JP3669905B2 - ドロップアウト検出回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体であるコンパクトディスク等の光ディスクから再生したRF信号のドロップアウトを検出するためのドロップアウト検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録媒体であるコンパクトディスク(CD)やコンパクトディスク−ロム(CD−ROM)等の光ディスクから、その記録情報を再生する光ディスクシステムにおいては、それらの光ディスクから再生したRF信号のドロップアウトを検出するためのドロップアウト検出回路が広く使用されている。
【0003】
このような従来のドロップアウト検出回路によるドロップアウト検出方式について、図5、図6、図7および図8を用いて以下に説明する。
図8にCD等の光ディスクシステムの一般的なブロック構成を示す。ここでは、特に、CDの記録情報に基づくデータ信号(記録データ)の抽出に必要な前処理の部分について説明する。図8において、36は光ピックアップ、37はヘッドアンプブロック、38は光ディスク信号処理・コントロールブロックである。
【0004】
CD等の光ディスクシステムにおいて、光ピックアップ36で光ディスクに当てたレーザー等の反射信号よりアナログRF信号を取り出し、そのアナログRF信号をアナログ回路で構成されたヘッドアンプブロック37により一定レベルまで増幅し、その後、デジタル回路で構成された光ディスク信号処理・コントロールブロック38に入力して、アナログRF信号からの記録データの抽出をおこなっている。
【0005】
また、ヘッドアンプブロック37においては、光ピックアップ36からのアナログRF信号の増幅以外に、光ディスクの安定再生に必要なドロップアウト信号やトラックはずれ信号の生成も行っている。これらのドロップアウト信号やトラックはずれ信号を利用して読みとりの調節をすることで、光ディスクのアナログRF信号からデータ信号を安定に取り出すことができる。
【0006】
ここでは、アナログRF信号からドロップアウト信号を生成する方法について説明をおこなう。
ドロップアウトとは、一般に、光ディスク表面の傷等により光ディスクからの読み取りデータが欠落している状態のことを指しており、図6にアナログRF信号1(図6(a))、高速検波信号27(図6(b−1))および低速検波信号28(図6(b−2))、ドロップアウト検出信号9(図6(c))の各波形図を示す。
【0007】
アナログRF信号における明側すなわち光ディスクからの反射が大きい側をアナログRF信号の高いレベルに、暗側すなわち光ディスクの反射が少ない側をRF信号の低いレベルとすると、図6(a)のように、ドロップアウトでない状態の場合は、光ディスクのデータの存在する部分の反射を光ピックアップ36が読みとるため、明側および暗側の両状態が存在し、明側エンベローブおよび暗側エンベローブはほぼ一定の値となる。
【0008】
しかし、ドロップアウト状態の場合は、データが欠落した部分を光ピックアップ36が読みとるため、光ディスクからの反射が少なくなり、明側エンベローブ信号のレベルが低くなる。この性質を利用して、ドロップアウト検出を行うことができる。
【0009】
このようなドロップアウト検出を行うためのドロップアウト検出回路について、以下に説明する。
図5は従来のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図である。図5において、20は高速検波回路、21は外付け回路(I)、22は低速検波回路、23は外付け回路(II)、24はシフト回路、25は比較回路、1はアナログRF信号、27は高速検波信号、28は低速検波信号、29はシフト信号、9はドロップアウト検出信号、26は電流切換信号である。
【0010】
高速検波回路20は、その出力端とGND間に任意の所定電流が流せるように構成され、外付け回路(I)21は、高速検波回路20に対して高速検波用の検波速度を得るための検波時定数を与えるため、高速検波回路20の出力端とGND間に接続された静電容量と、高速検波回路20の出力端とGND間の所定電流を流すための電流源とを有している。
【0011】
また、低速検波回路22は、その出力端とGND間に任意の電流が流せ、かつその電流量が電流切換信号26により制御可能なように構成され、外付け回路(II)23は、低速検波回路22に対して低速検波用の検波速度を得るための検波時定数を与えるため、低速検波回路22の出力端とGND間に接続された静電容量と、低速検波回路22の出力端とGND間の任意電流を流すための電流源とを有している。ここで、電流切換信号26は、レベルH(ハイ)区間とレベルL(ロー)区間との繰り返し信号であり、そのH区間とL区間の比率を変化させることにより、低速検波回路22における出力端とGND間の電流量を変化させることができる。
【0012】
以上のように構成されたドロップアウト検出回路では、高速検波回路20において、外付け回路(I)21の静電容量と電流源とにより得られる検波速度を用い、アナログRF信号1に対してアナログ高速検波し、高速検波信号27を生成する。一方、低速検波回路22において、外付け回路(II)23の静電容量と電流源および電流切換信号26により得られる検波速度を用い、アナログRF信号1に対してアナログ低速検波し、低速検波信号28を生成する。
【0013】
次に、シフト回路24において、低速検波信号28をレベルシフトすることでシフト信号29を生成し、比較回路25において、高速検波信号27とシフト信号29とを比較し、シフト信号29のレベルが高速検波信号27のレベルより高い区間をドロップアウト状態とし、このドロップアウト状態を検出した信号としてドロップアウト検出信号9を生成し、このドロップアウト検出信号9をドロップアウト検出回路の出力としている。
【0014】
上記のように構成することで、図6(a)のように明側エンベローブ信号のレベルが低くなった場合(ドロップアウト状態)、図6(b)のように、低速検波信号28をシフトしたシフト信号29は変化が少ないが、高速検波信号27は変化が大きいため、高速検波信号27がシフト信号29よりレベルが小さくなり、明側エンベローブ信号のレベルが低くなったことを検出することができることで、ドロップアウト検出を行っていた。
