JP3662852B2 - 印刷画像情報に基づいて制御対象を選択する輪転機の同期制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ユニットと他の必要なユニットとを備えた輪転機の同期制御装置に関し、印刷ユニットとして、例えば新聞4ページを版胴の軸方向に並べた状態で印刷可能な印刷カップル2つが、それぞれのブランケット胴を接触可能であるように設けられるとともに、各印刷カップルが個別に駆動され得るように設けられた印刷部を少なくとも2つ組み合わせた多色印刷ユニットが複数段けられた新聞印刷用輪転機において、各印刷カップルの印刷画像情報に基づいて駆動制御対象を選択するようにした輪転機の同期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷部を形成する印刷機構、例えば版胴とブランケット胴からなる印刷カップル等を、それぞれ個別に駆動するようにした輪転機は、例えば特開平8−85196号公報に示されている。この公報には、各印刷機構や引き込み装置を個別に駆動できるように設けられた駆動モーターが、コンピューター式モーター制御器によって回転角制御されて回転し、印刷の進行に合わせて個々の印刷機構や引き込み装置を互いにうまく調整して駆動することができることが記載されている。また、この公報には、引き込み装置を含む印刷機の集合体を可変的に組み合わせられることが記載されている。
【0003】
また、特開平5−64882号公報には、機械的に独立させそれぞれ個別に駆動するようにした印刷機構であるユニットからなる輪転機が示され、この輪転機のユニットの駆動モーターが、制御手段によって同調位相制御されることが記載されている。また、各ユニット間の自動連結が簡単であることが記載されている。
【0004】
特開平6−47905号公報には、電気モーターによって個別に駆動される複数個のシリンダーと個別に駆動される1つの折畳み装置を有する輪転印刷機が示され、この輪転機を作動させるマスターシステムが、1つの上位マスター装置と、複数個に分離され折畳み装置に配属された自律的な印刷ステーション群とからなり、構成が簡単で柔軟性の点で優れることが記載されている。また、印刷ステーション群を折畳み装置に配属する際、どのように配属させることもできることが記載されている。
【0005】
特開平10−114058号公報には、複数のモーターによって回転駆動される複数の機械の機械軸の相互の位相の相違を一定の関係に保持するように、複数のモーターを同期制御する同期制御装置が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特開平8−85196号公報は、印刷機の集合体を可変的に組み合わせるための手段を示していない。また、特開平5−64882号公報は、ユニット間の自動連結を行うための手段を示しておらず、特開平6−47905号公報は、印刷ステーション群を折畳み装置に配属するための手段を示していない。更に、特開平10−114058号公報は、この公報に示された同期制御装置が制御する対象を特定又は選定することをまったく示していない。
【0007】
ところで、例えば新聞印刷では、あらゆるぺージに多色印刷面を配置することが可能であるように、また、どのぺージに多色印刷面を配置しても複雑な紙通しを必要としないように、すべての印刷ユニットを、いわゆるBB印刷部を高さ方向に少なくとも2つ、通常には4つ積み重ねた多色印刷用ユニットとした輪転機の使用が行われている。
【0008】
しかし、様々な理由から、すべてのぺージを多色印刷面にした新聞は殆ど発行されていない。したがって、実際に新聞を刷るときには、作動する必要のない印刷部がある場合があり、省エネルギー、ランニングコスト低減、また、作業安全性の向上等多くの観点から、作動する必要がない印刷部、すなわち停止してよい印刷部を停止させて印刷稼動する要望が高まっていた。
【0009】
しかし、停止させる印刷部の指定をその都度作業者が行うようにすると、指定すべき印刷部の指定をし忘れてしまうことが多々あり、所望の省エネルギー、ランニングコスト低減、作業安全性の向上に不都合をきたす場合があり、極めて稀には、指定すべきでない印刷部を指定してしまって、不良印刷物を生じたり、印刷工程上のトラブルなどの不都合を生じ、作業の停滞をひき起こす場合があった。
【0010】
そのため、停止させる印刷部の指定を間違いなく確実に行うことができる合理的な装置が要求されていた。
【0011】
他方、前記多色印刷用ユニットでは、停止させた印刷部でインキの供給が不要であるのは勿論であるが、連続紙の一面にのみ印刷するために他面側のブランケット胴を圧胴として使用する印刷部でも、ブランケット胴を圧胴として使用する印刷カップルではインキの供給が不要である。そのためインキの供給が不要である印刷カップルについては、駆動負荷低減による省エネルギー、インキングローラー消耗防止などのランニングコスト低減、インキミスト発生源を減らして作業環境の良好維持、無用の回転動作部を減らして作業安全性の向上等多くの観点から、版胴の印刷画像へのインキ供給を停止させて印刷稼動する要望が高まっていた。
【0012】
しかし、インキ供給を停止させる印刷カップルの指定をその都度作業者が行うようにすると、指定すべき印刷カップルの指定をし忘れてしまうことが多々あり、所望の省エネルギー、ランニングコスト低減、作業環境の良好維持、作業安全性の向上に不都合をきたす場合があり、極めて稀には、指定すべきでない印刷カップルを指定してしまって、不良印刷物を生じたり印刷工程上のトラブルなどの不都合を生じ、作業の停滞をひき起こす場合があり、このインキ供給を停止させるべき印刷カップルの指定を間違いなく確実に行うことができる合理的な装置が要求されていた。
【0013】
本発明は、上記の点を鑑みなされたものであり、停止してよい印刷部を前もって指定をしておくことにより、指定すべき印刷カップルの指定のし忘れ、所望の省エネルギー、ランニングコスト低減、作業環境の良好維持、作業安全性の向上、指定すべきでない印刷カップルの指定による不良印刷物の発生、それによる印刷工程上のトラブルの発生、作業の停滞の惹起などが生じることのない印刷画像情報に基づいて制御対象を選択する輪転機の同期制御装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明の印刷画像情報に基づいて制御対象を選択する輪転機の同期制御装置は、版胴とブランケット胴を接触可能に配した印刷カップルのブランケット胴を他の印刷カップルのブランケット胴と接触可能に設けるとともに、各印刷カップルごとに版胴上の印刷画像にインキを供給するインキング装置を設け、版胴上の印刷画像を2つのブランケット胴の間を通過する連続紙にブランケット胴を介して印刷するBB印刷部を、少なくとも2つ組み合わせた多色印刷ユニットを複数有し、これら多色印刷ユニットのそれぞれで版胴の軸方向の印刷する画像の有る領域に合う幅の連続紙を使用して印刷する輪転機の同期制御装置において、輪転機の印刷稼動に先立ち、今回印刷する印刷画像に関する情報が入力設定され、この情報から各印刷カップルに当該印刷カップルが印刷する印刷画像を割り振る印刷画像割振り設定部と、各印刷カップルを個別に駆動すべく印