JP3690276B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、棹部に設けた押下型のスイッチで音高等を決定して楽音を電気的に発生するようにした電子弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ギター型に形成した楽器の棹部に押下スイッチを複数設け、この押下スイッチの押下操作により音高等を決定して楽音を電気的に発生するようにした電子弦楽器が知られている。この電子弦楽器では例えば、押下スイッチで音高を決定すると共に、楽器本体部(胴体部)に設けた線条(弦部材)の撥弦動作を検出し、その検出信号をトリガとして楽音を発生するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電子弦楽器では一般に、押下スイッチは単にオンオフの検出のみを目的とするものであったため、その押下操作はギターの弦を押さえるときのような操作感触とは全く異なるものであった。一方、ギターのような操作感触を真似るようにする場合は、そのための機構が別途必要となり、構成が複雑化するおそれがあった。
【0004】
上記従来の電子弦楽器ではまた、押下スイッチは音高指定のためのオンオフスイッチとしての機能しか果たさず、より利用の幅を広げる上で改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、構成を複雑化することなく、良好な押弦感触を擬似的に得ることができる電子弦楽器を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、被押し込み体を光って見せることにより利用の幅を広げることができる電子弦楽器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項1の電子弦楽器は、棹部に配設された固定接点と、該固定接点に対向する可動接点を有し前記固定接点の外側に配設された可動スイッチ体と、該可動スイッチ体の外側に配設された被押し込み体(35)とから構成される電子弦楽器であって、前記被押し込み体は、略フレット間長を有して前記棹部の長手方向に延び、前記棹部の内側方向に押し込み可能に構成され、前記可動スイッチ体は、同一の被押し込み体によって押下されるように構成されたものが該被押し込み体に対応して前記棹部の長手方向に複数設けられ、前記固定接点は、同一の被押し込み体によって押下される可動スイッチ体に対応して前記棹部の長手方向に複数配設され、前記可動接点は、同一の被押し込み体に対応する固定接点に対応して前記棹部の長手方向に並び、前記被押し込み体により押下された可動スイッチ体の可動接点が対応する固定接点と当接すると共に、前記押下された可動スイッチ体が、前記被押し込み体による押下ストロークの深さに応じた反力を発生するように構成され、同一の被押し込み体に対応する複数の可動スイッチ体のうち少なくとも1つの可動スイッチ体の可動接点と該可動接点に対向する固定接点との離接によって前記被押し込み体の押下動作検出されるように構成されたことを特徴とする。
【0007】
この構成により、可動スイッチ体は、被押し込み体により押下されることで、前記被押し込み体による押下ストロークの深さに応じた反力を発生するので、被押し込み体の操作感触を良好にすることができる。また、同一の被押し込み体に対応する複数の可動スイッチ体のうち少なくとも1つの可動スイッチ体の可動接点と該可動接点に対向する固定接点との離接によって前記被押し込み体の押下動作が検出されるので、安定した押下動作の検出が可能になる。また、可動スイッチ体が反力発生手段を兼ねるので、構成が簡単で、構成がシンプルなことから誤動作も少ない。よって、構成を複雑化することなく、良好な押弦感触(例えば、アコースティックギターの押弦感触)を擬似的に得ることができる。
【0008】
また、上記第2の目的を達成するために本発明の請求項2の電子弦楽器は、棹部に配設された固定接点と、該固定接点に対向する可動接点を有し前記固定接点の外側に配設された可動スイッチ体と、該可動スイッチ体の外側に配設された被押し込み体とから構成される電子弦楽器であって、前記被押し込み体は、透光材でなり、略フレット間長を有して前記棹部の長手方向に延び、前記棹部の内側方向に押し込み可能に構成され、前記可動スイッチ体は、同一の被押し込み体によって押下されるように構成されたものが該被押し込み体に対応して前記棹部の長手方向に複数設けられ、前記固定接点は、同一の被押し込み体によって押下される可動スイッチ体に対応して前記棹部の長手方向に複数配設され、前記可動接点は、同一の被押し込み体に対応する固定接点に対応して前記棹部の長手方向に並び、前記被押し込み体により押下された可動スイッチ体の可動接点と対応する固定接点との離接によって前記被押し込み体の押下動作が検出されるように構成され、さらに、前記被押し込み体の前記棹部内側方向に発光体(22)が配設され、該発光体の光が前記被押し込み体を透過して視認されるように構成されたことを特徴とする。
【0009】
この構成により、可動スイッチ体の可動接点と対応する固定接点との離接によって被押し込み体の押下動作が検出される。また、前記被押し込み体の前記棹部内側方向に配設された発光体の光が前記被押し込み体を透過して視認される。これにより、例えば、被押し込み体の押下動作の検出に応じて発光体を発光させるようにすれば、押下した被押し込み体が光って見え、また、曲データに基づいて発光体を発光させるようにすれば、光による練習用のナビゲーションとしても利用することができる。よって、被押し込み体を光って見せることにより利用の幅を広げることができる。
