JP3739617B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電気部品用ソケットに係り、特に、電気部品の性能試験を行なうために、この電気部品の端子と測定器のプリント配線板との電気的接続を図るための電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体装置等の電気部品の性能試験を行なうために、この電気部品の端子と測定器のプリント配線板との電気的接続を図るための電気部品用ソケットが多く用いられている。
【0003】
このような電気部品用ソケットにおいては、ソケット本体上に電気部品が載置されるトッププレートが配設されるとともに、このソケット本体にコンタクトピンが配設され、そのトッププレートとソケット本体の間に水平方向にスライドするスライドプレートが配設され、さらに、このスライドプレートを移動させるための上部操作部材がソケット本体に対して上下動自在に配設されるようになっている。
【0004】
そして、この上部操作部材を下降させることにより、てこ運動機構やリンク機構等を介してスライドプレートを水平方向にスライドさせ、これにより、コンタクトピンを弾性変形させてその上端部を拡開させる。その後、電気部品をトッププレート上に載置して、上部操作部材を上昇させることにより、スライドプレートを元の位置に戻り動作させ、コンタクトピンヘの押圧力を解除させる。これにより、コンタクトピンがその弾性力により初期位置に戻ることとなり、電気部品の端子はコンタクトピンの先端部によって挟持されて電気的に接続するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電気部品用ソケットにおいては、上部操作部材を下降させることにより、リンク機構等を介してスライドプレートを水平方向にスライドさせるようにしており、下方への押動力を、この押動方向に対して直交する水平方向に変換する必要があることから、上部操作部材を押動する力が多く必要であるという問題を有している。また、同様に、上部操作部材の戻り動作にも大きな力が必要となるので、上部操作部材を復帰させるためのばね等の付勢力を強いものにする必要があり、部品コストも高くなってしまうという問題も有している。
【0006】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、上部操作部材を少ない力で押動させることにより、スライドプレートを容易に移動させることのできる電気部品用ソケットを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に記載の発明に係る電気部品用ソケットは、ソケット本体に電気部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピンを配設するとともに、前記ソケット本体にスライドプレートを移動自在に配設し、上部操作部材により前記スライドプレートを移動させることにより、前記コンタクトピンの先端部を開閉させて前記電気部品の端子に離接させるようにした電気部品用ソケットにおいて、前記ソケット本体に、基端部を中心として回動自在とされた支持レバーを配設し、この支持レバーに前記スライドプレートを支持シャフトを介して取付け、前記上部操作部材に、前記支持シャフトを押動する押動部材を配設し、前記上部操作部材の下方への押動により前記支持シャフトを介して支持レバーを回動動作させて前記スライドプレートを斜め下方に移動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
この請求項1に記載の発明によれば、上部操作部材の下方への押動によりスライドプレートを斜め下方に移動させるようにしたので、上部操作部材を少ない力で押動するだけで、容易にスライドプレートを移動させることができる。また、支持レバーが回動運動をすることから、支持レバーの回動の際の摩擦力が少なく、そのため、回動時におけるエネルギのロスを極力抑えることができるので、より少ない力で支持レバーを回動させることができる。