刷カップルごとに設けられた駆動手段と、印刷カップルの駆動手段と連結可能かつ連結からの解放が可能であり印刷カップルの駆動手段の動力をインキング装置に伝達するインキング伝動手段と、各印刷カップルのブランケット胴と版胴が接触するとともにBB印刷部を形成する2つの印刷カップルのブランケット胴同士が接触する印刷位置と、そうでない待機位置とに、少なくともブランケット胴を移動可能に印刷カップルごとに設けられた第1移動手段と、印刷カップルの版胴上の印刷画像にインキを供給する位置と、そうでない位置とに、当該印刷カップルに設けられたインキング装置の予め定められた少なくとも1つのローラーを移動可能にインキング装置ごとに設けられた第2移動手段と、駆動手段ごとに設けられ当該駆動手段の回転を制御するスレーブ制御部と、スレーブ制御部ごとに設けられ、当該スレーブ制御部に制御される駆動手段で駆動される印刷カップルが有するインキング装置に、駆動手段の動力を伝達する前記インキング伝動手段、第1移動手段及び第2移動手段の動作を、スレーブ制御部の出力信号に従って制御する動作制御部と、前記印刷画像割振り設定部及びネットワークを介し情報の送受信が行われる前記各スレーブ制御部に接続され、かつ印刷画像割振り設定部に入力設定された印刷画像情報から当該印刷画像割振り設定部が割り振った印刷画像の割振り情報に基づいて、動作制御対象である印刷カップル及び動作制御対象であるとともにインキング供給対象である印刷カップルを選択した上で、当該印刷カップルを管理下におくスレーブ制御部に関する管理範囲指定電文および当該スレーブ制御部の制御基準に関する制御電文を作成するマスター制御部と、を有し、マスター制御部が、印刷画像割振り設定部の割振った情報に基づいて動作制御対象として管理するスレーブ制御部を電文信号で指定するとともに、指定したスレーブ制御部に制御基準となる電文を送信するようにし、指定されたスレーブ制御部が、マスター制御部からの前記電文信号の指定内容にしたがって、その動作制御部に前記第1移動手段への信号出力を指示するか、インキング伝動手段、第1移動手段及び第2移動手段への信号出力を指示し、印刷画像情報に基づいて制御対象を選択するようにしたことを特徴としている。
【0015】
前記構成によれば、まず、今回印刷する印刷画像の情報を、すなわち、どの多色印刷ユニットのどの印刷カップルのどの位置で画像を印刷するかの情報を、印刷画像割振り設定部に設定する。この印刷画像割振り情報の設定は、予め定めた多くの印刷画像割振り情報パターンから選択指定して設定するようにしてよく、また、例えば新聞印刷用輪転機では、使用する多色印刷ユニットと折畳みユニットを指定するユニット指定情報、印刷される新聞の総ページ数を指定するページ数情報、各ぺージを印刷する色を指定する刷り色情報など、印刷画像割振り情報の設定に必要な情報の入力に基づいて自動設定するようにしてもよい。
【0016】
次に、適宜のマスター制御部を指定し、印刷画像割振り設定部から当該印刷画像割振り設定部が設定した印刷画像割振り情報を、指定したマスター制御部に向けて送信させる。
【0017】
マスター制御部は、受信した印刷画像割振り情報に基づいて、今回の印刷で動作制御対象となる印刷カップルの駆動手段を制御するスレーブ制御部を選択して指定する。
【0018】
また、マスター制御部は、印刷画像割振り情報に基づいて、今回の印刷でインキ供給対象となる印刷カップルを選択して、当該印刷カップルの駆動手段を制御するスレーブ制御部にその印刷カップルでインキ供給が必要であることを指定する。
【0019】
そして、マスター制御部は、制御対象に指定した各スレーブ制御部に制御基準となる信号を送信する。
【0020】
マスター制御部に制御対象として指定された各スレーブ制御部は、当該スレーブ制御部と対応して設けられた動作制御部に対し、当該スレーブ制御部が制御する駆動手段によって駆動される印刷カップルのブランケット胴を、印刷可能である状態にさせるよう指示する。
【0021】
また、マスター制御部に制御対象として指定されるとともにインキ供給が必要であることを指定された各スレーブ制御部は、当該スレーブ制御部と対応して設けられた動作制御部に対し、当該スレーブ制御部が制御する駆動手段によって駆動される印刷カップルと対応して設けられたインキング装置を、インキ供給可能である状態にさせるよう指示する。
【0022】
更に、マスター制御部に制御対象として指定され、制御基準となる信号が送信される各スレーブ制御部は、当該制御部が制御する駆動手段を、受領する制御基準に従って動作制御する。制御対象として指定されなかった各スレーブ制御部及びインキ供給が必要であることを指定されなかった各スレーブ制御部は、前記各指示を行わない。また、制御対象として指定されなかった各スレーブ制御部は、マスター制御部から制御基準となる信号を送信されず、当該制御部が制御する駆動手段は起動しない。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態を適用した新聞印刷用輪転機の概略構成図の部分図、図2はその左端が図1の右端と連結されて完成する本発明の一実施の形態を適用した新聞印刷用輪転機の概略構成図の部分図を示している。
【0024】
図1,図2において、輪転機は、それぞれ4つの印刷部P(P1、P2、P3、P4)を有する多色印刷ユニットCT1乃至CT5及び印刷された連続紙Wを所定の印刷画像ごとに切断して折り畳む折畳みユニットFDを備えている。各印刷部Pは、版胴PCとブランケット胴BCを接触可能に配した印刷カップルが2組ずつ、それぞれのブランケット胴BCが接触可能に設けられ、例えば新聞印刷用輪転機の場合、印刷カップルは、新聞4ページを並べての印刷が可能な幅を有している。そして、新聞4ページ分の幅全体に印刷した連続紙Wを幅の中央で分割し、印刷部Pの印刷胴(版胴PC及びブランケット胴BCの双方を総称するとき又はいずれと特定する必要のないときは印刷胴という。以下同じ)の第3領域と第4領域(図6、図7参照)で印刷した分割紙W34をターンバー装置(図示せず)によって印刷部Pの印刷胴の第1領域と第2領域(図6、図7参照)で印刷した分割紙W12と重ね合わせ、更に、各多色印刷ユニットCT1乃至CT5で印刷したすべての分割紙W12及び分割紙W34を重ね合わせて、折畳みユニットFDに案内し、1部の新聞を作成するように構成されている。
【0025】
なお、ここで説明する実施の形態では、後に説明する図6で示すように、多色印刷ユニットCT3は各印刷胴L,Rの第3領域と第4領域に印刷する「ページ」が割振られない。したがって、この多色印刷ユニットCT3では新聞2ページ幅の連続紙Wを使用し分割紙W34はない。
【0026】
各印刷カップルは、版胴PCが伝動手段GTを介して、ブランケット胴BCが版胴PC及び版胴PCとブランケット胴BCの両胴間に設けられた図示されてない伝動手段を介して、駆動手段MOによって駆動されるようになっている。また、各印刷部Pのブランケット胴BCは、それぞれが隣接するブランケット胴BCに対して接離可能であるように、ブランケット胴接離機構と流体圧シリンダーとによって構成された第1移動手段90(図3参照)に連結されている。
【0027】
