JP3678657B2 - ターミナルアダプタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はターミナルアダプタに係り、特に端末装置及び電話をISDN網(Integrated Services Digital Network:サービス統合ディジタル網)に接続させるためのターミナルアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ISDNにおける多目的ユーザ・網インタフェースの基本的インタフェース構造は、周知のように、情報チャネルである64kbpsのBチャネル(ch)が二つと、制御信号チャネルである16kbpsのDチャネル(ch)が一つとからなり、二つのBチャネルを別々に使用して別々の通信を同時に行いながら、これらの呼制御のための信号を送受信するDチャネルを使用してパソコン間のパケット通信を行うことができる。このことは、逆にいうと、Bチャネルを二つ(以下、2本ともいう)同時に使用していると、他の電話機などでBチャネルを使用することはできないことを意味する。
【0003】
従って、従来は、Bチャネルを2本使用中に、電話機から発信した場合は、使用中のBチャネルを切断しなければ発信ができず、使用中のBチャネルを切断するかどうかは、従来のターミナルアダプタ内の設定により決定されている。このため、ユーザが使用中のBチャネルの切断を許可する設定をターミナルアダプタに対してしていなかった場合は、緊急番号への発信でもBチャネルを2本使用中には発信することはできなかった。
【0004】
そこで、ISDN公衆回線に接続された端末装置からの自動発呼時に、他の通信端末において、Bチャネルを2本使用していても、端末装置からの発呼が緊急を要する場合は、使用中のBチャネルを回線から切り離して、端末装置からの発呼ができるようにBチャネルを確保するようにした網制御装置が従来より知られている(特開平11−74988号公報)。
【0005】
図3はこの網制御装置の一例の構成図を示す。同図において、端末網制御装置51は、回線終端手段52、端末通信手段53及びS/T点切断手段54からなり、回線終端手段52がISDN公衆回線のインタフェースLI点に接続されて回線を終端し、端末通信手段53が端末装置であるガスメータ55に接続され、S/T点切断手段54が外部の通信端末である電話機56やターミナルアダプタ57を接続するためのS/T点を提供すると共に、S/T点の外部入出力端子と内部S/T点との切断を行う。
【0006】
この端末網制御装置51では、ガスメータ55からのガス洩れ通報要求などの緊急を要する発呼要求が端末通信手段53にあると、端末通信手段53が回線終端手段52を介してISDN公衆回線に対してBチャネルを使用した通信を要求し、そのとき他の通信端末(電話機56やターミナルアダプタ57など)がBチャネルを2本使用している場合は、ISDN公衆回線からBチャネルの使用不可の通知を受信するので、このときはS/T切断手段54へ切断要求信号をし、端末網制御装置51の下流のS/T点に接続された電話機56及びターミナルアダプタ57を回線から切り離す。これにより、ガスメータ55が使用するBチャネルを確保することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記の公報記載の端末網制御装置51は、下流のS/T点に接続されたすべての通信端末を回線から切り離してしまうので、ガスメータ55がBチャネルを使用する場合には、Bチャネルが1本余るにもかかわらず、他の通信端末が通信できなくなってしまう。
【0008】
また、従来のターミナルアダプタは、Bチャネルの切断ができるのは自装置内でBチャネルを2本使用している場合のみであり、バス接続されている別のターミナルアダプタがBチャネルを1本使用しているときには、切断ができない。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、緊急を要する発信要求に対して他の通信端末の通信切断を極力少なくしてBチャネルを確保し得るターミナルアダプタを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の他の目的は、バス接続されている別のターミナルアダプタがBチャネルを1本使用していてもBチャネルを切断し得るターミナルアダプタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、少なくとも外付け電話を収容しており、外付け電話とISDN網とを接続するターミナルアダプタにおいて、外付け電話から発信指示があった時、2チャネルのBチャネルをすべて使用中で、かつ、発信指示が予め定めた緊急番号に対してのものであるという条件を満たすかどうか判定する判定手段と、条件を満たすと判定されたときには、使用中の2チャネルのBチャネルのうち、後から使用中となった方のBチャネルを、強制的に切断する切断手段と、切断手段により切断されたBチャネルを使用して発信指示された緊急番号へ発信処理をする発信手段とを、ISDNのプロトコル変換用のS/T点インタフェース部に有することを特徴とする。
