JP3689645B2 - データ幅補正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの入力データを受信したとき、その受信データのデータ幅が適切となるよう補正するデータ幅補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のデータ幅補正装置の構成の一例を示す図である(特開2000−183731号公報に開示)。この装置において、データ幅の補正は、デューティ補償回路51によって行われる。このデューティ補償回路51は、受けた差動のデータをそれぞれ参照電位と比較し、“0”“1”の論理を順次出力するスライス増幅器SAMPと、この増幅器SAMPから出力された相補信号の時間平均をそれぞれ求める平均値検出回路AVD1,AVD2と、これら平均値検出回路AVD1,AVD2からの平均値信号を比較して、スライス増幅器SAMPの参照電位を変化させる差動アンプDAMPとを備えている。
【0003】
波形の立ち上がりおよび立ち下がり時間を無視できないような高速信号において、デューティずれは図11(a)〜(c)に示すようなクロスポイントずれとして表われる。このような信号に対しては、クロスポイントの電圧を中心にスライス増幅することによって、デューティを100%に戻すことが可能である。
【0004】
すなわち、デューティ補償回路51において、平均値検出回路AVD1,AVD2でスライス増幅器SAMPの正転出力および反転出力の平均値を求め、これら平均値が一致するようにスライスの中心電圧をフィードバック制御することにより、両者からデューティ100%の信号を出力できる。すなわち、差動アンプDAMPで正転出力および反転出力の平均値の差を求め、この差をスライスアンプSAMPのスライス電圧として設定すれば、デューティ補償回路51から出力されるデータ信号のデューティを100%に近づけることができる。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら、上述したデューティ補償回路51は、参照電位をクロスポイントに合わせることによってデューティ補正を行うものであるので、例えば図12に示すような、入力時点でクロスポイントがすでにずれてしまっているようなデータに対しては、デューティ補正、すなわちデータ幅が適正になるような補正はきわめて困難であった。実際には、送信側ドライバの特性や伝送経路でのジッタや、受信側LSIの内部回路のミスマッチ等に起因して、データ幅の広狭が生じる場合がある。
【0006】
前記の問題に鑑み、本発明は、データ幅補正装置として、入力時にクロスポイントがすでにずれているデータに対しても、そのデータ幅を適正に調整可能にすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明が具体的に講じた解決手段は、データ幅補正装置として、外部から差動信号を受け、この差動信号を単一の受信データに変換して出力する入力回路と、前記受信データについてそのHi期間またはLo期間が適切か否かを判断する判断回路と、前記判断回路による判断結果に基づいて、前記受信データのデューティをそのHi期間またはLo期間が適切になるように調整する調整回路とを備えているものである。そして、前記判断回路は、外部から入力される参照信号と前記受信データとについて、Hi期間またはLo期間の平均時間を比較することによって、前記判断を行うものである。
【0008】
この発明によると、入力回路から出力された受信データについて、判断回路によって、そのHi期間またはLo期間が適切か否かが判断される。そして、そのHI期間またはLo期間が適切になるように、調整回路によって、受信データのデューティすなわちデータ幅が調整される。これにより、調整された受信データのデータ幅は所望のデータ幅に近づくので、受信データをラッチする場合のマージンが広がる。すなわち、入力時にクロスポイントがすでにずれているデータに対しても、そのデータ幅を適切に調整することが可能になる。また、入力データに単発でノイズが乗った場合であっても、時間平均をとることによって、そのノイズの影響は軽減される。したがって、判断回路における判断が、より適切に行われる。
【0009】
なお、データはクロックのように“0”“1”の繰り返しパターンとは限らないので、本明細書でいうところの「デューティ」は、所望のデータ幅に対する“0”と“1”の幅のズレのことを指す。
【0010】
そして、前記参照信号は前記差動信号と周波数が実質的に同一のクロック信号であり、前記判断回路は、前記差動信号がクロック信号パターンである所定期間内において前記判断を行うものとするのが好ましい。