ブランケット胴接離機構は、流体圧シリンダーによって駆動され、ブランケット胴BCを、対応して設けられた版胴PCと接触するとともに隣接するブランケット胴BC同士が接触する位置(印刷位置)と、少なくとも隣接するブランケット胴BC同士が離隔する位置(待機位置)との間を移動させる。
【0028】
折畳みユニットFDは、折胴FCが伝動手段GTを介して、また他の胴は、折胴FCと他の胴との間に設けられた図示されていない伝動手段を介して、駆動手段MOによって駆動されるようになっている。なお、駆動手段MOと版胴PC又は折胴FCの間に介在する伝動手段GTを取り除き、駆動手段MOの出力軸が直接版胴PC又は折胴FCを駆動する構成であってもよい。
【0029】
図3に示すように、各印刷カップルは、インキング装置60とダンプニング装置70とをそれぞれ有している。
【0030】
インキング装置60とダンプニング装置70とは、例えばクラッチである動力連結機構CLを有するインキング伝動手段50で連結されており、このインキング伝動手段50は動力連結機構CLによって前記印刷カップルの駆動手段MOと連結可能かつ連結からの解放が可能に設けられている。また、インキング装置60のインキ着けローラー61、61は、それぞれが版胴PCの刷版面に対して接離可能であるように、インキ着けローラー接離機構と流体圧シリンダーとによって構成された第2移動手段62に連結されている。インキ着けローラー接離機構は、流体圧シリンダーによって駆動され、インキ着けローラー61を、版胴PCの刷版面に接触する位置(印刷画像にインキを供給する位置)と版胴PCの刷版面から離隔する位置との間を移動させる。
【0031】
同様に、ダンプニング装置70の水着けローラー71は、版胴PCの刷版面に対して接離可能であるように、水着けローラー接離機構と流体圧シリンダーとによって構成された第3移動手段72に連結されている。水着けローラー接離機構は、流体圧シリンダーによって駆動され、水着けローラー71を、版胴PCの刷版面に接触する位置(刷版面に湿し水を供給する位置)と版胴PCの刷版面から離隔する位置との間を移動させる。
【0032】
更に、インキング装置60には、ステッピングモーターなどで駆動されるインキポンプ群63が設けられており、ダンプニング装置70には、例えばソレノイドで噴射口が開閉動作される湿し水噴射ノズル群73が設けられている。
【0033】
前記印刷カップルの駆動手段MO及び折畳みユニットFDの駆動手段MOには、これら各駆動手段MOに対応する#11〜#18、#21〜#28、#31〜#38、#41〜#48、#51〜#58、#99のスレーブ制御部2及び予め定められた所定角の角変位ごとにパルス信号を出力するとともに、1回転ごとにZ相パルス信号を出力するZ相付きロータリーエンコーダー(以下、「エンコーダー」という)5が設けられており、スレーブ制御部2は、図5で説明するスレーブネットワーク接続部21を介して、ネットワークライン4に接続されている。そして各スレーブ制御部2に対応して、後に説明する動作制御部100が設けられている。
【0034】
またこのネットワークライン4には、マスター制御部1が接続されている。なお、当該マスター制御部1に替え、マスター制御部が複数設けられ、それぞれが後に説明するマスター制御部1の機能を有するとともに、マスター制御部を選択的に切り替えて使用できる構成であってもよい。
【0035】
ネットワークライン4はループ状に形成され、何らかのトラブルによってその一方が不通となった場合でもその他方により、マスター制御部1と、#11〜#18、#21〜#28、#31〜#38、#41〜#48、#51〜#58、#99のスレーブ制御部2との信号伝達が可能であるように構成されている。
【0036】
図4は一実施形態のマスター制御部構成図を示している。
【0037】
図4において、マスター制御部1は、入力操作部11、駆動基準設定部13、処理部12、マスターネットワーク接続部17を備えている。また、マスター制御部1は、印刷画像割振り設定部8と接続されている。
【0038】
入力操作部11は、少なくとも起動、増減速、停止などの稼動信号を入力する稼動操作ができるようになっている。
【0039】
処理部12は、印刷画像割振り設定部8からの割振り情報を受信し、この割振り情報に基づいて、今回の印刷稼動のための輪転機のセットを編成して管理範囲指定電文を作成するとともに、編成したセットを同期制御ができるように前記入力操作部11からの稼動操作や、この操作に基づく駆動基準設定ができるようになっている。
【0040】
また、処理部12は、前記割振り情報に基づいて、各多色印刷ユニットCT1乃至CT5においてインキング装置60とダンプニング装置70の稼動が必要な印刷カップルを選択し、前記管理指定電文によって指定する。
【0041】
マスターネットワーク接続部17は、処理部12が作成した管理範囲指定電文をネットワークライン4に送信するとともに、後に説明する駆動基準設定部13が設定した駆動基準値などに係る制御電文をネットワークライン4に送信し、かつスレーブ制御部2からネットワークライン4を介して送信されてくる応答情報である応答電文を受信するようになっている。
【0042】
また、前記駆動基準設定部13は、マスターパルス信号出力部14、速度設定部15、位相設定部16を有している。
【0043】
マスターパルス信号出力部14は、入力操作部11によって入力された起動、増減速、停止などの稼動信号に基づいて、処理部12が設定した速度値に比例する第1マスターパルス信号を出力し、かつ第1マスターパルス信号が予め定められた所定数だけ出力されるたびに第2マスターパルス信号を出力する。この第1マスターパルス信号及び第2マスターパルス信号は、多色印刷ユニットが設定された速度で稼動させられるときに、各駆動手段MOに対応して設けられたエンコーダー5が出力するパルス信号及びこのエンコーダー5が出力するZ相パルス信号に等しい周波数の信号である。
【0044】
速度設定部15は、マスターパルス信号出力部14が出力する第1マスターパルス信号に基づいて、駆動手段MOの駆動基準速度を設定するようになっている。
【0045】
位相設定部16は、マスターパルス信号出力部14が出力する第1マスターパルス信号及び第2マスターパルス信号に基づいて、駆動手段MOによって駆動される印刷胴、例えば版胴PCの駆動基準位相を設定するようになっている。
【0046】
図5は、一実施の形態のスレーブ制御部及び動作制御部構成図を示している。なお、折畳みユニットFDの折胴FCの駆動手段MOを制御する#99のスレーブ制御部2には、動作制御部100が対応して設けられていない。
【0047】
図5において、スレーブ制御部2は、駆動基準受信部を兼ねるスレーブネットワーク接続部21、駆動基準速度信号出力部22、駆動基準位相信号出力部23、フィードバック信号受信部28、フィードバック速度信号出力部29、フィードバック位相信号出力部27、位相偏差検出部24、位相偏差信号出力部25、第1速度信号補正部26、第2速度信号補正部30、モータードライバー31及び動作指令出力部32を有している。
【0048】