【0010】
また、請求項1または2記載の電子弦楽器において、前記被押し込み体は、同一フレット間領域に複数が並列配置され、前記同一フレット間領域に配設される複数の可動スイッチ体は、前記被押し込み体と略直交する方向に延びて前記棹部の長手方向に並列配置され、且つ、前記同一フレット間領域に並列配置された前記複数の被押し込み体に共通の可動スイッチ体として設けられ、前記複数の被押し込み体のいずれによっても押下され得るように構成するのが望ましい(請求項3)。
【0011】
この構成により、複数の可動スイッチ体は、同一フレット間領域に並列配置された複数の被押し込み体のいずれによっても押下され得、それらの押下動作の検出に関与できるので、構成が一層簡単で、しかも操作感触が良好になるだけでなく、同一フレット間領域における複数の被押し込み体間の操作感触を均一なものにすることができる。よって、構成を一層簡単にしつつ、良好で均一な押弦感触を擬似的に得ることができる。
また、上記第1の目的を達成するために本発明の請求項4の電子弦楽器は、棹部に配設された固定接点と、該固定接点に対向する可動接点を有し前記固定接点の外側に配設された可動スイッチ体と、該可動スイッチ体の外側に配設された被押し込み体とから構成される電子弦楽器であって、前記被押し込み体は、前記棹部の長手方向に延び、同一フレット間領域に複数が並列配置されて、前記棹部の内側方向に押し込み可能に構成され、前記可動スイッチ体は、同一の被押し込み体によって押下されるように構成されたものが該被押し込み体に対応して前記棹部の長手方向に複数設けられ、いずれも前記被押し込み体と略直交する方向に延びて前記棹部の長手方向に並列配置され、且つ、前記同一フレット間領域に並列配置された前記複数の被押し込み体に共通の可動スイッチ体として該複数の被押し込み体に対応して複数設けられ、前記固定接点は、同一の被押し込み体によって押下される可動スイッチ体に対応して前記棹部の長手方向に複数配設され、前記可動接点は、同一の被押し込み体に対応する固定接点に対応して前記棹部の長手方向に並び、前記可動スイッチ体の、前記同一フレット間領域に並列配置された前記複数の各被押し込み体間に対応する部分に、切れ込みを設けることで、前記可動スイッチ体における前記被押し込み体に対応する部分に前記可動接点が各々形成され、前記各可動スイッチ体において、前記被押し込み体と略直交する方向に隣接する可動接点同士の間に、前記切れ込みが存在するように構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、簡単な構成で、被押し込み体の押下動作を個別に検出可能にすると共に、同一フレット間領域における複数の被押し込み体間の操作感触を均一なものにして、構成を簡単にしつつ、良好で均一な押弦感触を擬似的に得ることができる。よって、構成を複雑化することなく、良好な押弦感触を擬似的に得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子弦楽器の平面図である。本電子弦楽器は、ギター型に形成され、胴体部1(楽器本体)及び棹部2から成る。棹部2には、音高スイッチ部3、パネル操作部4が設けられ、胴体部1には、弦入力部5、メモリスロット6が設けられる。後述するように、本電子弦楽器は、左手でギターのフレット間を押さえるときのようにして音高スイッチ部3で音高を設定すると共に、右手でギターの弦を撥弦するようにして弦入力部5の弦部材51(後述)を撥くことで、電気ギターの演奏操作や発音を擬似的に実現したものである。
【0014】
パネル操作部4は楽器種類やモードの設定の入力等に用いられる。メモリスロット6には所定のメモリカードが挿入可能で、後述するように、メモリカードに格納された曲データを本装置で鳴らしたり、楽曲の進行に従って押弦操作を光でガイドしたりすることができる。
【0015】
図2は、弦入力部5を胴体部1から取り外し、裏側からみた裏面図である。同図上側が棹部2側である。図3は、図2のA−A線に沿う部分断面図である。図4は、センサ体10の分解斜視図である。なお、図2には、下ケース25、基板26は表されていない。基板26の内側(図3でいう右側)には、音源回路及び/又はその制御回路の部品がはんだ付けされている(図示せず)。
【0016】
図1に示すように、弦部材51は、6本(51a〜51f)設けられ、ギターの弦の太さに倣い、弦部材51aが最も太く、51b・・・51fという順序で細くなっている。
【0017】
図3に示すように、弦部材51は、棹部2の長手方向に延びる撥弦部51Wと、撥弦部51Wの両端部において胴体部1側に屈曲した後再び棹部2の長手方向に延びる軸部51Xを有し、さらに両軸部51Xから胴体部1側に屈曲して一端部51Y(リンク部)、他端部51Z(図2参照)が形成されている。なお、弦部材51a、51c、51eでは、棹部2側が他端部51Z、反棹部2側(棹部2の反対側)が一端部51Yとなり、弦部材51b、51d、51fでは、棹部2側が一端部51Y、反棹部2側が他端部51Zとなる。弦入力部5にはさらに軸支部18が設けられ、弦部材51は両軸部51Xで軸支部18に軸支されている。これにより、弦部材51は、軸部51Xを中心として弦部材51の並び方向(図1の左右方向)に回動可能にされる。
【0018】
弦入力部5には、各弦部材51に対応してセンサ体10が6個設けられている。センサ体10は、図2に示すように、弦部材51の一端部51Y側に配置される。すなわち、弦部材51a、51c、51eに対応するものが反棹部側(図2下側)に配設され、弦部材51b、51d、51fに対応するものが棹部側(図2上側)に配設されている。
