JP3737604B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、互いに隣接する複数のチャンバを備え、その複数のチャンバ間で液晶用ガラス角型基板、半導体ウエハ等(以下「基板」という)を受け渡しながら各種処理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のチャンバにおいて基板を搬送しながら、各処理チャンバにおいて成膜や洗浄等の基板処理を施す装置の例としては、特開平5−217918号公報や特開平5−217919号公報に記載されるものなどがある。これらの基板処理装置においては、酸素による不要な自然酸化膜の形成やパーティクルの付着による基板の汚染を嫌うため各チャンバに不活性ガスとしてN2(窒素)を供給してそのチャンバ内の気圧を高くし、それによってチャンバ内の酸素を排出するとともに外部からの酸素やパーティクルの流入を抑えて基板の汚染を防いでいる。
【0003】
また、上記の装置では、各チャンバへの基板搬入時にゲートバルブを開くとともに基板処理や基板の搬出後にはそのチャンバのゲートを閉じて、順次基板を搬送しながらそれぞれの各処理チャンバにおいて各種基板処理を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の装置では全チャンバに同じ流量のN2を供給している。また、その基板処理の性質上、基板処理工程の上流側から下流側にかけて次第に酸素濃度が低いことが要求される。したがって下流側のチャンバの酸素濃度を低くするためには全チャンバの酸素濃度を最低の酸素濃度が要求される最も下流のチャンバに合わせる必要があり、したがって、大量のN2の供給を必要としていた。
【0005】
また、この装置に対して外部から処理を施すべき基板を搬入する際、または処理済みの基板を外部に搬出する際に外部から大気が流入した状態からN2の供給を行いN2が充満した状態にするまでに大量のN2を供給するための時間(以下「パージ時間」という)が長くなっていた。
【0006】
この発明は、従来技術における上述の問題の克服を意図しており、低コストで、パージ時間が短く、基板の汚染の少ない基板処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の請求項1の装置は、外部から基板を受け取る受け取り室と前記基板に各種処理を施す複数の処理室と外部に基板を渡す渡し室とが基板の搬送室の周囲に配列され、前記複数の処理室と受け取り室と渡し室とに対する基板の搬送が前記搬送室を介して行われる基板処理装置であって、前記複数の処理室と渡し室と搬送室とのそれぞれに不活性ガス供給手段が設けられ、前記不活性ガスによる各室内の圧力が、(渡し室の圧力)>(搬送室の圧力)>(複数の処理室の圧力)かつ、(搬送室の圧力)>(受け取り室の圧力)の関係に保たれ、前記受け取り室は、外部から基板を受け取った後、前記受け取り室内へ不活性ガスを供給することなく当該基板を前記搬送室へ搬送することを特徴とする。
【0008】
また、この発明の請求項2の装置は、外部から基板を受け取る受け取り室と前記基板に各種処理を施す複数の処理室と外部に基板を渡す渡し室とが基板の搬送室の周囲に配列され、前記複数の処理室と受け取り室と渡し室とに対する基板の搬送が前記搬送室を介して行われる基板処理装置であって、前記受け取り室と複数の処理室と渡し室と搬送室とのそれぞれに不活性ガス供給手段が設けられ、前記不活性ガスによる各室内の圧力が、(渡し室の圧力)>(搬送室の圧力)>(複数の処理室の圧力)かつ、(受け取り室の圧力)>(搬送室の圧力)の関係に保たれることを特徴とする。
【0009】
さらに、この発明の請求項3の装置は、請求項2の基板処理装置において、さらに、受け取り室に排気手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
さらに、この発明の請求項4の装置は、請求項1ないし3のうちのいずれか1つの基板処理装置において、前記処理室が、基板に対して処理を行う処理部本体と、前記処理部本体と前記搬送室との間で基板を搬送する副搬送部と、を備えることを特徴とする。
さらに、この発明の請求項5の装置は、請求項1ないし3のうちのいずれか1つの基板処理装置において、前記処理室が、薬液処理または純水洗浄処理を行うことを特徴とする。
さらに、この発明の請求項6の装置は、請求項2の基板処理装置において、前記受け取り室、前記複数の処理室、前記渡し室、および前記搬送室のうち、前記受け取り室および前記渡し室が最も高い内部圧力に調節されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
【0012】
【1.第1の実施の形態における機構的構成】