スレーブネットワーク接続部21は、インターフェースを含むマイクロコンピューターであり、マスター制御部1が送信したセット編成情報からなる管理範囲指定電文及び駆動基準速度と駆動基準位相である駆動基準などの制御電文をネットワークライン4を介して受信するとともに、必要に応じてマスター制御部1からの電文を受領したことを知らせる応答電文をネットワークライン4を介してマスター制御部1に送信する。また、受信した管理範囲指定電文が当該スレーブ制御部2による印刷カップルの駆動の同期駆動制御を指示しているときは、インキング装置60とダンプニング装置70の稼動指定があるか否かを判別し、判別結果に基づく信号を動作指令出力部32に出力する。
【0049】
駆動基準速度信号出力部22は、制御電文の駆動基準速度を、前記入力操作部11から入力される入力信号に基づいて前記処理部12が設定した速度値に比例するアナログ信号の駆動基準速度信号に変換して出力する。
【0050】
駆動基準位相信号出力部23は、制御電文の駆動基準位相が入力される。そして、駆動基準位相が入力されるたびに、各印刷カップルから折畳みユニットFDの切断作用位置までの紙通し経路長さと、駆動手段MOを介した当該印刷カップルの版胴PCとエンコーダー5の組付け位相とに基づいて、当該印刷カップルによって印刷された印刷画像が折畳みユニットFDによる切断位置と正しい関係になるように予め定められただけ、位相の補正を行い、補正された位相を駆動基準位相として、適宜の信号で出力する。
【0051】
なお、折畳みユニットFDの折胴FCの駆動手段MOを制御する#99のスレーブ制御部2の駆動基準位相信号出力部23は、入力された駆動基準位相を駆動基準位相として、適宜の信号で出力する。
【0052】
フィードバック信号受信部28は、駆動手段MOに対応するエンコーダー5が出力するパルス信号及びZ相パルス信号を入力されるようになっている。フィードバック速度信号出力部29は、駆動手段MOの回転速度に比例する値をエンコーダー5が出力するパルス信号に基づいて演算し、更に駆動手段MOの回転速度に比例するアナログ信号である駆動速度信号に変換して出力する。
【0053】
フィードバック位相信号出力部27は、エンコーダー5が出力するパルス信号から被駆動部である印刷胴、例えば版胴PCの回転位相を検出し、これを適宜の信号で出力する。
【0054】
位相偏差検出部24は、駆動基準位相信号出力部23が出力する駆動基準位相信号とフィードバック位相信号出力部27が出力する印刷胴(例えば版胴PC)の位相信号とから、印刷胴の位相の駆動基準位相に対する偏差を検出する。
【0055】
位相偏差信号出力部25は比例積分アンプであり、位相偏差検出部24が検出した偏差をアナログ信号の位相偏差信号に変換して出力する。
【0056】
第1速度信号補正部26は、駆動基準速度信号出力部22が出力する駆動基準速度信号を、位相偏差信号出力部25が出力する位相偏差信号によって補正する。
【0057】
第2速度信号補正部30は、第1速度信号補正部26で補正された後の第1補正速度信号を、フィードバック速度信号出力部29が出力する駆動手段MOの駆動速度信号によって補正する。
【0058】
モータードライバー31は、第2速度信号補正部30によって補正された後の第2補正速度信号に基づいて、自らが制御する駆動手段MOに駆動電力を供給する。
【0059】
動作指令出力部32は、スレーブネットワーク接続部21からの信号を受信すると、当該スレーブ制御部2が同期駆動制御する印刷カップルのブランケット胴BCを印刷稼動可能であるように移動させ、また必要に応じてこの印刷カップルに設けられたインキング装置60とダンプニング装置70を印刷稼動可能であるようにさせるべく、動作制御部100に動作指令信号を出力する。
【0060】
動作制御部100は、信号受信部101、タイミング調整部102及び増幅信号出力部103を有している。
【0061】
信号受信部101は、前記スレーブ制御部2の動作指令出力部32が出力した動作指令信号及び前記エンコーダー5の出力信号を受信するインターフェースであり、受信した動作指令信号及びエンコーダー5の出力信号をタイミング調整部102に送る。
【0062】
タイミング調整部102は、例えばマイクロコンピューターからなり、信号受信部101から送られた信号が印刷カップルのブランケット胴BCを印刷稼動可能であるように移動させることだけを指令する符号「D」を有する信号であるときは、第1移動手段90の作動信号のみを予め設定されたタイミングで出力する。また、信号受信部101から送られた信号が印刷カップルのブランケット胴BCを印刷稼動可能であるように移動させるとともにインキング装置60とダンプニング装置70を印刷稼動可能であるようにさせることを指令する符号「I」を有する信号であるときは、第1移動手段90、インキング伝動手段50、第2移動手段62、第3移動手段72、インキポンプ群63、湿し水噴射ノズル群73のそれぞれの作動信号を予め設定されたタイミングで出力する。また、タイミング調整部102は、作動信号の出力タイミング調整にあたって、エンコーダー5の出力信号に基づいて印刷カップルの作動速度を検知し、この速度を参照する。
【0063】
次に本発明に係る輪転機の同期制御装置の動作を、版胴PCの軸方向に新聞4ページ分の印刷画像を並べて印刷可能である新聞印刷用輪転機に実施した場合を例にして説明する。
【0064】
輪転機の印刷稼動に先立ち、今回印刷する印刷画像の情報を、すなわち、どの多色印刷ユニットのどの印刷カップルのどの領域で画像を印刷するかの情報を、印刷画像割振り設定部8に設定する。
【0065】
この印刷画像割振り情報の設定は、例えば、総ページ数36ページで、各ページの刷り色が表1に示すような新聞を、多色印刷ユニットCT1乃至CT5を指定して印刷する場合には、印刷画像割振り設定部8に、指定対象の多色印刷ユニット「CT1」「CT2」「CT3」「CT4」「CT5」と指定対象の折畳みユニット「FD」を指定する「ユニット指定情報」、印刷される新聞の総ぺージ数「36」を指定する「ページ数情報」、各ぺージを印刷する色を指定する「刷り色情報」を入力する。
【0066】
「刷り色情報」の入力は、各ぺージを表1に示すような刷り色で印刷する場合、例えば、「1CMYB:2B:3CYB:4B:5B:・・・:36CMYB」のように入力する。なお、刷り色情報の数字はぺージ数、アルファベットは刷り色を示し、Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Bはブラックを意味する。
【0067】
【表1】
【0068】
印刷画像割振り設定部8は、入力された当該各情報から、図6に示すように、指定された各多色印刷ユニットCT1乃至CT5の左側印刷胴Lと右側印刷胴Rのそれぞれの軸方向領域1乃至4に、それぞれが印刷する「ページ」を割振る。
【0069】
次いで、印刷画像割振り設定部8は、指定された多色印刷ユニットCT1、CT2、CT3、CT4、CT5の各印刷カップルに、印刷する画像を、例えば図7に示すように割振る。図7に示す多色印刷ユニットCT1乃至CT5は、いずれも連続紙Wの走行方向(矢印で示す)の上流側から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順に印刷可能であるように配列されており、多色印刷ユニットCT1のシアン印刷部P1の印刷カップルの左側印刷胴Lの第1領域に示される「0」は、そこで印刷される画像が無いことを、多色印刷ユニットCT5のブラック印刷部P4の印刷カップルの右側印刷胴Rの第4領域に示される「29」は、そこで第29ページの画像を印刷することを示している。
