JP3626822B2 - γ−線に対して安定化された(コ)ポリカーボネート - Google Patents
γ−線に対して安定化された(コ)ポリカーボネート Download PDFInfo
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Description
本発明は、γ−線の変色効果に対して安定化された、ジフェノール及び一種以上の安定剤を基にしたコポリカーボネートに関する。
【0002】
本発明は、
a)97.5重量%〜99.9重量%のポリカーボネート又はコポリカーボネート、並びに
b)各々100重量%のa)+b)に関して、0.1重量%〜2.5重量%の一般式(I)
R1−X−(CHR4)n−Y−R2 (I)
[式中、
R1、R2及びR4は、C1〜C36の必要に応じて分岐したアルキル基、好ましくはC1〜C12の必要に応じて分岐したアルキル基又はC16〜C24の必要に応じて分岐したアルキル基、C7〜C18の必要に応じて分岐した及び/又は置換されたアルキルアリール又はアリールアルキル基、又はC6〜C18好ましくはC6の必要に応じて置換されたアリール基を表し、そしてR4はまたHを表しても良く、そして式中、
nは、1〜8の数、好ましくは1であり、そしてR1=R2=ベンジルでありかつYが単結合である場合には、またゼロでも良く、そして式中、
X及びYは、お互いに独立に、
【0003】
【化2】
【0004】
であり、そしてYはまた−S−を表しても良く、
(ここで、
R3は、R1と同じやり方で定義され、そしてR3は好ましくはメチル、ベンジル又はフェニルである)か、又は式中、
X又はYは、単化学結合である]
のγ−線安定剤
を含む、ポリカーボネート成形組成物を提供する。それぞれ基X又はYを経由する、4〜12員の好ましくは5又は6員の必要に応じて複素環式の環系の一部である(この場合にはR1又はR2は単結合で良い)基R1及びR2もまた適切である。
【0005】
好ましい化合物(I)は、X及び/又はYが
【0006】
【化3】
【0007】
を表す化合物、並びにX又はYが単結合を表す化合物、並びにYが−S−である化合物である。
【0008】
特に好ましい化合物(I)は、Xが
【0009】
【化4】
【0010】
であり、そしてYが
【0011】
【化5】
【0012】
又は単結合である化合物である。
【0013】
化合物(I)の特定の実施態様においては、R1=R2=ベンジルであり、Yは単結合であり、そしてnは0である。
【0014】
もう一つの安定剤c)として、0.05重量%〜5重量%、好ましくは0.1重量%〜1.5重量%の、200〜200,000、好ましくは800〜4,000の平均分子量を有する必要に応じて末端がキャップされた及び/又は分岐したポリプロピレングリコールを、本発明によるポリカーボネート成形組成物中に含めても良いが、ここで、c)の重量%は、各々100重量%のa)+b)に関する。
【0015】
γ−線に対する安定化に関する先行技術は、オリゴマー状ポリプロピレングリコール(EP 376,289)、オリゴマー状の臭素化されたビスフェノールAポリカーボネート(EP 114,973)、ポリカーボネートと、テレフタル酸及びシクロヘキサンジメタノールを基にしたポリエステルとのブレンド(EP 152,012)、有機ジスルフィド(US−PS 5,382,605(Mo 3788))、又は有機モノスルフィド(EP−0,611,797(Mo 3913+Mo 3960))を、各々必要に応じてオリゴマー状ポリプロピレングリコールと組み合わせて、ポリカーボネートの中に組み込むことから成る。
【0016】
これらの安定剤に伴う欠点は、例えば、以下の通りである:ポリプロピレングリコールは単独では高い放射線量において不適切な安定化しか提供せず、臭素化されたシステムはハロゲンの存在のために好ましくは使用されず、ポリエステルブレンドの使用は過熱スチーム殺菌を適用することができないことを意味し、そしてジスルフィドシステムの場合には分解に先立って小さな処理窓(window)しか存在しない。
【0017】
一方、EP−0,611,797に従ってモノスルフィドを使用する時には、ジスルフィドシステムに関してもそうであるように、不快な臭いによる迷惑な影響を排除することができない。
【0018】
それ故、製造及び加工条件下で安定であり、過熱スチーム殺菌可能な成形物品をもたらし、広い応用性を確保するためにハロゲン含有安定剤を利用せず、そして5Mradで照射される時に適切な安定化を確保する添加剤システムを開発する目的が存在した。
【0019】
この目的は、安定剤(I)の本発明による使用によって達成された。
【0020】
本発明に従って使用されるべきポリカーボネートの製造のために適切なジフェノールは、一般式(II)
HO−Z−OH (II)
のジフェノールであって、好ましくは6〜30個の炭素原子を有し、ヘテロ原子を含んで良く、そしてポリカーボネート製造の条件下でそして熱照射に曝される時に不活性である置換基を有する単核又は多核のどちらかのジフェノールである。
