JP3748457B2 - ウインドウ操作装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば医用画像撮影装置にて撮影された画像データのウインドウ幅、ウインドウレベルが好適となるように制御するウインドウ操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用画像診断装置にて撮影される例えばX線透視画像等の医用画像は、診察する際に濃淡値諧調変換(以下、ウインドウ変換という)を加えて、診察対象となる部位の諧調を際立たせる。ウインドウ変換には、ウインドウレベル(WL)の調整と、このウインドウレベルを中心としてどの画素値まで諧調をつけるかを決めるウインドウ幅(WW)の調整とがあり、通常はこの2つを調整する。つまり、撮影されたX線画像内には、骨部、臓器部等それぞれ画素値の異なる部位が存在するので、当該画像上で所望の臓器を観察したい場合にはこの画素値近傍にウインドウレベル、ウインドウ幅を設定してこの部位の濃淡を際立たせれば良い。
【0003】
このようなウインドウ変換の従来方法としては以下に示す4通りの方法があり、以下に説明する。
【0004】
(a) 回転ダイヤルを使用する方式
(b) スナップスイッチを使用する方式
(c) 置数キーを設ける方式
(d) ソフトウエアによる制御方式
<(a)回転ダイヤルを使用する方式>
この方式は、回転ダイヤルの回転量に比例した分だけウインドウ幅、ウインドウレベルを変化させるものであり、ダイヤルの回転をロータリーエンコーダにて検出し、この検出結果に定数を乗じてウインドウ幅、ウインドウレベルの調整量を決定する。また、回転ダイヤルの回転速度を検出し、この検出結果に基づき回転速度が速いときにはウインドウ幅、ウインドウレベルの変化量が大きくなるように制御することもできる。
【0005】
<(b)スナップスイッチを使用する方法>
この方式は、スナップスイッチの切換えによりウインドウ幅、ウインドウレベルの変化量を変換するものである。即ち、ウインドウ幅、ウインドウレベルの切換えスイッチと、変化速度の速い・遅いを切換えるスイッチと、増加・減少を切換えるスイッチを配設し、各スイッチ操作により8通りの操作モードを設定することたできる。例えば、ウインドウ幅を速い速度で増加させる方向に変化させる等の設定が可能である。
【0006】
<(c)置数キーを設ける方式>
この方式は、多数の置数キーを設定し、各置数キーに従ってウインドウ幅、ウインドウレベルを決定するものである。
【0007】
<(d) ソフトウエアによる制御方式>
画面上にウインドウ幅、ウインドウレベルを文字やグラフィックで表示し、マウスやキーボードで操作する方式であり、データ処理的には前記した(b)、(c)の方式と同一であるが、ウインドウ変換をハードウエアを使用せずにコンピュータ画面を見ながらマウスやキーボードを用いて操作する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記した各従来方法によれば以下に示す如くの欠点がある。
【0009】
(a)回転ダイヤルを使用する方式においては、X線CT画像等の医用画像データは一般に、−2048〜2047迄の広範囲な帯域のデータを有しており、しかし、濃淡値として表示するのは、ほんの一部である。例えば、CT画像では空気は−1000、水は0、内臓組織は一般に+40程度、骨組織は+500程度から+1000程度の範囲であり、通常は主に内臓組織に濃淡値表示帯域を設定する。
【0010】
通常は画像再構成時に関心濃淡値を決定し画像情報に設定するが、骨組織/脳組織/内臓のいずれかを診断するかは画像再構成時には厳密には決定しておらず、内臓組織と骨組織、脳組織と骨組組織等へのウインドウ設定を繰り返す事がある。
【0011】
また、回転ダイヤル方式のウインドウ操作(操作速度によってウインドウ変化倍率を変化させる方式)では、回転ダイヤルをいきおいよく回す事によって所望のウインドウ値に速やかに近付ける事が出来る。しかし、表示帯域は一般に狭いため簡単に行き過ぎてしまい、回転ダイヤルを逆回転させたり、ゆっくり操作するなどを行う事により所望のウインドウ値に設定しなければならない。この様に、大きく離れた濃淡値帯域間の設定を繰り返す際の操作の制度が悪い。
【0012】
(b)スナップ・スイッチを使用する方式は、操作速度のバリエーションが予め用意した種類のみであり操作に制限がある。そこで、スイッチを増やすと操作速度のバリエーションを増やす事が出来るが、操作が煩雑になる。
