JP3760432B2 - 苗移植装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長手方向に沿って等間隔をあけた複数箇所に苗を保持して帯状に延びる苗シートが載置されるシート載置台と、苗シートの苗を順次地中に植付ける植付け手段と、苗シートに係合し得る複数の係合爪を外周に有して横断面円形に形成される回転駆動体を有するとともに該回転駆動体に巻掛けられる苗シートを該回転駆動体の間欠的な回転により前記植付け手段に搬送することを可能として前記シート載置台および前記植付け手段間のシート搬送経路の途中に配置される苗シート搬送手段とを備える苗移植装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる苗移植装置は、特開昭63−32415号公報および実開平5−15711号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる苗移植装置では、作業者が一人で苗の植付けを行なうのが一般的であるが、苗シートは有端であるので1つの苗シートを使い切ったときには新しい苗シートをセットすることが必要であり、上記従来のものでは、シート載置台から苗シート搬送手段までのシート搬送経路に沿って新しい苗シートを手作業でセットする必要があり、作業者が移植機の上で不安定な姿勢をとりつつセット作業を行なわねばならず、手間がかかる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、苗シートのセットを極めて容易にかつ自動的に行なうことができるようにして作業者の手間を省いた苗移植装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、長手方向に沿って等間隔をあけた複数箇所に苗を保持して帯状に延びる苗シートが載置されるシート載置台と、苗シートの苗を順次地中に植付ける植付け手段と、苗シートに係合し得る複数の係合爪が外周に設けられて横断面円形に形成される回転駆動体を有するとともに該回転駆動体に巻掛けられる苗シートを該回転駆動体の間欠的な回転により前記植付け手段に搬送することを可能として前記シート載置台および前記植付け手段間のシート搬送経路の途中に配置される苗シート搬送手段とを備える苗移植装置において、前記苗シート搬送手段の作動停止時に苗シートに係合して該苗シートをシート載置台から送り出すことを可能として前記シート搬送経路の上流端に配置される苗シート送り出し手段と、苗シート搬送手段の作動停止時に前記苗シート送り出し手段で送り出された苗シートを前記植付け手段まで送ることを可能として前記シート搬送経路の苗シート送り出し手段および苗シート搬送手段間に設けられる苗シート送り手段と、前記回転駆動体の係合爪に係合すべく苗シートが回転駆動体の外周に巻きかけられる状態ならびに苗シートが前記係合爪との係合を解除すべく前記回転駆動体の外周から離反する状態を切換可能な苗シート着脱切換手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
かかる構成によれば、シート載置台上の苗シートの端部を苗シート送り出し手段に係合せしめておくだけで、苗シート搬送手段の作動停止時に、シート載置台上の苗シートを苗シート送り出し手段から苗シート送り手段を経て植付け手段まで苗シートを搬送することが可能であり、作業者の手間を省いて苗シートを容易にかつ自動的にセットすることができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記苗シート送り出し手段が、苗シートに係合可能な係合スプロケットと、シート載置台上の苗シートを前記係合スプロケットに係合させる位置までガイドするガイド部と、前記苗シート搬送手段の作動停止時に前記係合スプロケットを回転駆動することが可能であるが前記苗シート搬送手段の作動による苗シートの搬送時には前記係合スプロケットの空転を許容する送り出し用モータとを備えることを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、シート載置台上の苗シートの端部を係合スプロケットに係合せしめるだけで、苗シート搬送手段の作動停止状態において苗シートを植付け手段まで搬送することができ、しかも苗シート搬送手段の作動による苗シートの搬送時には、モータの作動を停止しても係合スプロケットが空転し得るので、苗シート搬送手段の作動に同期して送り出し用モータの作動を制御する必要がない。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記シート載置台は、1条あたり複数の苗シートを載置可能に構成され、各苗シート毎に個別に対応して前記苗シート送り出し手段が配設されることを特徴とし、かかる構成によれば、複数の苗シートを、それらの苗シートの端部を各係合スプロケットに係合させてシート載置台上に載置しておくことにより、複数の苗シートを順次植付け手段まで搬送することができ、移植作業をより能率的に行なうことができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記苗シート送り手段が、駆動プーリと、前記シート搬送経路に沿って前記駆動プーリから間隔をあけた位置に配置される従動プーリと、前記苗シートに接触する平滑な当接面を外周側に有して駆動プーリおよび従動プーリに巻掛けられる無端状のベルトと、該ベルトとの間に前記苗シートを挟むようにしてベルトの前記当接面から間隔をあけた側方に固定配置されるガイド板と、前記苗シート搬送手段の作動停止時に前記駆動プーリを回転駆動することが可能であるが前記苗シート搬送手段の作動による苗シートの搬送時には前記駆動プーリの空転を許容する送り用モータとを備えることを特徴とする。
【0011】
このような請求項4記載の発明の構成によれば、苗シートのセット時には苗シート送り出し手段からの苗シートをベルトの走行に応じて送ることができ、また苗シート搬送手段により苗シートを搬送する際には、送り用モータの作動を停止することにより、苗シートがベルトの当接面およびガイド板間で案内されて苗シート搬送手段側に案内されることになり、苗シートを緩ませることなく苗シート搬送手段に供給することができる。しかも送り用モータの停止時には駆動プーリの空転が許容されるので、苗シートとの摩擦によりベルトが走行しても駆動プーリが空転するので、苗シート搬送手段の作動に同期して送り用モータの作動を制御する必要がない。