【0021】
これらの例は、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−シクロアルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルフィド、エーテル、スルホキシド、スルホン及びα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼン、並びにそれらの環アルキル化及び環ハロゲン化化合物である。
【0022】
適切なフェノールは、例えば、米国特許第3,028,365号、第2,999,835号、第3,062,781号、第3,148,172号及び第4,982,014号中に、DE−OS 1,570,703及び2,063,050中に、そしてまた論文“H.Schnell、ポリカーボネートの化学及び物理、Interscience出版社、ニューヨーク、1964”中に述べられている。
【0023】
好ましいジフェノールは、4,4’−ジヒドロキシジフェノール、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、α,α−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,α−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキサン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジフェニルエタン、9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−フルオレン、9,9−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−フルオレンである。
【0024】
特に好ましいジフェノールは、例えば、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキサン、9,9−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−フルオレンである。
【0025】
特に、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン及び1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタンが好ましい。
【0026】
これまで述べたジフェノールの任意の混合物もまた使用することができる。
【0027】
流動挙動を改善する目的でもって、小量、好ましくは0.05〜2.0モル%(使用されるジフェノールのモル数に関して)の量の三官能又は三官能以上の化合物、特に3又は3よりも多いフェノール性ヒドロキシル基を有する化合物もまた、合成の間に既知のやり方で組み込むことができる。使用することができる化合物の幾つかは、例えば、1,3,5−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン、1,3,5−トリス−(4−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)−フェニル)−ベンゼン、1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、2,6−ビス−(2−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−4−メチルベンゼン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−プロパン、ヘキサキス−(4−(4−ヒドロキシフェニルイソプロピル)−フェニル)−o−テレフタル酸のエステル、テトラキス−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、1,1−ビス((4’,4”−ジヒドロキシトリフェニル)−メチル)−ベンゼン、3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドール、3,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールであり、またこれらの化合物に対応するクロロ炭酸のエステル、並びに2よりも大きい塩基性の脂肪族又は芳香族カルボン酸の酸又は好ましくは酸塩化物、即ち、例えば、2,4−ジヒドロキシ安息香酸又は2,4−ジヒドロキシ安息香酸二塩化物、トリメシン酸又はトリメシン酸三塩化物、トリメリット酸又はトリメリット酸三塩化物、シアヌル酸三塩化物も適切であり、そしてここでこれらの分岐剤は、最初に個別に若しくは混合物として導入されるか、又は合成の間に少しづつ添加することができる。
【0028】