【0011】
これにより、受信データのラッチのために用いるクロック信号を、参照信号として用いることができる。このため、例えば通信用LSIでは通常、このようなクロック信号は必然的に内部で生成されるので、参照信号を別途生成する必要がなくなり、回路構成上、都合が良い。
【0012】
また、前記参照信号は、前記受信データを、前記差動信号と周波数が実質的に同一のクロック信号によってラッチして得たラッチ信号であるのが好ましい。
【0013】
これにより、入力される差動信号と周波数が実質的に同一のクロック信号によって受信データをラッチした場合、そのラッチ信号は、そのクロック信号によりデータ幅が規定され、所望のデータ幅を持つ。したがって、このラッチ信号を参照信号として用いれば、受信データのデータ幅を適切に補正することができる。しかもこの場合は、クロック信号パターンを入力させる所定期間を設ける必要がないので、リアルタイムでデータ幅の補正が可能になる。
【0014】
また、前記本発明に係るデータ幅補正装置は、前記差動信号と、前記クロック信号との周波数の差を検知する周波数検知回路を備えたものとし、前記判断回路は、前記周波数検知回路によって検知された周波数差が所定量を超えるとき、前記判断を停止するものとするのが好ましい。
【0015】
これにより、参照信号の周波数が差動信号の周波数に十分近くなったときにデータ幅の調整が行われるので、データ幅調整のエラーが回避される。
【0016】
また、前記本発明に係るデータ幅補正装置は、所定期間内において、前記受信データが遷移する回数を検出する遷移検出回路を備えたものとし、前記判断回路は、前記遷移検出回路によって検出された遷移回数が所定数を下回るとき、前記判断を停止するものとするのが好ましい。
【0017】
これにより、受信データの遷移回数が所定数以上のとき、すなわちHi期間またはLo期間の平均時間を比較することに意味があるときにのみ、データ幅の調整が行われるので、データ幅調整のエラーが回避される。
【0018】
また、前記本発明に係るデータ幅補正装置における判断回路は、前記参照信号と前記受信データとのHi期間およびLo期間の平均時間の大小関係をそれぞれ求める第1および第2の比較部を有し、前記第1および第2の比較部によって求められた大小関係が互いに一致するとき、前記判断を停止し、前記調整回路の設定を保持するものとするのが好ましい。
【0019】
これにより、Hi期間とLo期間の平均時間の大小関係が互いに一致するときは、すなわち参照信号と受信データの周波数が異なっていると考えられるので、受信データのデータ幅の補正を行わないようにすることによって、データ幅調整のエラーが回避される。
【0020】
また、前記本発明に係るデータ幅補正装置における判断回路は、その判断結果をデジタル値で出力するように構成されているのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るデータ幅補正装置の構成を示す図である。図1に示すデータ幅補正装置1は、外部から差動信号である入力データRD/NRDを受けるレシーバ11と、このレシーバ11からのデータと内部クロックとの周波数と位相を合わせるクロックリカバリユニット(CRU)12と、CRU12によって周波数と位相が調整されたクロックを受け、データラッチ用の単一のラッチクロックL−CLKを出力するクロックバッファ13と、このクロックバッファ13と基本構成が同一であり、CRU12が出力したデータから単一の受信データR−DATAを出力するデータ調整バッファ14と、受信データR−DATAおよび参照信号としてのラッチクロックL−CLKを受けて、それぞれのHi期間の平均時間を比較するチャージポンプ15とを備えている。レシーバ11、CRU12およびデータ調整バッファ14によって、入力回路が構成されている。
【0023】
また、Dフリップフロップ(DFF)16、遷移検出回路17および周波数検知回路18を備えている。DFF16は受信データR−DATAをD入力とするとともに、ラッチクロックL−CLKをクロック入力として、ラッチデータL−DATAを出力する。遷移検出回路17および周波数検知回路18については後述する。
【0024】
CRU12は、その内部にクロックを生成するためのVCO(図示せず)を有している。そして、VCOによって生成したクロックとレシーバ11からのデータとを比較し、クロックの立ち上がりエッジがデータのエッジに合うように、VCOを制御してクロックのタイミングを調整する。さらに、生成したクロックをクロックバッファ13に出力するとともに、レシーバ11からのデータをクロックの半周期だけ遅らせてデータ調整バッファ14に出力する。