【0012】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記苗シート着脱切換手段は、前記回転駆動体の外周との間に苗シートを挟む装着位置ならびに回転駆動体の外周から離反した離脱位置間での回動が可能であるとともに前記装着位置側にばね付勢される挟持板と、該挟持板を前記離脱位置側に強制的に回動せしめて該挟持板との間に苗シートのガイド通路を形成する位置ならびに前記挟持板の前記装着位置側への回動を許容する位置間で前記回転駆動体の回転軸線と同一軸線まわりに回動可能である苗シート着脱板とを備えることを特徴とする。
【0013】
このような請求項5記載の発明の構成によれば、苗シートのセット時には苗シート搬送手段における回転駆動体の係合爪に苗シートが係合しないようにして植付け手段まで苗シートを搬送することが可能となり、また苗シート搬送手段による苗シートの搬送時には苗シートを回転駆動体の係合爪に確実に係合させることが可能であり、苗シートセット時および苗シート植付け時の切換を容易にかつ確実に行なうことができる。
【0014】
請求項6記載の発明は、上記請求項3記載の発明の構成に加えて、前記各係合スプロケットに苗シートが係合されているか否かを検出する第1苗シート検出器が、各係合スプロケットに個別に対応してシート搬送経路の上流端部に配置されることを特徴とし、かかる構成によれば、シート載置台上に載っている複数の苗シートのうち或る苗シートを使い切ってしまったときに直ちに他の苗シートを新たに供給することが可能となり、苗シートを間断なく植付け手段に供給するようにして、欠株が生じることがないように苗の植付けを行なうことができる。
【0015】
さらに請求項7記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記シート搬送経路の前記苗シート搬送手段および前記植付け手段間に、苗シートの有無を検出する第2苗シート検出器が配置されることを特徴とし、かかる構成によれば、苗シート搬送手段による苗シートの搬送開始タイミングを容易にかつ確実に定めることができるとともに、2つの苗シートが重なって植付け手段に供給されることがないようにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0017】
図1ないし図13は本発明の一実施例を示すものであり、図1は本発明を適用した田植え機の側面図、図2は苗シートの側面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は図1の4矢視方向から見て苗移植装置の概略構成を示す図、図5は図4の5部拡大図、図6は図4の6部拡大図、図7は図6の7矢視図、図8は図4の8部拡大図、図9は図8の9矢視図、図10は図9の10−10線断面図、図11は苗シート着脱切換手段の構成を示す縦断側面図、図12は苗シート着脱切換手段の作動を説明するための平面図、図13は苗シート停止手段の作動を説明するための平面図である。
【0018】
先ず図1において、乗用田植機15の車体フレーム16における前部には、エンジン(図示せず)およびエンジン補機類(図示せず)が搭載されており、それらのエンジンおよびエンジン補機類を覆うボンネット17が車体フレーム16に設けられる。また車体フレーム16の後部にはトランスミッション18およびリヤアクスルフレーム19が設けられており、このリヤアクスルフレーム19の両側に、前記トランスミッション18からの動力伝達により回転駆動される一対の後輪WR が配置され、両後輪WR の前方で車体フレーム16に一対の前輪WF が懸架される。さらに車体フレーム16の後部には、ステアリングハンドル20等を操作する乗員が座るための座席21が設けられる。
【0019】
乗用田植機15における車体フレーム16の後部には、リンク機構22を介して可動フレーム23が昇降可能に連結されており、この可動フレーム23には自動あるいは手動で上下調整可能としてフロート24…が設けられる。また可動フレーム23に取付けられた枠体25には、たとえば二条の田植えを行なうことを可能として第1および第2苗移植装置261 ,262 が乗用田植機15の幅方向に並んで配設される。
【0020】
ところで、各苗移植装置261 ,262 による苗移植を行なうにあたっては、図2および図3で示すような苗シート28が用いられるものであり、この苗シート28は、帯状に延びるフィルム29と、連続気孔を有する多孔性シート30とが相互に接着されて成るものである。
【0021】
フィルム29は、土壌中で生分解する材質から成るものであり、その厚みは、移植作業に支障を生じない程度たとえば0.05〜0.15mm、望ましくは0.12mmに設定される。また多孔性シート30も、土壌中で生分解する材質から成るものであり、その厚みは、該多孔性シート30に種苗全体を収納させ得る程度たとえば3〜10mmに設定される。ただし、図3では、苗シート28の構成を明確化するために、フィルム29がその厚みを誇張して描かれている。
【0022】
フィルム29および多孔性シート30の幅は、両側端を略同一とするように設定されており、多孔性シート30の上部には、種苗たとえば水稲の種籾を収納する収納凹部31…が、多孔性シート30の一面を閉塞端とするようにして、フィルム29の長手方向に等間隔をあけて設けられる。また各収納凹部31…は、該収納凹部31に収納される種籾の姿勢を略上下または略水平に規制する形状に形成されるものであり、この実施例では、上下の長さを種籾の縦径と略同等かそれ以上とした縦長の楕円形状に形成される。しかも各収納凹部31…は、この実施例のように多孔性シート30の上端に近接して配置されるか、多孔性シート30の上端で開口される。
【0023】
フィルム29および多孔性シート30には、フィルム29および多孔性シート30を複数の苗シート片32…に分離することを可能とするミシン目33…が、各収納凹部31…間の中央部に位置するようにして、フィルム29および多孔性シート30の長手方向にほぼ等間隔をあけた位置に設けられる。