図1は第1の実施の形態の基板処理装置1における全体構成図である。同図および以下の各図においては、水平面をX−Y面とし、鉛直方向をZ軸方向とする3次元座標系X−Y−Zが定義されている。以下、図1を用いてこの基板処理装置1について説明していく。
【0013】
図示のようにこの装置は六角柱状をなすトランスファモジュールTMの周囲にローダL、第1処理チャンバPC1、第2処理チャンバPC2、第3処理チャンバPC3、第4処理チャンバPC4、アンローダULが放射状に設けられたクラスター型の基板処理装置であり、各部に接続された図示しない制御部によるタイミング制御によって、トランスファモジュールTMを介してローダLから順に第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4において複数の基板Wを枚葉式に搬送しながら薬液処理や純水洗浄処理等を行い、全処理が終了した基板WをアンローダUL内のカセットに収納する基板処理装置である。なお、このローダLが受け取り室アンローダULが受渡し室に相当する。
【0014】
以下、各部の機構的構成について説明する。
【0015】
まず、ローダLおよびアンローダULの構成について説明する。図2は第1の実施の形態におけるローダの断面図である。ローダLは内部にカセットCAを保持するカセット保持部140を内部底面に備えた筐体110からなっている。この筐体110にはカセットCA搬入用の開口110a、上面にN2供給用の給気口110b、基板Wの受渡し用の開口110c、内部雰囲気の排出用の排気口110d,110eが設けられている。
【0016】
筐体110の開口110a,110cにはそれぞれ密閉型シャッタ120,130が設けられている。密閉型シャッタ120は筐体110の開口110aの周囲の外壁に設けられたガイド121およびそれに昇降自在に保持された平板状部材122からなり、その平板状部材122が昇降することによって開口110aの開閉を行う。密閉型シャッタ120では開口110cを囲むようにして筐体110の外壁に弾性部材123が固着されており、平板状部材122は開口110aを閉じた状態で弾性部材123に密着するように位置している。そのため、密閉型シャッタ120を閉じると外部との間の雰囲気の交流は完全に遮断される。また、密閉型シャッタ130も密閉型シャッタ120と同様の構成である。
【0017】
また、カセット保持部140が筐体110内部の底面に設けられており、開口110aを通じて外部から搬入されたカセットCAがセットされる。
【0018】
また、筐体110の内部底面の排気口110d,110eにはそれぞれバルブ151を備えた排気管150およびバルブ161を備えた排気管160が設けられており、いずれも内部の雰囲気を排出するが、160にはポンプ162が設けられており、このポンプ162によって強制的に内部の雰囲気を排出することができる。
【0019】
ローダLはこのような構成により後述のように雰囲気を調節されながら複数の未処理の基板Wを保持したカセットCAがカセット保持部140にセットされた後、そのカセットCAから1枚ずつ基板Wが後述のメカニカルハンド220によって開口110Cを通じて搬出される。
【0020】
ローダLは上記のような構成であるがアンローダULも全く同様の機構的構成を備え、未処理の基板Wを搬出していく代わりに処理済みの基板WをトランスファモジュールTMから受取る点と、外部からカセットCAが搬入される代わりにカセットCAを外部に渡す作業が行われる点が異なっている。
【0021】
つぎに、トランスファモジュールTMの構成について説明する。図3はトランスファモジュールTMの断面図である。このトランスファモジュールTMの筐体210は六角柱状をなしており、6つの各側面には各チャンバに通じる基板Wの受渡し用の開口(図3には開口210a,210cのみ表示)が設けられている。さらに上面にN2供給用の給気口210b、基板Wの受渡し用の開口210c、内部雰囲気の排出用の排気口210dが設けられている。これら各部はローダLの筐体110の対応する各部と同様の動作および役割をする。
【0022】
また、この筐体210の中央の内部底面にはメカニカルハンド220が設けられている。メカニカルハンド220は底面に固定された基台221上に本体222が設けられており、さらに本体222の内部には鉛直駆動部223が設けられている。この鉛直駆動部223は昇降自在に設けられており、上昇すると本体222の上面の開口から上方に突出し、逆に降下すると本体222の内部に収納される。さらに、この鉛直駆動部223の上面には水平方向に伸びる第1アーム224の一方端が回動軸A1の回りに回動自在に取り付けられている。また、第1アーム224の他方端に第2アーム225の一方端が、また第2アーム225の他方端にハンド226の一方端が、それぞれ回動軸A2,A3回りに回動自在となっており、内蔵のモータの回転により各アームがそれぞれ回動軸A1,A2,A3を中心として回動し任意の角度をとることが可能となっている。さらに、ハンド226の他方端部には、複数の吸着孔が設けられており、ハンド226上で基板Wを吸着保持することができるようになっている。