さらに、上部操作部材の下方への押動により支持シャフトを介して支持レバーを回動動作させるようにしたので、容易に支持レバーを回動させることができ、しかも、押動時における摩擦力を低減させることができ、上部操作部材をより少ない力で押動動作させることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記スライドプレートの相対する一の対角部に前記支持レバーをそれぞれ取付け、この支持レバーの回動動作により、スライドプレートを対角線方向の斜め下方に移動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、上部操作部材の下方への押動により支持レバーを回動動作させることにより、スライドプレートを対角線方向の斜め下方に移動させるようにしたので、容易に支持レバーを回動させてスライドプレートを移動させることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記コンタクトピンを、その拡開方向が前記スライドプレートの移動方向と一致するように対角線方向と平行に斜めに配置したことを特徴とするものである。
【0016】
この請求項3に記載の発明によれば、コンタクトピンを、その拡開方向がスライドプレートの移動方向と一致するように対角線方向と平行に斜めに配置するようにしたので、コンタクトピンの拡開方向のスペースを大きく確保することができ、各コンタクトピンをより密集して配置した場合であっても、コンタクトピンの拡開動作を確実に行なうことができ、近年における電気部品の高密度化にも容易に対応することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図14を参照して説明する。
【0018】
図1から図5は本発明に係る電気部品用ソケットの実施の一形態を示したもので、本実施形態の電気部品用ソケット1は、例えば、ICパッケージ等の電気部品(図示せず)の性能試験を行なうために、この電気部品の端子として格子状に配列された半田ボールと、測定器のプリント配線板(図示せず)との電気的接続を図るものである。
【0019】
前記電気部品用ソケット1は、前記プリント配線基板上に装着されるソケット本体2を有しており、このソケット本体2には、前記電気部品の半田ボールに対応するように格子状に配列された複数のコンタクトピン3,3…が配設されている。
【0020】
このコンタクトピン3は、図6から図8に示すように、導電性を有する材料からなり、上方に固定側弾性片4および可動側弾性片5からなる一対の弾性片4,5が形成されるとともに、下方に1本のソルダーテール部6が一体に形成されており、さらに、前記各弾性片4,5の中間部には、互いに相手側と離間する方向に折曲形成された折曲部7が形成されている。
【0021】
そして、このコンタクトピン3は、ソルダーテール部6をソケット本体2に形成された圧入孔8に圧入することにより、ソケット本体2に対して直立状態に保持されており、このソケット本体2から下方に突出したソルダーテール部6は、図2に示すように、ロケートボード9を介してさらに下方に突出されるようになっている。このソルダーテール部6の下端部は、前記プリント配線板の各貫通孔(図示せず)に挿通されて半田付けされることにより、プリント配線基板と接続されるようになっている。
【0022】
また、前記ソケット本体2の内側底面には、予圧プレート10が着脱自在に配設されており、この予圧プレート10には、前記各コンタクトピン3の弾性片4,5を挿通させるための複数の予圧孔11が形成されている。そして、この予圧孔11は、予圧孔11に弾性片4,5が挿入された状態で、この弾性片4,5の折曲部7の頂点を互いに狭まる方向に押圧して弾性変形させることができるような幅寸法に形成されている。
【0023】
さらに、本実施形態においては、前記ソケット本体2の両側には、両端部に位置する二対の軸支フランジ12,12がそれぞれ配設されており、これら各軸支フランジ12には、それぞれ2つの軸支シャフト13,13の両端部が支持されている。これら軸支シャフト13の両端部分であって前記各軸支フランジ12の内側部分には、ほぼ三角形状を有する支持レバー14の一角部分が取付けられており、この支持レバー14は、前記軸支シャフト13を中心として回動自在とされている。また、前記各支持レバー14の間には、予圧プレート10の上側に位置するスライドプレート15が配設されており、このスライドプレート15の両端部分には、前記軸支シャフト13と平行に位置する2つの支持シャフト16,16がこのスライドプレート15を貫通するように取付けられている。また、一方の支持シャフト16は、スライドプレート15に形成された長穴17に支持されており、この支持シャフト16は、前記長穴17に沿って移動自在とされている。
【0024】
この支持シャフト16の両端部には、この支持レバー14のソケット本体2の中央部側に位置する角部分が回動自在に取付けられている。また、前記支持レバー14のソケット本体2の外側に位置する辺は、押動辺18とされており、この押動辺18は、その上部が互いに内側に近接するように傾斜した状態に保持されている。
