JP3745721B2 - 分散補償光ファイバ増幅器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信システムに係り、特に、光通信システムの光送信部と光受信部との間に配置される光ファイバ増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、幾何級数的に増加するデータ量により波長分割多重方式(WDM:wevelength-division-multiplexing)の光通信システムの伝送容量が増えつつある。伝送容量を増大させる方法としては伝送チャンネルの数を増す方法と、データの伝送速度を速める方法がある。現在、データの伝送速度は2.5Gb/sから10Gb/sまでに拡張しており、それ以上の伝送速度を実現する方法も研究されている。波長分割多重方式の光通信システムでは伝播モードによる多数のチャンネルを光ファイバを通じて伝送し、この光ファイバを通じて伝送される各チャンネルは進行距離に応じて減衰するので、光ファイバ上に減衰チャンネルを増幅する光ファイバ増幅器が設けられる。かつ、伝送速度が10Gb/s以上であれば、分散による影響を強く受けるため、分散補償光ファイバ(DCF:dispersion-compensating fiber)を用いて伝送過程中に発生する分散を補償する。
【0003】
図1は従来の光ファイバ増幅器の構成を示した図である。光ファイバ増幅器は第1乃至第4アイソレータ120,160,180,220、第1及び第2ポンピング光源140,210、第1及び第2波長選択結合器130,200、第1及び第2エルビウム添加光ファイバ150,190及び分散補償光ファイバ170から構成される。
【0004】
第1アイソレータ120は光ファイバ増幅器に入力された光信号をそのまま通過させ、その逆方向から受信した光信号、即ち、第1波長選択結合器130を通じて受信した光信号は遮断する。
【0005】
第1波長選択結合器130は第1アイソレータ120から受信した光信号と第1ポンピング光源140から受信したポンピング光とを結合して合成信号を第1エルビウム添加光ファイバ150に出力する。
【0006】
第1ポンピング光源140は第1エルビウム添加光ファイバ150をポンピング、即ち、第1エルビウム添加光ファイバ150でエルビウムイオンを励起させる。第1ポンピング光源140としてはポンピング光を出力するレーザダイオードを用いることができる。
【0007】
第1エルビウム添加光ファイバ150は第1波長選択結合器130を通じて第1ポンピング光源140から受信したポンピング光により順方向ポンピングを行い、第1波長選択結合器130から受信した光信号を増幅して出力する。
【0008】
第2アイソレータ160は第1エルビウム添加光ファイバ150から受信した光信号をそのまま通過させ、その逆方向から受信した光信号、即ち、分散補償光ファイバ170から受信した光信号は遮断する。
【0009】
分散補償光ファイバ170は第2アイソレータ160から受信した増幅光信号の分散を補償する。分散補償光ファイバ170の長さは光信号の伝送距離に鑑みて設定されるが、光信号の伝送距離が長くなるほど、即ち、光信号の分散程度がひどくなるほど、より長くなる。
【0010】
第3アイソレータ180は分散補償光ファイバ170から受信した光信号をそのまま通過させ、その逆方向から受信した光信号は遮断する。
【0011】
第2エルビウム添加光ファイバ190は第2波長選択結合器200を通じて第2ポンピング光源210から受信したポンピング光により逆方向ポンピングを行い、 第3アイソレータ180から受信した光信号を増幅する。第2エルビウム添加光ファイバ190は、分散補償光ファイバ170を通過する際に、強度の減衰した光信号を増幅する機能を行う。
【0012】
第2波長選択結合器200は第2ポンピング光源210から受信した光信号を第2エルビウム添加光ファイバ190へ出力し、第2エルビウム添加光ファイバ190から受信した光信号を第4アイソレータ220へ出力する。
【0013】