【0015】
また、再生速度が変化した場合、例えば図7に示すように、再生速度が倍速になった場合、ドロップアウトの幅は実際には図7(a)の1倍速の場合に比べて1/2に変化するが、図7(b)のように低速検波回路22の時定数等による追従性を図7(a)の1倍速での追従性から一定とした場合は、低速検波信号28のレベルが図6(b)の場合より上昇してシフト信号29のレベルも上昇するため、高速検波信号27がシフト信号29よりもレベルが低くなる区間(点線区間)、つまりドロップアウト状態として検出する区間の幅が実際のドロップアウトの幅より広くなってしまい、図7(c)のように所望の幅のドロップアウト検出信号9を得ることができない。
【0016】
従来の構成では、上記のような再生速度の変化に対応して、電流切換信号26により低速検波回路22における出力端とGND間の電流量を切り換えて、外付け回路(II)23の静電容量からの放電電流を制御して検波時定数を変化させ、図7(d)のように低速検波回路22の追従性を変化(ここでは追従性を良くする)させることで、低速検波信号28のレベルさらにはシフト信号29のレベルを調整(ここでは下げる)することにより、図7(e)のように、所望の幅のドロップアウト検出信号9を得るようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来のドロップアウト検出回路では、低速検波回路22および高速検波回路20に、それぞれエンベローブ信号を得るための外付け回路23、21が必要であるため、それらを接続するための専用端子が必要になる。また、再生速度の変化に対しては、低速検波回路22による低速検波の電流量を切り換えて追従性を変化させることで実現しているが、この追従性の変化には柔軟性がなく、そのため検出精度が悪く、さらに、電流量の切り換えは外付け回路の変更やアナログ回路の増加に繋がり、回路規模が増大するという問題点を有していた。
【0018】
また今後、光ディスク信号処理・コントロールブロック38等への統合を考えた場合、アナログ回路は多くの外付け回路が必要であり、また、製造上のバラツキの影響を受けやすいため回路設計が困難であり、今後プロセスの微細化が進んだ場合でも面積の削減が困難となるという問題点も有していた。
【0019】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、外付け回路やアナログ回路を必要とせずに、容易に検波時定数や検波電流量等のパラメータ変更が可能で、ディスクの再生速度に対して最適なドロップアウト検出を行うことができるドロップアウト検出回路を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明のドロップアウト検出回路は、ドロップアウト検出の際に、デジタル方式で、ディスクの回転駆動による再生速度に対応した傾きレベルパラメータの設定を可能とし、かつその設定を容易化し、この傾きレベルパラメータを用いることにより、あらゆる再生速度に対しても容易に最適なドロップアウト検出を行うことを特徴とする。
【0021】
以上により、ドロップアウト検出に際し、再生速度の変化に対して柔軟に対応することができるとともに、従来のアナログ回路では必要であった外付け回路の削減や、デジタル回路化によるアナログ回路のような規模の大きい回路構成の削減が可能となり、検出精度に対して製造上のバラツキによる影響を受けにくくして、ドロップアウトに対する検出精度を向上することができ、かつ全体の回路規模を縮小化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のドロップアウト検出回路は、記録媒体である光ディスクより再生したRF信号からデータが欠落したドロップアウト状態を検出するドロップアウト検出回路において、前記RF信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器からのデジタルRF信号よりそのピーク値からなる明側エンベローブ信号を抽出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路からの明側エンベローブ信号の増減変化による傾きを検出して、その傾き度を示す傾き信号を出力する傾き検出回路と、前記ドロップアウト状態に対する基準傾きレベルパラメータとして、前記傾き検出回路で検出した前記明側エンベローブ信号の傾きに対する傾きアップ基準信号および傾きダウン基準信号を、それらの基準値が前記光ディスクの再生速度に応じて変化するように切り換えて出力するパラメータ切換回路と、前記傾き検出回路からの傾き信号と前記傾きダウン基準信号とを比較する傾きダウン比較回路と、前記傾き検出回路からの傾き信号と前記傾きアップ基準信号とを比較する傾きアップ比較回路と、前記傾きダウン比較回路の出力信号によりセットされ、前記傾きアップ比較回路の出力信号によりリセットされて、前記セットからリセットまでの区間を前記ドロップアウト状態として、その区間に相当する時間長さを有するドロップアウト検出信号を出力するセット・リセットフリップフロップとを備えた構成とする。
請求項2に記載のドロップアウト検出回路は、請求項1に記載のドロップアウト検出回路であって、パラメータ切換回路による再生速度に応じた傾きアップ基準信号および傾きダウン基準信号の切り換えに対応して、A/D変換器のRF信号に対する変換の際のサンプリングクロックの周波数を、前記再生速度に応じた再生クロックの実数倍に切り換えるクロック切換回路を備えた構成とする。
請求項3に記載のドロップアウト検出回路は、記録媒体より再生したRF信号からデータが欠落したドロップアウト状態を検出するドロップアウト検出回路であって、前記RF信号の明側RF信号の明側エンベロープを検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路にて検出された明側エンベロープの傾きを検出する傾き検出回路と、前記傾き検出回路にて検出された傾きが第1の基準値以下になったときから第2の基準値以上になったときまでをドロップアウト状態として検出するドロップアウト検出手段とを備えた構成とする。
