JP3631815B2 - 強制給排気用送風機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強制給排気用送風機、更に詳しくは1個のファンと1個のモータで給気と排気とを強制的に行う送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種、強制給排気用送風機は、実開平3-57336 号公報、実開平3-57337 号公報開示のようにモータから前後に突出する回転軸各々に排気ファン、給気ファンを同軸状に取付け、該排気ファン、給気ファン各々を別々なケーシングに収容した構造であった。
このような構造では、2個のファンと独立した2個のケーシングを製作用意しなければならず、またモータも前後に回転軸を有する構造のものが必要となり、製作コストの高騰を避けることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本出願人は、特願平7-180873号公報に開示するように中間部分に縦設する動力伝達板12で軸方向に二分割した両面吸込式の多翼ファン2を、ケーシング1に収容し、該ケーシング1内を前記動力伝達板12の延長線上に設けた隔壁71で排気室100 と給気室200 とに区画した強制給排気用送風機を提案している。
この先提案のものは給排気を1個のファン、1個のケーシングで可能にして、製作コストの大幅な低廉化を図ることができる。
しかし、図4に示すように隔壁71との間に動力伝達板12の回転を妨害しない空間8を動力伝達板12と隔壁71との間に輪状に確保しなければならず、その結果、空間8を介して排気が給気路200 に、または給気が排気路100 に混入する虞れがあり、特に新鮮な外気に排気が混入した混合気を室内の住空間に供給させることは好ましいことでなかった。
【0004】
本発明は、従来事情に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、1個のファンと1個のケーシングを備えた強制給排気用送風機において、排気と給気とが互いに混ざり合わない手段を付設することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた技術的手段は、請求項1は、中間部分に縦設する動力伝達板で軸方向に二分割された両面吸込式の多翼ファンと、多翼ファンを収容するケーシングとを備え、そのケーシング内を前記動力伝達板に対応する位置に設けた隔壁で排気室と給気室とに区画した強制給排気用送風機において、前記動力伝達板の周端に嵌着固定された弾性膜と前記隔壁とで小間隙を隔てたオーバーラップ構造を構成していることを要旨とする。
【0006】
上記技術的手段によれば、動力伝達板周端に嵌着固定された弾性膜と隔壁とで小間隙を隔てたオーバーラップ構造を構成した結果、その弾性膜がその弾性膜が臨む排気室または給気室内の空気圧によって小間隙を小さくするように弾性的に曲って、その隙間を更に小さくし、大きな流路抵抗を生み出す
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の強制給排気用送風機を収容したレンジフードファンを示し、Aは強制給排気用送風機、Bはその強制給排気用送風機Aを収容するフード本体、3は前記強制給排気用送風機Aに接続された排気ダクト、4は給気チャンバー5に接続された給気ダクトであり、調理によって発生した油煙、臭い等は強制給排気用送風機Aから排気ダクト3を介して屋外に排出され、屋外の新鮮な外気は給気ダクト4から給気チャンバー5を介して強制給排気用送風機Aから室内に給気されるようになっている
【0008】
強制給排気用送風機Aは、ケーシング1と、そのケーシング1内に収容される多翼ファン2とで構成され、ケーシング1の外側には多翼ファン2を駆動させるモータ7が固定されている。
【0009】
ケーシング1は、今日周知のボリュート形状を呈し、軸方向の前側を多翼ファン2の着脱用孔11aを有する前板11で、また後側を開口21aを有する後板21で各々被蓋すると共に、着脱用孔11aにベルマウス31をネジ止めして排気用の吸込口41を形成し、後板21の開口21a口縁を内側に湾曲状のベルマウス51を折曲して吸込口61を形成し、その前後の吸込口41と61との中程部分に隔壁71を縦設している。
【0010】
この隔壁71は、ボリュート形状を呈するケーシング1の中間部を前後に2分割化し、後述する多翼ファン2と同芯でほぼ同形の開口71aを開設してあり、多翼ファン2の中間部に設けた動力伝達板12とでケーシング1内を排気路100 、給気路200 を区画するものである。
【0011】
多翼ファン2は、ドーナツ板状を呈する上板32と下板42、その上板32と下板42とに亘って架設固定される羽根22、前記上板32と下板42との間に設けられる円形の動力伝達板12とで構成されている。
【0012】
各羽根22は、詳細には幅広羽根部22aと幅狭羽根部22bとを中間段部22cを介して連続した側面視形状を呈してなり、その中間段部22cの向きが互い違いになるように同一円周上に配置して両端部の加締代22dを上板32、下板42に開孔された差し込み孔32a、42aに差し込んだ後、その加締代22dを加締て架設状に固定されている。