第4アイソレータ220は第2波長選択結合器200から受信した光信号をそのまま通過させ、その逆方向から受信した光信号は遮断する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図1に示したような光ファイバ増幅器は光信号の分散を補償するために分散補償光ファイバ170を備え、この分散補償光ファイバ170は光信号の伝送距離に応じた長さを有する。しかしながら、このような分散補償光ファイバ170は高価な素子なので、その長さが長くなるほど光ファイバ増幅器の製造費用も増加するという問題点がある。
【0015】
かつ、分散補償光ファイバ170を通過した光信号はその分散は補償されるが、分散補償光ファイバ170の挿入損失によりその強度は減少させられる。従って、このような減衰した光信号を増幅するには第2エルビウム添加光ファイバ190を分散補償光ファイバ170の後端に追加して備えなければならない。さらに、第2エルビウム添加光ファイバ190をポンピングするためのポンピング光源やポンピング光源を駆動するためのバイアス回路を使用する必要もある。その結果、全体として製作費用及び光ファイバ増幅器のかさ(volume)を増加させるという問題点がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
したがって、本発明の目的は、低コストでもその集積度を向上させることのできる分散補償光ファイバ増幅器を提供することにある。
【0017】
以上の課題を解決するために、本発明の分散補償光ファイバ増幅器は、波長分割多重化光信号を光ファイバを通じて伝送する光送信部と、光ファイバを通じて光信号を受信する光受信部とを含む波長分割多重方式を用いた光通信システムに備えられ、光ファイバと連結された第1端を通じて受信した光信号を第2端へ出力し、第2端を通じて再入力された光信号を光ファイバと連結された第3端へ出力するサーキュレータと、サーキュレータの第2端を通じて受信した光信号及び再入力された光信号をポンピング励起イオンの誘導放出を用いて増幅する第1増幅部と、第1増幅部から受信した光信号及び再入力された光信号の分散を補償する分散補償光ファイバと、分散補償光ファイバを通じて受信した光信号及び再入力された光信号をポンピング励起イオンの誘導放出を用いて増幅する第2増幅部と、分散補償光ファイバを介在し、受信した光信号及び再入力された光信号を分散補償光ファイバへ出力し、第1及び第2増幅部をともにポンピングするため一端部に入力されたポンピング光を分散補償光ファイバを経ることなく他端部へ出力する分岐部と、第2増幅部から受信した光信号を反射することにより、反射光信号を第2増幅部、分岐部、第1増幅部及びサーキュレータへ順次に再入力する反射部と、を含むことを特徴とする。
【0018】
この本発明の分散補償光ファイバ増幅器に含まれる第1増幅部は、サーキュレータの第2端から受信した光信号とポンピング光とを結合して合成された光信号を出力し、再入力された光信号はサーキュレータの第2端へ出力する第1波長選択結合器と、ポンピング光によりポンピングを行い第1波長選択結合器から出力された光信号を増幅して出力し、再入力された光信号を再度増幅して第1波長選択結合器へ出力する第1エルビウム添加光ファイバと、を備え、第2増幅部は、分岐部を通じて受信したポンピング光によりポンピングを行い分散補償光ファイバから受信した光信号を増幅して出力し、再入力された光信号を再度増幅して分岐部へ出力する第2エルビウム添加光ファイバを備えるとよい。この場合、分散補償光ファイバ増幅器の信号混信を減少するように、第1増幅部と第2増幅部の利得が相異なるように設定されているとよく、第1及び第2増幅部はポンピングされた励起イオンの誘導放出を利用して光信号を増幅すると好ましい。
【0019】
分岐部は、分岐部の一端部を構成し、第1増幅部から受信した光信号を分散補償光ファイバへ出力し、再入力された光信号は第1増幅部へ出力する一方、受信したポンピング光は分岐部の他端部へ出力する第2波長選択結合器と、分岐部の他端部を構成し、分散補償光ファイバから受信した光信号を第2増幅部へ出力し、第2増幅部から再入力された光信号は分散補償光ファイバへ出力する一方、第2波長選択結合器を通じて受信したポンピング光は第2増幅部へ出力する第3波長選択結合器と、を備えるとよい。
【0020】