【0019】
弦入力部5にはさらに、ストッパ用ゴム材19が設けられている。ストッパ用ゴム材19は、各弦部材51に対応して設けられ、弦部材51の他端部51Z側に配設される。1対のストッパ用ゴム材19で形成される間隙に各弦部材51の他端部51Zが挿通される(図2)。弦部材51が軸部51Xを中心として回動するとき、ストッパ用ゴム材19は弦部材51の回動角度を規制する役割を果たす。棹部2側及び反棹部2側共に、弦部材51の並び方向において、センサ体10とストッパ用ゴム材19とは交互に配置されており、いわゆる千鳥状の配置となっている。これにより、弦部材51の並び方向において隣接するセンサ体10間の間隔が大きくなっている。弦入力部5には、基板26がネジ止め固定され、さらに弦入力部5は下ケース25にネジ止め固定される(図3)。
【0020】
図4に示すように、センサ体10は、板バネ14、ゴム体16、保持部材11、ピエゾセンサ15及びブロック材17等で構成される。板バネ14は金属等で構成され弾性を有し、その基端部14aが保持部材11にネジ12(図2)で取り付けられ、片持ち梁のようになっている。ブロック材17は弦入力部5の台座27(図2、図3)に固着され、ブロック材17に保持部材11がネジ13(図2)で取り付けられる。板バネ14の先端部(自由端部)14bには、ゴム体16が取り付けられている。ゴム体16には穴16aが形成されており、この穴16aを弦部材51の一端部51Yが貫通している(図3)。これにより、板バネ14の先端部14bが、ゴム体16を介して弦部材51の一端部51Yとリンクする。
【0021】
板バネ14にはピエゾセンサ15が設けられている。ピエゾセンサ15は、ピエゾ素子でなり、板バネ14の長手方向における略中央に取り付けられ、板バネ14が撓む現象を介して弦部材51の撥弦動作を検出する。すなわち、板バネ14は、弦部材51が軸部51Xを中心として回動するとき、撓んでピエゾセンサ15に出力信号を生じさせる。なお、板バネ14の厚さに適当な変化をもたせることで、板バネ14におけるピエゾセンサ15の近傍が撓みやすくして、検出の感度を向上するようにしてもよい。
【0022】
板バネ14はまた、撥弦操作を解除した後、その弾性により、弦部材51を非撥弦時初期位置(板バネ14の撓みがない状態における弦部材51の位置)に復帰させる役割をも果たす。弦部材51の回動時における弦の並び方向への可動量は、快適な操作を保障するべく、4〜6mmに設定される。
【0023】
かかる構成において、奏者は、通常はピッキングと同じ要領で弦部材51を指またはピックではじけばよい。例えば、撥弦のために弦部材51に弦の並び方向への力を加えると、弦部材51が軸部51Xを中心に回動し、一端部51Y、他端部51Zが撥弦部51Wとは平面的にみて反対方向に移動する。一端部51Yとゴム体16がリンクされていることで、板バネ14は撓む。また、強い力を加えた場合は、他端部51Zがストッパ用ゴム材19に当接して弦部材51の回動が停止する。弦部材51をはじく、すなわち弦部材51を付勢した状態からその付勢力を解除すると、板バネ14の弾性によって弦部材51が初期位置に急激に戻ろうとする。そのとき弦部材51に大きな加速度が与えられ、ピエゾセンサ15が検出信号を出力する。なお、ピエゾセンサ15は所定の閾値を超えた場合にのみ出力信号を発生するようになっている。
【0024】
ピエゾセンサ15は、移動加速度に応じた信号を出力するので、弦部材51に弦の並び方向に向かって急激な力を作用させるような演奏時にも、出力を発生する。なお、ピエゾセンサ15は、弦部材51の移動ファクタとして、通常は、弦部材51の移動加速度を検出し、それに応じた信号を出力すると捕らえることができるが、弦部材51に対する力の変化(率)に応じた信号を出力すると捕らえることもできる。通常は、奏者からみれば、弦部材51を撥弦する強さに応じた出力が得られることになる。
【0025】
従来、ピエゾ素子を用いた一般的な撥弦動作検出機構では、弦と振動板が一体構造であるため、構造的には、ピエゾ素子は振動及び変位の両方をひろって出力するようになっていた。そのため弦の移動がなくても振動が伝わるだけで出力が発生するので、出力が不安定となり、奏者の意思に応じた出力が得られない場合があった。また、撥弦の位置によって弦の変位の仕方や振動のピエゾ素子への伝わり方が異なり、すなわち可動ポイント、可動基準位置が定まらないため、正確な出力が得られない場合があった。さらに、弦の可動量が少ないため、快適な撥弦による入力が困難で、撥弦感触を向上して人の感性に合わせる構造上の自由度が小さかった。
【0026】
ところが、本実施の形態では、板バネ14を片持ち構造にした等により、板バネ14の変位量に応じた加速度が弦部材51をはじくときに生じ、従って、撥弦の強さに応じた出力が得られる。特に、板バネ14の変位量は奏者による入力(付勢力)に対応するため弱撥から強撥まで、奏者の感覚にあった出力が得られやすい。また、板バネ14の寸法、形状、厚み等の設定で、片持ち梁としての力学的特性を自由に設定することが容易であるため、弦部材51を回動(移動)させるのに必要な力を奏者の感覚に合わせて設定することができるという自由度がある。さらに、振動だけをひろって出力するということがないので、弦部材51が実際に回動したときにのみ出力が生じ、都合がよい。
【0027】
