JP3729524B2 - 音響信号処理方法および装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、コンパクトディスクによるオーディオ信号処理に使用して好適な音響信号処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD(コンパクトディスク)による音響信号の処理には、信号をディジタル処理するために、44.1KHzのサンプリング周波数によりサンプリングしていた。このサンプリング周波数は、アナログ波形をディジタル化するのに、1秒間にサンプリング周波数の数だけ時刻を刻むことを意味するが、その周波数の1/2.2が一様に再生できる周波数範囲の上限であり、ハイファイ再生には20KHzの周波数の再生帯域が必要であることと、VTRを記録媒体とするPCMプロセッサのサンプリング周波数が44.1KHzであったため、これらの構成を生かすように同じサンプリング周波数としている。
【0003】
しかし、音響信号処理用のプロセッサやその周辺用ICを動作させるためのクロック周波数がこのサンプリング周波数と比較して遅いため、音響信号に対して外部の特殊効果用RAMにより特殊効果を施した後の信号処理の待ち時間が長くなることがあった。また、サンプリング周波数が高いと、サンプリング周波数の数だけサンプルデータ数も多くなるため、外部の特殊効果用RAMの記憶容量を多くしなければならなかった。
【0004】
このため、音響信号処理用のサンプリング周波数を単一ではなく、動作に応じて複数用いるようにするように改良されるようになった。図4に、従来の2つのサンプリング周波数を用いる音響信号処理装置のブロック図を示す。
【0005】
図4において、音響信号は外部の特殊効果用RAMに供給される。特殊効果用RAM1により特殊効果を施された音響信号は、音響信号処理装置2内の外部RAMインターフェース3に供給される。特殊効果用RAM1と音響信号処理装置2とは外部RAMインターフェース3を介して接続されている。外部RAMインターフェース3に供給された音響信号はデータRAM4に供給される。データRAM4に供給された音響信号は信号処理のための所定のデータを44.1kHz用乗加算器41および22.05kHz用乗加算器40に供給する。このとき、係数ROM5も信号処理のための所定のデータを44.1kHz用乗加算器41および22.05kHz用乗加算器40に供給する。
【0006】
44.1KHz用乗加算器41および22.05KHz用乗加算器40は、互いにデータを供給し合って演算を行う。44.1KHz用乗加算器41および22.05KHz用乗加算器40により演算されて信号処理された音響信号は、シリアルインターフェース8に供給される。シリアルインターフェース8は外部に信号処理された音響信号を供給する。また、ホストインターフェース9は図示しない外部のホストコンピューターに信号処理された音響信号を供給する。
【0007】
インストラクションROM11はこれらの動作を制御する制御プログラムを記憶したメモリである。このプログラムは、例えば、外部の装置により書き換え可能である。インストラクションROM11に記憶されたプログラムは音響信号処理装置2内の各部に制御プログラムを供給すると共に、タイミングジェネレータ10に動作タイミングのプログラムを供給する。タイミングジェネレータ10は、この動作タイミングプログラムに基づいて、タイミング信号を生成する。このタイミング信号は音響信号処理装置2内の各部に供給される。
【0008】
このタイミング信号に基づいて、音響信号処理装置2内で音響信号処理が行われる。このとき、演算部としての44.1KHz用乗加算器41および22.05KHz用乗加算器40は、それぞれ異なる2つのサンプリング周波数44.1KHzおよび22.05KHzによりサンプリングを行う。
【0009】
しかし、このような音響信号の特殊効果は、外部の特殊効果用RAM1を用いて、例えば、エコーのように所定時間だけ信号をディレイさせて残響音を主音声に付加するものである。このため、この残響音は主音声に付随する音であるので、主音声に比べて信号としての品質は高くなくとも良いものである。従って、主音声と残響音とを同一のサンプリング周波数でサンプリングする必然性はなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
それにもかかわらず、このような従来の音響信号処理装置においては、主音声と残響音とを同一のサンプリング周波数でサンプリングした上で、単一のサンプリング周波数で音響信号のサンプリングを行うか、または、異なる2つのサンプリング周波数でサンプリングを行う場合には、それぞれ2つの異なる演算部を設けて別々にサンプリングを行うため、信号処理の効率が悪く、しかもハードの増大を招くことになるという不都合があった。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、外部の特殊効果用メモリの容量を削減し、演算部を簡略化することができる音響信号処理方法および装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の音響信号処理方法は、図1乃至図3に示す如く、基本サンプリング周波数fsに基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数fsより低い他のサンプリング周波数1/2fsに基づいてダウンサンプリングされた音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングする音響処理方法であって、主音声処理と、音響効果用音声処理とを単一の演算手段により行うとともに、基本サンプリング周波数の一周期内で、主音声処理と、ダウンサンプリングと、音響効果用音声処理と、アップサンプリングと、を順次連続して行うものである。