【0013】
この様にスイッチ数に関して、操作の煩雑/操作性から増やしても、減らしても操作性が低下する。実際の装置では、本方式をウインドウ値の微調整のみに使用し大きく離れたウインドウ値の設定には(c)の置数キーを設ける方式を併用している。
【0014】
(c)多数の置数キーを設ける方式では、WL/WWの必要な置数キーを揃えるだけで操作パネル上が置数キーで一杯になってしまうという問題があり、実際の装置では(b)方式と併用しそれぞれバランスをとり実用的な装置を開発する事が出来たが、複数種のスイッチを多数操作するため煩雑で操作性が悪い。
【0015】
(d)ソフトウエア制御方式では、キーボードからのウインドウ値入力、変化量入力、或いは、マウスによる操作等操作が煩雑であるという問題がある。
【0016】
この発明はこのような従来の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、容易に所望のウインドウ幅、ウインドウレベルに設定することのできるウインドウ操作装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、入力される画像データのウインドウ幅及びウインドウレベルを操作手段を調整して所望の値に設定するウインドウ操作装置において、
表示されている画像のウインドウ幅の大きさに応じて前記操作手段における操作量に対する前記ウインドウ幅の変化量を変化させる制御手段を有し、
前記制御手段は、前記画像データ全体の濃淡発生頻度分布又は予め設定された濃淡値発生頻度分布に基づき、データが多く発生している濃淡値近傍にて前記操作手段における操作量を緩やかとすべく制御することを特徴とするものである。
【0023】
上述の如く構成された請求項1の発明によれば、画像データのヒストグラムに応じてウインドウ幅、ウインドウレベルが設定される。例えば、ヒストグラムの値の小さい画素値においては、この画素値にウインドウレベルを設定する可能性は少ないので操作量に対する変化量を大きくする。また、反対に、ヒストグラムの値が大きい画素値においては、この画素値にウインドウレベルを設定する可能性は大きく、微調整が容易なように、操作量に対する変化量を小さくする。これによれば、微調整が必要なウインドウ幅が小さい領域にて変化量が小さくなるので微調整が容易となり、反対に、ウインドウ幅が大きい領域では変化量がおおきくなるのでウインドウ幅の変更が容易となる。
【0024】
請求項2の発明によれば、ヒストグラムに対応した操作感度代表値が求められる。ここで、操作感度代表値とは、ヒストグラムの大きさに応じて決められるウインドウレベルである。そして、操作スイッチの操作速度に基づき一次変換量が求められ、更に、この一次変換量と操作感度代表値から二次変換量が求められる。従って、操作者の操作速度に応じてウインドウレベルの変化量が切替わり、目標のウインドウレベルに容易に到達させることができる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例に係るウインドウ操作装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、このウインドウ操作装置は、X線撮影装置等の医用画像診断装置にて撮影された医用画像を取り込むインターフェース1と、取り込まれた医用画像データを格納する画像メモリ2と、該画像メモリ2に格納された画像データのヒストグラムを計算するヒストグラム計算部3と、計算されたヒストグラムデータを格納するヒストグラムメモリ7と、予め設定された複数のヒストグラムデータが格納される既定義ヒストグラムメモリ8と、前記ヒストグラムメモリ7及び既定義ヒストグラムメモリ8のいづれか一方のデータを選択するヒストグラム選択部9とを有している。また、画像メモリ2の出力は図16に示す表示ユニット側に画像データを出力する。
【0030】
ヒストグラム計算部3は、例えば、図2(a)に示すように、画素値毎のデータ発生頻度をヒストグラムとして求める処理を行う。
【0031】
既定義ヒストグラムメモリ8は、予め定義されたヒストグラムデータを記憶させるものであり、例えば、被検体頭部や胸部の画像のヒストグラムデータが格納されている。
【0032】
