JP3670181B2 - サーボ調整装置、情報記録装置及び情報再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーボ調整装置並びに当該サーボ調整装置を夫々に含む情報記録装置又は情報再生装置の技術分野に属し、より詳細には、情報記録面に対して光学的に情報の記録又は再生を行う際のサーボ制御に係る種々の調整値を設定するサーボ調整装置並びに当該サーボ調整装置の夫々に含む情報記録装置又は情報再生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる光ディスクに対して光学的に情報の記録又は再生を行う際には、例えば、トラッキングサーボ制御又はフォーカスサーボ制御或いはキャリッジサーボ制御と言った各種サーボ制御を行って光ビームの当該光ディスク上の集光位置を制御しつつ記録又は再生を行う必要がある。
【0003】
そして、上記した各サーボ制御を開始するに当たっては、当該各サーボ制御におけるサーボループ内に含まれる増幅器のゲイン等の各調整値を予め設定してから開始する必要がある。
【0004】
一方、近年、いわゆるDVD等の光ディスクにおいては、一枚の光ディスクに情報記録面が二層以上形成されているものが車載用ナビゲーション装置等の分野において一般化しつつあるが、このような複数の情報記録面を備える光ディスクにおいては、各情報記録面に対して情報の記録又は再生を行う場合には、夫々の情報記録面毎にその都度上記した調整値の設定を行ってから当該記録又は再生を開始する必要があることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の情報記録面を備える光ディスクに対する情報の記録又は再生において、上述したように各情報記録面毎に上記各調整値の設定を行いつつ記録又は再生を行うとすると、各情報記録面毎に同じだけ設定のための時間が必要となり、迅速に情報の記録又は再生を開始することができない場合があるという問題点があった。
【0006】
より具体的には、例えば二層式のDVDにおいては、一層式のDVDに比して調整値の設定のための時間が二倍必要となり、各層に対する迅速な情報の記録又は再生の開始ができないのである。
【0007】
そして、この問題点は、例えば、二層に跨って一つの情報を記録又は再生する場合には、情報記録面の切り換え時にその記録又は再生を一時中断しなければならないという問題点にも繋がるものである。
【0008】
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、各情報記録面に対応するサーボ制御のための調整値の設定を迅速に完了させることにより、当該各情報記録面に対する情報の記録又は当該各情報記録面からの情報の再生を迅速に開始することが可能なサーボ調整装置並びに当該サーボ調整装置を夫々に含む情報記録装置又は情報再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報記録面に対する光学的な情報の記録又は前記情報記録面からの当該情報記録面に記録されている情報の光学的な再生のうち少なくともいずれか一方におけるサーボ制御のための調整値を設定するサーボ調整装置において、一の前記情報記録面に対応する前記調整値である特定調整値を設定するシステムコントローラ等の特定設定手段と、一の前記情報記録面とは異なる他の前記情報記録面に対応する前記調整値である他調整値を設定するシステムコントローラ等の他設定手段と、前記特定調整値と前記他調整値との関係を示す関係値を算出するシステムコントローラ等の算出手段と、前記算出された関係値を記憶するメモリ等の記憶手段と、前記特定調整値を再設定するとき、過去に設定された前記他調整値と前記関係値とを用いて当該特定調整値を再設定すると共に、前記他調整値を再設定するとき、過去に設定された前記特定調整値と前記関係値とを用いて当該他調整値を再設定するシステムコントローラ等の再設定手段と、を備える。
【0010】
よって、一の情報記録面に対応する特定調整値を再設定するとき、過去に設定された他調整値と記憶されている関係値とを用いて当該特定調整値を再設定すると共に、他の情報記録面に対応する他調整値を再設定するとき、過去に設定された特定調整値と当該関係値とを用いて当該他調整値を再設定するので、夫々の調整値を再設定する場合に、対応する各情報記録面について本来の設定処理を再度繰り返す必要がないこととなり、調整値の再設定のための時間を短縮し迅速にこれを完了させることができる。
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーボ調整装置において、各前記調整値は、夫々前記サーボ制御におけるゲイン値であるように構成される。
【0012】
よって、各ゲイン値の再設定のための時間を短縮することができる。
【0013】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサーボ調整装置において、前記記憶手段は、前記関係値と、当該関係値が対応する前記情報記録面を識別するための識別情報と、を対応づけて記憶するように構成される。
【0014】
よって、情報記録面と関係値との対応づけを確実に行って正確に各調整値を再設定することができる。
【0015】
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のサーボ調整装置において、前記関係値は、過去に設定された前記特定調整値と過去に設定された前記他調整値との差であり、前記再設定手段は、前記特定調整値を再設定するとき、過去に設定された前記他調整値から前記関係値を減算して当該特定調整値を再設定すると共に、前記他調整値を再設定するとき、過去に設定された前記特定調整値から前記関係値を減算して当該他調整値を再設定するように構成される。
【0016】
よって、過去に設定された特定調整値と他調整値との差が関係値として記憶されているので、本来の設定処理を再度繰り返すことなく減算という簡易な処理のみにより特定調整値又は他調整値のいずれか一方を短時間で再設定することができる。
【0017】
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のサーボ調整装置において、一の前記情報記録面と他の前記情報記録面とは、一の光ディスク内に離隔積層されて夫々形成されている。
【0018】
