JP3654006B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛生洗浄装置に関し、さらに詳細には、給水及び止水する給水手段を有する給水部と、流路断面積を変化させて給水部からの送水量を調整する流量調整部と、流量調整部からの水を噴射するノズルと、ノズルへの供給される流量を検出する検出部と、給水部からの水の一部を外部に排水する排水経路とを備える衛生洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衛生洗浄装置では、特開平3−39531が知られており、前記衛生洗浄装置の構成図を図4に示す。図4に示す衛生洗浄装置は、水道源1からの水を給水及び止水する給水手段を有する給水部2と、流路断面積を変化させて給水部2からの送水量を調整する流量調整部6と、流量調整部6からの流量を検出する検出部5と、検出部5からの水を噴射するノズル3とを有する主経路4があり、主経路4からの水を調整する排水量調整部7を通して外部に排水する排水経路8を、前記主経路4の流量調整部6と検出部5の間に介入させて構成し、検出部5の流量情報を受けた電子制御部16からの信号により流量調整部6を制御することを特徴とするものである。
【0003】
給水部2は、電子制御部16からの信号により開閉して給水及び止水を行う電磁弁である。また、排水量調整部7は、固定流路断面積で排水量を制御するオリフィスであり、前記排水量調整部7を有する排水経路8は、流量調整部6と検出部5の間に接続されている。
【0004】
上記の衛生洗浄装置は、検出部5の検出流量がノズル3の要求噴射量より多い場合には、流量調整部6の流路断面積を小さくしてノズル3の噴射量を減少させ、ノズル3の要求噴射量より少ない場合には、流量調整部6の流路断面積を大きくしてノズル3の噴射量を増加させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の図4に示す衛生洗浄装置は、検出部5の検出流量がノズル3の要求噴射量より少ない場合には、流量調整部6の流路断面積を増加させるが、排水経路8が主経路4より分岐する位置より上流に流量調整部6を配置しているため、同時に排水経路8から外部へ排出する排水量が増加するという欠点を有している。さらに、検出部5の検出流量がノズル3の要求噴射量よりも極端に少ない場合には、流量調整部6の流路断面積が最大になってもノズル3の噴射量が要求量に達しないこともある。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、ノズルの噴射量が要求量よりも少ない場合において、外部への排水量を最小としてノズルの噴射量を要求量に到達させることができる使用性が良好な衛生洗浄装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の衛生洗浄装置は、水道源からの水を給水及び止水する給水部と、送水量を調整する流量調整部と、流量調整部から供給される水を噴射するノズルとを連接して主経路を形成し、前記主経路の給水部と流量調整部の間に主経路からの水を外部へ排出する排水経路を設け、前記排水経路には水量を調整する排水量調整部と前記排水量に関する情報を検出する検出部とを設け、前記検出部の検出により、ノズルの噴射量が要求量に達しないと判断した場合には、流量調整部の流路断面積を大きくするようになしたことを特徴とするものである。
【0008】
したがって、検出部の情報により、水道源の圧力が低くノズルの噴射量が要求量に達しないと判断した場合に、制御手段により排水経路が分岐する位置より下流に配置された流量調整部の流路断面積を大きくする制御を行うと、ノズルへ至る経路の圧力損失のみが小さくなるため、ノズルへ至る経路と排水経路の圧力損失のバランスが変更されてノズルへ至る経路のみが流れやすくなり、排水量が減少してノズルの噴射量が増加する。また、水道源の圧力が非常に低くノズルの噴射量と要求量との差が大きい場合においても、排水量をさらに少なくしてノズルの噴射量を要求量に近づけていくことが可能である。上記の検出部は、流量、流速、圧力等の情報を検出するものなどが挙げられる。
【0009】
また、請求項2記載の衛生洗浄装置は、請求項1の排水量調整部が、主経路の圧力が設定値以上で開口する圧力逃し弁であることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、圧力逃し弁の上流側圧力が設定値以下の場合において、圧力逃し弁は閉状態で、流量調整部の流路断面積を大きくしてノズルの噴射量を増加させるため、排水を無しにすることが可能である。圧力逃し弁としては、圧力に抗する弾性体の負荷により弁体を流路に押し付けて閉塞し、設定圧力以上で弾性体の負荷が圧力により弁体を押す力より小さくなるようにして開口させる構造などが挙げられる。