請求項4に記載のドロップアウト検出回路は、請求項3記載のドロップアウト検出回路であって、前記第1の基準値および前記第2の基準値を前記記録媒体の再生速度に応じて変更することが可能なパラメータ切換回路を備えた構成とする。
請求項5に記載のドロップアウト検出回路は、請求項4記載のドロップアウト検出回路であって、前記記録媒体より再生したRF信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するA/D変換器を備え、前記ピーク検出回路はデジタル形式の前記RF信号の明側エンベロープを検出する構成とする。
【0024】
これらの構成によると、ドロップアウト検出の際に、デジタル方式で、ディスクの回転駆動による再生速度に対応した傾きレベルパラメータの設定を可能とし、かつその設定を容易化し、この傾きレベルパラメータを用いることにより、あらゆる再生速度に対しても容易に最適なドロップアウト検出を行う。
【0025】
以下、本発明の実施の形態を示すドロップアウト検出回路について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のドロップアウト検出回路を説明する。
【0026】
図1は本実施の形態1のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図である。図1において、1はディスクから読みとったアナログRF信号、2はA/D変換器、3はピーク検出回路、4は傾き検出回路、5はパラメータ切換回路、6は傾きダウン比較回路、7は傾きアップ比較回路、8はセット・リセットフリップフロップ(FF)、9はドロップアウト検出信号、10は再生速度設定信号、11はデジタルRF信号、12は明側エンベローブ信号、13は傾き信号、14は傾きダウン基準信号、15は傾きアップ基準信号、16は傾きダウン検出信号、17は傾きアップ検出信号である。
【0027】
以上のような構成要素からなるドロップアウト検出回路について、その動作を以下に説明する。
図2(a)に示すアナログRF信号1は、A/D変換器2でデジタルRF信号11に変換され、ピーク検出回路3に入力される。ピーク検出回路3では、デジタルRF信号11より、その各ピーク毎にピーク値を検出することによって、図2(b)のように、順次ピーク値が変化して階段状に繋がった明側エンベローブ信号12を抽出し、抽出された明側エンベローブ信号12は傾き検出回路4に入力される。
【0028】
傾き検出回路4では、明側エンベローブ信号12に対して任意の周期でサンプリングして、1サンプリング前の明側エンベローブ信号12のデータを保持しており、今回サンプリングされて入力される明側エンベローブ信号12のデータとの差分を取ることによって、明側エンベローブ信号12の増減変化を検出して、その増加変化あるいは減少変化を示す傾き信号13を生成している。生成された傾き信号13は、増加変化あるいは減少変化に関わらず傾きダウン比較回路6および傾きアップ比較回路7の両方に入力される。
【0029】
一方、図3(a)および図3(b)に示すように、再生速度(ここでは1倍速と2倍速)によってドロップアウト時のRF信号の傾き度が異なっているため、パラメータ切換回路5では、上記の再生速度毎に、ドロップアウト時のRF信号の傾き度に応じて、ドロップアウト判定のために、明側エンベローブ信号12の減少変化12aを示す傾き信号13に対しては傾きダウン基準、および増加変化12bを示す傾き信号13に対しては傾きアップ基準が設定されており、それらの各基準に対して、再生速度毎に設定された再生速度設定信号10を入力することにより、再生速度に対応しさらに明側エンベローブ信号12の増減変化に対応した傾きダウン基準信号14および傾きアップ基準信号15を出力し、傾きダウン基準信号14は傾きダウン比較回路6へ入力され、傾きアップ基準信号15は傾きアップ比較回路7に入力される。
【0030】
傾きダウン比較回路6では、アナログRF信号1のレベルが落ち込んできているかどうかを、信号の傾きの大きさを比較することで検出している。すなわち、傾き信号13と傾きダウン基準信号14とを比較し、傾き信号13の値の方が大きければアナログRF信号1のレベルが落ち込んできているとみなし、図2(c)に示すように傾きダウン検出信号16をHとする。逆に、傾き信号13の値の方が小さければ、傾きダウン検出信号16をLとする。
【0031】
一方、傾きアップ比較回路7では、アナログRF信号1のレベルが上昇してきているかどうかを、信号の傾きの大きさを比較することで検出している。すなわち、傾き信号13と傾きアップ基準信号15とを比較し、傾き信号13の値の方が小さければRF信号のレベルが上昇してきているとみなし、図2(d)に示すように傾きアップ検出信号17をHとする。逆に、傾き信号13の値の方が大きければ、傾きアップ検出信号17をLとする。
【0032】
このように変化する傾きダウン検出信号16および傾きアップ検出信号17はセット・リセットFF8へ入力される。セット・リセットFF8では、図2(e)に示すように、図2(c)の傾きダウン検出信号16がHでドロップアウト検出信号9をセットし、図2(d)の傾きアップ検出信号17がHでドロップアウト検出信号9をリセットすることで、ドロップアウト検出信号9のH区間をドロップアウト区間としてドロップアウト状態を検出している。
【0033】
以上のように、アナログ回路からデジタル回路への変更、およびパラメータ切換回路5を設けることにより、再生速度に対応した傾きパラメータをデジタル的に設定できるため、柔軟な設定をすることが可能であり、再生速度に対して最適なドロップアウト検出を行うことができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のドロップアウト検出回路を説明する。
【0034】