よって、一の光ディスク内に形成されている一の情報記録面と他の情報記録面とについて夫々調整値を再設定する場合に当該再設定のために必要な時間を短縮することができる。
【0019】
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のサーボ調整装置において、一の前記情報記録面は一の光ディスク内に形成されていると共に、他の前記情報記録面は一の前記光ディスクと共に同時に装填される他の光ディスク内に形成されている。
【0020】
よって、同時に装填される複数の光ディスク内に夫々形成されている一の情報記録面と他の情報記録面とについて夫々調整値を再設定する場合に、当該再設定のために必要な時間を短縮することができる。
【0021】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のサーボ調整装置と、前記再設定された調整値を用いた前記サーボ制御を行いつつ、一の前記情報記録面又は他の前記情報記録面のうちいずれか一方に前記情報を記録する符号化回路等の記録手段と、を備える。
【0022】
よって、過去に情報が記録されたことのある情報記録面に再度情報を記録するとき、迅速にサーボ制御のための調整値を再設定することにより短時間で当該情報記録を開始することができる。
【0023】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のサーボ調整装置と、前記再設定された調整値を用いた前記サーボ制御を行いつつ、一の前記情報記録面又は他の前記情報記録面のうちいずれか一方に記録されている前記情報を再生する信号処理回路等の再生手段と、を備える。
【0024】
よって、過去に情報が再生されたことのある情報記録面から再度情報を再生するとき、迅速にサーボ制御のための調整値を再設定することで短時間で当該情報再生を開始することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0026】
(I)第1実施形態
始めに、本発明に係る第1実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。なお、図1は第1実施形態に係る情報再生装置の概要構成を示すブロック図であり、図2は第1実施形態に係る情報再生処理を示すフローチャートである。
【0027】
また、以下に説明する第1実施形態は、二層の情報記録面を有するDVDにおける当該各情報記録面に記録されているオーディオ情報(音楽情報及び音楽以外の音情報の双方を含む。)を夫々に光学的に再生する情報再生装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0028】
先ず、第1実施形態に係る情報再生装置の構成及び全体動作について、図1を用いて説明する。
【0029】
図1に示すように、第1実施形態に係る情報再生装置Pは、光ピックアップ2と、RF(Radio Frequency)アンプ3と、再生手段としての信号処理回路4と、D/A(Digital/Analog)コンバータ5と、読み出し及び書込みが可能な記憶手段としてのメモリ6aを含む特定設定手段、他設定手段、算出手段及び再設定手段としてのシステムコントローラ6と、オーディオ回路7と、操作部8と、サーボコントローラ9と、サーボドライバ10と、送りモータ11と、スピンドルモータ12と、RAM(Random Access Memory)16と、により構成されている。
【0030】
次に、各部の全体動作について説明する。
【0031】
先ず、光ピックアップ2は、二層の情報記録面L0及びL1を備えるDVD1に対して情報再生用のレーザ光等の光ビームBを照射し、その反射光に基づいて当該各情報記録面L0又はL1に記録されているオーディオ情報に対応する検出信号Srfを生成してRFアンプ3へ出力する。
【0032】
このとき、光ビームBは、情報記録面L0又はL1のうちいずれか一方上に形成されている情報トラック上に焦点を結ぶように後述するサーボドライバ10等によりフォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御が行われつつ各情報記録面L0又はL1のうちいずれか一方に照射される。
【0033】
次に、RFアンプ3は、生成された検出信号Srfに対して増幅等の処理を施し、当該オーディオ情報に対応する増幅信号Sapを生成して信号処理回路4に出力すると共に、上記フォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御を実行するためのエラー信号(すなわち、光ビームBにおける合焦位置の上記情報トラックの位置からの上記情報記録面L0又はL1に垂直な方向及び水平な方向のずれを示すエラー信号)Seを当該検出信号Srfから抽出してサーボコントローラ9へ出力する。
【0034】
これにより、信号処理回路4は、システムコントローラ6との間で制御信号Sdの授受を行いつつ、入力されている増幅信号Sapに対して予め設定されている復号処理(すなわち、DVD1に記録されているオーディオ情報における符号化処理に対応する復号処理)を実行し、DVD1に記録されているオーディオ情報に対応する再生信号Sdoを生成してD/Aコンバータ5へ出力する。
【0035】
そして、D/Aコンバータ5は、当該再生信号Sdoをアナログ化し、アナログ再生信号Saoを生成してオーディオ回路7へ出力する。
【0036】
これにより、オーディオ回路7は、当該アナログ再生信号Saoに対してオーディオ情報を再生する際の独特の処理(例えば、いわゆるエンファシス処理又はダウンミックス処理等)を施し、図示しない外部のスピーカ等に出力する。
【0037】
これらの処理と並行して、上記エラー信号Seが入力されているサーボコントローラ9は、システムコントローラ6からの制御信号Sccに基づいて、当該エラー信号Seにより示される光ビームBにおける合焦位置の夫々の方向のずれを補償するべく上記フォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御を行うためのサーボ制御信号Sdcを生成し、サーボドライバ10へ出力する。
【0038】
このとき、当該サーボ制御信号Sdcには、後述する調整値を求めるための合焦位置の制御に必要な制御信号が含まれていると共に、当該調整値設定後における実際のフォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御に必要な制御信号が含まれている。
【0039】