【0025】
CRU12から出力されたクロックとデータは、クロックバッファ13とデータ調整バッファ14とにおいて差動から単相にそれぞれ変換され、これにより、受信データR−DATAとラッチクロックL−CLKとが生成される。ラッチクロックL−CLKは入力データRD/NRDと周波数が実質的に同一のクロック信号である。受信データR−DATAのエッジとラッチクロックL−CLKの立ち上がりエッジとは位相が180°異なるので、DFF16によってデータラッチが行われ、ラッチデータL−DATAが生成される。
【0026】
チャージポンプ15は、受信データR−DATAおよびラッチクロックL−CLKを入力とし、そのHi期間を比較する。そして、比較結果を基にして、ノードOUT/XOUTから受信データR−DATAのデューティ比を調整するための調整信号を出力する。この調整信号は、データ調整バッファ14の調整ノードDCC/XDCCに与えられる。すなわち、判断回路としてのチャージポンプ15によって、受信データR−DATAのHi期間が適切か否かが判断され、調整回路としてのデータ調整バッファ14によって、受信データR−DATAのデューティが、そのHi期間が適切になるように調整される。
【0027】
図2(a)はデータ調整バッファ14の回路構成例、図2(b)はチャーポンプ15の回路構成例である。図2(a)に示すように、データ調整バッファ14は、CRU12から出力されたデータを入力するためのノードI/XIと、受信データR−DATAを出力するためのノードOとの他に、出力する受信データR−DATAのデューティを調整するための調整ノードDCC/XDCCを有する。調整ノードDCC/XDCCはそれぞれ、トランジスタTr1,Tr2のゲートに接続されている。
【0028】
一方、図2(b)に示すように、チャージポンプ15は、互いに電流量が等しいソース電流源CP1,CP2と、互いに電流量が等しいシンク電流源CN1,CN2と、出力ノードOUT/XOUTにそれぞれ接続されたキャパシタC1,C2とを備えている。そして、ノードREFIN,DINにそれぞれ供給されるラッチクロックL−CLKおよび受信データR−DATAがHiの期間に、キャパシタC1,C2から電荷がそれぞれ引き抜かれ、これによって、受信データR−DATAとラッチクロックL−CLKのHi期間の平均時間が、出力ノードOUT/XOUTの電圧レベルとして出力される。
【0029】
図3は本データ幅補正装置の動作の時間経過を概念的に示す図である。本実施形態における受信データR−DATAのデータ幅の補正の動作について、図3に従って説明する。
【0030】
まず図3に示すように、電源投入後に、CRU12のプリロックが開始される。このプリロックは、リファレンスクロックREFCLKに基づいて、CRU12内のVCOの発振周波数を入力データRD/NRDの周波数に設定する期間である。すなわち、入力データが例えば1Gbpsであるとき、CPUのクロック出力が1GHz±0.5%(例)になった状態をリファレンスクロックに基づいて検知する。ロックディテクタを設けて、このロックディテクタで1GHz±0.5%(例)になったときを検出し、次の期間に移行するトリガーとする。
【0031】
その後、CRU12のトレーニング期間に移行する。プリロックによって設定されたクロック周波数は、入力データに対して数百ppm〜1%の周波数差を有する。このため、このトレーニング期間では、入力データのエッジとクロックの立ち上がりエッジとを比較して、VCOの発振周波数が入力データRD/NRDの周波数とぴったり合致するように、調整を行う。すなわち、このトレーニング期間において、入力データとクロックとの周波数と位相が実質的に同一になる。この調整は通常1ms以内には完了するので、内部のタイマ等によりトレーニング期間を1msと決めて次の期間に移行するトリガ信号を発信するようにする。また、このトレーニング期間には、所定のトレーニングパタンが正しく受信されているか否かが絶えずチェックされている。
【0032】
そして、データ幅調整期間に移行する。このデータ幅調整期間では、入力データRD/NRDとして、“0”“1”のクロック信号パターンが相手側から送信されるよう予め取り決めがなされている。したがって、このデータ幅調整期間においては、受信データR−DATAとラッチクロックL−CLKとはともに“0”“1”のクロック信号パターンになる。そして、チャージポンプ15は、受信データR−DATAおよびラッチクロックL−CLKのそれぞれのHi期間の平均時間として、キャパシタC1,C2の端子電圧を出力ノードOUT/XOUTに出力する。チャージポンプ15の出力ノードOUT/XOUTの電圧レベルは、データ調整バッファ14の調整端子DCC/XDCCにそれぞれ入力される。
