JP3672791B2 - 後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置から排出される用紙に対してステープル処理等の後処理を施して排出するための後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置から排出される用紙に対してステープル処理を施して排出する後処理装置では、特開平2−144370号公報に示されるように、ステープル処理が施される前の複数枚の用紙を載置・整合するステープルトレイと、該ステープルトレイ上で整合された後、ステープル処理が施された用紙束を排出する用紙積載トレイとが横に並んだ状態で配置されていることから、後処理装置の幅が大きくなるという問題があった。また、ステープルトレイでステープル処理された用紙束を用紙積載トレイへ搬送する手段が必要であり、装置の大型化を招来していた。
【0003】
また、特開昭59−78069号公報には、ステープルトレイの下方にステープル処理済みの用紙束を排出する用紙積載トレイが配置された構成が開示されており、これにより後処理装置の装置幅を低減することができる。しかしながら、上記構成では、ステープルトレイから用紙積載トレイへ用紙を搬送する手段が別に必要であり、装置の構成が複雑化してコストアップを将来していた。
【0004】
特開平1−214576号公報や特開平2−28470号公報には、ステープルトレイ上でステープルされた用紙束を積載トレイ上に落下させ、ステープルトレイから用紙積載トレイへ用紙束を搬送する搬送手段を省略した構成が開示されている。
【0005】
しかしながら、上記構成では、用紙束を落下させる時に用紙束の端部から落下させるので、積載トレイ上における用紙束の載置性が悪く(用紙束が揃わない)落下後の用紙束を整理積載する別の手段が必要であった。
【0006】
さらに、特開平8−277059号公報では、ステープルトレイの底板を観音扉状に回動してステープルされた用紙を積載トレイ上に落下させる後処理装置が開示されている。
【0007】
この構成では、ステープルトレイ上の用紙束は略水平を維持して積載トレイ上に落下されるため、特開平1−214576号公報や特開平2−28470号公報の構成に比べ、用紙束の載置性は良くなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開平8−277059号公報に記載の後処理装置では、ステープルトレイの底板を回動して用紙束を落下させるので、上記底板の先端部が回動して下方に移動する距離に応じて、積載トレイとステープルトレイの間隔を広くする必要があり、装置の高さが高くなり、大型化を将来するという問題点、およびステープルされた用紙束の落下距離が大きくなるので、積載トレイ上での用紙束の載置性が不安定化し易いという問題点を有している。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ステープル処理などの後処理された後の用紙束の積載トレイ(排出トレイ)上での載置性が良好であり、且つ、装置の小型化(幅方向および高さ方向)を図ることができる後処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の後処理装置は、以上の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束を排紙トレイ上に排出する後処理装置において、排紙トレイは、後処理用トレイの下方に配置され、後処理用トレイは、後処理用トレイの底部に、その中央部から分割形状となっている各底板を有しており、各底板は、後処理用トレイ上に載置されていた用紙束を排紙トレイ上へ落下させるための搬出路を、後処理トレイ上に載置された用紙面に沿ってスライドして形成するように設けられていることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置しているので、後処理装置の幅つまり大きさを小さくでき、また、後処理後の用紙束を後処理用トレイの下方に位置している排紙トレイに対し、後処理用トレイの各底板を後処理トレイ上に載置された用紙面に沿ってスライドさせて、用紙束を排紙トレイ上へ落下させるための搬出路を形成し、その搬出路から上記用紙束を落下させるので、後処理用トレイから排紙トレイヘの搬送手段が不要となる。
【0012】
また、上記構成では、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置していること、かつ、後処理用トレイの各底板が中央部からスライドして後処理用トレイ上の用紙束を中央部から排紙トレイ上へ落下させるので、用紙束は水平姿勢を保って落下することができ、排紙トレイ上の用紙束の載置状態を良好にできる。
【0013】
その上、上記構成では、後処理用トレイの各底板は中央部から用紙束の用紙面に沿ってスライドして搬出路を形成するので、各底板が下方に観音開きする従来と比べて、後処理用トレイと排紙トレイとの間隔を狭くでき、用紙束の落差も小さくできるから、排紙トレイ上の用紙束の載置状態をより良好にできる。
【0014】
さらに、上記構成では、底板が下方に回転するための空間を従来のように確保する必要がなく、排紙トレイ上での、用紙束の載置上限容量をより多くに設定することが可能となる。
【0015】
また、上記構成においては、中央部にて分割しない後処理トレイの底板を片側に移動させる場合に比して、後処理トレイの各底板の移動量を低減できて、排出路をより迅速に形成でき、後処理された用紙束の搬出動作の時間を短縮化できるから、後処理装置の高速化を図れると共に、上記場合に比して、各底板の移動量を抑制できるから、後処理装置の小型化を図れる。
【0016】
本発明の他の後処理装置は、前記の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束を排紙トレイ上に排出する後処理装置において、排紙トレイは、後処理用トレイの下方に配置され、排紙トレイを上下方向に移動させる昇降手段が設けられ、昇降手段を制御する制御手段が、後処理用トレイから排紙トレイ上へ用紙束を落下させる落差を制御するように設けられていることを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、昇降手段と、制御手段とを設けたことにより、後処理用トレイから排紙トレイヘの用紙束の落差を、例えば所定の範囲内にて一定に設定できるので、排紙トレイヘの用紙束の載置をより安定化できる。
【0018】
上記後処理装置では、後処理用トレイから排紙トレイ上へ用紙束を落下させる落差が、後処理用トレイにおける少なくとも後処理可能枚数の厚さ以上となるように設定されていることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、後処理用トレイと排紙トレイの間隔を後処理可能枚数の厚さ以上としたので、後処理用トレイ上でステープル等の後処理された用紙束が確実に排紙トレイ上に落下させて載置できるので、排紙トレイ上における、用紙束の載置を安定化できる。
【0020】
上記後処理装置においては、各底板は、互いに離間するように設定されていることが好ましい。上記構成によれば、後処理用トレイの各底板をスライドして開き用紙束を排紙トレイ上に落下させるとき、各底板の移動ストロークを短くできて、用紙束の排紙トレイへの搬出時間を短縮でき、かつ、各底板のスライドに要する装置幅を小さくできる。
【0021】
上記後処理装置では、後処理用トレイの各底板における、互いに離間した開口間隔は載置される用紙幅の10〜46%であることが望ましい。上記構成によれば、後処理用トレイの各底板をスライドして開き用紙束を排紙トレイへ落下させるとき、各底板移動ストロークを短くできる。各底板のスライドに要する装置幅を小さくできる。その上、上記構成では、開口間隔を用紙幅の10〜46%とすることにより、後処理用トレイ上に用紙や用紙束を撓むことを回避して安定して載置できる。
【0022】
上記後処理装置においては、さらに、後処理用トレイ上に載置された用紙を幅方向に当接によって整合する整合部が、後処理用トレイ内で用紙搬送方向と直交する方向にスライド駆動可能に設けられ、上記整合部を駆動する整合部駆動手段が、各底板をスライドさせて後処理用トレイ上の用紙束を落下させるとき、上記整合部における用紙束との当接位置は用紙束の端部と略同じ幅に制御するように設けられていることが好ましい。
【0023】
上記構成によれば、各底板をスライドさせて後処理用トレイ上の用紙束を落下させるとき、整合部が用紙束の端部に当接していて用紙束の落下ガイドとなるので、用紙束の排紙トレイ上ヘの載置状態をより良好にできる。
【0024】
上記後処理装置では、さらに、各底板の開口部に、用紙落下方向に沿って延びる用紙落下ガイドが設けられていることが望ましい。上記構成によれば、後処理用トレイで用紙束を支持する各底板の開口部に、用紙落下方向に沿って延びる用紙落下ガイドを設けたので、各底板の間から用紙束が排紙トレイ上に落下させたとき、排紙トレイ上に用紙束が上記用紙落下ガイドにより揃って落下するので、用紙束の排紙トレイ上での載置状態をより一層良好にできる。
【0025】
本発明のさらに他の後処理装置は、前記の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、画像形成装置より排出された用紙を後処理用トレイまたは排紙トレイへ搬送する搬送手段が第1搬送部材と第2搬送部材とを有して設けられ、上記第1および第2搬送部材は、それぞれ、用紙ガイドの両端にローラを配置し、両ローラを駆動部材で回転可能に接続され、上流側のローラ軸を支点に用紙ガイドと共に回動自在に設けられていると共に、第1搬送部材の回動支点となる側のローラと第2搬送部材の回動支点となる側のローラとが用紙を挟んで搬送するためのニップを形成し、上記第1および第2搬送部材を共に第1の位置とした時には、用紙を後処理用トレイ上に排出可能となり、上記第1および第2搬送部材を共に、第1の位置より下方に回動した第2の位置とした時には、用紙を排紙トレイ上に排出可能となっていることを特徴としている。
【0026】
上記構成によれば、後処理用トレイの下方の排紙トレイヘ後処理用トレイから落下させる構成で、共通の搬送手段を用いて後処理用トレイまたは排紙トレイへ用紙を搬送でき、装置の幅を小さくすることができる。搬送手段の位置の切り換えによって搬送するトレイを変えることが可能なので、用紙の搬送方向を切り換えるゲート手段を設けることを省ける。搬送手段そのものが搬送方向切り換えゲートの機能を有しているので各トレイヘの搬送を確実にできる。
【0027】
本発明のさらに他の後処理装置は、前記の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、画像形成装置より排出された用紙を後処理用トレイまたは排紙トレイへ搬送する搬送手段が第1搬送部材と第2搬送部材とを有して設けられ、上記第1および第2搬送部材は、それぞれ、用紙の搬送方向に沿って2個のローラと、両ローラ間に張架された用紙を搬送する無端ベルトとを有し、上流側のローラ軸を支点に回動自在に設けられていると共に、第1搬送部材の回動支点となる側のローラと第2搬送部材の回動支点となる側のローラが上記無端ベルトを介して用紙を挟んで搬送するためのニップを形成し、上記第1および第2搬送部材を共に第1の位置とした時には、用紙を後処理用トレイ上に排出可能となり、上記第1および第2搬送部材を共に、第1の位置より下方に回動した第2の位置とした時には、用紙を排紙トレイ上に排出可能となっていることを特徴としている。