また、本発明では波長分割多重化光信号を光ファイバを通じて提供するための光通信システムを提供する。このシステムは、光ファイバの一端部を通じて光信号を伝送する光送信部と、光ファイバの他端部を通じて光信号を受信する光受信部と、光送信部と光受信部間の光ファイバ上に配置された分散補償光ファイバ増幅器と、を備え、分散補償光ファイバ増幅器は、順方向及び逆方向から受信した光信号をルーティングする(routing)サーキュレータと、受信した光信号を増幅するためサーキュレータの出力端に連結される第1増幅部と、受信した光信号の分散を補償するため第1増幅部の出力端に連結される分散補償光ファイバと、受信した光信号を増幅するため分散補償光ファイバの出力端に連結される第2増幅部と、分散補償光ファイバを介在し、順方向及び逆方向から受信した光信号を分散補償光ファイバへ出力し、第1増幅部及び第2増幅部をともにポンピングするため一端部に入力されたポンピング光を分散補償光ファイバを経ることなく他端部へ出力する分岐部と、第2増幅部から受信した光信号を逆方向に反射する反射部と、を含むことを特徴とする。
【0021】
このシステムの分散補償光ファイバ増幅器に含まれる第1増幅部及び第2増幅部は分散補償光ファイバ増幅器の信号混信を減少するように、その利得が相異なるように設定されているとよく、第1及び第2増幅部はポンピングされた励起イオンの誘導放出を利用して光信号を増幅すると好ましい。
【0022】
第1増幅部は、サーキュレータから受信した光信号とポンピング光とを結合して出力する第1波長選択結合器と、第1波長選択結合器から出力された光信号を増幅する第1エルビウム添加光ファイバと、を含み、第2増幅部は、分散補償光ファイバから受信した光信号を増幅し、逆方向に進行する光信号を再度増幅する第2エルビウム添加光ファイバを含むと好ましい。また、分岐部は、第1増幅部から受信した光信号を分散補償光ファイバに出力する第2波長選択結合器と、分散補償光ファイバから受信した光信号を第2増幅部に出力する第3波長選択結合器と、を含むようにするとよい。
【0023】
さらに本発明の光信号を増幅する分散補償光ファイバ増幅器は、順方向及び逆方向から受信した光信号をルーティングするサーキュレータと、受信した光信号を増幅するためサーキュレータの出力端に連結される第1増幅部と、受信した光信号の分散を補償するため第1増幅部の出力端に連結される分散補償光ファイバと、受信した光信号を増幅するため分散補償光ファイバの出力端に連結される第2増幅部と、分散補償光ファイバを介在し、順方向及び逆方向から受信した光信号を分散補償光ファイバへ出力し、第1増幅部及び第2増幅部をともにポンピングするため一端部に入力されたポンピング光を分散補償光ファイバを経ることなく他端部へ出力する分岐部と、第2増幅部から受信した光信号を逆方向に反射する反射部と、を含むことを特徴とする。
【0024】
この分散補償光ファイバ増幅器に含まれる第1増幅部及び第2増幅部は分散補償光ファイバ増幅器の信号混信を減少するように、その利得が相異なるように設定されているとよく、第1及び第2増幅部はポンピングされた励起イオンの誘導放出を利用して光信号を増幅すると好ましい。
【0025】
第1増幅部は、サーキュレータから受信した光信号とポンピング光とを結合して出力する第1波長選択結合器と、第1波長選択結合器から出力された光信号を増幅する第1エルビウム添加光ファイバと、を含み、第2増幅部は、分散補償光ファイバから受信した光信号を増幅し、逆方向に進行する光信号を再度増幅する第2エルビウム添加光ファイバを含むと好ましい。また、分岐部は、第1増幅部から受信した光信号を分散補償光ファイバに出力する第2波長選択結合器と、分散補償光ファイバから受信した光信号を第2増幅部に出力する第3波長選択結合器と、を含むようにするとよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による好適な実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。下記の説明では、本発明の要旨のみを明確にするため、関連した公知機能または構成に関する具体的な説明は省略する。
【0027】
