JP3720100B2 - 制御リンク機構を織機のヘルドフレームに結合するための急速係合/解放ジョイント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウィービング織機の分野に関し、より詳しくは、ヘルドフレームに対してその上昇及び下降動作を制御するリンク機構を結合させるための急速係合/解放ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
在来の技術によれば、制御リンク機構はその端部の連接棒によって織機のヘルドフレームに接続され、連接棒の大端はこのフレーム上に、ブシュによって枢支されることが知られている。このことは、ヘルドフレームの交換作業を非常に時間のかかる複雑なものとしているが、こうした交換作業は織機では頻繁に行われることも公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、織機のヘルドフレームをこのフレーム用の制御リンク機構の端部接続ロッドに結合するための、完全に新規な急速係合/解放ジョイントを提供することにより、こうした作業を容易にすると共に大きくスピードアップさせることを提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のジョイントは、フレームの底部から突出するC形シートを備えたテール部片と、このシートに係合するフック端とリンク機構の端部の連接棒の大端上に枢支される他端とを備えたレバーと、このレバーを含むと共に垂直方向の運動のみを実行する塑性材料のガイド要素とからなり、このガイド要素が、上記のテール部片を収容しそれがレバーのフック端に関して水平方向に動くことを許容する上端のポケットを含むことを特徴としている。
【0005】
ガイド要素のポケットは、潤滑剤で満たされることが適当であり、これに対して連接棒はガイド要素を含めてフォークとして形成され、また部分的にガイド要素内に収容される。これら種々のガイド要素は直接的な相互接触状態にあり、また他とは独立して動作を自由に行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下では本発明を、添付図面に示されたその好ましい実施形態に関して詳細に説明する。
【0007】
図1に概略的に示されているように、織機における、開口装置1からヘルドフレーム2への上昇及び下降制御の伝達は、公知のように調節可能な連接ヘッド4を備えたリンク機構3によって得られるものであり、そこにおいてはトグルレバー5が端部の連接棒6を作動させる。
【0008】
本発明によれば、リンク機構3の端部の連接棒6のヘルドフレーム2に対する結合は、図2(A)及び図3(A)により明確に示されている、急速係合/解放タイプのジョイント7を介して得られる。
【0009】
これらのジョイント7の各々は、ヘルドフレーム2に対して剛直に固定され、且つヘルドフレーム2の底部から突出するテール部片8と、連接棒6の大端に枢支されたフックレバー9と、これらのテール部片8、フックレバー9及び連接棒6と共働する塑性材料のガイド要素10とからなる。
【0010】
テール部片8はC形シート11を備えて形成されており、このシートはフックレバー9の対応する形状のフック端12を収容する。フック端12は、単純な水平方向の摺動動作によってシートに装着され、或いはそこから離脱させられる。
【0011】
フックレバー9はガイド要素10内部に収容されており、ガイド要素はその上部にポケット13を含み、フックレバー9のフック端12はこのポケット内に配置される。またこのポケット内へは、このフック端12の側部に、ヘルドフレームのテール部片8を収容することができる。ガイド要素10は固定された縦形ガイド14の間に収容されて、縦方向の運動のみを行う。連接棒6は、その小端においてトグルレバー5に枢支されており、ガイド要素 10 の下方部分を含んでいて、フォークとして形成されており、またその大端においてフックレバー9に枢支されている。同時に、連接棒6は部分的にガイド要素10内に収容されており、ガイド要素はこれに適したアンダカットを備えている。
【0012】
図1において看取されるように、各々のヘルドフレーム2にはそれぞれの制御リンク機構3と結合するための2つのジョイント7が備えられており、織機には一群の調節用ヘルドフレーム2が装着され、その各々はリンク機構3によってそれぞれ動かされる。
【0013】
軽量で経済的なガイド要素10は、図2(B)及び図3(B)に示されているように、直接的に相互に接触するように横並びに配置される。これは、フックレバー9の各々の間に干渉がなく、またそれぞれに関連する、図示の如くガイド要素10の適当なシート及び/又はアンダカット内に収容されている連接棒6の各々の間にも干渉がないからである。採用されているこうした構成配置によって、ガイド要素10は公知技術における在来のラックを使用する必要性を有しない。従って、有利なことに非常にコンパクトな構造を獲得することが可能となった。こうして配列されたガイド要素は、各々のヘルドフレームに与えられる上昇及び下降運動に従って、織機の動作に際してそれぞれ互いに摺動するが、このことは何の問題も伴わない。なぜならば、これらのガイド要素の接触する表面の間における摩擦は、ガイド要素が作成された塑性材料の性質に基づき、非常に限定されたものとなるからである。