また、このウインドウ操作装置は、前記したヒストグラム選択手段にて選択されたヒストグラムデータに基づきウインドウ幅及びウインドウレベルの操作感度(操作量に対する変化量の割合)の代表値を決定する操作感度代表値計算部10と、この代表値を格納する操作感度代表値メモリ11と、ウインドウレベルの操作を行うWL回転スイッチ4と、該スイッチ4の操作量ΔWLから速度一次変換値ΔWL′(後述)を求める速度一次変換部5と、更に速度二次変換値ΔWL″を求める速度二次変換部6と、加算部12と、ウインドウレベルを決定して出力するウインドウレベル決定部13とを有している。
【0033】
操作感度代表値計算部10は、ヒストグラムデータhist(val) を基に、以下に示す(1)式により操作感度代表値oratio(val) を求める。
【0034】
【数1】
oratio(val) =max (hist(data i ) )*k/hist(val) …(1)
iは画像データ数、kは定数、val は画素値であり例えば−211〜211−1までの諧調を有する。
【0035】
つまり、この(1)式では、画像データの大きさに対する操作感度を示しており、ヒストグラムデータhist(val) が小さいところでは操作感度代表値oratio(val) が大きく、少ない操作量で大きく変化する。また、反対にhist(val) が大きいときにはoratio(val) は小さくなるので、微調整が容易となる。(1)式を図に示すと図3の如くとなり、データ頻度の小さい画素値近傍では操作感度が極端に大きくなる。
【0036】
そこで、これを防止する為に操作感度代表値oratio(val) にしきい値を設ける。その結果、例えば、図4に示す如くの特性曲線が得られる。このようにすれば、操作感度の極端な変化を防止することができるようになる。また、これを図2(a)に示したヒストグラムに当てはめると、同図(b)に示す如くとなり、画素値の頻度の高いところで操作感度代表値F(x) が小さくなっていることが理解できる。
【0037】
また、ヒストグラムメモリのデータサイズを減らし、またウインドウ音化をスムースにするために、ヒストグラムデータを薮点で平均化し、使用時に補間あるいは、そのまま使用する。
【0038】
速度一次変換部5は、回転スイッチの回転速度を強調したウインドウレベルの変化量ΔWL′を求めて出力するものであり、例えば、単位時間当たりの変化量ΔWLの二乗の値を出力する。即ち、以下に示す(2)式である。
【0039】
ΔWL′=ΔWL*|ΔWL| …(2)
速度二次変換部6は、速度一次変換部5にて求められた変化量ΔWL′と、操作感度代表値関数oratioから、次の(3)式にて二次変化量ΔWL″を求める。
ΔWL″=ΔWL′*oratio(WL-1)…(3)
ここで、oratio(WL-1)は、時系列的に変化する操作感度代表値の前回の数値である。
【0040】
加算部12は、前回のウインドウレベルWL-1にΔWL″を加算して今回のウインドウレベルWLを求める。
【0041】
ウインドウレベルメモリ13は、加算部12にて求められたウインドウレベルWLを記憶し出力するものである。
【0042】
また、図16に示す表示ユニットの画像読み出し部23は、画像メモリ2に画像データのアドレス信号を供給して、このアドレスに対応した画像データを読み出す。ウインドウ関数発生部24は、本願発明のウインドウ操作装置にて決定されたウインドウ幅、ウインドウレベルに基づいて、ウインドウ関数をルックアップテーブルデータとして発生する。濃淡値変換部25は入力の12bit 画像をルックアップテーブルに基づき濃淡値への変換処理を行う。画像処理部26は、濃淡値が変換された後の画像信号をビデオ信号に変換する等の処理を加えてモニタ27に出力するものである。
【0043】
このように構成された本発明の第1実施例の動作を以下に説明する。まず、インターフェース1から医用画像が入力されると、この画像データは一旦画像メモリ2に格納され、表示ユニットに送られてモニタ27にて表示される。また、この画像メモリ2内に格納された画像データはヒストグラム計算部3にてヒストグラムが計算され、ヒストグラムメモリ7内に格納される。
【0044】
そして、ヒストグラム選択部9にて、計算されたヒストグラムまたは既定義のヒストグラムのいずれかが選択され、操作感度代表値計算部10に送られる。操作感度代表値計算部10では、前記した(1)式に従って操作感度代表値を演算し、この演算結果を操作感度代表値メモリ11内に格納する。
【0045】