【0070】
なお、印刷画像割振り情報の設定は、例えば、図6又は図7に示すような印刷画像割振りパターンを予め印刷画像割振り設定部8に設定しておき、印刷稼動のつど、当該印刷稼動に適した割振りパターンを選択指定して設定するようにしてもよい。
【0071】
印刷画像割振り情報の設定が済んだら、当該印刷稼動に必要な各駆動手段MOを同期制御させるマスター制御部1を指定し、印刷画像割振り設定部8から指定したマスター制御部1に、当該印刷画像割振り設定部8に設定した印刷画像割振り情報を送信させる。
【0072】
図7に示す印刷画像割振り情報は、例えば「CT1P1L.0.0.0.0.R.0.0.0.0:CT1P2L.9.0.0.0.R.0.0.12.25:CT1P3L.9.0.0.0.R.0.0.12.0:CT1P4L.9.28.11.26.R.10.27.12.25:・・・:CT5P4L.5.32.7.30.R.6.31.8.29」のように送信される。
【0073】
印刷画像割振り情報を受信したマスター制御部1は、印刷画像割振り情報に基づいて、当該印刷稼動で同期駆動制御対象となる印刷カップルの駆動手段MOを制御するスレーブ制御部2を選択して指定する。
【0074】
すなわち、マスター制御部1の処理部12は、受信した印刷画像割振り情報から各印刷部Pごとに、その印刷部Pが印刷する画像の有無をチェックする。そして、印刷する画像がある印刷部Pを形成する2つの印刷カップルの駆動手段MOをそれぞれ個別に制御するスレーブ制御部2、2を稼動指定対象として選択する。
【0075】
図7に示す印刷画像割振り情報を受信した場合は、印刷部Pを形成する2つの印刷カップルのそれぞれの印刷胴の各軸方向領域に示される「数」の和を、各印刷部Pごとに求め、求めた値が「0」でない印刷部Pを形成する2つの印刷カップルの駆動手段MOをそれぞれ個別に制御するスレーブ制御部2、2を稼動指定対象として選択する。また、前記「数」の和が「0」の印刷部Pを形成する2つの印刷カップルの駆動手段MOをそれぞれ個別に制御するスレーブ制御部2、2を非稼動指定対象として選択する。
【0076】
ちなみに、図7に示す印刷画像割振り情報を受信した場合は、多色印刷ユニットCT1のシアン印刷部P1、多色印刷ユニットCT2のマゼンタ印刷部P2、多色印刷ユニットCT5のシアン印刷部P1及びイエロー印刷部P3を形成する印刷カップルの駆動手段MOを制御する#11、#15、#22、#26、#51、#53、#55、#57のスレーブ制御部2(図1,図2参照)を非稼動指定対象として選択し、これらを除くすべてのスレーブ制御部2を稼動指定対象として選択する。
【0077】
また、マスター制御部1は、印刷画像割振り情報に基づいて、当該印刷稼動で同期駆動制御対象となる印刷カップルのなかから、インキング装置60及びダンプニング装置70の稼動が必要な印刷カップルを選択し、当該印刷カップルの駆動手段MOを制御するスレーブ制御部2にインキング装置60及びダンプニング装置70の稼動選択を指定する。
【0078】
すなわち、マスター制御部1の処理部12は、受信した印刷画像割振り情報から各印刷カップルごとに、その印刷カップルが印刷する画像の有無をチェックする。そして、印刷する画像がある印刷カップルの駆動手段MOを制御するスレーブ制御部2にインキング装置60及びダンプニング装置70の稼動選択を指定する。
【0079】
図7に示す印刷画像割振り情報を受信した場合は、印刷カップルのそれぞれの印刷胴の各軸方向領域に示される「数」の和を、各印刷カップルごとに求め、求めた値が「0」でない印刷カップルの駆動手段MOを制御するスレーブ制御部2にインキング装置60及びダンプニング装置70の稼動選択を指定する。また、前記「数」の和が「0」の印刷カップルの駆動手段MOを制御するスレーブ制御部2にインキング装置60及びダンプニング装置70の非稼動選択を指定する。
【0080】
以上の操作が完了した後、マスター制御部1に制御対象を指定させる。これにより、マスター制御部1の処理部12は、アスキーコードからなる管理範囲指定電文を作成し、当該管理範囲指定電文をマスターネットワーク接続部17及びネットワークライン4を介して各スレーブ制御部2に送信する。
【0081】
管理範囲指定電文は、例えば図8に示すように、電文のスタートコード「STX」と電文の最終コード「ETX」との間に、この電文が管理範囲を指定するものであることを示す「F」、電文発信元であるマスター制御部1を示す「MC1」及び管理範囲すなわち制御対象となる印刷カップルの駆動手段MOそれぞれの#11、#12、#13、#14、#15、#16、#17、#18、#21、#22、#23、#24、#25、#26、#27、#28、#31、#32、#33、#34、#35、#36、#37、#38、#41、#42、#43、#44、#45、#46、#47、#48、#51、#52、#53、#54、#55、#56、#57、#58及び#99のスレーブ制御部2を示すノード番号と、各スレーブ制御部2が稼動指定対象であるか非稼動指定対象であるか及び稼動指定対象であるときは当該印刷カップルのインキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定されているか非稼動選択指定されているかを示す符号「I」「D」「S」とからなるスレーブ制御部選択コード「SCS11」乃至「ICS58」及び「DCS99」が挿入されてテキスト文とされ、当該テキスト文に続けてブロックチェック「BCC」を付して構成されている。
【0082】
ちなみに、前記符号「I」は当該印刷カップルが稼動指定対象であって当該印刷カップルのインキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定されていることを意味し、「D」は当該印刷カップルが稼動指定対象であるものの、当該印刷カップルのインキング装置60及びダンプニング装置70が非稼動選択指定されていることを意味し、「S」は当該印刷カップルが非稼動指定対象であることを意味している。
【0083】
管理範囲指定電文を受信した各スレーブ制御部2は、それぞれのスレーブネットワーク接続部21が、ネットワークライン4を介してマスター制御部1に対して、管理範囲指定電文を受信したことを知らせる応答電文を返信する。応答電文は、応答電文であることを示す「ACK」及び応答したスレーブ制御部2を示す自己のノード番号に各スレーブ制御部2が稼動指定対象であるか非稼動指定対象であるか及び稼動指定対象であるときは当該印刷カップルのインキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定されているか非稼動選択指定されているかを示す符号「I」「D」「S」とでなるスレーブ制御部応答コードで構成されている(図9参照)。
【0084】
また、管理範囲指定電文を受信した各スレーブ制御部2は、当該スレーブ制御部2が稼動指定対象であるときは、当該スレーブ制御部2が同期駆動制御する印刷カップルのインキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定であるか非稼動選択指定であるかのどちらかで、相違する信号を動作指令出力部32を介して動作制御部100に出力する。
