JP3629703B2 - 渦流量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐ノイズ特性が向上された渦流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来より一般に使用されている従来例の構成説明図で、例えば、特開平3−020618号(特願平1−033256号)に示されている。
図9は図8の側面図、図10は図8の電気回路図、図11から図13は図8の動作説明図である。
【0003】
図において、管路10は測定流体FLが流れる管路である。
ノズル11は管路10に直角に設けられ円筒状をなす。
渦発生体12は、ノズル11とは隙間を保って、管路10に直角に挿入され、台形断面を有し柱状をなす。
【0004】
渦発生体12の一端は管路10に支待され、他端は容器14を介して、
フランジ部13でノズルllにネジ或いは溶接により固定されている。
容器14は、渦発生体12のフランジ部13側に設けられている。
【0005】
この容器14の中には、その底部から順に、共通電極15、圧電素子16、電極板17、絶縁板18が、サンドイッチ状に配列され、全属製の押圧棒19により、これ等は押圧固定されている。
【0006】
さらに、電極板17からは、リード線21が、端子Aに引き出されている。
圧電素子16は、紙面に向かって左側と右側とがそれぞれ逆方向に分極されており、同じ方向の応力に対して互いに上下の電極に逆極性の電荷を発生する。
【0007】
圧電素子16に発生した電荷は、電極板17と接続された端子Aと、共通電極15を介して接続された管路10との間に得られる。
圧電素子16に発生した電荷は、図10に示すように、チャージアンプ25に入力され流量信号を得る。
【0008】
この流量信号は、例えば、電流出力に変換されて、2線を介して負荷に伝送される(図示せす)。
次に、以上のように構成された渦流量計の動作について、図11から図13を用いて説明する。
【0009】
測定流体FLが管路10の中に流れると、渦発生体12に矢印Fで示した方向にカルマン渦による振動が発生する。
この振動により渦発生体12には、図11に示すような応力分布と、この逆の応力分布の繰返しが生じる。
【0010】
圧電素子16には、図11に示す渦周波数を持つ信号応力に対応した電荷十Q、一Qの繰返しが生じる。
なお、図11においては、説明の便宣のため、電極15或いは17を紙面に対して左右に2つに分割してある。
【0011】
一方、管路10には、ノイズとなる管路振動も生じる。
この管路振動は、
▲1▼ 流体の流れと同じ方向の抗力方向、
▲2▼ 流体の流れとは直角方向の揚力方向、
▲3▼ 渦発生体の長手方向の3方向成分に分けられる。
【0012】
このうち、抗力方向の振動に対する応力分布は、図12に示すようになり、l個の電極内で正負の電荷は打ち消されて、ノイズ電荷は発生しない。
また、長手方向の振動に対しては、図13に示すように、電極内で打ち消されて、抗力方向と同様にノイズ電荷は原則として発生しない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置においては、2つの分極エリアにおいて分極状態が異なったり、圧電素子の固定状態が均一でなかったりすると、それらのノイズは圧電素子単体ではキャンセル出来ずに、振動ノイズとして出力されてしまう。
即ち、図13において、QL ≠QR の場合、 (QL−QR) がノイズとして残ってしまう。
【0014】
以上のように、抗力方向の振動ノイズは、製造上のバラツキを考えた場合、完全に無くすことができないため、圧電素子に働く抗力方向の応力を低減させる方法がとられる。
【0015】
図14は、従来より一般に使用されている他の従来例の構成説明図で、例えば、米国特許5,396,810号に示されている。
抗力方向の応力を低減させる方法の一例としての従来例の構造図である。
【0016】
本実施例においては、渦信号を枢軸部材31からピン32を介してポスト33に伝達し、ポスト33が渦信号に応じて揚力方向に変位し、その変位を圧電素子などのセンサで検出するものである。
【0017】
信号の伝達途中に抗力方向に剛性をもったピン32を配置することにより、揚力方向には曲がりやすく、抗力方向に曲がりにくい構造が実現できる。
すなわち抗力方向のノイズ成分が低減されることになる。
【0018】
このような従来例では、構造が複雑であるため、製造が難しく、コストが高いという問題がある。
本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、耐ノイズ特性が向上された渦流量計を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明では、請求項1の渦流量計においては、
渦発生体により発生するカルマン渦に基づく交番圧力変動を検出して流速流量を測定する渦流量計において、
測定流体が流れる管路と、前記渦発生体に管路の外側より設けられた容器と、この容器内に設けられた圧電素子と、この容器に設けられこの容器の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなるように抗力方向の側面両側のみより切り込まれたスリットを有する剛性低減手段を具備したことを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項2においては、
渦発生体により発生するカルマン渦に基づく交番圧力変動を検出して流速流量を測定する渦流量計において、
測定流体が流れる管路と、前記渦発生体の下流側に設けられた受力体に管路の外側より設けられた容器と、この容器内に設けられた圧電素子と、この容器に設けられこの容器の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなるように抗力方向の側面両側のみより切り込まれたスリットを有する剛性低減手段と
を具備したことを特徴とする渦流量計。
【0021】
本発明の請求項3においては、請求項1又は請求項2記載の渦流量計において、
前記剛性低減手段として、抗力方向の側面両側のみより切り込まれ揚力方向に平行な底を有するスリットが使用されたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、図2は図1の側面図、図3は図1の部品説明図、図4は図3の側面図、図5は図3のA−A矢視図である。
