JP3649965B2 - 自動車用シートベルト装置におけるベルト収納装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車用シートベルト装置を構成する係止具用の連結ベルトを収納可能とするベルト収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記自動車用シートベルト装置には、従来、次のように構成されたものがある。
【0003】
即ち、上記シートベルト装置が、車体のフロアパネル側に連結ベルトを介し連結される係止具と、一端側が車体側に連結され他端側がシート上の着座者を拘束するよう延出してその他端側が上記係止具に係脱自在とされるシートベルトと、上記係止具の不使用時における連結ベルトを収納可能とする樹脂製のベルト収納体とを備えている。
【0004】
上記ベルト収納体の上面は全体的にほぼ水平に延びる平坦面とされ、かつ、上記ベルト収納体に、上方に向って開口しその上方から上記連結ベルトを嵌脱自在に嵌入させて収納させる収納溝が成形されている。
【0005】
上記シートベルトの不使用時であって、上記係止具の不使用時に、上記連結ベルトを上記ベルト収納体の収納溝に収納させると、上記ベルト収納体のほぼ平坦な上面が、このベルト収納体の周りのフロアパネルと協同して荷物の載置面として利用できることとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように、ベルト収納体の収納溝に連結ベルトを収納させたとき、この連結ベルトの一部がその曲りぐせなどにより、上記収納溝から上方に突出することがあり、これが生じると、上記ベルト収納体の上面に荷物を載置させようとするとき、上記のように突出した連結ベルトの一部が邪魔になって、この荷物の円滑な載置が阻害されるおそれを生じる。
【0007】
そこで、上記収納溝から連結ベルトの一部が突出しないようこの連結ベルトをその上方から覆うカバー体を設けることが考えられるが、単に、このようにすると、上記ベルト収納装置の構成が複雑になり、かつ、その成形が煩雑になるおそれを生じる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シートベルト装置における係止具用の連結ベルトをベルト収納体の収納溝に収納させた場合に、上記ベルト収納体の上面への荷物の載置が円滑にできるようにして、この荷物の載置の作業性が良好に保たれるようにすることを課題とする。
【0009】
また、上記のようにした場合でも、上記ベルト収納装置の構成が複雑にならないようにし、かつ、その成形が容易にできるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車用シートベルト装置におけるベルト収納装置は、車体1のフロアパネル2側に連結ベルト11を介し連結される係止具12と、一端側が車体1側に連結され他端側が上記係止具12に係脱自在とされるシートベルト14と、上記係止具12の不使用時における連結ベルト11を収納可能とする樹脂製のベルト収納体17とを備え、このベルト収納体17の上面19を全体的にほぼ水平に延びる平坦面とし、かつ、上記ベルト収納体17に、上方に向って開口しその上方から上記連結ベルト11を嵌脱自在に嵌入させて収納させる収納溝20を成形した自動車用シートベルト装置におけるベルト収納装置において、
【0011】
上記収納溝20の開口21の幅方向における一部21aのみを閉じるカバー体22を設け、上記開口21の他部21bの幅寸法W1が上記連結ベルト11の幅寸法W2よりも小さくなるようにし、
【0012】
上記カバー体22を上記ベルト収納体17に一体成形し、
【0013】
上下方向で、上記カバー体22と対面する上記ベルト収納体17の部分のほぼ全体に、上下に貫通する切り欠き27を成形したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0015】
図1〜4において、符号1は自動車の車体で、矢印Frはその前方を示している。
【0016】