【0033】
そして、受信データR−DATAのHi期間の方が長い場合、すなわちノードOUTの電圧レベルがノードXOUTの電圧レベルよりも高い場合は、データ調整バッファ14において、トランジスタTr2がトランジスタTr1よりも強くONする。このため、受信データR−DATAの立ち下がりエッジが早まることになり、したがって、受信データR−DATAのHi期間が短くなる。一方、受信データR−DATAのHi期間がラッチクロックL−CLKよりも短い場合、すなわちノードOUTの電圧レベルがノードXOUTの電圧レベルよりも低い場合は、データ調整バッファ14において、トランジスタTr1がトランジスタTr2よりも強くONする。このため、受信データR−DATAの立ち上がりエッジが早まることになり、したがって、受信データR−DATAのHi期間が長くなる。
【0034】
すなわち、ラッチクロックL−CLKと受信データR−DATAのHi期間が等しくなるようにフィードバックがかかることになり、ラッチクロックL−CLKのデューティ比が良好である場合は、受信データR−DATAのデータ幅はHi,Loともに等しくなり、理想形となる。
【0035】
その後、実データ・パケットの受信を行うようにする。この実データ・パケットの受信への移行は、LSI内部のタイマで所定時間(ms)の経過を待って行う。
【0036】
以上のように本実施形態によると、受信データのHi期間が適切か否かが判断され、この判断結果によって、受信データのデューティが調整される。このため、入力データのクロスポイントの間隔がずれていても、受信データのデータ幅を適正に調整することができる。また、受信データとラッチクロックのHi期間の平均時間を比較することによって、受信データのHi期間が適切か否かの判断を行うので、たとえ入力データに単発でノイズが乗ったとしても、そのノイズは時間平均をとることによって矮小化されるので、より適切な判断が可能になる。さらに、本データ幅補正回路が搭載される通信用LSIでは、通常、ラッチクロックは必ず生成されるものなので、受信データのHi期間が適切か否かの判断のために、わざわざ生成する必要はない。
【0037】
なお、本実施形態では、受信データのHi期間が適切か否かを判断するものとしたが、受信データとラッチクロックのLo期間の平均時間を比較することによって、受信データのLo期間が適切か否かを判断するようにしてもかまわない。また、Hi期間とLo期間の両方について、適切か否かを判断するようにしてもかまわない。
【0038】
また、本データ幅補正装置1は、受信データR−DATAが遷移する回数を検出する遷移検出回路17を備えている。ここでは遷移検出回路17は、受信データR−DATAが128サイクル中32回以上遷移した否かを検出するものとする。そして、出力LOSとして、32回以上の遷移があったときは“0”を、遷移回数が32回未満であったときは“1”を出力する。
【0039】
さらに、本データ幅補正装置1は、入力データRD/NRDとラッチクロックL−CLKとの周波数の差を検知する周波数検知回路18を備えている。ここでは周波数検知回路18は、リファレンスクロックREFCLKに基づいて、ラッチクロックL−CLKの周波数と所望周波数との差が1%以内であるか否かを検知する。そして、出力LOCKとして、周波数差が1%以内のときは“1”を、1%を超えるときは“0”を出力する。
【0040】
論理ゲート19は、遷移検出回路17の出力LOSの反転信号と周波数検知回路18の出力LOCKとを入力とする。そしてその出力信号によって、チャージポンプ15のシンク電流源CN1,CN2の動作が制御される。すなわち、遷移回数が128サイクル中32回以上であり、かつ、周波数差が1%以内であるとき、シンク電流源CN1,CN2がONになり、受信データR−DATAとラッチクロックL−CLKとのHi期間の比較が行われる。それ以外のときは、シンク電流源CN1,CN2がOFFになり、チャージポンプ15における比較動作は停止される。
【0041】
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係るデータ幅補正装置の構成を示す図である。図4の構成は図1とほぼ同様であり、共通する構成要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。