なお、上述したように、弦の太さは、アコースティックギターと同様に、弦部材51aが最も太く、51b・・・51fという順序で細くなっているが、撥弦時においてアコースティックギターと同様の復帰力乃至撥弦力のキースケーリングを付加するようにしてもよい。そのためには、例えば、板バネ14について、弦部材51のうち太い弦に対応するものほど厚みを厚くする、幅を広くする、切れ込みを小さくする(またはなくす)、というように、板バネ14の力学特性を弦毎6段階(または2〜3段階)で設定すればよい。これにより、本物のアコースティックギターの演奏感覚により近づけることができる。
【0028】
次に、棹部2における音高スイッチ部3の詳細について説明する。
【0029】
図5は、図1のB−B線に沿う部分断面図である。図6は、図1のC−C線に沿う断面図である。
【0030】
棹部2は、下ケース40、上ケース30、基板20等で構成され、さらに棹部2には、フレット34及びフレット部材35(被押し込み体)がそれぞれ複数設けられている。フレット34はギターにおけるフレットに対応する位置に設けられる。本実施の形態におけるフレット34は、振動する弦の長さを規定するというギターのフレットとしての機能を果たすものではなく、押弦の際における位置のめやすとなるものである。フレット34はまた、後述するように、フレット部材35の押下時におけるガイド機能をも果たす。各フレット34の間隔は、ギターの場合に倣い高音域ほど狭くなっている。
【0031】
図7は、棹部2の上ケース30の部分裏面図である。同図では、説明のため、可動スイッチ体31が1つだけセットされた状態が示されており、実際の組み付け順序には従っていない。また、低音側から4フレット以降では詳細な図示を省略している。図8は、棹部2の一部(先端部近傍)を斜め下方からみた分解斜視図である。同図では、可動スイッチ体31、フレット部材35及び上ケース30が示されており、下ケース40や基板20は省略されている。
【0032】
フレット部材35は、図1に示すように、各フレット34間に設けられ、弦部材51に対応して同一のフレット間領域に6個ずつ並列配置されている。各フレット部材35の棹部2の長手方向における長さは、その両端のフレット34の間隔と略同じ長さ、すなわち略フレット間長となっている。フレット部材35は、全体が透光材で形成される。
【0033】
フレット部材35は、図6、図8に示すように、板状に延設された被押さえ部35Bを有する。被押さえ部35Bは奏者によって押弦操作のようにして押さえられる部分である。フレット部材35の被押さえ部35Bは、ギターの弦の太さに倣い、図1における最左のフレット部材35のもの(被押さえ部35aB)が最も厚く、フレット部材35bB・・・35fBというように、下方のフレット部材35のものになるにつれて徐々に薄くなっている。
【0034】
なお、フレット部材35の厚みを6弦に対応して変えることで押下部分のキースケーリングを行うと共に、各フレット部材35の押下反力についてもキースケーリングを行うようにしてもよい。その場合は、可動スイッチ体31のスカート部の厚みを弦毎に変え、例えば、フレット部材35が厚いものほど厚く(被押さえ部35aBに対応するものが最も厚くなるように)することで、感触(復元力)キースケーリングを行うを施すことができる。もっとも、アコースティックギターは、全弦の押下反力がわずかしか異ならないが、その異なり方に合わせて反力を補正してキースケーリングを行うようにしてもよい。これにより、演奏感覚を本物のギターに一層近づけることができる。
【0035】
フレット部材35の底面35Aは、可動スイッチ体31を押下する部分である。長手方向における底面35Aの両端部には、ストッパ部35Cが延設されている。
【0036】
フレット部材35の被押さえ部35Bは、延設方向先端側の両端部がR形状に処理され、R部(35R)となっている(図5、図8)。これにより、例えば、チョーキングのように、棹部2の長手方向に弦部材51上を指を滑らせる場合に、操作を滑らかにすることができる。
【0037】
図7、図8に示すように、上ケース30には、フレット部材用凹部37が設けられている。フレット部材用凹部37はフレット部材35に対応し同一フレット間領域に6個ずつ刻設されている。ここで、例えば、図1に示す「FR」が1つのフレット間領域である。フレット間領域は12音階の設定を最低限可能とすべく12個存在し、従って、フレット部材用凹部37は全部で72個となる。なお、上記12音階よりも高音域側のフレットは、通常のギターにおいても上級者以外はあまり用いないため、本電子弦楽器では、上記高音域にフレット間領域を設ける代わりに、パネル操作部4を配置する領域として利用することで、省スペース化及び操作性の向上が図られている。
【0038】
各フレット部材用凹部37には、フレット部材35の被押さえ部35Bに対応する被押さえ部貫通溝37Aが設けられている。被押さえ部貫通溝37aA〜37fAの幅は、被押さえ部35aB〜35fBの厚みにそれぞれ対応して、被押さえ部貫通溝37aAが最も広く、被押さえ部貫通溝37fAに向かうにつれて徐々に狭くなっている。
【0039】
上ケース30にはさらに、可動スイッチ用凹部36が設けられている。可動スイッチ用凹部36は、フレット部材用凹部37に略直交して、後述する可動スイッチ体31に対応し同一フレット間領域に2個ずつ刻設されている。
【0040】
図5、図8に示すように、可動スイッチ体31は、同一フレット間領域に2個ずつ設けられる。可動スイッチ体31は、フレット部材35と略直交する方向に延び、棹部2の幅に近い長さを有する。可動スイッチ体31は、透明な弾性樹脂で押し出し成形により断面山形に形成される。可動スイッチ体31の内側(凹側)には、逃げ部31b及び導電性の可動接点31aが設けられている(図6、図7、図8)。逃げ部31bは可動スイッチ体31の山形の山頂の内側下部に5箇所、等間隔で切り込みとして形成される。そして、各逃げ部31b間部分(4箇所)及び両端の逃げ部31bの各外側部分(2箇所)の全6箇所が可動接点31aとなっている。