【0085】
当該信号を受信した動作制御部100は、タイミング調整部102が、受信した信号に対応した起動状態となる。具体的には、インキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定であるときは、インキング伝動手段50が当該印刷カップルを駆動する駆動手段MOと動力連結機構CLを介して連結されるよう信号を出力するとともに、第1移動手段90、第2移動手段62、第3移動手段72、インキポンプ群63、湿し水噴射ノズル群73への作動信号の出力についてタイミング調整が可能である起動状態となり、インキング装置60及びダンプニング装置70が非稼動選択指定であるときは、インキング伝動手段50が当該印刷カップルを駆動する駆動手段MOから動力連結機構CLによって解放されるよう信号を出力するとともに、第1移動手段90への作動信号の出力についてのみタイミング調整が可能である起動状態となる。
【0086】
以上の設定が済んだ後、輪転機は、管理範囲指定された各駆動手段MOがマスター制御部1によって同期制御される印刷稼動が可能となる。
【0087】
同期制御による印刷稼動は、まず、マスター制御部1の入力操作部11から、起動、増減速、停止などの稼動信号が入力されることによって行われる。
【0088】
印刷稼動開始にあたって、起動乃至増速の稼動信号が入力されると、処理部12は入力された稼動信号に相応する速度値を駆動基準設定部13のマスターパルス信号出力部14に設定する。これにより、マスターパルス信号出力部14は、設定された速度に相応する第1マスターパルス信号を出力するとともに、この第1マスターパルス信号の所定数の出力ごとに第2マスターパルス信号を出力する。
【0089】
この第1マスターパルス信号及び第2マスターパルス信号は、輪転機が設定された速度で稼動させられるときに、各印刷カップルの駆動手段MOに対応して設けられたエンコーダー5が出力するパルス信号及びこのエンコーダー5が出力するZ相パルス信号に等しい周波数の信号である。
【0090】
マスターパルス信号出力部14が前記信号出力を開始すると、駆動基準設定部13の速度設定部15と位相設定部16は、マスターパルス信号出力部14が出力するパルス出力を積算する。すなわち、速度設定部15は前記第1マスターパルス信号を積算するとともに、当該積算値が第2マスターパルス信号でクリアーされる。
【0091】
位相設定部16は前記第1マスターパルス信号と第2マスターパルス信号を積算するとともに、当該第1マスターパルス信号の積算値は第2マスターパルス信号でクリアーされ、第2マスターパルス信号の積算値はその積算値が所定数になるたびにクリアーされる。
【0092】
第2マスターパルス信号の積算値がクリアーされる所定数は、被駆動部(例えば版胴PC)の回転数とエンコーダー5の回転数の比率に基づいて予め定められており、例えば被駆動部が1回転する間にエンコーダー5が4回転するときは前記所定数は「4」であり、被駆動部が1回転する間にエンコーダー5が1回転するときは前記所定数は「1」である。すなわち、後者の場合には、位相設定部16は必ずしも第2マスターパルス信号の計数をしなくてもよい。
【0093】
前記速度設定部15と位相設定部16の積算値は、予め定められた所定時間ごとに、例えば100マイクロ秒ごとに、制御電文としてマスターネットワーク接続部17からネットワークライン4を介して、稼動指定対象となっているスレーブ制御部2に送信される。
【0094】
制御電文は、例えば図10に示すように、電文のスタートコード「STX」と電文の最終コード「ETX」との間に、この電文が駆動基準であることを示す「P」、管理するマスター制御部1を示す「MC1」及び稼動指定対象となる多色印刷ユニットCT1、CT2、CT3、CT4、CT5の印刷カップルの駆動手段MO及び折畳みユニットFDの駆動手段MOのそれぞれの#12、#13、#14、#16、#17、#18、#21、#23、#24、#25、#27、#28、#31、#32、#33、#34、#35、#36、#37、#38、#41、#42、#43、#44、#45、#46、#47、#48、#52、#54、#56、#58及び#99のスレーブ制御部2のノード番号を示す「CS12」乃至「CS58」及び「CS99」、駆動基準速度を示す「V8」乃至「V5」及び駆動基準位相を示す「V4」乃至「V1」が挿入されてテキスト文とされ、当該テキスト文に続けてブロックチェック「BCC」を付して構成されている。ここで「V8」乃至「V1」はアスキーコードの「0」から「9」及び「A」から「F」を使用し、例示の電文では駆動基準速度と駆動基準位相はともに、例えば4バイトからなる。
【0095】
これらの電文は、ネットワークライン4を、例えば毎秒20メガビットの速度で送信される。
【0096】
駆動基準である制御電文を受信する各スレーブ制御部2では、スレーブネットワーク接続部21が、第1回目の駆動基準を受信すると、動作指令出力部32に対し信号を出力する。動作指令出力部32は当該信号を受けて、動作制御部100へ信号を出力する。
【0097】
当該動作指令出力部32からの信号をうけて、動作制御部100では、タイミング調整部102が第1移動手段90を動作させる信号を出力する。この信号は、増幅信号出力部103で増幅され、第1移動手段90を動作させる。この第1移動手段90の動作によって、印刷カップルを形成する版胴PCとブランケット胴BCとが接触させられるとともに、隣接する印刷カップルのブランケット胴BC同士が接触させられる。
【0098】
また、制御電文を受信した各スレーブ制御部2では、駆動基準速度が駆動基準速度信号出力部22ヘ、駆動基準位相が駆動基準位相信号出力部23へ入力されてそれぞれ処理される。
【0099】
すなわち駆動基準速度が入力された駆動基準速度信号出力部22では、今回入力された駆動基準速度をY2、その直前に入力された駆動基準速度をY1、マスター制御部1が制御電文を送信する予め定められた間隔時間をTとして、
S1=(Y2−Y1)/T
の演算により、処理部12が設定した速度値に比例する値S1を求め、この値S1に適宜の定数を乗じ、その積に相応するアナログ信号を駆動基準速度信号として出力する。なお、速度設定部15の第1マスターパルス信号の積算値が第2マスターパルス信号によってリセットされることにより、Y1>Y2となりS1<0の場合が生じるが、その場合は
S1=(Ym+Y2−Y1)/T
の演算によりS1を求める。Ymは第2マスターパルス信号が出力されるのに必要な第1マスターパルスの出力数であり、予め定められた値である。
【0100】
また、駆動基準位相が入力された駆動基準位相信号出力部23は、駆動基準位相が入力されるたびに、前記したように、各印刷カップルから折畳みユニットFDの切断作用位置までの紙通し経路長さと、駆動手段MOを介した当該印刷カップルの版胴PCとエンコーダー5の組付け位相とに基づいて、当該印刷カップルによって印刷された印刷画像が折畳みユニットFDによる切断位置と正しい関係になるように予め定められただけ、位相の補正を行い、補正された位相を駆動基準位相として、適宜の信号で出力する。なお、折畳みユニットFDの折胴FCの駆動手段MOを制御する#99のスレーブ制御部2の駆動基準位相信号出力部23は、入力された入力駆動基準位相を駆動基準位相として、適宜の信号で出力する。