いま、WL回転スイッチ4が操作されると速度一次変換部5にてスイッチ4の変化量ΔWLに基づき(2)式に従って一次変化量ΔWL′が求められ、更に、速度二次変換部6にて、二次変換量ΔWL″が(3)式よって求められる。このときの(3)式における「oratio(WL-1)」の値は、操作感度代表値計算部10に記憶された値である。
【0046】
その後、加算部12において次の(3)式に示す加算が行われ今回のウインドウレベルWLが求められる。
WL=WL-1+ΔWL″ …(4)
そして、このウインドウレベル値WLはウインドウレベル決定部13より出力される。その結果、図5に示す如くの操作速度、操作感度、画素値との関係が得られる。
【0047】
このようにして、本実施例によれば、画像のヒストグラムデータ(実際の画像データから求めたもの又は既定義のもの)、及びWL回転スイッチの操作量に基づいてウインドウレベルの変化量を可変としている。即ち、ヒストグラムデータから、画素値の多い部位については変化量を小さくし、画素値の少ない部位については変化量が大きくなるように設定される。また、回転スイッチの回転操作速度が速いときにはウインドウレベルの変化量が大きくなるように設定される。従って、操作者の操作に対して感応的にウインドウレベルが変化するようになり、操作性が著しく向上する。
【0048】
次に本発明の第2実施例について説明する。図6は本発明の第2実施例に係るウインドウ操作装置の構成を示すブロック図である。図示のように、この実施例では、指定組織帯域中心算出部21、指定組織帯域中心地メモリ22が、それぞれ操作感度代表値計算部10、操作感度代表値メモリ11の代わりに配置されている点で前記した第1実施例と異なる。
【0049】
指定組織帯域中心算出部21は、ヒストグラムデータhist(val) 、及び操作者による設定帯域から次の(5)式に従って指定組織帯中心値i-centerを計算し、
i-center=max(hist(val)) …(5)
val は帯域指定範囲内(内臓ならば0〜50、量ならば500〜1500等)そして、速度二次変換部からのWL-1を元に感度を求め、速度二次変換部へ感度を設定する。
感度=|i-center−WL-1|
【0050】
つまり、この第2実施例では、関心のある所望部位を指定するとこの指定された部位についてのヒストグラムに対して操作感度が変化するよう設定される、例えば図7(a)に示す如くのヒストグラムが与えられた際に、操作者が特に内臓組織について観察したい場合には、この内臓組織について帯域を設定すると、この部位についてのヒストグラムに対して操作感度の変化量の設定が行われ、同図(b)に示す如くの特性曲線が得られる。また、速度二次変換部の処理によって図8に示す如くの操作速度、操作感度、画素値の関係を得ることができる。
【0051】
このようにして、第2実施例によれば、所望の帯域を設定するとこの部位についてのヒストグラムに対して操作感度の設定が行われるので、観察したい組織が決まっている際には特に有用である。
【0052】
図9は本発明の第3実施例に係るウインドウ操作装置の構成を示すブロック図である。この実施例では、現在のウインドウ幅WWと、ウインドウ幅の操作量に基づいて操作感度を設定するものである。同図におけるWW回転スイッチ31を回転させると、この変化量WWからこの回転速度ΔWWが求められ、速度一次変換部32にて次の(6)式によりこの回転速度ΔWWを強調したWW値の変化速度ΔWW′が求められる。
ΔWW′=ΔWW*|ΔWW| …(6)
【0053】
その結果、図10に示す如くの一次関数的な変化を示す感度特性が、図12に示すように二次関数的となり、ウインドウ幅WWが大きくなるにつれて操作感度の増加率が上昇する。
【0054】
その後、速度二次変換部33ではWWメモリ35に記憶されている前回のウインドウ幅WW-1に基づき、二次変換量ΔWW″を次の(7)式にて求める。
ΔWW″=ΔWW′*(1+WW-1)/B …(7)
Bは定数
【0055】
その後、加算部34にて二次変換量ΔWW″を前回のウインドウ幅WW-1に加算して今回のウインドウ幅を求め出力する。その結果、WW回転スイッチ31の回転速度に応じた操作感度を得ることができるようになる。この際の特性曲線は、図10に示した操作感度に対しては図11の如くとなり、図12に示した操作感度に対しては図13のようになる。同図から明らかなように、回転スイッチの回転速度が速いほど操作感度が大きくなっている。