【0028】
上記構成によれば、後処理用トレイの下方の排紙トレイヘ後処理用トレイから落下させる構成で、共通の搬送手段を用いて後処理用トレイまたは、排紙トレイへ搬送でき、装置の幅を小さくすることができる。搬送手段の位置の切り換えによって搬送するトレイを変えることが可能なので、用紙の搬送方向を切り換えるゲート手段を設けることを省ける。搬送手段そのものが搬送方向切り換えゲートの機能を有しているので各トレイヘの搬送を確実にできる。
【0029】
その上、上記構成では、両ローラの一方に駆動力を伝達すれば、張架された無端ベルトにより他方のローラに駆動力が伝達されるので、両ローラの双方に駆動力を伝達する部材を省けるので、部品数を削減できる。ローラ間に無端ベルトを装着し用紙を搬送するので、搬送方向に沿って設けられた両ローラ間に用紙ガイドを設けることを省ける。
【0030】
上記後処理装置においては、さらに、第1搬送部材と第2搬送部材はそれぞれ回動支点を中心として個々に第1の位置および第2の位置に移動可能で、第1搬送部材を第1の位置、第2搬送部材を第2の位置に移動したとき、後処理用トレイに搬送された用紙を上記第2搬送部材の下流側のローラによって整合するように設定してもよい。
【0031】
上記構成によれば、例えば、第2搬送部材を第1搬送部材の下側に設定すれば、第1搬送部材と第2搬送部材とにより後処理用トレイ上に搬送される用紙は、第1搬送部材の両ローラの上側を通ることになる。その後、用紙を後処理用トレイに搬送した後に、後処理用トレイ上に用紙を搬送する搬送手段における第1搬送部材および第2搬送部材の各位置の切り替えにより、第2搬送部材の下流側のローラの下側を後処理用トレイ上の用紙の上面に当接させることができる。
【0032】
このとき、上記ローラを用紙を搬送したときと同方向に回転させることにより、用紙を用紙搬送方向き逆方向に移動させて、例えば後処理用トレイ内の後側面部に当接させて整合可能であるので、用紙搬送方向への整合手段を特別に設ける必要がない。また、他の用紙搬送方向への整合手段と併用すれば、後処理用トレイ内の用紙の整合をより確実にできる。
【0033】
本発明のさらに他の後処理装置は、前記の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、上記排紙トレイが用紙束の収納上限にあるか否かを検知する検知手段と、上記検知手段により上記排紙トレイが収納上限にあり、かつ、画像形成装置から後続の用紙があるとき、後処理用トレイに後続の用紙を1ジョブ分載置して後処理を行い、後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させることを停止する共に、上記用紙束を後処理用トレイに載置した状態で画像形成処理を停止する制御手段とを有していることを特徴としている。
【0034】
上記構成によれば、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置しているので、後処理装置の幅を小さくできると共に、排紙トレイ上の用紙束群と後処理用トレイ上の用紙束を作成してから停止するので後処理時の積載能力を最大限に利用できる。
【0035】
上記後処理装置においては、排紙トレイの用紙束が収納上限未満となったとき、制御手段は、後続の後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させるようになっていることが望ましい。
【0036】
上記構成では、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取り出す必要がないので、操作者を煩わせることがない。後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取り出す必要がないので、操作者に対し、後処理用トレイ内に操作者の手を入れることによる危険を回避できる。
【0037】
上記後処理装置では、上記制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていてもよい。
【0038】
上記構成によれば、一度停止した、画像形成処理および後処理を自動的に再開するので、操作者が特別な操作を必要とせず、操作者の手間を省ける。
【0039】
上記後処理装置においては、さらに、画像形成処理および後処理の停止の解除または維持を入力する入力手段が設けられ、制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除または維持することを入力手段により選択可能となっていてもよい。
【0040】
上記構成によれば、一度停止した、画像形成処理および後処理の再開を、操作者が選択できるので、突如、機械が動作し始めるような、操作者の不安を解消できる。
【0041】
上記後処理装置においては、さらに、上記排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、検知手段により、排紙トレイ上の用紙束の最上面と後処理用トレイとの距離を用紙束の落下に合わせて調節するように上記昇降手段を制御する排紙トレイ制御手段が設けられていることが望ましい。
【0042】
上記構成によれば、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙束を取る手間を省けるので、操作者を煩わせることがない。後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙束を取る必要がないので、後処理などの後処理工程に操作者の手を入れることに伴う操作者への危険を防止できる。
【0043】
上記後処理装置では、制御手段は、排紙トレイの位置調節が完了したときに、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていてもよい。上記構成によれば、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者を煩わせることがない。
【0044】
その上、上記構成では、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者に危険を伴わない。一度停止した、画像形成処理および後処理を再開するので、操作者が特別な操作を必要としない。
【0045】
さらに、上記構成では、排紙トレイを最上位置に上昇させた後、後処理用トレイに残った用紙束を排紙トレイに落下させ、画像形成処理と後処理を再開するので、後続の用紙束の排紙トレイ上への載置性が良好になる。
【0046】
上記後処理装置においては、制御手段は、排紙トレイの用紙束が収納上限未満となり、かつ、更に後続の用紙がない場合、所定時間後に、後続の後処理された用紙束を排紙トレイへ落下させるようになっていてもよい。
【0047】
上記構成によれば、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者を煩わせることがなく、さらに、上記構成では、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者に危険を伴わない。
【0048】
その上、上記構成では、満杯後、更に後続の用紙がない状態で排紙トレイ上の用紙を取り除いた時、排紙トレイの高さに関わらず、後処理用トレイに残された用紙束を排紙トレイに落下させるので、操作者がすぐに用紙束を手にすることができる。
【0049】
また、上記構成では、排紙トレイ上の用紙を取り除いて、直ちに後処理用トレイに残された用紙束を落下させると、操作者が排紙トレイ内の用紙を持ち上げたタイミング等でも用紙束が落下する可能性があり、それによって持ち上げた用紙束群が崩れたり、落下した用紙束が予測できない場所に落ちてしまうことが考えられ、所定時間待つことで、確実に排紙トレイへ用紙束を落下でき、操作者に不安を与えない。
【0050】
本発明のさらに他の後処理装置は、前記の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、上記排紙トレイが用紙束の収納上限にあるか否かを検知する検知手段と、上記検知手段により上記排紙トレイが収納上限にあり、かつ、画像形成装置から後続の用紙があるとき、後処理用トレイに後続の用紙を1ジョブ分載置して後処理を行い、後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させると共に、後処理用トレイを開放した状態で画像形成処理を停止する制御手段とを有していることを特徴としている。
【0051】
上記構成によれば、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置しているので、後処理装置の幅を小さくできると共に、排紙トレイ上の用紙束群と後処理用トレイ上の用紙束を排紙トレイへ落下させてから停止するので後処理時の積載能力を最大限に利用できる。
【0052】
その上、上記構成では、最後の用紙束が後処理用トレイに当たる状態であっても、後処理用トレイを開放状態で停止させるので、排紙トレイ上に最終用紙束まで良好に載置できる。
【0053】
さらに、上記構成では、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者を煩わせることがない。後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者に危険を伴わない。
【0054】
上記後処理装置においては、制御手段は、排紙トレイの用紙束が収納上限未満となったとき、開放状態の後処理用トレイを閉鎖するようになっていることが好ましい。
【0055】
上記構成によれば、最後の用紙束が後処理用トレイに当たる状態であっても、後処理用トレイを開放状態で停止させているので、上記用紙束を排紙トレイ上に良好に載置できる。排紙トレイの用紙束を取り除いた後で後処理用トレイを閉鎖するので、後処理用トレイに用紙束が引っかかるような不具合を回避できる。
【0056】
上記後処理装置では、制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていることが望ましい。上記構成によれば、一度停止した、画像形成処理および後処理を自動的に再開するので、操作者の特別な操作を省くことができる。
【0057】
上記後処理装置においては、さらに、画像形成処理および後処理の停止の解除または維持を入力する入力手段が設けられ、制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除または維持することを入力手段により選択可能となっていてもよい。
【0058】
上記構成によれば、一度停止した、画像形成処理および後処理の再開を、操作者が選択できるので、突如、機械が動作し始めるような、操作者の不安を解消できる。
【0059】
上記後処理装置では、さらに、上記排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、検知手段により、排紙トレイ上の用紙束の最上面と後処理用トレイとの距離を用紙束の落下に合わせて調節するように上記昇降手段を制御する排紙トレイ制御手段が設けられ、制御手段は、排紙トレイを最上位置に移動させ、かつ、後処理用トレイを閉鎖したときに、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていてもよい。
【0060】