【0101】
また別に、スレーブ制御部2では、各スレーブ制御部2と対応する駆動手段MOに設けられているエンコーダー5の出力パルス信号がフィードバック信号受信部28に入力され、フィードバック信号受信部28に入力されたエンコーダー5の出力パルス信号は、フィードバック位相信号出力部27及びフィードバック速度信号出力部29でそれぞれ処理される。
【0102】
フィードバック位相信号出力部27は、エンコーダー5の出力するパルス信号及びZ相パルス信号を積算し、その積算値を駆動手段MOの回転位相値として適宜の信号で出力する。このフィードバック位相信号出力部27の積算において、パルス信号の積算値はZ相パルス信号でクリアーされ、Z相パルス信号の積算値はその積算値が所定数になるたびにクリアーされる。Z相パルス信号の積算値がクリアーされる所定数は、前記位相設定部16における第2マスターパルス信号の積算値をクリアーする場合と同様に、被駆動部の回転数とエンコーダー5の回転数の比率に基づいて予め定められている。
【0103】
またフィードバック速度信号出力部29は、エンコーダー5の出力するパルス信号及びZ相パルス信号を積算するとともに、制御電文をスレーブネットワーク接続部21が受信するたびに、そのときの積算値をY4、その直前の制御電文受信時の積算値をY3、マスター制御部1が制御電文を送信する予め定められた間隔時間をTとして、
S2=(Y4−Y3)/T
の演算により、駆動手段MOの回転速度に比例する値S2を求め、この値S2に適宜の定数を乗じ、その積に相応するアナログ信号を駆動速度信号として出力する。なお、フィードバック速度信号出力部29のパルス信号の積算値がZ相パルス信号によってリセットされることにより、Y3>Y4となりS2<0の場合が生じるが、その場合は
S2=(Yn+Y4−Y3)/T
の演算によりS2を求める。Ynは前後2つのZ相パルス信号が出力される間に出力されるエンコーダー5のパルス信号出力数であり、前記第2マスターパルス信号が出力されるのに必要な第1マスターパルス信号の出力数Ymと同数であり、予め定められた値である。
【0104】
更に、スレーブ制御部2では、制御電文をスレーブネットワーク接続部21が受信するたびに、モータードライバー31から駆動手段MOへの駆動電力が補正される。詳細は次のとおりである。
【0105】
制御電文をスレーブネットワーク接続部21が受信するたびに、前記したように駆動基準位相信号出力手段23が駆動基準位相信号を出力する。この駆動基準位相信号は位相偏差検出部24に入力される。また位相偏差検出部24にはフィードバック位相信号出力部27が出力する被駆動部の回転位相値、すなわちフィードバック位相信号が入力されている。
【0106】
位相偏差検出部24は、駆動基準位相信号が入力されるごとに、駆動基準位相信号とフィードバック位相信号とから駆動基準位相と被駆動部の回転位相との偏差を求め、求められた偏差を位相偏差信号出力部25である積分アンプに対して出力する。位相偏差信号出力部25は入力された前記偏差に相応するアナログ信号を位相偏差信号として出力する。
【0107】
そして、前記駆動基準速度信号は、第1速度信号補正部26で位相偏差信号によって補正されて第1補正速度信号とされ、次いで第2速度信号補正部30で駆動速度信号によって補正されて第2補正速度信号とされる。そして第2補正速度信号がモータードラーバー31に入力される。
【0108】
第2補正速度信号が入力されたモータードラーバー31は、駆動手段MOに供給する駆動電力を第2補正速度信号に整合するように補正する。
【0109】
また、インキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定されているスレーブ制御部2に対応して設けられた動作制御部100は、タイミング調整部102が、エンコーダー5の出力信号に基づいて、例えば適宜な時間間隔ごとに前記スレーブ制御部2のフィードバック速度信号出力部29と同様の演算によって駆動手段MOの回転速度に比例する値を求めて印刷カップルの作動速度を検知し、この速度が、第2移動手段62、第3移動手段72、インキポンプ群63、湿し水噴射ノズル群73を作動させるべくそれぞれ予め設定された速度に達するたびに、第2移動手段62、第3移動手段72、インキポンプ群63、湿し水噴射ノズル群73の作動信号を出力する。この信号は、増幅信号出力部103で増幅され、第2移動手段62、第3移動手段72、インキポンプ群63、湿し水噴射ノズル群73を予め定められた順にしたがって、インキ供給及び湿し水供給をなし得るように動作させる。
【0110】
他方、印刷稼動終了にあたって、入力操作部11から停止の稼動信号が入力されると、処理部12は停止に向けて減速する速度値を駆動基準設定部13のマスターパルス信号出力部14に設定し、最終的に駆動を停止する。これにともない、前記インキング装置60及びダンプニング装置70が稼動選択指定されているスレーブ制御部2に対応して設けられた動作制御部100は、予め定められた速度に達するごとに予め定められた順にしたがって、第2移動手段62、第3移動手段72、インキポンプ群63、湿し水噴射ノズル群73をインキ供給及び湿し水供給を停止するように動作させる。そして、予め定められた緩動速度に達すると、第1移動手段90を動作させる信号を出力する。この信号による第1移動手段90の動作によって、印刷カップルを形成する版胴PCとブランケット胴BCが離隔させられ、隣接する印刷カップルのブランケット胴BC同士が離隔させられる。スレーブ制御部2は、マスター制御部1の出力する駆動基準にしたがって印刷カップルを同期駆動制御して減速し、停止させる。
【0111】
以上記載の制御により、マスター制御部1の管理範囲として稼動制御対象となる各被駆動部は、印刷画像情報に基づいて指定され、印刷カップルの駆動手段MOは、被駆動部である印刷胴が、折畳みユニットFDの折胴FCの回転位相に対して予め定められた関係になるよう、回転位相が整合させられるとともに、回転速度が一致させられた同期稼動が行わる。また、印刷画像情報に基づいて、印刷カップルに対応して設けられたインキング装置60とダンプニング装置70の稼動選択指令がなされ、印刷カップルの同期駆動制御にあわせて、インキング装置60とダンプニング装置70によるインキ供給、湿し水供給の入り切りが行われる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明によれば、幾つかの多色印刷ユニットを備えた輪転機によって印刷稼動を行う際、この印刷稼動に先立ち必ず必要である印刷画像情報に基づいて、作動する必要がない印刷部、すなわち停止してよい印刷部を、自動的に選択して同期稼動制御対象から除外することが可能となり、省エネルギーの点、ランニングコスト低減の点、作業安全性を向上させる点で極めて有効であった。
【0113】
また、作動する必要がない印刷部の選択が確実で、指定すべき印刷部の指定をし忘れてしまうことを一掃できたので、不良印刷物を生じたり印刷工程上のトラブルなどの不都合を生じることが無くなるとともに、作業の停滞をひき起こすことも無くなった。