【0024】
また多孔性シート30の下部には、苗シート28をその長手方向に送るためであるとともに植付けのためでもある係合孔34…が苗シート28の長手方向に沿って等間隔をあけた複数個所にそれぞれ一列に並んで設けられており、それらの係合孔34…は、前記収納凹部31…にほぼ対応して配置される。而してフィルム29の下部には、前記各係合孔34…に対応した係合孔35…がそれぞれ設けられる。
【0025】
このような苗シート28は、前記各苗移植装置261 ,262 による苗移植時のみではなく、種苗の育苗を行なうことも可能であり、苗シート28による種苗の育苗を行なうにあたっては水耕栽培が用いられる。たとえば水稲の育苗にあたっては、苗シート28の各収納凹部31…に播種後の種籾をそれぞれ収納し、浸種および浸種等の処理を行なうが、その際、ロール状の苗シート28を水に浸して浸種処理を行なった後に、育苗処理を実行することにより、各収納凹部31…に収納された種籾から育った苗36…を苗シート28における各苗シート片32…に保持することができる。
【0026】
また苗シート28の両端は、各係合孔34…,35…が設けられる側を残してほぼ半分の幅に形成されており、このような苗シート28の端部形状により苗シート28の端部を検出することが可能となる。
【0027】
図4において、第1苗移植装置261 は、図1で示すように可動フレーム23が苗植付姿勢にある状態で枠体25の前方側上部に配置されるシート載置台38と、苗シート28における苗36…を各苗シート片32…ごと順次地中に植付ける植付け手段391 と、シート載置台38および植付け手段391 間に設定されるシート搬送経路401 の途中に配置されてシート載置台38から植付手段391 に苗シート28を間欠的に搬送するための苗シート搬送手段411 と、シート搬送経路401 の上流端に配置される苗シート送り出し手段421 ,431 と、シート搬送経路401 の苗シート送り出し手段421 ,431 および苗シート搬送手段411 間に設けられる苗シート送り手段441 と、苗シート搬送手段411 の近傍に配置される苗シート着脱切換手段451 と、苗シート搬送手段411 および植付け手段391 間に配置される苗シート停止手段461 とを備える。
【0028】
また第2苗移植装置262 は、第1苗移植装置261 と共通であるシート載置台38と、植付け手段392 と、シート載置台38および植付け手段392 間に設定されるシート搬送経路402 の途中に配置される苗シート搬送手段412 と、シート搬送経路402 の上流端に配置される苗シート送り出し手段422 ,432 と、苗シート送り出し手段422 ,432 および苗シート搬送手段412 間に設けられる苗シート送り手段442 と、苗シート着脱切換手段452 と、苗シート停止手段462 とを備えて、一部構成を除いて第1苗移植装置261 と基本的にはほぼ同一の構成を有するものであり、第1苗移植装置261 と並列するように配設されている。
【0029】
以下、第1苗移植装置261 の構成について詳述するが、第2苗移植装置262 に関しては、第1苗移植装置261 と異なる構成の部分についてのみ説明するが第1苗移植装置261 と同一構成の部分については詳細な説明を省略する。
【0030】
図5を併せて参照して、シート載置台38は、後方上向き姿勢で枠体25に取付けられるものであり、たとえば直径を28mmとしてロール状態に巻かれた苗シート28を収納せしめるべく複数たとえば一対のである第1および第2シート収納枠47,48が上下に並んでシート載置台38上に設けられ、それらのシート収納枠47,48内にはロール状の苗シート28…を乗せる回転テーブル(図示せず)がそれぞれ設けられている。すなわちシート載置台38上には、1条あたり複数たとえば一対のロール上の苗シート28,28を載置することが可能である。
【0031】
ところで、シート搬送経路401 の上流端部は二叉に分岐しており、シート載置台38上の下方側に載置される苗シート28すなわち第1シート収納枠47内の苗シート28を両側から挟むようにして導く第1ガイド部49と、シート載置台38上の上方側に載置される苗シート28すなわち第2シート収納枠48内の苗シート28を両側から挟むようにして導く第2ガイド部50とが、第1シート収納枠47に一体に連なるようにして形成される。
【0032】
苗シート送り出し手段421 は、第1シート収納枠47からの苗シート28における各係合孔34…,35…に係合可能として第1ガイド部49内に外周を臨ませる係合スプロケット51と、該係合スプロケット51に回転動力を与える送り出し用モータ52とを備えるものであり、枠体25に固定される送り出し用モータ52と、枠体25に回転自在に支持される係合スプロケット51とは、減速ギヤ列53を介して連結される。しかも送り出し用モータ52は、図示しないワンウェイクラッチを内蔵するものであり、送り出し用モータ52の作動停止時に苗シート搬送手段411 の作動による苗シート28の搬送に伴なう係合スプロケット51の空転が許容される。
【0033】
また苗シート送り出し手段431 は、第2シート収納枠48からの苗シート28における各係合孔34…,35…に係合可能として第2ガイド部50内に外周を臨ませる係合スプロケット54と、該係合スプロケット54に回転動力を与えるワンウェイクラッチ内蔵の送り出し用モータ55とを備え、送り出し用モータ55と係合スプロケット54とは、減速ギヤ列56を介して連結される。
【0034】
図6および図7において、苗シート送り手段441 は、シート搬送経路401 に沿う苗シート搬送手段411 寄りの部分で枠体25に回転自在に支承される駆動プーリ57と、シート搬送経路401 に沿って前記駆動プーリ57から苗シート送り出し手段421 ,431 側に間隔をあけた位置で枠体25に回転自在に支承される従動プーリ58と、苗シート28に接触する平滑な当接面59aを外周側に有して駆動プーリ57および従動プーリ58に巻掛けられる無端状のベルト59と、該ベルト59との間に前記苗シート28を挟むようにしてベルト59の前記当接面59aから間隔をあけた側方で枠体25に固定されるガイド板60と、駆動プーリ57に回転動力を与える送り用モータ61とを備えるものであり、枠体25に固定される送り用モータ61および駆動プーリ57は、減速ギヤ列62を介して連結される。しかも送り用モータ61は、図示しないワンウェイクラッチを内蔵するものであり、送り用モータ61の作動停止時に苗シート搬送手段411 の作動による苗シート28の搬送時に苗シート28との摩擦によるベルト59の走行による駆動プーリ57の空転が許容される。