【0056】
次に本発明の第4実施例について説明する。図14は、第4実施例に係る構成図であり、前記した図9の実施例と比べて感度補正部36を具備する点で異なる。
【0057】
感度補正部36は、前回のウインドウ幅WW-1からΔWWだけ増加して今回のウインドウ幅となる際に例えば1000、100等のきりの良い数値を通過するときには、このきりの良い数値付近にて操作量に対する変化量が低下するように、以下に示す如くの処理を行う。
【0058】
今、変化量を低下させたい帯域の中心値をkvaln (nは1〜M、Mはきりのよい値として設定する総点数)とし、Cn をkvaln 前後の低下させたい帯域の半値とし、ウインドウ幅の変化量をΔWW''' 、処理後のウインドウ幅をWW''' とすると、以下の如くとなる。
【数2】
(kvaln −Cn )<WW-1<(kvaln +Cn )の範囲において、
(kvaln −Cn )<WW-1 ならば、
ΔWW''' =ΔWW″*(WW-1−kvaln )/Cn
(kvaln −Cn )>WW-1 ならば、
ΔWW''' =ΔWW″*(kvaln − WW-1)/Cn
(WW''' /WW″)<0.5であれば、
ΔWW''' =ΔWW″*0.5
上記以外のとき;ΔWW''' =ΔWW″ …(8)
【0059】
こうして、上記の方法を用いてウインドウ幅WW''' が求められ、kvaln 近傍にてウインドウ幅の操作感を穏やかにすることができるようになる。例えば、kvaln 、Cn を、
Cn =int(kvaln 0.5 )
とすると、図15(a)に示す如くのデータが得られ、操作感度特性は同図(b)のように、各きりの良いウインドウ幅の地点で操作感度が小さくなるように設定され、この付近における操作が容易になる。
【0060】
このように、ウインドウ幅の設定は通常、100や1000等きりの良い値に設定することが多く、第4実施例では、ウインドウ幅がきりの良い値の近傍にて操作感度が低下するので、操作性が向上する。
【0061】
図17は、本発明の第5実施例を示すブロック図である。この実施例の構成は、前記した第1実施例とほぼ同一であり、感度補正部41が新たに配設されている。
【0062】
感度補正部41は、前回のウインドウレベルWL-1にΔWLが加えられ今回のウインレベルに変化する際に、例えば、1000、100等のきりの良い数値を通過する際には、このきりの良い数値付近にて操作量に対する変化量が低下するように、以下に示す如くの処理を行う。
【数3】
(kvaln −Cn )<WL-1<(kvaln +Cn )の範囲において、
(kvaln −Cn )<WL-1 ならば、
ΔWL''' =ΔWL″*(WL-1−kvaln )/Cn
(kvaln −Cn )>WL-1 ならば、
ΔWL''' =ΔWL″*(kvaln − WL-1)/Cn
(WL''' /WL″)<0.5であれば、
ΔWL''' =ΔWL″*0.5
上記以外のとき;ΔWL''' =ΔWL″ …(9)
【0063】
こうして、上記の方法を用いてウインドウレベルWL''' が求められ、kvaln 近傍にてウインドウ幅の操作感を穏やかにすることができるようになる。
【0064】
このようにして、第5実施例では100や1000のようにきりの良いレベルにて操作感度が低下するように設定されるので、きりの良い所望の値にウインドウレベルを容易に設定することができるようになる。
【0065】
また、図2に示した第2実施例について感度補正部を設け、前記第5実施例と同様の方法を用いたウインドウレベルの設定をしても良い。この場合の構成は、図18のようになり、動作は前述した通りである。
【0066】
また、通常、肺、内臓、骨等の組織部分にウインドウレベルを設定することが多いので、ウインドウレベルの変化量を低下させたい値kvaln を予め−1000(肺)、40(内臓)、1000(骨)等の値に設定しても良い。このようにすれば、図22に示すような感度特性を得ることができる。
【0067】
次に本発明の第6実施例について説明する。この実施例では、ウインドウレベルを操作する回転スイッチを連続して操作すると徐々に変化速度が増加するように制御するものである。そして、この実施例では、図1、図6に示した速度一次変換部5における処理が異なる。以下、図1を用いて具体的に説明する。
【0068】
まず、WL回転スイッチ4の入力データΔWLの今回値ΔWLn と前回値ΔWLn-1 との差Δn ΔWLを次の(10)式を用いて求める。