合成において使用することができる連鎖停止剤は、フェノール類、必要に応じて置換されたフェノール類、それらのクロロ炭酸、モノカルボン酸、及びそれらの酸塩化物、好ましくはクミルフェノール、フェノール、tert.−ブチルフェノール及びi−オクチルフェノールを含み、必要に応じて混合物として、一般的な不純物及び異性体と一緒であり、そしてここでこれらの連鎖停止剤は、最初に個別に若しくはジフェノールと一緒の混合物として導入することができるか、又は合成の間に少しづつ添加することができる。
【0029】
本発明に従って使用されるべきポリカーボネート又はポリカーボネート混合物は、本質的には、以下の3つの既知の方法によって製造することができる(H.Schnell、“ポリカーボネートの化学及び物理”、Polymer Review、IX巻、27頁以降、Interscience出版社、ニューヨーク、1964):
1. 分散された相の中の溶液法、所謂“2相界面法”によって、
2. “ピリジン法”としても知られている、均一な相の中の溶液法によって、
3. 溶融エステル交換法によって。
【0030】
本発明に従って使用されるべきポリカーボネートは、10,000〜80,000、好ましくは15,000〜40,000の重量平均分子量Mw(25℃でそして100mlのCH2Cl2中の0.5gの濃度でCH2Cl2中の相対粘度を測ることによって測定される)を有する。
【0031】
熱可塑性ポリカーボネートのための慣用的な添加剤例えば安定剤、即ち例えば熱安定剤例えば必要に応じてモノマー状又はオリゴマー状エポキシドと組み合わせた有機ホスファイト、UV安定剤特に窒素含有複素環式化合物例えばトリアゾールを基にしたもの、蛍光増白剤、防炎剤特にフッ素含有化合物例えば有機酸の全フッ素化塩、ポリペルフルオロエチレン、有機スルホン酸の塩及びこれらの組み合わせ、必要に応じてその他の離型剤、着色剤、顔料、静電防止剤、充填剤、並びに強化物質を、処理(加工)の前に、間に又は後で慣用的な量で本発明によるポリカーボネート成形組成物に添加することができる。
【0032】
好ましい式(I)のγ−安定剤は、特に式(Ia)
【0033】
【化6】
【0034】
[式中、
R1及びR2は、お互いに独立に、メチル、エチル、i/n−プロピル、i/n/t−ブチル、i/n−ペンチル、エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ステアリル、パルミチル、ベンジル、フェニル、クレジル及びミリスチルを表し、
R4は、H、CH3、ベンジル及びフェニルを表し、
Yは、−SO2−、−S−、−SO−、−CO−又は単結合を表し、そして
nは、1又は2である]
のものである。
【0035】
特に好ましいのは、(Ia)において、R1及びR2は、お互いに独立に、メチル、フェニル又はベンジルを表し、R4はH又はCH3であり、Yは−SO2−又は−CO−を表し、そしてnは1であるタイプ(Ia)の化合物である。
【0036】
ジベンジルスルホン、即ちR1=R2=ベンジル、Y=単結合そしてn=ゼロである(Ia)もまた、特に好ましい。
【0037】
安定剤(I)及び(Ia)は、文献例えばBeilstein若しくはChemical Abstractsの関連した仕事において知られていてかつ述べられているか、又は、例えば、1,3−ジカルボニル化合物若しくはスルホン酸若しくはスルホン化合物のための既知の合成方法によって合成することができる。
【0038】
以下の文献を例として与える:
Roempp:“Lexikon der Chemie”,第9版、5巻、4384頁;
Houben−Weyl:9、223頁以降、E11、1132〜1299頁;
Kharash:“有機硫黄化合物”、1巻、617頁以降;
Patai:“スルホン及びスルホキシドの化学”、165頁以降、232頁以降、1988、J.Wiley & Sons;
Winnacker−Kuechler:(3rd)4、166頁以降;Beilstein 6巻、I 6、II 6、特に305、426、456、868、I 226、I 408、II 829及びII 854頁。
【0039】
安定剤(I)の例は以下の通りである:
a)1,3−ジカルボニル化合物例えば、マロン酸及びMeldrumの酸及び他のケトンを基にしたそのより高次の同族体のジメチル、ジエチル、ジ−i/n−プロピル、ジ−i/n/t−ブチル、ジ−i/n−ペンチル、ジシクロペンチル、ジシクロヘキシル、ジステアリル、ジミリスチル、ジパルミチル、ジベンジル、ジフェニルエステル。
【0040】
b)必要に応じて置換された酢酸のメチル、エチル、i/n−プロピル、i/n/t−ブチル、i/n−ペンチル、エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ステアリル、ミリスチル、パルミチル、ベンジル、フェニルエステル又はクレジルエステル。
【0041】
c)一つ又は両方のカルボキシル基がスルホン酸基によって置換されている、a)の下で述べたカルボン酸のエステル。