次に、サーボドライバ10は、当該サーボ制御信号Sdcに基づいて、夫々のサーボ制御に必要な駆動信号を生成して光ピックアップ2内の図示しない各アクチュエータ等に出力する。
【0040】
すなわち、サーボドライバ10は、第1に、DVD1を予め設定されている回転数で回転させるためのスピンドルサーボ駆動信号Ssdを生成し、スピンドルモータ12に出力する。これにより、当該スピンドルモータ12がスピンドルサーボ駆動信号Ssdにより示される上記回転数でDVD1を回転させる。
【0041】
第2に、サーボドライバ10は、光ビームBの各情報記録面L0又はL1に垂直な方向の合焦位置を制御するためのフォーカスサーボ駆動信号Sfdを生成して光ピックアップ2内の図示しないフォーカスアクチュエータに出力する。これにより、当該フォーカスアクチュエータが光ビームBを合焦させる対物レンズの各情報記録面L0又はL1に垂直な方向の位置を制御し、当該垂直方向の合焦位置を制御する。
【0042】
第3に、サーボドライバ10は、光ビームBの各情報記録面L0又はL1に水平な方向の合焦位置を制御するためのトラッキングサーボ駆動信号Stdを生成して光ピックアップ2内の図示しないトラッキングアクチュエータに出力する。これにより、当該トラッキングアクチュエータが光ビームBを合焦させる対物レンズの各情報記録面L0又はL1に水平な方向の位置を制御し、当該水平方向の合焦位置を制御する。
【0043】
最後に、サーボドライバ10は、光ビームBの各情報記録面L0又はL1に水平な方向の合焦位置を更に制御するためのキャリッジサーボ駆動信号Scdを生成し、光ピックアップ2をDVD1の半径方向に移動させる送りモータ11へ出力する。これにより、当該送りモータ11が光ピックアップ2自体の各情報記録面L0又はL1に水平な方向(すなわち、DVD1の半径方向)の位置を制御することで、上記対物レンズの当該水平方向の稼動範囲を超えて光ビームBの合焦位置が当該水平方向にずれた場合に当該合焦位置を本来の位置にサーボ制御する。
【0044】
上述した再生動作及びサーボ制御動作と並行して、システムコントローラ6は、操作部8における使用者の指令操作に対応する指令信号Sinに基づいて、上記制御信号Scc及びSdを生成することにより上記各構成部材の動作を統括制御する。
【0045】
このとき、システムコントローラ6の動作に必要な情報は、ラム信号SramとしてRAM16に一時的に記憶される。
【0046】
更に、情報再生装置Pの動作状態は図示しない表示部において必要に応じて表示される。
【0047】
なお、後述する第1実施形態に係る情報再生処理において設定される各サーボ制御に必要な調整値は、一時的にメモリ6aに記録されると共に、必要に応じて読み出され当該サーボ制御に用いられる。
【0048】
次に、第1実施形態に係る情報再生処理について、図2を用いて説明する。
【0049】
なお、図2に示す情報再生処理は、主としてシステムコントローラ6の制御の下で実行される情報再生処理であり、上記フォーカスサーボ制御に用いられる調整値(フォーカスサーボループにおける増幅率(ゲイン)及び時定数等を含む。以下、単に調整値と称する。)の設定を行いつつDVD1に記録されているオーディオ情報を再生する情報再生処理である。
【0050】
また、図2に示す情報再生処理のうち、上記調整値の設定処理は電源投入時又は再生中止後の再生再開の度に行われる。
【0051】
図2に示すように、第1実施形態の情報再生処理においては、始めに、情報再生装置P内に装填されていたDVD1の交換(入換)が行われたか否かがいわゆるクランプ動作が実行されたか否か等に基づいて判定される(ステップS1)。
【0052】
そして、DVD1の交換が実行されているときは(ステップS1;YES)、次に、光ビームBの合焦位置を交換後のDVDにおける情報記録面に垂直な方向に往復移動させる等の方法により、当該情報記録面(情報記録面が一つのみである場合と二層の情報記録面がある場合とがある。)に対応する上記各調整値を求める(ステップS2)。
【0053】
次に、装填されているDVDが二層ディスク(すなわち、情報記録面を二層有する他のDVD1)であるか否かが、当該DVD1における識別情報等を検出することにより判定される(ステップS3)。
【0054】
そして、二層ディスクでないときは(ステップS3;NO)、ステップS2で求められた調整値がそのまま情報再生に使用できることとなるので、それをメモリ6a内に記憶し(ステップS4)、当該記憶した調整値を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ当該装填されている単層のDVDに記録されているオーディオ情報の再生を行って(ステップS5)処理を終了する。
【0055】
一方、ステップS3の判定において、装填されているDVDが二層ディスクのDVD1であるときは(ステップS3;YES)、次に、ステップS2において調整値を求めた情報記録面が何れの情報記録面であるかを判定する(ステップS6)。
【0056】
このステップS6の判定方法について具体的には、当該判定は、例えば、図1に示すDVD1において、光ビームBの合焦位置を図1中下から上に移動させて最初に検出される情報記録面を用いてステップS2の処理を行った場合には、当該調整値算出に用いられた情報記録面は情報記録面L0であると判定できるし、一方、光ビームBの合焦位置を図1中上から下に移動させて最初に検出される情報記録面を用いてステップS2の処理を行った場合には、当該調整値算出に用いられた情報記録面は情報記録面L1であると判定できる。
【0057】
そして、ステップS6の判定の結果、調整値算出に用いられた情報記録面が情報記録面L1であるときは(ステップS6;L1)、その求められた調整値をメモリ6a内に調整値B1として記憶し(ステップS7)、更に、情報記録面L1から情報記録面L0に光ビームBの合焦位置を一気に移動させるいわゆるフォーカスジャンプ処理を行うように対物レンズの動きを制御し(ステップS8)、当該フォーカスジャンプ後に移動した情報記録面L0を用いて新たに当該情報記録面L0に対応した調整値の算出を行う(ステップS9)。
【0058】
そして、その算出された調整値をメモリ6a内に調整値B0として記憶し(ステップS10)、上記ステップS7により記憶されている調整値B1(情報記録面L1に対応する調整値)からステップS10により記憶された調整値B0(情報記録面L0に対応する調整値)を減算することにより差分データBを算出してメモリ6a内に記憶し(ステップS11)、更に、当該算出されている調整値B0又はB1を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ情報記録面L0又はL1からのオーディオ情報の再生を行って(ステップS5)処理を終了する。