【0114】
更に、印刷画像情報に基づいて、停止してよい印刷部の印刷カップルは勿論、連続紙の一面にのみ印刷するためにブランケット胴を圧胴として使用する印刷カップルであってインキの供給が不要である印刷カップル、すなわちインキ供給を停止させる印刷カップルを、自動的に選択してインキ供給稼動対象から除外することが可能であり、また、インキの供給が必要である印刷カップルを、自動的に選択してインキ供給稼動対象とすることが可能であるので、駆動負荷低減による省エネルギー、インキングローラー消耗防止などのランニングコスト低減、インキミスト発生源削減による作業環境の良好な維持や、無用の回転動作部を減らして作業安全性を向上させることが確実にでき、かつ必要なインキ供給をしそこなうことが無い等多くの点で極めて有効であった。
【0115】
また、インキ供給をする必要がある印刷カップルとインキ供給をする必要がない印刷カップルの選択が確実で、インキ供給をする必要があると指定すべき印刷カップルの指定をし忘れてしまうことを一掃できたので、不良印刷物を生じたり印刷工程上のトラブルなどの不都合を生じることが無くなるとともに、作業の停滞をひき起こすことも無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を適用した新聞印刷用輪転機の概略構成図の部分図である。
【図2】その左端が図1の右端と連結されて完成する本発明の一実施の形態を適用した新聞印刷用輪転機の概略構成図の部分図である。
【図3】本発明の一実施の形態を適用した印刷カップルの概略構成図である。
【図4】一実施の形態のマスター制御部構成図である。
【図5】一実施の形態のスレーブ制御部及び動作制御部構成図である。
【図6】36ページの新聞を、各ページ表1に示すとおりの刷り色として5つの多色印刷ユニットの輪転機で印刷するときの、各多色印刷ユニットの左側印刷胴Lと右側印刷胴Rに割振られた印刷「ページ」を示す図である。
【図7】図6に示すように6つの多色印刷ユニットに割振られた「ページ」が、刷り色指定にしたがってそれぞれ各印刷部の両印刷胴の第1領域乃至第4領域に展開して割振られた印刷「ページ」を示す図である。
【図8】マスター制御部が送信する一実施の形態の管理範囲指定電文構成図である。
【図9】図8の管理範囲指定電文に対するスレーブ制御部の一実施の形態の応答電文構成図である。
【図10】マスター制御部が送信する印刷稼動の一実施の形態の制御電文構成図である。
【符号の説明】
1 マスター制御部
2 スレーブ制御部
4 ネットワークライン
5 エンコーダー
8 印刷画像割振り設定部
11 入力操作部
12 処理部
13 駆動基準設定部
14 マスターパルス信号出力部
15 速度設定部
16 位相設定部
17 マスターネットワーク接続部
21 スレーブネットワーク接続部
22 駆動基準速度信号出力部
23 駆動基準位相信号出力部
24 位相偏差検出部
25 位相偏差信号出力部
26 第1速度信号補正部
27 フィードバック位相信号出力部
28 フィードバック信号受信部
29 フィードバック速度信号出力部
30 第2速度信号補正部
31 モータードライバー
32 動作指令出力部
50 インキング伝動手段
60 インキング装置
61 インキ着けローラー
62 第2移動手段
63 インキポンプ群
70 ダンプニング装置
71 水着けローラー
72 第3移動手段
73 湿し水噴射ノズル群
90 第1移動手段
100 動作制御部
101 信号受信部
102 タイミング調整部
103 増幅信号出力部
B ブラック
BC ブランケット胴
C シアン
CL 動力連結機構
CT1,CT2,CT3,CT4,CT5 多色印刷ユニット
FC 折胴
FD 折畳みユニット
GT 伝動手段
L 左側印刷胴
M マゼンタ
MO 駆動手段
P,P1,P2,P3,P4 印刷部
PC 版胴
R 右側印刷胴
W 連続紙
W12,W34 分割紙
Y イエロー
Claims (1)
- 版胴とブランケット胴を接触可能に配した印刷カップルのブランケット胴を他の印刷カップルのブランケット胴と接触可能に設けるとともに、各印刷カップルごとに版胴上の印刷画像にインキを供給するインキング装置を設け、版胴上の印刷画像を2つのブランケット胴の間を通過する連続紙にブランケット胴を介して印刷するBB印刷部を、少なくとも2つ組み合わせた多色印刷ユニットを複数有し、これら多色印刷ユニットのそれぞれで版胴の軸方向の印刷する画像の有る領域に合う幅の連続紙を使用して印刷する輪転機の同期制御装置において、
輪転機の印刷稼動に先立ち、今回印刷する印刷画像に関する情報が入力設定され、この情報から各印刷カップルに当該印刷カップルが印刷する印刷画像を割り振る印刷画像割振り設定部と、
各印刷カップルを個別に駆動すべく印刷カップルごとに設けられた駆動手段と、
印刷カップルの駆動手段と連結可能かつ連結からの解放が可能であり印刷カップルの駆動手段の動力をインキング装置に伝達するインキング伝動手段と、
各印刷カップルのブランケット胴と版胴が接触するとともにBB印刷部を形成する2つの印刷カップルのブランケット胴同士が接触する印刷位置と、そうでない待機位置とに、少なくともブランケット胴を移動可能に印刷カップルごとに設けられた第1移動手段と、
印刷カップルの版胴上の印刷画像にインキを供給する位置と、そうでない位置とに、当該印刷カップルに設けられたインキング装置の予め定められた少なくとも1つのローラーを移動可能にインキング装置ごとに設けられた第2移動手段と、
駆動手段ごとに設けられ当該駆動手段の回転を制御するスレーブ制御部と、
スレーブ制御部ごとに設けられ、当該スレーブ制御部に制御される駆動手段で駆動される印刷カップルが有するインキング装置に、駆動手段の動力を伝達する前記インキング伝動手段、第1移動手段及び第2移動手段の動作を、スレーブ制御部の出力信号に従って制御する動作制御部と、
前記印刷画像割振り設定部及びネットワークを介し情報の送受信が行われる前記各スレーブ制御部に接続され、かつ印刷画像割振り設定部に入力設定された印刷画像情報から当該印刷画像割振り設定部が割り振った印刷画像の割振り情報に基づいて、動作制御対象である印刷カップル及び動作制御対象であるとともにインキング供給対象である印刷カップルを選択した上で、当該印刷カップルを管理下におくスレーブ制御部に関する管理範囲指定電文および当該スレーブ制御部の制御基準に関する制御電文を作成するマスター制御部と、
を有し、
マスター制御部が、印刷画像割振り設定部の割振った情報に基づいて動作制御対象として管理するスレーブ制御部を電文信号で指定するとともに、指定したスレーブ制御部に制御基準となる電文を送信するようにし、指定されたスレーブ制御部が、マスター制御部からの前記電文信号の指定内容にしたがって、その動作制御部に前記第1移動手段への信号出力を指示するか、インキング伝動手段、第1移動手段及び第2移動手段への信号出力を指示し、印刷画像情報に基づいて制御対象を選択するようにしたことを特徴とする印刷画像情報に基づいて制御対象を選択する輪転機の同期制御装置。
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