図2は本発明の好ましい実施例による分散補償光ファイバ増幅器を備えた波長分割多重方式の光通信システムを示した図である。光通信システムは光送信部300と、光受信部500と、光送信部300と光受信部500を連結する光ファイバ400と、光ファイバ400に配置された分散補償光ファイバ増幅器600とから構成される。
【0028】
光送信部300は多数の伝送部(TXs)310と、波長分割多重化器(Mux)320と、第1分散補償光ファイバ330と、エルビウム添加光ファイバ増幅器340とから構成される。
【0029】
多数の伝送部310は相異なる伝播モードを有するチャンネルを出力し、波長分割多重化器320は多数の光伝送部310から受信した多数のチャンネルを多重化することで得られる光信号を出力する。伝送部310としてはC−帯域(1525nm〜1565nm)範囲の光信号を出力するレーザダイオードを使用することができ、波長分割多重化器320としては6×1光導波路列格子(arrayed-waveguide grating)を使用することができる。
【0030】
第1分散補償光ファイバ330は光信号の分散を補償して出力する。ここで、“分散”とは光信号を構成するチャンネルが相異なる伝播モードを有することにより発生する光信号の拡散現象をいう。
【0031】
エルビウム添加光ファイバ増幅器340は光信号を増幅して出力し、エルビウムイオンの誘導放出を用いて増幅を行うエルビウム添加光ファイバ(図示せず)と、エルビウムイオンを励起させるためのポンピング光を出力するレーザダイオード(図示せず)と、ポンピング光をエルビウム添加光ファイバに入力させるための波長選択結合器(図示せず)とから構成することができる。
【0032】
分散補償光ファイバ増幅器600は光ファイバ400を通じて入力された光信号の分散を補償すると同時に光信号を増幅して出力する。
【0033】
図3は図2に示した分散補償光ファイバ増幅器600の構成を示した図である。分散補償光ファイバ増幅器600はサーキュレータ610と、第1増幅部620と、分岐部660と、第2分散補償光ファイバ680と、第2増幅部である第2エルビウム添加光ファイバ700と、反射部710とから構成される。まず、分散補償光ファイバ増幅器を構成する各要素の機能を述べた後、分散補償光ファイバ増幅器に入力された光信号の進行過程を説明する。
【0034】
サーキュレータ610は光ファイバ400と連結された第1端を通じて受信した光信号を第2端へ出力し、第2端を通じて受信した逆方向からの光信号を光ファイバ400と連結された第3端へ出力する。この際、光信号はC−帯域(1525nm〜1565nm)範囲の波長を有する。
【0035】
第1増幅部620はポンピング光源640と、第1波長選択結合器630と、第1エルビウム添加光ファイバ650とから構成される。ポンピング光源640は、第1エルビウム添加光ファイバ650をポンプし、エルビウムイオンを励起させる。ポンピング光源640としては980nm帯域の波長を有するポンピング光を出力するレーザダイオードを使用することができる。
【0036】
第1波長選択結合器630は、サーキュレータ610の第2端から受信した光信号とポンピング光源640から受信したポンピング光とを結合して合成光信号を第1エルビウム添加光ファイバ650へ出力し、第1エルビウム添加光ファイバ650から後方受信した光信号をサーキュレータ610の第2端へ出力する。第1波長選択結合器630としては980nm,1580nm帯域の波長を有する結合用波長選択器(wavelength-selective coupler)を使用することができる。
【0037】
第1エルビウム添加光ファイバ650は第1波長選択結合器630を通じてポンピング光源640から受信したポンピング光により順方向ポンピングを行い、第1波長選択結合器630から受信した光信号を増幅して出力する。かつ、第1エルビウム添加光ファイバ650は分岐部660から後方受信した光信号を再度増幅する。この際、後方受信する光信号に対して第1エルビウム添加光ファイバ650ではポンピング光により逆方向ポンピングが行われる。即ち、後方受信する光信号の進行方向とポンピング光の進行方向は反対である。
【0038】
分岐部660は第2及び第3波長選択結合器670,690からなり、第2分散補償光ファイバ680を介在する。
【0039】
