JP3672828B2 - 空気吐出型清掃機の送風管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気吐出型清掃機における送風管の先端部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気吐出型清掃機は、送風機を用いて空気を送風管から噴射し、その空気噴射流により落ち葉等のゴミを所望の場所に集めることで清掃を行う作業機の一種である。
【0003】
かかる清掃機を用いて地面の上のゴミを吹き払う場合、通常、送風管の根元部を作業者が手で持ち、先端部を斜め下向きとして噴口をゴミに向ける。この時、送風管の噴口から噴出された空気流が水平方向に向いていることが、ゴミを効率よく吹き飛ばすために有効である。このため、図12に示すように、従来一般の送風管1は、先端部2が湾曲された形状となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、送風管1の先端部2が湾曲していると、作業可能な範囲が限られるという問題点がある。例えば、送風管1の湾曲先端部2を狭い塀の間や壁の間に挿入することができず、当該空間のゴミを吹き飛ばすことが困難となる場合がある。
【0005】
また、送風管1は合成樹脂から成型されることが一般的であるが、送風管1の先端部2が湾曲されていると、先端部2の突出分dだけ成型のための金型が大型化し、金型費が高価となるという問題もある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上述した従来における問題点を解決することのできる空気吐出型清掃機用の送風管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、空気吐出型清掃機(12)における送風機(14)の空気吐出口(20)に直接的に或いは間接的に接続される送風管(10,110,210,310,410)において、一端側が送風機(14)の空気吐出口(22)に接続される側となる直管部分(34)と、この直管部分(34)の他端に延設され、直管部分(34)内を流れる空気流を受けて直管部分(34)の長手方向軸線(A)から離れる方向に偏向させる偏向部分(32,132)とを備え、偏向部分(32,132)により偏向された空気流が吐出される噴口(30,230,330,430)が直管部分(34)及び偏向部分(32,132)に形成されており、且つ、直管部分(32)の長手方向軸線(A)に直交する投影面に対する偏向部分(32,132)の投影図の全体が前記投影面に対する直管部分(34)の投影図により覆われ、もって前記偏向部分(32,132)が前記直管部分(34)よりも横方向に突出する部分を有しないようになっていることを特徴としている。
【0008】
かかる構成においては、偏向部分(32,132)の存在により空気流を直管部分(34)の長手方向軸線(A)から離れる方向に偏向させて噴口(30,230,330,430)から吐出させることができる。従って、従来の湾曲先端部を有する送風管と同様の機能を有する。更に、本発明では、偏向部分(32,132)が直管部分(34)の側方に突出していないため、送風管(10,110,210,310,410)を真っ直ぐな棒状体の如く扱うことができ、狭い空間への挿入も可能となる。
【0009】
噴口(30)の形状、すなわち噴口(30)を形成ないしは画定する直管部分(34)及び偏向部分(32,132)の縁(38)の形状としては、側面視した状態で直線状(P)となるものがある。また、同じく側面視した状態において、噴口(230,330,430)を形成する縁(238,338,438)は、非直線であり且つ偏向方向とは反対の方向に屈曲ないしは湾曲されているものとしてもよい。後者の場合、噴口(230,330,430)から吐出される空気流の放射角が前者よりも広くなる。ここで、特許請求の範囲にも記載の「側面視した状態」とは、偏向部分(32,132)による空気流の偏向方向に直角な方向であって、前記長手方向軸線(A)に直交する方向に沿って見た状態をいい、本明細書では図3、図5、図7、図9及び図11が側面視の状態を表している。
【0010】
偏向部分(32,132)の内面については、球面或いは平面とすることが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。
【0012】
図1は、本発明による送風管10を備える背負式の空気吐出型清掃機12を示している。図示の清掃機12は、遠心送風機14と、遠心送風機14を駆動する内燃エンジン16と、内燃エンジン16の燃料を貯留する燃料タンク18とを備え、これらは作業者に背負われる背負枠20に設置されている。遠心送風機14の空気吐出口22には可撓管24を介して本発明による送風管10が接続されるようになっている。送風管10の基端部には、作業者が把持して送風管10の先端部の向きを調整するためのハンドル26が設けられている。
【0013】