【0012】
この発明では、Bチャネルを2チャネルすべて使用していても、緊急番号の発信指示があったときには、使用中の2チャネルのBチャネルのうち、後から使用中となった方のBチャネルを切断して、切断したBチャネルを使用して緊急番号への発信を優先させることができる。
【0013】
また、上記の目的を達成するため、本発明における上記の切断手段は、切断することとしたBチャネルに対応した呼番号値を用いてDチャネル上に切断メッセージをISDN網へ送信する切断メッセージ送信手段と、切断メッセージの送信後にISDN網からの切断完了を示す解放メッセージを受信するかどうか監視し、解放メッセージの受信を待って発信手段に対して緊急番号への発信処理を行わせる監視手段とよりなることを特徴とする。
【0014】
この発明では、使用中のBチャネルの回線切断と、回線切断完了の待ち合わせを自動的に行い、ユーザに対して通常の発信と同じユーザインタフェースを提供することかできる。
【0015】
また、本発明は上記の目的を達成するため、少なくとも外付け電話を収容しており、外付け電話とISDN網とを接続すると共に、互いにバス接続されている複数のターミナルアダプタにおいて、各ターミナルアダプタは、外付け電話から発信指示があった時、ISDN網に対して発信処理を行う第1の発信手段と、発信処理後にISDN網から利用可回線/チャネル無しの理由表示を含んだ解放完了メッセージの受信を検出する検出手段と、発信処理が予め定めた緊急番号への発信処理であり、かつ、検出手段により理由表示を含んだ解放完了メッセージの受信を検出したという条件を満たすかどうか判定する判定手段と、条件を満たすと判定されたときには、現在使用中のBチャネルを強制的に切断する切断手段と、切断手段により切断されたBチャネルを使用して発信指示された緊急番号へ発信処理をする第2の発信手段とを、ISDNのプロトコル変換用のS/T点インタフェース部に有することを特徴とする。
【0016】
この発明では、発信処理後にISDN網から利用可回線/チャネル無しの理由表示を含んだ解放完了メッセージの受信を検出したときは、バス接続されている他のターミナルアダプタがBチャネルを1チャネル使用中であると判断し、発信処理が予め定めた緊急番号への発信処理の場合には、自己が使用中のBチャネルが1チャネルであっても、その1チャネルのBチャネルを切断して、切断されたBチャネルを使用して発信指示された緊急番号へ発信処理をするようにしたため、バス接続された他のターミナルアダプタがBチャネルを1チャネル使用中であっても、緊急番号への発信を妨げられることなく行える。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるターミナルアダプタの一実施の形態のブロック図を示す。同図において、ターミナルアダプタ10は、ISDN網30に接続され、ディジタル信号をISDN網30のプロトコルに変換するS/T点インタフェース部11と、端末装置41との間でデータの送受信を行うDTEインタフェース部12と、外付け電話42、43との間でアナログ音声信号とディジタル音声信号(PCM符号)を相互に変換するPCM変換回路13及び14とから構成されている。
【0018】
また、ターミナルアダプタ20はターミナルアダプタ10と同一構成であり、互いにバス接続されている。図1では図示を省略したが、ターミナルアダプタ20にも、外付け電話や端末装置などが接続される。
【0019】
次に、図1の実施の形態の動作について説明する。まず、バス接続されているターミナルアダプタ20がBchを使用していないときの動作について、図2のフローチャートを併せ参照して説明する。ターミナルアダプタ10内のS/T点インタフェース部11は、例えば外付け電話42からPCM変換回路13を通して発信の指示を受けると、その時点でBchを2本使用しているかどうかチェックする(ステップ101)。Bchを1本使用しているか、2本とも使用していないときは、PCM変換回路13から入力される発信番号へISDN網30を介して発信する動作を行う(ステップ106)。
【0020】