【0023】
このため、このメカニカルハンド220では、ハンド226により基板Wを吸着保持した状態で、図示しない制御部からの指令に応じて、ハンド226を三次元的に移動させることができ、基板Wの受渡し用の開口を通じて他のチャンバ基板Wを受け取り、それをさらに別のチャンバに受け渡す。
【0024】
つぎに処理チャンバの構成について説明する。図4は第1の実施の形態における第1処理チャンバPC1の断面図である。この第1の実施の形態の装置では第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4は全く同じ機構的構成のチャンバである。以下、第1処理チャンバPC1を例にして説明していく。第1処理チャンバPC1の筐体310も側面に基板Wの受渡し用の開口310a、上面にN2供給用の給気口310b、底面に内部雰囲気の排出用の排気口310cを備えている。
【0025】
また、その内部には密閉型カップ340を備えている。この密閉型カップ340には上面に開口340aが設けられており、筐体310の給気口310bから通じるN2供給管320が接続され、それを通じてN2が供給される。また密閉型カップ340の底面には排液口を兼ねる排気口340bが設けられており、筐体310に通じる排気管330が接続され、それを通じて内部の雰囲気を排出する。また、密閉型カップ340は密閉型シャッタ130が閉じられた際には外部からの雰囲気の流入を遮断する。
【0026】
また、密閉型カップ340の内部にはスピンナー350が設けられており、スピンナー350はチャック351の上面に基板Wを保持し、駆動軸352を介して図示しないモータの駆動によりチャック351を水平面内で回転自在となっている。
【0027】
さらにカップ340の上面にはノズル360aが、底面にはノズル360b,360cが設けられており、チャック351の上面に保持された基板Wに対向している。そして、図示しない薬液供給機構および純水供給機構により供給された薬液または純水を噴射する。
【0028】
このような構成により第1処理チャンバPC1ではスピンナー350により基板Wを回転させながらノズル360a〜360cにより薬液または純水を噴射することにより基板処理を行う。
【0029】
なお、第2処理チャンバPC2〜第4処理チャンバPC4でも薬液または純水等の使用する処理液は異なるが、上記と同様にして各種基板処理を行う。
【0030】
さらに、上記において各チャンバの筐体は減圧に耐えうるように材質をSUSとしてその表面にテフロン(デュポン社の登録商標)によるコーティングしたものを用いている。
【0031】
【2.第1の実施の形態における特徴】
以下において、第1の実施の形態の基板処理装置1の特徴について述べていく。
【0032】
第1の実施の形態の基板処理装置1では処理を終了したアンローダULに集められた処理済みの基板Wは酸素による不要な自然酸化膜の形成やパーティクルの付着による汚染を嫌う。このために基板処理装置1では以下に図1を用いて示すように、N2の供給により第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4は全て等しく最も低い内部圧力p3に調節され、トランスファモジュールTMはそれより高い内部圧力p2に調節され、さらにローダLおよびアンローダULは最も高い内部圧力p1に調節されている。
【0033】
以下、N2の供給による各チャンバの気圧調節について説明していく。基板処理装置1の各チャンバは前述のようにそれぞれ内部に所定流量のN2を供給する給気口、および内部の雰囲気をその口径によって定まる所定流量で外部に排出する排気口を備えており、ローダLではN2の供給量を多く、排気口の口径を小さく設定して、少なくともトランスファモジュールTMとの基板Wの受渡しのために密閉型シャッタ130を開ける直前には最も高い内部圧力p1になるように設定している。
【0034】
同様に第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4においても給気口におけるN2の流量をローダLならびにアンローダULおよびトランスファモジュールTMのそれより少なくし、排気口の口径をローダLならびにアンローダULおよびトランスファモジュールTMのそれより大きくしている。これにより、第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4では少なくともトランスファモジュールTMとの基板Wの受渡しのために密閉型シャッタ130を開ける直前には内部圧力p3となるように設定している。
【0035】
