JP3765903B2 - タンクローリの配管構造の中間仕切弁 - Google Patents

タンクローリの配管構造の中間仕切弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンクローリの配管構造の中間仕切弁に関する。すなわち、タンク内が複数のタンク室に区画されたタンクローリにおける、荷卸し用の配管構造の中間仕切弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、中間仕切弁が設けられた、タンクローリの配管構造の説明図であり、図5は、中間仕切弁が設けられていない、タンクローリの配管構造の説明図である。タンクローリ1は、消防法の要請もあり、タンク2内が複数のタンク室3に区画されている。そして、タンク2下に配された荷卸し用の配管構造は、従来は、図5に示した単一系統タイプのものが多かったが、最近は、図4に示した前後2系統タイプのものが増加しつつある。
【0003】
まず、図5の単一系統タイプの配管構造では、各タンク室3が、それぞれの底弁4を介し前後配管5に接続されると共に、前後配管5が、介装配管6や左右配管7を介し左右の吐出弁8に接続され、更に仕切弁9付の後方配管10を介し、後の吐出弁11に接続されている。そこで荷卸しは、タンク室3,底弁4,前後配管5,介装配管6,左右配管7,吐出弁8(,更には仕切弁9,後方配管10,吐出弁11)、等を順に介して実施されるが、各タンク室3に異種の油等が積載された場合においては、その油等の種類毎に順次荷卸しを行う必要があった。つまり、ある種類の油等の荷卸しが終了してから、別の種類の油等の荷卸しを行う必要があり、荷卸しに時間がかかるという難点があった。
【0004】
そこで最近は、荷卸し時間の短縮のため、図4の前後2系統タイプのものが、増加しつつある。そして、この前後2系統タイプの配管構造では、前側の適宜数のタンク室3が、それぞれの底弁4を介し前側配管12に接続されると共に、前側配管12が、介装配管13そして前側左右配管14を介し、左右の吐出弁15に接続され、又、残りの後側の適宜数のタンク室3が、それぞれの底弁4を介し後側配管16に接続されると共に、後側配管16が、介装配管17そして後側左右配管18を介し、左右の他の吐出弁19に接続されている。
【0005】
そして多くの場合、この前後2系統タイプの配管構造にあっては、前側配管12又は後側配管16のいずれかと、その吐出弁15又は19との間に(図示例では、前側配管12とその吐出弁15との間の介装配管13に)、切換弁20を介しポンプ21が介装されている。
更に、この前後2系統タイプの配管構造にあっては、前側配管12と後側配管16とが、必ず中間仕切弁22を介して接続されており、この中間仕切弁22としては、従来、ボールバルブやバタフライバルブ等の手動開閉弁が用いられ、手動操作により開閉され、もって適宜、前後2系統の共通化と分離とが行われていた。なお図4中、23は、前後左右配管14に付設された仕切弁24付の後方配管、25は、後側左右配管18に付設された仕切弁26付の後方配管であり、27,28は、それぞれ後方配管23,25に接続された吐出弁である。
【0006】
そして、この前後2系統タイプの配管構造にあっては、各種の荷卸し方法が実施可能であり、その都度、必要に応じ中間仕切弁22が開閉されるようになっているが、特に、次の(1)や(2)の荷卸し方法が行われる際は、中間仕切弁22は、必ず所定のごとく開閉されていなければならない。
【0007】
まず(1)、各タンク室3に同種の油等が積載されている場合、つまり前側の各タンク室3と後側の各タンク室3とに同一の油等が積載されている場合において、前側の各タンク室3の油等も後側配管16(つまり介装配管17,後側左右配管18,吐出弁19)から荷卸しする時や、逆に、後側の各タンク室3の油等も前側配管12(つまり介装配管13,前側左右配管14,吐出弁15)から荷卸しする時において、前側配管12と後側配管16間の中間仕切弁22は、前後2系統を共通化すべく、必ず開に手動操作されていなければならない。
これに対し(2)、前側の各タンク室3と後側の各タンク室3とに異種の油等が積載されている場合において、前側の各タンク室3の油等は前側配管12(そしてその介装配管13,前側左右配管14,吐出弁15等)から荷卸しすると共に、荷卸し時間短縮のためこれと同時併行的に、後側の各タンク室3の異種の油等も後側配管16(そしてその介装配管17,後側左右配管18,吐出弁19等)から荷卸しする時、つまり2系統で荷卸しする時、前側配管12と後側配管間16の中間仕切弁22は、前後2系統を分離すべく、必ず閉に手動操作されていなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわち、前後2系統タイプの配管構造において、上述した(2)のように、異種の油等の前後2系統による同時併行的な荷卸し方法が実施される際、中間仕切弁22は必ず閉となっていなけれならない。
しかしながら、閉への手動操作を忘れたり(閉め忘れミス)、誤操作(操作ミス)等のうっかりミスにより、中間仕切弁22が開の状態で、前側配管12と後側配管16から、異種の油等を荷卸ししてしまうことが多々あった。特に、同種の油等について上述した(1)の荷卸し方法を実施した後、中間仕切弁22を開のままとし、事後、異種の油等について上述した(2)の荷卸し方法を実施してしまうことが多々あった。
