JP3684257B2 - 戸籍記載文作成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、戸籍情報を処理する情報処理装置に係わり、特に身分事項を項分け記載している新しい戸籍簿を入力して従来の戸籍記載文を作成して出力する戸籍記載文作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
戸籍簿を管理する方式としては、戸籍原本をB4横の形式の用紙で保管する従来から行われている方式と、戸籍簿に記載する内容を項目化してデータベース化する新しい方式とがある。
【0003】
図2は、従来の戸籍簿の事例を示す図である。
【0004】
図3は、データベース化された戸籍簿の事例を示す図である。データベース化されている戸籍事務システムを以下新戸籍システムと呼ぶこととする。図3に示すように、戸籍簿の内容は「出生」「婚姻」などの事件名を筆頭にして[出生日][届出人]などの身分事項が項目化されている。そして新戸籍システムで作成される戸籍簿はA4縦の用紙に印字される。
【0005】
新戸籍システムが導入されている自治体から未導入の自治体への転籍を行う場合、転籍先の自治体には新戸籍システムによって出力されたA4縦の横書きの戸籍簿が提出されるので、提出された戸籍簿を基にしてB4横の縦書きの戸籍記載文を作成するとともに、戸籍簿に記載されている内容を転籍後の戸籍原本に記載する必要があるかどうか戸籍法等に照らし合わせて判断する改製作業を行う必要がある。
【0006】
従来の戸籍記載文を作成する方法としては、特開平5−120269号公報に記載の技術がある。これは戸籍事務の知識の乏しい職員でも戸籍記載文を作成できるようにしたもので、予め戸籍記載文例を格納している戸籍記載文例ファイルを持ち、戸籍届出書の内容が入力された際にその戸籍届出書の記載内容を解析し、戸籍記載文例ファイルから必要な戸籍記載文例を選択するとともに戸籍記載項目の抽出を行い、戸籍記載文例と戸籍届出書の項目とを編集し、戸籍記載文を作成するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、戸籍記載文例と戸籍届出書の項目とを編集して戸籍記載文を作成するものであるが、新戸籍システムが出力する身分事項が項目化されている戸籍簿のデータを戸籍記載文に変換する技術については何も示唆していない。また上記の改製作業については考慮されていない。
【0008】
本発明の目的は、届出書とともに新戸籍システムの出力する項目化された記載事項から従来行われている戸籍記載文を作成する戸籍記載文作成装置を提供することにある。
【0009】
また本発明の他の目的は、改製処理を行ってから戸籍記載文を作成する戸籍記載文作成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、届出書と新戸籍システムで作成された戸籍簿を入力して事件ごと、身分事項ごとに分けて記憶し、記憶された事件名と少なくとも1つの身分事項に基づいて記載パターンテーブルを検索し、対応する記載文をとり出して出力する戸籍記載文作成装置を特徴とする。ここで記載パターンテーブルは事件名と少なくとも1つの身分事項との組み合わせに対応して戸籍記載文のパターンを格納する。
【0011】
また本発明は、事件名と少なくとも1つの身分事項との組み合わせに対応して事件の移記を行うか否かの区分を設定する移記判定テーブルを設け、記憶された事件名と少なくとも1つの身分事項をキーとしてこの移記判定テーブルを検索して対応する区分をとり出し、移記が必要な事件を抽出して上記のように戸籍記載文を作成する戸籍記載文作成装置を特徴とする。
【0012】
【作用】
記載パターンテーブルは各事件種別について出現する身分事項のすべての順列組合わせに対応して戸籍記載文を設定するので、入力される事件と身分事項のリストとによって該当する記載文が一意に決定し、これを出力することができる。また移記判定テーブルも同様に事件名と出現する身分事項のすべての順列組合わせに対応して区分を設定するので、戸籍記載文作成装置はこの区分に応じて事件の移記についての判断をすることができる。
【0013】
【実施例】
以下本発明の一実施例の戸籍記載文作成装置について図面を用いて詳細に説明する。装置の説明に入る前に図2及び図3を用いて戸籍簿のデータ形式について説明する。
【0014】