第2波長選択結合器670は、分岐部660の一端部を構成し、第1増幅部620から受信した光信号を第2分散補償光ファイバ680へ出力し、第2分散補償光ファイバ680から後方受信した光信号を第1増幅部650へ再入力させ、第1エルビウム添加光ファイバ650を通じて受信したポンピング光は第3波長選択結合器690へ出力する。第1エルビウム添加光ファイバ650は大略14dbの利得を有するように設定され、第2エルビウム添加光ファイバ700は大略1dbの利得を有するように設定される。これは、第1又は第2エルビウム添加光ファイバ650,700の出力信号とレイリー逆散乱(Rayleigh backscattering)によって歪曲された出力信号との間の信号混信を減らすためである。
【0040】
第3波長選択結合器690は、分岐部600の他端部を構成し、第2分散補償光ファイバ680から受信した光信号を第2エルビウム添加光ファイバ700へ出力し、第2エルビウム添加光ファイバ700から後方受信した光信号を第2分散補償光ファイバ680に後方入力し、第2波長選択結合器670を通じて受信したポンピング光を第2エルビウム添加光ファイバ700へ出力する。
【0041】
第2分散補償光ファイバ680は第2波長選択結合器670を通じて受信した光信号の分散を補償して第3波長選択結合器690へ出力し、第3波長選択結合器690から後方受信した光信号の分散を再度補償して出力する。即ち、第2分散補償光ファイバ680は同じ光信号に対して二回の分散補償過程を行う。従って、第2分散補償光ファイバ680は光信号の分散を完全に補償するために必要とされる長さの半分とすることができる。例えば、第2分散補償光ファイバ680へ入力される光信号の伝送距離を80kmと仮定する場合、第2分散補償光ファイバ680は6dBの挿入損失を示す40km長さの分散補償光ファイバを使用することができる。
【0042】
第2増幅部を構成する第2エルビウム添加光ファイバ700は第3波長選択結合器690を通じて受信したポンピング光により順方向ポンピングを行い、第3波長選択結合器690から受信した光信号を増幅して出力する。かつ、第2エルビウム添加光ファイバ700は反射部710から後方受信した光信号を再度増幅する。この際、後方受信する光信号に対して第2エルビウム添加光ファイバ700ではポンピング光により逆方向ポンピングが行われる。
【0043】
反射部710は、第2エルビウム添加光ファイバ700から受信した光信号を再度反射して第2エルビウム添加光ファイバ700に再入力させる。反射部710としてはC−帯域波長の光を全反射させる光ファイバ格子を使用することができる。
【0044】
次に、分散補償光ファイバ増幅器600に入力された光信号の進行過程を述べると、次の通りである。
【0045】
サーキュレータ610の第1端へ入力された光信号はサーキュレータ610の第2端を通じて出力され、第2端から出力された光信号は第1波長選択結合器630へ入力される。第1波長選択結合器630はサーキュレータ610の第2端を通じて受信した光信号とポンピング光源640から受信したポンピング光とを結合して合成した光信号を第1エルビウム添加光ファイバ650へ出力する。ポンピング光により順方向ポンピングが行われた第1エルビウム添加光ファイバ650は励起エルビウムイオンの誘導放出により受信した光信号を増幅する。増幅した光信号は第2波長選択結合器670に入力される。また、第1エルビウム添加光ファイバ650を通過したポンピング光も第2波長選択結合器670に入力される。
【0046】
第2波長選択結合器670は、第1エルビウム添加光ファイバ650から受信した光信号を第2分散補償光ファイバ680へ出力し、第1エルビウム添加光ファイバ650を通じて受信したポンピング光が第2分散補償光ファイバ680を経由しないように第3波長選択結合器690へ出力する。
【0047】
第2分散補償光ファイバ680は第1エルビウム添加光ファイバ650から受信した光信号の分散を補償して第3波長選択結合器690へ出力し、第3波長選択結合器690は第2分散補償光ファイバ680から受信した光信号と第2波長選択結合器670から受信したポンピング光とを結合して合成光信号を第2エルビウム添加光ファイバ700へ出力する。
【0048】