【0025】
さらに、スライドプレート15には、前記各コンタクトピン3の弾性片4,5が挿通されており、このスライドプレート15には、図6から図8に示すように、各コンタクトピン3の各弾性片4,5の間に位置しコンタクトピン3の可動側弾性片5を押圧して弾性変形させるコンタクトピン押圧部19が形成されている。
【0026】
そして、前記支持レバー14の押動辺18に下方への力が加わった場合に、支持レバー14が軸支シャフト13を中心として回動され、スライドプレート15が長穴17の形成された支持レバー14側に移動するとともに、下方に移動され、全体として斜め下方に移動できるようになっている。このスライドプレート15の斜め下方への移動により、前記コンタクトピン押圧部19により、可動側弾性片5を押圧して弾性変形させることにより、各弾性片4,5の先端部における間隙を大きく確保することができるようになっている。
【0027】
さらに、スライドプレート15の上面には、コンタクトピン3の上端部を支持するとともに、上面に電気部品が載置されるトッププレート20が配設されており、電気部品を所定の位置に位置決めするガイド部21が電気部品の各角部に対応して設けられている。
【0028】
また、ソケット本体2には、トッププレート20の両側に位置する一対のラッチ22が軸23を中心として上下に回動自在に取付けられており、このラッチ22の先端部は、電気部品の周縁部を押える部品押え部24とされるとともに、このラッチ22の基端部上側は、被押圧部25とされている。さらに、ラッチ22は付勢ばね26の付勢力により、部品押え部24がトッププレート20の上面に接触する方向に付勢されており、前記被押圧部25に押圧力が加わった場合に、付勢ばね26の付勢力に抗してラッチ22が回動して部品押え部24が電気部品の配設位置から退避されるようになっている。
【0029】
さらに、前記トッププレート20の上方には、上部操作部材27が上下動自在に配設されており、この上部操作部材27には、電気部品が挿入可能な大きさの開口28が形成されている。このトッププレート20は、ばね等の図示しない付勢部材により常に上方に位置するように付勢されている。なお、このトッププレート20は、上方に向けて付勢されずに所定の位置に固定されるような構成としてもよいものである。また、上部操作部材27の下面側には、この上部操作部材27の下降動作により前記支持レバー14の押動辺18を下方に押動する押動突起29が形成されるとともに、前記ラッチ22の被押圧部25を押圧する押圧部30が形成されるようになっている。
【0030】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0031】
電気部品を電気部品用ソケット1に装着するには、まず、図2および図4に示す状態から、上部操作部材27を下方に押し下げることにより、この上部操作部材27の押動突起29が支持レバー14の押動辺18を下方に押下げる。このように支持レバー14の押動辺18に下方への力が加わると、この押動辺18が傾斜していることから、支持レバー14が軸支シャフト13を中心として互いに内側に回動される。そして、支持レバー14の回動によりスライドプレート15が横方向に移動するとともに下方に移動され、全体として斜め下方に移動される。この場合に、一方の支持シャフト16の逃げをスライドプレート15の一方に形成した長穴17により吸収するようになっている。
【0032】
また、このスライドプレート15の斜め下方への移動に伴って、コンタクトピン押圧部19により、可動側弾性片5を押圧して弾性変形させることにより、図6に示す状態から図7に示すように、各弾性片4,5の先端部が拡開される。
【0033】
この場合に、本実施形態においては、スライドプレート15が斜め下方に移動することになるので、従来のものと比べて、上部操作部材27を少ない力で押動することにより、容易にスライドプレート15を移動させることが可能となる。また、支持レバー14が回動運動をすることから、支持レバー14の回動の際の摩擦力が少なく、そのため、回動時におけるエネルギのロスを極力抑えることができるので、より少ない力で支持レバー14を回動させることができる。
【0034】
また、これと同時に、上部操作部材27の押圧部30により、ラッチ22の被押圧部25が押圧されて、付勢ばね26の付勢力に抗して回動され、部品押え部24が退避位置まで移動される。
【0035】