【0009】
そして、このように中間仕切弁22が開のまま、前側のタンク室3そして前側配管12と、後側のタンク室3そして後側配管16とから、異なった異種の油等が同時併行的に荷卸しされてしまうと、混油,混液事故が発生する。すなわち、このように荷卸しされる異種の油等が、開の中間仕切弁22を介して混じり合い、荷卸し先たるガソリンスタンド等の荷受けタンク内に、異種の油等が混油,混液したもの(例えばガソリンと軽油とが混じり合ったものや、ガソリンと灯油とが混じり合ったもの)が、荷卸しされてしまうことになる。
【0010】
そして、このように荷卸しされ混油,混液した油等が、例えば燃料用に使用されると、自動車のエンジン故障の原因となり、暖房用に使用されると、火災の原因となる。もって、安全性が害され非常に危険であると共に、このように混油,混液した油等は品質上使用不能であり経済的損失も大きく、更に、事後その回収作業やガソリンスタンド等の荷受けタンクの復旧作業に、大きな手間と莫大な費用がかかる、という問題が指摘されていた。他方、このような混油,混液事故の発生を未然に防止すべく、つまり、その原因となるうっかりミスを防止すべく、ドライバー・作業者が気配りする心理的負担が大きい、という問題も指摘されていた。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例における課題を解決すべくなされたものであって、前側配管と後側配管間の中間仕切弁が、常閉に設定されると共に、荷卸しに際し開とされた場合は、荷卸し終了等に際し手動操作によるか、又は底弁すべてを閉とする動作により自動的に、閉に復帰する。
具体的には、底弁および中間仕切弁をエアー開閉式とし、底弁制御用のエアー配管の開閉に関連して、中間仕切弁を開閉させるようになっている。そして請求項2では、底弁制御用のエアー配管に圧力スイッチを付設して、中間仕切弁へ加圧エアーを供給する電磁弁を、制御するようになっている。
もって、これらにより本発明は、第1に、中間仕切弁に起因した混油,混液事故が防止されると共に、第2に、しかもこれが簡単,容易かつ自動的,確実に実現される、タンクローリの配管構造の中間仕切弁を提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。
すなわち、この請求項1のタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、タンク内が複数のタンク室に区画され、前側の適宜数の該タンク室が、それぞれの底弁を介し前側配管に接続されると共に、該前側配管が吐出弁に接続され、又、残りの後側の適宜数の該タンク室が、それぞれの底弁を介し後側配管に接続されると共に、該後側配管が他の吐出弁に接続され、かつ、該前側配管と該後側配管とが中間仕切弁を介して接続されてなる、タンクローリの配管構造において用いられる。
【0013】
そして各該底弁は、エアー開閉式よりなり、その制御用の加圧エアーを供給するエアー配管を全体的に開閉する手動操作に基づき、開閉可能であると共に、上記エアー配管を全体的に閉とする緊急用遠隔操作装置の手動操作によっても、閉可能である。
又、該中間仕切弁も、エアー開閉式よりなり、常時は閉に設定されると共に、各該底弁用の上記エアー配管の開を条件に、手動操作により制御用の加圧エアーを切換えて開とされる。そして開とされた場合は、手動操作によるか、又は各該底弁すべてを閉とする動作つまり各該底弁用の上記エアー配管の閉により自動的に、加圧エアーを切換えて閉とされること、を特徴とする。
【0014】
請求項2については次のとおり。すなわち、この請求項2のタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、請求項1に記載したタンクローリの配管構造の中間仕切弁において、エアー開閉式の該中間仕切弁の制御用の加圧エアーは、切換え用の電磁弁を介して供給されると共に、該電磁弁の通電制御用の電気回路に、圧力スイッチと手動操作用のスイッチとが直列に順に配設されている。そして該圧力スイッチは、各該底弁への前記エアー配管の開閉に基づく圧を検知して、開閉することを特徴とする。
【0015】
このタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、このようになっている。そこで、次のように作用する。
荷卸しに際しては、エアー開閉式の各底弁に対し制御用の加圧エアーが、エアー配管を全体的に開に手動操作することにより、供給可能となる。そして、底弁が開とされたタンク室から、前側配管や後側配管やそれらの吐出弁等を介し、荷卸しが実施される。
ところで、前側配管と後側配管間の中間仕切弁は、常時は閉に設定されているが、荷卸しに際し必要に応じ開とされる。すなわち、エアー開閉式の中間仕切弁は、底弁制御用のエアー配管の開を条件に、手動操作にて開とされる。
例えば、底弁制御用のエアー配管に付設された圧力スイッチが、エアー配管による加圧エアーの供給を検知したことを条件に、電気回路のスイッチを手動操作すると、電磁弁を介し中間仕切弁制御用の加圧エアーが切換わり、中間仕切弁が開となる。
【0016】
荷卸しが終了すると、手動操作により中間仕切弁は閉とされる。例えば、電気回路のスイッチを手動操作することにより、電磁弁を介し中間仕切弁制御用の加圧エアーが切換わり、中間仕切弁が閉に復帰する。
