JP3700580B2 - 配管のクランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の配管を保持するための配管のクランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、自動車のエアコン用の配管を保持するにあたっては、図7に示すような配管のクランプが用いられている。このクランプ101は、樹脂等の材質からなり、配管を嵌合させて保持するための配管嵌合部103が形成されているものである。そして、ウレタン等の材質からなるクッション材107を配管105に巻き付けた上で、クランプ101の配管嵌合部103に嵌合させて配管105を保持するのである。すなわち、配管105にはエアコンのコンプレッサから振動が伝達されるのであるが、クッション材107により振動を吸収するとともに、配管105がクランプ101の配管嵌合部103から脱落することを防止するように構成されているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように配管105にクッション材107を巻き付ける構成では、クッション材107が位置ずれし易いという問題があった。そして、クッション材107が位置ずれした場合には、配管105がクランプ101の嵌合部103から脱落してしまうという事態が発生する。一方、クッション材107がある程度位置ずれしても配管105が脱落しないようにするためには、クッション材107を必要以上に長くしなければならず、材料の無駄が多いという問題があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、クッション材の位置ずれが無く、配管をより強固に嵌合させ保持する配管のクランプを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の配管のクランプは、樹脂材からなるクランプ本体に、配管を嵌合させて保持する配管嵌合部を形成すると共に、その配管嵌合部にゴム製のクッション材を取り付けたものを対象として、特に、前記クランプ本体の配管嵌合部に少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記クッション材はその貫通孔を介して一体的に形成されている。従って、クッション材が貫通孔を介して一体的に繋がって形成されているので、接着剤を使用することなくクランプ本体に強固に固定され、位置ずれが生じることがない。
【0006】
また、請求項2記載の配管のクランプは、前記クッション材の配管が当接する部分の表面が、凹凸状に形成されている。従って、クッション材に形成された凹凸状の表面が、嵌合された配管の滑りを防止するので、配管が極めて強固に保持される。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した配管のクランプの実施形態について図面を参照しつつ説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態を示す配管のクランプの全体斜視図、図2は、配管のクランプに配管を保持させた状態を示す全体斜視図である。また、図3は、クランプ本体の斜視図であり、後述するクッション材をインサート成形により取り付ける前の状態である。また、図4は、図1に示す配管のクランプの右側面図であり、図5は、図4における矢印A方向から見た正面図、図6は、図4におけるB−B線断面図である。
【0009】
本実施形態の配管クランプ1は、図1に示すように、クランプ本体2と、エラストマー等のゴム材料よりなるクッション材7とから構成される。クランプ本体2は、例えば、ポリアセタール等の合成樹脂材を成形することにより製造される部材であり、側面視において下方に向かって拡大するとともに上部に丸みを有する略三角形の全体形状を有している。クランプ本体2には、前方に向かって開口する側面視略C字状の2つの配管嵌合部3及び9が上下に並んで形成され、これらの配管嵌合部3及び9と一体的に形成された背面部4は直線状に且つ斜めに傾斜して形成されている。また、水平方向に延びる下端部6には、図示しない車両パネルへの取り付けのために、固定部11が下方へ突出するように形成されている。また、クランプ本体2の板状部8の両面からは、側方へ突出するフランジ部10が外形線に沿って形成されている。
【0010】
配管嵌合部3及び9は、共に配管5を嵌合させて保持する部分である。配管嵌合部3には、特に、振動の多い配管を取り付けるために振動防止用のクッション材7がインサート成形されて取り付けられている。振動の多い配管としては、例えば、自動車のエアコン用の配管であって、コンプレッサに連結された配管等を挙げることができる。一方、配管嵌合部9には比較的振動の少ない配管が取り付けられるので、配管嵌合部3と異なり、クッション材7は設けられていない。クランプ本体2の配管嵌合部3付近には、図3及び図4に示されるように、4つの貫通孔3a,3b,3c,3dが形成されている。更に、配管嵌合部3の外側には、図1、3、6に示すように、クランプ本体2の特に配管嵌合部3の強度を向上させるために、補強リブ13が形成されている。なお、前記貫通孔3cは補強リブ13に、貫通孔3dは前記板状部8に形成されている。
【0011】