【0035】
図8ないし図10を併せて参照して、可動フレーム23の下部には、枠体25の前方に位置するようにして伝動ケース64が取付けられており、該伝動ケース64および枠体25間には支持枠65が設けられ、伝動ケース64の後部には取付け枠66が固着される。
【0036】
伝動ケース64の前部には、車体フレーム16に搭載されているエンジンから動力が入力される動力軸67が回転自在に支承されており、動力軸67よりも後方側で伝動ケース64には、動力軸67と平行なカウンタ軸68が回転自在に支承される。しかも伝動ケース64内において、動力軸67に固着される駆動スプロケット69と、カウンタ軸68に固着される従動スプロケット70との間に無端状のチェーン71が巻掛けられており、動力軸67からカウンタ軸68に動力が伝達される。
【0037】
一方、第1および第2苗移植装置261 ,262 間の中間部に配置されるようにして、枠体25および取付け枠66間にはギヤボックス72が固定されており、前記カウンタ軸68と平行な軸線を有する入力軸73が、その両端を前記ギヤボックス72の両側方に突出させるようにしてギヤボックス72に回転自在に支承される。而して、伝動ケース64の外方で前記カウンタ軸68に固着された駆動プーリ74と、前記入力軸73の一端側に固定される従動プーリ75とに無端状のベルト76が巻掛けられる。
【0038】
一方、ギヤボックス72には、前記入力軸73と直交する軸線を有してギヤボックス72から後方に突出する出力軸77が回転自在に支承されており、ギヤボックス72内において入力軸73および出力軸77間には、入力軸73の回転に応じて出力軸77を間欠的に回転させるインデキシングドライブ機構(図示せず)が内蔵される。而して該インデキシングドライブ機構により、たとえば入力軸73の1/3回転に応じて出力軸77が1/12回転だけ回転駆動され、さらに次の入力軸73の2/3回転時に出力軸77の回転は停止される。
【0039】
苗シート搬送手段411 は、苗シート28が備える係合孔34…,35…に係合し得る複数の係合爪78…が外周に等間隔に設けられて横断面円形に形成される回転駆動体79を有するものであり、シート搬送経路401 は、該苗シート搬送手段411 に対応する部分で搬送方向を90度変化させる。
【0040】
回転駆動体79は、回動軸80で相対回転自在に支承されており、回転駆動体79と一体に回転するようにして回動軸80に支承された従動プーリ81と、ギヤボックス72の出力軸77に固着された駆動プーリ82とに無端状のベルト83が巻掛けられる。すなわち回転駆動体79は、出力軸77が間欠的に回転するのに応じて間欠的に回転するように駆動されることになる。
【0041】
ところで、第2苗移植装置262 における苗シート搬送手段412 の回転駆動体79とともに回転する従動プーリ81には、出力軸77と平行な軸線を有して枠体25に回転自在に支承されている中間軸84に設けられた駆動プーリ85からベルト86を介して動力が伝達されるものであり、出力軸77に固着された駆動ギヤ87が中間軸84に固着された被動ギヤ88に噛合される。したがって出力軸77の間欠的な回転動力は、駆動ギヤ87、被動ギヤ88、中間軸84、駆動プーリ81および従動プーリ81を介して、第2苗移植装置262 における苗シート搬送手段412 の回転駆動体79に伝達されることになる。
【0042】
苗シート送り手段441 および苗シート搬送手段411 間で枠体25には、苗シート28をシート搬送経路401 に沿って案内すべく該苗シート28を両側から挟む一対の中間ガイド板89,90が固定される。
【0043】
図11を併せて参照して、苗シート着脱切換手段451 は、挟持板92および苗シート着脱板93を備える。挟持板92は、回転駆動体79の外周に対応した円弧状に形成されるものであり、回動アーム94の先端に固着される。該回動アーム94の基端部は、取付け枠66に固着されているブラケット95に支軸96を介して回動自在に支承されており、挟持板92は、回転駆動体79の外周との間に苗シート28を挟む装着位置(図11の実線で示す位置)ならびに回転駆動体79の外周から離反した離脱位置(図11の鎖線で示す位置)との間で回動可能である。しかも枠体25および回動アーム94間にはばね97が設けられており、該ばね97のばね力により回動アーム94すなわち挟持板92は、前記装着位置側に向けてばね付勢される。
【0044】
苗シート着脱板93は、回転駆動体79の外周に対応した円弧状に形成されており、回動軸80に固着された扇状の回動部材98の外周部に固着される。而して回動軸80は、枠体25および取付け枠66間に挟まれるようにして固定されている支持ボックス99に回動自在に支持されるものであり、この支持ボックス99内には回動軸80に連なるモータ(図示せず)が収納される。
【0045】
苗シート着脱板93は、前記モータにより回動軸80が回動駆動されるのに応じて、回転駆動体79の回転軸線と同一軸線まわりに回動駆動される。而して苗シート着脱板93の下部には挟持板92に当接し得る当接突部100が挟持板92側に直角に突出するように設けられており、苗シート着脱板93は、図12(a)で示すように当接突部100を挟持板92に当接させることにより該挟持板92を離脱位置側に強制的に回動せしめて該挟持板92との間に苗シート28のガイド通路101を形成する位置と、図12(b)で示すように前記挟持板92の装着位置側への回動を許容する位置との間で回動駆動される。
【0046】
苗シート搬送手段411 および植付け手段391 間で枠体25上には、苗シート28の搬送をガイドするガイド部材102が固着されており、該ガイド部材102に設けられるガイド通路103は、図12(a)で示すように苗シート28が回転駆動体79から離反したガイド通路101を通過する状態、ならびに図12(b)で示すように苗シート28が回転駆動体79の外周に巻掛けられた状態のいずれの状態にあっても、苗シート28を植付け手段391 側に確実にガイドするように形成されている。
