062】
また、さらに他の発明に係る多周波数帯共用アンテナ装置は、軸対称な主反射鏡と、主反射鏡と同一軸上に配置された周波数選択平板及び当該周波数選択平板の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面を支持する支持柱と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記周波数選択鏡面の前面と背面にそれぞれ誘電体レンズを備えたので、高周波数帯において主反射鏡の開口上で一様な位相分布とすることができ、また、低周波数帯において、誘電体レンズを透過する場合の電波の分布の変換も考慮して所望の分布とすることができる。
【0063】
また、上記低周波数帯用一次放射器を複数アレー状に配置した場合でも、誘電体レンズにより、主反射鏡にふきつけられる放射パターンのエッジレベルを所望のレベル分布に制御でき、低周波数帯での分布の制御が可能となる。
【0064】
さらに、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面を修整鏡面とすることで、修整された主反射鏡を介した後の低周波数帯用一次放射器より放射された電波の位相分布を開口上で一様な所望の分布とし、低周波数帯での分布の制御が可能となるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図2】この発明の実施の形態2に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図3】この発明の実施の形態3に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図4】この発明の実施の形態4に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図5】この発明の実施の形態5に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図6】この発明の実施の形態6に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図7】この発明の実施の形態7に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図8】この発明の実施の形態8に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図9】この発明の実施の形態9に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図10】この発明の実施の形態10に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図11】この発明の実施の形態11に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図12】この発明の実施の形態12に係る多周波数帯共用アンテナ装置を示す全体構成図と周波数選択鏡面の正面図である。
【図13】信学技報A・P95−74(1995−10)に示された従来の多周波数帯共用アンテナ装置を示す図である。
【符号の説明】
1 主反射鏡、1a,1c 修整された主反射鏡、1b 軸対称な主反射鏡、2 周波数選択鏡面、2a,2c 修整された周波数選択鏡面、2b 軸対称な周波数選択鏡面、3 誘電体レンズ、4 高周波数帯用一次放射器、5 低周波数帯用一次放射器、5a 複数アレー状に配置された低周波数帯用一次放射器、6 支柱、8 共振素子、10 高周波数用誘電体レンズ、11 周波数選択平板。
Claims (12)
- 主反射鏡と、誘電体及び当該誘電体の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記誘電体をレンズ形状としたことを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項1に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項1または2に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 軸対称な主反射鏡と、主反射鏡と同一軸上に配置された誘電体及び当該誘電体の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面を支持する支持柱と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記誘電体をレンズ形状としたことを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項4に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項4または5に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 主反射鏡と、周波数選択平板及び当該周波数選択平板の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記周波数選択鏡面の前面と背面にそれぞれ誘電体レンズを備えたことを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項7に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項7または8に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 軸対称な主反射鏡と、主反射鏡と同一軸上に配置された周波数選択平板及び当該周波数選択平板の面上に配置した複数個の金属箔でなる共振素子より構成される周波数選択鏡面と、上記周波数選択鏡面を支持する支持柱と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の前方に配置された高周波数帯用一次放射器と、上記軸上で上記周波数選択鏡面の背面に配置された低周波数帯用一次放射器とからなる多周波数帯共用アンテナ装置において、上記周波数選択鏡面の前面と背面にそれぞれ誘電体レンズを備えたことを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項10に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記低周波数帯用一次放射器は、複数アレー状に配置されてなることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
- 請求項10または11に記載の多周波数帯共用アンテナ装置において、上記主反射鏡と上記周波数選択鏡面は、修整鏡面であることを特徴とする多周波数帯共用アンテナ装置。
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