図2〜図4は本発明による送風管10の第1実施形態を示している。図示するように、第1実施形態の送風管10は直管構造となっており、好ましくは合成樹脂から射出成型法等の成型法によって作られた剛性を有するものである。送風管10の先端部、すなわち送風機14に接続される側とは反対側の端部には、当該送風管10の長手方向軸線Aに対して横向きに開口する噴口30が形成されている。また、送風管10の先端部には、送風管10内を軸線Aに沿って流れる空気流を受け、噴口30に向う方向に偏向する偏向部分32が延設されている。第1実施形態では、この偏向部分32の内面は球面形状とされている。
【0014】
送風管10の先端部は、概念的には次のようにして形成される。すなわち、送風管10の直管部分34の一端を半球状に閉塞し、この半球状の閉塞部から直管部分34の側面にかけて、軸線Aに閉塞部近傍の点36で交差し且つ軸線Aに対して所定の角度で傾斜する平面Pによって送風管10を切断することで、図2〜図4に示す形状の先端部が形成される。この形状を、偏向部分32による空気流の偏向方向に直角な方向で且つ直管部分34の長手方向軸線Aに直交する方向に沿って見た側面視の状態(図3参照)において述べるならば、噴口30を形成ないしは画定している直管部分34と偏向部分32の縁38は直線状となる。
【0015】
このような構成においては、内燃エンジン16を駆動して遠心送風機14から可撓管24を経て送風管10に空気を送り込むと、その空気流の一部は送風管10の先端部の偏向部分32の内面に衝突し、その向きが噴口30の方向に偏向される。この偏向された空気流は、軸線Aに沿って噴口30から直進しようとする空気流をも偏向させ、空気流の多くが噴口30から図3にて矢印Bで示す方向に吐出される。この吐出方向は、図12に示す従来の送風管1におけるものと変わらず、図1に示す姿勢で地面の上のゴミを吹き飛ばす場合に、水平成分が多くなり、効率的に清掃を行うことができる。
【0016】
また、軸線Aに対して直交する平面を投影面とし、そこに送風管10の直管部分34と偏向部分32を投影した場合、偏向部分32の投影図の全体が直管部分34の投影図により完全に覆われる。このことは、図4から理解されるであろう。別言するならば、偏向部分32には、直管部分34よりも横方向に突出している部分が一切ない。従って、直管部分34の横断面の面積よりも僅かに大きな隙間があれば、送風管10を先端部から真っ直ぐに通すことができる。また、そのような狭い空間に一旦送風管10の先端部を挿入することができたならば、送風管10を軸線Aを中心に自由に回転させることができ、噴口30を所望の方向に向けることができる。従って、狭い空間における清掃も容易に行うことが可能となる。
【0017】
更に、図2〜図4と図12とを比較しても分かるように、第1実施形態の送風管10を作るための金型は、湾曲部を有する従来の送風管1を作るための金型に比して、直管部分34から横方向に突出する部分がない分だけ小さな寸法とすることができる。その結果、金型費を抑制することが可能となる。
【0018】
なお、空気流を確実に軸線Aから離れる方向に偏向させるためには、偏向部分32の内面は広いことが好ましい。このため、図3において、弧度αは45度〜90度程度とすることが好ましい。
【0019】
また、本発明による送風管の偏向部分や噴口の形状は図2〜図4に示すものに限られない。例えば、図5に示す第2実施形態に係る送風管110では、直管部分34の端部に延設された偏向部分132の内面が傾斜平面となっているが、このような形状としても、図2〜図4に示す送風管10と同様な作用効果を呈することができる。
【0020】
更に、図6及び図7は、本発明による送風管の第3実施形態を示している。第3実施形態に係る送風管210においては、偏向部分32は第1実施形態のものと同様に球状となっているが、噴口230を形成する直管部分34及び偏向部分32の縁238の側面視形状(図7参照)が非直線となっている点で第1実施形態のものと異なっている。
【0021】
また、第3実施形態に係る送風管210では、この縁238の側面視形状が偏向方向とは反対方向に凹状に屈曲ないしは湾曲されている。従って、噴口230を正面から見た場合、図6に示すように、噴口230の縁238は略四角形状となる。かかる形状の噴口230を有する送風管210においては、噴口230からの空気流の放射角は広くなり、図6の矢印Cで示す方向にも流れるという効果が得られる。
【0022】
図8及び図9に示す第4実施形態の送風管310は、噴口330を形成する縁338の大部分が、軸線Aに対して平行となっている。この形状では、噴口330からの空気流は、軸線Aに対して直角に近くなるという効果が得られる。
【0023】
更に、図10及び図11に示す第5実施形態の送風管410においては、噴口430を形成する縁438の側面視形状(図11参照)が、第3及び第4の実施形態と同様に非直線状であるが、他のものよりも相当に大きく湾曲されている。このため、偏向部分32の面積が小さくなり、噴口430からは軸線Aの方向に空気流の一部が吐出される。
【0024】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、本発明の送風管が適用される空気吐出型清掃機が背負式のものとしているが、手持ち式やキャスタ付きの清掃機にも本発明は適用可能である。
【0025】
また、送風管は、偏向部分を除く部分の全てが剛性の直管となっている必要はなく、例えば中間部で屈曲可能な構造となっているものであってもよい。
【0026】
送風管の噴口の形状も、用途により適宜変更されるものであり、上記実施形態以外に種々考えられる。