【0013】
動力伝達板12は多翼ファン2を前側の排気用ファン部2’、後側の給気用ファン2”とに分割するもので、各羽根22と対応する部分に差し込み孔12aを備えてなり、前記のように中間段部22cの向きが互い違いになるように上板32、下板42に架設固定される羽根22をその差し込み孔12aから差し込んで中間段部22c群をその差し込み孔12aの孔縁前側、孔縁後側に交互に係止させることで多翼ファン2の中間部分で挟持固定されている。
【0014】
そして、前記動力伝達板12を、前側の排気用ファン部2’、後側の給気用ファン2”よりも僅かに大径とし、その周端部に嵌着固定したゴム製、軟質プラスチック製等の弾性膜9と隔壁 71 とで小間隙6を隔てたオーバーラップ構造を構成している。
【0015】
前記給気ダクト4が接続される給気チャンバー5は、フード本体Bの背板b1、天板b2に亘って取付られている。
給気チャンバー5の前面部15には開口15aが設けられており、送風機Aはケーシング1の後板21に設けた十字状等の取付脚81を介して支持されたモータ7の一半部を前記前面部15の開口15aから内部に収容状に取付けられている。
【0016】
多翼ファン2は、ケーシング1の後板21に設けられた吸込口61の中心を挿通させたモータ軸7aに前記動力伝達板12の中心部に固定したボス部12bに排気室100 側からナット止めされて組み付けられている。
【0017】
斯様な構成になっているこの実施の形態の強制給排気用送風機Aは、作動させると、料理で発生する油煙、臭い等がフィルターで吸着された排気を前側の吸込口41から排気室100 に吸込むことと併行して屋外の新鮮な外気を給気ダクト4、給気チャンバー5の開口15aを介して給気室200 に吸込み、排気を排気ダクト3を介して屋外に、また新鮮な外気を天板b2に設けたスリットb2’から室内の各々排出する。
その際、前記のように動力伝達板12の周端部に嵌着固定した弾性膜9を、隔壁 71 の開口 71 に対して流路抵抗を大きくする小間隙6を隔てて対面する位置関係にしているため、その小間隙6による気体の流通防止作用で排気室100 内の排気が給気室200 に混ざり込んだり、逆に給気室200 内の新鮮な外気が排気室100 に混ざり込んだりするのを防止できる。
その上、その弾性膜9が臨む排気室 100 の排気圧力が、給気室 200 の給気圧力よりも大きい場合に小間隙6を更に狭めるように曲がって流路抵抗を増大させることができる。従って、特に好ましくない排気の給気への混入防止に効果が大きい。
また、前側のベルマウス41を外した後、ナットを解いて着脱用孔11aから多翼ファン2を取り外せば、同ファン2の清掃、点検を行うことができる。
尚、前述小間隙6を形成する一方である隔壁 71 のその構成面に突起類を突設したり、植毛を施すことも自由である。この場合には動力伝達板 12 の回転抵抗にならないように突起類同士や植毛同士が互いに接触しないようにする。このように構成すると流路抵抗が更に大きく、好ましい結果が得られる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上のように、動力伝達板周端に嵌着固定された弾性膜と隔壁とで小間隙を隔てたオーバーラップ構造を構成して、その小間隙が大きな流路抵抗を生み出すようになっているから、動力伝達板寄りの排気が給気室に混ざり込んだり、給気が排気室に混ざり込むのを防止することが可能になる。
その上、弾性膜がその弾性膜が臨む排気室の排気圧力が給気圧力よりも高い場合、小間隙を小さくするように弾性的に曲って、特に好ましくない排気の給気への混入防止に効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明強制給排気用送風機を組み込んだレンジフードファンの側面図で一部切欠して示す。
【図2】多翼ファンの分解斜視図
【図3】多翼ファンの要部の拡大断面図
【図4】従来例における多翼ファンの動力伝達板とケーシングの隔壁との関係を示す拡大断面図
【符号の説明】
2 :多翼ファン 1 :ケーシング
100 :排気室 200 :給気室
71 :隔壁 6 :小間隙
12 :動力伝達板 9 :弾性膜

Claims (1)

  1. 中間部分に縦設する動力伝達板で軸方向に二分割された両面吸込式の多翼ファンと、多翼ファンを収容するケーシングとを備え、そのケーシング内を前記動力伝達板に対応する位置に設けた隔壁で排気室と給気室とに区画した強制給排気用送風機において、前記動力伝達板の周端に嵌着固定された弾性膜と前記隔壁とで小間隙を隔てたオーバーラップ構造を構成していることを特徴とする強制給排気用送風機。
JP22337595A 1995-08-31 1995-08-31 強制給排気用送風機 Expired - Lifetime JP3631815B2 (ja)

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