図2は、従来のB4縦書きの戸籍簿の事例を示す図である。事例に示すように「婚姻」「出生」等の事柄について記載した事件文が複数集まり戸籍記載文(戸籍文)を構成する。すなわち
戸籍文=「事件文」「事件文」・・・・・・「事件文」
である。図2の事例によれば、次に示すように戸籍文は2つの事件文から構成される。
戸籍文=「昭和弐年弐月弐日東京都江東区で出生同月五日父届出入籍」
「昭和弐拾年拾壱月参日青空花子と婚姻届出東京都江東区新砂一丁目六番山田一太郎戸籍から入籍」
また事件文は「出生日」「届出日」等の身分事項と、「で出生」「届出入籍」等の特徴データとから構成される。事例の最初の事件文は次のような構成となる。
Figure 0003684257
上記事件文の特徴データは「で出生」「届出入籍」である。
【0015】
図3は、A4横書きの新しい戸籍簿の事例を示す図である。事例に示すように例えば「出生」事件は、事件名「出生」を筆頭として、
[出生日]昭和2年2月2日
[出生地]東京都江東区
[届出日]昭和2年2月5日
[届出人]父
のように各身分事項のみが記載される形式である。従って従来の戸籍の事件文で用いられてきた「で出生」「届出入籍」などの特徴データは存在しない。
【0016】
図1は、本実施例の戸籍記載文作成装置の構成を示す図である。入力部11は届出書及び新しい戸籍システムから出力された戸籍簿の内容を入力するキーボード等の入力装置である。入力データ記憶部12は入力された戸籍データを格納する記憶手段である。移記判定テーブル13は各事件ごとに出力する戸籍簿に移記するか否かを示すテーブル、判定履歴テーブル14は移記判定テーブル13では判定できない事件について業務担当者が過去に行った判断の履歴を格納するテーブルである。表示部18は過去の判定例と判断基準を表示する表示装置である。改製処理部3は、入力部11から入力された戸籍データを編集した後入力データ記憶部12に格納し、入力データ記憶部12に格納される各事件について移記判定テーブル13を参照して移記処理を行うか否かを判定し、その結果を入力データ記憶部12に書き込む処理部である。移記判定テーブル13では判定できない事件については、改製処理部3は判定履歴テーブル14中の該当する判定例を表示部18に表示し、業務担当者が行った判断に従ってその結果を入力データ記憶部12に書き込む。記載パターンテーブル15は各事件ごとに記載文のパターンを格納するテーブルである。記載文記憶部16は作成された記載文を格納する記憶手段、印刷部17は作成された記載文を印刷する装置である。記載文作成部4は、入力データ記憶部12から戸籍データを入力して移記処理が必要な事件のみを抽出し、記載パターンテーブル15を参照して戸籍データを従来の戸籍記載文の形式に変換して作成された記載文を表示部18上に表示するとともに記載文記憶部16に格納し、印刷部17上の用紙に印刷出力する。本戸籍記載文作成装置はパソコン、ワークステーションを含む情報処理装置によって実現され得る。改製処理部3及び記載文作成部4はこの情報処理装置の記憶装置に格納されるプログラムを実行することによって実現される。また入力データ記憶部12、移記判定テーブル13、判定履歴テーブル14、記載パターンテーブル15及び記載文記憶部16はこの情報処理装置の記憶装置に格納されるファイル又はテーブルである。入力部11及び表示部18はこの情報処理装置に接続される入出力装置である。
【0017】
図4は、入力データ記憶部12に格納される戸籍データのデータ形式を示す図である。個人番号は各個人に付与された識別子であり、事件名51は出生、婚姻、離婚、認知などの事件種別を示す名称である。身分事項内容52は、出生日、出生地、婚姻日、認知日、配偶者等の身分事項と各身分事項に対応して入力された内容(年月日、住所、配偶者など図でA,B,C・・・で示される部分)とから構成され、各身分事項ごとに項分けして記憶される。53は事件名と身分事項とから判定される移記を行うか否かを示す移記処理区分であり、移記必要と判断された場合は’1’、移記不要と判断された場合は’0’が格納されるフィールドである。図4に示すように入力された情報は事件ごとに1レコードの情報として格納される。
【0018】