上記構成によれば、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者を煩わせることがない。後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者に危険を伴わない。
【0061】
その上、上記構成では、一度停止した、画像形成処理および後処理を自動的に再開するので、操作者が特別な操作を必要としない上、排紙トレイを最上位置に上昇させた後、画像形成処理と後処理を再開するので、後続の用紙の排紙トレイ上への載置性が良好になる。
【0062】
本発明のさらに他の後処理装置は、前記の課題を解決するために、画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、上記排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、上記排紙トレイの用紙束の上面と後処理用トレイとの距離を検出する検出手段が設けられ、昇降手段を制御する制御手段が、後処理用トレイから排紙トレイへ用紙束を落下させる、落差を、後処理枚数に応じて変化させるように設けられていることを特徴としている。
【0063】
上記構成によれば、後処理用トレイから排紙トレイヘの用紙の落差を後枚数に応じて変化させるので、排紙トレイヘの用紙の載置を安定させることができる。後枚数が少数枚の時と多数枚の時では、落下する用紙の空気抵抗による排紙トレイヘの載置性に差が出るため、少数枚の時は排紙トレイを後処理用トレイに近づけて排紙トレイへの載置を安定させることができる。
【0064】
また、上記構成では、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置しているので、後処理装置の幅を小さくできる。
【0065】
上記後処理装置においては、制御手段は、後処理用トレイから用紙束を排紙トレイに落下させるとき、排紙トレイ上面と後処理用トレイ開口部間の距離を後処理用トレイ上の載置枚数の厚さ以上に設定するようになっていてもよい。
【0066】
上記構成では、後処理用トレイと排紙トレイの間隔を後処理用トレイ上の載置枚数の厚さ以上としたので、後処理用トレイ上で後処理された用紙束が確実に排紙トレイ上に落下でき、よって、上記用紙束の排紙トレイ上の載置性を良好にできる。
【0067】
上記後処理装置では、制御手段は、後処理用トレイから用紙を落下させるとき、排紙トレイ上に既に積載された用紙束の最上面と後処理用トレイの開口部との間の距離を後処理用トレイ上の載置枚数の厚さ以上に設定するようになっていてもよい。上記構成によれば、後処理用トレイ上で後処理された用紙束が確実に排紙トレイ上に落下できるので、上記用紙束の排紙トレイ上の載置性を良好にできる。
【0068】
上記後処理装置においては、後処理用トレイは、後処理用トレイの底部に、その中央部から2分割形状となっている各底板を有しており、各底板は、後処理用トレイ上に載置されていた用紙束を排紙トレイ上へ落下させるために、用紙の搬送方向に垂直な方向にスライドして互いに反対方向に開くようになっていることが好ましい。
【0069】
上記構成によれば、後処理用トレイの底板が中央部から開き後処理用トレイ上の用紙束を中央部から排紙トレイへ落下させるので、用紙束は水平姿勢を保って落下することとなり排紙トレイ上の用紙束の載置状態を良好にできる。
【0070】
さらに、上記構成では、後処理用トレイの底板は中央部からスライドして開くので、後処理用トレイと排紙トレイとの間隔を狭くでき、用紙束の落差も小さくでき、排紙トレイ上の用紙束の載置状態を良好にできる。
【0071】
その上、上記構成では、後処理後の用紙を後処理用トレイの下方に位置している排紙トレイに後処理用トレイの各底板を開いて落下させるので、後処理用トレイから排紙トレイヘの搬送手段が不要となる。
【0072】
上記後処理装置では、さらに、画像形成処理および後処理の停止や、再開といった上記処理工程の状況を表示する表示手段を有していることが好ましい。上記構成によれば、一度停止した、画像形成処理および後処理を再開させる方法などを表示できるので、操作者が次に何をすればよいのかがわかり易い。
【0073】
また、上記構成では、排紙トレイ上の用紙を取り除いた後、画像形成処理および後処理の停止が開示されて、上記画像形成処理および後処理が再開されることを表示できるので、排紙トレイの用紙を取り除いた後、機械がどのように動作するのかが判り、操作者の不安を軽減できる。
【0074】
【発明の実施の形態】
本発明に係る後処理装置における、実施の形態を図1ないし図34に基づいて説明すれば、以下の通りである。図1に示すように、上記後処理装置1は、画像形成装置2から排出される用紙10を後処理装置1の入口ローラ3により受け取り、搬送方向切り換えゲート4により搬送方向を切り換えて、未処理用排紙トレイ5、またはステープルトレイ(後処理用トレイ)7に排出するようになっている。このようなステープルトレイ7は、用紙10の入口側が低くなって傾斜した載置面を有している。
【0075】
上記後処理装置1では、後述するように、上記用紙10を、後処理済の用紙10および用紙10の束(用紙束)の載置用である昇降トレイ(排紙トレイ)6に対し、ステープルトレイ7での載置を介さずに、直接、排出できるようにもなっている。本実施の形態にて用いる各ローラについては、その外周面はシリコンゴムなど弾性部材で覆われているものとする。
【0076】
上記未処理用排紙トレイ5は、画像形成装置2から排出される用紙10を、用紙10に対する後処理を省いて、排出ローラ1aから排出された状態で積載するためのトレイである。
【0077】
上記昇降トレイ6は、ステープル処理された用紙10の束を排出、または大量の排出物(印字済用紙)を積載・排出するために用いられるトレイであり、その載置面が、トレイ基端部6a側が低くなって傾斜したものとなっている。
【0078】
また、昇降トレイ6は、ステープルトレイ7の直下となる下方に設けられており、かつ、トレイ基端部6aに取り付けられた無端のワイヤ(昇降手段)6bをモータ(昇降手段)6cにより駆動させることによって昇降自在に設けられている。このようなモータ6cを制御する制御手段として、例えばマイクロコンピュータ(図示せず)が内蔵されている。
【0079】
また、上記後処理装置1においてステープル処理される用紙10は、ステープルトレイ7上で載置整合された(整合方法については後述)後にステープル処理がステープラ8によって施されて、ステープル処理後の用紙10の束となる。続いて、上記用紙10の束は昇降トレイ6上に落下させて、外部から容易に取り出せる位置に移送される。
【0080】
あるいは、ステープル処理を省いて用紙10を昇降トレイ6上に排出する場合には、ステープルトレイ7の上流(用紙10の搬送方向の上流側)の搬送手段9は昇降トレイ6へ直接、用紙10を搬送することもできるようになっている。
【0081】
ステープル処理が施された用紙10の束は、ステープルトレイ7の底部(各底板)をなす用紙支持板7aを開放することにより、ステープルトレイ7の下方に位置する昇降トレイ6へ落下させられる。
【0082】
次に、上記ステープルトレイ7上における用紙整合、およびステープルトレイ7から昇降トレイ6ヘの用紙10を落下させるための構成について図2、図3に基づいて説明する。図2は用紙整合時のステープルトレイ7を示すものであり、図2(a)においては用紙10の搬送方向は紙面と直交する方向である。また図2(b)は図2(a)におけるA−A矢視断面図である。
【0083】
上記ステープルトレイ7は、ステープルトレイ7の底部に、その中央部から分割形状となっている各用紙支持板(底板)7aと、用紙10を幅方向(用紙10の搬送方向に対し垂直方向、かつ、用紙10の表面に沿った方向)に整合する2枚の整合板(整合部)7bと、用紙支持板7aおよび整合板7bを支持する部材(ステープルトレイ天板7c)とを有している。
【0084】
各用紙支持板7aは、用紙10を載置できるように、略L字状に形成され、それらの底面(用紙10の載置面)が互いに平面状の面一に、かつ、各用紙支持板7aの背面がほぼ垂直方向にて互いに向かい合うように設置されており、互いに間隔を変更できるように水平方向にそれぞれ移動可能になっている。
【0085】
言い換えると、上記各用紙支持板7aは、ステープルトレイ7上に載置されていた用紙10の束を昇降トレイ6上へ落下させるための搬出路7fを、ステープルトレイ7上に載置された用紙10の表面に沿って、例えば、上記表面と略平行な方向にスライドして形成するように設けられている。なお、上記では、上記ステープルトレイ7の底部を中央部から2分割した例を挙げたが、3分割以上となるように形成してもよい。
【0086】
各整合板7bは、用紙10の搬送方向に沿って、互いに平行に垂下した状態で、かつ、互いに間隔を変更できるように水平方向にそれぞれ移動可能になっている。
【0087】
最初、上記用紙支持板7aおよび整合板7bは、用紙サイズに応じた位置(用紙支持板7aは用紙幅+β、整合板7bは用紙幅+α:β>α)で静止した状態で待機している。上記ステープルトレイ7に載置される用紙10は、上記2枚の整合板7bの間で、用紙支持板7a上に支持されて載置される。
【0088】
ステープルトレイ7上に用紙10が1枚搬送されてくる毎に、上記整合板7bは用紙サイズ幅と最初の用紙サイズ幅より開いた位置(用紙幅+α)を往復動することにより用紙10を幅方向(搬送方向に直交する方向)に整合する。すなわち、上記αは整合板7bの振幅となる。
【0089】
また、上記整合板7bは用紙10の幅方向を整合するものであるが、用紙10の搬送方向の整合については、例えば、ゴム等の弾性部材からなる羽根状のパドラ11(図1参照)と後端板7dとによって実施される。
【0090】
すなわち、用紙10におけるステープル処理される側(図1では、用紙搬送方向の上流側)に後端板7dを設けておき、ステープルトレイ7上に用紙10が1枚搬送されてくる毎に上記パドラ11を半回転させて、用紙10を逆流させて上記後端板7dに押し当てるように搬送し用紙10の端部を整合させる。その後、上記ステープルトレイ7に所定枚数の用紙10が載置されると、整合された用紙10の端部をステープラ8で綴じる。
【0091】
上述の用紙整合時において、上記用紙支持板7aの用紙載置部(L字形の底板部分)の長さは一定であり、該用紙支持板7aの位置は用紙サイズに応じて変化するため、ステープルトレイ7の中央部(2枚の用紙支持板7aの間)においては、用紙サイズが最小サイズよりも大きい場合、開口が生じることは明らかであるが、最小サイズの用紙10に対応する位置においてもステープルトレイ7の中央部に開口部7eが生じるようにしてもよい。
【0092】
このような開口部7eを設けたことにより、上記用紙支持板7aを開放して用紙10の束を落下させる時の開口ストロークが短くでき、落下により移動させるための処理時間を短くできる。
【0093】
また、上記開口部7eの幅(間隔)を、積載される用紙10が最小幅(例えばB5)の時、用紙幅の多くとも10%、最大幅(例えばA3)の時、用紙幅の多くとも46%に設定することにより、ステープルトレイ7内の用紙10の束を、それが撓むことを防止しながら各用紙支持板7a上に積載できる。
【0094】
ステープル処理が終了した用紙10をステープルトレイ7から昇降トレイ6に落下させる時には、図3に示すように、該ステープルトレイ7の用紙支持板7aを用紙10の中央部から左右方向(水平方向かつ用紙10の搬送方向に対し垂直方向)に互いに離間するようにスライドさせて用紙10の落下できる搬出路7fを形成する。