そして、上記の設定から当然であるがトランスファモジュールTMにおいても給気口におけるN2の流量をローダLおよびアンローダULのそれより少なくするとともに、第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4のそれより多くしている。また、排気口の口径をローダLおよびアンローダULのそれより大きくするとともに、第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4のそれより小さくしている。これにより、トランスファモジュールTMでは少なくともローダLならびにアンローダULおよび第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4との基板Wの受渡しのために密閉型シャッタ130を開ける直前には内部圧力p3となるように設定している。以上の内部圧力の関係をまとめると以下のようになる。
【0036】
(内部圧力p1)>(内部圧力p2)>(内部圧力p3)
すなわち、各チャンバ内の圧力は以下のようになる。
【0037】
(アンローダUL)=(ローダL)>(トランスファモジュールTM)>(第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4)
各チャンバにおいてこのような内部圧力の設定になっているためトランスファモジュールTMとローダLまたはアンローダULとの基板Wの受渡しの際には必ずローダLまたはアンローダULからトランスファモジュールTMに雰囲気が流入する。同様に、第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4のいずれかとトランスファモジュールTMとの基板Wの受渡しの際には必ずトランスファモジュールTMから対象となる処理チャンバに雰囲気が流入する。その際の雰囲気の流入は、低酸素側から高酸素側への流入であり、さらに、薬液や洗浄液等のミストやパーティクル等の少ないチャンバ内の雰囲気が相対的にそれらの多いチャンバ内へ流入することは基板Wの不要な酸化膜の形成や汚染といった点からも問題なく、許容されるものである。
【0038】
そして、以上のような構成により第1の実施の形態の基板処理装置1では、全チャンバをローダLおよびアンローダULと等しいN2濃度の高い雰囲気に保つ必要がなく、それによりN2を大量に必要としないため、低コストで基板Wの汚染の少ない基板処理を行うことができる。また、N2を大量に必要としないことよりパージ時間を短くすることができる。
【0039】
また、ローダLおよびアンローダULでは外部との間で開口110aを通じてカセットCAの搬出、搬入を行うが、その際に外部から大量の空気が流入する。そのためカセットCAの搬入、搬出の後に開口110aに設けられている密閉型シャッタ120を閉じた後にポンプ162を作動してローダLおよびアンローダUL内部の酸素を大量に含んだ雰囲気を排気した後にN2を供給してローダLおよびアンローダUL内部にN2を充満させて内部圧力p1にする。このようにローダLおよびアンローダULでは基板Wの搬入、搬出時の酸素を大量に含んだ雰囲気の状態でも排気を行った後にN2の供給を行うのでN2を大量に必要とせず、そのためさらに低コストで、パージ時間の短い基板処理を行うことができる。
【0040】
なお、以上において各チャンバ内の内部圧力と外気圧との関係は特に規定していないが、この装置では各チャンバ同士の相対的な内部圧力の関係が問題であって、内部圧力と外気圧とがどの様な関係にあっても基板Wの汚染に関しては問題はない。しかし、全体として大気圧付近に内部圧力を設定した方が、トランスファモジュールTMおよび第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4でのN2の供給量が少なくて済み、全体としても必要なN2の量が少なくなる。そのため、実際には装置全体の内部圧力が大気圧付近になるように設定している。
【0041】
さらに、このように内部圧力を大気圧付近に保つ構成であるため、第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4のうち特に酸素を嫌う処理でない基板処理を行うチャンバは密閉型の処理室ではなく開放型の処理室とすることもできる。図5は開放型の処理チャンバOCを示す断面図である。この処理チャンバOCではカップ380の上部に開口380aが設けられておりカップ380内の雰囲気と筐体310内の雰囲気との間に交流がある。さらに筐体310の上部にも開口310aが設けられており、その開口310aを覆うようにドーム状のキャップ370が設けられている。このキャップ370と筐体310の開口310aの周囲との間は完全にシールされておらず、隙間を通じて外部との雰囲気の交流がある。このような開放型の処理チャンバOCを用いた場合にはその内部圧力p3は大気圧であり、その際にもトランスファモジュールTMの内部圧力p2は内部圧力p3に比べて高く維持されるとともに、ローダLおよびアンローダULの内部圧力p1は内部圧力p2よりも高く維持される。その他の構成は密閉型の第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4と同様である。
