JP3661209B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、衣類の乾燥に用いられる除湿装置を有する衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の除湿装置を有する衣類乾燥機の断面図を示したものである。図4において密閉された空間1内の湿った衣類2に、送風機3とヒータ4から発生される加熱空気が送られ、衣類の湿分がこの加熱空気に溶け込み、高温多湿の空気となって後方の空冷式の除湿器5に送られる。そして除湿器5を通過する際に外気で冷却され湿分の一部が水として回収され、除湿を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の衣類乾燥機では、除湿効率を良くするためには空冷式の除湿器に高温高湿状態の空気を送り込む必要があり、衣類の周囲を外気と隔離するキャビネットやキャビネット内の空気の漏れをなくすシール材が必要になり、小型化が困難になるだけでなく、高価になるという問題があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決するもので、キャビネットやそのシール材の必要のない小型で安価な除湿装置付き衣類乾燥機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は第一の手段として、吸気口及び被乾燥物に向けられた排気口を備えた容器内に、水分を吸着する吸着剤と、前記吸着剤を加熱するための加熱手段と、前記容器外の空気を前記吸気口から前記吸着剤に供給する空気供給手段と、前記吸着剤よりも下流側に設置され、前記吸着剤の再生工程において前記吸着剤より脱離する水分を除去する除湿手段と、前記吸着剤の再生工程時に前記吸着剤を通過した空気を前記除湿手段内に導入し、前記再生工程時以外の時は吸着剤を通過した空気を前記排気口に導 入するように吸着剤を通過した空気の通過する経路を切り換える第1の経路切替手段と、前記除湿手段に接続され、排気出口は前記吸気口の近傍に接続された循環風路とを有し、前記除湿手段は、前記加熱手段により前記吸着剤が加熱され前記吸着剤から水分が脱離して生成される高温多湿の空気を外気により冷却して前記高温多湿の空気中の水分を取り除く冷却除湿手段を有し、前記吸着剤の再生工程時において、前記除湿手段により除湿された空気を前記循環風路を介して前記吸気口近傍へ送ると共に、前記冷却除湿手段で高温多湿の空気を冷却した外気を被乾燥物側に排気することを特徴とする衣類乾燥機とするものである。
【0006】
第二の手段として、第一の手段の除湿手段により除湿された空気を前記循環風路を介して容器内部の吸気口近傍へ送る構成とするものである。
【0007】
第三の手段として、第一の手段の吸着剤の再生工程時に前記吸気口から容器内への外部の空気の流入を防止し、前記再生工程時以外の時は前記吸気口から前記容器内へ外部の空気を流入させるように前記吸気口を通過する空気の経路を切り換える第2の経路切替手段を付加した構成とするものである。
【0008】
【作用】
次に前記各手段における作用について説明する。第一の手段において、吸着剤はその吸着工程において、空気供給手段によって送り込まれた衣類の周囲の空気からその中に含まれる湿分を自分自身に吸着させ、湿分を取り去った残りの空気を後方に排出し、第1の経路切替手段を介して外へ排出する。次に吸着工程から再生工程に移ると、加熱手段が加熱され空気供給手段から吸着剤に送り込まれる空気も加熱されて加熱空気となり、また吸着剤自身も次第に温度が上昇してくる。吸着剤の温度上昇に伴い吸着工程において吸着剤に吸着された湿分が徐々に吸着剤より脱離して加熱空気と共に高温多湿の空気となって、後方の第1の経路切替手段を介して除湿器に流れ込む。そして除湿器内で冷却され、湿分の一部が水として回収(除湿)され、一部まだ湿分を含んだ残りの空気が循環風路を通って前記空気供給手段の吸気口に送り込まれ、再び吸着剤を介して除湿器に送られ除湿される。この吸着、再生工程を連続的に繰り返すことにより、衣類の周囲の空気が除湿されて乾燥し、湿った衣類から周囲の乾燥した空気への湿分の移動が行われ、湿分をもらった空気は吸着剤の吸着・再生工程によりまた除湿されるため、結果的に湿った衣類の乾燥が進むことになる。これにより特に衣類の周囲のキャビネットやキャビネットのシール材を必要とすること無く衣類乾燥機の除湿装置が提供できるものである。
【0009】
本発明の第二の手段によれば、前記第一の手段の除湿手段により除湿された空気を循環風路を介して容器内部の吸気口の近傍へ送る構成にしているため、循環風路と空気供給手段の吸気口の接続が比較的簡単な構造でもって、循環風路からの一部湿分を持った排気をあまり逃すことなく吸着剤の再生工程中の除湿を効率的に行えるものである。
【0010】
本発明の第三の手段によれば、前記第一の手段の吸着剤の再生工程時に吸気口から容器内への外部の空気の流入を防止し、前記再生工程時以外の時は前記吸気口から前記容器内へ外部の空気を流入させるように前記吸気口を通過する空気の経路を切り換える第2の経路切替手段を付加した構成としており、吸着工程時と再生工程時のそれぞれの空気供給手段への経路を分離し、吸着剤の再生工程中においては、循環風路からの一部湿分を持った排気を逃すことなく吸着剤を通じて下流側の除湿器に送ることができるため、高効率な除湿が行えるものである。