【0013】
本発明の音響信号処理装置は、図1乃至図3に示す如く、音響信号が供給される音響効果処理用メモリ1と、音響効果処理を行うタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段10と、タイミング信号生成手段10により生成されたタイミング信号に基づいて、音響効果処理用メモリ1から供給される音響信号に演算を施す単一の演算手段6,7と、を有する音響信号処理装置であって、タイミング信号生成手段10は、基本サンプリング周波数fsの一周期内で第一の時点と第二の時点を生成し、単一の演算手段6,7は、第一の時点で基本サンプリング周波数fsに基づいて音響信号に主音声処理を開始して第二の時点までに主音声処理を行い、第二の時点により主音声処理された音響信号をダウンサンプリングして基本サンプリング周波数fsより低い他のサンプリング周波数1/2fsに基づいてダウンサンプリングされた音響信号に音響効果用音声処理をして基本サンプリング周波数fsの一周期内で音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするものである。
【0014】
また、本発明の音響信号処理方法は、図1乃至図3に示す如く、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるものである。
【0015】
また、本発明の音響信号処理装置は、図1乃至図3に示す如く、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるものである。
【0016】
【作用】
本発明によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、基本サンプリング周波数fs による主音声処理と、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs による音響効果用音声処理とを連続して行うことにより、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0017】
また、本発明によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0018】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0019】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0020】
【実施例】
図1に、本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の構成を示すブロック図を示す。図1において、図4に示したものに対応するものには同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。この例は、CDによる音響信号の音響信号処理をする複数の機能のICをワンチップにしたハイブリッドICとしてのDSP(ディジタル シグナル プロセッサ)についてのものである。
【0021】
図1において、音響信号は外部の特殊効果用RAM1に供給される。特殊効果用RAM1により特殊効果を施された音響信号は、音響信号処理装置2内の外部RAMインターフェース3に供給される。特殊効果用RAM1と音響信号処理装置2とは外部RAMインターフェース3を介して接続されている。外部RAMインターフェース3に供給された音響信号はデータRAM4に供給される。データRAM4に供給された音響信号により信号処理のための所定のデータが乗算器6に供給される。さらに乗算器6により乗算されたデータは加算器7に供給される。このとき、係数ROM5も信号処理のための所定のデータを乗算器6および加算器7に供給する。
【0022】
乗算器6および加算器7により演算されて信号処理された音響信号は、シリアルインターフェース8に供給される。シリアルインターフェース8は外部に信号処理された音響信号を供給する。また、ホストインターフェース9は図示しない外部のホストコンピューターに信号処理された音響信号を供給する。
【0023】
インストラクションROM11はこれらの動作を制御する制御プログラムを記憶したメモリである。このプログラムは、例えば、外部の装置により書き換え可能である。インストラクションROM11に記憶されたプログラムは音響信号処理装置2内の各部に制御プログラムを供給すると共に、タイミングジェネレータ10に動作タイミングのプログラムを供給する。タイミングジェネレータ10は、この動作タイミングプログラムに基づいて、タイミング信号を生成する。このタイミング信号は音響信号処理装置2内の各部に供給される。なお、係数ROM5およびインストラクションROM11はRAMで構成してもよい。
【0024】
このタイミング信号に基づいて、音響信号処理装置2内で音響信号処理が行われる。このとき、演算部としての乗算器6および加算器7は、サンプリング周波数44.1KHzの1周期内で、それぞれ異なる2つのサンプリング周波数44.1KHzによる処理および22.05KHzによる処理を行う。ここで、図4に示した従来の音響信号処理装置と図1に示す本発明の音響信号処理方法および装置とが異なる点は、このタミング信号とこれにより動作する演算部としての乗算器6および加算器7が単一である点である。
【0025】
図2に、本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の1fs 区間での動作を示すタイミングチャートを示す。図2Aは主サンプリング周波数としてのfs =44.1KHzのLRCK信号を示す。この例においては、LRCK信号の1周期内で、例えば、768ステップの信号処理を行うようにしている。図2Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs =22.05KHzのLRCH信号を示す。LRCH信号はLRCK信号の2倍の周期を有する。LRCH信号は、例えば、LRCK信号を1/2分周することにより生成できる。