【0059】
他方、ステップS6の判定において、ステップS2における調整値算出に用いられた情報記録面が情報記録面L0であるときは(ステップS6;L0)、次に、その求められた調整値をメモリ6a内に調整値B0として記憶し(ステップS12)、更に、情報記録面L0から情報記録面L1に上記フォーカスジャンプ処理を行うように対物レンズの動きを制御し(ステップS13)、当該フォーカスジャンプ後に移動した情報記録面L1を用いて新たに当該情報記録面L1に対応した調整値の算出を行う(ステップS14)。
【0060】
そして、その算出された調整値をメモリ6a内に調整値B1として記憶し(ステップS15)、上記ステップS12により記憶されている調整値B0とステップS15により記憶された調整値B1との差分データBを算出してメモリ6a内に記憶し(ステップS11)、更に、当該算出されている調整値B0又はB1を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ情報記録面L0又はL1からのオーディオ情報の再生を行い(ステップS5)処理を終了する。
【0061】
次に、ステップS1の判定において、DVD1の交換が実行されておらず、既に上述した差分データBの算出及び記憶(上記ステップS11参照。)が完了しているDVD1が情報再生装置Pに装填されていると判断できるときは(ステップS1;NO)、その後、当該装填されているDVD1内のいずれかの情報記録面を用いて新たに上記調整値の算出を行う(ステップS16)。
【0062】
そして、上記ステップS3と同様の方法により、装填されているDVDが二層ディスクであるか否かが判定され(ステップS17)、二層ディスクでないときは(ステップS17;NO)、ステップS16で求められた調整値がそのまま情報再生に使用できることとなるので、それをメモリ6a内に記憶し(ステップS24)、当該記憶した調整値を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ当該装填されている単層のDVDに記録されているオーディオ情報の再生を行って(ステップS5)処理を終了する。
【0063】
一方、ステップS17の判定において、装填されているDVDが二層ディスクのDVD1であるときは(ステップS17;YES)、次に、上述した差分データBがメモリ6a内に記憶されているかを確認する(ステップS18)。
【0064】
このステップS18については、通常ならば上記差分データBがメモリ6a内に記憶されているはず(ステップS18;YES)であるが、上述したステップS2乃至S15の一連の処理において、例えば上記調整値が算出できないままにフォーカスサーボ制御が開始されていた場合(情報記録再生装置Pにおいては、上記調整値が何らかの原因で正確に算出できなかった場合であっても、予め設定されている既定調整値等を用いることによりフォーカスサーボ制御を実行することが可能なように構成されている。)には、このステップS18においては「NO」と判定されることとなり、このときには、上述したステップS6乃至S15の処理が再び実行されることとなる。
【0065】
ステップS18の判定において差分データBが記憶されているときは(ステップS18;YES)、次に、上記ステップS6の判定と同様の方法により、ステップS16において調整値を求めた情報記録面が何れの情報記録面であるかを判定する(ステップS19)。
【0066】
そして、ステップS19の判定の結果、ステップS16の調整値算出に用いられた情報記録面が情報記録面L1であるときは(ステップS19;L1)、その求められた調整値をメモリ6a内に調整値B1’として記憶し(ステップS20)、更に、当該新たな調整値B1’から記憶されている差分データBを減算することにより得られる調整値B0’を情報記録面L0に対応する新たな調整値と見做し、これをメモリ6aに記憶する(ステップS21)。このステップS21において、調整値B1’から差分データBを減算することにより調整値B0’を得ることとしているのは、上記ステップS11において、調整値B1から調整値B0を減算して差分データBを算出したことによる。
【0067】
その後は、当該記憶されている調整値B0’又はB1’を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ情報記録面L0又はL1からのオーディオ情報の再生を行い(ステップS5)処理を終了する。
【0068】
一方、ステップS19の判定において、ステップS16の調整値算出に用いられた情報記録面が情報記録面L0であるときは(ステップS19;L0)、その求められた調整値をメモリ6a内に調整値B0’として記憶し(ステップS22)、更に、当該新たな調整値B0’に対して記憶されている差分データBを加算することにより得られる調整値B1’を情報記録面L1に対応する新たな調整値と見做し、これをメモリ6aに記憶する(ステップS23)。このステップS23において、調整値B0’に対して差分データBを加算することにより調整値B1’を得ることとしているのは、上記ステップS11において、調整値B1から調整値B0を減算して差分データBを算出したことによる。
【0069】
その後は、当該記憶されている調整値B0’又はB1’を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ情報記録面L0又はL1からのオーディオ情報の再生を行い(ステップS5)処理を終了する。
【0070】
以上説明したように、第1実施形態に係る情報再生処理によれば、一の情報記録面L0又はL1に対応する調整値を再設定するとき、過去に設定された他の情報記録面L1又はL0に対応する調整値と、記憶されている差分データBと、を用いて当該調整値を再設定するので、調整値を再設定する場合に、対応する当該一の情報記録面について本来の設定処理を再度繰り返す必要がないこととなり、調整値の再設定のための時間を短縮し迅速にこれを完了させることができる。
【0071】
また、当該調整値がサーボ制御におけるゲイン値であるので、ゲイン値再設定のための時間を短縮することができる。
【0072】