【0042】
なお、上記の実施形態ではローダLにもアンローダULにもN2が供給されており、それぞれの内部の雰囲気がトランスファモジュールTMに比べて高圧かつ低酸素濃度になっている。よって、ローダLの内部圧力とアンローダULの内部圧力とが等しくなくてもよい。すなわち、各チャンバ内の圧力を以下のようにしてもよい。
【0043】
(アンローダUL)>(トランスファモジュールTM)>(第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4)かつ、(ローダL)>(トランスファモジュールTM)
【0044】
なお、また、上記の実施形態ではローダLおよび、アンローダUL共にN2を供給しているが、ローダLへのN2の供給を省略しても良い。この場合の各チャンバの内の圧力は以下の関係にする。
【0045】
(アンローダUL)>(トランスファモジュールTM)>(第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4)かつ、(トランスファモジュールTM)>(ローダL)
これは以下の理由による。
【0046】
ローダLにはN2を供給していないことからカセットCAの搬入時にはローダLの内部に空気が流入し、内部雰囲気の酸素濃度が高くなってしまう。この状態でトランスファモジュールTMに基板を渡すとトランスファモジュールTMに酸素濃度の高い雰囲気が流入してしまう。そうすると、トランスファモジュールTMから第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4に酸素濃度の高い雰囲気が流入し、第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4での基板の処理品質が低下するからである。よって、酸素濃度の高いローダLの雰囲気がトランスファモジュールTMに流入しないようにローダLの内部圧力をトランスファモジュールTMのそれよりも低くしている。
【0047】
【3.第2の実施の形態の構成および特徴】
図6は第2の実施の形態の基板処理装置2の全体構成図である。以下、この図6を用いて第2の実施の形態の基板処理装置2について説明していく。
【0048】
第1の実施の形態の基板処理装置1がアンローダULを備えていたのに対してこの第2の実施の形態の基板処理装置2ではアンローダULを備えていない。その代わりにこの装置は第3処理チャンバPC3のトランスファモジュールTMに隣接した側面と対向する側面において外部処理装置OPMに接続されている。これにより基板処理装置2における最後の処理である第3処理チャンバPC3における基板処理を終えた基板Wは再びトランスファモジュールTMに戻ることなく、外部処理装置OPMに受渡され、そこでさらに別の処理を施される。このようにこの発明の基板処理装置では必ずしもアンローダULを備える構成としなくてもよく、逆にローダLをなくしてアンローダULを備える構成として他の処理装置をこの発明の基板処理装置のトランスファモジュールTMに接続して、そこから基板Wを受け取った後に第1処理チャンバPC1〜第3処理チャンバPC3において基板処理を行うこともできる。
【0049】
また、基板処理装置2では第1処理チャンバPC1が特に酸素を嫌う処理を行わないため前述の開放型の処理チャンバOCとして構成されている。そのため、第1処理チャンバPC1内の雰囲気は酸素を多く含んでいる。また、この基板処理装置2では、外部処理装置OPMの内部圧力をPxとすると、各チャンバの内部圧力を以下のようにしている。
【0050】
Px>P1>P2>P3
すなわち、各チャンバ内圧力は以下の通りである。
【0051】
(外部処理装置OPM)>(第3処理チャンバPC3)=(ローダL)>(トランスファモジュールTM)>(搬送チャンバTC)=(第1処理チャンバPC1、第2処理チャンバPC2)
なお、第1処理チャンバPC1とトランスファモジュールTMの間での基板Wの受渡しの際には第1処理チャンバPC1内の雰囲気のわずかな巻込みが発生する。このためこの基板処理装置2ではトランスファモジュールTMと第1処理チャンバPC1との間に搬送チャンバTCを設けている。(ここでは第1処理チャンバPC1が処理部本体に相当し、搬送チャンバTCが副搬送部に相当し、これらをまとめたものが処理室に相当する。)この搬送チャンバTCは内部にメカニカルハンド220を備えており、トランスファモジュールTMとほぼ同様の構成であるが、第1処理チャンバPC1と隣接する側面の開口には密閉型シャッタ130の代わりに非密閉型シャッタ230を備えている。この非密閉型シャッタ230は130とほぼ同様の構成であるが弾性部材123を備えておらず、筐体310の開口310a周囲の外壁面と平板状部材122との間には隙間が存在し、その隙間を通じて第1処理チャンバPC1と搬送チャンバTCとの雰囲気がわずかながら交流する。