【0026】
図2CはLRCK信号の1周期の区間を示すパルス信号である。LRCK信号は、例えば、LRCK信号の立ち上がりをラッチすることにより生成できる。図2DはLRCK信号の1周期の区間内の音響信号のデータを示すIA[0:9]信号である。IA[0:9]信号は0から9までの10ビットのデータで構成される。図2Eは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を主サンプリング周波数としてのfs =44.1KHzにより主音声処理をするようにするVOICE信号である。このVOICE信号によりIA[0:9]信号のVOICE×24のデータを生成するようにする。VOICE×24は24種類のデータを、例えば、シンセサイザ的処理により合成するようにしたものである。
【0027】
図2Fは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をダウンサンプリングするDSAMP信号である。このDSAMP信号によりIA[0:9]信号のd/sのデータをダウンサンプリングする。図2Gは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs=22.05KHzにより音響効果処理をするようにするreverb信号である。図2Hは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をアップサンプリングするUSAMP信号である。USAMP信号によりIA[0:9]信号のu/pのデータをアップサンプリングする。
【0028】
図3に、本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の1fs と1/2fs 区間での動作を示すタイミングチャートを示す。図3Aは主サンプリング周波数としてのfs =44.1KHzのLRCK信号を示す。図3Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs =22.05KHzのLRCH信号を示す。図3Cは演算部としての乗算器6および加算器7を動作させるためのタイミング信号である。
【0029】
図3Aにおいて、1fs は768ステップから構成されていて、図3Cにおいて、fs 主音声処理は500ステップ、1/2fs Lch処理は268ステップから構成されていて、次の1fs の768ステップはfs 主音声処理は500ステップ、1/2fs Rch処理は268ステップから構成されていて、これが以後の周期で繰り返される。いま、図3Aにおいて、1fs の1周期である768ステップ内でのデータをL1 ,R1 とすると、その前後の周期の768ステップ内でのデータは、それぞれL0 ,R0 ,およびL2 ,R2 となる。
【0030】
このとき、図3Cにおいて、1fs の1周期である768ステップ内でのデータL1 ,R1 に対するfs 主音声処理の500ステップはL1 ,R1 の処理をする。続く1/2fs Lch処理の268ステップは(L1 +L0 )/2の処理をする。その後の1fs の1周期である768ステップ内でのデータL2 ,R2 に対するfs 主音声処理の500ステップはL2 ,R2 の処理をする。続く1/2fs Rch処理の268ステップは(R1 +R2 )/2の処理をする。この処理が以後の周期で繰り返される。
【0031】
上例によれば、例えば、音源処理とエフェクト処理の複数のアプリケーションを同時に実行することができる。
【0032】
また、上例によれば、ワンチップのICの中の1組の乗加算器6,7において2つのサンプリング周波数により音響信号の信号処理を共用することができる。
【0033】
また、上例によれば、ダウンサンプリングした後に残響処理をするので、残響処理によるサンプリングのためのデータ量を少なくすることができ、特殊効果のための外部メモリの記憶容量を少なくすることができる。
【0034】
また、上例によれば、タイミング信号の周期により、fs 主音声処理において、Lchの音響信号とRchの音響信号とを同一のサンプリング周期の中で処理することができる。
【0035】
また、上例によれば、タイミング信号の周期により、1/2fs Lch処理または1/2fs Rch処理において、Lchの残響信号とRchの残響信号とを判別することができる。
【0036】
また、上例によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、基本サンプリング周波数fs による主音声処理と、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs による音響効果用音声処理とを連続して行うことにより、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0037】
また、上例によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0038】
また、上例によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fsの種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0039】
また、上例によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0040】