更に、過去に設定された一の情報記録面L0又はL1に対応する調整値と他の情報記録面L1又はL0に対応する調整値との差分データBが記憶されるので、本来の設定処理を再度繰り返すことなく減算又は加算という簡易な処理のみにより調整値を短時間で再設定することができる。
【0073】
更にまた、二層ディスク内の各情報記録面について夫々調整値を再設定する場合に当該再設定のために必要な時間を短縮することができる。
【0074】
また、過去に情報が再生されたことのある情報記録面から再度情報を再生するとき、迅速にサーボ制御のための調整値を再設定することで短時間で情報再生を開始することができる。
【0075】
なお、上述した第1実施形態においては、最初にDVD1の交換が実行されたか否かのみを判定することにより新たに調整値算出処理を行うか或いは差分データBを用いた調整値算出処理を行うかを判定して情報再生処理を開始したが、これ以外に、二層ディスクとしての各DVD毎に固有の識別情報がある場合には、これと上記差分データBとを対応づけてメモリ6aに記憶しておくことにより、頻繁にDVDが交換される場合であっても、過去に装填されて再生されたことがあるDVDが再度装填されたときは、その識別情報を手掛かりに当該装填されているDVD内の各情報記録面に対応する差分データBを用いて各情報記録面に対応する調整値を算出することにより、短時間で各情報記録面に対応する調整値を再設定することができることとなる。
【0076】
また、この場合には、差分データBと当該識別情報とを対応づけて記憶するので、各DVDと差分データBとの対応づけを確実に行って正確に各調整値を再設定することができることにもなる。
【0077】
(II)第2実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態について、図3及び図4を用いて説明する。なお、図3は第2実施形態に係る情報再生装置の概要構成を示すブロック図であり、図4は第2実施形態に係る情報再生処理を示すフローチャートである。
【0078】
上述した第1実施形態においては、二層ディスクであるDVD1における各情報記録面L0又はL1からオーディオ情報を再生する情報再生装置Pに本発明を適用した場合について説明したが、以下に説明する第2実施形態は、夫々はオーディオ情報が記録されている情報記録面を一層のみ有するDVDが複数枚格納されているマガジンから一枚ずつ当該DVDを取り出し、当該取り出したDVD内に形成されている情報記録面に記録されているオーディオ情報を光学的に再生する、いわゆるオートチェンジャ機能を備えた情報再生装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0079】
先ず、第2実施形態に係る情報再生装置の構成及び全体動作について、図3を用いて説明する。
【0080】
図3に示すように、第2実施形態に係る情報再生装置PPは、第1実施形態に係る情報再生装置Pと同様の、光ピックアップ2、RFアンプ3、信号処理回路4、D/Aコンバータ5、システムコントローラ6、オーディオ回路7、操作部8、サーボコントローラ9、サーボドライバ10、送りモータ11、スピンドルモータ12及びRAM16に加えて、DVD20を六枚同時に夫々専用のトレイに載置した状態で格納できるマガジン13と、オートチェンジャ制御部14と、オートチェンジャ機構15と、により構成されている。
【0081】
次に、各部の全体動作について説明する。なお、図3において、上記図1と同様の部材については、同様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
【0082】
第2実施形態の情報再生装置PPにおいて、光ピックアップ2、RFアンプ3、信号処理回路4、D/Aコンバータ5、システムコントローラ6、オーディオ回路7、操作部8、サーボコントローラ9、サーボドライバ10、送りモータ11、スピンドルモータ12及びRAM16は、上述した第1実施形態における情報再生装置Pと同様の動作により、マガジン13から取り出されてスピンドルモータ12に装填されたDVD20内の情報記録面に対して光ビームBを照射し、その反射光に基づいて当該情報記録面に記録されているオーディオ情報を再生し外部へ出力する。
【0083】
なお、一の情報記録面(すなわち、一のDVD20)に対応する上記フォーカスサーボ制御のための調整値については、第1実施形態の場合と異なり、後述するような処理により算出される。
【0084】
このとき、オートチェンジャ制御部14は、再生開始時及びDVD20の交換時において、システムコントローラ6からの制御信号Sgcに基づき、操作部8において指定された再生されるべきDVD20が格納されているマガジン13内のトレイを選択して当該DVD20を取り出しスピンドルモータ12に装填するようにオートチェンジャ機構15を制御すべく制御信号Sgccを生成して当該オートチェンジャ機構15に出力する。
【0085】
これにより、オートチェンジャ機構15は、当該制御信号Sgccに基づいて、再生されるべきオーディオ情報が記録されているDVD20をそのマガジン13内のトレイからスピンドルモータ12へ移動し、当該スピンドルモータ12に装填する。
【0086】
次に、第2実施形態に係る情報再生処理について、図4を用いて説明する。
【0087】
なお、図4に示す情報再生処理は、第1実施形態の場合と同様に、主としてシステムコントローラ6の制御の下で実行される情報再生処理であり、フォーカスサーボ制御に用いられる調整値の設定を行いつつDVD20に記録されているオーディオ情報を再生する情報再生処理である。
【0088】
また、以下の説明においては、マガジン13内に格納されている六枚のDVD20については、当該マガジン13内において上から順にDVD20-1乃至20-6として識別・呼称する。
【0089】
更に、図4に示す情報再生処理のうち、上記調整値の設定処理は電源投入時又は再生中止後の再生再開の度に行われる。
【0090】
図4に示すように、第2実施形態の情報再生処理においては、始めに、情報再生装置PP内に装填されていたマガジン13自体の交換(入換)が行われたか否かがマガジンを支持する部材に設けられている図示しない検出部材により判定される(ステップS25)。
【0091】
そして、マガジン13の交換が実行されているときは(ステップS25;YES)、次に、上記DVD20-1乃至20-6のうち再生すべきオーディオ情報が記録されているX(Xは1以上6以下の自然数)番目のDVD20-Xが載置されているトレイ(X)(以下、当該X番目のDVD20-Xを載置しているトレイをトレイ(X)と表示する。)を操作部8において選択し、当該トレイ(X)に載置されているDVD20-Xをスピンドルモータ12に装填する等のいわゆるセットアップ処理を行う(ステップS26)。