一方、発信の指示を受けた時に端末装置41又は外付け電話43の指示により既にBchを2本すべて使用中であるときには、S/T点インタフェース部11は、入力される発信番号が予め定めた緊急番号(例えば、「110」、「119」など)であるかどうか判定する(ステップ102)。緊急番号でないときには、発信を行わずに発信元の外付け電話42に対して、発信に失敗したことを通知する(ステップ103)。
【0021】
他方、外付け電話42からの発信の指示が緊急番号に対するものであるときには、S/T点インタフェース部11は予め定めた方法により、使用中の2本のBチャネルのうちの一方又は両方を選択して、そのBチャネルに対応した呼番号値を用いてDチャネル上に切断メッセージを送信する(ステップ104)。ここで、「予め定めた方法」には、例えば、後から使用中となったBチャネルを選択する、というような方法などが考えられる。
【0022】
切断メッセージは、S/T点インタフェース部11からISDN網30を介して通信中の端末に送信され、ここで受信されて応答があると、ISDN網30から切断完了を示す解放メッセージがターミナルアダプタ10へ返送される。そこで、S/T点インタフェース部11は、切断メッセージ送信後は解放メッセージを受信したかどうか監視し(ステップ105)、解放メッセージを受信した場合は、外付け電話42から指示された緊急番号に対して発信処理を行う(ステップ106)。
【0023】
従って、この実施の形態では、ステップ104で予め定めた方法によりBchの一つを選択して、そのBチャネルに対応した呼番号値を用いてDチャネル上に切断メッセージを送信することとした場合は、Bchを2本使用中であっても外付け電話42から緊急番号への発信指示があったときには、使用中のBchのうちの1本は強制的に切断して、外付け電話42から緊急番号へのBchを使用しての発信処理が妨げられることなく優先してできることは勿論のこと、それまで使用中であったBch2チャネルのうちの1チャネルは引き続き使用可能である。
【0024】
また、この実施の形態では、使用中のBchの1チャネルを強制的に切断する処理と切断完了の待ち合わせが自動的に行われるので、ユーザに対しては通常の発信と同じユーザインタフェースを提供することができる。これは、ユーザの判断能力が通常よりも著しく低下する可能性がある、緊急番号への発信時において特に有効である。
【0025】
次に、ターミナルアダプタ10とバス接続されているターミナルアダプタ20が、Bchを1チャネルずつ使用しているときの動作について説明する。ターミナルアダプタ10内のS/T点インタフェース部11は、ターミナルアダプタ20がBchを使用しておらず、かつ、ターミナルアダプタ10がBchを1チャネルだけ使用している場合に、例えば外付け電話42から発信指示があったときは、前述したように発信番号へ発信処理を行う。しかし、このときターミナルアダプタ10がBchを既に1チャネル使用中であるときには、ISDN網30からターミナルアダプタ10に対して理由表示#34(利用可回線/チャネル無し)を含んだ解放完了メッセージが返送される。
【0026】
ターミナルアダプタ10内のS/T点インタフェース部11は、この理由表示#34の解放完了メッセージを受信したとき、外付け電話42からの発信の指示が、電話番号「110」や「119」等の緊急番号に対するものであるかどうか判定し、緊急番号であった場合は、使用中のBチャネルに対応した呼番号値を用いてDチャネル上に切断メッセージをISDN網30へ送信する。そして、切断メッセージ送信後にISDN網30からの切断完了を示す解放メッセージを受信するかどうか監視し、解放メッセージの受信を待って緊急番号への発信処理を行う。
【0027】
このように、この実施の形態では、発信処理した直後に、ISDN網30から理由表示#34の解放完了メッセージを受信したときには、バス接続されている他のターミナルアダプタ20がBchを1チャネル使用中であると判断し、緊急番号への発信指示に対してのみ、自分が現在使用中のBch1チャネルについて切断して、緊急電話の発信を優先するようにしたため、外付け電話から緊急番号へのBchを使用しての発信処理が妨げられることなく優先してできる。また、このとき、バス接続されているターミナルアダプタ20の通信は、そのまま継続できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、Bチャネルを2チャネルすべて使用していても、緊急番号の発信指示があったときには、緊急番号の発信ができる。緊急番号への発信は、時には人命に関ることもあるので、使用中のBチャネルのうちの少なくとも1チャネルを切断して、切断したBチャネルを使用して緊急番号への発信を優先させることができる。このとき、使用中のBチャネルのうちの1チャネルのみを切断することとすることにより、それまで使用中のBチャネルのうちの1チャネルは、緊急番号の発信が行われても、引き続き使用を確保することができ、他のBチャネルに与える影響を最小限にすることができる。