【0052】
このように基板処理装置2では、第1処理チャンバPC1とトランスファモジュールTMとの基板Wの受渡しは搬送チャンバTCにおけるメカニカルハンド220を介して行われるので、第1処理チャンバPC1内の酸素を大量に含んだ雰囲気がトランスファモジュールTM内に直接巻き込まれることがなく、一層基板Wの汚染が少ない。
【0053】
その他、各チャンバの構成は第1の実施の形態の基板処理装置1と同様である。
【0054】
なお、本実施形態ではローダLの内部圧力と第3処理チャンバPC3の内部圧力とを等しくしているが、等しくなくてもよい。すなわち、この場合、各チャンバの内部圧力は以下の通りである。
【0055】
(外部処理装置OPM)>(第3処理チャンバPC3)>(トランスファモジュールTM)、かつ、(ローダL)>(トランスファモジュールTM)
【0056】
なお、また、上記の実施形態ではローダLにN2を供給しているが、ローダLへのN2の供給を省略しても良い。この場合の各チャンバの内の圧力は以下の関係にする。
【0057】
(外部処理装置OPM)>(第3処理チャンバPC3)>(トランスファモジュールTM)>(第1処理チャンバPC1、第2処理チャンバPC2)=(搬送チャンバTC)、かつ、(トランスファモジュールTM)>(ローダL)
これは以下の理由による。
【0058】
ローダLにはN2を供給していないことからカセットCAの搬入時にはローダLの内部に空気が流入し、内部雰囲気の酸素濃度が高くなってしまう。この状態でトランスファモジュールTMに基板を渡すとトランスファモジュールTMに酸素濃度の高い雰囲気が流入してしまう。そうすると、トランスファモジュールTMから酸素を嫌う処理を行う第2処理チャンバPC2、第3処理チャンバPC3に酸素濃度の高い雰囲気が流入し、第2処理チャンバPC2〜第3処理チャンバPC3での基板の処理品質が低下するからである。よって、酸素濃度の高いローダLの雰囲気がトランスファモジュールTMに流入しないようにローダLの内部圧力をトランスファモジュールTMのそれよりも低くしている。
【0059】
【4.変形例】
上記の第1および第2の実施の形態では処理チャンバにおける基板処理は薬液処理または洗浄処理としたが、ベイク処理等を行う構成としてもよい。
【0060】
また、第1の実施の形態ではローダLとアンローダULをそれぞれ備え、第2の実施の形態ではローダLのみを備える構成としたが、ローダLとアンローダULを共通にして基板Wの送り出しと受取りを一つのカセットCAで行う構成としてもよい。
【0061】
また、第2の実施の形態では第1処理チャンバPC1とトランスファモジュールTMとの間に搬送チャンバTCを備える構成としたが、各チャンバとトランスファモジュールTMとの間に搬送チャンバTCを設けてもよい。
【0062】
また、第1の実施の形態では第1処理チャンバPC1〜第4処理チャンバPC4、第2の実施の形態では第1処理チャンバPC1〜第3処理チャンバPC3を備える構成としたが、より多くの処理チャンバを備える構成としてもよく、逆により少ない構成としてもよい。
【0063】
また、第1および第2の実施の形態では、各チャンバの内部雰囲気の圧力調節を所定量のN2をパージすること、および所定の口径の排気口によって排気流量を所定量とすることによって行っているが、チャンバの内部圧力のセンサを設けるとともにN2の供給用配管や排気管にコンダクタンス調整用バルブ等を設けてチャンバの内部圧力の変動に応じてN2の供給量や内部雰囲気の排気量を調節して制御する構成としてもよい。また、各チャンバに等量のN2を供給し、各チャンバ毎に異なる口径の排気口を設けたり、異なる長さの排気管を設けたり、また、異なる回数屈曲した排気管を設けてもよい。
【0064】
また、第1および第2の実施の形態では排気口を通じて内部雰囲気の排気を行っているが、特に排気口を設けないでN2の供給機構のみ設け、N2の供給量のみで調節する構成としてもよい。
【0065】
また、第1および第2の実施の形態では内部の雰囲気の排気をローダLおよびアンローダULのみポンプ162によっても行うことができる構成としたが、他のチャンバにも同様のポンプを備えた排気管を設けて、内部雰囲気を強制的に排出した後にN2をパージする構成としても良い。
【0066】
さらに、この発明の基板処理装置では各チャンバの材質をSUSにテフロン(デュポン社の登録商標)コーティングしたものとしたが、Alに同様のコーティングを施したものでもよく、また、処理チャンバはPVC、PTFE等の樹脂を用いることも可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項6の基板処理装置では不活性ガスによる室内の圧力が、