上例は、CDによる音響信号の音響信号処理について述べたが、他のCD−I(インタラクティブ)やMO(光磁気ディスク)等にも適用することができることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、基本サンプリング周波数の1周期内で、基本サンプリング周波数に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、基本サンプリング周波数による主音声処理と、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数による音響効果用音声処理とを連続して行うことにより、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリの容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0042】
また、本発明によれば、基本サンプリング周波数の1周期内で、基本サンプリング周波数に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリの容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0043】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数は基本サンプリング周波数に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリの容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0044】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数は基本サンプリング周波数に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリの容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例のfs 区間での動作を示すタイムチャートであり、図2Aは主サンプリング周波数fs のLRCK信号を示し、図2Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs のLRCH信号を示し、図2CはLRCK信号の1周期の区間を示すパルス信号であり、図2DはLRCK信号の1周期の区間内の音響信号のデータを示すIA[0:9]信号であり、図2Eは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を主サンプリング周波数としてのfs により主音声処理をするようにするVOICE信号であり、図2Fは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をダウンサンプリングするDSAMP信号であり、図2Gは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs により音響効果処理をするようにするreverb信号であり、図2Hは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をアップサンプリングするUSAMP信号である。
【図3】本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例のfs と1/2fs 区間での動作を示すタイムチャートであり、図3Aは主サンプリング周波数fs のLRCK信号を示し、図3Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs のLRCH信号を示し、図3Cは演算部としての乗算器および加算器を動作させるためのタイミング信号である。
【図4】従来の2つのサンプリング周波数を用いる音響信号処理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 特殊効果用RAM
2 音響信号処理装置
3 外部RAMインターフェース
4 データRAM
5 係数ROM
6 乗算器
7 加算器
8 シリアルインターフェース
9 ホストインターフェース
10 タイミングジェネレータ
11 インストラクションROM
fs 主音声処理用サンプリング周波数
1/2fs 音響効果処理用サンプリング周波数
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、コンパクトディスクによるオーディオ信号処理に使用して好適な音響信号処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD(コンパクトディスク)による音響信号の処理には、信号をディジタル処理するために、44.1KHzのサンプリング周波数によりサンプリングしていた。このサンプリング周波数は、アナログ波形をディジタル化するのに、1秒間にサンプリング周波数の数だけ時刻を刻むことを意味するが、その周波数の1/2.2が一様に再生できる周波数範囲の上限であり、ハイファイ再生には20KHzの周波数の再生帯域が必要であることと、VTRを記録媒体とするPCMプロセッサのサンプリング周波数が44.1KHzであったため、これらの構成を生かすように同じサンプリング周波数としている。
【0003】
しかし、音響信号処理用のプロセッサやその周辺用ICを動作させるためのクロック周波数がこのサンプリング周波数と比較して遅いため、音響信号に対して外部の特殊効果用RAMにより特殊効果を施した後の信号処理の待ち時間が長くなることがあった。また、サンプリング周波数が高いと、サンプリング周波数の数だけサンプルデータ数も多くなるため、外部の特殊効果用RAMの記憶容量を多くしなければならなかった。
【0004】
このため、音響信号処理用のサンプリング周波数を単一ではなく、動作に応じて複数用いるようにするように改良されるようになった。図4に、従来の2つのサンプリング周波数を用いる音響信号処理装置のブロック図を示す。
【0005】