【0095】
この時、各用紙支持板7aは、それぞれ、各用紙支持板7aの先端部位置が、待機状態での位置から、整合板7bの内側位置まで移動する(この移動距離をγとする)。これにより、用紙10は中央部から落下し始め、最終的に、用紙10の束全体が昇降トレイ6上に落下する。また、用紙10の束が落下する時、各整合板7bは用紙サイズ幅とほぼ同じ位置となるようにそれぞれ維持されているので、用紙10の束の落下ガイドとなる。さらにこの時、後端板7dは用紙10を押し出す方向である用紙10の搬送方向(図3(b)の矢印C方向)に移動され落下を補助するようになっている。
【0096】
また、図4に示すように、ステープルトレイ7における各用紙支持板7aの用紙落下開口部7gに用紙10の落下方向に沿って延出したガイド部材7hをそれぞれ、互いの対抗面が平行となるように設け、用紙10の落下を各整合板7bと各ガイド部材7hとで昇降トレイ6ヘの落下をガイドするようにしてもよい。
【0097】
上記用紙支持板7aおよび整合板7bの支持部材であるステープルトレイ天板7cは、図5に示すように、用紙支持板7aおよび整合板7bをそれぞれ用紙10のサイズに応じた位置に移動させるための各駆動部12、13をそれぞれ有している。
【0098】
ステープルトレイ天板7cに対し、用紙支持板7aおよび整合板7bはステープルトレイ天板7cの下面側に配置されている。ステープルトレイ天板7cの上面側には用紙支持板7aおよび整合板7bをそれぞれ移動させるラックギヤ12a、13aが各駆動部12、13として配されている。ラックギヤ12a、13aと用紙支持板7aおよび整合板7bは取付具を介してビス止め等により連結されている。
【0099】
上記ステープルトレイ天板7cには用紙支持板7aおよび整合板7bのスライド方向にそって溝12b、13bがそれぞれ設けられ、それら溝12b、13bに上記取付具が嵌合し、用紙支持板7aおよび整合板7bのスライド方向の移動をガイドするようになっている。上記溝12b、13bは用紙支持板7aおよび整合板7bの移動ストローク分形成されている。
【0100】
また、上記ステープルトレイ天板7cにそれぞれ形成されたラックガイド12c、13cによって各ラックギヤ12a、13aのスライド方向の移動がガイドされる。ステープルトレイ7の用紙支持板7aおよび整合板7bは、それぞれ別モータで駆動されるものであり、それぞれモータの回転を各ピニオンギヤ12d、13dによって伝達される。上記各ピニオンギヤ12d、13dの駆動力はそれぞれ一対のラックギヤ12a、12a、および一対のラックギヤ13a、13aにそれぞれ同様に伝達される。上記の各ラックギヤ12a、13aに伝達された駆力によって、上記ラックギヤ12a、13aに取り付けられた一対の用紙支持板7aおよび一対の整合板7bは、左右方向(幅方向)にそれぞれ互いに反対方向に同一距離ずつ移動するようになっている。
【0101】
上記図5のような用紙支持板7aと整合板7bの駆動部12、13の構成において、用紙支持板7aと整合板7bの位置関係を図6に示す。図6に示す構成では、ステープルトレイ7の用紙支持板7aの底面上には2本の溝7iをそれぞれ互いに平行に、用紙10の搬送方向に対し垂直方向となるように形成されている一方、整合板7bの下端部には該用紙支持板7aの溝7iに合うように凸部7jがそれぞれ設けられている。
【0102】
整合板7bの下端面と用紙支持板7aの底面との間には、ステープルトレイ7上の用紙10の幅方向整合時において、整合板7bが容易に移動できるようにある程度の隙間が必要となる。
【0103】
このことから、ステープル処理される用紙10が用紙支持板7aの底板から一定枚数入紙されるまでは、上記各整合板7bの凸部7jが溝7i内に下方に向かって突出しているので、互いに対面している上記各凸部7jによって用紙10の幅方向の整合が行われることになる。
【0104】
一定以上の用紙10が各整合板7b間に入紙されると、一定以上の用紙10は、各整合板7bにおける、凸部7j以外の上部となる平面部である各対抗面に達するので、入紙された各用紙10の幅方向の整合は整合板7bの凸部7jと上記各対抗面とにより行われる。
【0105】
なお、図6において、用紙10の入紙側は図の右方向側である。また、上記用紙支持板7aの溝7iと、該整合板7bの凸部7jとによって整合板7bの移動方向のガイドとすることもできる。
【0106】
次に、画像形成装置2から排出されてステープルトレイ7側に搬送されてきた用紙10を、ステープルトレイ7または昇降トレイ6に搬送するための搬送機構について説明する。
【0107】
前述したように、本後処理装置1においては、用紙10がステープルトレイ7側に搬送された場合、用紙10にステープル処理を行なう場合には該用紙10を一旦ステープルトレイ7上に排出し、ステープル処理を施さずに用紙10を昇降トレイ6上に排出する場合には、ステープルトレイ7上流の搬送手段9は昇降トレイ6へ直接、用紙10を搬送するようになっている。
【0108】
このため、上記搬送手段9は、図7に示すように、第1搬送部材19と第2搬送部材29とを上下方向に並んで有している。上記第1搬送部材19は、用紙10を搬送するガイドとなる用紙ガイド19aの両端に、それぞれローラ19b、19cが配置され、両ローラ19b、19cをタイミングベルト19dで回転可能に接続したものである。ローラ19cは、駆動力が伝達される主動ローラであり、ローラ19bはタイミングベルト19dを介してローラ19cにより駆動される従動ローラである。
【0109】
一方、第2搬送部材29は、第1搬送部材19の下側に設けられており、用紙10を搬送するガイドとなる用紙ガイド29aの両端に、それぞれローラ29b、29cが配置され、両ローラ29b、29cをタイミングベルト29dで回転可能に接続したものである。ローラ29cは、駆動力が伝達される主動ローラであり、ローラ29bはタイミングベルト29dを介してローラ29cにより駆動される従動ローラである。
【0110】
この時、上記第1搬送部材19の入紙側のローラ19cと第2搬送部材29の入紙側のローラ29cとがニップを形成、つまり上記各ローラ19c、29cが互いに平行に、かつ、各回転軸方向に沿って押圧した状態で接触している。ここでは、ニップを形成した上側のローラ19cが駆動ローラ(第1搬送部材19の入紙側ローラ19c)であるとする。また、上記第1搬送部材19および第2搬送部材29は、例えば、ソレノイド等の手段によって位置の切替が可能であり、入紙側の各ローラ19c、29cの軸を回動軸として位置を切り替えることによって、以下の3通りの動作が行なえるようになっている。
【0111】
まず、ステープルトレイ7上に用紙10を排出する場合、上記第1および第2搬送部材19、29は図8に示す位置(共に上方位置)にあり、ニップを形成する入紙側の各ローラ19c、29cによって搬送された用紙10は、第1および第2搬送部材19、29の各用紙ガイド19a、29aのガイドによってステープルトレイ7上に排出される。上記ステープルトレイ7に用紙10が排出された後は、図9に示すように、用紙10が1枚排出される毎に第2搬送部材29の出紙側のローラ29bが用紙10上面と接する位置(下方位置)に移動される。
【0112】
これにより、上記第2搬送部材29の出紙側のローラ29bの搬送力によって、最上面の用紙10が後端板7dに押し当てられ用紙10の後端の整合が行なわれる。なお、先の説明では、用紙10の後端の整合はパドラ11によってなされるとしたが、パドラ11を用いた用紙10の整合はあくまで一例であり、上記第2搬送部材29の出紙側のローラ29bを用いて用紙10の整合を行なう場合には、上記パドラ11は併用もしくは省略することが可能である。
【0113】
ステープルトレイ7上に全ての用紙10が載置され該用紙10にステープル処理が施されると、上記ステープルトレイ7の底部にある用紙支持板7aが開放され、用紙10が昇降トレイ6に落下されることは既に説明した通りである。この時、図10に示すように、上記後端板7dが移動して用紙10の落下を補助するが、第1および第2搬送部材19、29は上記後端板7dの移動と干渉することがないように共に上方位置に位置するように制御されている。
【0114】
次に、用紙10にステープル処理を施さずに昇降トレイ6上に排出する場合には、上記第1および第2搬送部材19、29は図11に示す位置(共に下方位置)にある。
【0115】
上記ステープルトレイ7には、用紙10を該ステープルトレイ7に載置させることなく昇降トレイ6に搬送するための、用紙10の搬送方向に対し垂直方向に延びる長孔形状の開口7kが設けられており、該開口7kにおける後端板7dが設けられた側には、1本のローラ7mが、その回転軸を用紙10の搬送方向に対し垂直方向となるように配置されている。なお、上記開口7kは、前述の溝7iと兼用となるように設定されていてもよい。
【0116】
下方位置に移動した上記第1搬送部材19の出紙側のローラ19bは上記ローラ7mとの間でニツプを形成し、このニツプが上記ステープルトレイ7の開口7kに対向することにより、用紙10をステープルトレイ7を介さず直接昇降トレイ6へ搬送することができる。
【0117】
このように用紙10を、昇降する昇降トレイ6に対し、直接、搬送することができるので、搬送する用紙10の量が多くなっても、昇降トレイ6上の用紙10の量に応じて後述するように昇降トレイ6を下降させることで、昇降トレイ6上に、搬送された全ての用紙10を安定に収納・載置することができる。
【0118】
なお、開口7kの後端板7dが設けられた側における上記ローラ7mは、駆動ローラ(主動ローラ)でも従動ローラであってもよいが、駆動ローラである場合には、図10に示す用紙10の落下時に回転して、用紙10の昇降トレイ6ヘの落下・搬送を補助することもできる。
【0119】
ところで、特開昭59−78069号公報には、ステープルトレイの直下にステープル処理済みの用紙を排出する用紙積載トレイが配置された構成が開示されており、これにより後処理装置の装置幅を低減することができる。
【0120】
しかしながら、上記公報の構成では、ステープルトレイから用紙積載トレイへ用紙を搬送する手段が必要であり、さらに、上記用紙積載トレイには、ステープル処理を行なわない場合にも用紙が排出される場合があるが、このため、画像形成装置から用紙積載トレイへ用紙を直接搬送する搬送路が設けられていた。すなわち、上記公報の構成では、画像形成装置からステープルトレイヘの搬送路、ステープルトレイから用紙積載トレイヘの搬送路、および画像形成装置から用紙積載トレイヘの搬送路と3つの搬送路が必要であり、搬送路および各搬送路における搬送手段の構成が大型化するという問題があった。
【0121】
また、特開平1−214576号公報、特開平2−28470号公報、および特開平8−277059号公報には、ステープルトレイ上でステープルされた用紙を積載トレイ上に落下させ、ステープルトレイから用紙積載トレイへ用紙を搬送する搬送手段を省略した構成が開示されている。
【0122】
しかしながら、これらの公報の構成では、ステープルトレイを介さずに用紙を直接積載トレイ上へ搬送することができず、ステープル処理を行なわずに用紙を積載トレイに排出する場合に、搬送時間等が大幅に増加するなどの問題を招来していた。
【0123】
一方、本発明の構成では、前述のように、それぞれ、第1の位置と第2の位置との間で回動する上記第1および第2搬送部材19、29を設けたことにより、搬送路の数を軽減できて、搬送手段9の構成を簡素化できると共に、ステープル処理を省いて用紙10を昇降トレイ6に排出する場合においても、上記用紙10の搬送時間を短縮化できる。