Δn ΔWL=ΔWLn −ΔWLn-1 …(10)
【0069】
そして、このΔn ΔWLの値が一定幅で連続している際には(例えば、m回)速度一次変換部5の出力を次の(11)式に示すように増加させる。
【数4】
ΔWLn ′=ΔWLn *|ΔWLn |*f(m)…(11)
例えば、f(m)=mk
kは定数である
【0070】
このような設定によれば、操作者が連続にWL回転スイッチ4を操作すると、この連続している時間に対応して操作量に対する変化量が大きくなる。従って、例えばウインドウレベルを1000変更する際にもスイッチ4の操作量を大きくする必要はなく、緩やかな回転を連続しているだけで容易に所定のウインドウレベルに到達させることができるようになる。
【0071】
次に、本発明の第7実施例について説明する。図19は、第7実施例に係る構成図であり、図1に示した第1実施例の速度一次変換部5の構成が帯域判定部41、連続性計数部42、演算部43から構成されている点で第1実施例とは異なっている。
【0072】
帯域判定部41は、回転ダイヤル4の操作量ΔWLと所定の下限値TL との比較を行い、現在どの帯域に属するかを判定する。そして、|ΔWL|が連続して下限値TL を越えた際にはこの回数mが連続性計数部42にてカウントされる。また、下限値TL 以下となった際にはmを初期化(即ち、「1」)する。
【0073】
そして、この回数mを用いて、演算部43では次の(12)式にて一次変換量ΔWL′を演算する。
【数5】
ΔWLn ′=ΔWLn *|ΔWLn |*f1 (m) …(12)
例えば、f1 (m)=mk
kは定数である
ここで、(12)式による処理を加えないときのΔWLの特性図、ΔWL′の特性図を図23に示し、(12)式による処理を加えたときのΔWLの特性図、ΔWL′の特性図を図24に示す。
【0074】
そして、このように構成された第7実施例では、前記第6実施例と同様の効果を得ることができると共に、操作量ΔWLが下限値TL を連続して越えているときに一次変換量ΔWL′が大きくなるように制御され、反対に操作量ΔWLが下限値TL よりも小さくなったときには初期値に戻るので、操作者の操作意志に適応したウインドウレベルの調整を行うことができるようになる。
【0075】
次に、第7実施例の変形例について説明する。図20は該変形例の構成を示すブロック図であり、図19に示した帯域判定部41が帯域ゼロ判定部44となっている点で異なっている。
【0076】
帯域ゼロ判定部44は、回転スイッチ4の操作量がゼロであるかどうかを判定し、ゼロでない場合が複数回連続したときは連続性計数部42にてこの回数mを計数する。その他については前記した第7実施例と同様に、演算部43では以下の(13)式にて一次変換量ΔWL′を演算する。
【数6】
ΔWLn ′=ΔWLn *|ΔWLn |*f2 (m) …(13)
f2 (m)=mk
kは定数である
ここで、(13)式による処理を加えたときのΔWLの特性図、ΔWL′の特性図を図25に示す。
【0077】
そして、この変形例によれば、前記第7実施例が所定の下限値TL を用いて、ΔWLがこの下限値TL よりも大きいかどうかを比較したのに対して、ΔWLがゼロであるかどうかを見て連続に回転スイッチ4を操作しているかどうかを判定している。従って、この変形例は、第7実施例の下限値TL をゼロとした場合である。
【0078】
また、第7実施例の方法と変形例の方法とを併用して一次変換量ΔWLを求めることも可能である。この場合は図21に示す如くの構成となり、演算部43での演算式は次の(14)式となる。
【0079】
【数7】
ΔWLn ′=ΔWLn *|ΔWLn |*f1 (m)*f2 (n) …(14)
このような構成によれば、より一層感応的な操作が可能となる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、微調整が必要なウインドウ幅が小さい領域にて変化量が小さくなるので微調整が容易となり、反対に、ウインドウ幅が大きい領域では変化量が大きくなるのでウインドウ幅の変更が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例に係り、腹部画像を例とした濃淡帯域と操作感度の関係を示す特性図。
【図3】画素値と操作感度の関係を示す特性図。
【図4】しきい値を設定したときの画素値と操作感度の関係を示す特性図。