図4において、音響信号は外部の特殊効果用RAMに供給される。特殊効果用RAM1により特殊効果を施された音響信号は、音響信号処理装置2内の外部RAMインターフェース3に供給される。特殊効果用RAM1と音響信号処理装置2とは外部RAMインターフェース3を介して接続されている。外部RAMインターフェース3に供給された音響信号はデータRAM4に供給される。データRAM4に供給された音響信号は信号処理のための所定のデータを44.1kHz用乗加算器41および22.05kHz用乗加算器40に供給する。このとき、係数ROM5も信号処理のための所定のデータを44.1kHz用乗加算器41および22.05kHz用乗加算器40に供給する。
【0006】
44.1KHz用乗加算器41および22.05KHz用乗加算器40は、互いにデータを供給し合って演算を行う。44.1KHz用乗加算器41および22.05KHz用乗加算器40により演算されて信号処理された音響信号は、シリアルインターフェース8に供給される。シリアルインターフェース8は外部に信号処理された音響信号を供給する。また、ホストインターフェース9は図示しない外部のホストコンピューターに信号処理された音響信号を供給する。
【0007】
インストラクションROM11はこれらの動作を制御する制御プログラムを記憶したメモリである。このプログラムは、例えば、外部の装置により書き換え可能である。インストラクションROM11に記憶されたプログラムは音響信号処理装置2内の各部に制御プログラムを供給すると共に、タイミングジェネレータ10に動作タイミングのプログラムを供給する。タイミングジェネレータ10は、この動作タイミングプログラムに基づいて、タイミング信号を生成する。このタイミング信号は音響信号処理装置2内の各部に供給される。
【0008】
このタイミング信号に基づいて、音響信号処理装置2内で音響信号処理が行われる。このとき、演算部としての44.1KHz用乗加算器41および22.05KHz用乗加算器40は、それぞれ異なる2つのサンプリング周波数44.1KHzおよび22.05KHzによりサンプリングを行う。
【0009】
しかし、このような音響信号の特殊効果は、外部の特殊効果用RAM1を用いて、例えば、エコーのように所定時間だけ信号をディレイさせて残響音を主音声に付加するものである。このため、この残響音は主音声に付随する音であるので、主音声に比べて信号としての品質は高くなくとも良いものである。従って、主音声と残響音とを同一のサンプリング周波数でサンプリングする必然性はなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
それにもかかわらず、このような従来の音響信号処理装置においては、主音声と残響音とを同一のサンプリング周波数でサンプリングした上で、単一のサンプリング周波数で音響信号のサンプリングを行うか、または、異なる2つのサンプリング周波数でサンプリングを行う場合には、それぞれ2つの異なる演算部を設けて別々にサンプリングを行うため、信号処理の効率が悪く、しかもハードの増大を招くことになるという不都合があった。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、外部の特殊効果用メモリの容量を削減し、演算部を簡略化することができる音響信号処理方法および装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の音響信号処理方法は、図1乃至図3に示す如く、基本サンプリング周波数fsに基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数fsより低い他のサンプリング周波数1/2fsに基づいてダウンサンプリングされた音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングする音響処理方法であって、主音声処理と、音響効果用音声処理とを単一の演算手段により行うとともに、基本サンプリング周波数の一周期内で、主音声処理と、ダウンサンプリングと、音響効果用音声処理と、アップサンプリングと、を順次連続して行うものである。
【0013】
本発明の音響信号処理装置は、図1乃至図3に示す如く、音響信号が供給される音響効果処理用メモリ1と、音響効果処理を行うタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段10と、タイミング信号生成手段10により生成されたタイミング信号に基づいて、音響効果処理用メモリ1から供給される音響信号に演算を施す単一の演算手段6,7と、を有する音響信号処理装置であって、タイミング信号生成手段10は、基本サンプリング周波数fsの一周期内で第一の時点と第二の時点を生成し、単一の演算手段6,7は、第一の時点で基本サンプリング周波数fsに基づいて音響信号に主音声処理を開始して第二の時点までに主音声処理を行い、第二の時点により主音声処理された音響信号をダウンサンプリングして基本サンプリング周波数fsより低い他のサンプリング周波数1/2fsに基づいてダウンサンプリングされた音響信号に音響効果用音声処理をして基本サンプリング周波数fsの一周期内で音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするものである。
【0014】
また、本発明の音響信号処理方法は、図1乃至図3に示す如く、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるものである。
【0015】
また、本発明の音響信号処理装置は、図1乃至図3に示す如く、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるものである。
【0016】
【作用】
