JP3659623B2 - タンクレス便器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄タンクを有さず、水道管等の給水管から供給される洗浄水を便器本体に直接供給してその便器本体を洗浄可能なタンクレス便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な水洗式便器では、水道管等の給水管から供給される洗浄水をロータンク等の洗浄タンクに一旦貯留し、その洗浄タンクに貯留した洗浄水により便器本体の洗浄を行う。しかし、かかる一般的な水洗式便器では、洗浄タンクの設置スペースが必要とされる。
【0003】
このため、近年、スペースの有効活用等の観点から、洗浄タンクを廃止し、水道管等の給水管から供給される洗浄水を便器本体に直接供給し、便器本体をその洗浄水により洗浄可能な便器洗浄機構を有する便器洗浄装置を便器本体に一体に備えたタンクレス便器が開発されつつある(特開平3−253630号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のタンクレス便器は、便器本体に便器洗浄装置が取り付けられているだけであり、人体の局部を洗浄可能な局部洗浄機構を有する便座・便蓋装置が取り付けられてはいない。このため、このタンクレス便器では、用便等後の局部を洗浄したいという使用者の要望に答えられない。
【0005】
仮にかかるタンクレス便器に局部洗浄機構を設ける場合、便器本体に便器洗浄機構を固定するベースプレートにその局部洗浄機構を併せて固定するのであれば、そのベースプレートが大型化し、ひいてはタンクレス便器も大型化して設置スペースに苦慮する自体も招来してしまう。局部洗浄機構を固定した他のベースプレートをその便器本体に固定し、便器本体に別途そのスペースを確保する場合も同様である。
【0006】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、小型化により設置スペースの確保が容易であるとともに、用便等後の局部を洗浄したいという使用者の要望に答え得るタンクレス便器を提供することを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のタンクレス便器は、便器本体と、該便器本体に取り付けられ、洗浄タンクを有さず、該便器本体を洗浄水により洗浄可能な便器洗浄機構を有する便器洗浄装置を備えたタンクレス便器において、
人体の局部を洗浄可能な局部洗浄機構を有する便座・便蓋装置を前記便器本体に取り付ける場合、該便座・便蓋装置として前記局部洗浄機構が固定された便座ベースプレートを有するものが採用されるとともに、前記便器洗浄装置として前記便器洗浄機構が固定された便器洗浄ベースプレートを有するものが採用され、該便座ベースプレートが該便器本体に形成された便座取付け穴により該便器本体に取り付けられ、該便器洗浄ベースプレートは、該局部洗浄機構と該便器洗浄機構との干渉を回避しつつ、該便座ベースプレートと該便器本体との間に挟持されることを特徴とする。
【0008】
本発明のタンクレス便器では、便座・便蓋装置の便座ベースプレートが便器本体に形成された便座取付け穴により便器本体に取り付けられ、便器洗浄装置の便器洗浄ベースプレートはその便座ベースプレートと便器本体との間に挟持される。この際、便座・便蓋装置の局部洗浄機構と便器洗浄装置の便器洗浄機構との干渉は回避されている。こうして、このタンクレス便器では、便座・便蓋装置の局部洗浄機構が便器本体に取り付けられ、用便等後の局部を洗浄したいという使用者の要望に答え得る。また、このタンクレス便器では、こうして局部洗浄機構を設ける場合でも、便座ベースプレートと便器洗浄ベースプレートとが一部で重ね合わされているため、小型化している。
【0009】
したがって、本発明のタンクレス便器では、小型化により設置スペースの確保が容易であるとともに、用便等後の局部を洗浄したいという使用者の要望に答えることができる。
【0010】
便座取付け穴は汎用の便座・便蓋装置を取り付け可能であることが好ましい。こうであれば、トイレ室への設置を検討しているタンクレス便器の購入者は、その購入の際、予算の都合等により当初は汎用の便座・便蓋装置を取り付けていた場合でも、便器本体その他の機器を交換する必要なく、局部洗浄機構を有する便座・便蓋装置に交換することができる。この逆も可能である。こうして、購入者の自由な選択を確保できる。また、こうであれば、便器本体を共通化することができるため、高い量産化により製造コストの低廉化を実現できる。このような便座取付け穴は、例えば日本では間隔が140mmとJIS規格により定められており、その他米国等、他国の規格で定められる。