【0011】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の第1の実施例における衣類乾燥機について、図1を参照しながら説明する。
【0012】
図1において、11はシリカゲルまたはゼオライト等からなる吸着剤で格子状に形成されている。12は吸着剤11の前方に位置するヒータ(加熱手段)であり、吸着剤11の再生工程時にオンされ、吸着剤11を加熱できるように設けられている。13はヒータ12の上流側に位置し、下流側に風を送る送風機(空気供給手段)であり、吸気口14を有している。15は吸着剤11の後方に位置し、前方より流れてくる高温多湿の空気を除湿する空冷式の除湿器(除湿手段)であり、冷却用の送風機22が隣接している。16は吸着剤11と除湿器15の間に位置する風路切り替え弁(第1の経路切替手段)であり、吸着剤11の吸着工程時には吸着剤11からの空気を外部(衣類側)に流し、再生工程時には吸着剤11からの空気を除湿器15に流すように設けられている。17は除湿器15に接続された循環風路であり、その排気出口18は上記の送風機13の吸気口14と接続されている。19は湿った衣類20を引っかける乾燥棒である。21は上記の除湿器15の近傍に設けられ、除湿器15の除湿機能により得られた水を回収するトレーである。
【0013】
以上のように構成された除湿装置付き衣類乾燥機について、その動作を説明する。吸着剤11の吸着工程時には、その上流に設けられた送風機13により湿った衣類20の周囲の空気が吸着剤11に運ばれ、運ばれてきた空気が持つ湿分が吸着剤11に吸着される。湿分を吸着された残りの空気は矢印aに示されるように、風路切り替え弁16を介して外部(衣類側)に排出される。これを一定時間行った後吸着剤11の再生工程に移ると、まず吸着剤11の前方に位置するヒータ12がオンされる。これによりヒータ12が加熱し、送風機13から吸着剤11に送り込まれる空気も加熱されて加熱空気となり、また吸着剤11自身も次第に温度が上昇してくる。吸着剤11の温度上昇に伴い吸着工程において吸着剤11に吸着された湿分が徐々に吸着剤11より脱離し、流れてくる加熱空気と共に高温多湿の空気となって、後方の風路切り替え弁16を通じて矢印bに示されるように除湿器15に流れ込む。そして除湿器15内で、冷却用の送風機22を介して外気により冷却され、湿分の一部が水としてトレー21に回収(除湿)され、一部まだ湿分を含んだ残りの空気が循環風路17を通って排気出口18と接続された送風機13の吸気口14に送り込まれ、再び送風機13、ヒータ12、吸着材11を介して高温多湿の空気となり、除湿器15に送られ除湿される。これを一定時間行った後、再び吸着工程に戻る。そして上記の吸着、再生工程が連続的に繰り返される。これらの動作により、湿った衣類20の周囲の空気が除湿されて乾燥し、湿った衣類20から周囲の乾燥した空気への湿分の移動が可能になり、湿った衣類20から湿分をもらった周囲の空気は吸着剤11の吸着・再生工程により再び除湿されて結果的に湿った衣類20の乾燥が行われることになる。
【0014】
(実施例2)
次に本発明の第2の実施例における衣類乾燥機について図面を参照しながら説明する。図2において、循環風路17の排気出口18を送風機13の吸気口14の近傍に設けられている。その他の構成については上記の第1の実施例と同様であり、同一部分には同一符号を付けて説明を省略する。
【0015】
以上のような構成に基づいてその動作を説明する。吸着剤11の再生工程時に循環風路17の排気出口18から排出された、一部まだ湿分を含んだ空気は、あまり外部(衣類側)に逃げることなく、その近傍に設けられた送風機13の吸気口14内に外部(衣類側)の空気と共に吸引され、再び送風機13、ヒータ12、吸着材11を介して高温多湿の空気となって除湿器15に送られ除湿される。従って、上記の第1の実施例よりもさらに効率よく除湿を行うことができる。その他の動作については上記の第1の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0016】
(実施例3)
次に本発明の第3の実施例における衣類乾燥機について図3を参照しながら説明する。図3において、23は送風機13の吸気口14に設けられた風路切り替え弁(第2の経路切替手段)であり、循環風路17からの排気を吸着剤11の再生工程時のみ送風機13の吸気口14に通過させるように、循環風路17の排気出口18と接続されると共に、吸着工程時には外部(衣類側)の空気を通過させるように構成されている。その他の構成については上記の第1の実施例と同様であり、同一部分には同一符号を付けて説明を省略する。
【0017】
以上のような構成に基づいてその動作を説明する。吸着剤11の吸着工程時には、外部(衣類側)の空気が風路切り替え弁23を介して送風機13の吸気口14より吸着剤11に運び込まれる。また吸着剤11の再生工程時には、循環風路17の排気出口18から排出される一部まだ湿分を含んだ空気が、風路切り替え弁23により、外部(衣類側)に洩れることなく送風機13の吸気口14内に吸引され、再び送風機13、ヒータ12、吸着材11を介して高温多湿の空気となって除湿器15に送られ除湿される。本実施例においては、吸着剤11の再生工程時に、外部からの空気の流入を抑制することができるため、再生工程時間を短縮することができる。その他の動作については上記の第1の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、湿った衣類の乾燥を行うことができるものであり、特に衣類の周囲のキャビネットやキャビネットのシール材を必要とすることなく、安価な除湿装置付き衣類乾燥機が提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における衣類乾燥機の断面図