本発明によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、基本サンプリング周波数fs による主音声処理と、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs による音響効果用音声処理とを連続して行うことにより、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0017】
また、本発明によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0018】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0019】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0020】
【実施例】
図1に、本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の構成を示すブロック図を示す。図1において、図4に示したものに対応するものには同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。この例は、CDによる音響信号の音響信号処理をする複数の機能のICをワンチップにしたハイブリッドICとしてのDSP(ディジタル シグナル プロセッサ)についてのものである。
【0021】
図1において、音響信号は外部の特殊効果用RAM1に供給される。特殊効果用RAM1により特殊効果を施された音響信号は、音響信号処理装置2内の外部RAMインターフェース3に供給される。特殊効果用RAM1と音響信号処理装置2とは外部RAMインターフェース3を介して接続されている。外部RAMインターフェース3に供給された音響信号はデータRAM4に供給される。データRAM4に供給された音響信号により信号処理のための所定のデータが乗算器6に供給される。さらに乗算器6により乗算されたデータは加算器7に供給される。このとき、係数ROM5も信号処理のための所定のデータを乗算器6および加算器7に供給する。
【0022】
乗算器6および加算器7により演算されて信号処理された音響信号は、シリアルインターフェース8に供給される。シリアルインターフェース8は外部に信号処理された音響信号を供給する。また、ホストインターフェース9は図示しない外部のホストコンピューターに信号処理された音響信号を供給する。
【0023】
インストラクションROM11はこれらの動作を制御する制御プログラムを記憶したメモリである。このプログラムは、例えば、外部の装置により書き換え可能である。インストラクションROM11に記憶されたプログラムは音響信号処理装置2内の各部に制御プログラムを供給すると共に、タイミングジェネレータ10に動作タイミングのプログラムを供給する。タイミングジェネレータ10は、この動作タイミングプログラムに基づいて、タイミング信号を生成する。このタイミング信号は音響信号処理装置2内の各部に供給される。なお、係数ROM5およびインストラクションROM11はRAMで構成してもよい。
【0024】
このタイミング信号に基づいて、音響信号処理装置2内で音響信号処理が行われる。このとき、演算部としての乗算器6および加算器7は、サンプリング周波数44.1KHzの1周期内で、それぞれ異なる2つのサンプリング周波数44.1KHzによる処理および22.05KHzによる処理を行う。ここで、図4に示した従来の音響信号処理装置と図1に示す本発明の音響信号処理方法および装置とが異なる点は、このタミング信号とこれにより動作する演算部としての乗算器6および加算器7が単一である点である。
【0025】
図2に、本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の1fs 区間での動作を示すタイミングチャートを示す。図2Aは主サンプリング周波数としてのfs =44.1KHzのLRCK信号を示す。この例においては、LRCK信号の1周期内で、例えば、768ステップの信号処理を行うようにしている。図2Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs =22.05KHzのLRCH信号を示す。LRCH信号はLRCK信号の2倍の周期を有する。LRCH信号は、例えば、LRCK信号を1/2分周することにより生成できる。
【0026】
図2CはLRCK信号の1周期の区間を示すパルス信号である。LRCK信号は、例えば、LRCK信号の立ち上がりをラッチすることにより生成できる。図2DはLRCK信号の1周期の区間内の音響信号のデータを示すIA[0:9]信号である。IA[0:9]信号は0から9までの10ビットのデータで構成される。図2Eは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を主サンプリング周波数としてのfs =44.1KHzにより主音声処理をするようにするVOICE信号である。このVOICE信号によりIA[0:9]信号のVOICE×24のデータを生成するようにする。VOICE×24は24種類のデータを、例えば、シンセサイザ的処理により合成するようにしたものである。
【0027】
図2Fは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をダウンサンプリングするDSAMP信号である。このDSAMP信号によりIA[0:9]信号のd/sのデータをダウンサンプリングする。図2Gは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs=22.05KHzにより音響効果処理をするようにするreverb信号である。図2Hは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をアップサンプリングするUSAMP信号である。USAMP信号によりIA[0:9]信号のu/pのデータをアップサンプリングする。