図4は本実施の形態2のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図である。図4において、1はディスクから読みとったアナログRF信号、2はA/D変換器、3はピーク検出回路、4は傾き検出回路、5はパラメータ切換回路、6は傾きダウン比較回路、7は傾きアップ比較回路、8はセット・リセットFF、9はドロップアウト検出信号、10は再生速度設定信号、11はデジタルRF信号、12は明側エンベローブ信号、13は傾き信号、14は傾きダウン基準信号、15は傾きアップ基準信号、16は傾きダウン検出信号、17は傾きアップ検出信号、18はクロック切換回路、19はA/Dサンプリングクロックである。
【0035】
以上のような構成要素からなるドロップアウト検出回路について、その動作を以下に説明する、なお、ここでは実施の形態1の場合と異なる部分についてのみ説明する。
【0036】
再生速度に応じて再生速度設定信号10を設定することにより、クロック切換回路18から再生クロックの実数倍(例えば2倍)のクロックがA/Dサンプリングクロック19として出力され、このA/Dサンプリングクロック19の周期タイミングで、A/D変換器2がアナログRF信号1をサンプリングして、デジタルRF信号11に変換する。
【0037】
その後の動作は、実施の形態1の場合と同じであるので、ここでの説明は省略する。
以上のように、実施の形態2では、クロック切換回路18を設けて、そのクロック切換回路18からのA/Dサンプリングクロック19の周期を再生速度に応じて切り換えることにより、A/D変換器2のサンプリングクロックを再生速度毎に切り換えることができ、また、A/Dサンプリングクロック19が再生クロックと同期しているため、消費電力を削減することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ドロップアウト検出の際に、デジタル方式で、ディスクの回転駆動による再生速度に対応した傾きレベルパラメータの設定を可能とし、かつその設定を容易化し、この傾きレベルパラメータを用いることにより、あらゆる再生速度に対しても容易に最適なドロップアウト検出を行うことができる。
【0039】
そのため、ドロップアウト検出に際し、再生速度の変化に対して柔軟に対応することができるとともに、従来のアナログ回路では必要であった外付け回路の削減や、デジタル回路化によるアナログ回路のような規模の大きい回路構成の削減が可能となり、検出精度に対して製造上のバラツキによる影響を受けにくくして、ドロップアウトに対する検出精度を向上することができ、かつ全体の回路規模を縮小化することができる。
【0040】
また、A/D変換器のサンプリングクロックとして、そのタイミングを、再生速度毎に切り換えて、再生クロックと同期したタイミングとすることにより、再生クロックを用いることができ、それらのクロックを発生するための回路構成を共用化して全体の回路規模を縮小化することができ、回路全体の消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1における動作説明のための各部の波形図
【図3】同実施の形態1における再生速度によるRF信号の違いを示す波形図
【図4】本発明の実施の形態2のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図
【図5】従来のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図
【図6】同従来例における動作説明のための各部の波形図
【図7】同従来例における再生速度によるRF信号およびドロップアウト検出信号の違いを示す波形図
【図8】光ディスクシステムの一般的な構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 アナログRF信号
2 A/D変換器
3 ピーク検出回路
4 傾き検出回路
5 パラメータ切換回路
6 傾きダウン比較回路
7 傾きアップ比較回路
8 セット・リセットFF(BDO生成回路)
9 ドロップアウト検出信号
10 再生速度設定信号
11 デジタルRF信号
12 明側エンベローブ信号
13 傾き信号
14 傾きダウン基準信号
15 傾きアップ基準信号
16 傾きダウン検出信号
17 傾きアップ検出信号
18 クロック切換回路
19 A/Dサンプリングクロック
20 高速検波回路
21 外付け回路(I)
22 低速検波回路
23 外付け回路(II)
24 シフト回路
25 比較回路
26 電流切換信号
27 高速検波信号
28 低速検波信号
29 シフト信号
36 光ピックアップ
37 ヘッドアンプブロック
38 光ディスク信号処理・コントロールブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体であるコンパクトディスク等の光ディスクから再生したRF信号のドロップアウトを検出するためのドロップアウト検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録媒体であるコンパクトディスク(CD)やコンパクトディスク−ロム(CD−ROM)等の光ディスクから、その記録情報を再生する光ディスクシステムにおいては、それらの光ディスクから再生したRF信号のドロップアウトを検出するためのドロップアウト検出回路が広く使用されている。
【0003】
このような従来のドロップアウト検出回路によるドロップアウト検出方式について、図5、図6、図7および図8を用いて以下に説明する。
図8にCD等の光ディスクシステムの一般的なブロック構成を示す。ここでは、特に、CDの記録情報に基づくデータ信号(記録データ)の抽出に必要な前処理の部分について説明する。図8において、36は光ピックアップ、37はヘッドアンプブロック、38は光ディスク信号処理・コントロールブロックである。
【0004】
CD等の光ディスクシステムにおいて、光ピックアップ36で光ディスクに当てたレーザー等の反射信号よりアナログRF信号を取り出し、そのアナログRF信号をアナログ回路で構成されたヘッドアンプブロック37により一定レベルまで増幅し、その後、デジタル回路で構成された光ディスク信号処理・コントロールブロック38に入力して、アナログRF信号からの記録データの抽出をおこなっている。