【図5】第1実施例に係る操作速度、操作感度、画素値の関係を示す特性図。
【図6】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図。
【図7】第2実施例に係り、腹部画像を例とした濃淡帯域と操作感度の関係を示す特性図。
【図8】第2実施例に係る操作速度、操作感度、画素値の関係を示す特性図。
【図9】本発明の第3実施例の構成を示すブロック図。
【図10】第3実施例に係り、ウインドウ幅と操作感度の関係を示す第1の特性図である。
【図11】第3実施例に係り、ウインドウ幅、操作速度、操作感度の関係を示す第1の特性図。
【図12】第3実施例に係り、ウインドウ幅と操作感度の関係を示す第2の特性図である。
【図13】第3実施例に係り、ウインドウ幅、操作速度、操作感度の関係を示す第2の特性図。
【図14】本発明の第4実施例の構成を示すブロック図。
【図15】第4実施例に係り、ウインドウ幅と感度の関係を示す特性図である。
【図16】表示ユニットの構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第5実施例の構成を示すブロック図。
【図18】第5実施例の変形例の構成を示すブロック図。
【図19】本発明の第7実施例の構成を示すブロック図。
【図20】第7実施例の変形例の構成を示すブロック図。
【図21】第7実施例の他の変形例の構成を示すブロック図。
【図22】第5実施例に係る処理を加えたときのウインドウレベルと操作感度の関係を示す特性図。
【図23】第7実施例に係る処理を加えないときのΔWLおよびΔWL′の変化を示す特性図。
【図24】第7実施例に係る処理を加えたときのΔWLおよびΔWL′の変化を示す特性図。
【図25】第7実施例の変形例に係る処理を加えたときのΔWLおよびΔWL′の変化を示す特性図。
【符号の説明】
1 インターフェース 2 画像メモリ 3 ヒストグラム計算部
4 ウインドウレベル回転スイッチ 5,32 速度一次変換部
6,33 速度二次変換部 7 ヒストグラムメモリ
8 既定義ヒストグラムメモリ 9 ヒストグラム選択部
10 操作感度代表値計算部 11 操作感度代表値メモリ
12,34 加算部 13 ウインドウレベルメモリ
21 指定組織帯域中心算出部 22 指定組織帯域中心値メモリ
31 ウインドウ幅回転スイッチ 35 ウインドウ幅メモリ
36,41 感度補正部
Claims (3)
- 入力される画像データのウインドウ幅及びウインドウレベルを操作手段を調整して所望の値に設定するウインドウ操作装置において、
表示されている画像のウインドウ幅の大きさに応じて前記操作手段における操作量に対する前記ウインドウ幅の変化量を変化させる制御手段を有し、
前記制御手段は、前記画像データ全体の濃淡発生頻度分布又は予め設定された濃淡値発生頻度分布に基づき、データが多く発生している濃淡値近傍にて前記操作手段における操作量を緩やかとすべく制御することを特徴とするウインドウ操作装置。 - 入力される画像データのウインドウ幅及びウインドウレベルを操作手段を調整して所望の値に設定するウインドウ操作装置において、
表示されている画像のウインドウ幅の大きさに応じて前記操作手段における操作量に対する前記ウインドウ幅の変化量を変化させる制御手段と、
前記画像データを格納する画像メモリと、
前記画像データから画素値のヒストグラムを計算する第一計算手段と、
前記ヒストグラムのデータから各画素値に対応する操作感度代表値を求める第二計算手段と、
前記画像データのウインドウレベルを調整するウインドウレベルスイッチと、
前記ウインドウレベルスイッチの操作速度に基づき一次変換量を求める第一変換手段と、
前記一次変換量と前記操作感度代表値に基づき二次変換量を求める第二変換手段と、
前記二次変換量をウインドウレベルに加算して新たなウインドウレベルとする加算手段とを備えることを特徴とするウインドウ操作装置。 - 前記第一計算手段は、前記画像データの所望帯域の画素値についてのみヒストグラムを計算し、
前記第二計算手段は、前記ヒストグラムについて操作感度代表値を求めることを特徴とする請求項2記載のウインドウ操作装置。
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-
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