【図2】 本発明の第2の実施例における衣類乾燥機の断面図
【図3】 本発明の第3の実施例における衣類乾燥機の断面図
【図4】 従来の衣類乾燥機の断面図
【符号の説明】
11 吸着剤
12 ヒータ(加熱手段)
13 送風機(空気供給手段)
14 吸気口
15 除湿器(除湿手段)
16 風路切り替え弁(第1の経路切替手段)
17 循環風路
18 排気出口
20 湿った衣類
23 風路切り替え弁(第2の経路切替手段)
Claims (3)
- 吸気口及び被乾燥物に向けられた排気口を備えた容器内に、水分を吸着する吸着剤と、前記吸着剤を加熱するための加熱手段と、前記容器外の空気を前記吸気口から前記吸着剤に供給する空気供給手段と、前記吸着剤よりも下流側に設置され、前記吸着剤の再生工程において前記吸着剤より脱離する水分を除去する除湿手段と、前記吸着剤の再生工程時に前記吸着剤を通過した空気を前記除湿手段内に導入し、前記再生工程時以外の時は吸着剤を通過した空気を前記排気口に導入するように吸着剤を通過した空気の通過する経路を切り換える第1の経路切替手段と、前記除湿手段に接続され、排気出口は前記吸気口の近傍に接続された循環風路とを有し、前記除湿手段は、前記加熱手段により前記吸着剤が加熱され前記吸着剤から水分が脱離して生成される高温多湿の空気を外気により冷却して前記高温多湿の空気中の水分を取り除く冷却除湿手段を有し、前記吸着剤の再生工程時において、前記除湿手段により除湿された空気を前記循環風路を介して前記吸気口近傍へ送ると共に、前記冷却除湿手段で高温多湿の空気を冷却した外気を被乾燥物側に排気することを特徴とする衣類乾燥機。
- 前記除湿手段により除湿された空気を前記循環風路を介して容器内部の吸気口近傍へ送ることを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。
- 前記吸着剤の再生工程時に前記吸気口から容器内への外部の空気の流入を防止し、前記再生工程時以外の時は前記吸気口から前記容器内へ外部の空気を流入させるように前記吸気口を通過する空気の経路を切り換える第2の経路切替手段を付加したことを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00605795A JP3661209B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 衣類乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00605795A JP3661209B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 衣類乾燥機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08191992A JPH08191992A (ja) | 1996-07-30 |
| JP3661209B2 true JP3661209B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=11627982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00605795A Expired - Lifetime JP3661209B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 衣類乾燥機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3661209B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4316335A4 (en) * | 2021-04-01 | 2025-03-12 | LG Electronics Inc. | SHOE CARE DEVICE |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102637625B1 (ko) * | 2021-12-07 | 2024-02-15 | 엘지전자 주식회사 | 신발 관리기 |
-
1995
- 1995-01-18 JP JP00605795A patent/JP3661209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4316335A4 (en) * | 2021-04-01 | 2025-03-12 | LG Electronics Inc. | SHOE CARE DEVICE |
Also Published As
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| JPH08191992A (ja) | 1996-07-30 |
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