【0042】
d)b)の下で述べた酢酸エステルのスルホン酸類似体。
【0043】
e)カルボニル基をSO2基に交換した後のb)及びd)の下で述べた化合物。
【0044】
f)1,3−ジケトン、例えば1,3−ペンタンジオン。
【0045】
上で述べた安定剤は、0.1重量%〜2.5重量%の濃度で個別に又は任意の混合物として使用され、そしてここでそれらは、バルクで、粉末又は溶融液として、或いはまた溶液として、ポリカーボネート樹脂の処理の間に、又は引き続くコンパウンディングステップにおいて添加することができる。例えば、ジクロロメタン及び/又はクロロベンゼンを、(I)のための溶媒として使用することができる。
【0046】
成形組成物が、上で述べた安定剤に加えて、200〜200,000、好ましくは800〜4,000の平均分子量を有する必要に応じて末端でキャップされた及び/又は分岐したポリプロピレングリコールの0.05重量%〜5重量%、好ましくは0.1重量%〜1.5重量%の量でポリプロピレングリコールもまた含むならば、それは有利であろう。このタイプのポリプロピレングリコールは文献から知られている。時折起きる僅かな黄色の着色を除くために、成形組成物に、ポリカーボネートのために慣用的に使用されるリン含有安定剤もまた供給することは、ある種の環境下では有益であろう。
【0047】
本発明によるポリカーボネートは、例えば、単離されたポリカーボネートを押出して既知のやり方で粒状物質を生成させること、そしてこの粒状物質を、必要に応じて上で述べた添加剤の添加の後で、既知のやり方で射出成形によって加工して種々の物品を生成させることによって、加工して成形物品を与えることができる。
【0048】
本発明によるポリカーボネートは、特にポリカーボネートがこの目的のためにこれまで使用されてきたことが知られているどこにおいても、しかしながら殊に例えば透析器ハウジングのためである医療用途の分野において成形物品として使用することができる。
【0049】
それ故、本発明はまた、医療用途のための品目を製造するための本発明によるポリカーボネート成形組成物の使用を提供する。
【0050】
本発明によるポリカーボネートは、主に不透明な応用のためには、他の熱可塑性物質と、慣用的な量、即ち本発明によるポリカーボネートに関して10重量%〜50重量%の量で混合することができる。
【0051】
適切な他の熱可塑性物質は、例えば、芳香族ポリエステルカーボネート、本発明によるポリカーボネートとは異なるビスフェノールを基にしたポリカーボネート、ポリアルキレンテレフタレート、EPDMポリマー、ポリスチレン、並びにスチレンを基にしたコポリマー及びグラフトコポリマー例えば特にABSである。
【0052】
【実施例】
試験標本を製造するために、約30,000の平均分子量(GPCによるMw)を有する添加剤無しの未安定化ポリカーボネート、溶液粘度:η=1.293を、二軸スクリュー押出機で300℃で以下に述べる量の安定剤と配合し、そして次に粒状化させた。次に、この粒状物質から射出成形によって変色試験小板(厚さ4mm)を作った。これらの小板の黄色度指数を照射前に測定し(Hunter Lab.の装置)、次に標本を照射し(線量:5Mrad;Coボンベ(bomb))、暗所中に10日間保存し、そして再びYIを測定する。評価のために使用されるYIdiffは、照射の前と後の二つの測定値の間の差から決定する。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
すべての実施例はまた、0.75重量%の約2000の分子量のポリプロピレングリコールを含んでいた。
【0056】
化合物A:フェニル−SO2−CH2−SO2−フェニル
化合物B:フェニル−CO−CH2−SO2−フェニル
化合物C:ジベンジルスルホン
化合物D:
【0057】
【化7】
【0058】
【表3】
【0059】
すべての実施例はまた、0.75重量%の約2000の分子量のポリプロピレングリコールを含んでいた。
【0060】
化合物B:フェニル−CO−CH2−SO2−フェニル
化合物D:
【0061】
【化8】
【0062】
本発明の主なる特徴及び態様は以下の通りである。
【0063】
1. a)97.5重量%〜99.9重量%のポリカーボネート又はコポリカーボネート、並びに
b)各々100重量%のa)+b)に関して、0.1重量%〜2.5重量%の一般式(I)
R1−X−(CHR4)n−Y−R2 (I)
[式中、
R1、R2及びR4は、C1〜C36の必要に応じて分岐したアルキル基、C7〜C18の必要に応じて分岐した及び/又は置換されたアルキルアリール又はアリールアルキル基、又はC6〜C18の必要に応じて置換されたアリール基を表し、そしてR4はまたHを表しても良く、そして式中、
nは、1〜8の数であり、そしてR1=R2=ベンジルでありかつYが単結合である場合には、またゼロでも良く、そして式中、
X及びYは、お互いに独立に、
【0064】
【化9】
【0065】