第2エルビウム添加光ファイバ700は第3波長選択結合器690を通じて受信したポンピング光によりポンピングを行うことで、入力された光信号を増幅し、その増幅した光信号を反射部710へ出力する。
【0049】
反射部710は第2エルビウム添加光ファイバ700から受信した光信号を後方に反射して第2エルビウム添加光ファイバ700へ再入力させる。第2エルビウム添加光ファイバ700により再度増幅された光信号は第3波長選択結合器690を通じて第2分散補償光ファイバ680へ再入力される。
【0050】
第2分散補償光ファイバ680は後方受信した光信号の分散を補償して出力する。分散補償された光信号は第2波長選択結合器670を通じて第1エルビウム添加光ファイバ650へ再入力される。
【0051】
第1エルビウム添加光ファイバ650により再度増幅された光信号は第1波長選択結合器630を通じてサーキュレータ610に再入力され、この再入力された光信号は進路を変えてサーキュレータ610の第3端を通じ光ファイバ400へ出力される。
【0052】
図4は図3に示した分散補償光ファイバ増幅器600の利得(gain)を示したグラフである。この利得グラフから本発明による分散補償光ファイバ増幅器600が1530nmの波長帯で最大利得を示すことを確認することができる。
【0053】
図2を再度参照すれば、分散補償光ファイバ増幅器600から出力された光信号は光ファイバ400を通じて光受信部500へ入力される。
【0054】
光受信部500は、エルビウム添加光ファイバ増幅器510と、波長分割逆多重化器(Dem)520と、多数の検出部又は受信部(RXs)530とから構成される。
【0055】
エルビウム添加光ファイバ増幅器510は、光ファイバ400を通じて受信した光信号を増幅して出力する。また、エルビウム添加光ファイバ増幅器510は、エルビウムイオンの誘導放出を用いて増幅を行うエルビウム添加光ファイバ(図示せず)と、 エルビウムイオンを励起させるためのポンピング光を出力するレーザダイオード(図示せず)と、ポンピング光をエルビウム添加光ファイバへ入力させるための波長選択結合器(図示せず)とから構成することができる。
【0056】
波長分割逆多重化器520は第2エルビウム添加光ファイバ増幅器510から受信した光信号を相異なる伝播モードを有する多数のチャンネルに分離して出力する。波長分割逆多重化器520としては1×6光導波路列格子を使用することができる。
【0057】
多数の検出部530は各入力チャンネルを電気信号に変換して出力する。検出部530としては光電素子であるフォトダイオードを使用することができる。
【0058】
前述の如く、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲は前記実施形態によって限られるべきではなく、本発明の範囲内で様々な変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0059】
【発明の効果】
上述したように、本発明による分散補償光ファイバ増幅器は、サーキュレータと反射部を用いて分散補償光ファイバの長さを減らし光信号を増幅及び分散補償することにより低コスト化を実現する一方、高い集積度を達成することができる。かつ、第1増幅部と第2増幅部の利得を相異なるように設定して信号の混信を最少化するという利点もある。
【0060】
さらに、本発明による分散補償光ファイバ増幅器は波長選択結合器を用いてポンピング光を再活用することにより、ポンピング光源、バイアス回路などの素子を重複使用する必要がないため、低コスト化及び高集積化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術による光ファイバ増幅器の構成を示した図。
【図2】 本発明の好適な実施例による分散補償光ファイバ増幅器を備えた波長分割多重方式の光通信システムを示した図。
【図3】 図2に示した分散補償光ファイバ増幅器の構成を示した図。
【図4】 図3に示した分散補償光ファイバ増幅器の光信号利得グラフ及び雑音利得グラフ。
Claims (19)
- 波長分割多重化光信号を光ファイバを通じて伝送する光送信部と、前記光ファイバを通じて前記光信号を受信する光受信部と、を含む波長分割多重方式を用いた光通信システムにおいて、分散補償光ファイバ増幅器は、