【0092】
次に、光ビームBの合焦位置を交換後のDVD20-Xにおける(単一の)情報記録面に垂直な方向に往復移動させる等の方法により、当該情報記録面に対応する上記調整値を求め、それをDVD20-Xに対応する調整値A(X)としてメモリ6a内に記憶する(ステップS27)。
【0093】
そして、当該記憶した調整値A(X)を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつ当該装填されているDVD20-Xに記録されているオーディオ情報の再生を行う(ステップS28)。
【0094】
次に、DVD20-Xを他のDVD20に交換する旨の指示が操作部8において実行されたか否かが判定され(ステップS29)、交換指示が為されていないときは(ステップS29;NO)DVD20の再生処理全体を終了し、一方、交換指示が為されているときは(ステップS29;YES)、再度ステップS25に戻って上述した処理を繰り返す。
【0095】
なお、マガジン13が交換された際に実行される上記ステップS25乃至S29の処理により算出される調整値A(X)は、同じマガジン13内の他のDVD20に対応する当該調整値を算出する際の基準調整値A(X)として以後の処理に供される。
【0096】
一方、ステップS25の判定において、マガジン13の交換が実行されておらず、既に上述した基準調整値A(X)の算出が完了しているときは(ステップS25;NO)、次に、操作部8の指示により再生しようとしているDVD20を載置しているトレイが、情報再生装置PPの電源を投入した後最初に再生するDVD20を載置したトレイであるか否かが判定される(ステップS30)。
【0097】
そして、電源投入後最初に再生するDVD20を載置したトレイであるときは(ステップS30;YES)、当該投入された電源がオンとなっている期間内に行われる各DVD20に対応する調整値の算出に用いられる上記基準調整値A(X)を新たに算出すべく上記ステップS26以降の処理に移行する。
【0098】
他方、ステップS30の判定において、再生すべきDVD20を載置したトレイが電源投入後最初に再生するDVD20を載置したトレイでないときは(ステップS30;NO)、次に、その再生するDVD20-Y(以下、基準調整値A(X)が算出された後に再生されるDVD20-X以外の他のDVD20をDVD20-Y(Yは1以上6以下の自然数)とする。)を載置したトレイ(Y)(以下、当該DVD20-Yを載置しているトレイをトレイ(Y)と表示する。)を操作部8において選択し、当該トレイ(Y)に載置されているDVD20-Yをスピンドルモータ12に装填する等のいわゆるセットアップ処理を行う(ステップS31)
次に、後述する差分データN(Y)(すなわち、マガジン13内に格納されているDVD20-Yに対応する調整値A(Y)と上記基準調整値A(X)との差を示す差分データN(Y))が既にメモリ6a内に存在しているか否かが確認される(ステップS32)。
【0099】
そして、当該差分データN(Y)が未だ算出されておらずメモリ6a内に記憶されていないときは(ステップS32;NO)、次に、現在選択されている(ステップS31参照)トレイ(Y)に載置されているDVD20-Yを用いてステップS27と同様にDVD20-Y内の情報記録面に対応する上記調整値を求め、それをDVD20-Yに対応する調整値A(Y)としてメモリ6a内に記憶する(ステップS33)。
【0100】
次に、現在選択されているDVD20-Yの番号Yが基準調整値A(X)の算出に供されたDVD20-Xの番号Xより大きいか否かが判定される(ステップS34)。
【0101】
そして、番号Yが番号Xよりも大きくないときは(ステップS34;NO)、ステップS33において算出された調整値A(Y)から基準調整値A(X)を減算し、その結果を、調整値A(Y)の基準調整値A(X)に対する上記差分データN(Y)としてメモリ6a内に記憶し(ステップS35)ステップS29へ移行して以後上述したステップS29以降の処理を実行する。
【0102】
一方、ステップS34の判定において、番号Yが番号Xよりも大きいときは(ステップS34;YES)、基準調整値A(X)から上記調整値A(Y)を減算し、その結果を、調整値A(Y)の基準調整値A(X)に対する上記差分データN(Y)としてメモリ6a内に記憶し(ステップS36)ステップS29へ移行して以後上述したステップS29以降の処理を実行する。
【0103】
他方、ステップS32の判定において、それまでに実行されたステップS33乃至S36の処理により既に差分データN(Y)が算出されてメモリ6a内に記憶されているときは(ステップS32;YES)、その差分データN(Y)を用いて調整値A(Y)を新たに算出すべく、先ず、現在選択されているDVD20-Yの番号Yが基準調整値A(X)の算出に供されたDVD20-Xの番号Xより大きいか否かが判定される(ステップS37)。
【0104】
そして、番号Yが番号Xよりも大きいときは(ステップS37;YES)、基準調整値A(X)から差分データN(Y)を減算して得られた値を、再生すべきオーディオ情報が記録されているDVD-Y内の情報記録面に対応する新たな調整値A(Y)と見做し、これをメモリ6aに記憶する(ステップS38)。このステップS38において、基準調整値A(X)から差分データN(Y)を減算することにより新たな調整値A(Y)を得ることとしているのは、上記ステップS36において、基準調整値A(X)からそのときの調整値A(Y)を減算して差分データN(Y)を算出したことによる。
【0105】
その後は、当該記憶されている新たな調整値A(Y)を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつDVD20-Y内の情報記録面からのオーディオ情報の再生を行い(ステップS39)処理を終了する。
【0106】
一方、ステップS37の判定において、番号Yが番号Xよりも大きくないときは(ステップS37;NO)、基準調整値A(X)に差分データN(Y)を加算して得られた値を、上記新たな調整値A(Y)と見做し、これをメモリ6aに記憶する(ステップS40)。このステップS40において、基準調整値A(X)に差分データN(Y)を加算することにより新たな調整値A(Y)を得ることとしているのは、上記ステップS35において、そのときの調整値A(Y)から基準調整値A(X)を減算して差分データN(Y)を算出したことによる。