図5は、移記判定テーブル13のデータ構成を示す図である。事件名61は出生、婚姻、離婚、認知等の事件種別を示す名称である。身分事項内容62は事件に対応する少なくとも1つの身分事項を含む身分事項の組み合わせのリストである。移記処理区分63は事件名61と身分事項62とから成る身分事項のパターンをキーとして、このキーから判断される区分であり、’1’は移記必要、’0’は移記不要を示し、’△’は業務担当者による判断が必要なことを示す。処理判断基準64は一般的な処理判定の基準を示すものであり、特に業務担当者による判断が必要な記載事項のパターンについて参照される。なお事件名61が同じ「認知」であっても身分事項内容62が被認知者(子)に関するものか認知者(父親)に関するものかの違いにより移記処理区分63は異なる。このように移記判定テーブル13には事件名と身分事項のリストから成る考えられるすべてのパターンとその移記処理区分63とが登録されている。
【0019】
判定履歴テーブル14のデータ構成は図示していないが、移記判定テーブル13のうち業務担当者による判断が必要な身分事項のパターンについて事件名61及び身分事項内容62とこのパターンに対応する裁判の判例、参考文献など判定の参考になる事例が判定例として登録されている。
【0020】
図6は、改製処理部3の処理の流れを示すフローチャートである。改製処理部3は入力部11から戸籍データを入力して、図4に示すように各事件ごとのデータを1レコードとして入力データ記憶部12に格納する(ステップ31)。装置は以下の改製処理を1戸籍ずつ行うため、例えば婚姻、養子縁組等の場合のように入力された戸籍が複数である場合、改製処理部3は入力されたすべての戸籍を表示部18に一覧表示する(ステップ32)。一覧として表示した戸籍の中から入力部11を介して改製処理を行う戸籍が1つ選択されると、改製処理部3は選択された戸籍について入力データ記憶部12を参照して1レコードずつ身分事項内容52から身分事項名を抽出し、事件名51と身分事項名のリストをキーとして移記判定テーブル13を検索し、対応する移記処理区分63を取り出す(ステップ33)。その結果、移記が必要であれば入力データ記憶部12上の移記処理区分53に’1’をセットし、移記が不要であれば移記処理区分53に’0’をセットし、人による判断が必要であれば移記処理区分53に’△’をセットする(ステップ34)。例えば「出生」事件はその移記処理区分63が’1’となっているため、対応する移記処理区分53に’1’(移記必要)を格納する。このようにして移記判定テーブル13の移記処理区分63に従って当該戸籍の各事件のレコードについて移記判断を行い、移記処理区分53にその結果を格納する。1戸籍についての審査が終了したとき、入力された事件名、身分事項内容及び対応する移記処理区分を表示部18上に表示する(ステップ35)。移記処理区分53に人による判断が必要と区分されたレコードについては、その事件名51と身分事項内容52から抽出された身分事項名のリストをキーとして移記判定テーブル13と判定履歴テーブル14とを検索し、過去の判定例と処理判断基準64を表示部18に表示する(ステップ36)。表示された判定例と判断基準を基にして業務担当者が入力部11を介して移記処理区分53を’△’から’1’又は’0’に変更する(ステップ37)。上記のようにして1戸籍についての改製処理が終了したとき、残りの戸籍が入力されていればステップ32に戻って上記処理を繰り返し、入力戸籍がなくなれば処理を終了する。
【0021】
図7は、記載パターンテーブル15のデータ形式を示す図である。記載パターンテーブル15は、「出生」など事件種別71ごとに分かれており、各事件種別71について複数のパターンに分かれており、出現する身分事項名のすべての順列組合わせのパターンを格納する。例えば「出生」事件のパターン1では、身分事項が「出生日」「出生地」「届出日」「届出人」の4つであり、戸籍記載文にするために必要な特徴データは「で出生」「届出入籍」の2つである。そして戸籍記載文の記載パターンは、これらの身分事項と特徴データの組合わせを登録する。パターン1の例では、「出生日」「出生地」「で出生」「届出日」「届出人」「届出入籍」の順番で登録されている。
【0022】
図8は、記載文作成部4の処理の流れを示すフローチャートである。記載文作成部4は入力データ記憶部12に格納するレコードのうち移記処理区分53が’1’となっている最初のレコードを抽出して読み込む(ステップ41)。次に記載パターンテーブル15を検索して入力したレコードと記載パターンテーブル15中のパターンデータとのマッチング処理を行う(ステップ42)。具体的には事件名51をキーとして事件種別71を特定し、特定した事件種別のパターン1,2・・・に対して身分事項内容52中の身分事項名と記載パターンテーブル15中の身分事項名とのマッチング処理を行って記載パターンを特定する。次に特定されたパターンの記載パターンに従って身分事項内容52を戸籍記載文の形式に展開する(ステップ43)。以下に戸籍記載文の展開例を示す。