【0005】
また、ヘッドアンプブロック37においては、光ピックアップ36からのアナログRF信号の増幅以外に、光ディスクの安定再生に必要なドロップアウト信号やトラックはずれ信号の生成も行っている。これらのドロップアウト信号やトラックはずれ信号を利用して読みとりの調節をすることで、光ディスクのアナログRF信号からデータ信号を安定に取り出すことができる。
【0006】
ここでは、アナログRF信号からドロップアウト信号を生成する方法について説明をおこなう。
ドロップアウトとは、一般に、光ディスク表面の傷等により光ディスクからの読み取りデータが欠落している状態のことを指しており、図6にアナログRF信号1(図6(a))、高速検波信号27(図6(b−1))および低速検波信号28(図6(b−2))、ドロップアウト検出信号9(図6(c))の各波形図を示す。
【0007】
アナログRF信号における明側すなわち光ディスクからの反射が大きい側をアナログRF信号の高いレベルに、暗側すなわち光ディスクの反射が少ない側をRF信号の低いレベルとすると、図6(a)のように、ドロップアウトでない状態の場合は、光ディスクのデータの存在する部分の反射を光ピックアップ36が読みとるため、明側および暗側の両状態が存在し、明側エンベローブおよび暗側エンベローブはほぼ一定の値となる。
【0008】
しかし、ドロップアウト状態の場合は、データが欠落した部分を光ピックアップ36が読みとるため、光ディスクからの反射が少なくなり、明側エンベローブ信号のレベルが低くなる。この性質を利用して、ドロップアウト検出を行うことができる。
【0009】
このようなドロップアウト検出を行うためのドロップアウト検出回路について、以下に説明する。
図5は従来のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図である。図5において、20は高速検波回路、21は外付け回路(I)、22は低速検波回路、23は外付け回路(II)、24はシフト回路、25は比較回路、1はアナログRF信号、27は高速検波信号、28は低速検波信号、29はシフト信号、9はドロップアウト検出信号、26は電流切換信号である。
【0010】
高速検波回路20は、その出力端とGND間に任意の所定電流が流せるように構成され、外付け回路(I)21は、高速検波回路20に対して高速検波用の検波速度を得るための検波時定数を与えるため、高速検波回路20の出力端とGND間に接続された静電容量と、高速検波回路20の出力端とGND間の所定電流を流すための電流源とを有している。
【0011】
また、低速検波回路22は、その出力端とGND間に任意の電流が流せ、かつその電流量が電流切換信号26により制御可能なように構成され、外付け回路(II)23は、低速検波回路22に対して低速検波用の検波速度を得るための検波時定数を与えるため、低速検波回路22の出力端とGND間に接続された静電容量と、低速検波回路22の出力端とGND間の任意電流を流すための電流源とを有している。ここで、電流切換信号26は、レベルH(ハイ)区間とレベルL(ロー)区間との繰り返し信号であり、そのH区間とL区間の比率を変化させることにより、低速検波回路22における出力端とGND間の電流量を変化させることができる。
【0012】
以上のように構成されたドロップアウト検出回路では、高速検波回路20において、外付け回路(I)21の静電容量と電流源とにより得られる検波速度を用い、アナログRF信号1に対してアナログ高速検波し、高速検波信号27を生成する。一方、低速検波回路22において、外付け回路(II)23の静電容量と電流源および電流切換信号26により得られる検波速度を用い、アナログRF信号1に対してアナログ低速検波し、低速検波信号28を生成する。
【0013】
次に、シフト回路24において、低速検波信号28をレベルシフトすることでシフト信号29を生成し、比較回路25において、高速検波信号27とシフト信号29とを比較し、シフト信号29のレベルが高速検波信号27のレベルより高い区間をドロップアウト状態とし、このドロップアウト状態を検出した信号としてドロップアウト検出信号9を生成し、このドロップアウト検出信号9をドロップアウト検出回路の出力としている。
【0014】
上記のように構成することで、図6(a)のように明側エンベローブ信号のレベルが低くなった場合(ドロップアウト状態)、図6(b)のように、低速検波信号28をシフトしたシフト信号29は変化が少ないが、高速検波信号27は変化が大きいため、高速検波信号27がシフト信号29よりレベルが小さくなり、明側エンベローブ信号のレベルが低くなったことを検出することができることで、ドロップアウト検出を行っていた。
【0015】
また、再生速度が変化した場合、例えば図7に示すように、再生速度が倍速になった場合、ドロップアウトの幅は実際には図7(a)の1倍速の場合に比べて1/2に変化するが、図7(b)のように低速検波回路22の時定数等による追従性を図7(a)の1倍速での追従性から一定とした場合は、低速検波信号28のレベルが図6(b)の場合より上昇してシフト信号29のレベルも上昇するため、高速検波信号27がシフト信号29よりもレベルが低くなる区間(点線区間)、つまりドロップアウト状態として検出する区間の幅が実際のドロップアウトの幅より広くなってしまい、図7(c)のように所望の幅のドロップアウト検出信号9を得ることができない。
【0016】
従来の構成では、上記のような再生速度の変化に対応して、電流切換信号26により低速検波回路22における出力端とGND間の電流量を切り換えて、外付け回路(II)23の静電容量からの放電電流を制御して検波時定数を変化させ、図7(d)のように低速検波回路22の追従性を変化(ここでは追従性を良くする)させることで、低速検波信号28のレベルさらにはシフト信号29のレベルを調整(ここでは下げる)することにより、図7(e)のように、所望の幅のドロップアウト検出信号9を得るようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来のドロップアウト検出回路では、低速検波回路22および高速検波回路20に、それぞれエンベローブ信号を得るための外付け回路23、21が必要であるため、それらを接続するための専用端子が必要になる。また、再生速度の変化に対しては、低速検波回路22による低速検波の電流量を切り換えて追従性を変化させることで実現しているが、この追従性の変化には柔軟性がなく、そのため検出精度が悪く、さらに、電流量の切り換えは外付け回路の変更やアナログ回路の増加に繋がり、回路規模が増大するという問題点を有していた。
