JP3715111B2 - 竪樋取り付け構成体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪樋の周囲を被覆する樋カバーを備えた竪樋取り付け構成体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
風圧の強い場所では、風圧から竪樋を保護するためカバー材で竪樋を被覆することがあるが、従来のカバー材は竪樋とは別体の構成を有し、建屋の外壁に竪樋を固定した後、その周囲に取り付けられるものであった。
そのため、竪樋のみを取り付ける場合と比較して取り扱う部材が増し、施工に手間を要するという問題があった。
また、単に竪樋の保護を目的として取り付けられる過ぎず、カバー材を取り付けることにより、建屋の見栄えを向上させ得るようなものではなかった。
【0003】
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、竪樋とこれを被覆するカバー材とを一体化して、取り扱う部材点数及び施工工数の削減を図り、簡易な作業で取り付けることができ、且つ建屋の見栄えの向上に寄与し得る外観の良い竪樋取り付け構成体を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の竪樋取り付け構成体は、両側部に被係止凹部を有する竪樋と、上記被係止凹部に弾発的に係合する支持片を有する樋支持具と、建屋に接合固定される基部とその両側に起立させた側壁からなる樋カバーとを具備し、樋カバーの内方で樋支持具が建屋に固定され、この樋支持具の支持片と樋カバーの側壁縁部が係合され、その内側に竪樋が圧入係止されるように構成されてなるものである。
【0005】
この構成によれば、樋カバーはその基部を建屋の外壁に接合させ、樋支持具により建屋に固定される。樋カバーの側壁縁部と樋支持具の支持片とを係合させ、樋カバーの開放側から竪樋を圧入すれば、上記側壁縁部及び支持片が竪樋両側部の被係止凹部に嵌入し、竪樋が係止される。竪樋は、その両側部から建屋の外壁までを樋カバーにより被覆されて風圧などから保護され、また、竪樋を係止する樋カバーの開放端部から表面の一部を露出させて樋カバーと一体的な外形を呈する。
【0006】
上記構成の竪樋取り付け構成体において、樋カバーの端部には、当該端部を被覆するカバー蓋体を取り付けることが好ましい。
カバー蓋体で樋カバー端部の開口を閉鎖すれば、虫やゴミなどが内部に入り混むことを防止し、これらの滞留により生じる腐食などを防止して耐久性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態の展開図、図2は図1の断面図、図3は竪樋が係止されている部分の拡大断面図、図4及び図5は本発明の他の実施形態の断面図、図6は本発明のさらに他の実施形態の展開図、図7は図6の断面図、図8はカバー蓋体の外観図であり、図中、符号1は竪樋、2は樋支持具、3は固定部材、4は樋カバー、5はカバー蓋体、6は建屋の外壁を示している。
【0008】
竪樋1は、例えば塩化ビニル樹脂のようなプラスチックを用い、押し出し成形加工により長尺筒状に形成してある。より詳しくは、断面形状が略楕円形であって、正背両面部11,12を外方に膨らむように湾曲させると共に、両側面部13,14の略中央位置に長手方向に沿って連続して延びる凹状の溝となっている被係止凹部15,15をそれぞれ対向して設けてある。
【0009】
樋支持具2は、金属板を折曲加工し、竪樋1の湾曲した背面部12から両側面部13,14に渡って帯状に重合するように形成してある。より詳しくは、竪樋1の背面部12に接合するように湾曲させた支持面部21を有し、その両側に竪樋1の両側面部13,14が被着する支持片22,22を前方に突設すると共に、両支持片の端部に竪樋1の被係止凹部15に弾発的に係合するよう内方に膨らませて湾曲形成した突部23,23をそれぞれ対向して設けてある。
なお、この樋支持具2は、アングル材などの固定部材3により建屋の外壁6に固着され、建屋の軒下から基礎部分まで所定の間隔をおいて複数個固定される。
【0010】
樋カバー4は、例えば表面を塩化ビニル樹脂などで被覆した鋼材の如き弾性及び耐蝕性を有する材料を用い、折曲加工により、略々コ字状の断面を有して長尺に形成してある。より詳しくは、外壁6に接合し得るように設けた幅広の基部41を有し、その両側に、適宜高さで側壁42,42を内方へ鋭角に傾斜させつつ起立させ、両側壁の縁部を互いに基部41と平行に、且つ当該側壁縁部間に竪樋1を圧入し得る距離を保って内方に折り曲げて形成してある。