【0107】
その後は、当該記憶されている新たな調整値A(Y)を用いてフォーカスサーボ制御を行いつつDVD20-Y内の情報記録面からのオーディオ情報の再生を行い(ステップS39)処理を終了する。
【0108】
以上説明したように、第2実施形態に係る情報再生処理によれば、DVD20-Yの情報記録面に対応する調整値A(Y)を再設定するとき、過去に設定された基準調整値A(X)と、記憶されている差分データN(Y)と、を用いて当該調整値A(Y)を再設定するので、調整値A(Y)を再設定する場合に、対応する当該一のDVD20-Y内の情報記録面について本来の設定処理を再度繰り返す必要がないこととなり、調整値A(Y)の再設定のための時間を短縮し迅速にこれを完了させることができる。
【0109】
更に、過去に設定された基準調整値A(X)と調整値A(Y)との差分データN(Y)が記憶されるので、本来の設定処理を再度繰り返すことなく減算又は加算という簡易な処理のみにより調整値A(Y)を短時間で再設定することができる。
【0110】
更にまた、同時にマガジン13内に装填される複数のDVD20内に夫々形成されている情報記録面について夫々調整値A(Y)を再設定する場合に、当該再設定のために必要な時間を短縮することができる。
【0111】
また、過去に情報が再生されたことのあるDVD20-Yから再度情報を再生するとき、迅速にサーボ制御のための調整値A(Y)を再設定することにより短時間で情報再生を開始することができる。
【0112】
(III)変形形態
次に、本発明に係る変形形態について説明する。
【0113】
先ず、第1の変形形態について、図5を用いて説明する。
【0114】
上述した第1又は第2実施形態では、二層ディスクであるDVD1又は単層ディスクであるDVD20に記録されているオーディオ情報を再生する情報再生装置P又はPPに対して本発明を適用した場合について説明したが、これ以外に、図5に示すように、記録可能なDVD1’に対して外部から入力される記録情報Srを記録することも可能な情報記録再生装置PRに対して本発明を適用することもできる。
【0115】
この場合には、例えば、図1に示す情報再生装置Pの構成に加えて、図5に示すように、外部からの記録情報Srを符号化して符号化情報Senを生成する記録手段としての符号化回路30と、当該符号化情報Senに基づいて光ピックアップ2内の図示しない半導体レーザを駆動することにより記録情報Srに対応する記録用の光ビームを照射させるための駆動信号Srrを生成して当該半導体レーザに出力するドライバ31と、を備えて上記情報記録再生装置PRが構成されることとなる。
【0116】
このとき、上述したフォーカスサーボ制御又はトラッキングサーボ制御は第1実施形態の場合と同様に実行され、更にそのための上記調整値の設定処理も図2に示す手順により実行される。
【0117】
なお、上記した符号化回路30及びドライバ31を図3に示す情報再生装置PPに含ませることにより、記録可能なDVDを複数枚含むオートチェンジャ機能を有する情報記録再生装置として構成することもできる。
【0118】
更に、第2の変形形態として、上述した第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせることにより、二層ディスクであるDVD1を複数枚格納するマガジンを備えた情報再生装置に対して本発明を適用することもできる。
【0119】
この場合には、予め設定された一のDVD1内の何れかの情報記録面を基準として第2実施形態と同様の基準調整値を算出し、当該基準調整値と他のDVD1内の情報記録面に対応する調整値との差分データをメモリ6aに記憶しておくことにより、当該他のDVD1内の情報記録面に対応する調整値を再設定する場合には、上記基準調整値と記憶されている差分データとを用いて短時間で当該再設定を完了させることができることとなる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、一の情報記録面に対応する特定調整値を再設定するとき、過去に設定された他調整値と記憶されている関係値とを用いて当該特定調整値を再設定すると共に、他の情報記録面に対応する他調整値を再設定するとき、過去に設定された特定調整値と当該関係値とを用いて当該他調整値を再設定するので、夫々の調整値を再設定する場合に、対応する各情報記録面について本来の設定処理を再度繰り返す必要がないこととなり、調整値の再設定のための時間を短縮し迅速にこれを完了させることができる。
【0121】
従って、各情報記録面に対応するサーボ制御のための調整値の設定を迅速に完了させることにより、当該各情報記録面に対する情報の記録又は当該各情報記録面からの情報の再生を迅速に開始することができる。
【0122】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、各調整値が夫々サーボ制御におけるゲイン値であるので、各ゲイン値の再設定のための時間を短縮することができる。
【0123】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、関係値と識別情報とを対応づけて記憶するので、情報記録面と関係値との対応づけを確実に行って正確に各調整値を再設定することができる。
【0124】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、過去に設定された特定調整値と他調整値との差が関係値として記憶されているので、本来の設定処理を再度繰り返すことなく減算という簡易な処理のみにより特定調整値又は他調整値のいずれか一方を短時間で再設定することができる。
【0125】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、一の情報記録面と他の情報記録面とが、一の光ディスク内に離隔積層されて夫々形成されているので、一の光ディスク内に形成されている一の情報記録面と他の情報記録面とについて夫々調整値を再設定する場合に当該再設定のために必要な時間を短縮することができる。