【0011】
便座ベースプレートは、便器洗浄機構から漏れる水を便器本体内に案内する案内路をもつことができる。
【0012】
また、便座・便蓋装置が局部洗浄機構を隠蔽するカバーを有する場合、便器洗浄装置の便器洗浄機構がこのカバーにより隠蔽されるように構成することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0014】
本実施形態に係るタンクレス便器は洗浄タンクを有さない水洗式便器であり、図1及び図2に示す陶器製の便器本体1を備えている。この便器本体1は、排泄物を受けるボウル部10をもつ便鉢11と、便鉢部11の前部側の上縁回りに形成され、内部に図示しないリム通水路をもつリム12と、便鉢11の後部側に広面積の平坦な水平面で形成された取付面13とを備えている。ボウル部10の底には図示しないジェットノズル取付孔が形成されている。取付面13には、図1に示すように、2個1組の便座取付け穴13a、13bが上下方向に貫設されている。これら便座取付け穴13a、13bの間隔は140mmである。また、図2に示すように、取付面13の後壁にはリム通水路に連通するリム開口13cが形成されている。ジェットノズル取付孔には図示しないジェットノズルが取り付けられている。また、便鉢11の後部には上端にジェット開口14aをもつ後部台座14が一体に設けられている。
【0015】
また、図3及び図4に示すように、便器洗浄装置2では便器洗浄ベースプレート21に便器洗浄機構22が固定されている。便器洗浄ベースプレート21には便座取付け穴13a、13bと整合する取付け穴21a、21bが上下方向に貫設されている。また、便器洗浄機構22は、給水口22aを有しつつストレーナを内蔵する逆止弁22bと、この逆止弁22bと連通するリム用及びジェット用の開閉弁22cと、この開閉弁22cの上方に設けられて開閉弁22cを開閉するカム装置22dと、このカム装置22dの側方に設けられてカム装置22dを駆動するモータ装置22eと、このモータ装置22eよりさらに側方に突出し、手動によりカム装置22dを駆動可能な手動ハンドル22fとを有している。便器洗浄ベースプレート21は開閉弁22cの下端を剥き出しにする切欠21cを有しており、開閉弁22cの後方下端には、便器本体1のリム開口13cに接続されるリム給水口22gが切欠21cより大きく下方に延在しているとともに、ジェットノズルに接続されるジェット給水口22hが切欠21cより小さく下方に延在している。一方、開閉弁22cの前方上端にはリム給水口22g及びジェット給水口22hと連通するバキュームブレーカ23が固定されている。
【0016】
さらに、図5及び図6に示すように、便座・便蓋装置であるシャワートイレ3では便座ベースプレート31に人体の局部を洗浄可能な局部洗浄機構32が固定されている。便座ベースプレート31には便座取付け穴13a、13b及び取付け穴21a、21bと整合する取付け穴31a、31bが上下方向に貫設されている。また、便座ベースプレート31には、バキュームブレーカ23を剥き出しにする切欠31cを有しており、切欠31cから前方に向けてバキュームブレーカ23から漏れる水を便器本体1の便鉢11内に案内する案内路31dが凹設されている。一方、局部洗浄機構32は、給水口32aを有する本体32bと、本体32bに接続された温水タンク32cと、本体32bから前方に延出可能なお尻用ノズル32d及びビデ用ノズル32eとを有している。
【0017】
このタンクレス便器は以下のように組み付けられる。まず、図7及び図8に示すように、便器洗浄装置2の便器洗浄ベースプレート21の取付け穴21a、21bを便器本体1の便座取付け穴13a、13bと整合させた状態とする。この状態において、図9及び図10に示すように、シャワートイレ3の便座ベースプレート31の取付け穴31a、31bに図示しないボルトを挿入し、便器洗浄ベースプレート21の取付け穴21a、21bを介して便器本体1の便座取付け穴13a、13bを通過させ、裏面よりそれらボルトを図示しないナットで螺合する。こうして、便器洗浄装置2の便器洗浄ベースプレート21はその便座ベースプレート31と便器本体1との間に挟持される。また、局部洗浄機構32における本体32bは給水口32aにより開閉弁22cに接続される。この際、シャワートイレ3の局部洗浄機構32と便器洗浄装置2の便器洗浄機構22との干渉は回避されている。