(渡し室の圧力)>(搬送室の圧力)>(複数の処理室の圧力)かつ、
(搬送室の圧力)>(受け取り室の圧力)
または
(渡し室の圧力)>(搬送室の圧力)>(複数の処理室の圧力)かつ、
(受け取り室の圧力)>(搬送室の圧力)
の関係に保たれる構成であるため、最も酸素濃度が低いことが望まれる位置での酸素濃度に全体をあわせるために全体を不活性ガスの供給により等しく高圧に保つ必要がない。そのため大量の不活性ガスを必要としないことにより不活性ガスの供給量が少なくて済み、低コストで基板の汚染の少ない基板処理を行うことができる。
【0068】
また、基板の搬出および搬入に際して、外部から空気が大量に流入した状態から不活性ガスの供給を行う際にも、大量の不活性ガスを装置全体に供給する必要がないためパージ時間が短い。
【0069】
また、請求項3の基板処理装置では、受け取り室に排気用手段を備える構成としたため、受け取り室において不活性ガスを供給して内部の酸素濃度を低下させる際に、一旦内部の空気を排気した後に不活性ガスを供給することができるため不活性ガスの供給量が少なくて済み、それにより一層低コストで基板処理を行うことができるとともに、さらにパージ時間を短くすることができる。
【0070】
さらに、請求項4の基板処理装置では処理室が処理部本体と搬送室との間で基板を搬送する副搬送部を備える構成であるため、処理室と搬送室との間での基板の受渡しの際にも処理部本体の酸素やパーティクルを多く含んだ雰囲気が直接搬送室に巻き込まれることがないので余分な不活性ガスを供給する必要がなくさらに低コストで基板処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の基板処理装置における全体構成図である。
【図2】第1の実施の形態におけるローダの断面図である。
【図3】第1の実施の形態におけるトランスファモジュールの断面図である。
【図4】第1の実施の形態における第1処理チャンバの断面図である。
【図5】開放型の処理チャンバの断面図である。
【図6】第2の実施の形態における全体構成図である。
【符号の説明】
1,2 基板処理装置
162 ポンプ
PC1〜PC4 第1処理チャンバ〜第4処理チャンバ
TC 搬送チャンバ
TM トランスファモジュール
L ローダ
UL アンローダ
W 基板
p1 内部圧力
p2 内部圧力
p3 内部圧力
Claims (6)
- 外部から基板を受け取る受け取り室と前記基板に各種処理を施す複数の処理室と外部に基板を渡す渡し室とが基板の搬送室の周囲に配列され、前記複数の処理室と受け取り室と渡し室とに対する基板の搬送が前記搬送室を介して行われる基板処理装置であって、
前記複数の処理室と渡し室と搬送室とのそれぞれに不活性ガス供給手段が設けられ、
前記不活性ガスによる各室内の圧力が、
(渡し室の圧力)>(搬送室の圧力)>(複数の処理室の圧力)かつ、
(搬送室の圧力)>(受け取り室の圧力)
の関係に保たれ、
前記受け取り室は、外部から基板を受け取った後、前記受け取り室内へ不活性ガスを供給することなく当該基板を前記搬送室へ搬送することを特徴とする基板処理装置。 - 外部から基板を受け取る受け取り室と前記基板に各種処理を施す複数の処理室と外部に基板を渡す渡し室とが基板の搬送室の周囲に配列され、前記複数の処理室と受け取り室と渡し室とに対する基板の搬送が前記搬送室を介して行われる基板処理装置であって、
前記受け取り室と複数の処理室と渡し室と搬送室とのそれぞれに不活性ガス供給手段が設けられ、
前記不活性ガスによる各室内の圧力が、
(渡し室の圧力)>(搬送室の圧力)>(複数の処理室の圧力)かつ、
(受け取り室の圧力)>(搬送室の圧力)
の関係に保たれることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項2の基板処理装置において、
さらに、受け取り室に排気手段を設けたことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1ないし3のうちのいずれか1つの基板処理装置において、
前記処理室が、基板に対して処理を行う処理部本体と、
前記処理部本体と前記搬送室との間で基板を搬送する副搬送部と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1ないし3のうちのいずれか1つの基板処理装置において、
前記処理室が、薬液処理または純水洗浄処理を行うことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項2の基板処理装置において、
前記受け取り室、前記複数の処理室、前記渡し室、および前記搬送室のうち、前記受け取り室および前記渡し室が最も高い内部圧力に調節されていることを特徴とする基板処理装置。
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