ところで、このような手動操作が行われなかった場合でも、中間仕切弁は次の場合、自動的に閉とされる。すなわち、荷卸し終了に伴い、底弁制御用のエアー配管が全体的に閉に手動操作されるか、又は、荷卸しを緊急停止させるべく緊急用遠隔操作装置が手動操作されて、底弁制御用のエアー配管が全体的に閉とされると、自動的に中間仕切弁制御用の加圧エアーが切換わり、中間仕切弁は閉とされる。
例えば、底弁制御用のエアー配管に付設された圧力スイッチが、加圧エアーの供給停止を検知すると、電気回路そして電磁弁を介し、中間仕切弁制御用の加圧エアーが切換わり、中間仕切弁は自動的に閉となる。
【0017】
さてそこで、このタンクローリの配管構造の中間仕切弁によると、次のようになる。第1に、この配管構造のタンクローリは、各種の荷卸し方法が可能であり、常閉に設定されている中間仕切弁は、必要に応じ開とされる。例えば、前側のタンク室と後側のタンク室に同種の油等が積載されている場合は、中間仕切弁を開として、前側配管や後側配管の一方側から、荷卸しされることが多い。
そして、このように荷卸しが、中間仕切弁を開として実施された後、中間仕切弁は、上述により、例えドライバー・作業者の締め忘れミスや操作ミスがあっても、常時の閉に必ず復帰するようになっている。
そこで事後、例えば、前側のタンク室と後側のタンク室に、異種の油等が積載された場合において、このような異種の油等を、前側の各タンク室からは前側配管を介し、後側の各タンク室からは後側配管を介して、同時併行的に前後2系統で荷卸しする際、中間仕切弁は、上述により必ず閉となっている。
従って、異種の油等が、開の中間仕切弁を介して混じり合って荷卸しされてしまうことは、確実に防止される。もって、荷卸し先での混油,混液事故は、発生しなくなる。
【0018】
第2に、そしてエアー開閉式の中間仕切弁を、同じくエアー開閉式の底弁制御用のエアー配管の開閉に関連して、開閉させるようにした構成よりなる。
例えば、底弁制御用のエアー配管に圧力スイッチを付設し、もって中間仕切弁に加圧エアーを供給する電磁弁を、圧力スイッチにて制御する構成よりなる。そして中間仕切弁を、常閉に設定すると共に、開とされた場合は、底弁制御用のエアー配管の閉によっても、閉に復帰すべく構成してなる。
このように、この中間仕切弁は、簡単な構成によりなる。しかも、中間仕切弁の閉への復帰は、底弁側のエアー配管の閉により、自動的かつ確実に行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3は、本発明の実施の形態の説明に供し、図1は、中間仕切弁の閉状態における電気回路,エアー回路等の説明図、図2は、中間仕切弁の開状態における電気回路,エアー回路等の説明図、図3は、底弁制御用のエアー回路の説明図である。図4は前述したように、中間仕切弁が設けられた、タンクローリの配管構造の説明図、図6は、タンクローリの側面図である。
【0020】
まず、図4や図6により、タンクローリ1について一般的に述べる。タンクローリ1のタンク2内は、消防法の要請もあり、幅方向に沿った仕切板29により、3室から7室程度(図4の例では4室、図6の例では6室)の複数室の各タンク室3に区画されている。そして、レギュラーガソリン,ハイオクガソリン,灯油,軽油,その他の油等の液体が、油槽所の貯蔵タンクから、各タンク室3上部のマンホール30付近の注入口を介するか、又は緊急時に例外的にポンプ21を利用し各タンク室3底部の底弁4を介して、各タンク室3にそれぞれ積込まれる。なお、各タンク室3について同種の油等(例えばレギュラーガソリン)が積込まれることもあるが、前側の各タンク室3と後側の各タンク室3とで異種の油等(例えば前側の各タンク室3にはレギュラーガソリン、後側の各タンク室3は灯油)が積込まれることもあり、更に、各タンク室3毎に異種の油等が積込まれることもある。
【0021】
もってタンクローリ1は、タンク2の各タンク室3にこのような油等を積載して運搬し、目的地の荷卸し先、例えばガソリンスタンド等の荷受けタンクに荷卸しする。タンク2からガソリンスタンド等の荷受けタンクへの荷卸しは、各タンク室3の底弁4、次に、各底弁4に一端が分岐接続された前側配管12や後側配管16、それから、前側配管12や後側配管16に介装配管13や介装配管17を介して接続された前側左右配管14や後側左右配管18、更には仕切弁24付の後方配管23や仕切弁26付の後方配管25、そして、前側左右配管14や後側左右配管18や後方配管23,25等の左右端や後端に接続されると共にタンク2の左右両側下や後端下に位置する吐出口付の吐出弁15,19,27,28、それから、荷卸しに際し吐出口に一端が接続された吐出ホース(図示せず)、吐出ホースの他端が接続されるガソリンスタンド等の荷受けタンクの受口、等々を介して実施される。
ガソリンスタンド等の荷受けタンクは、例えばレギュラーガソリン,ハイオクガソリン,灯油,軽油,その他の油等の種類毎に区画されており、吐出ホースは、そのいずれかの受口に選択的に接続される。なおタンクローリ1としては、図示のように一体的な単車タイプのものや、タンク2を積載したトレーラーがトラクタにて牽引されるトレーラータイプのものがある。タンクローリ1は、一般的にこのようになっている。
【0022】