上記車体1は板金製のフロアパネル2を備え、このフロアパネル2の上方が車室3とされている。この車室3に不図示の左右一対のシートが設けられると共に、これら各シートは上記フロアパネル2に突設されたストライカ4と、上記各シートに設けられて上記ストライカ4に係脱自在に係止される係止具5等によって、上記フロアパネル2上に強固に支持されている。
【0017】
上記各シートに対しそれぞれシートベルト装置8が設けられ、これら各シートベルト装置8は左右対称形とされている。
【0018】
上記各シートベルト装置8は、車体1の幅方向における上記左右シートのほぼ中央部で、上記フロアパネル2に締結具9によって締結されるアンカー部材10と、このアンカー部材10に連結ベルト11を介し連結される係止具12と、一端側が車体1側に連結され他端側が上記シート上の着座者をこのシート上に拘束するよう延出してその他端側を構成する被係止具13が上記係止具12に係脱自在とされるシートベルト14とを備えている。上記各シートベルト装置8の各アンカー部材10は互いに一体成形されている。
【0019】
なお、上記シートベルト14の一端側はシートを介し車体1に連結されていてもよく、車体1に直接連結されていてもよい。また、上記シートベルト14の他端側はこのシートベルト14の長手方向の中途部であってもよい。
【0020】
また、上記各シートベルト装置8は、この係止具12とシートベルト14の不使用時において、上記連結ベルト11を収納可能とするベルト収納装置16を備えている。
【0021】
上記各ベルト収納装置16は、上記フロアパネル2に締結具18により締結される樹脂製のベルト収納体17を備え、上記各ベルト収納装置16のベルト収納体17は互いに一体成形されている。これら両ベルト収納体17の上面19は全体的にほぼ水平に延びる平坦面とされている。上記両ベルト収納体17の後部で、車体1の幅方向における中央部(両ベルト収納体17の結合部)には上方に向って開く収納溝20が成形されている。この収納溝20に上記左右連結ベルト11,11が嵌脱自在に嵌入させられ、これら各連結ベルト11は上記アンカー部材10から互いにほぼ平行となるようそれぞれ後方に長く延び、かつ、左右に並設された状態で上記収納溝20に収納させられている。
【0022】
上記各ベルト収納装置16は、上記収納溝20の開口21の幅方向の一部21aであるほぼ中央部のみを閉じるカバー体22を備え、このカバー体22により、上記開口21の各他部21bの幅寸法W1が、上記各連結ベルト11の幅寸法W2よりも小さくされている。
【0023】
このため、上記シートベルト14の不使用時であって、上記係止具12の不使用時に、上記連結ベルト11を上記ベルト収納体17の収納溝20に収納させたときには、上記連結ベルト11がその曲りぐせなどにより、上記収納溝20から上方に突出しようとしても、この突出は、上記カバー体22によって抑制される。
【0024】
よって、上記ベルト収納体17の上面への荷物の載置が上記連結ベルト11に邪魔されることなく、円滑にでき、荷物の載置の作業性が良好に保たれる。
【0025】
一方、上記シートベルト14の使用時で、このシートベルト14の被係止具13を上記係止具12に係止させようとするときには、上記連結ベルト11をその幅方向で縮小させるよう撓ませて、上記開口21の他部21bから上方に向けて抜き出せばよい(図2,3中一点鎖線)。
【0026】
上記カバー体22は樹脂製でその後端部が自由端となるよう前端部が上記ベルト収納体17に一体成形されている。
【0027】
このため、前記したように、ベルト収納体17上への荷物の載置の作業性を良好に保つためにカバー体22を設けたが、これら17,22は一体成形されることから、ベルト収納装置16の部品点数の増加が抑制されて、その構成が複雑になることが防止される。
【0028】
また、上記カバー体22の上面23は上記ベルト収納体17の上面19とほぼ面一とされている。このため、上記したようにカバー体22を設けても、ベルト収納体17への荷物の載置の作業性は良好に保たれる。
【0029】
上記ベルト収納体17の左右各側部には、開口25が形成され、これら各開口25と前記各ストライカ4とが嵌合している。
【0030】
図2,4,5において、上下方向で、上記カバー体22と対面する上記ベルト収納体17の部分のほぼ全体に、上下に貫通する切り欠き27が成形されている。なお、この切り欠き27は穴形状であってもよい。