【0047】
ガイド部材102には、ガイド通路103内にある苗シート28が備える係合孔34…,35…のうち、植付け手段391 で分離される苗シート片32に近い方で相互に隣接する2組の係合孔34,35;34,35に対応した一対の挿通孔104,104が設けられており、苗シート停止手段461 は、それらの挿通孔104,104に係合ピン105,105を挿通することにより、苗シート28の移動を強制的に停止せしめるように構成される。
【0048】
苗シート停止手段461 は、ギヤボックス72に回転自在に支持されている入力軸73に固着されるカム106と、前記入力軸73と平行な軸線を有する支軸107を介して取付け枠66に回動自在に支承される従動アーム108と、該従動アーム108に固着される一対の係合ピン105,105と、従動アーム108をカム106に摺接させる方向のばね力を発揮してガイド部材102および従動アーム108間に設けられるばね109とを備える。
【0049】
カム106は、回転駆動体79の回転作動時には従動アーム108をガイド部材102から離反せしめるが、回転駆動体79の回転停止時には従動アーム108をガイド部材102に近接させる側に回動せしめるように形成される。したがって、回転駆動体79の回転時には、図13(a)で示すように、両係合ピン105,105は、ガイド通路103内を搬送される苗シート28の係合孔34,35;34,35には挿通されない位置にあるが、回転駆動体79の回転停止時には、図13(b)で示すように、ガイド通路103内にある苗シート28の係合孔34,35;34,35に係合ピン105,105が挿通され、該苗シート28の搬送が強制的に停止されることになる。
【0050】
苗シート28から苗シート片32を分離して地中に植付ける植付け手段391 は、伝動ケース64の側面に固着される支持板111の下端部に支軸112を介して揺動可能に支承される揺動アーム113と、支軸112と平行な軸線を有する回転軸114に基端部が固着される回転アーム115と、一端部が連結ピン116を介して揺動アーム113に連結されるとともに中間部が前記回転アーム115の先端部に連結軸117を介して連結される爪伝動ケース118と、該爪伝動ケース118の他端部にスライド可能に設けられる植付け爪119とを備える。
【0051】
回転軸114は、伝動ケース64の両側面にそれぞれ固着されている支持板111,111で回転自在に支承されるものであり、伝動ケース64内において、カウンタ軸68に固着された駆動ギヤ120に噛合する被動ギヤ121が回転軸114に固着され、動力軸67からカウンタ軸68に伝達された回転動力が、駆動ギヤ120および被動ギヤ121を介して回転軸114に伝達される。而して回転軸114の回転に応じて爪伝動ケース118は揺動アーム113を揺動させつつ、図1および図9で示す移動軌跡122を植付け爪119で描かせるようにして作動することになる。
【0052】
また爪伝動ケース118内には、連結軸117の周方向での該連結軸117および爪伝動ケース118の相対位置変化に応じて植付け爪119をスライドさせる伝動機構(図示せず)が内蔵されており、苗シート片32の係合孔34,35に植付け爪119を挿通させるタイミングでは、植付け爪119が爪伝動ケース118に対して前進作動する。しかも植付け爪119が係合孔34,35に挿通された状態で苗シート片32が植付け爪119から簡単には抜けないように、植付け爪119の外周の軸方向に間隔をあけた複数箇所にはくびれ部119a…が形成されている。
【0053】
このような植付け手段391 によれば、苗シート搬送手段411 からガイド部材102のガイド通路103を経て搬送されてきた苗シート28の端部の係合孔34,35に、苗シート停止手段461 により苗シート28の搬送が停止された状態で植付け爪119を挿通せしめ、植付け爪119が移動軌跡122を描くように作動するのに応じて、苗シート28から一片の苗シート片32が分離され、苗36を有する苗シート片32が地中に植付けられることになる。
【0054】
苗シート片32を植付け爪191で地表面に運ぶまでの過程で植付け爪119から苗シート片32が落下することを防止するために、植付け爪119の移動軌跡122に沿って苗シート片32をガイドするようにして苗ガイド123が枠体25に取付けられる。
【0055】
ところで、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 における係合スプロケット51,54に、苗シート28…が係合されているか否かを検出する第1苗シート検出器124,125が、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 におけるガイド部49,50に設けられ、またシート搬送経路401 ,402 の苗シート搬送手段411 ,412 および植付け手段391 ,392 間において、ガイド部材102には苗シート28の有無を検出する第2苗シート検出器126…が設けられる。
【0056】
次にこの実施例の作用について説明すると、第1苗移植装置261 は、シート載置台38と、植付け手段391 と、苗シート搬送手段411 と、苗シート送り出し手段421 ,431 と、苗シート送り手段441 と、苗シート着脱切換手段451 と、苗シート停止手段461 とを備え、第2苗移植装置262 は、第1苗移植装置261 と共通であるシート載置台38と、植付け手段392 と、苗シート搬送手段412 と、苗シート送り出し手段422 ,432 と、苗シート送り手段442 と、苗シート着脱切換手段452 と、苗シート停止手段462 とを備えるものであるが、両苗移植装置261 ,262 によって苗36…を二条に植付ける際には、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 の作動ならびに苗シート送り手段431 ,432 の作動を停止し、しかも苗シート着脱切換手段451 ,452 の苗シート着脱板93を、回転駆動体79の外周との間に苗シート28を挟む装着位置に挟持板92を変位させた状態としておき、苗シート搬送手段411 ,412 をそれぞれ作動せしめる。而して苗36…をそれぞれ有する複数の苗シート片32…を有する苗シート28が、その苗シート28が備える係合孔34…,35…に係合する係合爪78…を有する回転駆動体79の間欠的な回転作動により、シート載置台38上から植付け手段391 ,392 まで間欠的に送られ、回転駆動体79の回転停止時に、植付け手段391 ,392 の植付け爪119により苗シート28から分離された苗シート片32が地中に植付けられる。