【0011】
上記部材よりなる本形態の竪樋取り付け構成体の施工手順は、先ず、予め樋支持具2に固定部材3を取り付けておく。
次に、竪樋1が取り付けられる建屋の外壁6に樋カバー4を接合させ、位置決め或いは仮止めした状態で、樋カバー4の内方で樋支持具2の固定位置を決め、固定部材3を介して樋支持具2を樋カバー4と共に外壁6に固着する。この際、樋カバー4の両側壁縁部に樋支持具2の両支持片の突部23,23を係合しておく。
そして、樋カバー4の開放側から竪樋1を圧入すれば、竪樋1の押圧力を受けて変形した樋カバー4の側壁縁部及び樋支持具2の両支持片の突部23,23が竪樋1の両側部の被係止凹部15,15において弾性復帰して当該凹部に嵌入し、ビスなどを用いることなく、竪樋1を簡易な操作で係止することができる(図3参照)。
なお、予め樋カバー4の表面に樋支持具2の取り付け位置を示す線引きや刻印などをしておき、その印にそって樋支持具2を取り付ければ、樋支持具2の位置決め作業が不要となり、施工作業の効率化が図れる。
【0012】
係止された竪樋1は、その両側面部13,14が樋カバー4の側壁縁部と樋支持具2の支持片22,22により支持され,また、背面部12に樋カバー4が接合して係止位置に安定的に支持される。また、両側面部13,14から建屋の外壁6までが樋カバー4により被覆され、風圧などから保護される。さらに、竪樋1はその表面の一部を樋カバー4の開放端部から露出させて樋カバー4と一体的な外形をなし、外壁外観にアクセントを与え、建屋の見栄えを向上させることができる。
【0013】
図4及び図5に示された形態は、側壁42,42が外方に膨らむように湾曲させて立ち上げて形成された樋カバー4を用い、竪樋1が係止された状態で、樋カバー4と竪樋1との表面が連続した膨出曲面となり、外壁6から略半円状に突出した外形状となるように設けたものである。
さらに、図5に示された形態は、樋カバー4の基部41の両側を凹ませてここをコーキング7などの充填部となし、外壁6との接合部の密閉性をより高めたものである。
【0014】
また、図6及び図7に示された形態は、樋支持具2を樋カバー4の側に接合するように形成し、樋支持具2の支持片22の内側に樋カバー4の側壁縁部を係合し、その内側に竪樋1が係止されるようにしたものである。
より詳しくは、樋支持具2は、樋カバー4の基部41に接合する支持面部21を有し、その両側に支持片22,22を略垂直に立ち上げ、さらに両支持片の縁部を互いに基部41と平行に内方に折り曲げて形成してある。また、樋カバー4は、基部41の両側に側壁42,42を内方へ鋭角に傾斜させつつ起立させ、両側壁の縁部を互いに基部41と平行に内方に折り曲げると共に、その端部を側壁内面側に鋭角に折り返して形成してある。
なお、両部材の両側壁は、竪樋1を圧入し得る距離を保って内方に折り曲げられ、樋カバー4の側壁縁部の内側に樋支持具2の支持片22の縁部が接合するように設けてある。
【0015】
この形態の取り付けは、外壁6に接合させた樋カバー4の表面に樋支持具2を接合すると共に、樋支持具2の支持片22の縁部を樋カバー4の側壁縁部の内側に係合し、両部材をビスなどを用いて外壁6に一体に固着し、さらに樋カバー4の開放端部から竪樋1を圧入し、樋カバー4の側壁縁部を竪樋1の被係止凹部15,15に嵌入して竪樋1を係止することにより行うことができる。
これによれば、前述した形態で用いた固定部材3が不要なため、取り付けがより簡便となり、また、竪樋1の背面部12と樋支持具2及び樋カバー4との間が大きな開口となるので、内部に進入した埃やゴミが堆積して腐食などを生じさせる虞れがなく、耐久性を高めることができる。
【0016】
上記各形態の樋カバー4の上下端部には、図8に示す如き形態のカバー蓋体5を取り付けて、端部開口を閉鎖し、内部に埃やゴミ、虫などが進入するのを防ぐことができる。
図示されたカバー蓋体5は、何れも樋カバー4の開口端部を被覆する蓋面51と、蓋面51の底部に突設された開口面に沿って突設された脚部52からなり、脚部52を樋カバー4の開口端部内側に嵌着して取り付けられるように形成してある。
【0017】