【0014】
図2(A)及び図3(A)を参照して、最後に注意すべきことは、トグルレバー5の枢動軸15が偏心ピン16上に設けられていて、必要な場合には全てのヘルドフレーム2の上昇又は下降を同時に行うことができるということである。
【0015】
本発明の急速係合/解放特性を備えたジョイントのために、リンク機構3とヘルドフレーム2の間の結合は容易に着脱可能である。またこれは、各々のヘルドフレームについて単独にではなく、一群のヘルドフレーム全体について同時に行うことができる。事実、各々のヘルドフレームはそれぞれのリンク機構に対して、ガイド要素10のポケット13内へのテール部片8の挿入を生じさせる単純な垂直方向の動作と、それに続いてフック端12のテール部片8のC形シート11への係合を生じさせる水平方向の動作とによって、非常に迅速に係合させることができる。これらの動作は両方とも、一群のヘルドフレーム2の全体をガイド要素10とフックレバー9の組に関してシフトさせることによって得ることができる。それぞれのリンク機構からのヘルドフレームの離脱は、上記したものと逆の順序及び向きを与えられた上記2つの動作によって、同様に単純且つ迅速に行うことができる。
【0016】
織機のヘルドフレームの一群の交換作業が行われる度に、塑性のガイド要素10のポケット13に潤滑剤を満たすようにしておくことが良好である。これによって、テール部片8とフックレバー9のフック端12の間における係合及び解放を好ましく行うことができる。
【0017】
全てのヘルドフレーム2の上昇又は下降を同時に行うことが望まれる場合には、トグルレバー5の枢動軸15の偏心ピン16上に適切な回転を付与すれば、それで十分である。
【0018】
【発明の効果】
以上から理解されるように、ヘルドフレームとそれぞれの制御リンク機構との間の結合は、本発明によれば、リンク機構の端部の連接棒6に直接に接続されている部材(フックレバー9)によって得られ、これはヘルドフレームの上昇及び下降による負荷を受けず非常に軽量のガイド要素(縦形ガイド14内のガイド要素10)を備えている。この結合はさらに、潤滑されていない往復摺動部材の間には僅かな摩擦が生ずるものの、完全で永久的な潤滑の存在によってさらに好ましいものとなる。このことは織機の動作に関して、それが包含する機械的部材の高速性を考慮した場合に、明らかな利点である。
【0019】
最後に注記されるべきことは、本発明のジョイントは、制御リンク機構に対するヘルドフレームの迅速で単純な係合及び解放をもたらす外に、特に効率的で信頼性があり、長寿命でありコストも限られたものであるということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】織機における、リンク機構による開口装置からヘルドフレームへの上昇及び下降制御の伝達を示す概略図であり、端部の連接棒はフレームに対して本発明によるジョイントにより接続されている。
【図2】(A)はヘルドフレームに接続された位置におけるジョイントの一つを示す拡大図であり、(B)は(A)に対応するリンク機構の接続位置における、織機のヘルドフレーム群を示す平面図である。
【図3】(A)はヘルドフレームに接続される前、或いは接続から外された後の何れかにおける、ヘルドフレームと非接続状態にあるジョイントの一つを示す拡大図であり、(B)は(A)に対応するリンク機構の接続位置における、織機のヘルドフレーム群を示す平面図である。
【符号の説明】
1 開口装置
2 ヘルドフレーム
3 リンク機構
4 連接ヘッド
5 トグルバー
6 連接棒
7 ジョイント
8 テール部片
9 フックレバー
10 ガイド要素
11 C形シート
12 フック端
13 ポケット
14 縦形ガイド
15 枢動軸
16 偏心ピン
Claims (4)
- 織機のヘルドフレーム(2)に該ヘルドフレーム用の制御リンク機構(3)の端部の連接棒(6)を結合するための急速係合/解放ジョイントであって、前記ジョイントが、前記ヘルドフレーム(2)の底部から突出するC形シート(11)を備えたテール部片(8)と、前記C形シート(11)に係合するフック端(12)と前記連接棒(6)の大端上に枢支される他端とを備えたレバー(9)と、前記レバー(9)を含むと共に垂直方向の運動のみを行う塑性材料のガイド要素(10)とからなり、前記ガイド要素(10)が、前記テール部片(8)を収容しそれが前記レバー(9)の前記フック端(12)に関して水平方向に動くことを許容する上端のポケット(13)を含むことを特徴とするジョイント。
- 前記ポケット(13)が潤滑剤で満たされている、請求項1のジョイント。
- 前記連接棒(6)が前記ガイド要素(10)を含むフォークとして形成され、且つ部分的に前記ガイド要素(10)内に収容される、請求項1又は2のジョイント。
- 塑性材料製の前記ガイド要素(10)が相互に直接的な接触状態にある、請求項1から3の何れか1のジョイント。
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