【0124】
上記第1および第2搬送部材19、29の駆動について、図12、13を用いて以下に説明する。上記第1搬送部材19は、用紙ガイド19aの両端にローラ19b、19cが配置され、両ローラ19b、19cをタイミングプーリ19eを介してタイミングベルト19dで回転可能に接続したものである。
【0125】
上記第1搬送部材19の上方位置・下方位置への切替は第1ソレノイド14によって行なわれる。すなわち、上記第1搬送部材19を上方位置に保持する場合は、第1ソレノイド14をOFFすることにより、用紙ガイド19aに取り付けられたバネ19fによって、入紙側のローラ19cの回転軸を支点に用紙ガイド19aと共に第1搬送部材19が上方に回動する。
【0126】
上記第1搬送部材19を下方位置に移動させる場合は、第1ソレノイド14をONすることにより、入紙側のローラ19cの回転軸を支点に用紙ガイド19aと共に第1搬送部材19が下方に回動する(図12参照)。
【0127】
上記第2搬送部材29は、用紙ガイド29aの両端にローラ29b、29cが配置され、両ローラ29b、29cをタイミングプーリ29eを介してタイミングベルト29dで回転可能に接続している。
【0128】
また、上記第2搬送部材29の上方位置・下方位置への切替は第2ソレノイド15によって行なわれる。すなわち、上記第2搬送部材29を上方位置に保持する場合は、第2ソレノイド15をOFFすることにより、第2ソレノイド15のアクチュエータに取り付けられたバネ29fによって、入紙側のローラ29cの回転軸を支点に用紙ガイド29aと共に第2搬送部材29が上方に回動する。
【0129】
上記第2搬送部材29を下方位置に移動させる場合は、第2ソレノイド15をONすることにより、入紙側のローラ29cの回転軸を支点に用紙ガイド29aと共に第2搬送部材29が下方に回動する(図13参照)。なお、上記第1および第2の搬送部材19、29の構成については、上記に限定されるものではなく、例えば図14に示すように、該第1および第2の搬送部材19、29の上流側(入紙側)および下流側(出紙側)の2つのローラ間に、用紙ガイドを省いて、無端の搬送ベルト39を架け渡した(張架した)構成としてもよい。
【0130】
図15に画像形成装置2の操作パネルを示す。図15に示すように、上記操作パネル16では、テンキー16aにより画像形成枚数等を入力するようになっている。後処理装置1においてステープル処理を実行する場合には、ステープル処理選択キー16bをONする。
【0131】
このとき、第1表示ランプ16cが点灯する。ステープル処理を行なわず昇降トレイ6を使用する場合には、昇降トレイ選択キー16dをONする。このとき、第2表示ランプ16eが点灯する。昇降トレイ6を選択したときは、ステープル処理はされないので、第1表示ランプ16cは消灯した状態となる。ステープル処理を選択したときは自動的に昇降トレイ6を使用するので第2表示ランプ16eは消灯する。
【0132】
ステープル処理および昇降トレイ選択のいずれも行われない場合は、図1で示した後処理を行うことなく排出される未処理用排紙トレイ5を自動的に選択する。各種設定後、コピースタートボタン16fをONすることにより画像形成処理(画像形成動作)が開始される。また、操作パネル16には、文字表示部16gや枚数表示部16hが設けられている。
【0133】
本後処理装置1では、ステープル処理が行なわれた用紙10の束は、ステープルトレイ7から昇降トレイ6が落下されるが、昇降トレイ6に載置されている用紙10の束の最上面とステープルトレイ7との距離(落差)を、例えば常に一定(すなわち、最小限の距離)にするように前述の制御手段により制御することにより昇降トレイ6上において安定した用紙10の積載を実現できる。
【0134】
また、ステープル処理を実施しない場合であっても、用紙10の排出先を昇降トレイ6に指定している場合には、昇降トレイ6の駆動・制御が必要である。昇降トレイ6の昇降動作について以下に説明する。
【0135】
昇降トレイ6の駆動・制御では、昇降トレイ6の上面、または昇降トレイ6上の用紙10の束の最上面とステープルトレイ7の距離が、例えば所定範囲内にて常に一定になるように制御するために、図16および図17に示すように、昇降トレイ6の上面を検知する上面検知部17が設けられ、その上面検知部17のON/OFFによって昇降トレイ6の昇降動作を制御するようになっている。この時、操作パネル16の文字表示部16gは動作状態等の情報を文字表示し、また、枚数表示部16hは入力された設定枚数等の数字を表示する(図15参照)。
【0136】
上面検知部17は、図31および図32に示すように、略コの字状の、凹部を有する支持体である検知部本体17aと、上面検知アクチュエータ17bと、光学検出部17cとを有している。上記上面検知アクチュエータ17bは、略くの字棒状の検出先端部とバランサーとしての基端部とを互いに連結して有しており、上記検出先端部と基端部との連結部にて、検知部本体17aに対し、上面検知アクチュエータ17bが回動自在に、かつ、上面検知アクチュエータ17bの基端部が上記凹部内を移動するように取り付けられている。上記光学検出部17cは、上記上面検知アクチュエータ17bの基端部の移動に伴う、光路の断接によって上記上面検知アクチュエータ17bの移動を検出するように上記凹部内に設けられている。
【0137】
昇降トレイ6上に用紙10が無い状態の時、図16に示すように、昇降トレイ6の側部に昇降トレイ6の上面検知アクチュエータ17bが接触し、昇降トレイ6の上面を検知する上面検知部17をON状態にして停止する。この時、昇降トレイ6上面とステープルトレイ7の間の距離はLである。また、ステープルトレイ7の後端板7d側の底面には、ステープルトレイ7上での用紙10の有無を当接による、または光学的に検出する紙有無センサ20が設けられている(図33および図34参照)。上記紙有無センサ20としては、前述の上面検知部17と同様な構成および動作を有するものを用いることができる。
【0138】
図17(a)は、図16の状態で用紙10の束が昇降トレイ6上に落下した時を示す。この時、昇降トレイ6の側部に昇降トレイ6の上面検知アクチュエータ17bが接触しており、昇降トレイ6の上面を検知する上面検知部17をON状態にして停止しているため、昇降トレイ6上の用紙10の束の上面とステープルトレイ7との間の距離は(距離Lから用紙10の束の厚みを減じた距離、つまりL一用紙10の束厚)となる。
【0139】
図17(b)では、図17(a)の状態から、上面検知部17がOFFになるまで昇降トレイ6が降下される。そして、上面検知部17がOFFになれば昇降トレイ6の移動が停止される。図17(c)では、図17(b)の状態から再び昇降トレイ6が上昇され、昇降トレイ6上の用紙10の束に昇降トレイ6の上面検知アクチェータ17bが接触し上面検知部17をON状態にして停止する。
【0140】
これにより、昇降トレイ6上の用紙10の束の上面とステープルトレイ7の間の距離は再びLとなる。この時、上記昇降トレイ6とステープルトレイ7の間隔Lをステープルトレイ7における、ステープル処理枚数の最大値による厚さより大きく設定しておけば、ステープルトレイ7の用紙10の束は、その厚みが種々変化しても確実に昇降トレイ6上に落下させることができる。
【0141】
以上において説明した後処理装置における後処理モードを設定するための方法(フロー)を、図18にフローチャートに基づいて以下に説明する。まず、ステープル処理を選択するか否かを検出し(ステップ1、以下、ステップをSと略す)、ステープル処理を選択する場合、ステープルトレイ7に用紙10を搬送するために、前述したように搬送手段9を選択・制御して(S2)モードの選択を完了する。
【0142】
一方、選択しない場合、続いて、昇降トレイ6への用紙10の搬送を選択するか否かを検出し(S3)、選択する場合、昇降トレイ6に用紙10を搬送するために、前述したように搬送手段9を選択・制御して(S4)モードの選択を完了する。
【0143】
昇降トレイ6への用紙10の搬送を選択しない場合、ステープルトレイ7および昇降トレイ6以外のトレイ、例えば未処理用排紙トレイ5への搬送を選択し、未処理用排紙トレイ5へ用紙10を搬送するために前述したように搬送方向切り換えゲート4を制御して(S5)、モードの選択を完了する。
【0144】
次に、後処理装置の各後処理方法を、図19ないし図24に基づいて説明すれば、以下の通りである。まず、図19に示すように、図18に示す後処理モードを設定した(S11)後、コピースタートボタン16fがONされたか否かを検出し(S12)、検出されない場合にはS12に戻り、検出された場合、続いて、ステープル処理を選択しているか否かを検出する(S13)。
【0145】
ステープル処理を選択している場合、ステープルトレイ7の各用紙支持板7aを待機位置(図ではHPと記載)から、用いられる用紙10の幅+βとなる間隔位置に移動させる(S14)。次に、ステープルトレイ7の各整合板7bを待機位置(HP)から、用いられる用紙10の幅+αとなる間隔位置に移動させる(S15)。ただし、β>αである。
【0146】
その後、ステープルトレイ7上への、用紙10の排紙の有無を検出する排紙センサ18(図16、図33および図34参照)がON(用紙10の排紙が有)かOFF(用紙10の排紙が無)かを検出し(S16)、OFFである場合にはS16に戻って待機し、ONである場合、図20のフローチャートに示すように、パドラ11を回転させ(S17)、第2ソレノイド15をONし(S18)、続いて第2ソレノイド15をOFFする(S19)。なお、上記排紙センサ20は、前述の上面検知部17と同様の構成および動作を有するものでもよい。
【0147】
その次に、各整合板7bを用紙10の幅+αから用紙10の幅に移動させて、用紙10を整合させ(S20)、続いて、各整合板7bを用紙10の幅から用紙10の幅+αに移動させる(S21)。その後、ステープルトレイ7に搬送された用紙10が最終紙であるか否かを判別し(S22)、最終紙でない場合には、前記のS16に戻り、上記工程を繰り返すことにより、搬送されてくる各用紙10毎にステープルトレイ7の各用紙10を整合する。
【0148】
S22にて、整合した用紙10が最終紙である場合、ステープルトレイ7の、整合された各用紙10の束に対してステープル処理を行う(S23)。その後、昇降トレイ6における、設定された最上位置か否かを、前述の上面検知部17がONであるか否かにより検知し(S24)、最上位置でなければ、昇降トレイ6を上昇させてS24に戻る(S25)。
【0149】
昇降トレイ6が最上位置であれば、または達すれば、図21のフローチャートに示すように、ステープルトレイ7を開放し(S26)、続いて、ステープルトレイ7を閉鎖する(S27)。その後、昇降トレイ6を降下させ(S28)、上記の上面検知部17がOFFか否かを検知し(S29)、OFFでないときには、OFFとなるまで昇降トレイ6を下降させ、OFFとなったとき、続いて、昇降トレイ6を上昇させる(S30)。
【0150】
このとき、上面検知部17がONか否かを検知し(S31)、ONでないときには、ONとなるまで昇降トレイ6を上昇させる。ONになると昇降トレイ6を停止させる(S32)。その後、昇降トレイ6に搬送された用紙10の束が最終部数であるか否かを判別し(S33)、最終部数でない場合には、前記のS16に戻り、上記工程を繰り返すことにより、必要な部数まで、搬送されてくる各用紙10の束毎にステープル処理して昇降トレイ6上に載置する。S33にて、ステープル処理した用紙10の束が最終部数であれば、後処理工程を完了する。