【0057】
この際、植付け手段391 ,392 の作動時には、苗シート停止手段461 ,462 により苗シート28はガイド部材102に強制的に固定された状態にあり、植付け爪119により苗シート片32の苗シート28からの分離が円滑に行なわれる。
【0058】
ところで、苗シート搬送手段411 ,412 による苗シート28の搬送時には、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 の作動、ならびに苗シート送り手段431 ,432 の作動は停止しているが、苗シート送り出し手段411 ,412 ;422 ,432 の送り出し用モータ52,55は、苗シート搬送手段411 ,412 の作動による苗シート28の搬送時には係合スプロケット51,54の空転を許容するものであるので、苗シート搬送手段411 ,412 の作動に同期して送り出し用モータ51,52の作動を制御する必要がない。また苗シート送り手段431 ,432 においては苗シート28…がベルト59の当接面59aおよびガイド板60間で案内されて苗シート搬送手段411 ,412 側に案内されることになり、苗シート28…を緩ませることなく苗シート搬送手段411 ,412 に供給することができる。しかも苗シート送り手段431 ,432 の送り用モータ61は、その作動停止時に駆動プーリ57の空転を許容するものであるので、苗シート28との摩擦によりベルト59が走行しても駆動プーリ57が空転するので、苗シート搬送手段411 ,412 の作動に同期して送り用モータ61の作動を制御する必要はない。
【0059】
苗シート搬送手段411 ,412 により苗シート28を最後まで搬送するのに応じて新しい苗シート28をセットする際には、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 および苗シート送り手段441 ,442 を作動せしめ、苗シート着脱切換手段451 ,452 においては回転駆動体79の外周から離反した離脱位置に挟持板92を回動せしめるとともに該挟持板92との間にガイド通路101を形成する位置に苗シート着脱板93を回動せしめる。こうすると、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 の係合スプロケット51,54に苗シート28の係合孔34,35を係合せしめておくだけで、苗シート28…が植付け手段391 ,392 に対応する位置まで搬送されることになる。したがって、苗シート28のセット時に作業者の手間を省いて苗シート28を容易にかつ自動的にセットすることができる。
【0060】
また苗シート着脱切換手段451 ,452 にあっては、苗シート28のセット時に苗シート28が苗シート搬送手段411 ,412 における回転駆動体79の係合爪78に係合しないように、回転駆動体79の外周から離れたガイド通路101を通過するようにしているので、回転駆動体79に邪魔されずに苗シート28を植付け手段391 ,392 まで円滑に搬送することができる。また苗シート搬送手段411 ,412 による苗シート28の搬送時には苗シート28を回転駆動体79の外周と挟持板92との間に挟むようにしているので、係合爪78に苗シート28を確実に係合させることが可能であり、苗シート28のセット時および苗シート28の植付け時の切換を容易にかつ確実に行なうことができる。
【0061】
さらにシート載置台38は、1条あたり複数の苗シート28を載置可能に構成されており、枠体25には、各苗シート28毎に個別に対応して苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 が配設されているので、複数たとえば一対の苗シート28,28を、それらの苗シート28,28の端部を各係合スプロケット51,54に係合させてシート載置台38上に載置しておくことにより、各苗シート28を植付け手段391 ,392 まで順次搬送することができ、移植作業をより能率的に行なうことができる。
【0062】
また苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 の係合スプロケット51,54に苗シート28が係合されているか否かを検出する第1苗シート検出器124,125が、各係合スプロケット51,54に個別に対応してシート搬送経路401 ,402 の上流端部に配置されているので、シート載置台38上に載っている複数の苗シート28…のうち或る苗シート28を使い切ってしまったときに直ちに他の苗シート28を新たに供給することが可能となり、苗シート28を間断なく植付け手段391 ,392 に供給するようにして、欠株が生じることがないように苗36の植付けを行なうことができる。
【0063】
さらにシート搬送経路401 ,402 において、苗シート搬送手段411 ,412 および植付け手段391 ,392 間には、苗シート28の有無を検出する第2苗シート検出器126が配置されており、この第2苗シート検出器126による検出信号により、苗シート搬送手段411 ,412 による苗シート28の搬送開始タイミングを容易にかつ確実に定めることができるとともに、2つの苗シート28,28が重なって植付け手段391 ,392 に供給されることがないようにすることができる。
【0064】
ところで、植付け手段391 ,392 、苗シート搬送手段411 ,412 および苗シート停止手段461 ,462 は、エンジンから動力軸67に入力される動力により駆動されるものであるのに対し、苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 、苗シート送り手段441 ,442 および苗シート着脱切換手段451 ,452 は、それぞれ独立して作動可能なものであり、上記第1苗シート検出器124,125および第2苗シート検出器126を用いた動力軸67へのエンジンからの動力入力制御、ならびに苗シート送り出し手段421 ,431 ;422 ,432 、苗シート送り手段441 ,442 および苗シート着脱切換手段451 ,452 の作動制御は、次のように実行される。