【0042】
図1の構成と異なるのは、図4のデータ幅補正装置2では、チャージポンプ15が、ラッチクロックL−CLKの代わりにラッチデータL−DATAを参照信号として入力する点である。すなわち本実施形態では、チャージポンプ15によって、受信データR−DATAとラッチ信号としてのラッチデータL−DATAのHi期間の平均時間が比較され、これによって、受信データR−DATAのHi期間が適切か否かが判断される。
【0043】
図5は本実施形態に係る各信号の時間変化を示すタイミングチャートである。図5に示すように、CRU12が、ラッチクロックL−CLKについて、立ち上がりエッジを入力データRD/NRDの平均的中央ポイントに合わせるとともに、周波数を受信データR−DATAに一致させた場合、ラッチデータL−DATAの信号波形はHi/Loの幅が同一の理想形に近いものとなる。
【0044】
そしてこのような場合には、受信データR−DATAのHi期間が適切か否かの判断は、受信データR−DATAとラッチデータL−DATAのHi期間の平均時間を比較することによって、常時、可能になる。言い換えると、第1の実施形態のように、入力データRD/NRDとしてクロック信号パターンを送信させるデータ幅調整期間を特別に設けなくとも、データ幅の補正がリアルタイムで可能になる。
【0045】
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態に係るデータ幅補正装置の構成を示す図である。図6において、図1と共通の構成要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。図1と対比すると、図6に示すデータ幅調整装置3は、チャージポンプ15の代わりに、受信データR−DATAとラッチクロックL−CLKのHi期間を比較し、受信データR−DATAのデューティを調整するための信号をデジタル値NA1−4,NB1−4として出力する判断回路としてのコントローラ30を備えている。また、データ調整バッファ14の代わりに、2種類の4ビットデータによって受信データR−DATAのデューティを調整可能に構成されたデータ調整バッファ24を備えている。すなわち、受信データR−DATAのデータ幅は、データ調整バッファ24において、コントローラ30からデジタル値によって制御される。
【0046】
図7は図6におけるコントローラ30の構成を示す図、図8は図6におけるデータ調整バッファ24の構成を示す図である。
【0047】
図7に示すコントローラ30において、チャージポンプ31は図1に示すチャージポンプ15と同様に、ノードDINに入力される受信データR−DATAとノードREFINに入力されるラッチクロックL−CLKのHi期間の平均時間を比較し、その比較結果を出力ノードOUT/XOUTの電圧レベルとして出力する。オペアンプ32はチャージポンプ31の出力ノードOUT/XOUTの電圧を受けて、出力ノードOUTの電圧レベルの方が高いときは“1”を、出力ノードXOUTの電圧レベルの方が高いときは“0”を出力する。Dフリップフロップ33は、オペアンプ32の出力を、クロックジェネレータ36によって生成された比較的周波数が低いクロックに従ってラッチする。
【0048】
第1および第2のバイナリカウンタ34,35は、クロックジェネレータ36によって生成されたクロックをカウントする。第1のバイナリカウンタ34は、Dフリップフロップ33のQ出力が“1”のときはカウントアップを、“0”のときはカウントダウンを行う。一方、第2のバイナリカウンタ35は、Dフリップフロップ33のNQ出力が“1”のとき(Q出力が“0”のとき)はカウントアップを、“0”のとき(Q出力が“1”のとき)はカウントダウンを行う。
【0049】
そして、第1のバイナリカウンタ34の出力Q1〜Q4はデジタル値NA1〜NA4として、第2のバイナリカウンタ35の出力Q1〜Q4はデジタル値NB1〜NB4として、それぞれデータ調整バッファ24に送られる。
【0050】
図8に示すように、データ調整バッファ24では、デジタル値NA1〜NA4はそれぞれトランジスタTa1〜Ta4のゲートに入力され、デジタル値NB1〜NB4はそれぞれトランジスタTb1〜Tb4のゲートに入力される。トランジスタTa1〜Ta4はそれぞれ電流源Ia1〜Ia4と直列に接続されており、各電流源Ia1〜Ia4の電流量は1:2:4:8の比率になっている。同様に、トランジスタTb1〜Tb4はそれぞれ電流源Ib1〜Ib4と直列に接続されており、各電流源Ib1〜Ib4の電流量は1:2:4:8の比率になっている。このような構成によって、出力ノードOから出力される受信データR−DATAのデューティを、デジタル値NA1〜NA4,NB1〜NB4によって制御することができる。