この状態で、電気部品がガイド部21に案内されて、トッププレート20の上面所定位置に載置され、電気部品の各半田ボールが、各コンタクトピン3の拡開された先端部の間に挿入される。
【0036】
その後、上部操作部材27の下方への押動力を解除すると、この上部操作部材27が付勢部材の付勢力で上昇され、スライドプレート15が斜め上方に移動されるとともに、ラッチ22が付勢ばね26の付勢力により回動され、部品押え部24により電気部品の周縁部を押えるようになっている。
【0037】
一方、スライドプレート15が斜め上方に移動して元の位置に戻ると、コンタクトピン3の可動側弾性片5に対する押圧力が解除され、この可動側弾性片5が元の位置に復帰され、図8に示すように、この可動側弾性片5の先端部と固定側弾性片4の先端部とにより、電気部品の半田ボールが挟持される。これにより、電気部品の各半田ボールとプリント配線板とがコンタクトピン3を介して電気的に接続されることになる。
【0038】
また、電気部品を装着状態から取り外す場合は、同様に上部操作部材27を下降させることにより、コンタクトピン3の先端部が拡開され、これにより、電気部品の半田ボールがコンタクトピン3から外れ、弱い力で簡単に電気部品を外すことができるものである。
【0039】
したがって、本実施形態においては、上部操作部材27の押動突起29により支持レバー14の押動辺18を押動して支持レバー14を回動させることにより、スライドプレート15を斜め下方に移動させるようにしているので、上部操作部材27を少ない力で押動するだけで、容易にスライドプレート15を移動させることができる。また、逆に、スライドプレート15を戻り動作させる場合も、少ない力で動作させることができる。さらに、支持レバー14の回動によりスライドプレート15を移動させるようにしているので、支持レバー14の回動の際の摩擦力が少なく、そのため、回動時におけるエネルギのロスを極力抑えることができ、より少ない力で支持レバー14を回動させることができる。
【0040】
また、本実施形態においては、スライドプレート15の4隅に取付けられた支持レバー14の回動動作により、スライドプレート15を移動させるものであるため、スライドプレート15の中央付近にスライドプレート15を移動させるための機構が設けられていない構造となる。そのため、例えば、ソケット本体2の側面に通風口を形成することにより、ソケット本体2の内部の放熱を図ることが可能となる。
【0041】
また、図9から図11は本発明の第2の実施形態を示したもので、本実施形態においては、支持レバー14をリンク状に形成し、この支持レバー14の基端部を軸支シャフト13の両端部分に回動自在に取付けるとともに、支持レバー14の先端部にスライドプレート15の支持シャフト16の両端部に回転自在に取付けるようにしたものである。
【0042】
さらに、本実施形態においては、前記支持シャフト16の両端部を支持レバー14の取付け部より延長してなる押動部31を形成し、上部操作部材27の押動突起29を前記支持レバー14の押動部31に対応する位置に配設するようにしたものである。この押動突起29は、支持シャフト16の押動部31の外側周面に当接するように配置されており、この押動突起29の押動部31に対する接触面は、傾斜面とされている。
【0043】
その他の部分は、前記実施形態のものと同様であるため、同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
本実施形態においては、上部操作部材27を下方に押し下げることにより、この上部操作部材27の押動突起29が支持シャフト16の押動部31を下方に押下げる。このように支持シャフト16の押動部31に下方への力が加わると、この押動突起29の押動部31に対する接触面が傾斜していることから、支持シャフト16が互いに内側に向って移動される。この支持シャフト16の移動により、支持レバー14が軸支シャフト13を中心として回動され、この支持レバー14の回動により、スライドプレート15が横方向に移動するとともに下方に移動され、全体として斜め下方に移動される。
【0045】
そして、このスライドプレート15の斜め下方への移動に伴って、コンタクトピン3の各弾性片4,5の先端部が拡開され、電気部品の半田ボールを挟持するようになっている。
【0046】