【0065】
ここで、1条あたり2つの苗シート28がシート載置台38上に載せられている状態で、先に下方側の苗シート28を用いた苗36の植付けが行なわれる場合を想定すると、第1苗シート検出器124が苗シート28を検出しなくなった後に第2苗シート検出器126が苗シート28を検出しなくなったときに、エンジンからの動力入力が遮断されるのに応じて動力軸67の回転が停止し、それに応じて植付け手段391 ,392 および苗シート搬送手段411 ,412 の作動が停止されるとともに、苗シート停止手段461 ,462 の作動がその係合ピン105,105を苗シート28の搬送に支障がない位置まで後退せしめた状態で停止される。また苗シート着脱切換手段451 ,452 にあっては、回転駆動体79の外周から離れた離脱位置に挟持板92を回動せしめるように苗シート着脱板93を回動せしめる。
【0066】
次いで苗シート送り出し手段431 ,432 および苗シート送り手段441 ,442 の作動が開始され、第2苗シート検出器126が苗シート28を検出したときに苗シート送り出し手段431 ,432 および苗シート送り手段441 ,442 の作動が停止され、これにより新しい苗シート28が植付け手段391 ,392 に対応する位置まで搬送されたことになり、苗シート着脱切換手段451 ,452 は、回転駆動体79の外周との間に苗シート28を挟む装着位置に挟持板92を回動せしめるように苗シート着脱板93を回動せしめる。
【0067】
さらにシート載置台38上の下方側に新しい苗シート28を手作業でセットし、係合スプロケット51に苗シート28が係合されている状態を第1苗シート検出器124が検出した状態で、動力軸67にエンジンから動力が伝達されることになり、植付け手段391 ,392 、苗シート搬送手段411 ,412 および苗シート停止手段461 ,462 の作動が開始されることにより、苗36を保持した苗シート片32の植付けが開始されることになる。
【0068】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0069】
たとえば上記実施例では、苗シート着脱切換手段451 ,452 の苗シート着脱板93をモータで駆動するようにしたが、作業員の手作業で苗シート着脱板93を回動するようにしてもよく、その場合、苗シート着脱板93の回動で苗36の植付けと、苗シート28のセットとの切換タイミングを定めるようにしてもよい。また上記実施例では、稲苗を植付ける移植装置について説明したが、本発明は、稲苗だけでなく苗シートに保持される苗であれば、どのような苗の移植装置にも適用可能である。さらに上記実施例では、苗シート28から苗36を保持する苗シート片32を分離し、分離した苗シート片32をそのまま植付けるようにしたが、本発明は、苗シートから苗だけを分離するようにした移植装置についても適用可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、シート載置台上の苗シートの端部を苗シート送り出し手段に係合せしめておくだけで、苗シート搬送手段の作動停止時に、シート載置台上の苗シートを苗シート送り出し手段から苗シート送り手段を経て植付け手段まで苗シートを搬送することを可能とし、苗シートのセット時に作業者の手間を省いて苗シートを容易にかつ自動的にセットすることができる。
【0071】
また請求項2記載の発明によれば、シート載置台上の苗シートの端部を係合スプロケットに係合せしめるだけで苗シートを植付け手段まで搬送することができ、しかも苗シート搬送手段の作動に同期して送り出し用モータの作動を制御する必要もない。
【0072】
請求項3記載の発明によれば、複数の苗シートを、それらの苗シートの端部を各係合スプロケットに係合させてシート載置台上に載置しておくことにより、複数の苗シートを植付け手段まで搬送することができ、移植作業をより能率的に行なうことができる。
【0073】
請求項4記載の発明によれば、苗シートのセット時には苗シート送り出し手段からの苗シートをベルトの走行に応じて送ることができ、また苗シート搬送手段により苗シートを搬送する際には、苗シートをベルトの当接面およびガイド板間で案内するようにして苗シートを緩ませることなく苗シート搬送手段に供給することができる。しかも苗シートとの摩擦によりベルトが走行しても駆動プーリが空転するので、苗シート搬送手段の作動に同期して送り用モータの作動を制御する必要がない。
【0074】
請求項5記載の発明によれば、苗シートのセット時には苗シートが植付け手段まで円滑に搬送されるとともに苗シート搬送手段による苗シートの搬送時には苗シートを回転駆動体の係合爪に確実に係合させることが可能であり、苗シートセット時および苗シート植付け時の切換を、容易にかつ確実に行なうことができる。
【0075】
請求項6記載の発明によれば、苗シートを間断なく植付け手段に供給するようにして、欠株が生じることがないように苗の植付けを行なうことができる。
【0076】
さらに請求項7記載の発明によれば、苗シート搬送手段による苗シートの搬送開始タイミングを容易にかつ確実に定めることができ、しかも2つの苗シートが重なって植付け手段に供給されることがないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した田植え機の側面図である。
【図2】苗シートの側面図である。
【図3】図2の3−3線拡大断面図である。
【図4】図1の4矢視方向から見て苗移植装置の概略構成を示す図である。
【図5】図4の5部拡大図である。
【図6】図4の6部拡大図である。
【図7】図6の7矢視図である。
【図8】図4の8部拡大図である。
【図9】図8の9矢視図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】苗シート着脱切換手段の構成を示す縦断側面図である。