【0018】
また今後、光ディスク信号処理・コントロールブロック38等への統合を考えた場合、アナログ回路は多くの外付け回路が必要であり、また、製造上のバラツキの影響を受けやすいため回路設計が困難であり、今後プロセスの微細化が進んだ場合でも面積の削減が困難となるという問題点も有していた。
【0019】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、外付け回路やアナログ回路を必要とせずに、容易に検波時定数や検波電流量等のパラメータ変更が可能で、ディスクの再生速度に対して最適なドロップアウト検出を行うことができるドロップアウト検出回路を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明のドロップアウト検出回路は、ドロップアウト検出の際に、デジタル方式で、ディスクの回転駆動による再生速度に対応した傾きレベルパラメータの設定を可能とし、かつその設定を容易化し、この傾きレベルパラメータを用いることにより、あらゆる再生速度に対しても容易に最適なドロップアウト検出を行うことを特徴とする。
【0021】
以上により、ドロップアウト検出に際し、再生速度の変化に対して柔軟に対応することができるとともに、従来のアナログ回路では必要であった外付け回路の削減や、デジタル回路化によるアナログ回路のような規模の大きい回路構成の削減が可能となり、検出精度に対して製造上のバラツキによる影響を受けにくくして、ドロップアウトに対する検出精度を向上することができ、かつ全体の回路規模を縮小化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のドロップアウト検出回路は、記録媒体である光ディスクより再生したRF信号からデータが欠落したドロップアウト状態を検出するドロップアウト検出回路において、前記RF信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器からのデジタルRF信号よりそのピーク値からなる明側エンベローブ信号を抽出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路からの明側エンベローブ信号の増減変化による傾きを検出して、その傾き度を示す傾き信号を出力する傾き検出回路と、前記ドロップアウト状態に対する基準傾きレベルパラメータとして、前記傾き検出回路で検出した前記明側エンベローブ信号の傾きに対する傾きアップ基準信号および傾きダウン基準信号を、それらの基準値が前記光ディスクの再生速度に応じて変化するように切り換えて出力するパラメータ切換回路と、前記傾き検出回路からの傾き信号と前記傾きダウン基準信号とを比較する傾きダウン比較回路と、前記傾き検出回路からの傾き信号と前記傾きアップ基準信号とを比較する傾きアップ比較回路と、前記傾きダウン比較回路の出力信号によりセットされ、前記傾きアップ比較回路の出力信号によりリセットされて、前記セットからリセットまでの区間を前記ドロップアウト状態として、その区間に相当する時間長さを有するドロップアウト検出信号を出力するセット・リセットフリップフロップとを備えた構成とする。
請求項2に記載のドロップアウト検出回路は、請求項1に記載のドロップアウト検出回路であって、パラメータ切換回路による再生速度に応じた傾きアップ基準信号および傾きダウン基準信号の切り換えに対応して、A/D変換器のRF信号に対する変換の際のサンプリングクロックの周波数を、前記再生速度に応じた再生クロックの実数倍に切り換えるクロック切換回路を備えた構成とする。
請求項3に記載のドロップアウト検出回路は、記録媒体より再生したRF信号からデータが欠落したドロップアウト状態を検出するドロップアウト検出回路であって、前記RF信号の明側RF信号の明側エンベロープを検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路にて検出された明側エンベロープの傾きを検出する傾き検出回路と、前記傾き検出回路にて検出された傾きが第1の基準値以下になったときから第2の基準値以上になったときまでをドロップアウト状態として検出するドロップアウト検出手段とを備えた構成とする。
請求項4に記載のドロップアウト検出回路は、請求項3記載のドロップアウト検出回路であって、前記第1の基準値および前記第2の基準値を前記記録媒体の再生速度に応じて変更することが可能なパラメータ切換回路を備えた構成とする。
請求項5に記載のドロップアウト検出回路は、請求項4記載のドロップアウト検出回路であって、前記記録媒体より再生したRF信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するA/D変換器を備え、前記ピーク検出回路はデジタル形式の前記RF信号の明側エンベロープを検出する構成とする。
【0024】
これらの構成によると、ドロップアウト検出の際に、デジタル方式で、ディスクの回転駆動による再生速度に対応した傾きレベルパラメータの設定を可能とし、かつその設定を容易化し、この傾きレベルパラメータを用いることにより、あらゆる再生速度に対しても容易に最適なドロップアウト検出を行う。
【0025】
以下、本発明の実施の形態を示すドロップアウト検出回路について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のドロップアウト検出回路を説明する。
【0026】