クッション材7は、図1及び図4等に示すように、エラストマー等のゴムをクランプ本体2の配管嵌合部3を覆うようにインサート成形して取り付けられており、前述したクランプ本体2の貫通孔3a〜3dを介して一体的に繋がっている。従って、クッション材7は、接着剤等により接着することなく、クランプ本体2に極めて強固に固定されている。また、図1、図4、図5に示すように、クッション材7の内側、すなわち、配管5が嵌合されて当接する部分の表面には、複数本の凸条が所定間隔で、配管5が嵌合されたときに、この配管5の長さ方向と平行に形成された凹凸ビード7aが形成されている。この凹凸ビード7aは、嵌合された配管5との滑りを防止することにより、配管5をより強固に保持するために形成されているものである。このようにして構成された配管クランプ1において、図2に示すように、配管嵌合部3へ配管5を嵌合させることにより保持するのである。
【0012】
以上説明したことから明らかなように、前記実施形態の配管クランプ1によれば、クッション材7がクランプ本体2側に取り付けられているので、配管にクッション材を巻きつけた従来構成のようにクッション材の位置ずれという問題が発生しない。また、従来技術のようにクッション材を必要以上に長くする必要がないので、材料に無駄がないという利点がある。また、クッション材7が、クランプ本体2に形成された貫通孔3a〜3dを介して一体的にインサート成形されているので、接着剤を塗布して接着する必要がないという利点もある。
【0013】
また、クッション材7が、配管嵌合部3の周りを覆うように設けられているので、異音の発生を防止するという効果もある。さらに、クッション材7には凹凸ビード7が形成されているので、嵌合された配管5との滑りを防止して、配管5をより強固に保持することができる。
【0014】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。例えば、前記実施形態では、クランプ本体2をポリアセタールにより形成したが、他の樹脂材料で形成してもよい。また、クッション材7をエラストマーにより形成したが、他のゴム材料で形成してもよい。
【0015】
また、前記実施形態では、クランプ本体2の配管嵌合部3の周りに4つの貫通孔3a〜3dを形成したが、必ずしも貫通孔を形成しなくてもよい。また、貫通孔の数は4つに限られず、4つ以上であってもよいことは勿論のこと、4つ未満であっても構わない。さらに、配管嵌合部3を半径方向に貫く貫通孔であってもよい。
【0016】
また、前記実施形態では、クッション材7をクランプ本体2にインサート成形により一体的に取り付けたが、別々に成形した後に、クッション材7をクランプ本体2に取り付けてもよい。
【0017】
また、クッション材7の配管5を嵌合させ当接される部分の表面に凹凸ビード7aを形成したが、図1等に示されるような複数の凸条を形成する態様に限られない。例えば、前記表面をギザギザ状に形成したり、或いは表面にイボ状の突起を複数個形成してもよい。
要するに、配管の滑りを防止して、配管をより強固に保持可能となるように、クッション材の表面部分が加工されていればよいのである。
【0018】
また、前記実施形態では、補強リブ13により嵌合部3をより強固に形成したが、強度を十分に確保できれば、補強リブ13を設ける必要はない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項1記載の配管のクランプによれば、前記クランプ本体の配管嵌合部に少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記クッション材はその貫通孔を介して一体的に繋がって形成されている。従って、クッション材が貫通孔を介して一体的に繋がって形成されているので、接着剤を使用することなくクランプ本体に強固に固定され、位置ずれが生じることがないという効果がある。
【0020】
また、請求項2記載の配管のクランプによれば、前記クッション材の配管が当接する部分の表面が、凹凸状に形成されている。従って、前述した効果に加えて、クッション材に形成された凹凸状の表面が、嵌合された配管の滑りを防止するので、配管が極めて強固に保持されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す配管のクランプの全体斜視図である。
【図2】 図1に示す配管のクランプに配管を保持させた状態を示す全体斜視図である。
【図3】 クランプ本体の斜視図である。
【図4】 図1に示す配管のクランプの右側面図である。
【図5】 図4における矢印A方向から見た一部段面正面図である。
【図6】 図4におけるB−B線断面図である。
【図7】 従来技術における配管のクランプの全体斜視図である。
【符号の説明】
1 配管クランプ
2 クランプ本体
3 配管嵌合部
3a,3b,3c,3d 貫通孔
5 配管
7 クッション材
7a 凹凸部
13 補強リブ
Claims (2)
- 樹脂材からなるクランプ本体に、配管を嵌合させて保持する配管嵌合部を形成すると共に、その配管嵌合部にゴム製のクッション材を取り付けた配管のクランプにおいて、
前記クランプ本体の配管嵌合部に少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記クッション材はその貫通孔を介して一体的に繋がって形成されていることを特徴とする配管のクランプ。 - 前記クッション材の配管が当接する部分の表面が、凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管のクランプ。
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