【0031】
このため、図5で示すように、上記ベルト収納装置16はベルト収納体17とカバー体22とを備えるものであるが、このベルト収納装置16は、水平方向等への抜き金型を不要として上、下一対の金型29,30による射出成形が可能となり、このベルト収納装置16の樹脂成形は容易にできる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、車体のフロアパネル側に連結ベルトを介し連結される係止具と、一端側が車体側に連結され他端側が上記係止具に係脱自在とされるシートベルトと、上記係止具の不使用時における連結ベルトを収納可能とする樹脂製のベルト収納体とを備え、このベルト収納体の上面を全体的にほぼ水平に延びる平坦面とし、かつ、上記ベルト収納体に、上方に向って開口しその上方から上記連結ベルトを嵌脱自在に嵌入させて収納させる収納溝を成形した自動車用シートベルト装置におけるベルト収納装置において、
【0033】
上記収納溝の開口の幅方向における一部のみを閉じるカバー体を設け、上記開口の他部の幅寸法が上記連結ベルトの幅寸法よりも小さくなるようにしてある。
【0034】
このため、上記シートベルトの不使用時であって、上記係止具の不使用時に、上記連結ベルトを上記ベルト収納体の収納溝に収納させたときには、上記連結ベルトがその曲りぐせなどにより、上記収納溝から上方に突出しようとしても、この突出は、上記カバー体によって抑制される。
【0035】
よって、上記ベルト収納体の上面への荷物の載置が上記連結ベルトに邪魔されることなく、円滑にでき、荷物の載置の作業性が良好に保たれる。
【0036】
また、上記カバー体を上記ベルト収納体に一体成形してある。
【0037】
このため、前記したように、ベルト収納体上への荷物の載置の作業性を良好に保つためにカバー体を設けたが、これらは一体成形されることから、ベルト収納装置の部品点数の増加が抑制されて、その構成が複雑になることが防止される。
【0038】
更に、上下方向で、上記カバー体と対面する上記ベルト収納体の部分のほぼ全体に、上下に貫通する切り欠きを成形してある。
【0039】
このため、上記ベルト収納装置はベルト収納体とカバー体とを備えるものであるが、このベルト収納装置は、抜き金型を不要として上、下一対の金型による射出成形が可能となり、このベルト収納装置の樹脂成形は容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト収納装置の全体平面図である。
【図2】図1の2‐2線矢視断面図である。
【図3】図1の3‐3線矢視断面図である。
【図4】ベルト収納装置の斜視図である。
【図5】ベルト収納装置の樹脂成形状態を示す図である。
【符号の説明】
1 車体
2 フロアパネル
3 車室
8 シートベルト装置
10 アンカー部材
11 連結ベルト
12 係止具
14 シートベルト
16 ベルト収納装置
17 ベルト収納体
19 上面
20 収納溝
21 開口
21a 一部
21b 他部
22 カバー体
23 上面
27 切り欠き
W1,W2 幅寸法
Claims (1)
- 車体のフロアパネル側に連結ベルトを介し連結される係止具と、一端側が車体側に連結され他端側が上記係止具に係脱自在とされるシートベルトと、上記係止具の不使用時における連結ベルトを収納可能とする樹脂製のベルト収納体とを備え、このベルト収納体の上面を全体的にほぼ水平に延びる平坦面とし、かつ、上記ベルト収納体に、上方に向って開口しその上方から上記連結ベルトを嵌脱自在に嵌入させて収納させる収納溝を成形した自動車用シートベルト装置におけるベルト収納装置において、
上記収納溝の開口の幅方向における一部のみを閉じるカバー体を設け、上記開口の他部の幅寸法が上記連結ベルトの幅寸法よりも小さくなるようにし、
上記カバー体を上記ベルト収納体に一体成形し、
上下方向で、上記カバー体と対面する上記ベルト収納体の部分のほぼ全体に、上下に貫通する切り欠きを成形した自動車用シートベルト装置におけるベルト収納装置。
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