次に、本発明が適用されるタンクローリ1の配管構造について、図4や図6を参照しつつ述べる。この配管構造は、上述したように前後2系統タイプよりなり、タンク2内が複数のタンク室3に区画され、前側の適宜数(図4の例では2室)のタンク室3が、それぞれの底弁4を介し前側配管12に接続されると共に、前側配管12が吐出弁15や27に接続され、又、残りの後側の適宜数(図4の例では2室)のタンク室3が、それぞれの底弁4を介し後側配管16に接続されると共に、後側配管16が他の吐出弁19や28に接続されている。そして、前側配管12と後側配管16とが、中間仕切弁22を介して接続され、かつ、前側配管12又は後側配管16の少なくともいずれかと、その吐出弁15,27又は19,28とは、切換弁20を経たポンプ21を介して接続されている。
【0023】
これらについて、更に詳述する。この配管構造では、タンク2下で長手方向に沿って配された前側配管12の後端と、後側配管16の前端とが、タンク2下の中央部付近で、中間仕切弁22を介して接続されている。そして、この中間仕切弁22が、所定のごとく開閉されるようになっている。
又、この配管構造は、ポンプ21付タイプよりなる。すなわち図4の例では、前側配管12は、折曲された介装配管13を介し前側左右配管14に接続され、この介装配管13の折曲部付近に、四方切換弁等の切換弁20が配設されており、この切換弁20にポンプ21の出口と入口とが、往復用の分岐配管31を介して接続されている。もって、四方切換弁よりなる切換弁20をポンプ吐出位置に切換え操作すると共にポンプ21を回転駆動することにより、ポンプ21による荷卸しが行われ、又、切換弁20を重力吐出位置に切換え操作することにより、ポンプ21を利用しない重力による荷卸しが行われる。更に、切換弁20をポンプ吸込み位置に切換え操作することにより、ポンプ21を利用した積込みが行われる。
なお、タンクローリ1より高所に荷受けタンクが位置する場合の荷卸しには、このようなポンプ21が必須的に使用される反面、ガソリンの荷卸しについては、ポンプ21の使用が全面的に禁止されている。又ポンプ21は、車輌エンジンに付設された動力取出装置(PTO装置)にて駆動される。本発明は、このような配管構造について適用される。
【0024】
以下、図1,図2,図3を参照しつつ、本発明について述べる。このタンクローリ1の配管構造の中間仕切弁22は、常時は閉に設定されると共に手動操作により開とされ、開とされた場合は、手動操作によるか、又は各底弁4すべてを閉とする動作により自動的に、閉とされる。
【0025】
すなわち、各底弁4はエアー開閉式よりなり、その制御用の加圧エアーを供給するエアー配管32を全体的に開閉する手動操作に基づき、開閉可能であると共に、エアー配管32を全体的に閉とする緊急用遠隔操作装置33の手動操作によっても、閉可能である。そして中間仕切弁22もエアー開閉式よりなり、常時は閉に設定されると共に、上述した各底弁4用のエアー配管32の開を条件に、手動操作によりその制御用の加圧エアーを切換えて開とされ、開とされた場合は、手動操作によるか、又は上述した各底弁4用のエアー配管32の閉により自動的に、加圧エアーを切換えて閉とされる。
そして、このような制御は、例えば次のように行われている。すなわち、中間仕切弁22の制御用の加圧エアーは、切換え用の電磁弁(例えば第1電磁弁34や第2電磁弁35)を介して供給されると共に、このような電磁弁の通電制御用の電気回路36に、圧力スイッチ37と手動操作用のスイッチ(例えば開スイッチ38や閉スイッチ39)とが直列に順に配設されており、この圧力スイッチ37は、前述した各底弁4へのエアー配管32の開閉に基づく圧を検知して、開閉する。なお図1,図2の電気回路36中,40,41,42,43はそれぞれアースを示す。
【0026】
このような本発明の例について、以下、更に詳述する。まず図3に示したように、この油等の荷卸し用の配管構造の底弁4は、エアー開閉式よりなる。すなわち、44は車載のエアー源たるエアータンクであり、このエアータンク44は、タンクローリ1のブレーキ用としても兼用されている。そして、このエアータンク44の供給口45と各底弁4の開閉制御部46の手動弁47との間のエアー配管32には、上流側から順に、プロテクションバルブ48,元弁49,元弁50、等々が介装されている。
【0027】
まず、プロテクションバルブ48は、エアータンク44内が一定圧以上の場合のみ、加圧エアーが、エアー配管32の下流側に向け通過できるようにする。つまり、このエアータンク44の加圧エアーは、タンクローリ1のブレーキ用としても用いられているので、このブレーキ用の圧を保持する安全弁・自動弁として、このプロテクションバルブ48は用いられている。次に元弁49は、手動操作により開閉され、もって各底弁4制御用のエアー配管32が、全体的に開閉される。なお図示例では、このようなプロテクションバルブ48と元弁49間から、中間仕切弁22制御用の後述するエアー配管51が分岐されている。
【0028】
さて、このエアー配管32では、上述した元弁49のすぐ下流側に元弁50が設けられている。この元弁50は、直接手動操作されてエアー配管32を開閉する元弁49とは異なり、常開に設定されると共に、タンクローリ1において元弁49とは離れた位置等に設けられた緊急用遠隔操作装置33のレバーを、手動操作することにより、エアー配管32を全体的に閉とする。(勿論緊急時には、このような緊急用遠隔操作装置33によらず、直接、常開の元弁50自体を手動操作して、閉とすることも可能である。)緊急用遠隔操作装置33は、荷卸し中に各底弁4を緊急に閉として荷卸しを終了させる必要が生じた際に使用され、その元弁50は、閉の場合つまりその上流側を閉とする場合、その下流側を大気に開放するようになっている。各底弁4制御用のエアー配管32は、このように、元弁49の通常の手動操作により、開閉可能であると共に、非常時の緊急用遠隔操作装置33の手動操作により、元弁50を介し閉可能となっている。