【0126】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、一の情報記録面は一の光ディスク内に形成されていると共に、他の情報記録面は他の光ディスク内に形成されているので、同時に装填される複数の光ディスク内に夫々形成されている一の情報記録面と他の情報記録面とについて夫々調整値を再設定する場合に、当該再設定のために必要な時間を短縮することができる。
【0127】
請求項7に記載の発明によれば、一の情報記録面に対応する特定調整値を再設定するとき、過去に設定された他調整値と記憶されている関係値とを用いて当該特定調整値を再設定すると共に、他の情報記録面に対応する他調整値を再設定するとき、過去に設定された特定調整値と当該関係値とを用いて当該他調整値を再設定するので、過去に情報が記録されたことのある情報記録面に再度情報を記録するとき、迅速にサーボ制御のための調整値を再設定することにより短時間で情報記録を開始することができる。
【0128】
請求項8に記載の発明によれば、一の情報記録面に対応する特定調整値を再設定するとき、過去に設定された他調整値と記憶されている関係値とを用いて当該特定調整値を再設定すると共に、他の情報記録面に対応する他調整値を再設定するとき、過去に設定された特定調整値と当該関係値とを用いて当該他調整値を再設定するので、過去に情報が再生されたことのある情報記録面から再度情報を再生するとき、迅速にサーボ制御のための調整値を再設定することで短時間で情報再生を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る情報再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る情報再生処理を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態に係る情報再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施形態に係る情報再生処理を示すフローチャートである。
【図5】変形形態に係る情報記録再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1’、20、20-1、20-2、20-3、20-4、20-5、20-6…DVD2…光ピックアップ
3…RFアンプ
4…信号処理回路
5…D/Aコンバータ
6…システムコントローラ
6a…メモリ
7…オーディオ回路
8…操作部
9…サーボコントローラ
10…サーボドライバ
11…送りモータ
12…スピンドルモータ
13…マガジン
14…オートチェンジャ制御部
15…オートチェンジャ機構
16…RAM
30…符号化回路
31…ドライバ
P、PP…情報再生装置
PR…情報記録再生装置
L0、L1…情報記録面
B…光ビーム
Srf…検出信号
Sap…増幅信号
Se…エラー信号
Sd、Scc、Sgc、Sgcc…制御信号
Sdo…再生信号
Sao…アナログ再生信号
Sdc…サーボ制御信号
Ssd…スピンドルサーボ駆動信号
Sfd…フォーカスサーボ駆動信号
Std…トラッキングサーボ駆動信号
Scd…キャリッジサーボ駆動信号
Sin…指令信号
Sram…ラム信号
Sr…記録情報
Sen…符号化情報
Srr…駆動信号
Claims (8)
- 情報記録面に対する光学的な情報の記録又は前記情報記録面からの当該情報記録面に記録されている情報の光学的な再生のうち少なくともいずれか一方におけるサーボ制御のための調整値を設定するサーボ調整装置において、
一の前記情報記録面に対応する前記調整値である特定調整値を設定する特定設定手段と、
一の前記情報記録面とは異なる他の前記情報記録面に対応する前記調整値である他調整値を設定する他設定手段と、
前記特定調整値と前記他調整値との関係を示す関係値を算出する算出手段と、
前記算出された関係値を記憶する記憶手段と、
前記特定調整値を再設定するとき、過去に設定された前記他調整値と前記関係値とを用いて当該特定調整値を再設定すると共に、前記他調整値を再設定するとき、過去に設定された前記特定調整値と前記関係値とを用いて当該他調整値を再設定する再設定手段と、
を備えることを特徴とするサーボ調整装置。 - 請求項1に記載のサーボ調整装置において、
各前記調整値は、夫々前記サーボ制御におけるゲイン値であることを特徴とするサーボ調整装置。 - 請求項1又は2に記載のサーボ調整装置において、
前記記憶手段は、
前記関係値と、
当該関係値が対応する前記情報記録面を識別するための識別情報と、
を対応づけて記憶することを特徴とするサーボ調整装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のサーボ調整装置において、
前記関係値は、過去に設定された前記特定調整値と過去に設定された前記他調整値との差であり、
前記再設定手段は、前記特定調整値を再設定するとき、過去に設定された前記他調整値から前記関係値を減算して当該特定調整値を再設定すると共に、前記他調整値を再設定するとき、過去に設定された前記特定調整値から前記関係値を減算して当該他調整値を再設定することを特徴とするサーボ調整装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のサーボ調整装置において、
一の前記情報記録面と他の前記情報記録面とは、一の光ディスク内に離隔積層されて夫々形成されていることを特徴とするサーボ調整装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のサーボ調整装置において、
一の前記情報記録面は一の光ディスク内に形成されていると共に、他の前記情報記録面は一の前記光ディスクと共に同時に装填される他の光ディスク内に形成されていることを特徴とするサーボ調整装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のサーボ調整装置と、
前記再設定された調整値を用いた前記サーボ制御を行いつつ、一の前記情報記録面又は他の前記情報記録面のうちいずれか一方に前記情報を記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のサーボ調整装置と、
前記再設定された調整値を用いた前記サーボ制御を行いつつ、一の前記情報記録面又は他の前記情報記録面のうちいずれか一方に記録されている前記情報を再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。
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