JP3637455B2 - 機器設置用基礎工法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、発電プラント等の各種大型機器を基礎ボルトを介して基礎コンクリート上面に設置するための基礎工法に係り、特にその基礎の製作が容易であると共に、機器の設置のし易い工法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラントにおいて大型の各種回転機器設置用基礎ボルトは、図4〜図6に示す如く筒状部1の両端にボルト孔を有する閉塞板9を配置し、それらに基礎ボルト14を貫通すると共に、その下端にナット13を螺着して埋込金具を構成する。そしてこの埋込金具をコンクリート基礎形成時に埋設し、基礎上面12から上方に基礎ボルト14の上部が露出するように配置する。次いで、基礎ボルト14の近傍をはつり、そこにグラウト材を充填してパッカー16を形成する。そしてそのパッカー16上に適宜厚さの高さ調整板15を複数枚介装し、機器のフランジ部7をそのパッカー16上に載置し、その上面にナット13を螺着締結して機器を基礎上面12上に固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の機器設置方法は機器設置用の基礎ボルト14が基礎上面12上に突出しているため、機器を所定位置に引き込む際に、その基礎ボルト14が邪魔となり機器の設置作業が面倒であると共に、その引き込みの際に基礎ボルト14の保護作業その他が必要となり、機器設置の工数が増加する欠点があった。
又、機器を所定レベルに設置するためには基礎上面12上をはつり、そこにパッカーを設置する必要があり、その作業に多くの時間と労力を要していた。
そこで本発明は上記の問題点を取り除くため、次の方法をとる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の機器設置用基礎工法は、一端側の閉塞された筒状部1を有し、ネジ穴2が形成されたナット3を前記筒状部1の内部上端に溶接すると共に、
上面に平面4aを有する一対の翼部4が突出するように、前記筒状部1の上端外周にアングル型材またはT型材等の型材を溶接して、埋設用金具5を予め製作する工程と、
前記埋設用金具5を支持体6に着脱自在に支持させて、前記筒状部1および翼部4の立ち下がり部4bを機器設置用基礎部に埋設すると共に、前記翼部4の前記平面4aを露出させる工程と、
を具備し、前記翼部4の前記平面4aに機器の設置用フランジ部7を載置し、ボルト8を介して前記埋設用金具5にそのフランジ部7が締結固定されるように構成したことを特徴とする。
又、本発明の好ましい実施態様は、外周が筒状部1の直径よりも充分大きい閉塞板9をその筒状部1の下端に固定する。
さらには、翼部4の上面に支持体6との締結用ネジ穴10を設ける。
又、筒状部1上端部に欠切部11を形成し、その欠切部11においてナット3の外周と筒状部1とを溶接固定する。
【0005】
【実施例】
次に、図面に基づいて本発明の実施例につき説明する。
図1は本発明の基礎工法を実施するために予め製作される埋設用金具5の斜視図である。又、図2は同埋設用金具5を基礎コンクリート上に埋設するための支持構造の一例を示す。そして図3は、本基礎工法により埋設された埋設用金具5及び機器のフランジ部7の取付け状態を示す縦断面図である。
この実施例における基礎工法は、予め埋設用金具5を製作しておく。この埋設用金具5は、筒状部1と翼部4とナット3及び閉塞板9とを有する。筒状部1は、その上端部外周の二箇所にナット3溶接用の欠切部11がU字状に形成されている。そして、筒状部1の上端部内面にネジ穴2が形成されたナット3を嵌着し、その周縁部と筒状部1内面とを溶接すると共に、ナット3外面と欠切部11の縁部とを溶接する。又、筒状部1上端にこの実施例では型鋼のアングル材からなる翼部4の一端を溶接固定する。このアングル材の一端面は、筒状部1の外周に整合する形状に予め形成しておく。又、アングル材の一方の上面にはネジ穴10が穿設される。そして、アングル材の平面4aを筒状部1上面に一致させると共に、立ち下がり部4bを下方に向ける。そして、平面4aの端部及び立ち下がり部4bの端部と筒状部1外周との間を溶接固定するものである。なお、アングル材の代わりにT型鋼やH型鋼等の他の型材を用いることもできる。
【0006】
次に、筒状部1の下端にはその外直径よりも充分大きな閉塞板9が溶接固定されて埋設用金具5が完成する。このような埋設用金具5は一例として、門型に立設された支持体6の中央部に着脱自在に且つ確固に保持される。この支持体6はアングル材で形成されその上端の下側平面と翼部4上面とを当接し、ボルト8を支持体6のボルト孔に挿通し、そのボルト8の先端部を埋設用金具5のナット3に螺着締結する。なお、小ボルト17を翼部4のネジ穴10に締結すれば、支持体6の平面と翼部4の平面とを正確に整合することが可能となる。