前記光ファイバと連結された第1端を通じて受信した光信号を第2端へ出力し、前記第2端を通じて再入力された光信号を前記光ファイバと連結された第3端へ出力するサーキュレータと、
前記サーキュレータの第2端を通じて受信した光信号及び再入力された光信号をポンピング励起イオンの誘導放出を用いて増幅する第1増幅部と、
前記第1増幅部から受信した光信号及び再入力された光信号の分散を補償する分散補償光ファイバと、
前記分散補償光ファイバを通じて受信した光信号及び再入力された光信号をポンピング励起イオンの誘導放出を用いて増幅する第2増幅部と、
前記分散補償光ファイバを介在し、受信した光信号及び再入力された光信号を前記分散補償光ファイバへ出力し、前記第1及び第2増幅部をともにポンピングするため一端部に入力されたポンピング光を前記分散補償光ファイバを経ることなく他端部へ出力する分岐部と、
前記第2増幅部から受信した光信号を反射することにより、前記反射光信号を前記第2増幅部、分岐部、第1増幅部及びサーキュレータへ順次に再入力する反射部と、を含むことを特徴とする分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記第1増幅部は、前記サーキュレータの第2端から受信した光信号とポンピング光とを結合して合成された光信号を出力し、再入力された光信号は前記サーキュレータの第2端へ出力する第1波長選択結合器と、前記ポンピング光によりポンピングを行い前記第1波長選択結合器から出力された光信号を増幅して出力し、再入力された光信号を再度増幅して前記第1波長選択結合器へ出力する第1エルビウム添加光ファイバと、を備え、
前記第2増幅部は、前記分岐部を通じて受信したポンピング光によりポンピングを行い前記分散補償光ファイバから受信した光信号を増幅して出力し、再入力された光信号を再度増幅して前記分岐部へ出力する第2エルビウム添加光ファイバを備える請求項1記載の分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記分岐部は、
前記分岐部の一端部を構成し、前記第1増幅部から受信した光信号を前記分散補償光ファイバへ出力し、再入力された光信号は前記第1増幅部へ出力する一方、受信したポンピング光は前記分岐部の他端部へ出力する第2波長選択結合器と、
前記分岐部の他端部を構成し、前記分散補償光ファイバから受信した光信号を前記第2増幅部へ出力し、前記第2増幅部から再入力された光信号は前記分散補償光ファイバへ出力する一方、前記第2波長選択結合器を通じて受信した前記ポンピング光は前記第2増幅部へ出力する第3波長選択結合器と、を備える請求項1記載の分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記分岐部は、
前記分岐部の一端部を構成し、前記第1増幅部から受信した光信号を前記分散補償光ファイバへ出力し、再入力された光信号は前記第1増幅部へ出力する一方、受信したポンピング光は前記分岐部の他端部へ出力する第2波長選択結合器と、
前記分岐部の他端部を構成し、前記分散補償光ファイバから受信した光信号を前記第2増幅部へ出力し、前記第2増幅部から再入力された光信号は前記分散補償光ファイバへ出力する一方、前記第2波長選択結合器を通じて受信した前記ポンピング光は前記第2増幅部へ出力する第3波長選択結合器と、を備える請求項2記載の分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記第1増幅部と第2増幅部の利得が相異なるように設定されて前記分散補償光ファイバ増幅器の信号混信を減少する請求項1記載の分散補償光ファイバ増幅器。
- 前記第1増幅部と第2増幅部の利得が相異なるように設定されて前記分散補償光ファイバ増幅器の信号混信を減少する請求項2記載の分散補償光ファイバ増幅器。
- 前記第1及び第2増幅部は、ポンピングされた励起イオンの誘導放出を利用して前記光信号を増幅する請求項1記載の分散補償光ファイバ増幅器。
- 波長分割多重化光信号を光ファイバを通じて提供するためのシステムにおいて、
光ファイバの一端部を通じて光信号を伝送する光送信部と、
前記光ファイバの他端部を通じて光信号を受信する光受信部と、