【0018】
そして、バキュームブレーカ23には案内路31dに向かってゴムホース24が嵌められる。また、便器本体1のリム開口13cにリム給水口22gを接続するとともに、ジェット給水口22hとジェットノズルとをジェット用導水管により接続する。この後、図11に示すように、シャワートイレ3の残部である便座33及び便蓋34が便座ベースプレート31に揺動可能に支承されるとともに、同様にシャワートイレ3の残部であるカバー35が便座ベースプレート31に取り付けられる。こうして、カバー35内に局部洗浄機構32が隠蔽される。便器洗浄機構22の給水口22aには可撓性をもつフレキシブルホース40が接続され、フレキシブルホース40は図示しない止水栓を介して水道管等の給水管に接続される。
【0019】
こうして、このタンクレス便器では、シャワートイレ3の局部洗浄機構32が便器本体1に取り付けられ、用便等後の局部を洗浄したいという使用者の要望に答え得る。また、このタンクレス便器では、こうして局部洗浄機構32を設ける場合でも、便座ベースプレート31と便器洗浄ベースプレート21とが一部で重ね合わされているため、小型化している。
【0020】
したがって、このタンクレス便器では、小型化により設置スペースの確保が容易であるとともに、用便等後の局部を洗浄したいという使用者の要望に答えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係り、タンクレス便器の便器本体の平面図である。
【図2】実施形態に係り、タンクレス便器の便器本体の背面図である。
【図3】実施形態に係り、タンクレス便器の便器洗浄装置の平面図である。
【図4】実施形態に係り、タンクレス便器の便器洗浄装置の背面図である。
【図5】実施形態に係り、タンクレス便器の便座・便蓋装置の一部平面図である。
【図6】実施形態に係り、タンクレス便器の便座・便蓋装置の一部背面図である。
【図7】実施形態に係り、タンクレス便器の便器本体に便器洗浄装置を整合させた状態を示す平面図である。
【図8】実施形態に係り、タンクレス便器の便器本体に便器洗浄装置を整合させた状態を示す背面図である。
【図9】実施形態に係り、タンクレス便器の便器本体に便器洗浄装置及び便座・便蓋装置の一部を固定した状態を示す平面図である。
【図10】実施形態に係り、タンクレス便器の便器本体に便器洗浄装置及び便座・便蓋装置の一部を固定した状態を示す背面図である。
【図11】実施形態に係るタンクレス便器の斜視図である。
【符号の説明】
1…便器本体
13a、13b…便座取付け穴
2…便器洗浄装置
21…便器洗浄ベースプレート
22…便器洗浄機構
3…便座・便蓋装置(シャワートイレ)
31…便座ベースプレート
31d…案内路
32…局部洗浄機構
35…カバー
Claims (4)
- 便器本体と、該便器本体に取り付けられ、洗浄タンクを有さず、該便器本体を洗浄水により洗浄可能な便器洗浄機構を有する便器洗浄装置を備えたタンクレス便器において、
人体の局部を洗浄可能な局部洗浄機構を有する便座・便蓋装置を前記便器本体に取り付ける場合、該便座・便蓋装置として前記局部洗浄機構が固定された便座ベースプレートを有するものが採用されるとともに、前記便器洗浄装置として前記便器洗浄機構が固定された便器洗浄ベースプレートを有するものが採用され、該便座ベースプレートは該便器本体に形成された便座取付け穴により該便器本体に取り付けられ、該便器洗浄ベースプレートは、該局部洗浄機構と該便器洗浄機構との干渉を回避しつつ、該便座ベースプレートと該便器本体との間に挟持されることを特徴とするタンクレス便器。 - 便座取付け穴は汎用の便座・便蓋装置を取り付け可能であることを特徴とする請求項1記載のタンクレス便器。
- 便座ベースプレートは、便器洗浄機構から漏れる水を便器本体内に案内する案内路をもつことを特徴とする請求項1又は2記載のタンクレス便器。
- 便座・便蓋装置は局部洗浄機構を隠蔽するカバーを有し、便器洗浄装置の便器洗浄機構は該カバーにより隠蔽されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のタンクレス便器。
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