【0029】
そしてエアー配管32は、元弁50の下流側において、圧力スイッチ37への分岐管52への分岐箇所を経由した後、底弁4の数(つまりタンク室3の数)だけ並列に分岐され、もって、各底弁4の開閉制御部46に接続されている。そこで各底弁4は、それぞれ、エアー配管32が元弁49や元弁50を介し全体的に開で、下流に向け制御用の加圧エアーが供給されるという前提のもとに、それぞれの開閉制御部46の常閉に設定されている手動弁47が、開に手動操作されることにより、供給された加圧エアーにて開となる。底弁4は、このようにエアー開閉式となっている。
【0030】
次に、図1や図2に示したように、この配管構造の中間仕切弁22もエアー開閉式よりなる。すなわち前述したように、エアータンク44に接続された底弁4制御用のエアー配管32から、元弁49や元弁50よりも上流側において、中間仕切弁22制御用のエアー配管51が分岐されている(図3も参照)。そして、この中間仕切弁22制御用のエアー配管51は、途中で並列に分岐され、それぞれ切換用の第1電磁弁34,第2電磁弁35を介した後、中間仕切弁22の開閉制御部53のシリンダ54に接続され、制御用の加圧エアーを供給可能となっている。
【0031】
まず第1電磁弁34は、図1に示したように常閉に設定され、常時は上流側が閉で下流側が大気に開放されているが、図2に示したように励磁されると、開に切換わり上下流間が連通される。そして、このような第1電磁弁34側のエアー配管51は、シリンダ54のシリンダ室開側55(図面上では右側・後側)に接続されている。これとは逆に、第2電磁弁35は、図1に示したように常開に設定され、上下流間が連通されているが、図2に示したように励磁されると閉に切換わり、上流側が閉で下流側が大気に開放される。そして、このような第2電磁弁35側のエアー配管51は、シリンダ54のシリンダ室閉側56(図面上では左側・前側)に接続されている。
【0032】
そこで、開閉制御部53のシリンダ54は、常時は、第2電磁弁35からシリンダ室閉側56に加圧エアーが供給されており、ピストン57やピストンロッド58が後退し、ピン59や介装部材60を介し、中間仕切弁22は閉となっている。中間仕切弁22は、このように常時は閉に設定されている。
これに対し、開閉制御部53のシリンダ54は、第1電磁弁34および第2電磁弁35が励磁されて切換わり、第1電磁弁34からシリンダ室開側55に加圧エアーが供給されると、ピストン57やピストンロッド58が前進し、ピン59や介装部材60を介し、中間仕切弁22は開となる。中間仕切弁22は、このように前述した常時の閉から開可能となっている。又、事後に第1電磁弁34および第2電磁弁35が、励磁を解除され、図2の状態から図1の状態に切換わることにより、中間仕切弁22は、常閉に復帰する。図1,図2中61はインジケータであり、このインジケータ61は、第2電磁弁35が開となりそのエアー配管51に加圧エアーが供給された場合、その圧を検知して表示し、中間仕切弁22の開を表示する。中間仕切弁22は、このように、エアー開閉式よりなる。
【0033】
次に、図1や図2に示した、中間仕切弁22の開閉制御について述べる。このように、エアー開閉式の中間仕切弁22は、第1電磁弁34および第2電磁弁35が励磁されない場合は、第2電磁弁35を介したエアー配管51側の加圧エアーにて閉、励磁された場合は、エアー配管51の加圧エアーが切換えられ、第1電磁弁34を介したエアー配管51側の加圧エアーにて開となる。そして、このような第1電磁弁34および第2電磁弁35の励磁の有無は、電気回路62の通電の有無にて決定される。
すなわち、63は電源であり、この電源63からの回路は、ヒューズ64を介した後、電源ランプ65側と、通電用の電気回路62と、通電制御用の電気回路36とに、並列の3系統に分岐されている。そして通電制御用の電気回路36は、順に、圧力スイッチ37,並列のリレー接点66と手動操作用の開スイッチ38,リレーコイル67,手動操作用の閉スイッチ39、等が直列に配された後、アース41にて接地されている。これに対し、通電用の電気回路62は、リレー接点68を介した後、並列に分岐され、それぞれ第1電磁弁34と第2電磁弁35に接続されている。
【0034】
これらについて更に詳述する。まず、図1に示したように、圧力スイッチ37は常開(断)、開スイッチ38は常開(断)、閉スイッチ39は常閉(続)、リレー接点66,68は、常開(断)にそれぞれ設定されている。そして、通電制御用の電気回路36の圧力スイッチ37は、分岐管52を介し、前述した底弁4制御用のエアー配管32の開閉,つまり供給される加圧エアーの有無を検知して開閉する(図3も参照)。つまり圧力スイッチ37は、エアー配管32が閉の場合、オフで開(断)であり、エアー配管32が開の場合、オンして閉(続)に切換わる。
【0035】