【0011】
また、請求項3記載の衛生洗浄装置は、請求項2の検出部が、水の有無のみを検出するもので、前記検出部において水が無いと検出した場合には、流量調整部の流路断面積を大きくするようになしたことを特徴とするものである。
【0012】
したがって、検出部が流量を検出する機能の場合には、検出部に流量を電圧等に変換する部分と、前記検出部からの情報を受ける電子制御部において流量を数値化して、ノズルの要求噴射量との関係を演算する回路部分が必要であったが、水の有無のみを判断する検出部であれば、検出部及び電子制御部の構成が簡略される。上記検出部の構成としては、電極間の導電率により水と空気を判定するものなどが挙げられる。
【発明の実施の形態】
本発明にかかる衛生洗浄装置15の第一実施の形態を図1乃至図3に基づいて説明する。図1は、第一実施の形態の衛生洗浄装置の概略を示す構成図である。図2は、第一実施の形態の衛生洗浄装置の外観を示す斜視図であり、便器に設置された状態を示す。図3は、水道源から給水される圧力(給水圧)とノズルからの噴射水量(洗浄水量)との関係を示すグラフである。
【0013】
図1乃至2に示す第一実施の形態は、水道源1からの水を給水及び止水する給水部2と、送水量を調整する流量調整部6と、流量調整部6から供給される水を噴射するノズル3とを連接して主経路4を形成し、前記主経路4の給水部2と流量調整部6の間に主経路4からの水を外部へ排出する排水経路8を設け、前記排水経路8には水量を調整する排水量調整部7と前記排水量に関する情報を検出する検出部5とを設けている。ここで、排水量調整部7は、上流側圧力が設定値以上で開口する圧力逃し弁9であり、検出部5は、水の有無のみを検出するものである。
【0014】
また、水道源1と給水部2の間には、水道源1からの流量を一定にする定流量弁12が設けられ、給水部2と流量調整部6の間には、給水部2から供給される水を貯水するタンク13が設けられている。
【0015】
衛生洗浄装置15を使用する場合の基本動作を説明する。まず、使用者が操作部14を通してノズル3からの噴射の開始を命令すると、操作部14からの信号を受けた電子制御部16から給水部2に信号を送信し、給水部2を開とする。給水部2が開状態となると、水道源1からの水は定流量弁12、給水部2、タンク13、流量調整部6を通って、ノズル3から噴射される。また、使用者が操作部14を通してノズル3からの噴射の停止を命令すると、操作部14からの信号を受けた電子制御部16から給水部2に信号を送信し、給水部2を閉とする。給水部2が閉状態となり、水道源1からの水は給水部2で止水され、ノズル3から噴射は停止される。
【0016】
水道源1の圧力に対して上述基本動作以外、以下のように動作する。
【0017】
水道源1及び主経路4の圧力が低い場合には、ノズル3からの噴射量が使用者の要求量に達していない。そこで、給水部2とタンク13の間に設けられた排水経路8の圧力逃し弁9での圧力が設定値以下となって圧力逃し弁9は閉状態となり、主経路4からの水を止水する。この時、検出部5は水が無いと検知し、この検知を受けた電子制御部16は、流量調整部6に送信して、流量断面積を大きくして、ノズル3の噴射量を増加させて、使用者の要求量に近づける。
【0018】
一方、水道源1及び主経路4の圧力が高い場合には、給水部2とタンク13の間に設けられた排水経路8の圧力逃し弁9での圧力が設定値以上となって開状態となり、主経路4からの水が圧逃し弁を通過し、検出部5を通って外部に排出される。この時、検出部5は水が有ると検知し、この検知を受けた電子制御部16は、流量調整部6に送信して、流量断面積を設定された開度として、ノズル3からの噴射量を使用者の要求量に一致させる。この設定された開度とは、給水弁の上流に配置された定流量弁12により、主経路4への給水量が一定となることが既知であるため、固定の開度となる。また、前記圧逃し弁が、開状態となって主経路4からの水を外部に排出させることは、主経路4内の部品(特にタンク13)の圧力での負荷を軽減し、耐久性を向上させる効果も果たす。
【0019】
このような衛生洗浄装置15は、検出部5の情報により、水道源1の圧力が低くノズル3の噴射量が要求量に達しないと判断した場合に、排水経路8が分岐する位置より下流に配置された流量調整部6の流路断面積を大きくする制御を行うと、ノズル3へ至る経路の圧力損失のみが小さくなるため、ノズル3へ至る経路と排水経路8の圧力損失のバランスが変更されてノズル3へ至る経路のみが流れやすくなり、排水量が減少してノズル3の噴射量が増加する。また、水道源1の圧力が非常に低くノズル3の噴射量と要求量との差が大きい場合においても、排水量をさらに少なくしてノズル3の噴射量を要求量に近づけていくことが可能である。