【0028】
図3に、本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の1fs と1/2fs 区間での動作を示すタイミングチャートを示す。図3Aは主サンプリング周波数としてのfs =44.1KHzのLRCK信号を示す。図3Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs =22.05KHzのLRCH信号を示す。図3Cは演算部としての乗算器6および加算器7を動作させるためのタイミング信号である。
【0029】
図3Aにおいて、1fs は768ステップから構成されていて、図3Cにおいて、fs 主音声処理は500ステップ、1/2fs Lch処理は268ステップから構成されていて、次の1fs の768ステップはfs 主音声処理は500ステップ、1/2fs Rch処理は268ステップから構成されていて、これが以後の周期で繰り返される。いま、図3Aにおいて、1fs の1周期である768ステップ内でのデータをL1 ,R1 とすると、その前後の周期の768ステップ内でのデータは、それぞれL0 ,R0 ,およびL2 ,R2 となる。
【0030】
このとき、図3Cにおいて、1fs の1周期である768ステップ内でのデータL1 ,R1 に対するfs 主音声処理の500ステップはL1 ,R1 の処理をする。続く1/2fs Lch処理の268ステップは(L1 +L0 )/2の処理をする。その後の1fs の1周期である768ステップ内でのデータL2 ,R2 に対するfs 主音声処理の500ステップはL2 ,R2 の処理をする。続く1/2fs Rch処理の268ステップは(R1 +R2 )/2の処理をする。この処理が以後の周期で繰り返される。
【0031】
上例によれば、例えば、音源処理とエフェクト処理の複数のアプリケーションを同時に実行することができる。
【0032】
また、上例によれば、ワンチップのICの中の1組の乗加算器6,7において2つのサンプリング周波数により音響信号の信号処理を共用することができる。
【0033】
また、上例によれば、ダウンサンプリングした後に残響処理をするので、残響処理によるサンプリングのためのデータ量を少なくすることができ、特殊効果のための外部メモリの記憶容量を少なくすることができる。
【0034】
また、上例によれば、タイミング信号の周期により、fs 主音声処理において、Lchの音響信号とRchの音響信号とを同一のサンプリング周期の中で処理することができる。
【0035】
また、上例によれば、タイミング信号の周期により、1/2fs Lch処理または1/2fs Rch処理において、Lchの残響信号とRchの残響信号とを判別することができる。
【0036】
また、上例によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、基本サンプリング周波数fs による主音声処理と、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs による音響効果用音声処理とを連続して行うことにより、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0037】
また、上例によれば、基本サンプリング周波数fs の1周期内で、基本サンプリング周波数fs に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数1/2fs に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリ1の容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0038】
また、上例によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fsの種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0039】
また、上例によれば、上述において、他のサンプリング周波数1/2fs は基本サンプリング周波数fs に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリ1の容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数fs の種類毎に演算部6、7を設ける必要がなく、単一の演算部6、7で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0040】
上例は、CDによる音響信号の音響信号処理について述べたが、他のCD−I(インタラクティブ)やMO(光磁気ディスク)等にも適用することができることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、基本サンプリング周波数の1周期内で、基本サンプリング周波数に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、基本サンプリング周波数による主音声処理と、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数による音響効果用音声処理とを連続して行うことにより、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリの容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0042】