【図12】苗シート着脱切換手段の作動を説明するための平面図である。
【図13】苗シート停止手段の作動を説明するための平面図である。
【符号の説明】
261 ,262 ・・・苗移植装置
28・・・苗シート
36・・・苗
38・・・シート載置台
391 ,392 ・・・植付け手段
401 ,402 ・・・シート搬送経路
411 ,412 ・・・苗シート搬送手段
421 ,422 ,431 ,432 ・・・苗シート送り出し手段
441 ,442 ・・・苗シート送り手段
451 ,452 ・・・苗シート着脱切換手段
49,50・・・ガイド部
51,54・・・係合スプロケット
52,55・・・送り出し用モータ
57・・・駆動プーリ
58・・・従動プーリ
59・・・ベルト
59a・・・当接面
60・・・ガイド板
61・・・送り用モータ
78・・・係合爪
79・・・回転駆動体
92・・・挟持板
93・・・苗シート着脱板
124,125・・・第1苗シート検出器
126・・・第2苗シート検出器

Claims (7)

  1. 長手方向に沿って等間隔をあけた複数箇所に苗(36)を保持して帯状に延びる苗シート(28)が載置されるシート載置台(38)と、苗シート(28)の苗(36)を順次地中に植付ける植付け手段(391 ,392 )と、苗シート(28)に係合し得る複数の係合爪(78)が外周に設けられて横断面円形に形成される回転駆動体(79)を有するとともに該回転駆動体(79)に巻掛けられる苗シート(28)を該回転駆動体(79)の間欠的な回転により前記植付け手段(391 ,392 )に搬送することを可能として前記シート載置台(38)および前記植付け手段(391 ,392 )間のシート搬送経路(401 ,402 )の途中に配置される苗シート搬送手段(411 ,412 )とを備える苗移植装置において、前記苗シート搬送手段(411 ,412 )の作動停止時に苗シート(28)に係合して該苗シート(28)をシート載置台(38)から送り出すことを可能として前記シート搬送経路(401 ,402 )の上流端に配置される苗シート送り出し手段(421 ,431 ;422 ,432 )と、苗シート搬送手段(391 ,392 )の作動停止時に前記苗シート送り出し手段(421 ,431 ;422 ,432 )で送り出された苗シート(28)を前記植付け手段(391 ,392 )まで送ることを可能として前記シート搬送経路(401 ,402 )の苗シート送り出し手段(421 ,431 ;422 ,432 )および苗シート搬送手段(411 ,412 )間に設けられる苗シート送り手段(441 ,442 )と、前記回転駆動体(79)の係合爪(78)に係合すべく苗シート(28)が回転駆動体(79)の外周に巻きかけられる状態ならびに苗シート(28)が前記係合爪(78)との係合を解除すべく前記回転駆動体(79)の外周から離反する状態を切換可能な苗シート着脱切換手段(451 ,452 )とを含むことを特徴とする苗移植装置。
  2. 前記苗シート送り出し手段(421 ,431 ;422 ,432 )が、苗シート(28)に係合可能な係合スプロケット(51,54)と、シート載置台(38)上の苗シート(28)を前記係合スプロケット(51,54)に係合させる位置までガイドするガイド部(49,50)と、前記苗シート搬送手段(411 ,412 )の作動停止時に前記係合スプロケット(51,54)を回転駆動することが可能であるが前記苗シート搬送手段(411 ,412 )の作動による苗シート(28)の搬送時には前記係合スプロケット(51,54)の空転を許容する送り出し用モータ(52,55)とを備えることを特徴とする請求項1記載の苗移植装置。
  3. 前記シート載置台(38)は、1条あたり複数の苗シート(28)を載置可能に構成され、各苗シート(28)毎に個別に対応して前記苗シート送り出し手段(421 ,431 ;422 ,432 )が配設されることを特徴とする請求項2記載の苗移植装置。
  4. 前記苗シート送り手段(441 ,442 )が、駆動プーリ(57)と、前記シート搬送経路(401 ,402 )に沿って前記駆動プーリ(57)から間隔をあけた位置に配置される従動プーリ(58)と、前記苗シート(28)に接触する平滑な当接面(59a)を外周側に有して駆動プーリ(57)および従動プーリ(58)に巻掛けられる無端状のベルト(59)と、該ベルト(59)との間に前記苗シート(28)を挟むようにしてベルト(59)の前記当接面(59a)から間隔をあけた側方に固定配置されるガイド板(60)と、前記苗シート搬送手段(411 ,412 )の作動停止時に前記駆動プーリ(57)を回転駆動することが可能であるが前記苗シート搬送手段(411 ,412 )の作動による苗シート(28)の搬送時には前記駆動プーリ(57)の空転を許容する送り用モータ(61)とを備えることを特徴とする請求項1記載の苗移植装置。
  5. 前記苗シート着脱切換手段(451 ,452 )は、前記回転駆動体(79)の外周との間に苗シート(28)を挟む装着位置ならびに回転駆動体(79)の外周から離反した離脱位置間での回動が可能であるとともに前記装着位置側にばね付勢される挟持板(92)と、該挟持板(92)を前記離脱位置側に強制的に回動せしめて該挟持板(92)との間に苗シート(28)のガイド通路(101)を形成する位置ならびに前記挟持板(92)の前記装着位置側への回動を許容する位置間で前記回転駆動体(79)の回転軸線と同一軸線まわりに回動可能である苗シート着脱板(93)とを備えることを特徴とする請求項1記載の苗移植装置。
  6. 前記各係合スプロケット(51,54)に苗シート(28)が係合されているか否かを検出する第1苗シート検出器(124,125)が、各係合スプロケット(51,54)に個別に対応してシート搬送経路(401 ,402 )の上流端部に配置されることを特徴とする請求項3記載の苗移植装置。
  7. 前記シート搬送経路(401 ,402 )の前記苗シート搬送手段(411 ,412 )および前記植付け手段(391 ,392 )間に、苗シート(28)の有無を検出する第2苗シート検出器(126)が配置されることを特徴とする請求項1記載の苗移植装置。
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