Figure 0003684257
この記載パターンで「で出生」「届出入籍」は特徴データであり、そのままの形で記載文に展開される。
記載文:昭和2年2月2日東京都江東区で出生昭和2年2月5日父届出入籍次に記載文作成部4は決められたルールに従い記載文を編集する(ステップ44)。例えば数字の「2月」を「弐月」に変更したり、出生日と届出日の年と月が同じであれば「同月五日」に変更する。編集が済んだ記載文を表示部18に表示し(ステップ45)、記載文記憶部16に1記載文1レコードの形式で格納する(ステップ46)。戸籍原本の保管をするときには、印刷部17上の戸籍用紙に記載文の内容を印刷する(ステップ47)。入力データ記憶部12中に残りのレコードが格納されていれば、ステップ41に戻って上記処理を繰り返す。残りレコードがなくなったとき処理を終了する。
【0023】
なおステップ41において、入力する入力データ記憶部12中のレコードはすべて移記が必要なレコードとし、移記不要なレコードをあらかじめ削除しておいてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、記載パターンテーブルによって入力される事件と身分事項のリストにマッチする戸籍記載文を出力することができるので、新戸籍システムが出力する項目化された記載事項から自動的に従来の戸籍記載文を作成することができる。
【0025】
また本発明によれば、移記判定テーブルによって入力された事件の移記をするか否かの判定をすることができるので、移記が必要な事件についてのみ戸籍記載文を作成することができ、改製処理と記載文作成処理とを効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の戸籍記載文作成装置の構成を示す図である。
【図2】従来の戸籍簿の一例を示す図である。
【図3】新戸籍システムによって作成された項目化されている戸籍簿の一例を示す図である。
【図4】入力データ記憶部12に格納される戸籍データのデータ形式を示す図である。
【図5】移記判定テーブル13のデータ構成を示す図である。
【図6】改製処理部3の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】記載パターンテーブル15のデータ構成を示す図である。
【図8】記載文作成部4の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
3:改製処理部、4:記載文作成部、12:入力データ記憶部、13:移記判定テーブル、15:記載パターンテーブル

Claims (1)

  1. 入力された戸籍に関する情報を事件ごと、身分事項ごとに項分けして記憶する記憶手段と、
    事件名と少なくとも1つの該身分事項との組み合わせに対応して該事件の移記を行うか否か、担当者の判断によるかの区分を設定する移記判定テーブル手段と、
    裁判での判例などの判定の根拠となる判定例を格納する判定履歴テーブルと、
    該記憶手段に格納された事件名と少なくとも1つの該身分事項をキーとして該移記判定テーブルを検索し対応する該区分をとり出す第1の処理手段と、
    事件名と少なくとも1つの該身分事項との組み合わせに対応して戸籍記載文のパターンを格納する記載パターンテーブル手段と、
    判定された該区分に基づいて該記憶手段中から移記が必要な事件を抽出し、抽出した事件について事件名と少なくとも1つの身分事項とに基づいて該記載パターンテーブルを検索し対応する記載文をとり出して出力する第2の処理手段と、
    該区分が担当者の判断によるものである場合に、該判定履歴テーブルを検索し、過去の判定例を表示し、担当者による判定を促す第3の処理手段とを有することを特徴とする戸籍記載文作成装置。
JP24138095A 1995-09-20 1995-09-20 戸籍記載文作成装置 Expired - Lifetime JP3684257B2 (ja)

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