また、本発明によれば、基本サンプリング周波数の1周期内で、基本サンプリング周波数に基づいて音響信号に主音声処理をし、主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、基本サンプリング周波数と異なる他のサンプリング周波数に基づいて音響信号に音響効果用音声処理をし、音響効果用音声処理をされた音響信号をアップサンプリングするので、音響効果処理用データを少なくして、外部メモリの容量を少なくでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【0043】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数は基本サンプリング周波数に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリの容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、効率よく信号処理をすることができる。
【0044】
また、本発明によれば、上述において、他のサンプリング周波数は基本サンプリング周波数に対して2分の1倍の周波数であるので、音響効果処理用データを半分にして、外部メモリの容量を半分にでき、しかも、サンプリング周波数の種類毎に演算部を設ける必要がなく、単一の演算部で信号処理をすることができ、装置全体を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例のfs 区間での動作を示すタイムチャートであり、図2Aは主サンプリング周波数fs のLRCK信号を示し、図2Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs のLRCH信号を示し、図2CはLRCK信号の1周期の区間を示すパルス信号であり、図2DはLRCK信号の1周期の区間内の音響信号のデータを示すIA[0:9]信号であり、図2Eは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を主サンプリング周波数としてのfs により主音声処理をするようにするVOICE信号であり、図2Fは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をダウンサンプリングするDSAMP信号であり、図2Gは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号を音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs により音響効果処理をするようにするreverb信号であり、図2Hは音響信号のデータを示すIA[0:9]信号をアップサンプリングするUSAMP信号である。
【図3】本発明における音響信号処理方法および装置の一実施例のfs と1/2fs 区間での動作を示すタイムチャートであり、図3Aは主サンプリング周波数fs のLRCK信号を示し、図3Bは音響効果信号処理用のサンプリング周波数としての1/2fs のLRCH信号を示し、図3Cは演算部としての乗算器および加算器を動作させるためのタイミング信号である。
【図4】従来の2つのサンプリング周波数を用いる音響信号処理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 特殊効果用RAM
2 音響信号処理装置
3 外部RAMインターフェース
4 データRAM
5 係数ROM
6 乗算器
7 加算器
8 シリアルインターフェース
9 ホストインターフェース
10 タイミングジェネレータ
11 インストラクションROM
fs 主音声処理用サンプリング周波数
1/2fs 音響効果処理用サンプリング周波数
Claims (4)
- 基本サンプリング周波数に基づいて音響信号に主音声処理をし、上記主音声処理された音響信号をダウンサンプリングし、上記基本サンプリング周波数より低い他のサンプリング周波数に基づいて上記ダウンサンプリングされた音響信号に音響効果用音声処理をし、上記音響効果用音声処理をされた上記音響信号をアップサンプリングする音響処理方法であって、
上記主音声処理と、上記音響効果用音声処理とを単一の演算手段により行うとともに、上記基本サンプリング周波数の一周期内で、上記主音声処理と、上記ダウンサンプリングと、上記音響効果用音声処理と、上記アップサンプリングと、を順次連続して行う、
ことを特徴とする音響信号処理方法。 - 音響信号が供給される音響効果処理用メモリと、
音響効果処理を行うタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
上記タイミング信号生成手段により生成されたタイミング信号に基づいて、上記音響効果処理用メモリから供給される音響信号に演算を施す単一の演算手段と、
を有する音響信号処理装置であって、
上記タイミング信号生成手段は、基本サンプリング周波数の一周期内で第一の時点と第二の時点を生成し、
上記単一の演算手段は、上記第一の時点で上記基本サンプリング周波数に基づいて上記音響信号に主音声処理を開始して上記第二の時点までに上記主音声処理を行い、上記第二の時点により上記主音声処理された音響信号をダウンサンプリングして上記基本サンプリング周波数より低い他のサンプリング周波数に基づいて上記ダウンサンプリングされた音響信号に音響効果用音声処理をして上記基本サンプリング周波数の一周期内で上記音響効果用音声処理をされた上記音響信号をアップサンプリングする、
ことを特徴とする音響信号処理装置。 - 請求項1記載の音響信号処理方法において、上記他のサンプリング周波数は上記基本サンプリング周波数に対して2分の1倍の周波数であることを特徴とする音響信号処理方法。
- 請求項2記載の音響信号処理装置において、上記他のサンプリング周波数は上記基本サンプリング周波数に対して2分の1倍の周波数であることを特徴とする音響信号処理装置。
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