【0027】
更に、送風管の直管部分は断面形状が円形に限られず、また、その断面形状が直管部分の全域にわたって同一である必要はない。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明による送風管においては、噴口から吐出される空気流は側方に向けられ、従来の湾曲先端部を有する送風管と同様に、地面の上のゴミを効率的に清掃することができる。また、先端部に側方に突出する部分がないため、狭い空間に送風管の先端部を挿入することができる。従って、作業範囲が大幅に広がる。
【0029】
また、先端部が湾曲していないことから、当該送風管を製造するための金型を小型化することができ、金型費、ひいては送風管の製造費を低減することが可能となる。
【0030】
更に、本発明による送風管を包装する場合、その包装用の箱は小さくてすみ、運搬や保管も容易となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による送風管が設けられた空気吐出型清掃機を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る送風管の先端部を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿っての断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿っての矢視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る送風管の先端部を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る送風管の先端部を示す正面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿っての断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る送風管の先端部を示す正面図である。
【図9】図9のIX−IX線に沿っての断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る送風管の先端部を示す正面図である。
【図11】図10のXI−IXI線に沿っての断面図である。
【図12】従来一般の送風管の先端部を示す断面図である。
【符号の説明】
10,110,210,310,410…送風管、12…空気吐出型清掃機、14…遠心送風機、16…内燃エンジン、18…燃料タンク、20…背負枠、30,230,330,430…噴口、32,132…偏向部分、34…直管部分、38,238.338,438…噴口を形成する縁。
Claims (5)
- 空気吐出型清掃機(12)における送風機(14)の空気吐出口(22)に接続される送風管(10,110,210,310,410)であって、
一端側が前記送風機(14)の前記空気吐出口(22)に接続される側となる直管部分(34)と、
前記直管部分(34)の他端に延設され、前記直管部分(34)内を流れる空気流を受けて前記直管部分(34)の長手方向軸線(A)から離れる方向に偏向させる偏向部分(32,132)と
を備え、
前記偏向部分(32)により偏向された空気流が吐出される噴口(30,230,330,430)が前記直管部分(34)及び前記偏向部分(32,132)に形成されており、且つ、
前記直管部分(34)の前記長手方向軸線(A)に直交する投影面に対する前記偏向部分(32,132)の投影図の全体が前記投影面に対する前記直管部分(34)の投影図により覆われ、もって前記偏向部分(32,132)が前記直管部分(34)よりも横方向に突出する部分を有しないようになっていることを特徴とする空気吐出型清掃機の送風管。 - 前記偏向部分(32,132)による空気流の偏向方向に直角な方向であって、前記長手方向軸線(A)に直交する方向に沿って側面視した状態において、前記噴口(30)を形成する前記直管部分(34)及び前記偏向部分(32,132)の縁(38)が直線状(P)となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気吐出型清掃機の送風管。
- 前記偏向部分(32,132)による空気流の偏向方向に直角な方向であって、前記長手方向軸線(A)に直交する方向に沿って側面視した状態において、前記噴口(230,330,430)を形成する前記直管部分(34)及び前記偏向部分(32)の縁(238,338,438)が、前記偏向方向とは反対の方向に屈曲ないしは湾曲された非直線状となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気吐出型清掃機の送風管。
- 前記偏向部分(32)の内面が球面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気吐出型清掃機の送風管。
- 前記偏向部分(132)の内面が平面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気吐出型清掃機の送風管。
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