【0041】
なお、逃げ部31bを設ける代わりに、非導電処理を施すようにしてもよい。例えば、各弦の間(逃げ部31bに対応する部分)に導電インクを塗布しないようにすればよい。
【0042】
フレット部材35及び可動スイッチ体31の組み付けは、次のようにしてなされる。まず、図8に示すように、上ケース30の裏側からフレット部材35を装着する。フレット部材35は、被押さえ部35Bが被押さえ部貫通溝37Aを貫通するようにして、対応するフレット部材用凹部37に嵌合される。これは各フレット間領域において6個ずつ行われる。フレット部材35がフレット部材用凹部37に嵌合されると、図5、図6に示すように、被押さえ部35Bは被押さえ部貫通溝37Aを貫通して上ケース30の上面から飛び出す。
【0043】
次に、図8に示すように、上ケース30の裏側から可動スイッチ体31を装着する。可動スイッチ体31は、フレット部材35が装着された後、山形の山頂側(凸側)が可動スイッチ用凹部36を向いて、対応する可動スイッチ用凹部36に嵌合される。これは各フレット間領域において2個ずつ行われる。次に、図5、図6に示すように、上ケース30の裏側から基板20を装着し、さらに下ケース40を載置して、ネジ41で上ケース30と下ケース40とを結合する。
【0044】
基板20には、固定接点21が設けられている。固定接点21は、平面的にみて櫛歯状をしたパターンで構成され、対向する可動スイッチ体31の可動接点31aに対応して基板20の上面に敷設される。従って、固定接点21は1つの可動スイッチ体31につき6個設けられ、同一フレット間領域においては、弦部材51の数(6個)×可動スイッチ体31の数(2個)=12個存在する。固定接点21とそれに対応する可動接点31aとの組で、押弦スイッチが構成される。この押弦スイッチでは、後述するように、フレット部材35の押下、及び押下解除の動作によって、固定接点21と可動接点31aとが離接して、フレット部材35の押下動作が検出される。
【0045】
基板20上にはさらに、LED22(発光体)が設けられている(図5)。LED22は、フレット間領域の長手方向における略中央において、各フレット部材35に対応し各フレット部材35の直下に取り付けられている。
【0046】
フレット部材35は、上ケース30から突出した被押さえ部35Bが指で押下されることで、下方に押し込み可能になっている。押し込み行程において、フレット部材35は、フレット部材用凹部37の内壁全体がガイド機能を果たすほか、上述したように、フレット34も、被押さえ部35Bの長手方向両端部と摺接してフレット部材35のガイド機能を果たす。フレット部材35は、押し込まれると、ストッパ部35Cが基板20に当接する。従って、ストッパ部35Cは押下時におけるフレット部材35の下限位置乃至押下ストロークを規定する役割を果たす。
【0047】
フレット部材35が押し込まれると、それに伴い、可動スイッチ体31の部分うち当該フレット部材35の直下の部分が徐々に潰れていき、フレット部材35が下限位置に到達する前に、当該フレット部材35の直下にある可動接点31aが固定接点21に当接する。本実施の形態では、図5に示すように、1つのフレット部材35につき2つの押弦スイッチ(2対の固定接点21と可動接点31a)が構成されるが、両押弦スイッチの少なくとも1つがオンすることで、当該フレット部材35の押下操作が検出されるようになっている。これにより安定した検出が可能になる。例えば、フレット部材35を押下するときには、必ずしも被押さえ部35Bの長手方向における中央が押下されるとは限らず、いずれかの端部に近い位置で押下されることがある。その場合、通常は押下位置に近い側の押弦スイッチが先にオンすることになるが、当該先にオンした押弦スイッチによって押下動作のオンが検出される。なお、押下動作検出後の処理は後述する。
【0048】
可動スイッチ体31は、その弾性により、フレット部材35による押下に対して反力を発生する。可動接点31aは、フレット部材35の押下ストロークの深さに略比例して増加する反力が発生するように構成されている。これにより、簡単な構成で、ギターにおける押弦時のような良好な操作感触が擬似的に得られる。可動スイッチ体31の反力により、フレット部材35の押下を解除すると、フレット部材35は元の非押下位置に復帰する。
【0049】
図9は、本実施の形態の電子弦楽器における楽音発生及び発光の制御を実現するための機能構成の概略を示すブロック図である。音高スイッチ部3、弦入力部5及びメモリスロット6はCPU60に接続され、CPU60には発光部7及び楽音信号発生部8が接続され、楽音信号発生部8にはさらにサウンドシステム(SS)9が接続されている。
【0050】
音高スイッチ部3は音高検出部3aを備える。この音高検出部3aの機能は、上述した可動スイッチ体31及び固定接点21で構成される押弦スイッチ群によって実現される。すなわち、押下されたフレット部材35に対応する押弦スイッチから検出信号が出力され、音高検出部3aの出力は、各弦部材51に対応する複数のフレット部材35のうちのいずれが押下されたかを示す信号となる。この出力信号はCPU60に供給される。なお、同じ弦部材51に対応するフレット部材35が2以上押下された場合は、より高音域側のフレット部材35のみがオンされたとして処理される。何も出力されない場合は、その弦は開放弦であるとして処理される。
【0051】