【0051】
また、第1および第2のバイナリカウンタ34,35は、4入力ANDゲート38,39によって、いずれか一方のみが動作するようになっており、動作中のバイナリカウンタのみがクロックのカウントアップとカウントダウンを行う。これは、データ調整バッファ24における調整用トランジスタTa1〜Ta4,Tb1〜Tb4が、NA側とNB側とで同時にONすることを防ぐためである。
【0052】
なお、クロックジェネレータ36の動作周波数は、チャージポンプ31が有するキャパシタの容量や、フィードバックループのバンド幅を考慮して、適切に設定する必要がある。
【0053】
図9は図6におけるコントローラの他の構成例を示す図である。図9に示すコントローラ30Aは、第1のチャージポンプ31の他に、受信データR−DATAとラッチクロックL−CLKのLo期間の平均時間を比較する第2のチャージポンプ41を備えている。すなわち、第2のチャージポンプ41はノードDINに受信データR−DATAの反転信号を受けるとともに、ノードREFINにラッチクロックL−CLKの反転信号を受ける。オペアンプ42はチャージポンプ41の出力ノードOUT/XOUTの電圧を受けて、出力ノードOUTの電圧レベルの方が高いときは“1”を、出力ノードXOUTの電圧レベルの方が高いときは“0”を出力する。
【0054】
第1のチャージポンプ31およびオペアンプ32によって第1の比較部4が構成されており、第2のチャージポンプ41およびオペアンプ42によって第2の比較部5が構成されている。すなわち、第1および第2の比較部4,5によって、受信データR−DATAと参照信号としてのラッチクロックL−CLKとの、Hi期間およびLo期間の平均時間の大小関係がそれぞれ求められる。
【0055】
そして、オペアンプ32,42の出力はEXNORゲート44に入力され、その出力はDフリップフロップ43のD入力に与えられる。Dフリップフロップ43のQ出力はORゲート45を介して、第1および第2のバイナリカウンタ34,35にHOLD信号として与えられる。すなわち、第1および第2の比較部51,52によって求められた大小関係が互いに一致するとき、言い換えると、Hi期間およびLo期間の両方について、受信データR−DATAの方がラッチクロックL−CLKよりも長い場合または短い場合は、第1および第2のバイナリカウンタ34,35はホールドし、判断が停止される。
【0056】
すなわち、Hi期間およびLo期間の両方について、受信データR−DATAの方がラッチクロックL−CLKよりも長いまたは短いということは、入力データとクロックの周波数が異なっているものと考えられる。このような場合は、データ幅(デューティ)の補正は必要でないので、バイナリカウンタ34,35の動作をホールドして、データ幅の調整を行わないようにするのが好ましい。
【0057】
このような現象は、例えば、ケーブルや光ファイバ等の伝送線路に低周波のジッタが乗ったときに、データ幅が全体的に徐々に広狭するような場合に起こり得る。この場合はCRU12が、クロックの周波数をその広狭する入力データに合致するよう調整するが、この周波数調整時にデータ幅の補正を行うと、データのエッジを変化させることになり、好ましくない。このような趣旨から、バイナリカウンタ34,35をホールドして、判断を停止するのである。
【0058】
なお、本実施形態では、判断のための参照信号としてラッチクロックL−CLKを用いるものとしたが、第2の実施形態と同様に、ラッチデータL−DATAを参照信号として用いてもかまわない。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、たとえ入力データのクロスポイントがずれている場合であっても、受信データのデータ幅を補正して理想形に近づけることが可能となる。このため、受信データをラッチする場合に、データ幅は理論的に最大値まで広がることになる。したがって、ラッチクロックのジッタトレランスを向上させることができ、入力データに低周波のジッタ等が乗った場合でも、追随性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るデータ幅補正装置の構成図である。
【図2】 (a)は図1におけるデータ調整バッファの回路構成例、(b)は図1におけるチャージポンプの回路構成例である。