より詳しくは、(A)のカバー蓋体5は、蓋面51を、その基部51aから段部53を介して直角に立ち上げると共に外壁6の側から竪樋1の側に傾斜するように設けたものである。
(B)のカバー蓋体5は、蓋面51を、その基部51aから段部53を介して緩やかに湾曲させて立ち上げると共に外壁6の側から竪樋1の側に傾斜するように設けたものである。
(C)のカバー蓋体5は、(B)の形態の蓋面51に、細いスリット54を竪樋1の側に開口させて設けたものである。スリット54は樋カバー4端部に容易に嵌着できるようにするためのものである。
(D)のカバー蓋体5は、蓋面51を、その基部51aから直角に立ち上げると共に外壁6の側から竪樋1の側に水平となし、さらにスリット54を竪樋1の側に開口させて設けたものである。
(E)のカバー蓋体5は、蓋面51を、その基部51aから直角に立ち上げると共に外壁6の側から竪樋1の側に傾斜させ、さらにスリット54を竪樋1の側に開口させて設けたものである。
(F)のカバー蓋体5は、蓋面51を、その基部51aから段部53を介して直角に立ち上げると共に外壁6の側から竪樋1の側に水平となし、さらにスリット54を竪樋1の側に開口させて設けたものである。
なお、カバー蓋体5の形状は、樋カバー4の形状に応じ、開口端部を被閉可能な適宜な形状とすることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の竪樋取り付け構成体によれば、竪樋と樋支持具、樋カバーとを一体に取り扱え、竪樋又は樋カバー単独で扱うよりも部材点数の削減が図られ、而も、簡易な手順で取り付けることができる。
すなわち、従来は竪樋の取り付けにあたり樋支持具の位置決めをし、さらに竪樋を取り付けた後にカバーを取り付けるため施工に手間がかかっていたが、本発明によれば、樋支持具と樋カバーが一体に外壁に固定されるので、個々の部材取り付けに要する手間を省け、さらに予め樋カバー表面に樋支持具取り付け位置のマーキングを施しておけば、樋支持具の位置決めを行うことなく、樋支持具を迅速に外壁に固定することができる。そして、竪樋は、樋カバーの開放側から圧入すれば、その両側部が樋支持具及び樋カバーの側壁端部間に係止され、ビスなどを用いることなく、簡易な操作で取り付けることができる。
【0019】
係止された竪樋は、その両側部が樋カバーの側壁縁部と樋支持具の支持片により挟持状態で安定的に支持され、また、両側面部から建屋の外壁までが樋カバーにより被覆されて、風圧などから保護される。
さらに、竪樋はその表面の一部を樋カバーの開放端部から露出させて樋カバーと一体的な外形をなし、外壁外観にアクセントを与え、建屋の見栄えを向上させるものである。
【0020】
また、樋カバーの端部にカバー蓋体を取り付ければ、カバー端部の開口が被閉され、虫やゴミなどが内部に入り混むことを防止し、これらの滞留により生じる腐食などを防止して耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の竪樋取り付け構成体の展開図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の構成体において竪樋が係止された状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図5】図4と同様、本発明の他の実施形態の断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態の展開図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】(A)〜(F)はカバー蓋体の外観図である。
【符号の説明】
1 竪樋
2 樋支持具
3 固定部材
4 樋カバー
5 カバー蓋体
6 外壁

Claims (2)

  1. 両側部に被係止凹部を有する竪樋と、上記被係止凹部に弾発的に係合する支持片を有する樋支持具と、建屋に接合固定される基部とその両側に起立させた側壁からなる樋カバーとを具備し、樋カバーの内方で樋支持具が建屋に固定され、この樋支持具の支持片と樋カバーの側壁縁部とが係合され、その内側に竪樋が圧入係止されるように構成された竪樋取り付け構成体。
  2. 樋カバーの端部を被覆するカバー蓋体を取り付けて構成された請求項1に記載の竪樋取り付け構成体。
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