そして、まず図1に示したように、常時は、エアー配管32が元弁49の閉に伴い閉で、圧力スイッチ37はその圧を検知しない。そこで、通電制御用の電気回路36において、圧力スイッチ37はオフで開(断)のままとなっており、もって(例え常開の開スイッチ38をオンして閉(続)に切換えても)、リレーコイル67は励磁不能であり、通電用の電気回路62のリレー接点68も、開(断)のままとなっている。そこで、エアー配管51を切換える第1電磁弁34や第2電磁弁35も通電,励磁されず、中間仕切弁22は、第2電磁弁35を介した加圧エアーにて、常時の閉に設定されたままとなっている。このように中間仕切弁22は、常時は閉に設定されている。
【0036】
次に、図2に示したように、荷卸しに際し底弁4制御用のエアー配管32が、元弁49開の手動操作により開に切換えられると(図3を参照)、通電制御用の電気回路36において、常開の圧力スイッチ37が、その圧を検知してオンし閉(続)となる。そこでこのような条件下で、開スイッチ38を手動操作によりオンして閉(続)することにより、閉スイッチ39が常閉(続)に設定されているので、リレーコイル67が励磁され、通電用の電気回路62の常開のリレー接点68が、閉(続)に切換わる。そこで、第1電磁弁34や第2電磁弁35が通電,励磁されて、制御用の加圧エアーが切換わり中間仕切弁22が開となる。そして、このような中間仕切弁22の開は、通電制御用の電気回路36において、常開のリレー接点66が閉(続)に切換わり、自己保持されてリレーコイル67が励磁され続けることにより、事後もそのまま継続される。このように、底弁4制御用のエアー配管32の開を条件に、開スイッチ38の手動操作により、中間仕切弁22は、制御用の加圧エアーが切換わり開とされる。
【0037】
更に、このように開とされた中間仕切弁22は、事後まず、(1)中間仕切弁22用の閉スイッチ39をオンする手動操作によるか、又は、(2),(3)底弁4制御用のエアー配管32の閉により自動的に、図2の状態から図1の状態に切換えられ、閉とされる。 すなわち、まず(1)、通電制御用の電気回路36の閉スイッチ39を、図示によらずオンして開(断)とすることにより、リレーコイル67が通電を遮断されて励磁が解除され、もって通電用の電気回路62のリレー接点68が、常時の開(断)となる。又は、前述した各底弁4制御用のエアー配管32について、(2)元弁49が閉に手動操作されるか、(3)緊急用遠隔操作装置33が手動操作されて元弁50が閉となると、通電制御用の電気回路36において、圧力スイッチ37がオフされ元の開(断)に切換わるので、リレーコイル67が、通電を遮断されて励磁が解除され、もって通電用の電気回路62のリレー接点68が、常時の開(断)となる。
いずれにしても、このような(1),(2),(3)により、第1電磁弁34や第2電磁弁35が通電,励磁されなくなるので、エアー配管51の加圧エアーが切換えられ、もって中間仕切弁22は、開から元の閉に復帰する。このように中間仕切弁22は、まず、(1)中間仕切弁22用の閉スイッチ39の手動操作によるか、又は、(2),(3)の各底弁4制御用のエアー配管32の閉により自動的に、閉とされる。中間仕切弁22の開閉制御は、このように行われる。
【0038】
本発明は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。荷卸しに際しては、まず図3に示したように、エアー開閉式の各底弁4に対し制御用の加圧エアーが、エアー配管32を全体的に開つまり元弁49を開に手動操作することにより供給され、各底弁4が開可能となる。そして、開閉制御部46の手動弁47を開とすることにより、底弁4が開とされた荷卸し対象のタンク室3から、図4に示した前側配管12,その吐出弁15(更には27)や後側配管16,その吐出弁19(更には28)等を介し、荷卸しが実施される。
【0039】
さて、図4に示した前側配管12と後側配管16間の中間仕切弁22は、常時は図1に示したように、制御用の加圧エアーにて閉に設定されているが、荷卸しに際しては、荷卸し方法の種類によっては開とされる。すなわち、エアー開閉式の中間仕切弁22は、前述により底弁4制御用のエアー配管32が、元弁49の開により全体的に開に手動操作されたことを条件に、必要に応じ手動操作にて開とされる。
例えば、底弁4制御用のエアー配管32に分岐管52を介し付設された圧力スイッチ37が、各底弁4に向けた加圧エアーの供給を検知したことを条件に、図2に示したように、通電制御用の電気回路36の開スイッチ38をオンに手動操作すると、第1電磁弁34や第2電磁弁35を介し、中間仕切弁22制御用の加圧エアーが切換わり、開閉制御部53のシリンダ54のピストンロッド58が前進して、中間仕切弁22が開となる。
【0040】
荷卸しが終了すると、まず(1)、手動操作により中間仕切弁22は閉となる。例えば、通電制御用の電気回路36の閉スイッチ39をオンに手動操作することにより、第1電磁弁34や第2電磁弁35を介し、中間仕切弁22制御用の加圧エアーが再び切換わり、中間仕切弁22の開閉制御部53のシリンダ54のピストンロッド58が後退し、中間仕切弁22が、図2の状態から図1の状態へと元の閉に復帰する。
ところで、このような(1)の手動操作が行われなかった場合でも、中間仕切弁22は、次の(2)又は(3)により自動的に閉となる。
【0041】