図1は本実施の形態1のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図である。図1において、1はディスクから読みとったアナログRF信号、2はA/D変換器、3はピーク検出回路、4は傾き検出回路、5はパラメータ切換回路、6は傾きダウン比較回路、7は傾きアップ比較回路、8はセット・リセットフリップフロップ(FF)、9はドロップアウト検出信号、10は再生速度設定信号、11はデジタルRF信号、12は明側エンベローブ信号、13は傾き信号、14は傾きダウン基準信号、15は傾きアップ基準信号、16は傾きダウン検出信号、17は傾きアップ検出信号である。
【0027】
以上のような構成要素からなるドロップアウト検出回路について、その動作を以下に説明する。
図2(a)に示すアナログRF信号1は、A/D変換器2でデジタルRF信号11に変換され、ピーク検出回路3に入力される。ピーク検出回路3では、デジタルRF信号11より、その各ピーク毎にピーク値を検出することによって、図2(b)のように、順次ピーク値が変化して階段状に繋がった明側エンベローブ信号12を抽出し、抽出された明側エンベローブ信号12は傾き検出回路4に入力される。
【0028】
傾き検出回路4では、明側エンベローブ信号12に対して任意の周期でサンプリングして、1サンプリング前の明側エンベローブ信号12のデータを保持しており、今回サンプリングされて入力される明側エンベローブ信号12のデータとの差分を取ることによって、明側エンベローブ信号12の増減変化を検出して、その増加変化あるいは減少変化を示す傾き信号13を生成している。生成された傾き信号13は、増加変化あるいは減少変化に関わらず傾きダウン比較回路6および傾きアップ比較回路7の両方に入力される。
【0029】
一方、図3(a)および図3(b)に示すように、再生速度(ここでは1倍速と2倍速)によってドロップアウト時のRF信号の傾き度が異なっているため、パラメータ切換回路5では、上記の再生速度毎に、ドロップアウト時のRF信号の傾き度に応じて、ドロップアウト判定のために、明側エンベローブ信号12の減少変化12aを示す傾き信号13に対しては傾きダウン基準、および増加変化12bを示す傾き信号13に対しては傾きアップ基準が設定されており、それらの各基準に対して、再生速度毎に設定された再生速度設定信号10を入力することにより、再生速度に対応しさらに明側エンベローブ信号12の増減変化に対応した傾きダウン基準信号14および傾きアップ基準信号15を出力し、傾きダウン基準信号14は傾きダウン比較回路6へ入力され、傾きアップ基準信号15は傾きアップ比較回路7に入力される。
【0030】
傾きダウン比較回路6では、アナログRF信号1のレベルが落ち込んできているかどうかを、信号の傾きの大きさを比較することで検出している。すなわち、傾き信号13と傾きダウン基準信号14とを比較し、傾き信号13の値の方が大きければアナログRF信号1のレベルが落ち込んできているとみなし、図2(c)に示すように傾きダウン検出信号16をHとする。逆に、傾き信号13の値の方が小さければ、傾きダウン検出信号16をLとする。
【0031】
一方、傾きアップ比較回路7では、アナログRF信号1のレベルが上昇してきているかどうかを、信号の傾きの大きさを比較することで検出している。すなわち、傾き信号13と傾きアップ基準信号15とを比較し、傾き信号13の値の方が小さければRF信号のレベルが上昇してきているとみなし、図2(d)に示すように傾きアップ検出信号17をHとする。逆に、傾き信号13の値の方が大きければ、傾きアップ検出信号17をLとする。
【0032】
このように変化する傾きダウン検出信号16および傾きアップ検出信号17はセット・リセットFF8へ入力される。セット・リセットFF8では、図2(e)に示すように、図2(c)の傾きダウン検出信号16がHでドロップアウト検出信号9をセットし、図2(d)の傾きアップ検出信号17がHでドロップアウト検出信号9をリセットすることで、ドロップアウト検出信号9のH区間をドロップアウト区間としてドロップアウト状態を検出している。
【0033】
以上のように、アナログ回路からデジタル回路への変更、およびパラメータ切換回路5を設けることにより、再生速度に対応した傾きパラメータをデジタル的に設定できるため、柔軟な設定をすることが可能であり、再生速度に対して最適なドロップアウト検出を行うことができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のドロップアウト検出回路を説明する。
【0034】
図4は本実施の形態2のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図である。図4において、1はディスクから読みとったアナログRF信号、2はA/D変換器、3はピーク検出回路、4は傾き検出回路、5はパラメータ切換回路、6は傾きダウン比較回路、7は傾きアップ比較回路、8はセット・リセットFF、9はドロップアウト検出信号、10は再生速度設定信号、11はデジタルRF信号、12は明側エンベローブ信号、13は傾き信号、14は傾きダウン基準信号、15は傾きアップ基準信号、16は傾きダウン検出信号、17は傾きアップ検出信号、18はクロック切換回路、19はA/Dサンプリングクロックである。
【0035】
以上のような構成要素からなるドロップアウト検出回路について、その動作を以下に説明する、なお、ここでは実施の形態1の場合と異なる部分についてのみ説明する。
【0036】
再生速度に応じて再生速度設定信号10を設定することにより、クロック切換回路18から再生クロックの実数倍(例えば2倍)のクロックがA/Dサンプリングクロック19として出力され、このA/Dサンプリングクロック19の周期タイミングで、A/D変換器2がアナログRF信号1をサンプリングして、デジタルRF信号11に変換する。
【0037】
その後の動作は、実施の形態1の場合と同じであるので、ここでの説明は省略する。