【0151】
次に、図19に示した、前記のS13において、ステープル処理を選択していない場合、図22に示すように、続いて、昇降トレイ6への用紙10の搬送を選択するか否かを検出する(S41)。
【0152】
昇降トレイ6への用紙10の搬送を選択しない場合、ステープルトレイ7および昇降トレイ6以外のトレイ、例えば未処理用排紙トレイ5への搬送を選択し、未処理用排紙トレイ5へ用紙10を搬送するために前述したように搬送方向切り換えゲート4を制御し(S42)、搬送した用紙10が最終JOB紙であるか否かを判別して(S43)、否の場合には、S42に戻り、最終JOB紙であれば、搬送およびコピーを完了する。
【0153】
昇降トレイ6への用紙10の搬送を選択する場合、昇降トレイ6に用紙10を搬送するために、前述したように第1ソレノイド14および第2ソレノイド15をそれぞれONし(S44)、昇降トレイ6が最上位置か否かを上面検知部17のON/OFFにて検知し(S45)、ONでない場合には、昇降トレイ6をONとなるまで上昇させ(S46)、ONまたはONとなれば、昇降トレイ6への用紙10を搬送し(S47)、続いて昇降トレイ6を降下させる(S48)。
【0154】
その後、上記上面検知部17がOFFか否かを検出し(S49)、OFFとなるまで昇降トレイ6を降下させ、OFFとなると昇降トレイ6を上昇させ(S50)、昇降トレイ6が最上位置か否かを上面検知部17のON/OFFにて検知し(S51)、ONでない場合には、昇降トレイ6をONとなるまで上昇させ、ONまたはONとなれば、昇降トレイ6を停止する(S52)。
【0155】
昇降トレイ6に搬送した用紙10が最終JOB紙であるか否かを判別して(S53)、否の場合には、S47に戻り、最終JOB紙であれば、第1ソレノイド14および第2ソレノイド15をそれぞれOFFし(S54)、搬送およびコピーを完了する。
【0156】
次に、図21に示した、前述のS27のステープルトレイ開放の動作について、図23に基づいて説明する。まず、各整合板7bを移動させ(S61)、各整合板7bが用紙幅となったか否かを判別し(S62)、各整合板7bが用紙幅となるまで各整合板7bを移動し、上記各整合板7bが用紙幅となると、各整合板7bの移動を停止する(S63)。
【0157】
続いて、各用紙支持板7aを移動させ(S64)、各用紙支持板7aの先端部位置が、待機状態での位置から、整合板7bの内側位置まで開くように移動、つまり用紙10の束を落下できる位置まで移動させ(この移動距離をγとする)(S65)、その後、各用紙支持板7aの移動を停止する(S66)。
【0158】
その次に、後端板7dを、待機位置(HP)から用紙10の押出位置まで移動させ(S67)、後処理済の用紙10の束をステープルトレイ7から昇降トレイ6へ落下させる。
【0159】
このとき、ステープルトレイ7の紙有無センサ20により、ステープルトレイ7上での用紙10の束の有無を検知し(S68)、用紙10の束が残っていれば、再度、前記のS61に戻り、上記各工程を繰り返して、ステープルトレイ7上の用紙10の束の、昇降トレイ6上への落下による搬送を確実化する。
【0160】
次に、図21に示した、前述のS28のステープルトレイ閉鎖の動作について、図24に基づいて説明する。まず、各整合板7bを移動させ(S71)、各整合板7bが用紙幅+α(待機位置)となったか否かを判別し(S72)、各整合板7bが用紙幅+αとなるまで各整合板7bを移動し、上記各整合板7bが用紙幅+αとなると、各整合板7bの移動を停止する(S73)。
【0161】
続いて、各用紙支持板7aを移動させ(S74)、各用紙支持板7aが用紙幅+βの位置まで移動、つまり用紙10の束を支持できる位置まで移動させる(S75)。その後、各用紙支持板7aの移動を停止する(S76)。その次に、後端板7dを、待機位置(HP)まで移動させて(S77)、ステープルトレイ7の閉鎖動作を完了する。
【0162】
次に、ステープル処理時に昇降トレイ6が、ステープル処理済の用紙10の束にて満杯になった場合の後処理方法を図25ないし図27に示す。
【0163】
まず、図25に示すように、昇降トレイ6が満杯か否かの検知は、昇降トレイ6の下限検知(不図示)がON、かつ、昇降トレイ6の最上位置を検知する上面検知部17がONとなった時を検知することにより実行される。
【0164】
この時、後続の用紙10が在るか否かを判別し(S81)、上記用紙10が存在しなければ、この後処理方法を完了する。一方、上記用紙10が存在すれば、ステープルトレイ7には1ジョブ分積載する能力があるので、画像形成処理を続行し、ステープルトレイ7に1ジョブ分の用紙10を順次搬送して(S82)、最終の用紙10をステープルトレイ7上に入紙して積載し(S83)、ステープル処理(S84)後、画像形成処理を停止させる(S85)。
【0165】
更に後続の用紙10が在るか否かを判別し(S86)、後続の用紙10が存在しない場合、昇降トレイ6上に用紙10の束の有無を、昇降トレイ6の位置検知や用紙10の有無を検出するセンサ(図示せず)によって判別し(S87)、用紙10が有ると、それが取り除かれるまでS87に戻って待機状態となり、用紙10の束が無いと判別されると、第1ステープルトレイ開放のルーティン(S61〜S68、図23を参照)を実行し(S88)、続いて、後述する第2ステープルトレイ開放のルーティンを実行して、この後処理方法を完了する。
【0166】
一方、前記のS86において、後続の用紙10が存在する場合、後続の用紙10が有る旨を操作パネル16の文字表示部16g(図15)に表示して(S90)操作者に通知する。この時、文字表示部16gにおいては、後続の用紙10の処理方法を表示してもよい。例えば、「昇降トレイの用紙の束を取り除いて下さい。」、「昇降トレイの用紙を取り除くと後続の画像形成処理やステープル処理が再開されます。」等とすれば、操作者にも次に何をすれば良いかわかりやすくなる。
【0167】
上記S90の後、昇降トレイ6上に用紙10の束の有無を、昇降トレイ6の位置検知や用紙10の有無を検出するセンサ(図示せず)によって判別し(S91)、用紙10が有ると、それが取り除かれるまでS91に戻って待機状態となり、操作者が文字表示部16gの指示等に従って、昇降トレイ6上の用紙10の束を取り除くことにより用紙10の束が無いと判別されると、昇降トレイ6を上昇させる(S92)。
【0168】
このとき、昇降トレイ6の位置を前述したように上面検知部17がONとなることにより検知し(S93)、昇降トレイ6を最上位置つまり上面検知部17がONとなる位置まで上昇させて、昇降トレイ6を停止させる(S94)。
【0169】
その後、前述した第1ステープルトレイ開放のルーティン(S61〜S68、図23を参照)を実行して(S95)、画像形成処理の停止前に積載されたステープルトレイ7内の用紙10の束を昇降トレイ6に落下させ、続いて、ステープルトレイ閉鎖のルーティン(S71〜S77、図24を参照)を実行して(S96)、ステープルトレイ7を用紙幅に応じた位置に移動させ、画像形成処理が続行可能状態となり、停止していた残りの画像形成処理を再開する。
【0170】
この画像形成処理の再開にあたり、事前に画像形成処理の自動継続を設定しておけば(S97)、画像形成処理が続行可能状態となった時点で、自動的に残りの画像形成処理を再開する。画像形成処理の自動継続を設定していない場合は、コピースタートボタン16fをON(S98)することで画像形成処理を再開する。画像形成処理の自動継続の設定は装置の初期設定の段階で設定してもよいし、上記画像形成処理の停止時の後続紙有表示の表示と共に選択設定するようにしてもよい。
【0171】
なお、昇降トレイ6が用紙10の束にて満杯で装置停止時に更なる後続紙がない場合は、昇降トレイ6の用紙10を取り除いた後、ステープルトレイ7を開放し、ステープルトレイ7に残された用紙10束を昇降トレイ6に落下させ、ステープルトレイ7をHPに戻して待機状態となる。この時、昇降トレイ6上の用紙10がない状態を確認してから、所定時間を待機つまり数秒後にステープルトレイ7内に残された用紙10束を落下させることもできる。
【0172】
次に、前述の第2ステープルトレイ開放のルーティンについて、図27に基づいて説明する。まず、このルーティンが開始されると、ステープルトレイ7の各用紙支持板7aがHPに移動し(S101)、続いて、各整合板7bがHPに移動し(S102)、その後、後端板7dがHPに移動して(S103)、このルーティンは完了する。
【0173】
上記後処理方法によれば、昇降トレイ6上の用紙10の束群とステープルトレイ7上の用紙10の束を作成してから、画像形成処理やステープル処理を停止するので後処理時の積載能力を最大限に利用できる。
【0174】
以下に、ステープル処理時に昇降トレイが満杯になった場合の他の後処理方法を図28および図29に基づいて説明すると、この後処理方法では、図25および図26にて示す、第1ステープルトレイ開放のルーティン(S95)が、ステープル処理(S84)と停止(S85)との間に実行されており、よって、第1ステープルトレイ開放のルーティン(S88)が省略されていることです。
【0175】
これにより、上記後処理方法では、昇降トレイ6上の用紙10の束群とステープルトレイ7上の用紙10の束を昇降トレイ6へ落下させてから停止するのでステープル処理時の積載能力を最大限に利用でき、最終の用紙10の束まで良好に昇降トレイ6に載置できる。
【0176】
その上、上記後処理方法では、用紙10の束群の上面がステープルトレイ7に当たる状態であっても、ステープルトレイ7を開放状態で停止させるので、昇降トレイ6上に用紙10の束群を良好に載置できる。
【0177】
さらに、上記処理方法では、内部を目視できないステープルトレイ7内へ操作者が手を入れてステープル処理済みの用紙10の束を取り出す必要がないので、手探りにて用紙10の束を取り出すという手間によって操作者を煩わせることを回避できる。
【0178】
また、上記処理方法においては、ステープルトレイ7内へ操作者が手を入れてステープル処理済みの用紙10の束を手探りにて取り出す必要がないので、ステープルトレイ7内のステープラ8のように針部や突出部に手が触れて、傷付く等による危険が、操作者に及ぶことを防止できる。
【0179】
次に、ステープルトレイ7での各用紙10のステープル枚数に応じて、昇降トレイ6の最上位置を調整する、他の後処理方法を以下の通り説明する。まず、本実施の形態では最大ステープル可能枚数を、例えば50枚とし、10枚刻みで5段階にて昇降トレイ6の位置を調整できるものとする。例えば、操作パネル16のテンキー16a等による初期設定でステープル枚数は設定される。その設定された枚数に応じて、昇降トレイ6の調整量を決定する。
【0180】
図30に示すように、ステープル枚数が41〜50枚と判別されたとき(S111)では調整量を0に設定し(S112)、昇降トレイ6の上面とステープルトレイ7との間の距離は図16で示された距離Lとなる。
【0181】
続いて、ステープル枚数が31〜40枚と判別されたとき(S113)では、調整量をlに設定し(S114)、その後、21〜30枚と判別されたとき(S115)では調整量2lに設定し(S116)、次に、11〜20枚と判別されたとき(S117)では調整量3lに設定し(S118)、10枚以下では調整量4lに設定する(S119)。
【0182】