【図3】 図1のデータ幅補正回路の動作の時間経過を概念的に示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係るデータ幅補正装置の構成を示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る各信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明の第3の実施形態に係るデータ幅補正装置の構成を示す図である。
【図7】 図6におけるコントローラの構成を示す図である。
【図8】 図6におけるデータ調整バッファの回路構成を示す図である。
【図9】 図6におけるコントローラの他の構成例を示す図である。
【図10】 従来例の構成を示すブロック図である。
【図11】 デューティずれを示す図である。
【図12】 クロスポイントがずれた入力データの例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,2,3 データ幅補正装置
4 第1の比較部
5 第2の比較部
11 レシーバ
12 クロックリカバリユニット(CRU)
13 クロックバッファ
14 データ調整バッファ(調整回路)
15 チャージポンプ(判断回路)
17 遷移検出回路
18 周波数検知回路
24 データ調整バッファ(調整回路)
30,30A コントローラ(判断回路)
31,41 チャージポンプ
32,42 オペアンプ
RD/XRD 入力データ(差動信号)
R−DATA 受信データ
L−CLK ラッチクロック(クロック信号、参照信号)
L−DATA ラッチデータ(ラッチ信号、参照信号)

Claims (7)

  1. 外部から差動信号を受け、この差動信号を単一の受信データに変換して出力する入力回路と、
    前記受信データについて、そのHi期間またはLo期間が適切か否かを判断する判断回路と、
    前記判断回路による判断結果に基づいて、前記受信データのデューティを、そのHi期間またはLo期間が適切になるように調整する調整回路とを備え、
    前記判断回路は、外部から入力される参照信号と前記受信データとについて、Hi期間またはLo期間の平均時間を比較することによって、前記判断を行うものである
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
  2. 請求項1において、
    前記参照信号は、前記差動信号と周波数が実質的に同一のクロック信号であり、
    前記判断回路は、前記差動信号がクロック信号パターンである所定期間内において、前記判断を行うものである
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
  3. 請求項1において、
    前記参照信号は、前記受信データを、前記差動信号と周波数が実質的に同一のクロック信号によってラッチして得たラッチ信号である
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記差動信号と、前記クロック信号との周波数の差を検知する周波数検知回路を備え、
    前記判断回路は、前記周波数検知回路によって検知された周波数差が所定量を超えるとき、前記判断を停止するものである
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
  5. 請求項1において、
    所定期間内において、前記受信データが遷移する回数を検出する遷移検出回路を備え、
    前記判断回路は、前記遷移検出回路によって検出された遷移回数が所定数を下回るとき、前記判断を停止するものである
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
  6. 請求項1において、
    前記判断回路は、
    前記参照信号と前記受信データとの、Hi期間およびLo期間の平均時間の大小関係をそれぞれ求める第1および第2の比較部を有し、前記第1および第2の比較部によって求められた大小関係が互いに一致するとき、前記判断を停止し、前記調整回路の設定を保持するものである
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記判断回路は、その判断結果をデジタル値で出力するように構成されている
    ことを特徴とするデータ幅補正装置。
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