前記光送信部と前記光受信部間の光ファイバ上に配置された分散補償光ファイバ増幅器と、を備え、
前記分散補償光ファイバ増幅器は、
順方向及び逆方向から受信した光信号をルーティングする(routing)サーキュレータと、
受信した光信号を増幅するため前記サーキュレータの出力端に連結される第1増幅部と、
受信した光信号の分散を補償するため前記第1増幅部の出力端に連結される分散補償光ファイバと、
受信した光信号を増幅するため前記分散補償光ファイバの出力端に連結される第2増幅部と、
前記分散補償光ファイバを介在し、順方向及び逆方向から受信した光信号を前記分散補償光ファイバへ出力し、前記第1増幅部及び第2増幅部をともにポンピングするため一端部に入力されたポンピング光を前記分散補償光ファイバを経ることなく他端部へ出力する分岐部と、
前記第2増幅部から受信した光信号を逆方向に反射する反射部と、を含むことを特徴とする光通信システム。 - 前記第1増幅部と第2増幅部の利得が相異なるように設定されて前記分散補償光ファイバ増幅器の信号混信を減少する請求項8記載の光通信システム。
- 前記第1及び第2増幅部は、ポンピングされた励起イオンの誘導放出を利用して光信号を増幅する請求項8記載の光通信システム。
- 前記第1増幅部は、
前記サーキュレータから受信した光信号とポンピング光とを結合して出力する第1波長選択結合器と、
前記第1波長選択結合器から出力された光信号を増幅する第1エルビウム添加光ファイバと、を含む請求項8記載の光通信システム。 - 前記第2増幅部は、
前記分散補償光ファイバから受信した光信号を増幅し、逆方向に進行する光信号を再度増幅する第2エルビウム添加光ファイバを含む請求項8記載の光通信システム。 - 前記分岐部は、
前記第1増幅部から受信した光信号を前記分散補償光ファイバに出力する第2波長選択結合器と、
前記分散補償光ファイバから受信した光信号を前記第2増幅部に出力する第3波長選択結合器と、を含む請求項8記載の光通信システム。 - 光信号を増幅する分散補償光ファイバ増幅器において、
順方向及び逆方向から受信した光信号をルーティングするサーキュレータと、
受信した光信号を増幅するため前記サーキュレータの出力端に連結される第1増幅部と、
受信した光信号の分散を補償するため前記第1増幅部の出力端に連結される分散補償光ファイバと、
受信した光信号を増幅するため前記分散補償光ファイバの出力端に連結される第2増幅部と、
前記分散補償光ファイバを介在し、順方向及び逆方向から受信した光信号を前記分散補償光ファイバへ出力し、前記第1増幅部及び第2増幅部をともにポンピングするため一端部に入力されたポンピング光を前記分散補償光ファイバを経ることなく他端部へ出力する分岐部と、
前記第2増幅部から受信した光信号を逆方向に反射する反射部と、を含むことを特徴とする分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記第1増幅部と第2増幅部の利得が相異なるように設定されて前記分散補償光ファイバの信号混信を減少する請求項14記載の分散補償光ファイバ増幅器。
- 前記第1及び第2増幅部は、ポンピングされた励起イオンの誘導放出を利用して光信号を増幅する請求項14記載の分散補償光ファイバ増幅器。
- 前記第1増幅部は、
前記サーキュレータから受信した光信号とポンピング光とを結合して出力する第1波長選択結合器と、
前記第1波長選択結合器から出力された光信号を増幅する第1エルビウム添加光ファイバと、を含む請求項14記載の分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記第2増幅部は、
前記分散補償光ファイバから受信した光信号を増幅し、逆方向に進行する光信号を再度増幅する第2エルビウム添加光ファイバを含む請求項14記載の分散補償光ファイバ増幅器。 - 前記分岐部は、
前記第1増幅部から受信した光信号を前記分散補償光ファイバに出力する第2波長選択結合器と、
前記分散補償光ファイバから受信した光信号を前記第2増幅部に出力する第3波長選択結合器と、を含む請求項14記載の分散補償光ファイバ増幅器。
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