調整量lは昇降トレイ6を移動させるモータの回転量に換算したもの等により設定すれば、昇降トレイ6の最上位置検知がONか否かを判別した(S120)後、ONでなければ、昇降トレイ6を上昇させ(S121)、ONである、またはONとなれば、上記昇降トレイ6の位置は調整量=0の位置であるから、上記の設定された調整量が0であれば、昇降トレイ6の上昇を停止させる一方、上記の設定された調整量が0以外であれば(S122)、その調整量分上昇させて(S123)、上記昇降トレイ6の上昇を停止させる。
【0183】
このとき、調整量=0の位置の昇降トレイ6を基準にして、調整量分に応じて、モータ6cの回転を制御すれば、昇降トレイ6上面とステープルトレイ7間の距離(L一調整量)を調整できる。このように昇降トレイ6の位置を設定することにより、調整された位置の昇降トレイ6上に対し、ステープル処理された、上記枚数に設定されている各用紙10の束を落下させることを確実化および安定化できる。
【0184】
なお、上記では、後処理として、ステープル処理、つまりコの字状の金属線により用紙10の束を綴じる処理を挙げたが、上記に限定されるものではなく、他の綴じ処理、例えばクリップによる綴じ処理や、半円状の切り込みを形成し、その切り込み部分を押し込むことによる綴じ処理や、さらに、孔を形成してリング状金属輪または糸により綴じる綴じ処理や、用紙10の束毎に切欠部の形状、例えば半円状や三角形状や四角形状の切欠部を形成、および/または切欠部の位置をずらして形成する綴じ処理であってもよい。
【0185】
ところで、特開昭62−79160号公報では、通常の排紙トレイが満杯になると、ゲートにより搬送路を切り換え別の排紙トレイへ排出される構成が開示されている。
【0186】
上記公報の構成では、搬送路を切り換える手段、及び別の搬送路を必要とするため、機構が複雑となり、用紙のジャム等の不具合が発生し易くなることが想定される。
【0187】
また、特開平11−116134号公報では、排紙トレイが満杯を検知した後、所定枚数に達するまで排紙トレイへ用紙を排出させてから停止する構成が開示されている。
【0188】
上記公報の構成では、ステープル処理を行い排紙トレイへ排出する場合、ステープルされる枚数を全て計数し、上記所定枚数に達したかどうかを常に比較する必要があり制御が複雑となる。また、ステープル枚数が上記所定枚数を越える場合、その1部が処理されずに装置が停止するという不都合を生じていた。
【0189】
一方、本発明の構成では、前述のような搬送手段9や昇降トレイ6を設けたことにより、上記搬送手段9を選択・制御して、用紙10の搬送機構を簡素化できて、上記不具合の発生を軽減できると共に、昇降トレイ6の昇降させることにより上記不都合を抑制できる。
【0190】
【発明の効果】
本発明の後処理装置は、以上のように、複数枚の用紙に対し後処理を行う後処理用トレイが設けられ、後処理された用紙束が排紙される排紙トレイが後処理用トレイの下方に配置され、後処理用トレイは、後処理用トレイの底部に、その中央部から分割形状となっている各底板を有しており、各底板は、後処理用トレイ上に載置されていた用紙束を排紙トレイ上へ落下させるための搬出路を、後処理トレイ上に載置された用紙面に沿ってスライドして形成するように設けられている構成である。
【0191】
それゆえ、上記構成では、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置しているので、後処理用トレイから排紙トレイへの用紙束の搬出を落下により実現できて、搬出のための搬出手段を省けるので、後処理装置の小型化および簡素化を図れるという効果を奏する。
【0192】
その上、上記構成では、後処理用トレイの各底板が中央部からスライドして搬出路を形成し、後処理用トレイ上の用紙束を中央部から排紙トレイへ落下させるので、用紙束は水平姿勢を保って落下することができ排紙トレイ上の用紙束の載置状態を良好にできる。
【0193】
その上、上記構成では、後処理用トレイの各底板は中央部から用紙束の用紙面に沿ってスライドして搬出路を形成するので、後処理用トレイと排紙トレイとの間隔を狭くできることから、用紙束の落差も小さくでき、排紙トレイ上の用紙束の載置状態をより良好にできるという効果も奏する。
【0194】
本発明の他の後処理装置は、以上のように、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束が後処理トレイから搬出される排紙トレイが、後処理用トレイの下方に配置され、排紙トレイを上下方向に移動させる昇降手段が設けられ、昇降手段を制御する制御手段が、後処理用トレイから排紙トレイ上へ用紙束を落下させる落差を制御するように設けられている構成である。
【0195】
それゆえ、上記構成では、昇降手段と、制御手段とを設けたことにより、後処理用トレイから排紙トレイヘの用紙束の落差を、例えば所定の範囲内にて一定に設定できるので、排紙トレイヘの用紙束の載置をより安定化できるという効果を奏する。
【0196】
本発明のさらに他の後処理装置は、画像形成装置より排出された用紙を後処理用トレイまたは排紙トレイへ搬送する第1搬送部材と第2搬送部材とが、それぞれ、用紙ガイドの両端にローラを配置し、両ローラを駆動部材で回転可能に接続され、上流側のローラ軸を支点に用紙ガイドと共に回動自在に設けられている構成である。
【0197】
それゆえ、上記構成では、上記第1搬送部材および第2搬送部材を共に第1の位置とした時には、用紙を後処理用トレイ上に排出可能となり、上記第1搬送部材および第2搬送部材を共に、第1の位置より下方に回動した第2の位置とした時には、用紙を排紙トレイ上に排出可能にできる。
【0198】
よって、上記構成では、後処理用トレイの下方の排紙トレイヘ後処理用トレイから落下させる構成で、共通の各搬送部材を用いて後処理用トレイまたは排紙トレイへ用紙を搬送でき、装置の幅を小さくすることができ、各搬送部材の位置の切り換えによって搬送するトレイを変えることが可能なので、用紙の搬送方向を切り換えるゲート手段を設けることを省け、各搬送部材そのものが搬送方向切り換えゲートの機能を有しているので各トレイヘの搬送を確実にできるという効果を奏する。
【0199】
本発明のさらに他の後処理装置は、排紙トレイが用紙束の収納上限にあるか否かを検知する検知手段と、上記検知手段により上記排紙トレイが収納上限にあり、かつ、画像形成装置から後続の用紙があるとき、後処理用トレイに後続の用紙を1ジョブ分載置して後処理を行い、後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させることを停止する共に、上記用紙束を後処理用トレイに載置した状態で画像形成処理を停止する制御手段とを有している構成である。
【0200】
それゆえ、上記構成では、後処理用トレイの下方に排紙トレイが位置しているので、後処理装置の幅を小さくできると共に、排紙トレイ上の用紙束群と後処理用トレイ上の用紙束を作成してから停止するので後処理時の積載能力を最大限に利用できて、後処理を効率化できるという効果を奏する。
【0201】
本発明のさらに他の後処理装置は、排紙トレイが用紙束の収納上限にあるか否かを検知する検知手段と、上記検知手段により上記排紙トレイが収納上限にあり、かつ、画像形成装置から後続の用紙があるとき、後処理用トレイに後続の用紙を1ジョブ分載置して後処理を行い、後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させると共に、後処理用トレイを開放した状態で画像形成処理を停止する制御手段とを有している構成である。
【0202】
それゆえ、上記構成では、最後の用紙束が後処理用トレイに当たる状態であっても、後処理用トレイを開放状態で停止させるので、排紙トレイ上に最終用紙束まで良好に載置できる。
【0203】
さらに、上記構成では、後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者を煩わせることがない。後処理用トレイ内へ操作者が手を入れて後処理済みの用紙を取る必要がないので、操作者に危険を伴わないという効果を奏する。
【0204】
本発明のさらに他の後処理装置は、排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、上記排紙トレイの用紙束の上面と後処理用トレイとの距離を検出する検出手段が設けられ、昇降手段を制御する制御手段が、後処理用トレイから排紙トレイへ用紙束を落下させる、落差を、後処理枚数に応じて変化させるように設けられている構成である。
【0205】
それゆえ、上記構成では、後処理用トレイから排紙トレイヘの用紙の落差を後枚数に応じて変化させるので、排紙トレイヘの用紙の載置を安定させることができる。後枚数が少数枚の時と多数枚の時では、落下する用紙の空気抵抗による排紙トレイヘの載置性に差が出るため、少数枚の時は排紙トレイを後処理用トレイに近づけて排紙トレイへの載置を安定させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に掛かる後処理装置の概略構成図である。
【図2】上記後処理装置における、用紙整合時のステープルトレイの概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は上記(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】上記ステープルトレイの用紙落下時の概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は上記(a)のB−B矢視断面図である。
【図4】ガイド部材を有する上記ステープルトレイの概略構成図である。
【図5】上記ステープルトレイにおける、整合板および用紙支持板の駆動部を示す要部斜視図である。
【図6】上記ステープルトレイにおける、一対の整合板、および一対の用紙支持板との位置関係および駆動関係を示す概略斜視図である。
【図7】上記後処理装置における搬送手段の斜視図である。
【図8】上記搬送手段におけるステープルトレイヘの搬送を示す概略構成図である。
【図9】上記搬送手段の用紙整合の動作を示す概略構成図である。
【図10】上記搬送手段の用紙落下時の動作を示す概略構成図である。
【図11】上記搬送手段における、用紙の昇降トレイへの搬送の動作を示す概略構成図である。
【図12】上記搬送手段の第1搬送手段を示す概略構成図である。
【図13】上記搬送手段の第2搬送手段を示す概略構成図である。
【図14】上記後処理装置における、他の搬送手段を示す概略構成図である。
【図15】上記後処理装置に接続された画像形成装置における、操作パネルの概略構成図である。
【図16】上記後処理装置における、用紙束が載置されていないときの昇降トレイの動作を示す説明図である。
【図17】上記昇降トレイの他の各動作を示す説明図であり、(a)は用紙束が昇降トレイに載置されたときの動作を示し、(b)は昇降トレイ上に用紙束が載置されたことを検知する様子を示し、(c)は上記昇降トレイを検知により下降させた様子を示すものである。
【図18】上記後処理装置における、後処理モード設定の手順を示すフローチャートである。
【図19】上記後処理装置の動作を説明するフローチャートの一部である。
【図20】上記フローチャートの他の部分である。
【図21】上記フローチャートのさらに他の部分である。
【図22】上記フローチャートのさらに他の部分である。
【図23】上記フローチャートのさらに他の部分である。
【図24】上記フローチャートのさらに他の部分である。
【図25】上記後処理装置の他の動作を説明するフローチャートの一部である。