すなわち(2)、荷卸し終了に伴い、図3に示したエアー開閉式の底弁4制御用のエアー配管32が、元弁49を手動操作にて閉に切換えることにより、全体的に閉とされるか、又は(3)、荷卸し途中に荷卸しを緊急停止させるべく、緊急用遠隔操作装置33が手動操作されて、底弁4制御用のエアー配管32が、元弁50が閉に切換わることにより全体的に閉とされるか、このような(2)又は(3)により、各底弁4制御用の加圧エアーの供給が停止され各底弁4がすべて閉へと動作されると、中間仕切弁22制御用の加圧エアーが切換わり、もって中間仕切弁22が、図2の状態から図1の状態へと元の閉に復帰する。
図示例では、底弁4制御用のエアー配管32に付設された圧力スイッチ37が、上述した(2)又は(3)に基づく、各底弁4に向けたエアー配管32による加圧エアーの供給停止を検知すると、通電制御用の電気回路36,通電用の電気回路62,第1電磁弁34,第2電磁弁35等を介し、中間仕切弁22制御用のエアー配管51の加圧エアーが切換わり、中間仕切弁22が閉とされる。
このように、荷卸しに際し中間仕切弁22が開とされた場合は、上述した(1)の手動操作か、(2)の底弁4閉の手動操作か、(3)の緊急用遠隔操作装置33の手動操作により、事後、中間仕切弁22は必ず、常時の閉に復帰するようになっている。
さてそこで、このタンクローリ1の配管構造の中間仕切弁22によると、次の第1,第2のようになる。
【0042】
第1に、本発明が適用されるタンクローリ1、つまり図4に示したように、前後2系統タイプの配管構造のタンクローリ1にあっては、各種の荷卸し方法が実施可能であり、常閉に設定されている中間仕切弁22は、必要に応じ開とされる。例えば、前側のタンク室3と後側のタンク室3に同種の油等が積載されている場合は、中間仕切弁22を開として、前側配管12や後側配管16のいずれか一方側から、荷卸しされることが多い。
そして、このような同種の油等の荷卸しが中間仕切弁22を開として実施された後、中間仕切弁22は、前述した(1),(2),(3)により、常時の閉に必ず復帰するようになっている。
【0043】
そこで事後、例えば前側のタンク室3と後側のタンク室3に、異種の油等が積載された場合において、中間仕切弁22は必ず閉となっている。
従って、このように異種の油等を、前側の各タンク室3からは前側配管12を介し、後側の各タンク室3からは後側配管16を介して、同時併行的に前後2系統で荷卸しする際、前側配管12と後側配管16間の中間仕切弁22は、上述により必ず閉となっている。従って、異種の油等が、開の中間仕切弁22を介して混じり合うようなことは、発生しなくなる。
【0044】
第2に、このタンクローリ1の配管構造の中間仕切弁22にあっては、エアー開閉式の中間仕切弁22を、同じくエアー開閉式の底弁4制御用のエアー配管32の開閉に関連して、開閉させるようにした構成よりなる。例えば、底弁4制御用のエアー配管32に、分岐管52を介して圧力スイッチ37を付設し、もって、中間仕切弁22に加圧エアーを供給する第1電磁弁34や第2電磁弁35を、この圧力スイッチ37にて制御する構成よりなる。
そして中間仕切弁22を、常閉に設定すると共に、開とされた場合は、底弁4制御用のエアー配管32の閉によっても、閉に復帰すべく構成してなる。このように、この中間仕切弁22は、簡単な構成によりなる。しかも、中間仕切弁22の閉への復帰は、底弁4側のエアー配管32の閉により、自動的かつ確実に行われる。
【0045】
なお、図示例ではこのような中間仕切弁22の開閉制御に、圧力スイッチ37,開スイッチ38,閉スイッチ39,リレーコイル67,リレー接点68,第1電磁弁34,第2電磁弁35,開閉制御部46のシリンダ54等が用いられていたが、本発明は、これに限定されるものではなく、その他各種の構成を採用することが可能である。
例えば、開スイッチ38や閉スイッチ39に代え単一の開閉スイッチを用いる構成、又、第1電磁弁34や第2電磁弁35に代え単一の電磁弁を用いる構成、更に、開閉制御部53のシリンダ54について、両側にエアー配管51が接続されるのではなく、スプリングと組み合わせたシリンダを採用することにより、1本のエアー配管51がシリンダ54の片側のシリンダ室のみに接続されるようにする構成等々、各種の構成を採用することが可能である。更に、底弁4や中間仕切弁22が、図示例のようにエアー開閉式によらず、電気的開閉方式やメカ的開閉方式よりなる場合にも、勿論適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、以上説明したように、前側配管と後側配管間の中間仕切弁が、常閉に設定されると共に、荷卸しに際し開とされた場合は、荷卸し終了等に際し手動操作によるか、又は底弁すべてを閉とする動作により自動的に、閉に復帰する。
具体的には、底弁および中間仕切弁をエアー開閉式とし、底弁制御用のエアー配管の開閉に関連して、中間仕切弁を開閉させるようになっている。そして請求項2では、底弁制御用のエアー配管に圧力スイッチを付設して、中間仕切弁へ加圧エアーを供給する電磁弁を、制御するようになっている。
そこで本発明は、次の効果を発揮する。
【0047】
第1に、中間仕切弁に起因した混油,混液事故が防止される。すなわち、このタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、ドライバー・作業者が荷卸し終了時に、閉への手動操作を忘れたり(締め忘れミス)、誤操作(操作ミス)等のうっかりミスをしても、自動的に、常時の閉に復帰するようになっている。