【0020】
また、圧力逃し弁9の主経路4の圧力が設定値以下の場合において、圧力逃し弁9は閉状態で、流量調整部6の流路断面積を大きくしてノズル3の噴射量を増加させるため、排水を無しにすることが可能である。圧力逃し弁9としては、圧力に抗する弾性体の負荷により弁体を流路に押し付けて閉塞し、設定圧力以上で弾性体の負荷が圧力により弁体を押す力より小さくなるようにして開口させる構造などが挙げられる。
【0021】
また、検出部5が流量を検出する機能の場合には、検出部5に流量を電圧等に変換する部分と、前記検出部5からの情報を受ける電子制御部16において流量を数値化して、ノズル3の要求噴射量との関係を演算する電子制御部16内の回路部分が必要であったが、水の有無のみを判断する検出部5であれば、検出部5及び電子制御部16の構成が簡略される。
【0022】
なお、検出部5の構成としては、電極間の導電率により水と空気を判定するものなどが挙げられるが、流量、流速、圧力等を検出するもので、前記検出部5の検出情報により、電子制御部16から信号を送信して流量調整部6を制御するものでも構わない。また、タンク13は、加熱手段であるヒータを内蔵して、貯えられている水を適温にするものでも構わない。
【0023】
図3は、本発明の衛生洗浄装置15(改良品と記載)と、流量調整を行わない従来の衛生洗浄装置15(従来品と記載)を、水道源1から給水される圧力(給水圧)とノズル3からの噴射水量(洗浄水量)との関係により比較したグラフを示しており、本発明の衛生洗浄装置15は、圧力逃し弁9の設定値が0.1MPaで、ノズル3からの噴射要求量が0.7〜0.8L/minのものである。実線は、従来を、点線は、本発明を示している。図示より、給水圧が低い時(0.1MPa以下)に大きく相違し、効果が顕著であることが明らかである。
【0024】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の衛生洗浄装置は、排水をできるだけ少なくしてノズルの噴射量を要求量に近づけるため、使用性の良い衛生洗浄装置を提供することができる。
【0025】
請求項2記載の衛生洗浄装置は、請求項1記載のものの効果に加え、排水を無しにしてノズルの噴射量を要求量に近づけるため、節水が可能な衛生洗浄装置を提供することができる。
【0026】
請求項3記載の衛生洗浄装置は、請求項2記載のものの効果に加え、検出部がか簡略化されると共に、検出部に関連する部分も簡略化されるため、コンパクトな衛生洗浄装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態である衛生洗浄装置を示す構成図である。
【図2】本発明の第一実施の形態である衛生洗浄装置の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施の形態である衛生洗浄装置において、水道源から給水される圧力とノズルからの洗浄水量との関係を示すグラフである。
【図4】従来の衛生洗浄装置の構成図である。
【符号の説明】
1 水道源
2 給水部
3 ノズル
4 主経路
5 検出部
6 流量調整部
7 排水量調整部
8 排水経路
9 圧力逃し弁
Claims (3)
- 水道源からの水を給水及び止水する給水部と、送水量を調整する流量調整部と、流量調整部から供給される水を噴射するノズルとを連接して主経路を形成し、前記主経路の給水部と流量調整部の間に主経路からの水を外部へ排出する排水経路を設け、前記排水経路には水量を調整する排水量調整部と前記排水量に関する情報を検出する検出部とを設け、前記検出部の検出により、ノズルの噴射量が要求量に達しないと判断した場合には、流量調整部の流路断面積を大きくするようになしたことを特徴とする衛生洗浄装置。
- 前記排水量調整部が、主経路の圧力が設定値以上で開口する圧力逃し弁であることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
- 前記検出部が、水の有無のみを検出するもので、前記検出部5において水が無いと検出した場合には、流量調整部の流路断面積を大きくするようになしたことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
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