弦入力部5は、キーオン検出部5a及びタッチ検出部5bを備える。キーオン検出部5a及びタッチ検出部5bの各機能は、上述したセンサ体10によって実現される。すなわち、上述したように、センサ体10のピエゾセンサ15により、弦部材51を撥弦する強さに応じた出力が得られるので、この出力により弦部材51の撥弦の有無及び撥弦強さが規定される。撥弦の有無を示す信号を出力するのがキーオン検出部5aであり、撥弦強さを示す信号を出力するのがタッチ検出部5bである。これらの出力信号は各弦部材51毎にCPU60に供給される。
【0052】
メモリスロット6は、装着されたメモリカードに格納された曲データとして例えばMIDIデータをCPU60に供給する。
【0053】
CPU60は、音高検出部3a、キーオン検出部5a、タッチ検出部5b及びメモリスロット6からの信号に基づいて発光部7及び楽音信号発生部8を制御する。
【0054】
発光部7の機能は、LED22及びフレット部材35等で実現される。すなわち、CPU60の制御によりLED22が発光すると、その光は透明材で成るフレット部材35の底面35A(図5、図6、図8)から入射され、フレット部材35内を透過して被押さえ部35Bの主に先端部から外部に放光される。これにより、外部からみると、フレット部材35の被押さえ部35Bが光って見える。
【0055】
なお、高音域にいくにつれて可動スイッチ体31間の間隔が狭くなり、LED22の光がフレット部材35の底面35Aに直接的には届きにくくなる(図5)。しかし、上記のように可動スイッチ体31は可動接点31aを除き透明であるので、LED22の光の一部は可動スイッチ体31の肉(特にスカート部)を透過してフレット部材35の底面35Aに入射される。これにより、低音域から高音域に亘ってフレット部材35の発光輝度を維持することができる。なお、好ましくは、可動接点31aも透明体で構成するのがよい。
【0056】
楽音信号発生部8及びサウンドシステム9は本電子弦楽器に接続されているが、図1には図示されていない。楽音信号発生部8は音源を備え、サウンドシステム9はアンプ、スピーカを備える(いずれも図示せず)。楽音信号発生部8は、CPU60の制御に基づきサウンドシステム9で楽音を発生させる。例えば、次のようにして楽音が発生する。
【0057】
通常の演奏では、奏者はまず、パネル操作部4において通常演奏モードに設定すると共に、楽器種類を例えばエレクトリックギターに設定する。そして、音高スイッチ部3において押弦操作のようにして左手でフレット部材35を押し込む。フレット部材35は同時に複数押下される場合もあれば、全く押下されない場合(全弦が開放弦)もある。押下されたフレット部材35でそれに対応する各弦部材51毎に音高が特定される。奏者はさらに、弦入力部5において、所望の弦部材51を撥弦する。撥弦の態様は通常のギターと同様でよく、撥弦された弦部材51についてキーオンイベントがあったことになる。また、上述したように、板バネ14の特性によって撥弦強さに応じた出力が得られることから、撥弦強さに応じてベロシティ(タッチ)が特定される。
【0058】
CPU60は、弦入力部5でキーオンイベントがあった場合は、音高スイッチ部3で特定された音高、弦入力部5で特定されたベロシティに基づき楽音信号発生部8に音源指示信号を出力する。それと同時に、CPU60は、音高スイッチ部3で押下されたフレット部材35に対応するLED22を発光させるための点灯指示信号を発光部7に出力する。
【0059】
音源指示信号を受けた楽音信号発生部8は、サウンドシステム9により楽音を発生させる。その際の楽音レベルは、弦入力部5で特定されたベロシティに基づき制御されることになる。それと同時に、点灯指示信号を受けた発光部7では、対応するLED22を発光させる。なお、LED22の発光時間は、音長に合わせるのが好ましく、例えば、パネル操作部4で設定された楽器種類(ここでは特に楽器音の減衰特性)及び弦入力部5で特定されたベロシティに基づき発光時間を設定するようにすればよい。
【0060】
このようにして、通常の演奏では、通常のギターと同じ感覚で演奏することで、ギター音等が発生すると共に、押弦したフレット部材35が押弦操作に対応して光って視認される。
【0061】
次に、メモリスロット6を用いた演奏では、自動演奏モードとナビゲーションモードとが設定可能である。奏者は、メモリスロット6にメモリカードを装着し、パネル操作部4においていずれかのモードを設定する。メモリカードに格納された曲データは、少なくとも音高、音長及びベロシティを特定するものであるが、本実施の形態では、これに加えて、LED22の発光時間をも特定するものである。
【0062】
自動演奏モードでは、CPU60は、曲データに基づいて楽音信号発生部8に音源指示信号を出力する。すると、曲データに従って楽音が発生し楽曲が自動的に進行していく。
【0063】
一方、ナビゲーションモードでは、CPU60は、曲データに基づいて、楽音信号発生部8に音源指示信号を出力すると共に点灯指示信号を発光部7に出力する。すると、曲データに従って、楽音が発生すると共に、LED22が順次発光することで、押弦すべきフレット部材35が光って視覚的に認識される。すなわち、練習用の光ガイドのように機能する。なお、楽音を発生させることなく光ガイド機能だけを有効にしたり、あるいは正しい押弦がなされるまで楽曲の進行を停止するようにしたり等、用途に応じて適宜構成を変更してもよい。
【0064】
なお、曲データはメモリスロット6から供給されるものに限ることなく、胴体部1にRAM等のメモリを内蔵し、外部記憶媒体から読み出しRAMに格納した曲データを用いて上記のような自動演奏モードやナビゲーションモードを実現してもよい。あるいは、ROM等の不揮発性メモリを胴体部1に内蔵し、このメモリに予め曲データを格納しておいてもよい。また、メモリスロット6に代えて、他の種類の可搬形記憶媒体(フロッピディスク、CD−ROM等)を用いるようにしてもよい。