【0029】
また、本発明によれば、使用中のBチャネルの回線切断と、回線切断完了の待ち合わせを自動的に行い、ユーザに対して通常の発信と同じユーザインタフェースを提供するようにしたため、ユーザがBチャネルの切断を要求するための特別な操作を不要にできる。これは、ユーザの判断能力が通常時よりも著しく低下する可能性がある緊急番号発信時にとって特に有効である。
【0030】
更に、本発明によれば、発信処理後にISDN網から利用可回線/チャネル無しの理由表示を含んだ解放完了メッセージの受信を検出したときは、発信処理が予め定めた緊急番号への発信処理の場合には、自己が使用中のBチャネルを切断して、切断されたBチャネルを使用して発信指示された緊急番号へ発信処理をするようにしたため、バス接続された他のターミナルアダプタと本発明のターミナルアダプタとがそれぞれBチャネルを1チャネル使用中であっても、緊急番号への発信を優先して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用フローチャートである。
【図3】従来の端末網制御装置の一例のブロック図である。
【符号の説明】
10、20 ターミナルアダプタ
11 S/T点インタフェース部
12 DTEインタフェース部
13、14 PCM変換回路
30 ISDN網
41 端末装置
42、43 外付け電話

Claims (4)

  1. 少なくとも外付け電話を収容しており、該外付け電話とISDN網とを接続するターミナルアダプタにおいて、
    前記外付け電話から発信指示があった時、2チャネルのBチャネルをすべて使用中で、かつ、前記発信指示が予め定めた緊急番号に対してのものであるという条件を満たすかどうか判定する判定手段と、
    前記条件を満たすと判定されたときには、使用中の2チャネルのBチャネルのうち、後から使用中となった方のBチャネルを、強制的に切断する切断手段と、
    前記切断手段により切断されたBチャネルを使用して前記発信指示された前記緊急番号へ発信処理をする発信手段と
    を、ISDNのプロトコル変換用のS/T点インタフェース部に有することを特徴とするターミナルアダプタ。
  2. 前記切断手段は、切断することとしたBチャネルに対応した呼番号値を用いてDチャネル上に切断メッセージを前記ISDN網へ送信する切断メッセージ送信手段と、前記切断メッセージの送信後に前記ISDN網からの切断完了を示す解放メッセージを受信するかどうか監視し、前記解放メッセージの受信を待って前記発信手段に対して前記緊急番号への発信処理を行わせる監視手段とよりなることを特徴とする請求項1記載のターミナルアダプタ。
  3. 少なくとも外付け電話を収容しており、該外付け電話とISDN網とを接続すると共に、互いにバス接続されている複数のターミナルアダプタにおいて、各ターミナルアダプタは、
    前記外付け電話から発信指示があった時、前記ISDN網に対して発信処理を行う第1の発信手段と、
    前記発信処理後に前記ISDN網から利用可回線/チャネル無しの理由表示を含んだ解放完了メッセージの受信を検出する検出手段と、
    前記発信処理が予め定めた緊急番号への発信処理であり、かつ、前記検出手段により前記理由表示を含んだ解放完了メッセージの受信を検出したという条件を満たすかどうか判定する判定手段と、
    前記条件を満たすと判定されたときには、現在使用中のBチャネルを強制的に切断する切断手段と、
    前記切断手段により切断されたBチャネルを使用して前記発信指示された前記緊急番号へ発信処理をする第2の発信手段と
    を、ISDNのプロトコル変換用のS/T点インタフェース部に有することを特徴とするターミナルアダプタ。
  4. 前記切断手段は、使用中のBチャネルに対応した呼番号値を用いてDチャネル上に切断メッセージを前記ISDN網へ送信する切断メッセージ送信手段と、前記切断メッセージの送信後に前記ISDN網からの切断完了を示す解放メッセージを受信するかどうか監視し、前記解放メッセージの受信を待って前記第2の発信手段に対して前記緊急番号への発信処理を行わせる監視手段とよりなることを特徴とする請求項3記載のターミナルアダプタ。
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