【図26】上記フローチャートの他の部分である。
【図27】上記フローチャートのさらに他の部分である。
【図28】上記後処理装置のさらに他の動作を説明するフローチャートの一部である。
【図29】上記フローチャートの他の部分である。
【図30】上記後処理装置のさらに他の動作を説明するフローチャートである。
【図31】上記後処理装置の昇降トレイに設けられた上面検知アクチュエータの斜視図である。
【図32】上記上面検知アクチュエータの分解斜視図である。
【図33】上記後処理装置の排紙搬送路およびステープルトレイに設けられた排紙センサおよび紙有無センサを示す概略構成図である。
【図34】上記排紙センサおよび紙有無センサの動作を示す概略構成図である。
【符号の説明】
6 昇降トレイ(排紙トレイ)
7 ステープルトレイ(後処理用トレイ)
7a 用紙支持板(底板)
10 用紙
Claims (27)
- 画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束を排紙トレイ上に排出する後処理装置において、
排紙トレイは、後処理用トレイの下方に配置され、
後処理用トレイは、後処理用トレイの底部に、その中央部から分割形状となっている各底板を有しており、
各底板は、後処理用トレイ上に載置されていた用紙束を排紙トレイ上へ落下させるための搬出路を、後処理トレイ上に載置された用紙面に沿ってスライドして形成するように設けられていることを特徴とする後処理装置。 - 画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上で後処理を行い、後処理された用紙束を排紙トレイ上に排出する後処理装置において、
排紙トレイは、後処理用トレイの下方に配置され、
排紙トレイを上下方向に移動させる昇降手段が設けられ、
昇降手段を制御する制御手段が、後処理用トレイから排紙トレイ上へ用紙束を落下させる落差を制御するように設けられていることを特徴とする後処理装置。 - 後処理用トレイから排紙トレイ上へ用紙束を落下させる落差が、後処理用トレイにおける少なくとも後処理可能枚数の厚さ以上となるように設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の後処理装置。
- 各底板は、互いに離間するように設定されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の後処理装置。
- 後処理用トレイの各底板における、互いに離間した開口間隔は載置される用紙幅の10〜46%であることを特徴とする請求項4記載の後処理装置。
- 後処理用トレイ上に載置された用紙を幅方向に当接によって整合する整合部が、後処理用トレイ内で用紙搬送方向と直交する方向にスライド駆動可能に設けられ、
上記整合部を駆動する整合部駆動手段が、各底板をスライドさせ後処理用トレイ上の用紙束を落下させるとき、上記整合部における用紙束との当接位置は用紙束の端部と略同じ幅に制御するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の後処理装置。 - 各底板の開口部に、用紙落下方向に沿って延びる用紙落下ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の後処理装置。
- 画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、
画像形成装置より排出された用紙を後処理用トレイまたは排紙トレイへ搬送する搬送手段が第1搬送部材と第2搬送部材とを有して設けられ、
上記第1および第2搬送部材は、それぞれ、用紙ガイドの両端にローラを配置し、両ローラを駆動部材で回転可能に接続され、上流側のローラ軸を支点に用紙ガイドと共に回動自在に設けられていると共に、第1搬送部材の回動支点となる側のローラと第2搬送部材の回動支点となる側のローラとが用紙を挟んで搬送するためのニップを形成し、
上記第1および第2搬送部材を共に第1の位置とした時には、用紙を後処理用トレイ上に排出可能となり、
上記第1および第2搬送部材を共に、第1の位置より下方に回動した第2の位置とした時には、用紙を排紙トレイ上に排出可能となっていることを特徴とする後処理装置。 - 画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、
画像形成装置より排出された用紙を後処理用トレイまたは排紙トレイへ搬送する搬送手段が第1搬送部材と第2搬送部材とを有して設けられ、
上記第1および第2搬送部材は、それぞれ、用紙の搬送方向に沿って2個のローラと、両ローラ間に張架された用紙を搬送する無端ベルトとを有し、上流側のローラ軸を支点に回動自在に設けられていると共に、第1搬送部材の回動支点となる側のローラと第2搬送部材の回動支点となる側のローラが上記無端ベルトを介して用紙を挟んで搬送するためのニップを形成し、
上記第1および第2搬送部材を共に第1の位置とした時には、用紙を後処理用トレイ上に排出可能となり、
上記第1および第2搬送部材を共に、第1の位置より下方に回動した第2の位置とした時には、用紙を排紙トレイ上に排出可能となっていることを特徴とする後処理装置。 - 第1搬送部材と第2搬送部材はそれぞれ回動支点を中心として個々に第1の位置および第2の位置に移動可能で、
第1搬送部材を第1の位置、第2搬送部材を第2の位置に移動したとき、後処理用トレイに搬送された用紙を上記第2搬送部材の下流側のローラによって整合するようになっていることを特徴とする請求項8または9に記載の後処理装置。 - 画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、
上記排紙トレイが用紙束の収納上限にあるか否かを検知する検知手段と、
上記検知手段により上記排紙トレイが収納上限にあり、かつ、画像形成装置から後続の用紙があるとき、後処理用トレイに後続の用紙を1ジョブ分載置して後処理を行い、後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させることを停止する共に、上記用紙束を後処理用トレイに載置した状態で画像形成処理を停止する制御手段とを有していることを特徴とする後処理装置。 - 排紙トレイの用紙束が収納上限未満となったとき、制御手段は、後続の後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させるようになっていることを特徴とする請求項11記載の後処理装置。
- 上記制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていることを特徴とする請求項12記載の後処理装置。
- 画像形成処理および後処理の停止の解除または維持を入力する入力手段が設けられ、
制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除または維持することを入力手段により選択可能となっていることを特徴とする請求項12記載の後処理装置。 - 上記排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、
検知手段により、排紙トレイ上の用紙束の最上面と後処理用トレイとの距離を用紙束の落下に合わせて調節するように上記昇降手段を制御する排紙トレイ制御手段が設けられていることを特徴とする請求項11ないし14の何れかに記載の後処理装置。 - 制御手段は、排紙トレイの位置調節が完了したときに、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていることを特徴とする請求項15記載の後処理装置。
- 制御手段は、排紙トレイの用紙束が収納上限未満となり、かつ、更に後続の用紙がない場合、所定時間後に、後続の後処理された用紙束を排紙トレイへ落下させるようになっていることを特徴とする請求項11ないし16の何れかに記載の後処理装置。
- 画像形成処理装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、
上記排紙トレイが用紙束の収納上限にあるか否かを検知する検知手段と、
上記検知手段により上記排紙トレイが収納上限にあり、かつ、画像形成装置から後続の用紙があるとき、後処理用トレイに後続の用紙を1ジョブ分載置して後処理を行い、後処理された用紙束を上記排紙トレイへ落下させると共に、後処理用トレイを開放した状態で画像形成処理を停止する制御手段とを有していることを特徴とする後処理装置。 - 制御手段は、排紙トレイの用紙束が収納上限未満となったとき、開放状態の後処理用トレイを閉鎖するようになっていることを特徴とする請求項18記載の後処理装置。
- 制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていることを特徴とする請求項19記載の後処理装置。
- 画像形成処理および後処理の停止の解除または維持を入力する入力手段が設けられ、
制御手段は、更に後続の用紙がある場合、画像形成処理および後処理の停止を解除または維持することを入力手段により選択可能となっていることを特徴とする請求項18または19に記載の後処理装置。 - 上記排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、
検知手段により、排紙トレイ上の用紙束の最上面と後処理用トレイとの距離を用紙束の落下に合わせて調節するように上記昇降手段を制御する排紙トレイ制御手段が設けられ、
制御手段は、排紙トレイを最上位置に移動させ、かつ、後処理用トレイを閉鎖したときに、画像形成処理および後処理の停止を解除するようになっていることを特徴とする請求項18ないし21の何れかに記載の後処理装置。 - 画像形成装置から排出される用紙に対し、複数枚の用紙を後処理用トレイ上でステープル処理等の後処理を行い、後処理された用紙束を上記後処理用トレイの下方に配置された排紙トレイ上に落下させて排出する後処理装置において、
上記排紙トレイを昇降する昇降手段が設けられ、
上記排紙トレイの用紙束の上面と後処理用トレイとの距離を検出する検出手段が設けられ、
昇降手段を制御する制御手段が、後処理用トレイから排紙トレイへ用紙束を落下させる落差を、後処理枚数に応じて変化させるように設けられていることを特徴とする後処理装置。 - 制御手段は、後処理用トレイから用紙束を排紙トレイに落下させるとき、排紙トレイ上面と後処理用トレイ開口部間の距離を後処理用トレイ上の載置枚数の厚さ以上に設定するようになっていることを特徴とする請求項23記載の後処理装置。
- 制御手段は、後処理用トレイから用紙を落下させる時、排紙トレイ上に既に積載された用紙束の最上面と後処理用トレイ開口部間の距離を後処理用トレイ上の載置枚数の厚さ以上に設定するようになっていることを特徴とする請求項23記載の後処理装置。
- 後処理用トレイは、後処理用トレイの底部に、その中央部から2分割形状となっている各底板を有しており、
各底板は、後処理用トレイ上に載置されていた用紙束を排紙トレイ上へ落下させるために、用紙の搬送方向に垂直な方向にスライドして互いに反対方向に開くようになっていることを特徴とする請求項23ないし25の何れかに記載の後処理装置。 - 画像形成処理および後処理の開始や、停止や、再開といった上記処理工程の状況を表示する表示手段を有していることを特徴とする請求項1ないし26の何れかに記載の後処理装置。
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