【0024】
図において、図8と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図8と相違部分のみ説明する。
図において、14は、渦発生体12に管路10の外側より設けられた容器である。
圧電素子16は、この容器14内に設けられている。
41は、容器14に設けられ、容器14の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなる剛性低減手段である。
【0025】
この場合は、容器14の側面に両側より、抗力方向より切り込まれ揚力方向に平行な底411を有するスリットが使用されている。
容器41の中央部412はつながっている状態で、このつなぎ部の幅を変えることにより剛性を変化させることができる。
【0026】
この結果、圧電素子16が固定されている容器41の、抗力方向の剛性が弱くなるため、抗力方向の応力成分を低減させることができ、結果として抗力方向の耐振性を向上させることができる渦流量計が得られる。
【0027】
図6は本発明の他の実施例の要部構成説明図、図7は図6の側面図である。
本実施例においては、渦発生体12とは別に、渦発生体12より下流に置かれた受力体であるベーン51により、カルマン渦による交番圧力変動を検出するものである。
ベーン51で受けた力を曲げ応力として圧電素子16で検出する。
本実施例においては、渦発生体12とは別に、渦発生体12より下流に置かれた受力体であるベーン51に管路10の外側より容器14が設けられている。
この容器14内に圧電素子16が設けられている。
41は、この容器14に設けられ、この容器14の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなる剛性低減手段である。
【0028】
この場合は、容器14の側面に両側より、抗力方向より切り込まれ揚力方向に平行な底411を有するスリットが使用されている。
容器41の中央部412はつながっている状態で、このつなぎ部の幅を変えることにより剛性を変化させることができる。
【0029】
この結果、圧電素子16が固定されている容器41の、抗力方向の剛性が弱くなるため、抗力方向の応力成分を低減させることができ、結果として抗力方向の耐振性を向上させることができる渦流量計が得られる。
【0030】
なを、前述の実施例においては、容器14の側面に、両側より抗力方向より切り込まれ揚力方向に平行な底を有するスリット41が使用されたことと説明したが、揚力方向に平行な底を有し無くとも良いことは、勿論である。
【0031】
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1又は請求項2によれば、次のような効果がある。
測定流体が流れる管路と、前記渦発生体あるいはこの渦発生体の下流側に設けられた受力体に、管路の外側より設けられた容器と、この容器内に設けられた圧電素子と、この容器に設けられこの容器の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなる剛性低減手段とが設けられたので、2つの分極エリアにおいて分極状態が異なったり、圧電素子の固定状態が均一でなかったりしても、ノイズが減少出来、耐ノイズ特性が向上された渦流量計が得られる。
【0033】
本発明の請求項3によれば、次のような効果がある。
剛性低減手段として、抗力方向の側面両側のみより切り込まれ揚力方向に平行な底を有するスリットが使用されたので、スリットは作り易く、安価な渦流量計が得られる。
【0034】
従って、本発明によれば、耐ノイズ特性が向上された渦流量計を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の部品説明図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3のA−A矢視図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】従来より一般に使用されている従来例の要部構成説明図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】図8の電気回路説明図である。
【図11】図8の動作説明図である。
【図12】図8の動作説明図である。
【図13】図8の動作説明図である。
【図14】従来より一般に使用されている他の従来例の要部構成説明図である。
【符号の説明】
10 管路
11 ノズル
12 渦発生体
13 フランジ部
14 容器
15 共通電極
16 圧電素子
17 電極板
18 絶縁板
19 押圧棒
21 リード線
25 チャージアンプ
31 枢軸部材
32 ピン
33 ポスト
41 スリット
411 底
412 中央部
51 ベーン
A 端子
B 端子
FL 測定流体

Claims (3)

  1. 渦発生体により発生するカルマン渦に基づく交番圧力変動を検出して流速流量を測定する渦流量計において、
    測定流体が流れる管路と、
    前記渦発生体に管路の外側より設けられた容器と、
    この容器内に設けられた圧電素子と、
    この容器に設けられこの容器の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなるように抗力方向の側面両側のみより切り込まれたスリットを有する剛性低減手段と
    を具備したことを特徴とする渦流量計。
  2. 渦発生体により発生するカルマン渦に基づく交番圧力変動を検出して流速流量を測定する渦流量計において、
    測定流体が流れる管路と、
    前記渦発生体の下流側に設けられた受力体に管路の外側より設けられた容器と、
    この容器内に設けられた圧電素子と、
    この容器に設けられこの容器の剛性が揚力方向より抗力方向の剛性が弱くなるように抗力方向の側面両側のみより切り込まれたスリットを有する剛性低減手段と
    を具備したことを特徴とする渦流量計。
  3. 前記剛性低減手段として、抗力方向の側面両側のみより切り込まれ揚力方向に平行な底を有するスリットが使用されたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の渦流量計。
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