したがって、本実施形態においても前記実施形態と同様に、上部操作部材27の押動突起29により支持シャフト16の押動部31を押動することにより、支持レバー14を回動させて、スライドプレート15を斜め下方に移動させるようにしているので、上部操作部材27を少ない力で押動するだけで、容易にスライドプレート15を移動させることができ、また、スライドプレート15の戻り動作も少ない力で行なうことができる。さらに、支持レバー14の回動によりスライドプレート15を移動させるようにしているので、支持レバー14の回動の際の摩擦力が少なく、より少ない力で支持レバー14を回動させることができる。
【0047】
さらに、本実施形態においては、前記支持シャフト16は金属材料により形成されるとともに、上部操作部材27は樹脂材料により形成されるものであり、樹脂材料からなる押動突起29により金属材料からなる支持シャフト16を押動するものであるから、樹脂材料からなる部材を押動する場合に比較して押動時における摩擦力を著しく低減させることができ、上部操作部材27の押動動作をより少ない力で行なうことができるものである。
【0048】
さらに、図12から図14は本発明の第3の実施形態を示したものであり、図13および図14は、図12に示したソケットを矢印Aで示す側方からみて説明するものである。
【0049】
本実施形態においては、スライドプレート15の相対向する一の対角部にリンク状の支持レバー14をそれぞれ取付け、この支持レバー14の回動動作により、スライドプレート15を対角線方向の斜め下方に移動させるようにしたものである。また、本実施形態においては、前記支持レバー14は、すべて同一方向に回動されるようになっており、前記実施形態のように支持シャフト16の移動を逃すための長穴は形成されていない。
【0050】
また、前記スライドプレート15の相対向する他の対角部には、押動用孔32が形成されており、上部操作部材27の押動用孔32に対応する位置には、この押動用孔32に挿入される押動突起29が形成されている。
【0051】
さらに、本実施形態においては、各コンタクトピン3は、その拡開方向がスライドプレート15の移動方向と一致するように対角線方向と平行に斜めに配置されている。
【0052】
その他の部分は、前記各実施形態のものと同様であるので同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
本実施形態においては、上部操作部材27を下方に押し下げることにより、この上部操作部材27の押動突起29がスライドプレート15の押動用孔32に挿入されながらスライドプレート15を下方に押下げる。これにより、支持レバー14が軸支シャフト13を中心として回動され、この支持レバー14の回動により、スライドプレート15がスライドプレート15の対角線方向である横方向に移動するとともに下方に移動され、全体として斜め下方に移動される。
【0054】
そして、このスライドプレート15の斜め下方への移動に伴って、コンタクトピン3の各弾性片4,5の先端部が拡開され、電気部品の半田ボールを挟持するようになっている。
【0055】
したがって、本実施形態においても前記実施形態と同様に、上部操作部材27の押動突起29によりスライドプレート15の押動用孔32を押動することにより、支持レバー14を回動させて、スライドプレート15を斜め下方に移動させるようにしているので、上部操作部材27を少ない力で押動するだけで、容易にスライドプレート15を移動させることができ、また、スライドプレート15の戻り動作も少ない力で行なうことができる。さらに、支持レバー14の回動によりスライドプレート15を移動させるようにしているので、支持レバー14の回動の際の摩擦力が少なく、より少ない力で支持レバー14を回動させることができる。
【0056】
さらに、本実施形態においては、各コンタクトピン3を、その拡開方向がスライドプレート15の移動方向と一致するように対角線方向と平行に斜めに配置するようにしているので、コンタクトピン3の拡開方向のスペースを約1.4倍程度大きく確保することができ、各コンタクトピン3をより密集して配置した場合であっても、コンタクトピン3の拡開動作を確実に行なうことができ、近年における電気部品の高密度化にも容易に対応することができる。