以上のように、実施の形態2では、クロック切換回路18を設けて、そのクロック切換回路18からのA/Dサンプリングクロック19の周期を再生速度に応じて切り換えることにより、A/D変換器2のサンプリングクロックを再生速度毎に切り換えることができ、また、A/Dサンプリングクロック19が再生クロックと同期しているため、消費電力を削減することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ドロップアウト検出の際に、デジタル方式で、ディスクの回転駆動による再生速度に対応した傾きレベルパラメータの設定を可能とし、かつその設定を容易化し、この傾きレベルパラメータを用いることにより、あらゆる再生速度に対しても容易に最適なドロップアウト検出を行うことができる。
【0039】
そのため、ドロップアウト検出に際し、再生速度の変化に対して柔軟に対応することができるとともに、従来のアナログ回路では必要であった外付け回路の削減や、デジタル回路化によるアナログ回路のような規模の大きい回路構成の削減が可能となり、検出精度に対して製造上のバラツキによる影響を受けにくくして、ドロップアウトに対する検出精度を向上することができ、かつ全体の回路規模を縮小化することができる。
【0040】
また、A/D変換器のサンプリングクロックとして、そのタイミングを、再生速度毎に切り換えて、再生クロックと同期したタイミングとすることにより、再生クロックを用いることができ、それらのクロックを発生するための回路構成を共用化して全体の回路規模を縮小化することができ、回路全体の消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1における動作説明のための各部の波形図
【図3】同実施の形態1における再生速度によるRF信号の違いを示す波形図
【図4】本発明の実施の形態2のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図
【図5】従来のドロップアウト検出回路の構成を示すブロック図
【図6】同従来例における動作説明のための各部の波形図
【図7】同従来例における再生速度によるRF信号およびドロップアウト検出信号の違いを示す波形図
【図8】光ディスクシステムの一般的な構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 アナログRF信号
2 A/D変換器
3 ピーク検出回路
4 傾き検出回路
5 パラメータ切換回路
6 傾きダウン比較回路
7 傾きアップ比較回路
8 セット・リセットFF(BDO生成回路)
9 ドロップアウト検出信号
10 再生速度設定信号
11 デジタルRF信号
12 明側エンベローブ信号
13 傾き信号
14 傾きダウン基準信号
15 傾きアップ基準信号
16 傾きダウン検出信号
17 傾きアップ検出信号
18 クロック切換回路
19 A/Dサンプリングクロック
20 高速検波回路
21 外付け回路(I)
22 低速検波回路
23 外付け回路(II)
24 シフト回路
25 比較回路
26 電流切換信号
27 高速検波信号
28 低速検波信号
29 シフト信号
36 光ピックアップ
37 ヘッドアンプブロック
38 光ディスク信号処理・コントロールブロック
Claims (5)
- 記録媒体である光ディスクより再生したRF信号からデータが欠落したドロップアウト状態を検出するドロップアウト検出回路において、前記RF信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器からのデジタルRF信号よりそのピーク値からなる明側エンベローブ信号を抽出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路からの明側エンベローブ信号の増減変化による傾きを検出して、その傾き度を示す傾き信号を出力する傾き検出回路と、前記ドロップアウト状態に対する基準傾きレベルパラメータとして、前記傾き検出回路で検出した前記明側エンベローブ信号の傾きに対する傾きアップ基準信号および傾きダウン基準信号を、それらの基準値が前記光ディスクの再生速度に応じて変化するように切り換えて出力するパラメータ切換回路と、前記傾き検出回路からの傾き信号と前記傾きダウン基準信号とを比較する傾きダウン比較回路と、前記傾き検出回路からの傾き信号と前記傾きアップ基準信号とを比較する傾きアップ比較回路と、前記傾きダウン比較回路の出力信号によりセットされ、前記傾きアップ比較回路の出力信号によりリセットされて、前記セットからリセットまでの区間を前記ドロップアウト状態として、その区間に相当する時間長さを有するドロップアウト検出信号を出力するセット・リセットフリップフロップとを備えたことを特徴とするドロップアウト検出回路。
- パラメータ切換回路による再生速度に応じた傾きアップ基準信号および傾きダウン基準信号の切り換えに対応して、A/D変換器のRF信号に対する変換の際のサンプリングクロックの周波数を、前記再生速度に応じた再生クロックの実数倍に切り換えるクロック切換回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載のドロップアウト検出回路。
- 記録媒体より再生したRF信号からデータが欠落したドロップアウト状態を検出するドロップアウト検出回路であって、前記RF信号の明側RF信号の明側エンベロープを検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路にて検出された明側エンベロープの傾きを検出する傾き検出回路と、前記傾き検出回路にて検出された傾きが第1の基準値以下になったときから第2の基準値以上になったときまでをドロップアウト状態として検出するドロップアウト検出手段とを備えたことを特徴とするドロップアウト検出回路。
- 前記第1の基準値および前記第2の基準値を前記記録媒体の再生速度に応じて変更することが可能なパラメータ切換回路を備えたことを特徴とする請求項3記載のドロップアウト検出回路。
- 前記記録媒体より再生したRF信号をアナログ形式からデジタル形式に変換するA/D変換器を備え、前記ピーク検出回路はデジタル形式の前記RF信号の明側エンベロープを検出することを特徴とする請求項4記載のドロップアウト検出回路。
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