【0065】
本実施の形態によれば、フレット部材35をギターの弦の太さや配置に倣って配設し、フレット部材35を押弦操作の要領で押下すると、音高を指定できるようにし、しかも、可動スイッチ体31により、押下ストロークの深さに応じた反力が発生するようにしたので、フレット部材35の操作感触を良好にすることができる。また、1つのフレット部材35はそれに直交する2つの可動スイッチ体31から反力を受けるので、フレット部材35の押下位置に拘わらず均一な操作感触を得ることができる。さらに、2つの可動スイッチ体31の少なくとも一方の可動接点31aが固定接点21と当接することにより押弦操作のオンが検出されるので、安定した押下動作の検出が可能になる。また、可動スイッチ体31がフレット部材35に対する反力発生手段を兼ねるので、構成が簡単で、構成がシンプルなことから誤動作も少ない。よって、構成を複雑化することなく、良好な押弦感触を擬似的に得ることができる。
【0066】
また、複数(2個)の可動スイッチ体31は同一フレット間領域に並列配置された複数(6個)フレット部材35に共通の可動スイッチ体として設けられ、同一フレット間領域における6個のフレット部材35のいずれによっても押下され得、それらの押下動作の検出に関与できるので、部品点数が少なく組み付けも容易であり、構成を一層簡単にすることができる。しかも操作感触が良好になるだけでなく、同一フレット間領域におけるフレット部材35間の操作感触を均一なものにすることができる。さらに、可動スイッチ体31は押し出し成形で形成されるので、断面形状が均一となる。従って、同一フレット間領域におけるフレット部材35間で、同様な押しに込みに対し均一な反力を発生するので、押下操作に対するより均一な応答を確保することができる。よって、構成を一層簡単にしつつ、押弦感触を一層良好で且つ均一なものにすることができる。
【0067】
また、通常の演奏では、通常のギターと同じ感覚で演奏するだけで、ギター音等が発生すると共に、押弦したフレット部材35が押弦操作に対応して光って視認され、メモリスロット6を用いた演奏では、曲データに従って自動的に楽音が発生し、特にナビゲーションモードでは押弦すべきフレット部材35が光って認識される一方、練習用のナビゲーションとしても利用することができる。このように、フレット部材を光って見せることにより電子弦楽器の利用の幅を広げることができる。
【0068】
本実施の形態によればさらに、板バネ14を片持ち構造にし、弦部材51とリンクさせ、撥弦強さに応じた出力を得て、この出力信号に応じて楽音の楽音レベルを制御するようにしたので、簡単な構成で、ギター弦の撥弦に近い奏法にて奏者の意図に沿った最適レベルの楽音を発生させることができる。また、板バネ14の弾性によって押弦後の弦部材51が非撥弦時初期位置に自動的に復帰するようにしたので、簡単な構成で良好な撥弦感触を確保することができる。さらに、センサ体10をピエゾ素子で構成したので、簡単な構成で良好なタッチレスポンスを得ることができる。
【0069】
また、各弦部材51に対応するセンサ体10とストッパ用ゴム材19とを千鳥状に配置したことで、隣接するセンサ体10間の間隔(乃至リンク部の間隔)を大きく確保することができる。その結果、リンク部の移動距離を大きくすることができ、設計の自由度が増し、検出精度も向上する。よって、弦入力部5の設計の自由度を確保すると共に、撥弦動作の検出精度の向上を図ることができる。
【0070】
なお、可動スイッチ体31には5箇所の逃げ部31bを設けることで、6個のフレット部材35による押下動作を個別に検出可能にしたが、これに限るものでなく、時分割処理(例えば、実公昭58−29514号公報に開示)を適用すれば、逃げ部31bを設けることなく個別の検出が可能である。例えば、12フレット分のフレットカウンタと6弦分の弦カウンタとによって、全ての押弦スイッチ(可動接点31aと固定接点21の組)を順次周期的に走査し、時分割となって現れる直列形式の出力に基づき各フレット部材35の押下操作のオンを検出すればよい。
【0071】
なお、本実施の形態において、本発明を達成するためのソフトウェアによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体を電子弦楽器に読み出すことによっても、同様の効果を奏することができる。これらの場合の記憶媒体としては、ROMのほか、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る電子弦楽器によれば、構成を複雑化することなく、良好な押弦感触を擬似的に得ることができる。
【0073】
本発明の請求項2に係る電子弦楽器によれば、よって、被押し込み体を光って見せることにより利用の幅を広げることができる。
【0074】
本発明の請求項3に係る電子弦楽器によれば、構成を一層簡単にしつつ、良好で均一な押弦感触を擬似的に得ることができる。
本発明の請求項4に係る電子弦楽器によれば、構成を複雑化することなく、被押し込み体の押下動作を個別に検出可能にすると共に、良好な押弦感触を擬似的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る電子弦楽器の平面図である。
【図2】 弦入力部を胴体部から取り外し、裏側からみた裏面図である。
【図3】 図2のA−A線に沿う部分断面図である。
【図4】 センサ体の分解斜視図である。
【図5】 図1のB−B線に沿う部分断面図である。