【0057】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、スライドプレート15を支持する支持アームは片側だけとして、反対側はスライドプレート15とソケット本体2のいずれか一方にボスを、他方にガイド溝を形成するような構造によりスライドプレート15の斜め下方への移動を実現するようなものであってもよい。また、本発明は必要に応じて種々変更することが可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1に記載の発明に係る電気部品用ソケットは、上部操作部材の下方への押動によりスライドプレートを斜め下方に移動させるようにしたので、上部操作部材を少ない力で押動するだけで、容易にスライドプレートを移動させることができる。また、支持レバーが回動運動をすることから、支持レバーの回動の際の摩擦力が少なく、そのため、回動時におけるエネルギのロスを極力抑えることができるので、より少ない力で支持レバーを回動させることができる。さらに、上部操作部材の下方への押動により支持シャフトを介して支持レバーを回動動作させるようにしたので、容易に支持レバーを回動させることができ、しかも、押動時における摩擦力を低減させることができ、上部操作部材をより少ない力で押動動作させることができる。
【0061】
請求項2に記載の発明は、上部操作部材の下方への押動により支持レバーを回動動作させることにより、スライドプレートを対角線方向の斜め下方に移動させるようにしたので、容易に支持レバーを回動させてスライドプレートを移動させることができる。
【0062】
請求項3記載の発明は、コンタクトピンを、その拡開方向がスライドプレートの移動方向と一致するように対角線方向と平行に斜めに配置するようにしたので、コンタクトピンの拡開方向のスペースを大きく確保することができ、各コンタクトピンをより密集して配置した場合であっても、コンタクトピンの拡開動作を確実に行なうことができ、近年における電気部品の高密度化にも容易に対応することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気部品用ソケットの実施の一形態を示す一部を断面とした平面図
【図2】 図1のA−A線における断面図
【図3】 図1のB−B線における断面図
【図4】 図1に示す電気部品用ソケットのスライドプレートの通常状態を示す側面図
【図5】 図4に示すスライドプレートの移動状態を示す側面図
【図6】 図1に示す電気部品用ソケットのコンタクトピンを示す正面図
【図7】 図6に示すコンタクトピンの拡開状態を示す正面図
【図8】 図6に示すコンタクトピンの端子挟持状態を示す正面図
【図9】 本発明に係る電気部品用ソケットの第2の実施形態を示す平面図
【図10】 図9示す電気部品用ソケットのスライドプレートの通常状態を示す側面図
【図11】 図10に示すスライドプレートの移動状態を示す側面図
【図12】 本発明に係る電気部品用ソケットの第3の実施形態を示す平面図
【図13】 図12示す電気部品用ソケットのスライドプレートの通常状態を示す側面図
【図14】 図13に示すスライドプレートの移動状態を示す側面図
【符号の説明】
1 電気部品用ソケット
2 ソケット本体
3 コンタクトピン
4 固定側弾性片
5 可動側弾性片
10 予圧プレート
13 軸支シャフト
14 支持レバー
15 スライドプレート
16 支持シャフト
18 押動辺
19 コンタクトピン押圧部
20 トッププレート
22 ラッチ
27 上部操作部材
29 押動突起
31 押動部
32 押動用孔
Claims (3)
- ソケット本体に電気部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピンを配設するとともに、前記ソケット本体にスライドプレートを移動自在に配設し、上部操作部材により前記スライドプレートを移動させることにより、前記コンタクトピンの先端部を開閉させて前記電気部品の端子に離接させるようにした電気部品用ソケットにおいて、前記ソケット本体に、基端部を中心として回動自在とされた支持レバーを配設し、この支持レバーに前記スライドプレートを支持シャフトを介して取付け、前記上部操作部材に、前記支持シャフトを押動する押動部材を配設し、前記上部操作部材の下方への押動により前記支持シャフトを介して支持レバーを回動動作させて前記スライドプレートを斜め下方に移動させるようにしたことを特徴とする電気部品用ソケット。
- 前記スライドプレートの相対する一の対角部に前記支持レバーをそれぞれ取付け、この支持レバーの回動動作により、スライドプレートを対角線方向の斜め下方に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
- 前記コンタクトピンを、その拡開方向が前記スライドプレートの移動方向と一致するように対角線方向と平行に斜めに配置したことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
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