特に、前側のタンク室と後側のタンク室に、同種の油等が積載され、もって中間仕切弁を開として荷卸しした後、事後そのまま、中間仕切弁が開となっているようなことは回避される。
【0048】
さてそこで、前側の各タンク室と後側の各タンク室とに異種の油等が積載されている場合に、前側の各タンク室からは前側配管を介し、後側の各タンク室からは後側配管を介して、異種の油等が同時併行的に前後2系統で荷卸しされる際、このような前側配管と後側配管間の中間仕切弁は、上述により必ず閉となっている。もって、このような同時併行的な荷卸しに際し、前述したこの種従来例のように、荷卸しされる異種の油等が開の中間仕切弁を介して混じり合うことはなくなり、荷卸し先たるガソリンスタンド等の荷受けタンク内に、異種の油等が混油,混液したもの(例えばガソリンと軽油とが混じり合ったものや、ガソリンと灯油とが混じり合ったもの)が、荷卸しされてしまうことは防止される。
【0049】
このようにして、中間仕切弁の開に起因した混油,混液事故は防止される。そこで例えば、混油,混液した油等が燃料用に使用された場合における、自動車のエンジンの故障は回避され、又、混油,混液した油等が燃料用に使用された場合における、火災も回避される。もって、安全性が向上し危険が回避されると共に、混油,混液した油等が品質上使用不能となる経済的損失もなく、更に、事後その回収作業や荷受けタンクの復旧作業に要する手間や費用も回避される。又、混油,混液事故を未然に防止すべく、つまりうっかりミスを防止するため、ドライバー・作業者が気配りする心理的負担も、大きく軽減される。
【0050】
第2に、しかもこれらは、簡単,容易かつ自動的,確実に実現される。すなわち、このタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、常閉に設定すると共に底弁閉により自動的に閉に復帰すべく構成されている。例えば、エアー開閉式の中間仕切弁を、エアー開閉式の底弁制御用のエアー配管の開閉に関連して、開閉させるようにした構成よりなる。更に具体的には、底弁へのエアー配管に圧力スイッチを付設して、中間仕切弁に加圧エアーを供給する電磁弁を制御するようにした構成よりなる。
このように、この中間仕切弁は簡単な構成よりなり、もって、上述した第1の混油,混液事故の防止が、容易に実現される。しかも、荷卸し終了時における中間仕切弁の閉への復帰は、自動的に行われるので、このような混油,混液事故の防止は、極めて確実に実現される。
このように、この種従来例に存した課題が確実に解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタンクローリの配管構造の中間仕切弁について、発明の実施の形態の説明に供し、中間仕切弁の閉状態における電気回路,エアー回路等の説明図である。
【図2】 同発明の実施の形態の説明に供し、中間仕切弁の開状態における電気回路,エアー回路等の説明図である。
【図3】 同発明の実施の形態の説明に供し、底弁制御用のエアー回路の説明図である。
【図4】 中間仕切弁が設けられた、タンクローリの配管構造の説明図である。
【図5】 中間仕切弁が設けられていない、タンクローリの配管構造の説明図である。
【図6】 タンクローリの側面図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ
2 タンク
3 タンク室
4 底弁
12 前側配管
15 吐出弁
16 後側配管
19 吐出弁
22 中間仕切弁
32 エアー配管
33 緊急用遠隔操作装置
34 第1電磁弁(電磁弁)
35 第2電磁弁(電磁弁)
36 電気回路
37 圧力スイッチ
38 開スイッチ(スイッチ)
39 閉スイッチ(スイッチ)

Claims (2)

  1. タンク内が複数のタンク室に区画され、前側の適宜数の該タンク室がそれぞれの底弁を介し前側配管に接続されると共に、該前側配管が吐出弁に接続され、又、残りの後側の適宜数の該タンク室がそれぞれの底弁を介し後側配管に接続されると共に、該後側配管が他の吐出弁に接続され、かつ、該前側配管と該後側配管とが中間仕切弁を介して接続されてなる、タンクローリの配管構造において、
    各該底弁は、エアー開閉式よりなり、その制御用の加圧エアーを供給するエアー配管を全体的に開閉する手動操作に基づき、開閉可能であると共に、上記エアー配管を全体的に閉とする緊急用遠隔操作装置の手動操作によっても、閉可能であり、
    該中間仕切弁も、エアー開閉式よりなり、常時は閉に設定されると共に、各該底弁用の上記エアー配管の開を条件に、手動操作により制御用の加圧エアーを切換えて開とされ、開とされた場合は、手動操作によるか、又は各該底弁すべてを閉とする動作つまり各該底弁用の上記エアー配管の閉により自動的に、加圧エアーを切換えて閉とされること、を特徴とするタンクローリの配管構造の中間仕切弁。
  2. 請求項1に記載したタンクローリの配管構造の中間仕切弁において、エアー開閉式の該中間仕切弁の制御用の加圧エアーは、切換え用の電磁弁を介して供給されると共に、該電磁弁の通電制御用の電気回路に、圧力スイッチと手動操作用のスイッチとが直列に順に配設されており、該圧力スイッチは、各該底弁への前記エアー配管の開閉に基づく圧を検知して、開閉すること、を特徴とするタンクローリの配管構造の中間仕切弁。
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