【図6】 図1のC−C線に沿う断面図である。
【図7】 棹部の上ケースの部分裏面図である。
【図8】 棹部の一部(先端部近傍)を斜め下方からみた分解斜視図である。
【図9】 同形態の電子弦楽器における楽音発生及び発光の制御を実現するための機能構成の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 胴体部、 2 棹部、 3 音高スイッチ部、 3a 音高検出部、 4パネル操作部、 5 弦入力部、 5a キーオン検出部、 5b タッチ検出部、 6 メモリスロット、 7 発光部、 8 楽音信号発生部、 10 センサ体、 14 板バネ、 15 ピエゾセンサ、 20 基板、 21 固定接点、 22 LED(発光体)、 31 可動スイッチ体、 31a 可動接点、 34 フレット、 35 フレット部材(被押し込み体)、 35B 被押さえ部、 51 弦部材、 60 CPU

Claims (4)

  1. 棹部に配設された固定接点と、該固定接点に対向する可動接点を有し前記固定接点の外側に配設された可動スイッチ体と、該可動スイッチ体の外側に配設された被押し込み体(35)とから構成される電子弦楽器であって、
    前記被押し込み体は、略フレット間長を有して前記棹部の長手方向に延び、前記棹部の内側方向に押し込み可能に構成され、
    前記可動スイッチ体は、同一の被押し込み体によって押下されるように構成されたものが該被押し込み体に対応して前記棹部の長手方向に複数設けられ、
    前記固定接点は、同一の被押し込み体によって押下される可動スイッチ体に対応して前記棹部の長手方向に複数配設され、
    前記可動接点は、同一の被押し込み体に対応する固定接点に対応して前記棹部の長手方向に並び、
    前記被押し込み体により押下された可動スイッチ体の可動接点が対応する固定接点と当接すると共に、前記押下された可動スイッチ体が、前記被押し込み体による押下ストロークの深さに応じた反力を発生するように構成され、
    同一の被押し込み体に対応する複数の可動スイッチ体のうち少なくとも1つの可動スイッチ体の可動接点と該可動接点に対向する固定接点との離接によって前記被押し込み体の押下動作検出されるように構成されたことを特徴とする電子弦楽器。
  2. 棹部に配設された固定接点と、該固定接点に対向する可動接点を有し前記固定接点の外側に配設された可動スイッチ体と、該可動スイッチ体の外側に配設された被押し込み体とから構成される電子弦楽器であって、
    前記被押し込み体は、透光材でなり、略フレット間長を有して前記棹部の長手方向に延び、前記棹部の内側方向に押し込み可能に構成され、
    前記可動スイッチ体は、同一の被押し込み体によって押下されるように構成されたものが該被押し込み体に対応して前記棹部の長手方向に複数設けられ、
    前記固定接点は、同一の被押し込み体によって押下される可動スイッチ体に対応して前記棹部の長手方向に複数配設され、
    前記可動接点は、同一の被押し込み体に対応する固定接点に対応して前記棹部の長手方向に並び、
    前記被押し込み体により押下された可動スイッチ体の可動接点と対応する固定接点との離接によって前記被押し込み体の押下動作が検出されるように構成され、
    さらに、前記被押し込み体の前記棹部内側方向に発光体(22)が配設され、該発光体の光が前記被押し込み体を透過して視認されるように構成されたことを特徴とする電子弦楽器。
  3. 前記被押し込み体は、同一フレット間領域に複数が並列配置され、前記同一フレット間領域に配設される複数の可動スイッチ体は、前記被押し込み体と略直交する方向に延びて前記棹部の長手方向に並列配置され、且つ、前記同一フレット間領域に並列配置された前記複数の被押し込み体に共通の可動スイッチ体として設けられ、前記複数の被押し込み体のいずれによっても押下され得るように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の電子弦楽器。
  4. 棹部に配設された固定接点と、該固定接点に対向する可動接点を有し前記固定接点の外側に配設された可動スイッチ体と、該可動スイッチ体の外側に配設された被押し込み体とから構成される電子弦楽器であって、
    前記被押し込み体は、前記棹部の長手方向に延び、同一フレット間領域に複数が並列配置されて、前記棹部の内側方向に押し込み可能に構成され、
    前記可動スイッチ体は、同一の被押し込み体によって押下されるように構成されたものが該被押し込み体に対応して前記棹部の長手方向に複数設けられ、いずれも前記被押し込み体と略直交する方向に延びて前記棹部の長手方向に並列配置され、且つ、前記同一フレット間領域に並列配置された前記複数の被押し込み体に共通の可動スイッチ体として該複数の被押し込み体に対応して複数設けられ、
    前記固定接点は、同一の被押し込み体によって押下される可動スイッチ体に対応して前記棹部の長手方向に複数配設され、
    前記可動接点は、同一の被押し込み体に対応する固定接点に対応して前記棹部の長手方向に並び、
    前記可動スイッチ体の、前記同一フレット間領域に並列配置された前記複数の各被押し込み体間に対応する部分に、切れ込みを設けることで、前記可動スイッチ体における前記被押し込み体に対応する部分に前記可動接点が各々形成され、前記各可動スイッチ体において、前記被押し込み体と略直交する方向に隣接する可動接点同士の間に、前記切れ込みが存在するように構成されたことを特徴とする電子弦楽器。
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