であり、そしてYはまた−S−を表しても良く、
(ここで、
R3は、R1と同じやり方で定義される)か、又は式中、
X又はYは、単化学結合である]
のγ−線安定剤
を含む、ポリカーボネート成形組成物。
【0066】
2. それらがまた
c)0.05重量%〜5重量%の、200〜200,000の平均分子量を有する必要に応じて末端がキャップされた及び/又は分岐したポリプロピレングリコール(ここで、c)の重量%は、各々100重量%のa)+b)に関する)
も含むことを特徴とする、上記1記載の成形組成物。
【0067】
3. ポリカーボネートが2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1,−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン又は1,1,−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン又はこれらの混合物から合成されたことを特徴とする、上記1記載の成形組成物。
【0068】
4. 基R1及びR2が、基X又はYを経由する、4〜12員の必要に応じて複素環式の環系の一部で良く、そしてこの場合にはR1又はR2は単結合で良いことを特徴とする、上記1記載のポリカーボネート成形組成物。
【0069】
5. X及び/又はYが
【0070】
【化10】
【0071】
を表すことを特徴とする、上記1記載のポリカーボネート成形組成物。
【0072】
6. X若しくはYが単結合を表すか、又はYが−S−であることを特徴とする、上記1記載のポリカーボネート成形組成物。
【0073】
7. Xが
【0074】
【化11】
【0075】
であり、そして
Yが
【0076】
【化12】
【0077】
又は単結合であることを特徴とする、上記1記載のポリカーボネート成形組成物。
【0078】
8. γ−安定剤が、式(Ia)
【0079】
【化13】
【0080】
[式中、
R1及びR2は、お互いに独立に、メチル、エチル、i/n−プロピル、i/n/t−ブチル、i/n−ペンチル、エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ステアリル、パルミチル、ベンジル、フェニル、クレジル及びミリスチルを表し、
R4は、H、CH3、ベンジル及びフェニルを表し、
Yは、−SO2−、−S−、−SO−、−CO−又は単結合を表し、そして
nは、1又は2である]
に対応することを特徴とする、上記1記載のポリカーボネート成形組成物。
【0081】
9. (Ia)において、R1及びR2は、お互いに独立に、メチル、フェニル又はベンジルを表し、R4はH又はCH3であり、Yは−SO2−又は−CO−を表し、そしてnは1であることを特徴とする、上記8記載のポリカーボネート成形組成物。
【0082】
10. 医療用途のための品目を製造するための、上記1記載のポリカーボネート成形組成物の使用。
Claims (6)
- a)97.5重量%〜99.9重量%のポリカーボネート又はコポリカーボネート、及び、
b)100重量%のa)+b)に関して、0.1重量%〜2.5重量%の一般式(Ia)
[式中、
R1、R2及びR4は、C1〜C36の必要に応じて分岐したアルキル基、C7〜C18の必要に応じて分岐した及び/又は置換されたアルキルアリール又はアリールアルキル基、又はC6〜C18の必要に応じて置換されたアリール基を表し、そしてR4はまたHを表しても良く、そして式中、
nは、1〜8の数であり、そしてYは、
を表す]
のγ−線安定剤、及び、
c)0.05重量%〜5重量%の、200〜200,000の平均分子量を有する必要に応じて末端がキャップされた及び/又は分岐したポリプロピレングリコール(ここで、c)の重量%は、100重量%のa)+b)に関する)
を含む、ポリカーボネート成形組成物。 - ポリカーボネートが2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1,−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン又は1,1,−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン又はこれらの混合物から合成されたことを特徴とする、請求項1記載の成形組成物。
- 成分c)のポリプロピレングリコールが800〜4,000の平均分子量を有する請求項1記載の成形組成物。
- (Ia)において、R 1 及びR 2 は、お互いに独立に、メチル、フェニ ル又はベンジルを表し、R 4 はH又はCH 3 であり、Yは−SO 2 −を表し、そしてnは1であることを特徴とする、請求項4記載のポリカーボネート成形組成物。
- 医療用途のための品目を製造するための、請求項1記載のポリカーボネート成形組成物の使用。
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