このようにして支持された埋設用金具5の筒状部1及び翼部4の立ち下がり部4bは、図3の如く基礎コンクリートに埋設固定される。そして、その基礎上面12が翼部4の平面4aの下面側に一致する。次いで、支持体6の脚部を切断すると共に、ボルト8及び小ボルト17を取り除き、翼部4上面側は突出部のない状態に維持される。
【0007】
そこで、次に必要な機器を基礎上面12上に引込み、そのフランジ部7のボルト孔を埋設用金具5のナット3に整合させる。そして、フランジ部7と翼部4との間に適宜厚さの高さ調整板15を介装し、レベル調整をして、フランジ部7を貫通したボルト8の軸部を埋設用金具5のナット3に螺着締結することにより、機器の据付けを完了する。
なお、埋設用金具5の下端に設けられた閉塞板9は、筒状部1よりも充分外方に突出されているため、埋設用金具5が上方に抜け出ることを防止できる。
【0008】
【発明の作用・効果】
本発明の機器設置用基礎工法は、筒状部1及び翼部4の立ち下がり部4bを機器設置用基礎部に埋設すると共に、翼部4の平面4aを露出させるものである。そしてその平面4aに機器のフランジ部7を載置し、ボルト8を筒状部1のナット3に締結固定するように構成したものである。従って従来の機器設置方法の如く、基礎上面12をはつり、そこにパッカーを設置する必要かない。それと共に、ナット3付の筒状部1で埋設用金具5を構成したため、従来の如く基礎上面12上に基礎ボルトが突出して、それが機器の引き込み及び位置決めの際に邪魔になる虞がなく、機器の設置を容易迅速に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎工法を実施するために予め製作される埋設用金具5の斜視図。
【図2】同埋設用金具5を基礎コンクリート上に埋設するための支持構造の一例を示す。
【図3】本基礎工法により埋設された埋設用金具5及び機器のフランジ部7の取付け状態を示す縦断面図。
【図4】従来の基礎工法に用いられる埋込金具の一部縦断面立面図。
【図5】同埋込金具を基礎コンクリート上に埋設した状態を示す縦断面図。
【図6】同埋込金具に機器のフランジ部7を取り付けた状態の縦断面図。
【符号の説明】
1 筒状部
2 ネジ穴
3 ナット
4 翼部
4a 平面
4b 立ち下がり部
5 埋設用金具
6 支持体
7 フランジ部
8 ボルト
9 閉塞板
10 ネジ穴
11 欠切部
12 基礎上面
13 ナット
14 基礎ボルト
15 高さ調整板
16 パッカー
17 小ボルト
Claims (4)
- 一端側の閉塞された筒状部1を有し、ネジ穴2が形成されたナット3を前記筒状部1の内部上端に溶接すると共に、
上面に平面4aを有する一対の翼部4が突出するように、前記筒状部1の上端外周にアングル型材またはT型材等の型材を溶接して、埋設用金具5を予め製作する工程と、
前記埋設用金具5を支持体6に着脱自在に支持させて、前記筒状部1および翼部4の立ち下がり部4bを機器設置用基礎部に埋設すると共に、前記翼部4の前記平面4aを露出させる工程と、
を具備し、前記翼部4の前記平面4aに機器の設置用フランジ部7を載置し、ボルト8を介して前記埋設用金具5にそのフランジ部7が締結固定されるように構成したことを特徴とする、
機器設置用基礎工法。 - 請求項1において、外周が前記筒状部1の直径よりも充分大きい閉塞板9をその筒状部1の下端に固定したもの。
- 請求項1において、前記翼部4の上面に前記支持体6との締結用ネジ穴10が設けられたもの。
- 請求項1において、前記筒状部1の上端部に欠切部11を形成し、その欠切部11において前記ナット3の外周と前記筒状部1とを溶接固定したもの。
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|---|---|---|---|
| JP28290494A JP3637455B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 機器設置用基礎工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28290494A JP3637455B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 機器設置用基礎工法 |
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| JP28290494A Expired - Fee Related JP3637455B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 機器設置用基礎工法 |
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1994
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